JPH11133843A - 光情報記録装置および方法 - Google Patents

光情報記録装置および方法

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JPH11133843A
JPH11133843A JP29302597A JP29302597A JPH11133843A JP H11133843 A JPH11133843 A JP H11133843A JP 29302597 A JP29302597 A JP 29302597A JP 29302597 A JP29302597 A JP 29302597A JP H11133843 A JPH11133843 A JP H11133843A
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optical
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JP29302597A
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Hideyoshi Horigome
秀嘉 堀米
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Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ホログラフィを利用して情報が記録される光
情報記録媒体に対して、情報を随時記録し且つ定着する
ことができるようにする。 【解決手段】 ピックアップ11は、光情報記録媒体1
における情報記録層2の任意の位置に、情報光および記
録用参照光を照射して、情報光と記録用参照光との干渉
による干渉パターンを形成して情報を記録し、且つ、情
報記録層2において情報光および記録用参照光が照射さ
れて干渉パターンが形成された領域に対して、光源93
より出射される定着用の紫外光を照射して、情報を定着
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ホログラフィを利
用して情報が記録される光情報記録媒体に対して情報を
記録する光情報記録装置および方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ホログラフィを利用して記録媒体に情報
を記録するホログラフィック記録は、一般的に、イメー
ジ情報を持った光と参照光とを記録媒体の内部で重ね合
わせ、そのときにできる干渉縞を記録媒体に書き込むこ
とによって行われる。記録された情報の再生時には、そ
の記録媒体に参照光を照射することにより、干渉縞によ
る回折によりイメージ情報が再生される。
【0003】近年では、超高密度光記録のために、ボリ
ュームホログラフィ、特にデジタルボリュームホログラ
フィが実用域で開発され注目を集めている。ボリューム
ホログラフィとは、記録媒体の厚み方向も積極的に活用
して、3次元的に干渉縞を書き込む方式であり、厚みを
増すことで回折効率を高め、多重記録を用いて記憶容量
の増大を図ることができるという特徴がある。そして、
デジタルボリュームホログラフィとは、ボリュームホロ
グラフィと同様の記録媒体と記録方式を用いつつも、記
録するイメージ情報は2値化したデジタルパターンに限
定した、コンピュータ指向のホログラフィック記録方式
である。このデジタルボリュームホログラフィでは、例
えばアナログ的な絵のような画像情報も、一旦デジタイ
ズして、2次元デジタルパターン情報に展開し、これを
イメージ情報として記録する。再生時は、このデジタル
パターン情報を読み出してデコードすることで、元の画
像情報に戻して表示する。これにより、再生時にSN比
(信号対雑音比)が多少悪くても、微分検出を行った
り、2値化データをコード化しエラー訂正を行ったりす
ることで、極めて忠実に元の情報を再現することが可能
になる。
【0004】図37は、従来のデジタルボリュームホロ
グラフィにおける記録再生系の概略の構成を示す斜視図
である。この記録再生系は、2次元デジタルパターン情
報に基づく情報光102を発生させる空間光変調器10
1と、この空間光変調器101からの情報光102を集
光して、ホログラム記録媒体100に対して照射するレ
ンズ103と、ホログラム記録媒体100に対して情報
光102と略直交する方向から参照光104を照射する
参照光照射手段(図示せず)と、再生された2次元デジ
タルパターン情報を検出するためのCCD(電荷結合素
子)アレイ107と、ホログラム記録媒体100から出
射される再生光105を集光してCCDアレイ107上
に照射するレンズ106とを備えている。ホログラム記
録媒体100には、LiNbO3 等の結晶が用いられ
る。
【0005】図37に示した記録再生系では、記録時に
は、記録する原画像等の情報をデジタイズし、その0か
1かの信号を更に2次元に配置して2次元デジタルパタ
ーン情報を生成する。一つの2次元デジタルパターン情
報をページデータと言う。ここでは、#1〜#nのペー
ジデータを、同じホログラム記録媒体100に多重記録
するものとする。この場合、まず、ページデータ#1に
基づいて、空間光変調器101によって画素毎に透過か
遮光かを選択することで、空間的に変調された情報光1
02を生成し、レンズ103を介してホログラム記録媒
体100に照射する。同時に、ホログラム記録媒体10
0に、情報光102と略直交する方向θ1から参照光1
04を照射して、ホログラム記録媒体100の内部で、
情報光102と参照光104との重ね合わせによってで
きる干渉縞を記録する。なお、回折効率を高めるため
に、参照光104は、シリンドリカルレンズ等により偏
平ビームに変形し、干渉縞がホログラム記録媒体100
の厚み方向にまで渡って記録されるようにする。次のペ
ージデータ#2の記録時には、θ1と異なる角度θ2か
ら参照光104を照射し、この参照光104と情報光1
02とを重ね合わせることによって、同じホログラム記
録媒体100に対して情報を多重記録することができ
る。同様に、他のページデータ#3〜#nの記録時に
は、それぞれ異なる角度θ3〜θnから参照光104を
照射して、情報を多重記録する。このように情報が多重
記録されたホログラムをスタックと呼ぶ。図37に示し
た例では、ホログラム記録媒体100は複数のスタック
(スタック1,スタック2,…,スタックm,…)を有
している。
【0006】スタックから任意のページデータを再生す
るには、そのページデータを記録した際と同じ入射角度
の参照光104を、そのスタックに照射してやればよ
い。そうすると、その参照光104は、そのページデー
タに対応した干渉縞によって選択的に回折され、再生光
105が発生する。この再生光105は、レンズ106
を介してCCDアレイ107に入射し、再生光の2次元
パターンがCCDアレイ107によって検出される。そ
して、検出した再生光の2次元パターンを、記録時とは
逆にデコードすることで原画像等の情報が再生される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来、ホロ
グラム記録媒体に対して情報を記録した場合、何ら定着
処理を行わなければ、時間と共に記録した情報が消えて
いったり、再生時に参照光を照射するたびに情報が消え
ていったりするという問題点があった。
【0008】これに対し、例えば、“味方俊宏他,「ホ
ログラムで情報を空中に表示」,日経メカニカル,19
96年,9.30.no.490,第44〜51ペー
ジ”に示されるように、ホログラム材料としてフォトポ
リマ(光重合ポリマ)を用いたホログラム記録媒体に対
して、情報を記録した後、紫外光を照射し、更に熱処理
を施して、情報の定着を行う技術が提案されている。
【0009】しかしながら、上述のような従来の定着方
法は、記録媒体全体に紫外光を照射し、更に記録媒体を
恒温槽で一定時間保持する等の熱処理を行うことが必要
であるため、ROM(リード・オンリ・メモリ)型や一
括書き込み型の記録媒体における定着には適用できる
が、情報を随時記録可能とする追記型(ライトワンス
型)の記録媒体における定着には適用することできない
という問題点がある。
【0010】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
ので、その目的は、ホログラフィを利用して情報が記録
される光情報記録媒体に対して、情報を随時記録し且つ
定着することができるようにした光情報記録装置および
方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の光情報記録装置
は、ホログラフィを利用して、情報を担持した情報光と
記録用参照光との干渉による干渉パターンによって情報
が記録される情報記録層を備えた光情報記録媒体に対し
て情報を記録するための光情報記録装置であって、情報
記録層における任意の位置に、情報光と記録用参照光と
の干渉による干渉パターンが形成されるように、情報光
および記録用参照光を照射する記録用光照射手段と、情
報記録層において記録用光照射手段によって情報光およ
び記録用参照光が照射されて干渉パターンが形成された
領域に対して、干渉パターンによって記録される情報を
定着するための定着用光を照射する定着用光照射手段と
を備えたものである。
【0012】本発明の光情報記録方法は、ホログラフィ
を利用して、情報を担持した情報光と記録用参照光との
干渉による干渉パターンによって情報が記録される情報
記録層を備えた光情報記録媒体に対して情報を記録する
ための光情報記録方法であって、情報記録層における任
意の位置に、情報光と記録用参照光との干渉による干渉
パターンが形成されるように、情報光および記録用参照
光を照射し、情報記録層において情報光および記録用参
照光が照射されて干渉パターンが形成された領域に対し
て、干渉パターンによって記録される情報を定着するた
めの定着用光を照射するものである。
【0013】本発明の光情報記録装置または本発明の光
情報記録方法では、情報記録層における任意の位置に、
情報光および記録用参照光が照射され、この情報光と記
録用参照光との干渉による干渉パターンが形成され、且
つ、情報記録層において情報光および記録用参照光が照
射されて干渉パターンが形成された領域に対して定着用
光が照射されて、干渉パターンによって情報が記録さ
れ、且つ情報が定着される。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明の第
1の実施の形態に係る光情報記録装置としての光情報記
録再生装置におけるピックアップの記録光学系を示す説
明図、図2は本実施の形態におけるピックアップの再生
光学系の主要部を示す説明図、図3は本実施の形態に係
る光情報記録再生装置の全体構成を示すブロック図であ
る。
【0015】始めに、図1を参照して、本実施の形態に
おける光情報記録媒体の構成について説明する。この光
情報記録媒体1は、ボリュームホログラフィを利用し
て、情報を担持した情報光と記録用参照光との干渉によ
る干渉パターンによって情報が記録されると共に、再生
用参照光が照射されたときに、記録されている情報に対
応した再生光を発生するための情報記録層2と、この情
報記録層2の両側に設けられた透明基板3a,3bとを
備えている。
【0016】情報記録層2は、光が照射されたときに光
の強度に応じて屈折率,誘電率,反射率等の光学的特性
が変化すると共に、紫外光の照射により定着が行われる
ホログラム材料によって形成されている。ホログラム材
料としては、フォトポリマ、例えば、デュポン(Dup
ont)社製フォトポリマ(photopolymer
s)HRF−600(製品名)等が使用される。透明基
板3a,3bは、ポリカーボネート等の透明な材料によ
って形成されている。
【0017】情報記録層2に面する透明基板3bの各面
には、半径方向に線状に延びる複数のアドレス・サーボ
エリア6が所定の角度間隔で設けられ、隣り合うアドレ
ス・サーボエリア6間の扇形の区間がデータエリア7に
なっている。アドレス・サーボエリア6には、サンプル
ドサーボ方式によってフォーカスサーボおよびトラッキ
ングサーボを行うための情報とアドレス情報とが、予め
エンボスピット等によって記録されている。なお、フォ
ーカスサーボは、情報記録層2と透明基板3bとの境界
面を反射面として、後述するピックアップより照射さ
れ、反射面で反射された光に基づいて行うことができ
る。情報記録層2と透明基板3bの屈折率が近く、情報
記録層2と透明基板3bとの境界面で所望の反射率が得
られない場合には、所望の反射率が得られるように、情
報記録層2と透明基板3bとの間に、AlN等を用いた
誘電体多層膜を設けてもよい。トラッキングサーボを行
うための情報としては、例えばウォブルピットを用いる
ことができる。
【0018】次に、本実施の形態に係る光情報記録再生
装置の構成について説明する。この光情報記録再生装置
10は、図3に示したように、光情報記録媒体1が取り
付けられるスピンドル81と、このスピンドル81を回
転させるスピンドルモータ82と、光情報記録媒体1の
回転数を所定の値に保つようにスピンドルモータ82を
制御するスピンドルサーボ回路83とを備えている。光
情報記録再生装置10は、更に、光情報記録媒体1に対
して情報光、記録用参照光および定着用光を照射して情
報を記録すると共に、光情報記録媒体1に対して再生用
参照光を照射し、再生光を検出して、光情報記録媒体1
に記録されている情報を再生するためのピックアップ1
1と、このピックアップ11における光の入出射位置を
光情報記録媒体1の半径方向に移動可能とする駆動装置
84とを備えている。ピックアップ11は、例えば、所
定の回動軸を中心として光の入出射部が回動するアーム
状に形成され、この場合には、駆動装置84は、ピック
アップ11を回動する装置となる。
【0019】光情報記録再生装置10は、更に、ピック
アップ11の出力信号よりフォーカスエラー信号FE,
トラッキングエラー信号TEおよび再生信号RFを検出
するための検出回路85と、この検出回路85によって
検出されるフォーカスエラー信号FEに基づいて、ピッ
クアップ11内のアクチュエータを駆動して対物レンズ
を光情報記録媒体1の厚み方向に移動させてフォーカス
サーボを行うフォーカスサーボ回路86と、検出回路8
5によって検出されるトラッキングエラー信号TEに基
づいてピックアップ11内のアクチュエータを駆動して
対物レンズを光情報記録媒体1の半径方向に移動させて
