JP5441731B2 - 地上波ディジタル放送受信機及びその受信方法 - Google Patents

地上波ディジタル放送受信機及びその受信方法 Download PDF

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Description

本発明は地上波ディジタル放送受信機及びその受信方法に係り、特に、同一チャンネル内に弱階層サービス番組及び強階層サービス番組が存在する地上波ディジタル放送を受信する地上波ディジタル放送受信機およびその受信方法に関する。
日本国内では、地上波テレビ放送のディジタル化が進められており、2011年には全国で地上波ディジタル放送が実施され、アナログ波を停波する予定となっている。かかる地上波ディジタル放送では伝送方式として高い周波数利用効率と伝送品質が得られるOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing:直交波周波数分割多重)方式が採用され、図13に示すように帯域幅6MHzの1つの放送チャンネル(物理チャンネル)を14個のセグメントに分割し、そのうちガードバンドを除いた13個のセグメントを複数のセグメント群(階層)のグループに分けて、各グループ単位で情報符号化方式や変調方式等の異なる番組(プログラム)を同時に放送することを可能にしている。
すなわち、地上波ディジタル放送では、1つのチャンネルを13のセグメントに分割して放送しており、13セグメントは最大3個の階層で構成されている。階層は、受信可能なC/N比(Carrier to Noise ratio:搬送波電力対雑音電力比)の大きさにより、強階層、中階層、弱階層と呼ばれている。強階層は最も低いC/N比において受信可能な階層、中階層は中間のC/N比において受信可能な階層、弱階層は最も良好なC/N比において受信可能な階層である。実際には、地上波ディジタル放送において中階層は運用される予定がないため、強階層と弱階層のみが放送される。13セグメントのうち12セグメントが弱階層の高いC/N比において受信可能な番組(フルセグ番組)の放送に使用し、1セグメント(図13の白セグメント)が強階層の低いC/N比において受信可能な番組(ワンセグ番組)の放送に使用する。すなわち、弱階層である高いC/N比受信環境において高精細画質の受信を実現するために、13セグメントのうちの12セグメントを使用して64値QAMなどの変調方式により高速にデータを伝送し(フルセグサービス)、また、強階層である低いC/N比受信環境においても安定した簡易画質の受信を実現するために、13セグメントのうちの残りの1セグメントを使用してQPSK等の変調方式により低速にデータを伝送する(ワンセグサービス)。
また、地上波ディジタル放送では、ストリーミング放送を行うためのプロトコルとして、MPEG-2 TS(Transport Stream)が採用されており、送信側で、情報源符号化後の画像符号化データ(ビットストリームのデータ)を伝送しやすい小さな固定長(ヘッダを含む188byte)のTSパケットにパケット化し、それらのTSパケットを並べた1つのトランスポートストリームを生成してOFDM変調等を行って放送している。更に、フルセグ放送のTSパケットとワンセグ放送のTSパケットとを1つのトランスポートストリームに多重化し、それら複数の番組の多重放送を可能にしている。
上記の地上波ディジタル放送信号には、映像、音声情報のほかに番組配列情報SI(Service Information)が規定されている。SIには、NIT(Network Information Table)、BIT(Broadcaster Information Table)、SDT(Service Description Table)、EIT(Event Information Table)、TOT(Time Offset Table)などの各種テーブル情報が含まれる。NITには、チャンネル番号や変調方式、ガードインターバルなど、送信するネットワークに関する情報が記載される。BITには、放送局識別情報や系列情報、各SIテーブルの再送周期、SIの掲載期間、ロゴ情報の伝送方法など、放送局のSI送信情報が記載される。SDTには、チャンネルの名称、各チャンネルで送出されるEITの種類、デジタルコピー制御情報が記載される。EIT(Event Information Table)には、番組の名称、番組の放送開始時刻、番組の放送時間、番組内容など、番組に関する情報が記載される。EPG(Electronic Program Guide)は主にこの情報を用いて作成される。TOTには、現在の日付、時刻、およびサマータイムの情報が記載される。
EIT(Event Information Table)には、図14に示すように、弱階層(フルセグサービス)での番組表示を目的としたH-EIT、中階層サービスでの番組表示を目的としたM-EIT、強階層(ワンセグサービス)での番組表示を目的としたL-EITが含まれる。H-EITにより現在放送中の番組の情報と、次に放送される番組の情報の2番組情報が少なくとも提供され、最大8日分の番組情報が提供されるようになっている。M-EITまたはL-EITにより現在放送中の番組の情報と、次に放送される番組の情報の2番組情報が少なくとも提供され、最大10番組の番組情報が提供されるようになっている。
ところで、ISDB−T方式(地上波ディジタル放送規格)では、フルセグとワンセグでサイマル放送(フルセグ番組とワンセグ番組が同じ放送)を実施している。このため、地上波ディジタル放送受信機は、電波状況が良好なときはフルセグ受信し、電波が弱くなったときはワンセグ受信する自動切換機能を実装し、ユーザーの利便性を高めている。すなわち、地上波ディジタル放送受信機は、図15に示すように、弱階層の番組受信中(フルセグ受信中)に受信状態が劣化したとき、強階層の番組(ワンセグ番組)に受信を切換、強階層の番組受信中に受信状態が良くなったとき、弱階層の元のフルセグ番組に受信を切換る。これにより、受信状態が良好なときは大画面で受信でき、受信状態が悪化したときでも小画面で受信を継続できるようになっている。
