JP5445110B2 - 液滴吐出ヘッド、液滴吐出装置、及びノズル基板の製造方法 - Google Patents
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Description
(第1の実施形態)
図1は、本実施形態に係る液滴吐出ヘッド2を分解した状態を示す分解斜視図である。図2は、液滴吐出ヘッド2の長手方向の断面を示す縦断面図である。図3は、液滴吐出ヘッド2を上から見た状態を示す平面図である。図1〜図3に基づいて、液滴吐出ヘッド2の構成及び動作を説明する。なお、図1を含め、以下の図面では各構成部材の大きさの関係が実際のものとは異なる場合がある。また、図の上側を上とし、下側を下とし、ノズル孔10が並んでいる方向を短手方向、短手方向と垂直な方向を長手方向として説明する。なお、図2において外側の撥液膜を、図3において外側の撥液膜及び液滴保護膜を省略している。
ノズル基板12は、例えば厚さ約65μm(マイクロメートル)の(100)面方位のシリコン単結晶基板(以下、単にシリコン基板という)を主要な材料として構成されている。そして、キャビティ基板14の上面(電極基板16を接合する面の反対面)と接合している。ノズル基板12には、キャビティ(吐出室)26のそれぞれと連通している複数のノズル孔10が所定のピッチで貫通形成されている。各ノズル孔10は、キャビティ26から移送されたインク滴等の液滴を外部に吐出するようになっている。なお、ノズル基板12における液滴が吐出される面を液滴吐出面12aとし、液滴吐出面12aの反対側面を接着面12bとして説明するものとする。
キャビティ基板14は、例えば厚さ約50μmのシリコン基板を主要な材料として構成されている。このシリコン基板にドライエッチング又は異方性ウエットエッチングのいずれかあるいは双方を行い、吐出液の流路となる各部材(キャビティ26、オリフィス46、リザーバー44等)が形成されている。キャビティ基板14の各部材の一つであるキャビティ26は、底壁が可撓性を有する振動板22となっており、吐出室(圧力室)として作用し、ノズル孔10に対応する位置に独立に複数個形成されている。したがって、ノズル基板12とキャビティ基板14とを接合すると、キャビティ26は、ノズル孔10及びオリフィス46を介してリザーバー44と連通することになる。
電極基板16は、例えば厚さ1mmのホウ珪酸系の耐熱硬質ガラス等のガラスを主要な材料として形成するとよい。これは、電極基板16とキャビティ基板14とを陽極接合する際、両基板の熱膨張係数が近いため、電極基板16とキャビティ基板14との間に生じる応力を低減することができ、その結果剥離等の問題を生じることなく電極基板16とキャビティ基板14を強固に接合することができるからである。電極基板16のキャビティ基板14側表面における各振動板22に対向する位置には、キャビティ基板14のキャビティ26の形状に合わせた凹部(ガラス溝)20aが、例えばエッチングにより深さ0.3μm程度で形成されている。
キャビティ基板14のリザーバー44には、液滴供給口50及び液滴供給口48を介して外部からインク等の吐出液が供給されている。また、キャビティ基板14のキャビティ26には、オリフィス46を介してリザーバー44から吐出液が供給されている。駆動回路24は、FPCを介して個別電極18と接続されており、個別電極18への電荷の供給及び停止を制御するようになっている。この駆動回路24は、例えば24kHzで発振し、選択された個別電極18に0V〜30V程度のパルス電位を印加して電荷供給を行い、その個別電極18を正に帯電させる。
図4は、ノズル孔10と熱電対28との関係を説明するための説明図である。図5は、吐出検出の際の動作原理を模式的に示す概念図である。図4(A)が液滴吐出面12aの一部分を示す拡大平面図を、図4(B)が図4(A)のA−A’断面を示す拡大断面図を、それぞれ示している。また、図5(A)が液滴吐出前の状態を示す模式図を、図5(B)が液滴吐出時の状態を示す模式図を、それぞれ示している。なお、図5には、熱電対28と吐出検出回路34で構成される回路図を併せて図示している。
以上の製造工程により、ノズル基板12を容易に製造することができる。
図9は、第1の実施形態で作製した液滴吐出ヘッド2を搭載した液滴吐出装置100の一例を示した斜視図である。図9に示す液滴吐出装置100は、一般的なインクジェットプリンターである。なお、この液滴吐出装置100は、周知の製造方法によって製造することができる。なお、液滴吐出ヘッド2は、図9に示す液滴吐出装置100の他に、吐出液32を種々変更することで、液晶ディスプレイのカラーフィルターの製造、有機EL表示装置の発光部分の形成、生体液体の吐出等にも適用することができる。また、配線基板をインクジェット法により作成するプリント配線基板製造装置の液滴吐出装置としても適用することができる。