トラッキングサーボを行うトラッキングサーボ回路87
と、トラッキングエラー信号TEおよび後述するコント
ローラからの指令に基づいて駆動装置84を制御してピ
ックアップ11における光の入出射位置を光情報記録媒
体1の半径方向に移動させるシークの制御を行うシーク
制御回路88とを備えている。
【0020】光情報記録再生装置10は、更に、ピック
アップ11内の後述するCCDアレイの出力データをデ
コードして、光情報記録媒体1のデータエリア7に記録
されたデータを再生したり、検出回路85からの再生信
号RFより基本クロックを再生したりアドレスを判別し
たりする信号処理回路89と、光情報記録再生装置10
の全体を制御するコントローラ90とを備えている。コ
ントローラ90は、信号処理回路89より出力される基
本クロックやアドレス情報を入力すると共に、ピックア
ップ11,スピンドルサーボ回路83およびシーク制御
回路88等を制御するようになっている。スピンドルサ
ーボ回路83は、信号処理回路89より出力される基本
クロックを入力するようになっている。
【0021】図1に示したように、ピックアップ11
は、記録光学系および再生光学系の一部として、スピン
ドル81に光情報記録媒体1が固定されたときに、光情
報記録媒体1の透明基板3a側に対向するように配置さ
れた対物レンズ12Aと、この対物レンズ12Aを光情
報記録媒体1の厚み方向および半径方向に移動可能なア
クチュエータ13Aと、対物レンズ12Aにおける光情
報記録媒体1とは反対側に、対物レンズ12A側から順
に配設された2分割旋光板14A,プリズムブロック9
1,112,113,空間光変調器16,コリメータレ
ンズ17およびレーザカプラ20を備えている。プリズ
ムブロック112,113間には、凸レンズ114が配
設されている。プリズムブロック91の側方には、凸レ
ンズ92と、定着用光としての紫外光を出射する光源9
3が配設されている。光源93としては、レーザ光源
や、レーザ光源の出射光を非線形光学媒質を通して波長
変換して出射する光源等が用いられる。
【0022】図2に示したように、ピックアップ11
は、更に、再生光学系の一部として、スピンドル81に
光情報記録媒体1が固定されたときに、光情報記録媒体
1の他方の面に対向するように配置された対物レンズ1
2Bと、この対物レンズ12Bを光情報記録媒体1の厚
み方向および半径方向に移動可能なアクチュエータ13
Bと、対物レンズ12Bにおける光情報記録媒体1とは
反対側に、対物レンズ12B側から順に配設された2分
割旋光板14C,プリズムブロック115,116およ
びCCDアレイ119Bを備えている。プリズムブロッ
ク115,116間には、2分の1波長板117と凸レ
ンズ118が配設されている。プリズムブロック116
の側方には、CCDアレイ119Aが配設されている。
【0023】2分割旋光板14A,14Cは、それぞ
れ、図1および図2において光軸の上側部分に配置され
た旋光板14AR,14CRと、図1および図2におい
て光軸の下側部分に配置された旋光板14AL,14C
Lとを有している。各旋光板14AR,14CR,14
AL,14CLは、それぞれ例えば2枚の透明電極基板
間に液晶を封入して構成されている。旋光板14AR
は、2枚の透明電極基板間に電圧を印加しない(以下、
オフにすると言う。)と入射光の偏光方向を−45°回
転させ、2枚の透明電極基板間に電圧を印加する(以
下、オンにすると言う。)と入射光の偏光方向を回転さ
せないようになっている。旋光板14ALは、オフにす
ると入射光の偏光方向を+45°回転させ、オンにする
と入射光の偏光方向を回転させないようになっている。
旋光板14CRは、オフにすると入射光の偏光方向を+
45°回転させ、オンにすると入射光の偏光方向を回転
させないようになっている。旋光板14CLは、オフに
すると入射光の偏光方向を−45°回転させ、オンにす
ると入射光の偏光方向を回転させないようになってい
る。
【0024】プリズムブロック113は、その法線方向
が、2分割旋光板14Aと空間光変調器16の間におけ
る光軸方向に対して45°傾けられて配置された偏光ビ
ームスプリッタ面113aと、空間光変調器16側から
の光が偏光ビームスプリッタ面113aで反射される方
向に配置され、偏光ビームスプリッタ面113aに平行
な反射面113bとを有している。
【0025】プリズムブロック112は、その法線方向
が、2分割旋光板14Aと空間光変調器16の間におけ
る光軸方向に対して45°傾けられ、且つプリズムブロ
ック113の偏光ビームスプリッタ面113aに対して
90°傾けられて配置された偏光ビームスプリッタ面1
12aと、プリズムブロック113の反射面113bか
らの光が入射する位置に配置され、偏光ビームスプリッ
タ面112aに平行な反射面112bとを有している。
凸レンズ114は、プリズムブロック113の反射面1
13bとプリズムブロック112の反射面112bとの
間に配置されている。
【0026】プリズムブロック91は、その法線方向
が、2分割旋光板14Aと空間光変調器16の間におけ
る光軸方向に対して45°傾けられた半反射面91aを
有している。光源93より出射される紫外光は、凸レン
ズ92によって集光され、プリズムブロック91に入射
し、一部が半反射面91aで反射されて2分割旋光板1
4A側へ向かうようになっている。
【0027】空間光変調器16は、格子状に配列された
多数の画素を有し、各画素毎に出射光の偏光方向を選択
することによって、偏光方向の違いによって光を空間的
に変調することができるようになっている。空間光変調
器16は、具体的には、例えば、液晶の旋光性を利用し
た液晶表示素子において偏光板を除いたものと同等の構
成である。ここでは、空間光変調器16は、各画素毎
に、オフにすると偏光方向を+90°回転させ、オンに
すると偏光方向を回転させないようになっている。空間
光変調器16における液晶としては、例えば、応答速度
の速い(μ秒のオーダ)強誘電液晶を用いることができ
る。これにより、高速な記録が可能となり、例えば、1
ページ分の情報を数μ以下で記録することが可能とな
る。
【0028】プリズムブロック115は、その法線方向
が、対物レンズ12Bおよび2分割旋光板14Cにおけ
る光軸方向に対して45°傾けられて配置された偏光ビ
ームスプリッタ面115aと、2分割旋光板14C側か
らの光が偏光ビームスプリッタ面115aで反射される
方向に配置され、偏光ビームスプリッタ面115aに平
行な反射面115bとを有している。
【0029】プリズムブロック116は、その法線方向
が、対物レンズ12Bおよび2分割旋光板14Cにおけ
る光軸方向に対して45°傾けられ、且つプリズムブロ
ック115の偏光ビームスプリッタ面115aに対して
90°傾けられて配置された偏光ビームスプリッタ面1
16aと、プリズムブロック115の反射面115bか
らの光が入射する位置に配置され、偏光ビームスプリッ
タ面115aに平行な反射面116bとを有している。
2分の1波長板117は、プリズムブロック115の偏
光ビームスプリッタ面115aとプリズムブロック11
6の偏光ビームスプリッタ面116aとの間に配置され
ている。凸レンズ118は、プリズムブロック115の
反射面115bとプリズムブロック116の反射面11
6bとの間に配置されている。
【0030】CCDアレイ119A,119Bは、それ
ぞれ、格子状に配列された多数の画素を有している。C
CDアレイ119Aは、2分の1波長板117を通過し
た光がプリズムブロック116の偏光ビームスプリッタ
面116aで反射される方向に配置され、CCDアレイ
119Bは、凸レンズ118を通過した光がプリズムブ
ロック116の反射面116bで反射され、更に偏光ビ
ームスプリッタ面116aで反射される方向に配置され
ている。
【0031】図1および図2に示したピックアップ11
において、レーザカプラ20は、S偏光(偏光方向が入
射面(図1の紙面)に垂直な直線偏光)のレーザ光を出
射し、このレーザ光は、コリメータレンズ17によって
平行光束とされ、空間光変調器16を通過してプリズム
ブロック113の偏光ビームスプリッタ面113aに入
射するようになっている。ここで、空間光変調器16の
オフの画素を通過した光は、P偏光(偏光方向が入射面
に平行な直線偏光)となり、偏光ビームスプリッタ面1
13aを透過し、プリズムブロック112に入射し、偏
光ビームスプリッタ面112aを透過し、一部がプリズ
ムブロック91の半反射面91aを透過し、2分割旋光
板14Aを通過し、対物レンズ12Aによって、光情報
記録媒体1内で最も小径となるように収束されて光情報
記録媒体1に照射されるようになっている。一方、空間
光変調器16のオンの画素を通過した光は、S偏光のま
まであり、偏光ビームスプリッタ面113aで反射さ
れ、更に反射面113bで反射され、凸レンズ114に
よって集光された後、プリズムブロック112に入射
し、反射面112b、偏光ビームスプリッタ面112a
で順に反射され、一部がプリズムブロック91の半反射
面91aを透過し、2分割旋光板14Aを通過し、対物
レンズ12Aによって、光情報記録媒体1内において空
間光変調器16のオフの画素を通過した光よりも手前側
の位置で最も小径となるように収束されて光情報記録媒
体1に照射されるようになっている。
【0032】また、光源93より出射される紫外光は、
凸レンズ92によって集光され、プリズムブロック91
に入射し、一部が半反射面91aで反射されて2分割旋
光板14A側へ向かい、途中で一旦収束して発散する光
となって、2分割旋光板14Aを通過し、対物レンズ1
2Aによって集光されて平行光束となって、光情報記録
媒体1の情報記録層2に照射されるようになっている。
本実施の形態では、図1に示したように、光源93の光
出射位置は、凸レンズ92の光軸に対して偏心した位置
にあり、その結果、情報記録層2に照射される紫外光
は、記録時に対物レンズ12Aより情報記録層2に照射
される情報光および記録用参照光よりも、所定距離だ
け、光情報記録媒体1の進行方向99の前方に照射され
るようになっている。
【0033】光情報記録媒体1からの対物レンズ12A
側への戻り光は、対物レンズ12A,2分割旋光板14
Aを順に通過し、一部がプリズムブロック91の半反射
面91aを透過し、プリズムブロック112の偏光ビー
ムスプリッタ面112aに入射するようになっている。
この戻り光のうちのP偏光の光は、偏光ビームスプリッ
タ面112aを透過して、更にプリズムブロック113
の偏光ビームスプリッタ面113aを透過し、空間光変
調器16を通過し、コリメータレンズ17によって集光
されて、レーザカプラ20に入射するようになってい
る。
【0034】光情報記録媒体1より対物レンズ12B側
に出射される再生光は、対物レンズ12B,2分割旋光
板14Cを順に通過してプリズムブロック115の偏光
ビームスプリッタ面115aに入射するようになってい
る。この再生光のうちのP偏光の光は、偏光ビームスプ
リッタ面115aを透過して、2分の1波長板117に
よって偏光方向が90°回転されてS偏光の光となり、
プリズムブロック116の偏光ビームスプリッタ面11
6aで反射されて、CCDアレイ19Aに入射するよう
になっている。一方、再生光のうちのS偏光の光は、偏
光ビームスプリッタ面115aで反射され、更に反射面
115bで反射され、凸レンズ118によって集光され
て平行光束とされた後、プリズムブロック116に入射
し、反射面116b、偏光ビームスプリッタ面116a
で順に反射され、CCDアレイ19Bに入射するように
なっている。
【0035】図1および図2に示したピックアップ11
では、記録光学系は、レーザカプラ20,コリメータレ
ンズ17,空間光変調器16,プリズムブロック11
3,112,91,凸レンズ114,2分割旋光板14
A,対物レンズ12A,凸レンズ92および光源93で
構成されている。また、図1および図2に示したピック
アップ11では、再生光学系は、凸レンズ92および光
源93を除くピックアップ11における光学系全体によ
って構成されている。
【0036】図4は図1におけるレーザカプラ20の構
成を示す斜視図、図5はレーザカプラ20の側面図であ
る。これらの図に示したように、レーザカプラ20は、
フォトディテクタ25,26が形成された半導体基板2
1と、この半導体基板21上においてフォトディテクタ
25,26を覆うように配置され、半導体基板21上に
接合されたプリズム22と、半導体基板21上において
フォトディテクタ25,26が形成された位置と異なる
位置に配置され、半導体基板21上に接合された半導体
素子23と、この半導体素子23上に接合された半導体
レーザ24とを備えている。半導体レーザ24は、プリ
ズム22側に向けて水平方向に前方レーザ光を出射する
と共に、前方レーザ光と反対方向に後方レーザ光を出射
するようになっている。プリズム22の半導体レーザ2
4側には斜面が形成され、この斜面は、半導体レーザ2
4からの前方レーザ光の一部を反射して、半導体基板2
1に対して垂直な方向に出射すると共に、光情報記録媒
体1からの戻り光の一部を透過する半反射面22aにな
っている。また、プリズム22の上面は、図5に示した
ようにプリズム22内を通過する光を全反射する全反射
面22bになっている。半導体素子23には、半導体レ
ーザ24からの後方レーザ光を受光するフォトディテク
タ27が形成されている。このフォトディテクタ27の
出力信号は、半導体レーザ24の出力を自動調整するた
めに用いられるようになっている。半導体基板21に
は、各種のアンプやその他の電子部品が内蔵されてい
る。半導体素子23には、半導体レーザ24を駆動する
アンプ等の電子部品が内蔵されている。
【0037】図4および図5に示したレーザカプラ20
では、半導体レーザ24からの前方レーザ光は、一部が
プリズム22の半反射面22aで反射されて、図1にお
けるコリメータレンズ17に入射するようになってい
る。また、コリメータレンズ17によって集光された光
情報記録媒体1からの戻り光は、一部がプリズム22の
半反射面22aを透過して、プリズム22内に導かれ、
フォトディテクタ25に向かうようになっている。フォ
トディテクタ25上には半反射膜が形成されており、プ
リズム22内に導かれた光の一部は、フォトディテクタ
25上の半反射膜を透過してフォトディテクタ25に入
射し、残りの一部はフォトディテクタ25上の半反射膜
で反射され、更にプリズム22の全反射面22bで反射
されてフォトディテクタ26に入射するようになってい
る。