最近、ワンセグの普及に伴い、電車やバス、外出先など、様々な場所で自由にテレビを楽しむという新たなテレビ視聴のスタイルが広がっており、ある放送局では、多種多様なニーズに答えるために2009年4月よりフルセグ番組と異なる番組を提供するワンセグ独自サービスを開始している。このワンセグ独自サービスの特徴は、短時間であること、放送時間帯がお昼と深夜であること、内容が多種多様であることである。すなわち、ワンセグ独自サービスは、
1)各番組の放送時間が5分から15分の短い時間で、気楽に番組を楽しむことができ、
2)午後零時台のランチタイムと、深夜零時台のリラックスタイムに集中しており、
3) 暮らしに役立つ情報番組を始め、ドラマや料理、クイズ等、魅力的な番組をギュッと凝縮して提供している。
以上のように、ワンセグ独自番組が放送されている場合、単純に受信状況が良いときにフルセグ映像を出力し、受信状況が悪いときにワンセグ映像を出力すると、内容の異なる番組の映像を交互に切換え表示することになり、ユーザーに不快感を与え、しかも、ユーザーは双方の内容を細切れに視聴することとなり、番組内容を認識できなくなる問題が生じる。
図16はかかる状況を説明する説明図であり、図17は切換処理フローである。放送局がフルセグとワンセグで異なる番組001,002を放送している場合、(1)フルセグ受信中に時刻t1において受信状態が悪化すると(ステップ101でNo)、フルセグ→ワンセグ切換が行なわれ(ステップ102)、(2) 以後、ワンセグ受信中の時刻t2において受信状態が良くなると(ステップ103でYes)、ワンセグ→フルセグ切換が行なわれ(ステップ104)、以下、同様に、フルセグ→ワンセグ切換、ワンセグ→フルセグ切換が行なわれる。なお、受信状態が更に悪化してワンセグ受信が不可能になると(ステップ105でNo)、今まで受信している放送局の中継局あるいは系列局をサーチし、サーチした局が放送している番組を受信することになる(ステップ106)。以上のような切換が行なわれると、時刻t1の切換においてワンセグ独自番組を途中から視聴することになり、しかも、以後、受信状況に応じてフルセグ番組、ワンセグ独自番組を駒切れに視聴することになる。
そこで、フルセグ受信中に受信状態が悪化したとき、ワンセグ独自番組が放送されている場合にはフルセグ→ワンセグ切換をしないようにした従来技術がある(特許文献1)。図18はかかる従来技術の切換処理フローであり、図17の処理フローと同一処理には同一ステップ番号を付している。フルセグ受信中において、フルセグ受信可能であるかチェックし(ステップ101)、受信可能であればフルセグ受信を継続し、受信不可能であれば、サイマル放送であるか、すなわち、フルセグ番組とワンセグ番組が同じであるかチェックする(ステップ111)。同一であるか否かは、ディジタル放送信号の情報ストリームに含まれるEIT中の番組を識別するためのevent-idを比較することにより行なう。従って、ステップ102において、フルセグ番組のevent-idとワンセグ画面のevent-idが同一であるかチェックすることによりサイマル放送であるか調べ、同一でなければフルセグ→ワンセグ切換を行なわず、フルセグ受信を継続する。
一方、event-idが同じで、サイマル放送であれば、フルセグ→ワンセグ切換を実行し、ワンセグ番組を受信する(ステップ102)。以後、ワンセグ番組受信中に、フルセグ番組が受信可能になったか監視し(ステップ103)、フルセグ受信可能になればワンセグ→フルセグ切換を実行し、フルセグ番組を受信する(ステップ104)。一方、ステップ103において、フルセグ受信が不可能であれば、ワンセグ番組が受信可能であるかチェックし(ステップ105)、ワンセグ受信可能であればステップ103に戻りワンセグ受信を継続する。しかし、ステップ105において、受信状態が悪化してワンセグ受信も不可能になれば、今まで受信している放送局の中継局あるいは系列局をサーチし、サーチした局が放送している番組を受信する(ステップ106)。
この従来技術によれば、番組内容が異なるフルセグ番組とワンセグ番組を駒切れに視聴することはなくなるが、フルセグ画面を受信できなくなるとモニターが黒画面になり、何も表示されない問題がある。
特開2006−050540号公報
以上から、本発明の目的は、フルセグ番組とワンセグ番組が異なる場合において、フルセグ受信が不可能になっても継続してフルセグ番組と同一の番組を受信できるようにすることである。
本発明の別の目的は、フルセグ番組とワンセグ番組が異なる場合において、フルセグ受信が不可能になっても極力、継続してフルセグ番組と同一番組を受信できるようにし、かつ、同一の番組を受信できない場合にはモニターが黒画面にならないようにすることである。
本発明の別の目的は、フルセグ番組とワンセグ番組が異なる場合において、フルセグ受信が不可能になっても極力、継続してフルセグ番組と同一番組を受信できるようにし、同一の番組を受信できない場合には、その理由をユーザーに報知できるようにすることである。
本発明の別の目的は、フルセグ番組とワンセグ番組が同じ場合において、フルセグ、ワンセグ両方の受信が不可能になっても継続してフルセグ番組と同一の番組を受信できるようにすることである。
本発明の別の目的は、フルセグ番組とワンセグ番組が異なる場合において、フルセグ受信が不可能になってワンセグ画面を表示してもユーザーに違和感を与えないようにすることである。
本発明は、同一チャンネル内に弱階層サービス番組及び強階層サービス番組が存在する地上波ディジタル放送を受信する地上波ディジタル放送受信機及びその受信方法である。
・地上波ディジタル放送受信方法
本発明の第1の地上波ディジタル放送受信方法は、弱階層サービス番組を受信して出力している時に該弱階層サービス番組の受信が不可能になったか監視し、不可能になったとき、該弱階層サービス番組と強階層サービス番組とが同じ場合には、該強階層サービス番組を出力し、該弱階層サービス番組と強階層サービス番組とが異なる場合には、該弱階層サービス番組を放送している放送局の中継局あるいは系列局において受信が可能であるかチェックし、受信が可能であれば、該中継局あるいは系列局が放送している番組を受信して出力し、該中継局あるいは系列局において受信が不可能であれば、前記弱階層サービス番組と異なる前記強階層サービス番組を出力する。