Claims (15)
- 液滴を吐出する複数のノズル孔及び該ノズル孔のそれぞれを中心として該各ノズル孔の縁に形成された温度センサーを少なくとも有するノズル基板と、
底壁が振動板を構成し、前記ノズル基板の前記複数のノズル孔に連通して吐出液を収容する複数の圧力室を有し、前記ノズル基板に積層されるキャビティ基板と、
前記振動板を駆動する個別電極を有し、前記キャビティ基板に積層される電極基板と、
前記ノズル孔に存在する吐出液の量により変化する温度によって液滴吐出状況の良否を判断する吐出検出回路と、
を有し、
前記温度センサーの温度を吐出液の温度と異なる温度に保持することを特徴とする液滴吐出ヘッド。 - 請求項1に記載の液滴吐出ヘッドにおいて、
前記温度センサーの温度を吐出液よりも高温で保持することを特徴とする液滴吐出ヘッド。 - 請求項2に記載の液滴吐出ヘッドにおいて、
前記温度センサーに定電流を流すことで、前記温度センサーの温度を吐出液よりも高温で保持することを特徴とする液滴吐出ヘッド。 - 請求項1〜3いずれか一項に記載の液滴吐出ヘッドにおいて、
前記吐出検出回路は、吐出液の有無により前記温度センサーの温度が変化することで発生する電流を検知して液滴吐出状況の良否を判断することを特徴とする液滴吐出ヘッド。 - 請求項1〜4いずれか一項に記載の液滴吐出ヘッドにおいて、
前記温度センサーの保持温度は、吐出液より5度以上高いことを特徴とする液滴吐出ヘッド。 - 請求項1〜5のいずれか一項に記載の液滴吐出ヘッドにおいて、
前記温度センサーと前記ノズル基板を形成する基材との間には、該基材の材料よりも熱伝導率の低い絶縁材料で形成された絶縁膜を有することを特徴とする液滴吐出ヘッド。 - 請求項6に記載の液滴吐出ヘッドにおいて、
前記絶縁材料は、SIO2等であることを特徴とする液滴吐出ヘッド。 - 請求項1〜7のいずれか一項に記載の液滴吐出ヘッドにおいて、
前記温度センサーは、その一部が前記ノズル孔の内壁にまで及んでいることを特徴とする液滴吐出ヘッド。 - 請求項1〜8のいずれか一項に記載の液滴吐出ヘッドにおいて、
前記温度センサーは、耐擦性及び耐薬品性を有する導電性材料で構成されていることを特徴とする液滴吐出ヘッド。 - 請求項1〜9のいずれか一項に記載の液滴吐出ヘッドにおいて、
前記温度センサーは、熱電対又はサーミスターであることを特徴とする液滴吐出ヘッド。 - 請求項10に記載の液滴吐出ヘッドにおいて、
前記熱電対は、該熱電対の接点が少なくとも前記各ノズル孔の縁に形成されていることを特徴とする液滴吐出ヘッド。 - 請求項10又は11に記載の液滴吐出ヘッドにおいて、
前記熱電対は、Pt、Au、Mo、Ta、これらの合金又はこれらの化合物のいずれかであることを特徴とする液滴吐出ヘッド。 - 請求項1〜12のいずれかに記載の液滴吐出ヘッドを搭載したことを特徴とする液滴吐出装置。
- シリコン基板にノズル孔となる凹部を形成する工程と、
前記シリコン基板に熱酸化膜を熱酸化により形成する工程と、
前記シリコン基板の凹部形成面にサポート基板を貼り合わせる工程と、
前記シリコン基板の前記凹部形成面とは反対側面を薄板化し前記凹部を開口する工程と、
開口させた各ノズル孔の縁に温度センサーを形成する工程と、
前記シリコン基板の薄板化した面及び前記凹部内部に液滴保護膜を形成する工程と、
前記液滴保護膜の上に撥液膜を形成する工程と、
前記シリコン基板の前記凹部形成面とは反対側面にサポートテープを貼り合わせた後、前記シリコン基板から前記サポート基板を剥離し、前記シリコン基板に形成した前記撥液膜を前記サポート基板を剥離した側から親水化処理する工程と、
前記シリコン基板から前記サポートテープを剥離する工程と、
前記温度センサーの配線接続部を露出させる工程と、
を有することを特徴とするノズル基板の製造方法。 - 請求項14に記載のノズル基板の製造方法において、
前記温度センサーを形成する工程は、
開口させた各ノズル孔の縁に斜方スパッタ又は斜方蒸着によって第2の電極を形成する工程と、
少なくとも前記第2の電極の上であって、開口させた各ノズル孔の縁に斜方スパッタ又は斜方蒸着によって第1の電極を形成する工程と、
を有することを特徴とするノズル基板の製造方法。
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