【0038】ここで、図5に示したように、プリズム2
2内に導かれた光は、フォトディテクタ25,26間の
光路の途中で一旦最も小径となるように収束するように
なっている。そして、レーザカプラ20からの光が光情
報記録媒体1における情報記録層2と透明基板3bとの
境界面上で最も小径となるように収束する合焦状態のと
きにはフォトディテクタ25,26に対する入射光の径
が等しくなり、合焦状態から外れたときにはフォトディ
テクタ25,26に対する入射光の径が異なるようにな
っている。フォトディテクタ25,26に対する入射光
の径の変化は、互いに逆方向になるため、フォトディテ
クタ25,26に対する入射光の径の変化に応じた信号
を検出することによってフォーカスエラー信号を得るこ
とができる。図4に示したように、フォトディテクタ2
5,26は、それぞれ3分割された受光部を有してい
る。フォトディテクタ25における受光部をA1,C
1,B1、フォトディテクタ26における受光部をA
2,C2,B2とする。C1,C2は、それぞれ、A
1,B1間、A2,B2間の中央部分の受光部である。
また、各受光部間の分割線は、光情報記録媒体1におけ
るトラック方向に対応する方向と平行になるように配置
されている。従って、受光部A1,B1間およびA2,
B2間の出力の差から、プュッシュプル法によってトラ
ッキングエラー信号を得ることができる。
【0039】なお、レーザカプラ20内の半導体レーザ
24の出力の制御や、光源93の制御や、2分割旋光板
14A,14Cおよび空間光変調器16の制御は、それ
ぞれ、図3におけるコントローラ90の制御の下で、図
示しない駆動回路によって行われるようになっている。
【0040】図6は、フォトディテクタ25,26の出
力に基づいて、フォーカスエラー信号,トラッキングエ
ラー信号および再生信号を検出するための検出回路85
の構成を示すブロック図である。この検出回路85は、
フォトディテクタ25の受光部A1,B1の各出力を加
算する加算器31と、この加算器31の出力の利得を調
整する利得調整アンプ32と、フォトディテクタ25の
受光部C1の出力の利得を調整する利得調整アンプ33
と、利得調整アンプ32の出力と利得調整アンプ33の
出力との差を演算する減算器34と、フォトディテクタ
26の受光部A2,B2の各出力を加算する加算器35
と、この加算器35の出力の利得を調整する利得調整ア
ンプ36と、フォトディテクタ26の受光部C2の出力
の利得を調整する利得調整アンプ37と、利得調整アン
プ36の出力と利得調整アンプ37の出力との差を演算
する減算器38と、減算器34の出力と減算器38の出
力との差を演算してフォーカスエラー信号FEを生成す
る減算器39とを備えている。
【0041】検出回路85は、更に、フォトディテクタ
25の受光部A1の出力と受光部B1の出力との差を演
算する減算器40と、フォトディテクタ26の受光部A
2の出力と受光部B2の出力との差を演算する減算器4
1と、減算器40の出力と減算器41の出力との差を演
算してトラッキングエラー信号TEを生成する減算器4
2とを備えている。検出回路85は、更に、加算器31
の出力と受光部C1の出力とを加算する加算器43と、
加算器35の出力と受光部C2の出力とを加算する加算
器44と、加算器43の出力と加算器44の出力とを加
算して再生信号RFを生成する加算器45とを備えてい
る。なお、本実施の形態では、再生信号RFは、光情報
記録媒体1におけるアドレス・サーボエリア6に記録さ
れた情報を再生した信号である。
【0042】次に、本実施の形態に係る光情報記録再生
装置および光情報記録媒体の作用について、サーボ時、
記録時、再生時に分けて、順に説明する。以下の説明
は、本実施の形態に係る光情報記録方法の説明を兼ねて
いる。なお、サーボ時、記録時、再生時のいずれのとき
も、光情報記録媒体1は規定の回転数を保つように制御
されてスピンドルモータ82によって回転される。
【0043】まず、サーボ時の作用について説明する。
図7はサーボ時におけるピックアップ11の状態を示す
説明図、図8はサーボ時における光の状態を示す説明図
である。これらの図に示したように、サーボ時には、空
間光変調器16の全画素がオフにされ、2分割旋光板1
4A,14Cの各旋光板14AR,14AL,14C
R,14CLは、全てオンにされる。レーザカプラ20
の出射光の出力は、再生用の低出力に設定される。ま
た、光源93は紫外光を出射しない。なお、コントロー
ラ90は、再生信号RFより再生された基本クロックに
基づいて、対物レンズ12Aの出射光がアドレス・サー
ボエリア6を通過するタイミングを予測し、対物レンズ
12Aの出射光がアドレス・サーボエリア6を通過する
間、上記の設定とする。
【0044】サーボ時には、レーザカプラ20から出射
されたS偏光のレーザ光は、コリメータレンズ17によ
って平行光束とされ、空間光変調器16に入射する。こ
こで、空間光変調器16の全画素がオフにされているの
で、空間光変調器16を通過した後の光は、偏光方向が
+90°回転されてP偏光となる。このP偏光の光は、
プリズムブロック113の偏光ビームスプリッタ面11
3aとプリズムブロック112の偏光ビームスプリッタ
面112aを順に透過し、一部がプリズムブロック91
の半反射面91aを透過して、2分割旋光板14Aに入
射する。ここで、2分割旋光板14Aの旋光板14A
R,14ALは共にオンにされているので、光は何ら影
響を受けずに2分割旋光板14Aを通過する。2分割旋
光板14Aを通過した光は、対物レンズ12Aによって
集光され、光情報記録媒体1内で最も小径となるように
収束されて、情報記録媒体1に照射される。この光は、
情報記録媒体1における情報記録層2と透明基板3bと
の境界面で反射され、その際、アドレス・サーボエリア
6におけるエンボスピットによって変調されて、対物レ
ンズ12A側に戻ってくる。この戻り光は、対物レンズ
12Aで平行光束とされ、何ら影響を受けずに2分割旋
光板14Aを通過し、一部がプリズムブロック91の半
反射面91aを透過して、プリズムブロック112の偏
光ビームスプリッタ面112aとプリズムブロック11
3の偏光ビームスプリッタ面113aを順に透過して、
空間光変調器16を通過して、偏光方向が+90°回転
されて再びS偏光とされ、レーザカプラ20に入射し、
フォトディテクタ25,26によって検出される。そし
て、このフォトディテクタ25,26の出力に基づい
て、図6に示した検出回路85によって、フォーカスエ
ラー信号FE,トラッキングエラー信号TEおよび再生
信号RFが生成され、これらの信号に基づいて、フォー
カスサーボおよびトラッキングサーボが行われると共
に、基本クロックの再生およびアドレスの判別が行われ
る。
【0045】本実施の形態では、アクチュエータ13
A,13Bは、フォーカスサーボ回路86によって連動
するように制御され、対物レンズ12A,12Bからの
各光の収束位置(光束が最も小径となる位置)が、所定
の位置関係を保ちながら移動するようになっている。そ
して、情報記録層2に対して情報の記録または再生を行
う場合には、図8に示したように、対物レンズ12Aか
らの光が、情報記録層2と透明基板3bとの境界面上
で、最も小径となるように収束し、対物レンズ12B
が、情報記録層2と透明基板3aの境界面上で最も小径
となる発散光を平行光束とする状態に、フォーカスサー
ボを行うようになっている。
【0046】なお、上記のサーボ時における設定では、
ピックアップ11の構成は、CD(コンパクト・ディス
ク)やDVD(デジタル・ビデオ・ディスク)やHS
(ハイパー・ストレージ・ディスク)等の通常の光ディ
スクに対する記録,再生用のピックアップの構成と同様
になる。従って、本実施の形態における光情報記録再生
装置10では、通常の光ディスク装置との互換性を持た
せるように構成することも可能である。
【0047】次に、記録時の作用について説明する。図
9は記録時におけるピックアップ11の状態を示す説明
図、図11は記録時における光の状態を示す説明図であ
る。これらの図に示したように、記録時には、空間光変
調器16は、記録する情報に応じて各画素毎にオン(0
°)とオフ(+90°)を選択する。本実施の形態で
は、2画素で1ビットの情報を表現する。この場合、必
ず、1ビットの情報に対応する2画素のうちの一方をオ
ン、他方をオフとする。また、2分割旋光板14A,1
4Cの各旋光板14AR,14AL,14CR,14C
Lは、全てオフにされる。レーザカプラ20の出射光の
出力は、パルス的に記録用の高出力にされる。また、光
源93は紫外光を出射する。なお、コントローラ90
は、再生信号RFより再生された基本クロックに基づい
て、対物レンズ12Aの出射光がデータエリア7を通過
するタイミングを予測し、対物レンズ12Aの出射光が
データエリア7を通過する間、上記の設定とする。対物
レンズ12Aの出射光がデータエリア7を通過する間
は、フォーカスサーボおよびトラッキングサーボは行わ
れず、対物レンズ12A,12Bは固定されている。
【0048】ここで、後の説明で使用するA偏光および
B偏光を以下のように定義する。本実施の形態では、図
10に示したように、A偏光は、対物レンズ12A側か
ら見て、S偏光を−45°またはP偏光を+45°偏光
方向を回転させた直線偏光とし、B偏光は、対物レンズ
12A側から見て、S偏光を+45°またはP偏光を−
45°偏光方向を回転させた直線偏光とする。A偏光と
B偏光は、互いに偏光方向が直交している。
【0049】記録時には、レーザカプラ20から出射さ
れたS偏光のレーザ光は、コリメータレンズ17によっ
て平行光束とされ、空間光変調器16に入射する。ここ
で、空間光変調器16のうちオンにされている画素を通
過した光は偏光方向が回転されずにS偏光のままとな
り、オフにされている画素を通過した光は偏光方向が+
90°回転されてP偏光となる。
【0050】空間光変調器16からのP偏光の光は、プ
リズムブロック113の偏光ビームスプリッタ面113
aとプリズムブロック112の偏光ビームスプリッタ面
112aを順に透過して、一部がプリズムブロック91
の半反射面91aを透過して、2分割旋光板14Aに入
射する。ここで、2分割旋光板14Aの旋光板14A
R,14ALは共にオフにされているので、旋光板14
ARを通過した光は、偏光方向が−45°回転されて、
B偏光となり、旋光板14ALを通過した光は、偏光方
向が+45°回転されて、A偏光となる。この光は、情
報記録層2と透明基板3bとの境界面上で、最も小径と
なるように収束する。
【0051】空間光変調器16からのS偏光の光は、プ
リズムブロック113の偏光ビームスプリッタ面113
aで反射され、更に反射面113bで反射され、凸レン
ズ114で集光された後、プリズムブロック112に入
射し、反射面112b、偏光ビームスプリッタ面112
aで順に反射され、一部がプリズムブロック91の半反
射面91aを透過して、2分割旋光板14Aに入射す
る。ここで、2分割旋光板14Aの旋光板14AR,1
4ALは共にオフにされているので、旋光板14ARを
通過した光は、偏光方向が−45°回転されて、A偏光
となり、旋光板14ALを通過した光は、偏光方向が+
45°回転されて、B偏光となる。この光は、情報記録
層2と透明基板3aとの境界面上で、最も小径となるよ
うに収束する。
【0052】また、光源93より出射された紫外光は、
凸レンズ92によって集光され、プリズムブロック91
に入射し、一部が半反射面91aで反射されて2分割旋
光板14A側へ向かい、途中で一旦収束して発散する光
となって、2分割旋光板14Aを通過し、対物レンズ1
2Aによって集光されて平行光束となって、光情報記録
媒体1の情報記録層2に照射される。
【0053】図11に示したように、情報記録層2で
は、旋光板14ARからのB偏光の光と旋光板14AL
からのB偏光の光とが干渉し、旋光板14ARからのA
偏光の光と旋光板14ALからのA偏光の光とが干渉
し、レーザカプラ20の出射光の出力が高出力になった
ときに、これらの光による干渉パターンが情報記録層2
内に体積的に記録され、透過型(フレネル型)の体積ホ
ログラム59が形成される。なお、A偏光の光とB偏光
の光は、互いに偏光方向が直交するため、干渉しない。
このように、本実施の形態では、光束を2分割し、各領
域毎の光の偏光方向を直交させているので、余分な干渉
縞の発生を防止して、SN比の低下を防止することがで
きる。
【0054】また、本実施の形態では、情報記録層2の
奥側で最も小径となるように収束する光と、情報記録層
2の手前側で最も小径となるように収束する光は、互い
に相補的なパターンを有しており、いずれも、情報記録
層2に記録すべき情報を担持した情報光と見ることがで
きる。情報記録層2の奥側で最も小径となるように収束
する光を情報光として見た場合には、情報記録層2の手
前側で最も小径となるように収束する光が記録用参照光
となり、逆に、情報記録層2の手前側で最も小径となる
ように収束する光を情報光として見た場合には、情報記
録層2の奥側で最も小径となるように収束する光が記録
用参照光となる。
【0055】また、定着用の紫外光は、情報光および記
録用参照光よりも、所定距離だけ、光情報記録媒体1の
進行方向99の前方に照射される。そのため、情報記録
層2において情報光および記録用参照光が照射されて干
渉パターンが形成された領域に対して、干渉パターンの
形成されてからわずかな時間が経過した後に、紫外光が
照射されて、干渉パターンによって記録された情報が定
着される。情報記録層2における情報の記録と定着は、
以下のように進行する。すなわち、情報記録層2を構成
するフォトポリマは、バインダポリマ中に光重合性モノ
マを分散させたものである。この情報記録層2において
干渉パターンが形成されると、干渉パターンの明部にお
いて光重合性モノマの重合が進み、モノマの濃度勾配が
生じ、重合が進んでいない部分から進んだ部分へモノマ
が拡散する。その結果、重合の進んだポリマ部分と、モ
ノマが減少してバインダポリマの割合が増えた部分が生
じ、屈折率分布が生じ、この屈折率分布によって情報が
記録される。この状態で、紫外線を照射すると、未反応
のモノマの重合が完了し、記録が定着することになる。
【0056】なお、本実施の形態では、記録用参照光
も、空間光変調器16によって空間的に変調された光で
あるため、情報記録層2の一断面を見ると、画素単位の
情報光の中には、画素単位の記録用参照光が存在しない
ために干渉縞が生じない情報光もあるが、このような情