本発明の第2の地上波ディジタル放送受信方法は、弱階層サービス番組に応じた画像を表示する時に、該弱階層サービス番組と強階層サービス番組とが同じであるかチェックし、
異なる場合には、弱階層サービス番組の画像内に強階層サービス番組の画像を挿入して表示し、同じ場合には、強階層サービス番組の画像を挿入しない弱階層サービス番組の画像を表示し、前記強階層サービス番組の画像が挿入された弱階層サービス番組の画像を表示している時に、該弱階層サービス番組の受信が不可能になったか監視し、不可能になったとき、弱階層サービス番組の画像に替わって強階層サービス番組の画像を表示し、該強階層サービス番組を出力しているときに、前記弱階層サービス番組の受信が可能になったか監視すると共に、該強階層サービス番組の受信が不可能になったか監視し、前記弱階層サービス番組の受信が可能になれば前記強階層サービス番組の画像が挿入された弱階層サービス番組の画像を表示し、前記強階層サービス番組の受信が不可能になれば、該強階層サービス番組を放送している放送局の中継局あるいは該放送局の系列局が放送している番組を受信して出力する。
・地上波ディジタル放送受信機
本発明の第1の地上波ディジタル放送受信機は、所定の放送局からの地上波ディジタル放送を受信する受信部、受信中の地上波ディジタル放送をしている放送局の中継局あるいは系列局が放送している地上波ディジタル放送を受信するよう前記受信部を制御する選局部、受信中の地上波ディジタル放送における弱階層サービス番組と強階層サービス番組とが同じであるか否かを判定する判定部、前記受信部により受信している弱階層サービス番組あるいは強階層サービス番組の受信が不可能になったか監視する監視部、弱階層サービス番組の受信中に該弱階層サービス番組の受信が不可能になったとき、該弱階層サービス番組と強階層サービス番組とが同じ場合には、該強階層サービス番組を出力し、異なる場合には、前記中継局あるいは系列局から受信した地上波ディジタル放送のサービス番組を出力するよう制御する制御部を有し、前記弱階層サービス番組の受信が不可能になり、かつ、該弱階層サービス番組と強階層サービス番組とが異なる場合において、前記制御部は、前記中継局あるいは系列局からの地上波ディジタル放送の受信が可能であれば、該中継局あるいは系列局から受信した番組を出力するよう制御し、受信が不可能であれば、前記弱階層サービス番組と異なる前記強階層サービス番組を出力するよう制御する。
本発明の第2の地上波ディジタル放送受信機は、所定の放送局からの地上波ディジタル放送を受信する受信部、受信中の地上波ディジタル放送をしている放送局の中継局あるいは系列局が放送している地上波ディジタル放送を受信するよう前記受信部を制御する選局部、受信中の地上波ディジタル放送における弱階層サービス番組と強階層サービス番組とが同じであるか否かを判定する判定部、前記受信部により受信している弱階層サービス番組あるいは強階層サービス番組の受信が不可能になったか監視する監視部、弱階層サービス番組と強階層サービス番組とが異なる場合、弱階層サービス番組の画像内に強階層サービス番組の画像を挿入してなるピクチャインピクチャ画像を生成する画像生成部、弱階層サービス番組の受信中、弱階層サービス番組と強階層サービス番組とが同じであれば、該弱階層サービス番組の画像を出力し、弱階層サービス番組と強階層サービス番組とが異なる場合には、前記ピクチャインピクチャ画像を出力して表示し、該ピクチャインピクチャ画像表示時、該弱階層サービス番組の受信が不可能になったとき、強階層サービス番組の画像を出力するよう制御する制御部を有し、前記ピクチャインピクチャ画像表示時に弱階層サービス番組の受信が不可能になって前記強階層サービス番組の画像を表示しているとき、前記監視部は、前記弱階層サービス番組の受信が可能になったか監視すると共に、該強階層サービス番組の受信が不可能になったか監視し、前記制御部は、前記弱階層サービス番組の受信が可能になれば、前記ピクチャインピクチャ画像を出力し、前記強階層サービス番組の受信が不可能になれば、該強階層サービス番組を放送している放送局の中継局あるいは該放送局の系列局から受信した番組の画像を出力する。
本発明によれば、弱階層サービス番組(フルセグ番組)を受信して出力している時に該弱階層サービス番組の受信が不可能になったとき、該弱階層サービス番組と強階層サービス番組(ワンセグ番組)とが同じ場合には、該強階層サービス番組を出力し、該弱階層サービス番組と強階層サービス番組とが異なる場合には、受信している放送局の中継局あるいは該放送局の系列局が放送している番組を受信して出力するようにしたから、フルセグ受信が不可能になり、かつ、フルセグ番組とワンセグ番組が異なる場合であっても、継続してフルセグ番組と同一の番組を受信することができる。
本発明によれば、中継局あるいは系列局の受信が不可能な場合、弱階層サービス番組(フルセグ番組)と異なる前記強階層サービス番組(ワンセグ独自番組)を出力するようにしたから、同一の番組を受信できなくてもモニターが黒画面にならないようにできる。この場合、同一番組を出力できない理由を示すメッセージを出力するようにしたから、ユーザーは該メッセージにより、同一番組を出力できない理由を理解でき、不快感を軽減することができる。
本発明によれば、フルセグ番組とワンセグ番組両方の受信が不可能になっても中継局あるいは系列局が放送している番組を受信して出力するようにしたから、継続してフルセグ番組と同一の番組を受信することができる。
本発明によれば、中継局による切換および系列局による切換の何れもが可能な場合、中継局からの番組を優先的に受信するようにしたから、フルセグ番組と同一の番組を継続して受信できる確率を向上することができる。
