JP5441344B2 - 空調用フィルタ装置 - Google Patents
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Description
また、下記特許文献2には、フィルタをフィルタ取付フレームに装着するフィルタ締付装置が記載されている。フィルタ取付フレームには、ばねを内蔵したばね筒が設けられている。ばねは、ばね筒の内側端面と、ばね筒の内面を移動可能とした摺動板との間に挟まれている。引張棒がばね筒を貫通して配設され、引張棒の一端が摺動板に固定されている。また、引張棒の他端には、フィルタのフィルタ枠に引掛けるための鈎形部が形成されている。これによると、ばねの付勢力によって、摺動板がフィルタ取付フレーム側に付勢され、フィルタがフィルタ取付フレームに押圧されて密着する。
本発明は、振動等によってフィルタの固定が勝手に解除されてしまうのを防止することができ、また、フィルタの取り替え作業が迅速に行える空調用フィルタ装置を提供することを目的とする。
フィルタ押さえ装置は、押え用ハンドルがハンドル支持部材に設けられ、
押え用ハンドルに押圧面が設けられ、
押え用ハンドルは、フィルタを固定するフィルタ固定位置とフィルタの固定を解除するフィルタ固定解除位置とに回動自在であり、且つ、押圧面がフィルタの前方へ離間する回動阻止解除位置と押圧面がフィルタの前面よりも後方に退入する退入位置とに移動自在であり、
押え用ハンドルがフィルタ固定位置にある場合、フィルタが受け部材と押え用ハンドルに設けられた押圧面との間に挟持され、
押え用ハンドルがフィルタ固定解除位置にある場合、押圧面がフィルタから退避し、
押え用ハンドルを受け部材の側へ付勢する付勢部材と、押え用ハンドルの回動を退入位置においてフィルタ固定解除位置に固定する回動阻止手段とが備えられており、
押え用ハンドルとハンドル支持部材とが付勢部材の付勢により係合し、
回動阻止手段は押え用ハンドルとハンドル支持部材とに設けられ、
回動阻止手段は、フィルタから離間した状態で、押え用ハンドルをフィルタ固定解除位置に固定可能であるものである。
これによると、押え用ハンドルをフィルタ固定位置へ回動させた際、フィルタ固定位置において押え用ハンドルの回動は回動阻止手段によって固定されるため、振動等によって押え用ハンドルが不用意にフィルタ固定位置からフィルタ固定解除位置に回動して押圧面がフィルタから外れてしまうことはなく、フィルタの固定が勝手に解除されてしまうのを確実に防止することができる。
押え用ハンドルがフィルタ固定位置にある場合、ハンドル支持部材の両側方のフィルタが受け部材と押え用ハンドルの押圧面との間に挟持され、
押え用ハンドルがフィルタ固定解除位置にある場合、押圧面がハンドル支持部材の両側のフィルタから退避するものである。
これによると、押え用ハンドルを回動阻止解除位置まで引き出すことによって、押え用ハンドルの固定が解除され、この状態で、押え用ハンドルをフィルタ固定位置とフィルタ固定解除位置とに回動することができる。
軸部材は、ハンドル支持部材に形成された回動阻止用孔部に軸心方向に移動自在に挿通され、且つ、回動を許容する回動許容部と回動を阻止する回動阻止部とを有し、
回動阻止用孔部は孔部周縁に孔側係合部を有し、
軸部材の回動許容部は、軸心から軸外縁までの最大距離が軸心から前記孔側係合部までの距離よりも短く形成され、
軸部材の回動阻止部は、軸心から軸外縁までの最大距離が軸心から前記孔側係合部までの距離より長く且つ前記孔側係合部に回動方向において係合する軸側係合部を有し、
押さえハンドルの軸心方向の移動によって、回動許容部または回動阻止部が回動阻止用孔部に嵌め込まれ、
回動阻止手段は回動阻止部の軸側係合部と回動阻止用孔部の孔側係合部とからなるものである。
図1に示すように、31は空気調和機であり、その本体ケーシング32は、外部空気が流入する外気流入口33と供給空気を送出する送気口34との間に、上流側から下流側へ順次に、フィルタ室35、加湿器室36、コイル室37、送風機室38を有している。