報光でも、情報記録層2内において必ず画素単位の記録
用参照光が存在する部分を通過して干渉縞を発生させる
ので、問題は生じない。なお、空間光変調器16では、
2画素で1ビットの情報を表現し、1ビットの情報に対
応する2画素のうちの一方をオン、他方をオフとしてい
る。従って、情報の内容にかかわらず記録用参照光の光
量は略一定となる。図12は、情報記録層2内において
画素単位の記録用参照光55と画素単位の情報光56と
が体積的に干渉する様子を概念的に表したものである。
この図では、簡単のために、画素単位の記録用参照光5
5と画素単位の情報光56とが交互に配置された例を示
している。この例では、画素単位の記録用参照光55は
互いに異なる角度θ1 ,θ3,…,θn-3 ,θn-1 を有
する収束光であり、画素単位の情報光56は互いに異な
る角度θ2 ,θ4 ,…,θn-2 ,θn を有する収束光で
ある。この図から分かるように、各画素単位の情報光5
6は、情報記録層2内において必ず、いずれかの画素単
位の記録用参照光55と交差して干渉縞を発生させる。
【0057】次に、再生時の作用について説明する。図
13は再生時におけるピックアップ11の状態を示す説
明図、図14および図15は再生時における光の状態を
示す説明図である。これらの図に示したように、再生時
には、空間光変調器16は、必要に応じて全画素がオフ
(+90°)の状態と全画素がオン(0°)の状態とが
選択される。また、2分割旋光板14A,14Cの各旋
光板14AR,14AL,14CR,14CLは、全て
オフにされる。レーザカプラ20の出射光の出力は、再
生用の低出力にされる。光源93は紫外光を出射しな
い。なお、コントローラ90は、再生信号RFより再生
された基本クロックに基づいて、対物レンズ12Aの出
射光がデータエリア7を通過するタイミングを予測し、
対物レンズ12Aの出射光がデータエリア7を通過する
間、上記の設定とする。対物レンズ12Aの出射光がデ
ータエリア7を通過する間は、フォーカスサーボおよび
トラッキングサーボは行われず、対物レンズ12A,1
2Bは固定されている。
【0058】空間光変調器16の全画素がオフの状態の
ときには、レーザカプラ20から出射されたS偏光のレ
ーザ光は、コリメータレンズ17によって平行光束とさ
れ、空間光変調器16によって偏光方向が+90°回転
されてP偏光となる。空間光変調器16からのP偏光の
光は、プリズムブロック113の偏光ビームスプリッタ
面113aとプリズムブロック112の偏光ビームスプ
リッタ面112aを順に透過し、一部が半反射面91a
を透過して、2分割旋光板14Aに入射する。ここで、
図14に示したように、2分割旋光板14Aの旋光板1
4AR,14ALは共にオフにされているので、旋光板
14ARを通過した光は、偏光方向が−45°回転され
て、B偏光となり、旋光板14ALを通過した光は、偏
光方向が+45°回転されて、A偏光となる。この光
は、情報記録層2と透明基板3bとの境界面上で、最も
小径となるように収束する。
【0059】図14に示したように、情報記録層2にお
ける体積ホログラム59からは、情報記録層2の奥側で
最も小径となるように収束する光を記録用参照光と見た
場合の再生光が発生される。この場合の再生光は、情報
記録層2の手前側で最も小径となる発散光である。より
詳しく説明すると、図14における体積ホログラム59
の上半分の領域では、旋光板14ARからのB偏光の光
が照射されて、記録時において2分割旋光板14Aの旋
光板14ALから照射され、情報記録層2の手前側で最
も小径となる光に対応する再生光が発生される。この再
生光は、B偏光の光であり、対物レンズ12Bで集光さ
れて平行光束となり、2分割旋光板14Cの旋光板14
CRを通過してP偏光の光となる。同様に、図14にお
ける体積ホログラム59の下半分の領域では、旋光板1
4ALからのA偏光の光が照射されて、記録時において
2分割旋光板14Aの旋光板14ARから照射され、情
報記録層2の手前側で最も小径となる光に対応する再生
光が発生される。この再生光は、A偏光の光であり、対
物レンズ12Bで集光されて平行光束となり、2分割旋
光板14Cの旋光板14CLを通過してP偏光の光とな
る。これらのP偏光の再生光は、プリズムブロック11
5の偏光ビームスプリッタ面115aを透過し、2分の
1波長板117によって偏光方向が90°回転されてS
偏光の光となり、プリズムブロック116の偏光ビーム
スプリッタ面116aで反射されて、CCDアレイ11
9A上に結像する。このようにしてCCDアレイ119
A上では、記録時に空間光変調器16においてオンであ
った画素に対応する部分のみが明るく照射され、その2
次元パターンがCCDアレイ119Aによって検出さ
れ、情報の再生が行われる。
【0060】一方、空間光変調器16の全画素がオンの
状態のときには、レーザカプラ20から出射されたS偏
光のレーザ光は、コリメータレンズ17によって平行光
束とされ、空間光変調器16によって偏光方向が回転さ
れずにS偏光のままとなる。空間光変調器16からのS
偏光の光は、プリズムブロック113の偏光ビームスプ
リッタ面113aで反射され、更に反射面113bで反
射され、プリズムブロック112に入射し、反射面11
2b、偏光ビームスプリッタ面112aで順に反射さ
れ、一部が半反射面91aを透過して、2分割旋光板1
4Aに入射する。ここで、図15に示したように、2分
割旋光板14Aの旋光板14AR,14ALは共にオフ
にされているので、旋光板14ARを通過した光は、偏
光方向が−45°回転されて、A偏光となり、旋光板1
4ALを通過した光は、偏光方向が+45°回転され
て、B偏光となる。この光は、情報記録層2と透明基板
3aとの境界面上で、最も小径となるように収束する。
【0061】図15に示したように、情報記録層2にお
ける体積ホログラム59からは、情報記録層2の手前側
で最も小径となるように収束する光を記録用参照光と見
た場合の再生光が発生される。この場合の再生光は、情
報記録層2の奥側で最も小径となる発散光である。より
詳しく説明すると、図15における体積ホログラム59
の上半分の領域では、旋光板14ALからのB偏光の光
が照射されて、記録時において2分割旋光板14Aの旋
光板14ARから照射され、情報記録層2の奥側で最も
小径となる光に対応する再生光が発生される。この再生
光は、B偏光の光であり、対物レンズ12Bで集光され
て若干拡散する光束となり、2分割旋光板14Cの旋光
板14CLを通過してS偏光の光となる。同様に、図1
5における体積ホログラム59の下半分の領域では、旋
光板14ARからのA偏光の光が照射されて、記録時に
おいて2分割旋光板14Aの旋光板14ALから照射さ
れ、情報記録層2の奥側で最も小径となる光に対応する
再生光が発生される。この再生光は、A偏光の光であ
り、対物レンズ12Bで集光されて若干拡散する光束と
なり、2分割旋光板14Cの旋光板14CRを通過して
S偏光の光となる。これらのS偏光の再生光は、プリズ
ムブロック115の偏光ビームスプリッタ面115aで
反射され、更に反射面115bで反射され、凸レンズ1
18によって集光されて平行光束となり、プリズムブロ
ック116の反射面116b、偏光ビームスプリッタ面
116aで順に反射されて、CCDアレイ119B上に
結像する。このようにしてCCDアレイ119B上で
は、記録時に空間光変調器16においてオフであった画
素に対応する部分のみが明るく照射され、その2次元パ
ターンがCCDアレイ119Bによって検出され、情報
の再生が行われる。
【0062】本実施の形態では、空間光変調器16の全
画素がオフの状態としてCCDアレイ119Aによって
情報の再生を行ってもよいし、空間光変調器16の全画
素がオンの状態としてCCDアレイ119Bによって情
報の再生を行ってもよい。更に、本実施の形態では、1
単位の記録領域(体積ホログラム59)につき、空間光
変調器16の全画素がオフの状態と空間光変調器16の
全画素がオンの状態とを切り換えて2種類の再生用参照
光を時分割的に照射したり、あるいは、例えば空間光変
調器16の全画素の半数をオフ、半数をオンとして2種
類の再生用参照光を同時に照射したりして、CCDアレ
イ119A,119Bの双方を用いて情報の再生を行う
こともできる。この場合には、1単位の記録領域(体積
ホログラム59)についてCCDアレイ119A,11
9Bで得られる2つの再生光は、互いに相補的なパター
ンを有しているので、2つの再生光の差を求めることに
より、いわゆる差動検出によって、情報を再生すること
ができる。このように差動検出によって情報を再生する
場合、具体的には、図3における信号処理回路89によ
って、CCDアレイ119A,119Bの各出力信号に
対して、CCDアレイ119A,119Bによって検出
される各パターンの大きさ,位置や信号レベルを合わせ
る補正を行い、補正後の各信号の差を演算して、情報を
再生する。
【0063】ところで、CCDアレイ119A,119
Bによって、再生光の2次元パターンを検出する場合、
再生光とCCDアレイ119A,119Bとを正確に位
置決めするか、CCDアレイ119A,119Bの検出
データから再生光のパターンにおける基準位置を認識す
る必要がある。本実施の形態では、後者を採用する。こ
こで、図16および図17を参照して、CCDアレイ1
19A,119Bの検出データから再生光のパターンに
おける基準位置を認識する方法について説明する。図1
6(a)に示したように、ピックアップ11におけるア
パーチャは、2分割旋光板14A,14Bによって、光
軸を中心として対称な2つの領域71L,71Rに分け
られる。更に、図16(b)に示したように、アパーチ
ャは、空間光変調器16によって、複数の画素72に分
けられる。この画素72が、2次元パターンデータの最
小単位となる。本実施の形態では、2画素で1ビットの
デジタルデータ“0”または“1”を表現し、1ビット
の情報に対応する2画素のうちの一方をオン、他方をオ
フとしている。2画素が共にオンまたは共にオフの場合
はエラーデータとなる。このように、2画素で1ビット
のデジタルデータを表現することは、差動検出によりデ
ータの検出精度を上げることができる等のメリットがあ
る。図17(a)は、1ビットのデジタルデータに対応
する2画素の組73を表したものである。この組73が
存在する領域を、以下、データ領域と言う。本実施の形
態では、2画素が共にオンまたは共にオフの場合はエラ
ーデータとなることを利用して、再生光のパターンにお
ける基準位置を示す基準位置情報を、情報光に含ませる
ようにしている。すなわち、図17(b)に示したよう
に、2分割旋光板14A,14Bの分割線に平行な2画
素の幅の部分と分割線に垂直な2画素の幅の部分とから
なる十文字の領域74に、故意に、エラーデータを所定
のパターンで配置している。このエラーデータのパター
ンを、以下、トラッキング用画素パターンと言う。この
トラッキング用画素パターンが基準位置情報となる。な
お、図17(b)において、符号75はオンの画素、符
号76はオフの画素を表している。また、中心部分の4
画素の領域77は、常にオフにしておく。
【0064】トラッキング用画素パターンと、記録する
データに対応するパターンとを合わせると、図18
(a)に示したような2次元パターンとなる。本実施の
形態では、更に、データ領域以外の領域のうち、図にお
ける上半分をオフにし、下半分をオンにすると共に、デ
ータ領域においてデータ領域以外の領域に接する画素に
ついては、データ領域以外の領域と反対の状態、すなわ
ちデータ領域以外の領域がオフであればオン、データ領
域以外の領域がオンであればオフとする。これにより、
CCDアレイ119A,119Bの検出データから、デ
ータ領域の境界部分をより明確に検出することが可能と
なる。
【0065】記録時には、図18(a)に示したような
2次元パターンに従って空間変調された情報光と記録用
参照光との干渉パターンが情報記録層2に記録される。
再生時に得られる再生光のパターンは、図18(b)に
示したように、記録時に比べるとコントラストが低下
し、SN比が悪くなっている。再生時には、CCDアレ
イ119A,119Bによって、図18(b)に示した
ような再生光のパターンを検出し、データを判別する
が、その際、トラッキング用画素パターンを認識し、そ
の位置を基準位置としてデータを判別する。
【0066】図19(a)は、再生光のパターンから判
別したデータの内容を概念的に表したものである。図中
のA-1-1 等の符号を付した領域がそれぞれ1ビットのデ
ータを表している。本実施の形態では、データ領域を、
トラッキング用画素パターンが記録された十文字の領域
74で分割することによって、4つ領域78A,78
B,78C,78Dに分けている。そして、図19
(b)に示したように、対角の領域78A,78Cを合
わせて矩形の領域を形成し、同様に対角の領域78B,
78Dを合わせて矩形の領域を形成し、2つの矩形の領
域を上下に配置することでECCテーブルを形成するよ
うにしている。ECCテーブルとは、記録すべきデータ
にCRC(巡回冗長チェック)コード等のエラー訂正コ
ード(ECC)を付加して形成したデータのテーブルで
ある。なお、図19(b)は、n行m列のECCテーブ
ルの一例を示したものであり、この他の配列も自由に設
計することができる。また、図19(a)に示したデー
タ配列は、図19(b)に示したECCテーブルのうち
の一部を利用したものであり、図19(b)に示したE
CCテーブルのうち、図19(a)に示したデータ配列
に利用されない部分は、データの内容に関わらず一定の
値とする。記録時には、図19(b)に示したようなE
CCテーブルを図19(a)に示したように4つの領域
78A,78B,78C,78Dに分解して光情報記録
媒体1に記録し、再生時には、図19(a)に示したよ
うな配列のデータを検出し、これを並べ替えて図19
(b)に示したようなECCテーブルを再生し、このE
CCテーブルに基づいてエラー訂正を行ってデータの再
生を行う。
【0067】上述のような再生光のパターンにおける基
準位置(トラッキング用画素パターン)の認識や、エラ
ー訂正は、図3における信号処理回路89によって行わ
れる。
【0068】以上説明したように、本実施の形態に係る
光情報記録再生装置10によれば、光情報記録媒体1に
おける情報記録層2の任意の位置に、情報光および記録
用参照光を照射して、情報光と記録用参照光との干渉に
よる干渉パターンを形成して情報を記録し、且つ、情報
記録層2において情報光および記録用参照光が照射され