本発明によれば、弱階層サービス番組と強階層サービス番組とが異なる場合には、弱階層サービス番組の画像内に強階層サービス番組の画像を挿入して表示するようにしたから、弱階層サービス番組の受信が不可能になって強階層サービス番組(ワンセグ独自番組)の画像を表示しても、ユーザーに違和感を与えないようにできる。特に、ワンセグ独自放送は、モバイルを想定しているため、短時間の放送であるが、情報提供番組あるいはユーザーにとって有用な番組である場合が多く、本発明によれば、違和感なくかかる有用な番組を受信することが可能になる。
本発明の概要説明図である。 第1実施例の地上波ディジタル放送受信機の構成図である。 選局テーブルSST及び系列局テーブルASTの例である。 第1実施例の受信切換処理フローである。 放送局のサービスエリア説明図である。 中継局サーチ及び系列局サーチの処理フローである。 中継局又は系列局からの受信が不可能な場合の受信切換処理フローである。 同一番組を表示できない理由を説明するメッセージの出力説明図である。 第2実施例の説明図である。 第2実施例の地上波ディジタル放送受信機の構成図である。 画像処理部の構成図である。 第2実施例の受信切換処理フローである。 地上波ディジタル放送のセグメント説明図である。 EIT説明図である。 弱階層の番組受信中(フルセグ受信中)と強階層の番組(ワンセグ番組)の受信切換説明図である。 従来の受信切換の問題点説明図である。 従来の切換処理フローである。 別の従来技術の切換処理フローである。
(A)本発明の概要
図1は本発明の概要説明図であり、(A)はフルセグ番組とワンセグ番組が同じ場合の受信切換説明図、(B)はフルセグ番組とワンセグ番組が異なる場合の受信切換説明図である。
フルセグ番組の受信が不可能になったとき、フルセグ番組とワンセグ番組が同じであれば、(A)に示すようにフルセグ→ワンセグの番組切換を行ない、ワンセグ番組を受信している時に該フルセグ番組の受信が可能になれば、ワンセグ→フルセグ番組切換を行なう。(A)では、時刻t1においてフルセグ番組の受信が不可能になってフルセグ→ワンセグの番組切換が行なわれ、時刻t2においてフルセグ番組の受信が可能になってワンセグ→フルセグの番組切換が行なわれる場合が示されている。
一方、フルセグ番組の受信が不可能になったとき、フルセグ番組とワンセグ番組が異なれば、すなわち、ワンセグ独自番組が放送されている場合には、受信中放送局の放送中継局あるいは該放送局の系列局が放送している番組を受信して出力する。このようにすることにより、フルセグ番組とワンセグ番組が異なる場合において、フルセグ番組の受信が不可能になっても極力同一番組を継続して受信することができる。(B)では、時刻t1においてフルセグ番組の受信が不可能になって、以後、中継局あるいは系列局が放送している番組を受信して出力する場合が示されている。
放送中継局(以後、単に中継局という)は、放送受信エリアを拡大するために、親局とは別の場所に設けられる補助的な放送局であり、親局と同じ番組を、親局とは別の周波数で放送する。又、系列局は、放送局が日本テレビ系、フジテレビ系、TBS系、テレビ朝日系等のどの系列に属しているかを示すもので、日本テレビ系に属する放送局は日本テレビ系の系列局であり、系列局は、同一の番組を放送する確率が高いが、常に同一の放送をしているとは限らない。
(B)第1実施例
(a) 地上波ディジタル放送受信機
図2は第1実施例の地上波ディジタル放送受信機の構成図である。チューナ11はアンテナ10に接続されており、該アンテナによって受信した地上波ディジタル放送の電波からユーザーが選局した放送局(チャンネル)に合致した受信周波数の放送信号を出力する。OFDM復調部12はチューナ11で受信した放送信号をOFDM復調してトランスポートストリームTS(Transport Stream)を出力する。誤り訂正部13は伝送中に生じる誤りを訂正すると共に、誤り訂正率を算出して制御部14に入力する。制御部14の受信状態監視部51は誤り訂正率が所定の値を超えた場合に、受信状態が悪化したと、換言すれば受信不可能であると判定する。
制御部14は、前記受信状態監視部51のほかに、選局制御52、番組同一判定部53、受信局切換制御部54、メッセージ出力指示部55などを備えている。選局制御部52は、チューナ11にユーザーが選局した放送局(チャンネル)からの放送信号を受信出力させるように制御すると共に、選局テーブルや系列局テーブルを作成し、これらテーブルを用いて中継局/系列局のサーチを行なう。番組同一判定部53は、受信中チャンネルのワンセグ番組とフルセグ番組が同じであるか否かを判定し、受信局切換制御部54は受信状態に基づいて受信局の切換制御を実行すると共に、フルセグ/ワンセグ番組の選択制御を実行する。メッセージ出力指示部55は、同一番組を出力できない理由を示すメッセージを出力する指示する。
デマルチプレクサ部15は、多重化されているTSパケットからユーザーにより選択された弱階層番組(フルセグ番組)のTSパケット(映像TSパケットVPf/音声TSパケットAPf)、強階層の番組(ワンセグ番組)のTSパケット(映像TSパケットVPo/音声TSパケットAPo)をそれぞれ分離してフルセグ・ワンセグ切換制御部16に入力すると共に、データストリーム(番組配列情報)SIを分離してデータデコーダ17に入力する。データデコーダ17はデータストリームをデコードして制御部14に入力する。
番組配列情報SIには、NIT、BIT、SDT、EIT)、TOT情報が含まれており、制御部14の選局制御部52は、初期スキャンを実施した際に各放送局のNIT情報を用いて放送局の中継局リストである選局テーブルSST作成し、またBIT情報のaffiliation-id(系列識別子)を用いて系列局テーブルASTを作成し、それぞれ記憶部18に記憶する。図3(A)は選局テーブルSSTの例、(B)は系列局テーブルASTの例であり、選局テーブルSSTには親局の放送局名、選局チャンネル、network-id(ネットワーク識別子)、全中継局の送信チャンネル等が含まれている。また、系列局テーブルASTには日本全国の全放送局名、該放送局が属する系列局を特定するaffiliation-id(系列識別子)が含まれている。