て干渉パターンが形成された領域に対して定着用の紫外
光を照射して、情報を定着するようにしたので、光情報
記録媒体1に対して情報を随時記録し且つ定着すること
ができる。すなわち、光情報記録媒体1を、追記型(ラ
イトワンス型)の記録媒体として利用することができ
る。
【0069】また、本実施の形態によれば、従来の定着
方法のように、記録媒体全体に紫外光を照射し、更に記
録媒体を恒温槽で一定時間保持する等の熱処理を行うこ
とが不要となる。
【0070】また、本実施の形態では、定着用の紫外光
を、情報光および記録用参照光と同方向から照射するよ
うにしたので、ピックアップ11の光学系を小さく構成
することができる。また、定着用の紫外光を、平行光束
として照射できるので、定着する領域を精度よく画定す
ることができる。
【0071】また、本実施の形態では、記録時に、空間
光変調器16を、半円状の2つの領域に分割し、一方の
領域の画素を全てオンまたはオフとし、他方の画素を、
記録する情報に応じて変調することにより、図20に示
したように、光情報記録媒体1の情報記録層2に対し
て、断面が半円状の記録領域98によって、情報を記録
することが可能となる。これにより、図21に示したよ
うに、情報記録層2に対して、緻密に記録領域98を配
置することが可能となり、高密度に情報を記録すること
が可能となる。
【0072】また、本実施の形態では、定着用光の断面
形状を、矩形等の任意の形状に形成して、情報記録層2
において情報が定着される領域を任意の形状に形成する
ことができ、これによって、情報記録層2に対して緻密
に情報を記録し定着することが可能となる。
【0073】また、本実施の形態によれば、記録または
再生のための光の位置決めを精度良く行うことができる
ことから、リムーバビリティが良く、ランダムアクセス
が容易になると共に、記録容量および転送レートを大き
くすることができる。
【0074】また、本実施の形態によれば、差動検出に
よって情報を再生することができ、これにより、再生光
に重畳される直流ノイズ成分を相殺して、SN比を向上
させることができ、情報の検出精度を向上させることが
できる。
【0075】また、本実施の形態によれば、再生光のパ
ターンにおける基準位置を示す基準位置情報を、情報光
に含ませるようにしたので、再生光のパターンの認識が
容易になる。
【0076】次に、本発明の第2の実施の形態に係る光
情報記録再生装置について説明する。図22は、本実施
の形態におけるピックアップの記録光学系を示す説明
図、図23は、本実施の形態におけるピックアップの再
生光学系の要部を示す説明図である。本実施の形態は、
定着用の紫外光を対物レンズ12B側より照射するよう
にした例である。本実施の形態に係る光情報記録再生装
置では、図1および図2に示したピックアップ11の代
わりに、図22および図23に示したピックアップ11
1が設けられている。
【0077】本実施の形態におけるピックアップ111
では、図22に示したように、記録光学系には、図1に
示したようなプリズムブロック91,凸レンズ92およ
び光源93は設けられていない。代わりに、図23に示
したように、再生光学系において、プリズムブロック1
15と2分割旋光板14Cとの間にプリズムブロック9
4が配設され、このプリズムブロック94の側方に、凸
レンズ95と、定着用光としての紫外光を出射する光源
96が配設されている。プリズムブロック94は、その
法線方向が、対物レンズ12Bおよび2分割旋光板14
Cの光軸方向に対して45°傾けられた半反射面94a
を有している。
【0078】本実施の形態では、記録時に、光源96よ
り紫外光が出射され、この紫外光は、凸レンズ95によ
って集光され、プリズムブロック94に入射し、一部が
半反射面94aで反射されて2分割旋光板14C側へ向
かい、途中で一旦収束して発散する光となって、2分割
旋光板14Cを通過し、対物レンズ12Bによって集光
されて平行光束となって、光情報記録媒体1の情報記録
層2に照射されるようになっている。本実施の形態で
は、図23に示したように、光源96の光出射位置は、
凸レンズ95の光軸に対して偏心した位置にあり、その
結果、第1の実施の形態と同様に、情報記録層2に照射
される紫外光は、記録時に対物レンズ12Aより情報記
録層2に照射される情報光および記録用参照光よりも、
所定距離だけ、光情報記録媒体1の進行方向の前方に照
射されるようになっている。
【0079】なお、再生時において、情報記録層2から
の再生光は、対物レンズ12Bで集光され、2分割旋光
板14Cを通過し、一部がプリズムブロック94の半反
射面94aを透過して、プリズムブロック115に入射
するようになっている。本実施の形態におけるその他の
構成、作用および効果は、第1の実施の形態と同様であ
る。
【0080】次に、本発明の第3の実施の形態に係る光
情報記録再生装置について説明する。図24は、本実施
の形態におけるピックアップの記録光学系を示す説明図
である。本実施の形態は、光情報記録媒体1として、情
報記録層2が、波長の異なる2つの光の照射により屈折
率が変化する材料によって形成されたものを用い、情報
光および記録用参照光として2つの光のうちの一方を照
射し、定着用光として2つの光のうちの他方を照射する
ようにした例である。
【0081】本実施の形態に係る光情報記録再生装置で
は、図1および図2に示したピックアップ11の代わり
に、図24に示したピックアップ121が設けられてい
る。このピックアップ121では、図1に示したピック
アップ11における光源93の代わりに、定着用光を出
射する光源193が設けられている。なお、本実施の形
態では、光源193の光出射位置は、凸レンズ92の光
軸上にある。本実施の形態では、記録時に、光源193
より出射される定着用光は、凸レンズ92によって集光
され、プリズムブロック91に入射し、一部が半反射面
91aで反射されて2分割旋光板14A側へ向かい、途
中で一旦収束して発散する光となって、2分割旋光板1
4Aを通過し、対物レンズ12Aによって集光されて平
行光束となって、光情報記録媒体1の情報記録層2にお
いて情報光および記録用参照光が照射される位置に照射
されるようになっている。
【0082】本実施の形態における情報記録層2を形成
する材料としては、例えば、米国特許第5,268,8
62号に示されるような、2波長感光フォトクロミック
物質をドーピングしたプラスチック材料(PMMA)を
用いることができる。この材料は、例えば、波長が53
2nmの光と波長が1064nmの光が同時に照射され
ると、最初はスピロピラン(spiropyran)に
変化し、次に安定した分子形態であるメロシアニン(m
erocyanine)に変化して、屈折率が変化す
る。
【0083】以下、情報記録層2を形成する材料として
上記プラスチック材料を用いた場合を例にとって説明す
る。この場合には、例えば、情報光および記録用参照
光、すなわちレーザカプラ20より出射される光を、波
長532nmの光とし、光源193より出射される定着
用光を、波長1064nmの光とする。なお、波長10
64nmの光としては、例えばネオジウム・ヤグ(N
d:YAG)レーザの基本波を用いることができる。波
長532nmの光としては、例えばネオジウム・ヤグレ
ーザの基本波を非線形光学媒質を通して得られる第2高
調波を用いることができ、この第2高調波を用いる場合
には、レーザカプラ20における半導体レーザ24の代
わりに、この第2高調波を発生させる光源装置を使用す
る。
【0084】本実施の形態では、記録時には、情報記録
層2に対して、波長532nmの情報光および記録用参
照光が照射されて、情報記録層2において情報光と記録
用参照光との干渉による干渉パターンが形成され、同時
に、この干渉パターンが形成された領域に対して波長1
064nmの定着用光が照射されて、情報記録層2にお
いて干渉パターンに応じて部分的に分子形態が変化し
て、その結果、干渉パターンに応じた屈折率分布が生
じ、情報が記録されると共に定着される。
【0085】また、本実施の形態では、再生時には、情
報記録層2に対して、波長532nmの再生用参照光が
照射され、第1の実施の形態と同様にして、情報が再生
される。
【0086】また、本実施の形態では、干渉パターンに
よって情報が記録された情報記録層2に対して、例え
ば、波長1064nmの光を照射すると、メロシアニン
が波長532nmの蛍光を発する。そこで、この蛍光を
観察することにより、干渉パターンを観察でき、干渉パ
ターンの有無の確認等が可能となる。
【0087】本実施の形態におけるその他の構成、作用
および効果は、第1の実施の形態と同様である。
【0088】次に、本発明の第4の実施の形態に係る光
情報記録再生装置について説明する。図25は、本実施
の形態におけるピックアップの再生光学系の要部を示す
説明図である。本実施の形態は、第3の実施の形態と同
様に、光情報記録媒体1として、情報記録層2が、波長
の異なる2つの光の照射により屈折率が変化する材料に
よって形成されたものを用い、情報光および記録用参照
光として2つの光のうちの一方を照射し、定着用光とし
て2つの光のうちの他方を照射すると共に、定着用光を
対物レンズ12B側より照射するようにした例である。
本実施の形態に係る光情報記録再生装置では、第3の実
施の形態におけるピックアップ121の代わりに、図2
5に示したピックアップ131が設けられている。
【0089】本実施の形態におけるピックアップ131
における記録光学系の構成は、図22と同様である。図
25に示したように、本実施の形態におけるピックアッ
プ131では、再生光学系において、プリズムブロック
115と2分割旋光板14Cとの間にプリズムブロック
94が配設され、このプリズムブロック94の側方に、
凸レンズ95と、第3の実施の形態と同様の定着用光を
出射する光源196が配設されている。プリズムブロッ
ク94は、その法線方向が、対物レンズ12Bおよび2
分割旋光板14Cの光軸方向に対して45°傾けられた
半反射面94aを有している。
【0090】本実施の形態では、図25に示したよう
に、光源196の光出射位置は、凸レンズ95の光軸上
にある。本実施の形態では、記録時に、光源196より
出射される定着用光は、凸レンズ95によって集光さ
れ、プリズムブロック94に入射し、一部が半反射面9
4aで反射されて2分割旋光板14C側へ向かい、途中
で一旦収束して発散する光となって、2分割旋光板14
Cを通過し、対物レンズ12Bによって集光されて平行
光束となって、光情報記録媒体1の情報記録層2におい
て情報光および記録用参照光が照射される位置に照射さ
れるようになっている。
【0091】なお、再生時において、情報記録層2から
の再生光は、対物レンズ12Bで集光され、2分割旋光
板14Cを通過し、一部がプリズムブロック94の半反
射面94aを透過して、プリズムブロック115に入射
するようになっている。本実施の形態におけるその他の
構成、作用および効果は、第3の実施の形態と同様であ
る。
【0092】次に、本発明の第5の実施の形態について
説明する。本実施の形態に係る光情報記録再生装置の全
体構成は、ピックアップの構成が異なる点を除いて、図
3と同様である。また、以下、第1の実施の形態と同じ
構成要素については、同じ符号を付し、詳しい説明を省
略する。図26は、本実施の形態に係る光情報記録再生
装置におけるピックアップの構成を示す説明図、図27
は本実施の形態における光情報記録媒体の構成を示す説
明図である。
【0093】始めに、図27を参照して、本実施の形態
における光情報記録媒体の構成について説明する。この
光情報記録媒体201は、厚み方向に積層され、それぞ
れ、ボリュームホログラフィを利用して、情報を担持し
た情報光と記録用参照光との干渉による干渉パターンに
よって情報が記録されると共に、再生用参照光が照射さ
れたときに、記録されている情報に対応した再生光を発
生するための複数の情報記録層202と、各情報記録層
202に対する情報光、記録用参照光および再生用参照
光の位置決めのために用いられる位置決め層203とを
備えている。情報記録層202と位置決め層203は交
互に積層され、且つ光情報記録媒体201の最も外側の
2つの層は、それぞれ位置決め層203になっている。
光情報記録媒体201の最も外側の2つの位置決め層2
03の各表面には、反射防止膜を被覆しておくのが好ま
しい。また、光情報記録媒体201全体は、円板状に形
成されている。なお、図27には、情報記録層202を
5層とした例を示したが、情報記録層202の数はこれ
に限られるものではない。
【0094】情報記録層202に面する位置決め層20
3の各面には、半径方向に線状に延びる複数のアドレス
・サーボエリア6が所定の角度間隔で設けられ、隣り合
うアドレス・サーボエリア6間の扇形の区間がデータエ
リア7になっている。アドレス・サーボエリア6には、
サンプルドサーボ方式によってフォーカスサーボおよび
トラッキングサーボを行うための情報とアドレス情報と
が、予めエンボスピット等によって記録されている。な
お、フォーカスサーボは、情報記録層202と位置決め
層203との境界面を反射面として、後述するピックア
ップより照射され、反射面で反射された光に基づいて行
うことができる。情報記録層202と位置決め層203
の屈折率が近く、情報記録層202と位置決め層203
との境界面で所望の反射率が得られない場合には、所望
の反射率が得られるように、情報記録層202と位置決
め層203との間に、AlN等を用いた誘電体多層膜を
設けてもよい。トラッキングサーボを行うための情報と
しては、例えばウォブルピットを用いることができる。
また、本実施の形態では、アドレス情報は、トラックや
セクタの情報の他に、対応する情報記録層202が厚み
方向について何層目かの情報も含んでいる。
【0095】情報記録層202は、第3の実施の形態と
同様に、波長の異なる2つの光の照射により屈折率が変
化する材料によって形成されている。本実施の形態で
は、第3の実施の形態と同様に、例えば、情報光および
記録用参照光として波長532nmの光を用い、定着用
光として波長1064nmの光を用いる。位置決め層2
03は、定着用光を全反射または吸収するようになって
いる。
【0096】図26に示したように、本実施の形態にお
けるピックアップ211は、スピンドル81に光情報記
録媒体201が固定されたときに、光情報記録媒体20
1の一方の面に対向するように配置された対物レンズ1
2Aと、この対物レンズ12Aを光情報記録媒体201
の厚み方向および半径方向に移動可能なアクチュエータ
13Aと、対物レンズ12Aにおける光情報記録媒体2
01とは反対側に、対物レンズ12A側から順に配設さ
れた2分割旋光板14A,プリズムブロック15A,空
間光変調器16,コリメータレンズ17およびレーザカ
プラ20と、プリズムブロック15Aの側方に配設され
た凸レンズ18AおよびCCDアレイ19Aを備えてい
る。
【0097】ピックアップ211は、更に、スピンドル
81に光情報記録媒体201が固定されたときに、光情
報記録媒体201の他方の面に対向するように配置され
た対物レンズ12Bと、この対物レンズ12Bを光情報
記録媒体201の厚み方向および半径方向に移動可能な
アクチュエータ13Bと、対物レンズ12Bにおける光
情報記録媒体201とは反対側に、対物レンズ12B側
から順に配設された2分割旋光板14B,プリズムブロ
ック15B,凸レンズ18BおよびCCDアレイ19B
を備えている。
【0098】ピックアップ211は、更に、光情報記録
媒体1の側方から、情報を記録しようとする任意の情報
記録層202に、第3の実施の形態と同様の定着用光を
照射するための定着用光照射装置221を備えている。
【0099】なお、レーザカプラ20内の半導体レーザ
24の出力の制御や、定着用光照射装置221の制御
や、2分割旋光板14A,14bおよび空間光変調器1
6の制御は、それぞれ、図3におけるコントローラ90
の制御の下で、図示しない駆動回路によって行われるよ
うになっている。
【0100】2分割旋光板14A,14Bは、それぞ
れ、図26において光軸の上側部分に配置された旋光板
14AR,14BRと、図26において光軸の下側部分
に配置された旋光板14AL,14BLとを有してい
る。各旋光板14AR,14BR,14AL,14BL
は、それぞれ例えば2枚の透明電極基板間に液晶を封入
して構成されている。旋光板14AR,14BRは、オ
フにする入射光の偏光方向を−45°回転させ、オンに
すると入射光の偏光方向を回転させないようになってい
る。一方、旋光板14AL,14BLは、オフにすると
入射光の偏光方向を+45°回転させ、オンにすると入
射光の偏光方向を回転させないようになっている。
【0101】プリズムブロック15Aは、2分割旋光板
14Aと空間光変調器16の間において、その法線方向
が、2分割旋光板14Aと空間光変調器16の間におけ
る光軸方向に対して45°傾けられて配置された偏光ビ
ームスプリッタ面15Aaと、空間光変調器16側から
の光が偏光ビームスプリッタ面15Aaで反射される方
向に配置され、偏光ビームスプリッタ面15Aaに平行
な反射面15Abとを有している。
【0102】プリズムブロック15Bは、2分割旋光板
14Bと凸レンズ18Bの間において、プリズムブロッ
ク15Aにおける偏光ビームスプリッタ面15Aaに対
して平行に配置された偏光ビームスプリッタ面15Ba
と、プリズムブロック15Aにおける反射面15Abか
らの光が入射する位置に配置され、偏光ビームスプリッ
タ面15Baに平行な反射面15Bbとを有している。
【0103】プリズムブロック15A,15Bにおける
各反射面15Ab,15Bbは、光情報記録媒体201
の側方に配置され、反射面15Abから反射面15Bb
へ向かう光は、光情報記録媒体201の側方を通過する
ようになっている。
【0104】図26に示したピックアップ211におい
て、レーザカプラ20は、S偏光のレーザ光を出射し、
このレーザ光は、コリメータレンズ17によって平行光
束とされ、空間光変調器16を通過してプリズムブロッ
ク15Aの偏光ビームスプリッタ面15Aaに入射する
ようになっている。ここで、空間光変調器16のオフの
画素を通過した光は、P偏光となり、偏光ビームスプリ
ッタ面15Aaを透過し、2分割旋光板14Aを通過
し、対物レンズ12Aによって集光されて、光情報記録
媒体201に照射されるようになっている。一方、空間
光変調器16のオンの画素を通過した光は、S偏光のま
まであり、偏光ビームスプリッタ面15Aaで反射さ
れ、更に反射面15Abで反射され、プリズムブロック
15Bに入射し、反射面15Bb、偏光ビームスプリッ
タ面15Baで順に反射され、2分割旋光板14Bを通
過し、対物レンズ12Bによって集光されて、光情報記
録媒体201に照射されるようになっている。
【0105】光情報記録媒体201からの対物レンズ1
2A側へ向かう光は、対物レンズ12A,2分割旋光板
14Aを順に通過してプリズムブロック15Aの偏光ビ
ームスプリッタ面15Aaに入射するようになってい
る。この光のうちのS偏光の光は、偏光ビームスプリッ
タ面15Aaで反射され、凸レンズ18Aで集光され
て、CCDアレイ19Aに入射するようになっている。
一方、光情報記録媒体201からの対物レンズ12A側
へ向かう光のうちのP偏光の光は、偏光ビームスプリッ
タ面15Aaを透過して、空間光変調器16を通過し、
コリメータレンズ17によって集光されて、レーザカプ
ラ20に入射するようになっている。
【0106】光情報記録媒体201からの対物レンズ1
2B側へ向かう光は、対物レンズ12B,2分割旋光板
14Bを順に通過してプリズムブロック15Bの偏光ビ
ームスプリッタ面15Baに入射するようになってい
る。この光のうちのS偏光の光は、偏光ビームスプリッ
タ面15Baで反射され、P偏光の光は、偏光ビームス
プリッタ面15Baを透過して、凸レンズ18Bで集光
されて、CCDアレイ19Bに入射するようになってい
る。
【0107】図26に示したピックアップ211では、
記録光学系291は、レーザカプラ20,コリメータレ
ンズ17,空間光変調器16,プリズムブロック15
A,15B,2分割旋光板14A,14B,対物レンズ
12A,12Bおよび定着用光照射装置221で構成さ
れている。また、図26に示したピックアップ211で
は、再生光学系は、再生光学系292と再生光学系29
3の2系統が存在する。再生光学系292は、レーザカ
プラ20,コリメータレンズ17,空間光変調器16,
プリズムブロック15A,2分割旋光板14A,対物レ
ンズ12A,凸レンズ18A,CCDアレイ19Aで構
成されている。再生光学系293は、レーザカプラ2
0,コリメータレンズ17,空間光変調器16,プリズ
ムブロック15A,15B,2分割旋光板14B,対物
レンズ12B,凸レンズ18B,CCDアレイ19Bで
構成されている。
【0108】図28は、定着用光照射装置221の構成
の一例を示す説明図である。この例における定着用光照
射装置221は、定着用光を出射する光源231と、こ
の光源231より出射される定着用光を集光して平行光
束として光情報記録媒体201の側面に照射するための
コリメータレンズ232と、スピンドル81に光情報記
録媒体201が固定されたときに光情報記録媒体201
の側方に配置され、コリメータレンズ232からの定着
用光のうち、情報を記録しようとする情報記録層202
に対応する部分のみを選択的に通過させて、情報を記録
しようとする情報記録層202に入射させるシャッタ2
33とを備えている。シャッタ233は、例えば液晶ラ
イトバルブによって実現することができる。
【0109】図28に示した定着用光照射装置221で
は、光源231より出射された定着用光は、コリメータ
レンズ232によって集光されて平行光束とされ、シャ
ッタ233に入射する。シャッタ233は、コントロー
ラ90によって制御され、入射する定着用光のうち、情
報を記録しようとする情報記録層202に対応する部分
のみを選択的に通過させて、情報を記録しようとする情
報記録層202に側面より入射させる。情報記録層20
2に入射した定着用光は、位置決め層203との境界で
反射を繰り返して、情報を記録しようとする情報記録層
202全体に拡散する。なお、情報を記録しようとする
情報記録層202に入射した定着用光は、位置決め層2
03との境界で全反射するか、あるいは位置決め層20
3で吸収されて、他の情報記録層202には、全く達し
ないか、あるいはほとんど達しない。
【0110】図29は、定着用光照射装置221の構成
の他の例を示す説明図である。なお、この例では、光情
報記録媒体201として、図29に示したように、その
側面が斜めに切り欠かれた形状のものを使用する。図2
9に示した例における定着用光照射装置221は、ハウ
ジング241と、このハウジング241に固定され、定
着用光を出射する光源242と、ハウジング241に固
定され、光源242より出射された定着用光を集光して
収束光として、光情報記録媒体201の情報記録層20
2に照射する凸レンズ243と、ハウジング241を、
光情報記録媒体201の側面に沿った方向に移動させる
アクチュエータ244とを備えている。
【0111】図29に示した定着用光照射装置221で
は、情報を記録しようとする情報記録層202に定着用
光が入射するように、コントローラ90によって、アク
チュエータ244が制御されて、ハウジング241の位
置が制御される。光源242より出射された定着用光
は、凸レンズ243によって集光されて収束光とされ、
情報を記録しようとする情報記録層202に、その斜面
状の側面より入射する。情報記録層202に入射した定
着用光は、位置決め層203との境界で反射を繰り返し
て、情報を記録しようとする情報記録層202全体に拡
散する。
【0112】なお、本実施の形態では、上述のように、
定着用光を、情報を記録しようとする情報記録層202
全体に拡散させるため、定着用光がコヒーレントである
と、情報記録層202内で干渉する可能性があるため、
定着用光はインコヒーレントである方が好ましい。
【0113】次に、本実施の形態に係る光情報記録再生
装置および光情報記録媒体の作用について、サーボ時、
記録時、再生時に分けて、順に説明する。以下の説明
は、本実施の形態に係る光情報記録方法の説明を兼ねて
いる。なお、サーボ時、記録時、再生時のいずれのとき
も、光情報記録媒体201は規定の回転数を保つように
制御されてスピンドルモータ82によって回転される。
【0114】まず、サーボ時の作用について説明する。
図30はサーボ時におけるピックアップ211の状態を
示す説明図、図31はサーボ時における光の状態を示す
説明図である。この図に示したように、サーボ時には、
空間光変調器16の全画素がオフにされ、2分割旋光板
14A,14Bの各旋光板14AR,14AL,14B
R,14BLは、全てオンにされる。レーザカプラ20
の出射光の出力は、再生用の低出力に設定される。ま
た、定着用光照射装置221は定着用光を光情報記録媒
体201に照射しない。なお、コントローラ90は、再
生信号RFより再生された基本クロックに基づいて、対
物レンズ12Aの出射光がアドレス・サーボエリア6を
通過するタイミングを予測し、対物レンズ12Aの出射
光がアドレス・サーボエリア6を通過する間、上記の設
定とする。
【0115】サーボ時には、レーザカプラ20から出射
されたS偏光のレーザ光は、コリメータレンズ17によ
って平行光束とされ、空間光変調器16に入射する。こ
こで、空間光変調器16の全画素がオフにされているの
で、空間光変調器16を通過した後の光は、偏光方向が
+90°回転されてP偏光となる。このP偏光の光は、
プリズムブロック15Aの偏光ビームスプリッタ面15
Aaを透過して、2分割旋光板14Aに入射する。ここ
で、2分割旋光板14Aの旋光板14AR,14ALは
共にオンにされているので、光は何ら影響を受けずに2
分割旋光板14Aを通過する。2分割旋光板14Aを通
過した光は、対物レンズ12Aによって集光され、光情
報記録媒体201内で最も小径となるように収束され
て、情報記録媒体201に照射される。この光は、情報
記録媒体201における任意の情報記録層202と位置
情報層203との境界面で反射され、その際、アドレス
・サーボエリア6におけるエンボスピットによって変調
されて、対物レンズ12A側に戻ってくる。この戻り光
は、対物レンズ12Aで平行光束とされ、何ら影響を受
けずに2分割旋光板14Aを通過し、プリズムブロック
15Aの偏光ビームスプリッタ面15Aaを透過して、
空間光変調器16を通過して、偏光方向が+90°回転
されて再びS偏光とされ、レーザカプラ20に入射し、
フォトディテクタ25,26によって検出される。そし
て、このフォトディテクタ25,26の出力に基づい
て、図6に示した検出回路85によって、フォーカスエ
ラー信号FE,トラッキングエラー信号TEおよび再生
信号RFが生成され、これらの信号に基づいて、フォー
カスサーボおよびトラッキングサーボが行われると共
に、基本クロックの再生およびアドレスの判別が行われ
る。
【0116】なお、本実施の形態では、アクチュエータ
13A,13Bは、フォーカスサーボ回路86によって
連動するように制御され、対物レンズ12A,12Bか
らの各光の収束位置が、所定の位置関係を保ちながら移
動するようになっている。そして、所望の情報記録層2
02に対して情報の記録または再生を行う場合には、図
31に示したように、対物レンズ12Aからの光が、所
望の情報記録層202とその情報記録層202に対して
対物レンズ12A側から見て奥側において隣接する位置
決め層203との境界面上で、最も小径となるように収
束し、図31では図示しないが、対物レンズ12Bから
の光(サーボ時にはない)が、所望の情報記録層202
とその情報記録層202に対して対物レンズ12B側か
ら見て奥側において隣接する位置決め層203との境界
面上で、最も小径となるように収束するように、フォー
カスサーボを行うようになっている。以下、この状態
を、所望の情報記録層202に対する合焦状態と言う。
【0117】アドレス・サーボエリア6には、対応する
情報記録層202が厚み方向について何層目かの情報も
含まれているので、コントローラ90は、フォーカスサ
ーボを開始して、いずれかの情報記録層202に対して
合焦状態となった後には、アドレス・サーボエリア6に
記録された情報より、何層目の情報記録層202かを知
ることができる。また、コントローラ90は、フォーカ
スサーボにより任意の情報記録層202に対して合焦状
態となった後に、フォーカスサーボ回路86を制御し
て、情報記録層202の厚みと位置情報層203の厚み
とを足した厚みを1単位として、光の収束位置を所定の
単位だけ厚み方向に移動させた後、再度フォーカスサー
ボを行わせることにより、他の情報記録層202に対し
て合焦状態となるようにすることができる。
【0118】なお、上記のサーボ時における設定では、
ピックアップ211の構成は、CD(コンパクト・ディ