番組配列情報SI のEIT情報には、弱階層の番組情報(フルセグ番組情報)H-EITや強階層の番組情報(ワンセグ番組情報)L-EITが含まれ(図14参照)、該H-EIT、L-EITには、番組の名称、放送日時、内容の説明などの番組に関する情報が含まれているから、同一番組判定部53は、番組を識別するための情報であるevent-idを用いて番組を特定することが可能である。
フルセグ・ワンセグ切換制御部16は、制御部14のフルセグ/ワンセグ選択部54からのフルセグ/ワンセグ選択信号に基づいて、フルセグ番組の音声TSパケットAPfとワンセグ番組の音声TSパケットAPoの一方を選択してオーディオ出力部19に入力し、フルセグ番組の映像TSパケットVPfとワンセグ番組の映像TSパケットVPoの一方を選択してビデオ出力部20に入力する。メッセージ画像作成部21はメッセージ出力指示部55からの指示に従って、フルセグ番組と同一の番組を表示できない理由を示すメッセージを作成してビデオ出力部20に入力する。
操作/表示部22は図示しないが操作部と表示部を備え、操作部には、(1)チャンネルを選択するチャネル選択キー、(2)フルセグ番組を選択する番組選択キー、(3)電子番組ガイド(Electric Program Guide:EPG)の表示を要求するEPG画面表示要求キー、(4)手動によりフルセグ/ワンセグの切換を要求するフルセグ/ワンセグ切換キー、(5)フルセグ/ワンセグ切換を許可するか、中継局サーチを許可するか、系列局サーチを許可するかを設定するキー等が設けられている。
(b) 受信切換処理
図4は第1実施例の受信切換処理フローである。
ユーザーにより選択された放送局(チャンネル)のフルセグ番組受信中において、制御部14の受信局切換制御部54は、受信状態監視部51の監視結果に基づいてフルセグ受信可能であるかチェックし(ステップ201)、受信可能であればフルセグ受信を継続する。しかし、受信不可能であれば、同一番組判定部53の判定結果に基づいてワンセグ放送がワンセグ独自放送であるか、すなわち、フルセグ番組とワンセグ番組が同じであるかチェックする(ステップ202)。同一であるか否かは、ディジタル放送信号の情報ストリームに含まれるEIT中の番組を識別するためのevent-idを比較することにより行なう。従って、ステップ202において、フルセグ番組のevent-idとワンセグ番組のevent-idが同一であるかチェックすることによりワンセグ独自放送であるか調べ、event-idが同じであれば、ワンセグ独自放送でないからフルセグ・ワンセグ切換制御部16を制御してフルセグ→ワンセグ切換を実行し、ワンセグ番組を選択出力する(ステップ203)。
以後、ワンセグ番組受信中に、受信状態監視部51の監視結果に基づいてフルセグ番組が受信可能になったか監視し(ステップ204)、フルセグ受信可能になればワンセグ→フルセグ切換を実行し、フルセグ番組を受信する(ステップ205)。しかし、ステップ204において、フルセグ受信不可能であれば、ワンセグ番組が受信可能であるかチェックし(ステップ206)、ワンセグ受信可能であればステップ203に戻りワンセグ受信を継続する。
一方、ステップ202において、event-idが同じでなく、ワンセグ放送がワンセグ独自放送の場合には、受信局切換制御部54は、選局制御部52に中継局/系列局サーチの開始を指示する。これにより、選局制御部52は、受信放送局の中継局あるいは系列局をサーチを行ない、サーチした局が放送している番組を受信する(ステップ207)。これにより、地上波ディジタル放送受信機を搭載した車両CRが図5に示すように受信中放送局のサービスエリアSA1の境界(例えばB地点)に移動してフルセグ番組を受信できなくなったとき、フルセグ番組とワンセグ番組が異なる場合でも、中継局あるいは系列局より継続してフルセグ番組と同一の番組を受信することが可能となる。なお、SA2は隣接する中継局のサービスエリアである。
尚、ステップ206において、ワンセグ受信が不可能になれば、受信局切換制御部54は、選局制御部52に中継局/系列局サーチの開始を指示する。これにより、選局制御部52は、受信放送局の中継局あるいは系列局をサーチし、サーチした局が放送している番組を受信する(ステップ207)。これにより、地上波ディジタル放送受信機を搭載した車両がサービスエリアSA1外(例えばC地点)に移動しても、SA2をサービスエリアとする隣接する中継局あるいは系列局より番組を受信することにより、継続してフルセグ番組と同一の番組を受信することが可能となる。
(c)中継局サーチ及び系列局サーチの処理
図6は中継局サーチ及び系列局サーチの処理フローであり、局サーチが要求されたとき、中継局サーチ及び系列局サーチの両方を行なうことが操作部22において許可、設定されている場合である。
局サーチの要求があれば、選局制御部52は、中継局サーチが許可されているか調べ、許可されている場合には中継局サーチを実行し(ステップ300)、該中継局サーチにより、中継局が見つかった場合は、この中継局から放送されている番組を受信し(ステップ320)、中継局/系列局サーチを終了する。一方、中継局サーチにより中継局が見つからなかった場合は、系列局サーチが許可されているか調べ、許可されている場合には系列局サーチを実行する(ステップ350)。この系列局サーチにおいて、同一系列の放送局が見つかった場合は、該系列局から放送されている番組を受信し(ステップ370)、中継局/系列局サーチを終了する。なお、系列局サーチにより同一系列の放送局が見つからなかった場合は、例えば、中継局または同一系列の放送局が見つからなかったことを示す情報をユーザーに提示し、中継局/系列局サーチを終了する(ステップ380)。中継局サーチを系列局サーチより優先的に行なうため、それまでの番組と同じ番組を選択できる確率を高くすることができる。
中継局サーチにおいて、まず、変数「M」を1にし(ステップ301)、選局テーブルSST(図3(A))を参照してサーチ対象放送局の「M」番目に記載された中継局の送信チャンネルを選局する(ステップ302)。次に、誤り訂正部13から入力される誤り率が閾値以上であるか、すなわち受信可能であるか調べ(ステップ303)、復調部12から出力されるTS信号に誤り率が閾値以上のエラーがなければ、受信可能と判定し、TS信号に閾値以上のエラーがあれば、受信不可能と判定する。