スク)やDVD(デジタル・ビデオ・ディスク)やHS
(ハイパー・ストレージ・ディスク)等の通常の光ディ
スクに対する記録,再生用のピックアップの構成と同様
になる。従って、本実施の形態における光情報記録再生
装置では、通常の光ディスク装置との互換性を持たせる
ように構成することも可能である。
【0119】次に、記録時の作用について説明する。図
32は記録時におけるピックアップ211の状態を示す
説明図、図33は記録時における光の状態を示す説明図
である。これらの図に示したように、記録時には、空間
光変調器16は、記録する情報に応じて各画素毎にオン
(0°)とオフ(+90°)を選択する。本実施の形態
では、2画素で1ビットの情報を表現する。この場合、
必ず、1ビットの情報に対応する2画素のうちの一方を
オン、他方をオフとする。また、2分割旋光板14A,
14Bの各旋光板14AR,14AL,14BR,14
BLは、全てオフにされる。レーザカプラ20の出射光
の出力は、パルス的に記録用の高出力にされる。また、
定着用光照射装置221は、光情報記録媒体201にお
ける情報を記録しようとする情報記録層202に対して
選択的に定着用光を照射する。なお、コントローラ90
は、再生信号RFより再生された基本クロックに基づい
て、対物レンズ12A,12Bの出射光がデータエリア
7を通過するタイミングを予測し、対物レンズ12A,
12Bの出射光がデータエリア7を通過する間、上記の
設定とする。対物レンズ12A,12Bの出射光がデー
タエリア7を通過する間は、フォーカスサーボおよびト
ラッキングサーボは行われず、対物レンズ12A,12
Bは固定されている。
【0120】記録時には、レーザカプラ20から出射さ
れたS偏光のレーザ光は、コリメータレンズ17によっ
て平行光束とされ、空間光変調器16に入射する。ここ
で、空間光変調器16のうちオンにされている画素を通
過した光は偏光方向が回転されずにS偏光のままとな
り、オフにされている画素を通過した光は偏光方向が+
90°回転されてP偏光となる。
【0121】空間光変調器16からのP偏光の光は、プ
リズムブロック15Aの偏光ビームスプリッタ面15A
aを透過して、2分割旋光板14Aに入射する。ここ
で、2分割旋光板14Aの旋光板14AR,14ALは
共にオフにされているので、旋光板14ARを通過した
光は、偏光方向が−45°回転されて、B偏光となり、
旋光板14ALを通過した光は、偏光方向が+45°回
転されて、A偏光となる。2分割旋光板14Aからの光
は、所望の情報記録層202とその情報記録層202に
対して対物レンズ12A側から見て奥側において隣接す
る位置決め層203との境界面上で、最も小径となるよ
うに収束する。
【0122】空間光変調器16からのS偏光の光は、プ
リズムブロック15Aの偏光ビームスプリッタ面15A
aで反射され、更に反射面15Abで反射され、プリズ
ムブロック15Bに入射し、反射面15Bb、偏光ビー
ムスプリッタ面15Baで順に反射され、2分割旋光板
14Bに入射する。ここで、2分割旋光板14Bの旋光
板14BR,14BLは共にオフにされているので、旋
光板14BRを通過した光は、偏光方向が−45°回転
されて、B偏光となり、旋光板14BLを通過した光
は、偏光方向が+45°回転されて、A偏光となる。2
分割旋光板14Bからの光は、所望の情報記録層202
とその情報記録層202に対して対物レンズ12B側か
ら見て奥側において隣接する位置決め層203との境界
面上で、最も小径となるように収束する。
【0123】図33に示したように、所望の情報記録層
202では、旋光板14ARからのB偏光の光と旋光板
14BRからのB偏光の光とが干渉し、旋光板14AL
からのA偏光の光と旋光板14BLからのA偏光の光と
が干渉して干渉パターンが形成され、同時に、この干渉
パターンが形成された領域に対して波長1064nmの
定着用光が照射され、レーザカプラ20の出射光の出力
が高出力になったときに、情報記録層202において干
渉パターンに応じて部分的に分子形態が変化して、その
結果、干渉パターンに応じた屈折率分布が生じ、情報が
記録されると共に定着されて、情報記録層202内に反
射型(リップマン型)の体積ホログラム58が形成され
る。なお、A偏光の光とB偏光の光は、互いに偏光方向
が直交するため、干渉しない。このように、本実施の形
態では、光束を2分割し、各領域毎の光の偏光方向を直
交させているので、余分な干渉縞の発生を防止して、S
N(信号対雑音)比の低下を防止することができる。
【0124】また、本実施の形態では、情報記録層20
2に対して互いに反対方向から照射される2分割旋光板
14Aからの光と2分割旋光板14Bからの光は、互い
に相補的なパターンを有しており、いずれも、情報記録
層202に記録すべき情報を担持した情報光と見ること
ができる。2分割旋光板14Aからの光を情報光として
見た場合には2分割旋光板14Bからの光が記録用参照
光となり、逆に、2分割旋光板14Bからの光を情報光
として見た場合には2分割旋光板14Aからの光が記録
用参照光となる。
【0125】なお、本実施の形態では、記録用参照光
も、空間光変調器16によって空間的に変調された光で
あるため、情報記録層202の一断面を見ると、画素単
位の情報光の中には、画素単位の記録用参照光が存在し
ないために干渉縞が生じない情報光もあるが、このよう
な情報光でも、情報記録層202内において必ず画素単
位の記録用参照光が存在する部分を通過して干渉縞を発
生させるので、問題は生じない。なお、空間光変調器1
6では、2画素で1ビットの情報を表現し、1ビットの
情報に対応する2画素のうちの一方をオン、他方をオフ
としている。従って、情報の内容にかかわらず記録用参
照光の光量は略一定となる。
【0126】次に、再生時の作用について説明する。図
34は再生時におけるピックアップ211の状態を示す
説明図、図35および図36は再生時における光の状態
を示す説明図である。これらの図に示したように、再生
時には、空間光変調器16は、必要に応じて全画素がオ
フ(+90°)の状態と全画素がオン(0°)の状態と
が選択される。また、2分割旋光板14A,14Bの各
旋光板14AR,14AL,14BR,14BLは、全
てオフにされる。レーザカプラ20の出射光の出力は、
再生用の低出力にされる。なお、コントローラ90は、
再生信号RFより再生された基本クロックに基づいて、
対物レンズ12Aの出射光がデータエリア7を通過する
タイミングを予測し、対物レンズ12A,12Bの出射
光がデータエリア7を通過する間、上記の設定とする。
対物レンズ12A,12Bの出射光がデータエリア7を
通過する間は、フォーカスサーボおよびトラッキングサ
ーボは行われず、対物レンズ12A,12Bは固定され
ている。
【0127】空間光変調器16の全画素がオフの状態の
ときには、再生光学系292によって情報の再生が行わ
れる。このとき、レーザカプラ20から出射されたS偏
光のレーザ光は、コリメータレンズ17によって平行光
束とされ、空間光変調器16によって偏光方向が+90
°回転されてP偏光となる。空間光変調器16からのP
偏光の光は、プリズムブロック15Aの偏光ビームスプ
リッタ面15Aaを透過して、図35に示したように、
2分割旋光板14Aに入射する。ここで、2分割旋光板
14Aの旋光板14AR,14ALは共にオフにされて
いるので、旋光板14ARを通過した光は、偏光方向が
−45°回転されて、B偏光となり、旋光板14ALを
通過した光は、偏光方向が+45°回転されて、A偏光
となる。2分割旋光板14Aからの光は、所望の情報記
録層202とその情報記録層202に対して対物レンズ
12A側から見て奥側において隣接する位置決め層20
3との境界面上で、最も小径となるように収束する。
【0128】情報記録層202における体積ホログラム
58からは、2分割旋光板14Aからの光を再生用参照
光と見た場合の再生光が発生される。より詳しく説明す
ると、図35における体積ホログラム58の上半分の領
域では、旋光板14ARからのB偏光の光が照射され
て、記録時において2分割旋光板14Bの旋光板14B
Rから照射された光に対応する再生光が発生される。こ
の再生光は、B偏光の光であり、対物レンズ12Aで集
光され、2分割旋光板14Aの旋光板14ALを通過し
てS偏光の光となる。同様に、図35における体積ホロ
グラム58の下半分の領域では、旋光板14ALからの
A偏光の光が照射されて、記録時において2分割旋光板
14Bの旋光板14BLから照射された光に対応する再
生光が発生される。この再生光は、A偏光の光であり、
対物レンズ12Aで集光され、2分割旋光板14Aの旋
光板14ARを通過してS偏光の光となる。これらのS
偏光の再生光は、プリズムブロック15Aの偏光ビーム
スプリッタ面15Aaで反射され、凸レンズ18Aで集
光されて、CCDアレイ19A上に結像する。このよう
にしてCCDアレイ19A上では、記録時に空間光変調
器16においてオンであった画素に対応する部分のみが
明るく照射され、その2次元パターンがCCDアレイ1
9Aによって検出され、情報の再生が行われる。
【0129】一方、空間光変調器16の全画素がオンの
状態のときには、再生光学系293によって情報の再生
が行われる。このとき、レーザカプラ20から出射され
たS偏光のレーザ光は、コリメータレンズ17によって
平行光束とされ、空間光変調器16によって偏光方向が
回転されずにS偏光のままとなる。空間光変調器16か
らのS偏光の光は、プリズムブロック15Aの偏光ビー
ムスプリッタ面15Aaで反射され、更に反射面15A
bで反射され、プリズムブロック15Bに入射し、反射
面15Bb、偏光ビームスプリッタ面15Baで順に反
射され、2分割旋光板14Bに入射する。ここで、2分
割旋光板14Bの旋光板14BR,14BLは共にオフ
にされているので、旋光板14BRを通過した光は、偏
光方向が−45°回転されて、B偏光となり、旋光板1
4BLを通過した光は、偏光方向が+45°回転され
て、A偏光となる。2分割旋光板14Bからの光は、所
望の情報記録層202とその情報記録層202に対して
対物レンズ12B側から見て奥側において隣接する位置
決め層203との境界面上で、最も小径となるように収
束する。
【0130】情報記録層202における体積ホログラム
58からは、2分割旋光板14Bからの光を再生用参照
光と見た場合の再生光が発生される。より詳しく説明す
ると、図36における体積ホログラム58の上半分の領
域では、旋光板14BRからのB偏光の光が照射され
て、記録時において2分割旋光板14Aの旋光板14A
Rから照射された光に対応する再生光が発生される。こ
の再生光は、B偏光の光であり、対物レンズ12Bで集
光され、2分割旋光板14Bの旋光板14BLを通過し
てP偏光の光となる。同様に、図36における体積ホロ
グラム58の下半分の領域では、旋光板14BLからの
A偏光の光が照射されて、記録時において2分割旋光板
14Aの旋光板14ALから照射された光に対応する再
生光が発生される。この再生光は、A偏光の光であり、
対物レンズ12Bで集光され、2分割旋光板14Bの旋
光板14BRを通過してP偏光の光となる。これらのP
偏光の再生光は、プリズムブロック15Bの偏光ビーム
スプリッタ面15Baを透過して、凸レンズ18Bで集
光されて、CCDアレイ19B上に結像する。このよう
にしてCCDアレイ19B上では、記録時に空間光変調
器16においてオフであった画素に対応する部分のみが
明るく照射され、その2次元パターンがCCDアレイ1
9Bによって検出され、情報の再生が行われる。
【0131】本実施の形態では、空間光変調器16の全
画素がオフの状態として再生光学系292によって情報
の再生を行ってもよいし、空間光変調器16の全画素が
オンの状態として再生光学系293によって情報の再生
を行ってもよい。更に、本実施の形態では、1単位の記
録領域(体積ホログラム58)につき、空間光変調器1
6の全画素がオフの状態と空間光変調器16の全画素が
オンの状態とを切り換えて、2種類の再生用参照光を時
分割的に照射して、再生光学系292,293の双方を
用いて情報の再生を行うこともできる。この場合には、
1単位の記録領域(体積ホログラム58)について再生
光学系292,293で得られる2つの再生光は、互い
に相補的なパターンを有しているので、2つの再生光の
差を求めることにより、いわゆる差動検出によって、情
報を再生することができる。このように差動検出によっ
て情報を再生する場合、具体的には、図3における信号
処理回路89によって、CCDアレイ19A,19Bの
各出力信号に対して、CCDアレイ19A,19Bによ
って検出される各パターンの大きさ,位置や信号レベル
を合わせる補正を行い、補正後の各信号の差を演算し
て、情報を再生する。
【0132】以上説明したように、本実施の形態によれ
ば、情報記録層202と位置決め層203が交互に積層
された光情報記録媒体201を用い、情報を記録しよう
とする情報記録層202に対応する位置決め層203を
用いて情報光および記録用参照光の位置を制御しなが
ら、情報を記録しようとする情報記録層202に対して
情報光および記録用参照光を収束させながら照射して、
且つ情報を記録しようとする情報記録層202に対して
定着用光を照射して、情報を記録しようとする情報記録
層202に情報光と記録用参照光との干渉による干渉パ
ターンによって情報を記録し、且つ定着させるようにし
たので、光情報記録媒体201の厚み方向についても、
正確に位置を制御しながら複数の情報(体積ホログラ
ム)を随時記録し、且つ定着することができ、より高密
度に情報を記録可能な追記型(ライトワンス型)の記録
媒体を実現することができる。
【0133】また、本実施の形態によれば、情報記録層
202と位置決め層203が交互に積層された光情報記
録媒体201を用い、情報を再生しようとする情報記録
層202に対応する位置決め層203を用いて再生用参
照光の位置を制御しながら、情報を再生しようとする情
報記録層202に対して再生用参照光を収束させながら
照射すると共に、再生用参照光が照射されることによっ
て情報記録層202より発生される再生光を収集し、こ
の再生光を検出して情報を再生するようにしたので、厚
み方向に複数の情報が記録されて高密度に情報が記録さ
れた光情報記録媒体201より、精度よく情報を再生す
ることが可能となる。
【0134】また、本実施の形態によれば、記録または
再生のための光の位置決めを精度良く行うことができる
ことから、リムーバビリティが良く、ランダムアクセス