受信可能であれば、復調部12から受信信号のC/Nを取得し、一時的な記憶部18に格納し(ステップ304)、しかるのち、選局テーブルSSTを参照し、サーチ対象放送局について、他に中継局の送信チャンネルがあるかないかを確認し(ステップ305)、他にも中継局の送信チャンネルがある場合は、変数「M」に1を加え(ステップ306)、以後、ステップ312以降の処理を繰り返す。
全中継局について、以上の処理を終了すれば、ステップ303で受信可能と判定された中継局の送信チャンネルがあるかないかを判定し(ステップ307)、受信可能と判定された中継局の送信チャンネルがない場合は、中継局サーチにより中継局が見つからなかったと判定し、系列局サーチ(ステップ350)を実行する。一方、受信可能と判定された中継局の送信チャンネルがある場合は、受信可能と判定された中継局の送信チャンネルの中で、ステップ304で取得した受信信号のC/Nが最大の中継局の送信チャンネルを選局する(ステップ308)。そして、再度、復調部12からのTS信号に閾値以上のエラーがあるか調べ、受信可能な中継局の送信チャンネルであるか否かを判定する(ステップ309)。TS信号に閾値以上のエラーがなければ、受信可能と判定し、TS信号に閾値以上のエラーがあれば、受信不可能と判定する。受信可能であれば、データデコーダ部17からNITを取得する(ステップ310)。NITが取得できたか調べ(ステップ311)、NITが取得できなかった場合は、受信不可能と判定する。
NITが取得できれば、該NITに含まれているnetwork-idと、サーチ対象放送局のnetwork-idとを比較し(ステップ312)、一致している場合は、中継局が見つかったと判定し、このチャンネルを受信し(ステップ320)、中継局/系列局サーチを終了する。一方、一致しなかった場合は、中継局ではないものと判定する。
ステップ309、311において受信不可能と判定されたとき、あるいはステップ312において中継局ではないと判定されたとき、受信可能と判定された中継局の送信チャンネルが他にもあるか確認し(ステップ313)、他にも受信可能と判定された中継局の送信チャンネルがある場合は、次にC/Nが大きい中継局の送信チャンネルを選局し(ステップ314)、ステップ309以降の処理を繰り返す。そして、ステップ313において、他に受信可能と判定された中継局の送信チャンネルがなくなった場合は、中継局が見つからなかったと判定し、系列局サーチ(ステップ350)を実行する。
系列局サーチにおいて、地上ディジタル放送で使用される物理チャンネルは、13チャンネル〜62チャンネルであるものとして説明する。まず、変数「N」を13とし(ステップ351)、物理チャンネル「N」を選局する(ステップ352)。ついで、復調部12からのTS信号に閾値以上のエラーが存在するか、すなわち受信可能であるか判定し(ステップ353)、TS信号に閾値以上のエラーがなければ、受信可能と判定し、TS信号に閾値以上のエラーがあれば、受信不可能と判定する。
受信可能であれば、データデコーダ部17から出力されるBIT情報を取得する(ステップ354)。そして、BITが取得できたか調べ(ステップ355)、取得できた場合は、取得したBITに含まれているaffiliation-idと、系列局テーブルASTに格納されているサーチ対象放送局のaffiliation-idとを比較し、一致している場合は、同一系列の放送局が見つかったと判定し(ステップ356)、このチャンネルを受信し(ステップ370)、中継局/系列局サーチを終了する。一方、一致していなかった場合は、同一系列の放送局ではないものと判定する。
同一系列の放送局ではない場合、あるいは、ステップ353,355において「No」となった場合、変数「N」が62であるか否かを判定し(ステップ357)、変数「N」が62でない場合は、変数「N」に1を加え(ステップ358)、ステップ352以降の処理を繰り返す。
その後、同一系列の放送局が見つかずに、ステップ357において変数「N」が62になると、全ての物理チャンネルをサーチしたが同一系列の放送局が見つからなかったものと判断し、中継局または同一系列の放送局が見つからなかったことを示す情報をユーザーに提示し(380)、中継局/系列局サーチを終了する。
(d)受信切換処理の変形例
図4の受信処理では、ステップ207において中継局又は系列局からの受信が可能であるものとして説明したが、中継局又は系列局からの受信が不可能な場合がある。例えば、図5を参照すると、現在受信中の放送局のサービスエリアSA1内の地点Aでフルセグ受信が不可能になると、中継局が放送する番組を受信することはできない。図7はかかる中継局又は系列局からの受信が不可能な場合の受信切換処理フローであり、図4の処理フローと同一処理には同一ステップ番号を付している。異なる点は、フルセグ受信が不可能となり、かつ、ワンセグ独自番組が放送されている場合の処理250が追加されている点である。
フルセグ受信が不可能時、ワンセグ独自番組が放送されている場合(ステップ202で「Yes」)、制御部14の受信切換制御部54は、選局制御部52に中継局/系列局サーチ開始を指示する。これにより、選局制御部52は図6の処理に従って中継局/系列局サーチを開始する(ステップ251)。そして、中継局/系列局から放送している番組の受信が可能であるかチェックし(ステップ252)、可能であれば、サーチした局が放送している番組を受信する(ステップ253)。しかし、中継局/系列局から放送している番組の受信が不可能であれば、受信切換制御部54は、モニターにブラック画面が表示されないようにワンセグ独自番組を出力するよう制御する(ステップ254)。すなわち、受信切換制御部54は、フルセグ・ワンセグ切換制御部16を制御してフルセグ→ワンセグ切換を実行し、ワンセグ番組(ワンセグ独自番組)を選択出力する。