が容易になると共に、記録容量および転送レートを大き
くすることができる。
【0135】また、本実施の形態によれば、再生光学系
292,293の双方を用いて、差動検出によって情報
を再生することができ、これにより、再生光に重畳され
る直流ノイズ成分を相殺して、SN比を向上させること
ができ、情報の検出精度を向上させることができる。
【0136】また、本実施の形態では、記録時には所望
の情報記録層202に対して情報光および記録用参照光
を収束させながら照射して情報を記録すると共に、再生
時には所望の情報記録層202に対して記録用参照光に
対応する再生用参照光を収束させながら照射して情報を
再生するようにしたので、再生時に、所望の情報記録層
202に対して再生用参照光がなす角度と他の情報記録
層202に対して再生用参照光がなす角度とが異なるこ
とから、所望の情報記録層202のみから情報を再生す
ることが可能となり、光情報記録媒体201の厚み方向
に複数の情報を記録しながら、複数の情報の分離能力が
高い。
【0137】また、本実施の形態によれば、アクチュエ
ータ13A,13Bによって対物レンズ12A,12B
からの光の収束位置を変えるだけで、光情報記録媒体2
01の複数の情報記録層202に高速にアクセスするこ
とができる。
【0138】また、本実施の形態によれば、光情報記録
媒体201の各情報記録層へのアクセス毎に、入出射す
る光に発生する収差が変化するが、記録時に情報光に対
して発生した収差は、再生時に再生光に対して発生する
収差によって補正される(相殺される)こととなるた
め、アクセスする情報記録層に応じた収差補正を行わな
くとも、厚み方向の広い範囲で良好な光学特性を得るこ
とができる。
【0139】また、本実施の形態における光情報記録媒
体201は、情報記録層202と位置決め層203を交
互に積層することで、容易に作成することができる。
【0140】本実施の形態におけるその他の構成、作用
および効果は、第1または第3の実施の形態と同様であ
る。
【0141】なお、本発明は上記各実施の形態に限定さ
れず、例えば、上記第1ないし第4の実施の形態では、
定着用光を、記録光学系や再生光学系を利用して情報記
録層に照射するようにしたが、光ファイバ等による他の
光学系を用いて情報記録層に照射するようにしてもよ
い。また、第1ないし第4の実施の形態では、定着用光
を、情報光や記録用参照光に対して同方向または反対方
向から情報記録層に照射するようにしたが、情報記録層
に対して斜め方向から照射するようにしてもよい。
【0142】また、上記各実施の形態では、光情報記録
媒体におけるアドレス・サーボエリア6に、アドレス情
報等を予めエンボスピットによって記録しておくように
したが、予めエンボスピットを設けずに、アドレス・サ
ーボエリア6において、情報記録層の透明基板または位
置決め層に近い部分に、選択的に高出力のレーザ光を照
射して、その部分の屈折率を選択的に変化させることに
よってアドレス情報等を記録してフォーマッティングを
行うようにしてもよい。
【0143】また、情報記録層に記録された情報を検出
する素子としては、CCDアレイではなく、MOS型固
体撮像素子と信号処理回路とが1チップ上に集積された
スマート光センサ(例えば、文献「O plus E,
1996年9月,No.202,第93〜99ページ」
参照。)を用いてもよい。このスマート光センサは、転
送レートが大きく、高速な演算機能を有するので、この
スマート光センサを用いることにより、高速な再生が可
能となり、例えば、Gビット/秒オーダの転送レートで
再生を行うことが可能となる。
【0144】また、特に、情報記録層に記録された情報
を検出する素子としてスマート光センサを用いた場合に
は、光情報記録媒体におけるアドレス・サーボエリア6
に、アドレス情報等をエンボスピットによって記録して
おく代わりに、予め、データエリア7におけるホログラ
フィを利用した記録と同様の方法で所定のパターンのア
ドレス情報等を記録しておき、サーボ時にもピックアッ
プを再生時と同じ状態にして、そのアドレス情報等をス
マート光センサで検出するようにしてもよい。この場
合、基本クロックおよびアドレスは、スマート光センサ
の検出データから直接得ることができる。トラッキング
エラー信号は、スマート光センサ上の再生パターンの位
置の情報から得ることができる。また、フォーカスサー
ボは、スマート光センサ上の再生パターンのコントラス
トが最大になるように対物レンズ等を駆動することで行
うことができる。また、再生時においても、フォーカス
サーボを、スマート光センサ上の再生パターンのコント
ラストが最大になるように対物レンズ等を駆動すること
で行うことが可能である。
【0145】また、記録する情報に応じて光束を変調す
る場合、各実施の形態では偏光の違いによって変調する
ようにしたが、この他、光の強度や位相差等で変調する
ようにしてもよい。
【0146】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1ないし4
のいずれかに記載の光情報記録装置または請求項5ない
し8のいずれかに記載の光情報記録方法によれば、情報
記録層における任意の位置に、情報光および記録用参照
光を照射し、この情報光と記録用参照光との干渉による
干渉パターンを形成し、且つ、情報記録層において情報
光および記録用参照光が照射されて干渉パターンが形成
された領域に対して定着用光を照射して、干渉パターン
によって情報を記録し且つ定着するようにしたので、ホ
ログラフィを利用して情報が記録される光情報記録媒体
に対して、情報を随時記録し且つ定着することができる
という効果を奏する。
【0147】また、請求項4記載の光情報記録装置また
は請求項8のいずれかに記載の光情報記録方法によれ
ば、光情報記録媒体として、厚み方向に積層された複数
の情報記録層を有するものを用い、定着用光を任意の情
報記録層に対して選択的に照射するようにしたので、更
に、光情報記録媒体の厚み方向について、正確に位置を
制御しながら複数の情報を随時記録し、且つ定着するこ
とができ、高密度に情報を記録することが可能となると
いう効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る光情報記録再
生装置におけるピックアップの記録光学系を示す説明図
である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る光情報記録再
生装置におけるピックアップの再生光学系の主要部を示
す説明図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態における光情報記録
再生装置の全体構成を示すブロック図である。
【図4】図1におけるレーザカプラの構成を示す斜視図
である。
【図5】図1におけるレーザカプラの側面図である。
【図6】図3における検出回路の構成を示すブロック図
である。
【図7】図1に示したピックアップのサーボ時における
状態を示す説明図である。
【図8】図7に示した状態のピックアップにおける光の
状態を示す説明図である。
【図9】図1に示したピックアップの記録時における状
態を示す説明図である。
【図10】本発明の第1の実施の形態において使用する
偏光を説明するための説明図である。
【図11】図9に示した状態のピックアップにおける光
の状態を示す説明図である。
【図12】図11に示した情報記録層内における干渉の
様子を概念的に表す説明図である。
【図13】図1に示したピックアップの再生時における
状態を示す説明図である。
【図14】図13に示した状態のピックアップにおける
光の状態を示す説明図である。
【図15】図13に示した状態のピックアップにおける
光の状態を示す説明図である。
【図16】図1におけるCCDアレイの検出データから
再生光のパターンにおける基準位置を認識する方法につ
いて説明するための説明図である。
【図17】図1におけるCCDアレイの検出データから
再生光のパターンにおける基準位置を認識する方法につ
いて説明するための説明図である。
【図18】図1に示したピックアップにおける情報光の
パターンと再生光のパターンを示す説明図である。
【図19】図1に示したピックアップによって検出する
再生光のパターンから判別するデータの内容とこのデー
タに対応するECCテーブルとを示す説明図である。
【図20】本発明の第1の実施の形態において断面が半
円状の記録領域を形成する例を示す説明図である。
【図21】本発明の第1の実施の形態において断面が半
円状の記録領域を形成する例を示す説明図である。
【図22】本発明の第2の実施の形態に係る光情報記録
再生装置におけるピックアップの記録光学系を示す説明
図である。
【図23】本発明の第2の実施の形態に係る光情報記録
再生装置におけるピックアップの再生光学系の要部を示
す説明図である。
【図24】本発明の第3の実施の形態に係る光情報記録
再生装置におけるピックアップの記録光学系を示す説明
図である。
【図25】本発明の第4の実施の形態に係る光情報記録
再生装置におけるピックアップの再生光学系の要部を示
す説明図である。
【図26】本発明の第5の実施の形態に係る光情報記録
再生装置におけるピックアップの構成を示す説明図であ
【図27】本発明の第5の実施の形態における光情報記
録媒体の構成を示す説明図である。
【図28】図26における定着用光照射装置の構成の一
例を示す説明図である。
【図29】図26における定着用光照射装置の構成の他
の例を示す説明図である。
【図30】図26に示したピックアップのサーボ時にお
ける状態を示す説明図である。
【図31】図30に示した状態のピックアップにおける
光の状態を示す説明図である。
【図32】図26に示したピックアップの記録時におけ
る状態を示す説明図である。
【図33】図32に示した状態のピックアップにおける
光の状態を示す説明図である。
【図34】図26に示したピックアップの再生時におけ
る状態を示す説明図である。
【図35】図34に示した状態のピックアップにおける
光の状態を示す説明図である。
【図36】図34に示した状態のピックアップにおける
光の状態を示す説明図である。
【図37】従来のデジタルボリュームホログラフィにお
ける記録再生系の概略の構成を示す斜視図である。
【符号の説明】
1…光情報記録媒体、2…情報記録層、6…アドレス・
サーボエリア、7…データエリア、10…光情報記録再
生装置、11…ピックアップ、12A,12B…対物レ
ンズ、13A,13B…アクチュエータ、14A,14
B…2分割旋光板、15A,15B…プリズムブロッ
ク、16…空間光変調器、20…レーザカプラ、93…
光源、119A,119B…CCDアレイ。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ホログラフィを利用して、情報を担持し
    た情報光と記録用参照光との干渉による干渉パターンに
    よって情報が記録される情報記録層を備えた光情報記録
    媒体に対して情報を記録するための光情報記録装置であ
    って、 前記情報記録層における任意の位置に、情報光と記録用
    参照光との干渉による干渉パターンが形成されるよう
    に、情報光および記録用参照光を照射する記録用光照射
    手段と、 前記情報記録層において前記記録用光照射手段によって
    情報光および記録用参照光が照射されて干渉パターンが
    形成された領域に対して、干渉パターンによって記録さ
    れる情報を定着するための定着用光を照射する定着用光
    照射手段とを備えたことを特徴とする光情報記録装置。
  2. 【請求項2】 前記光情報記録媒体として、情報記録層
    が、紫外光の照射により定着が行われる材料によって形
    成されたものを用い、前記定着用光照射手段は、定着用
    光として紫外光を照射することを特徴とする請求項1記
    載の光情報記録装置。
  3. 【請求項3】 前記光情報記録媒体として、情報記録層
    が、波長の異なる2つの光の照射により屈折率が変化す
    る材料によって形成されたものを用い、前記記録用光照
    射手段は、情報光および記録用参照光として前記2つの
    光のうちの一方を照射し、前記定着用光照射手段は、定
    着用光として前記2つの光のうちの他方を照射すること
    を特徴とする請求項1記載の光情報記録装置。
  4. 【請求項4】 前記光情報記録媒体として、厚み方向に
    積層された複数の情報記録層を有するものを用い、前記
    記録用光照射手段は、任意の情報記録層に対して選択的
    に定着用光を照射することを特徴とする請求項1記載の
    光情報記録装置。
  5. 【請求項5】 ホログラフィを利用して、情報を担持し
    た情報光と記録用参照光との干渉による干渉パターンに
    よって情報が記録される情報記録層を備えた光情報記録
    媒体に対して情報を記録するための光情報記録方法であ
    って、 前記情報記録層における任意の位置に、情報光と記録用
    参照光との干渉による干渉パターンが形成されるよう
    に、情報光および記録用参照光を照射し、 前記情報記録層において情報光および記録用参照光が照
    射されて干渉パターンが形成された領域に対して、干渉
    パターンによって記録される情報を定着するための定着
    用光を照射することを特徴とする光情報記録方法。
  6. 【請求項6】 前記光情報記録媒体として、情報記録層
    が、紫外光の照射により定着が行われる材料によって形
    成されたものを用い、前記定着用光として紫外光を照射
    することを特徴とする請求項5記載の光情報記録方法。
  7. 【請求項7】 前記光情報記録媒体として、情報記録層
    が、波長の異なる2つの光の照射により屈折率が変化す
    る材料によって形成されたものを用い、前記情報光およ
    び記録用参照光として前記2つの光のうちの一方を照射
    し、前記定着用光として前記2つの光のうちの他方を照
    射することを特徴とする請求項5記載の光情報記録方
    法。
  8. 【請求項8】 前記光情報記録媒体として、厚み方向に
    積層された複数の情報記録層を有するものを用い、前記
    定着用光を任意の情報記録層に対して選択的に照射する
    ことを特徴とする請求項5記載の光情報記録方法。
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