ステップ254の処理により、モニターにフルセグ番組と異なるワンセグ独自画面が表示されてユーザーに不快感を与えるから、不快感を軽減するように受信切換制御部54はメッセージ出力指示部55に同一番組を表示できない理由の出力を指示する。この指示により、メッセージ出力指示部56は、メッセージ画像作成部21に同一番組を表示できない理由を説明するメッセージ画像を作成するよう指示する。この結果、ビデオ出力部20は、図8(A)に示すように、モニターMNのワンセグ独自画面OSPの下に同一番組を表示できない理由を説明するメッセージMSGを表示する。ユーザーはこのメッセージにより同一番組が出力されない理由を把握でき、不快感、違和感を軽減できる。
図7は、中継局/系列局が放送している番組の受信が不可能場合にワンセグ独自番組を出力する場合であるが、ワンセグ番組を出力せず、図8(B)に示すように、同一番組を表示できない理由を説明するメッセージ画像のみを表示するように構成することもできる。
(B)第2実施例
第1実施例は、フルセグ番組が受信できなくなり、フルセグ番組とワンセグ番組が異なる場合、中継局/系列局の番組を受信出力する場合であるが、ワンセグ独自番組を出力するように構成することができる。ただし、フルセグ番組と異なるワンセグ独自番組を突然出力するとユーザーに不快感を与える。そこで、図9(A)に示すように、フルセグ番組とワンセグ番組が異なる場合、フルセグ番組の画面の一部部分に縮小したワンセグ独自番組の画像を含ませて表示しておき(ピクチャインピクチャ画面)、フルセグ番組の受信ができなくなったとき、図9(B)に示すようにワンセグ独自番組を出力するようにする。このようにすれば、フルセグ番組の受信中にワンセグ独自番組に切換ても、ユーザーに与える不快感を軽減でき、しかも、有用なワンセグ独自番組をユーザーに提供することができる。
(a) 地上波ディジタル放送受信機
図10は、第2実施例の地上波ディジタル放送受信機の構成図であり、図2の第1実施例と同一部分には同一符号を付している。異なる点は、メッセージ画像作成部21を削除し、替わってピクチャインピクチャ画像(PinP画像)を作成する画像処理部31を設けた点である。
図11は画像処理部31の構成図であり、フルセグ番組の画像あるいはワンセグ番組の画像を作成して出力する画像生成部31a、ピクチャインピクチャ画像を作成して出力するPinP画像生成部31b、画像生成部31aから出力される画像とPinP画像生成部31bから出力される画像を選択的に出力するセレクタ31cを備えている。
(b) 受信切換処理
図12は第2実施例の受信切換処理フローである。
ユーザーにより選択された放送局のフルセグ番組受信中において(ステップ401)、制御部14の受信局切換制御部54は、同一番組判定部53の判定結果に基づいてワンセグ独自番組であるか、すなわち、フルセグ番組とワンセグ番組が同一であるかチェックする(ステップ402)。ワンセグ独自番組でなく、フルセグ番組とワンセグ番組が同一であれば、受信局切換制御部55は、フルセグ・ワンセグ切換制御部16を制御してフルセグ番組に応じた音声TSパケットAPf、映像TSパケットVPfを出力させ、画像処理部31の画像生成部31aはフルセグ番組の映像TSパケットVPfを用いてフルセグ画像を生成してモニターにフルセグ画面を表示する(ステップ403)。
一方、ステップ402において、フルセグ番組とワンセグ番組が異なり、ワンセグ独自番組であれば、受信局切換制御部55は、フルセグ・ワンセグ切換制御部16を制御してフルセグ番組に応じた音声TSパケットAPfと、フルセグ/ワンセグ番組の映像TSパケットVPf,VPoを出力させる。画像処理部31のPinP画像生成部31bはフルセグ/ワンセグ番組の映像TSパケットVPf,VPoを用いて図9(A)に示すピクチャインピクチャ画像を生成してモニターに表示する(ステップ404)。
ついで、受信局切換制御部54は、受信状態監視部51の監視結果に基づいてフルセグ受信可能であるかチェックし(ステップ405)、フルセグ番組の受信が可能であればフルセグ受信を継続し、ワンセグ独自番組であるか否かに応じたフルセグ画像あるいはピクチャインピクチャ画像を表示する。
しかし、フルセグ番組の受信が不可能になれば(ステップ405において「No」)、受信局切換制御部55はフルセグ・ワンセグ切換制御部16を制御してフルセグ→ワンセグ切換を実行し、ワンセグ番組を選択出力する(ステップ406)。すなわち、受信局切換制御部54は、フルセグ・ワンセグ切換制御部16を制御してワンセグ番組に応じた音声TSパケットAPoおよび映像TSパケットVPoを出力させ、画像処理部31の画像生成部31aはワンセグ番組のビデオ信号映像TSパケットVPoを用いて図9(B)に示すワンセグ画像を生成してモニターにワンセグ画面を表示する(ステップ406)。
以後、ワンセグ番組受信中に、受信状態監視部51の監視結果に基づいてフルセグ番組が受信可能になったか監視し(ステップ407)、フルセグ受信可能になればワンセグ→フルセグ切換を実行し、フルセグ画像あるいはピクチャインピクチャ画像を表示するする(ステップ408)。
しかし、ステップ407において、フルセグ受信不可能であれば、ワンセグ番組が受信可能であるかチェックし(ステップ409)、ワンセグ受信可能であればステップ407に戻りワンセグ受信を継続する。
一方、ステップ409において、ワンセグ受信が不可能になれば、受信局切換制御部54は、選局制御部52に中継局/系列局サーチの開始を指示する。これにより、選局制御部52は、受信放送局の中継局あるいは系列局をサーチし、サーチした局が放送している番組を受信する(ステップ410)。
第2実施例によれば、フルセグ番組の受信からワンセグ独自番組に切換てもユーザーに与える不快感を軽減でき、しかも、有用なワンセグ独自番組をユーザーに提供することができる。
11 チューナ
12 OFDM復調部
13 誤り訂正部
14 制御部
15 デマルチプレクサ部
16 フルセグ・ワンセグ切換制御部
17 データデコーダ
18 記憶部
19 オーディオ出力部
20 ビデオ出力部
21 メッセージ画像作成部
22 操作/表示部
51 受信状態監視部
52 選局部
53 中継局/系列局サーチ部
54 番組同一判定部
55 受信局切換制御部
56 メッセージ出力指示部

Claims (6)

  1. 同一チャンネル内に弱階層サービス番組及び強階層サービス番組が存在する地上波ディジタル放送を受信する地上波ディジタル放送受信機の受信方法において、
    弱階層サービス番組を受信して出力している時に該弱階層サービス番組の受信が不可能になったか監視し、
    不可能になったとき、該弱階層サービス番組と強階層サービス番組とが同じ場合には、該強階層サービス番組を出力し、
    該弱階層サービス番組と強階層サービス番組とが異なる場合には、該弱階層サービス番組を放送している放送局の中継局あるいは系列局において受信が可能であるかチェックし、
    受信が可能であれば、該中継局あるいは系列局が放送している番組を受信して出力し、
    該中継局あるいは系列局において受信が不可能であれば、前記弱階層サービス番組と異なる前記強階層サービス番組を出力する、
    ことを特徴とする地上波ディジタル放送受信方法。
  2. 同一番組を出力できない理由を示すメッセージを出力する、
    ことを特徴とする請求項1記載の地上波ディジタル放送受信方法。
  3. 同一チャンネル内に弱階層サービス番組及び強階層サービス番組が存在する地上波ディジタル放送を受信する地上波ディジタル放送受信機の受信方法において、
    弱階層サービス番組に応じた画像を表示する時に、該弱階層サービス番組と強階層サービス番組とが同じであるかチェックし、
    異なる場合には、弱階層サービス番組の画像内に強階層サービス番組の画像を挿入して表示し、同じ場合には、強階層サービス番組の画像を挿入しない弱階層サービス番組の画像を表示し、
    前記強階層サービス番組の画像が挿入された弱階層サービス番組の画像を表示している時に、該弱階層サービス番組の受信が不可能になったか監視し、
    不可能になったとき、弱階層サービス番組の画像に替わって強階層サービス番組の画像を表示し、該強階層サービス番組を出力しているときに、前記弱階層サービス番組の受信が可能になったか監視すると共に、該強階層サービス番組の受信が不可能になったか監視し、
    前記弱階層サービス番組の受信が可能になれば前記強階層サービス番組の画像が挿入された弱階層サービス番組の画像を表示し、
    前記強階層サービス番組の受信が不可能になれば、該強階層サービス番組を放送している放送局の中継局あるいは該放送局の系列局が放送している番組を受信して出力する、
    ことを特徴とする地上波ディジタル放送受信方法。
  4. 同一チャンネル内に弱階層サービス番組及び強階層サービス番組が存在する地上波ディジタル放送を受信する地上波ディジタル放送受信機において、
    所定の放送局からの地上波ディジタル放送を受信する受信部、
    受信中の地上波ディジタル放送をしている放送局の中継局あるいは系列局が放送している地上波ディジタル放送を受信するよう前記受信部を制御する選局部、
    受信中の地上波ディジタル放送における弱階層サービス番組と強階層サービス番組とが同じであるか否かを判定する判定部、
    前記受信部により受信している弱階層サービス番組あるいは強階層サービス番組の受信が不可能になったか監視する監視部、
    弱階層サービス番組の受信中に該弱階層サービス番組の受信が不可能になったとき、該弱階層サービス番組と強階層サービス番組とが同じ場合には、該強階層サービス番組を出力し、異なる場合には、前記中継局あるいは系列局から受信した地上波ディジタル放送のサービス番組を出力するよう制御する制御部、
    を有し、
    前記弱階層サービス番組の受信が不可能になり、かつ、該弱階層サービス番組と強階層サービス番組とが異なる場合において、前記制御部は、前記中継局あるいは系列局からの地上波ディジタル放送の受信が可能であれば、該中継局あるいは系列局から受信した番組を出力するよう制御し、受信が不可能であれば、前記弱階層サービス番組と異なる前記強階層サービス番組を出力するよう制御する、
    ことを特徴とする地上波ディジタル放送受信機。
  5. 同一番組を出力できない理由を示すメッセージを出力するメッセージ出力部、
    を備えたことを特徴とする請求項4記載の地上波ディジタル放送受信機。
  6. 同一チャンネル内に弱階層サービス番組及び強階層サービス番組が存在する地上波ディジタル放送を受信する地上波ディジタル放送受信機において、
    所定の放送局からの地上波ディジタル放送を受信する受信部、
    受信中の地上波ディジタル放送をしている放送局の中継局あるいは系列局が放送している地上波ディジタル放送を受信するよう前記受信部を制御する選局部、
    受信中の地上波ディジタル放送における弱階層サービス番組と強階層サービス番組とが同じであるか否かを判定する判定部、
    前記受信部により受信している弱階層サービス番組あるいは強階層サービス番組の受信が不可能になったか監視する監視部、
    弱階層サービス番組と強階層サービス番組とが異なる場合、弱階層サービス番組の画像内に強階層サービス番組の画像を挿入してなるピクチャインピクチャ画像を生成する画像生成部、
    弱階層サービス番組の受信中、弱階層サービス番組と強階層サービス番組とが同じであれば、該弱階層サービス番組の画像を出力し、弱階層サービス番組と強階層サービス番組とが異なる場合には、前記ピクチャインピクチャ画像を出力して表示し、該ピクチャインピクチャ画像表示時、該弱階層サービス番組の受信が不可能になったとき、強階層サービス番組の画像を出力するよう制御する制御部、
    を有し、
    前記ピクチャインピクチャ画像表示時に弱階層サービス番組の受信が不可能になって前記強階層サービス番組の画像を表示しているとき、前記監視部は、前記弱階層サービス番組の受信が可能になったか監視すると共に、該強階層サービス番組の受信が不可能になったか監視し、
    前記制御部は、前記弱階層サービス番組の受信が可能になれば、前記ピクチャインピクチャ画像を出力し、前記強階層サービス番組の受信が不可能になれば、該強階層サービス番組を放送している放送局の中継局あるいは該放送局の系列局から受信した番組の画像を出力する、
    ことを特徴とする地上波ディジタル放送受信機。
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