図4,図5に示すように、フィルタ押え装置65は、フィルタ50を固定するフィルタ固定位置Aとフィルタ50の固定を解除するフィルタ固定解除位置Bとに回動自在な押え用ハンドル66と、押え用ハンドル66を受け部材55の側(後側)へ付勢するコイル状のスプリング67(付勢部材の一例)と、押え用ハンドル66の回動をフィルタ固定位置Aとフィルタ固定解除位置Bとにおいて固定する回動阻止手段68とを有している。
図4,図7に示すように、軸部材69は、軸部材69の回動を許容する回動許容部77と、軸部材69の回動を阻止する回動阻止部78とを有している。回動許容部77は、断面円形状であり、軸部材69の後端に形成されている。尚、軸部材69の回動許容部77の半径R(軸心から軸外縁までの最大距離の一例)は、軸部材69の軸心から孔側係合面75までの最短距離Sよりも短く形成されている。
また、回動阻止部78は、回動許容部77の前隣に形成され、外周に四つの平坦な軸側係合面79(軸側係合部の一例)を形成した四角形状の断面を有する。これら軸側係合面79は軸部材69の回動方向において孔側係合面75に係合する。尚、軸部材69の回動阻止部78の軸心から軸外縁までの最大距離Tは、軸部材69の軸心から孔側係合面75までの最短距離Sよりも長く形成されている。
上記回動阻止手段68は回動阻止部78の軸側係合面79と回動阻止用孔部74の孔側係合面75とで構成されている。
フィルタ50がフィルタ用枠49の収納空間56に収納され、図4,図5の実線,図8(a)に示すように、押え用ハンドル66がフィルタ固定位置Aにある場合、押え用ハンドル66の押圧面72が、仕切板52の両側方にあるプレフィルタ部材62に当接し、スプリング67の付勢力によってプレフィルタ部材62を受け部材55の側(後方)に向けて押圧する。これにより、仕切板52の両側方にあるフィルタ50が、同時に、共通の押え用ハンドル66の押圧面72と受け部材55との間に挟持されて固定される。
また、フィルタ50を取り替える場合、図8(b)に示すように、先ず、作業者は、取っ手部材71を手前に引き、スプリング67の付勢力に抗して、押え用ハンドル66を回動阻止解除位置Dまで引き出す。これにより、軸部材69の回動阻止部78が回動阻止用孔部74から脱抜され、軸側係合面79が孔側係合面75から離脱するとともに、図7(b)に示すように、回動許容部77が回動阻止用孔部74に嵌まり込むため、押え用ハンドル66の回動阻止が解除される。この状態で、図5の仮想線で示すように、押え用ハンドル66をフィルタ固定位置Aからフィルタ固定解除位置Bまで90°回動させる。
フィルタ50を取り替える場合、図9の仮想線で示すように、先ず、作業者は押え用ハンドル66を回動阻止解除位置Dまで手前に引き出し、この状態で、押え用ハンドル66をフィルタ固定位置Aからフィルタ固定解除位置Bまで90°回動させる。
フィルタ50を取り替える場合、図12の仮想線で示すように、先ず、作業者は押え用ハンドル66を回動阻止解除位置Dまで手前に引き出し、この状態で、押え用ハンドル66をフィルタ固定位置Aからフィルタ固定解除位置Bまで90°回動させる。
フィルタ50がフィルタ用枠49の収納空間56に収納され、図15(a)に示すように、押え用ハンドル66がフィルタ固定位置Aにある場合、回動阻止手段94の回動阻止軸95が回動阻止孔96に挿入されていることにより、軸部材69が回動方向において固定され、押え用ハンドル66の回動が阻止される。これにより、押え用ハンドル66がフィルタ固定位置Aに固定され、振動等によって押え用ハンドル66が不用意にフィルタ固定位置Aからフィルタ固定解除位置Bに回動することはなく、両フィルタ50の固定が勝手に解除されてしまうのを確実に防止することができる。
フィルタ50がフィルタ用枠49の収納空間56に収納され、図17(a)に示すように、押え用ハンドル66がフィルタ固定位置Aにある場合、図18の実線で示すように、回動阻止手段100の係合片102が係合間隙104a(又は104c)に挿入されていることにより、軸部材69が回動方向において固定され、押え用ハンドル66の回動が阻止される。これにより、押え用ハンドル66がフィルタ固定位置Aに固定され、振動等によって押え用ハンドル66が不用意にフィルタ固定位置Aからフィルタ固定解除位置Bに回動することはなく、両フィルタ50の固定が勝手に解除されてしまうのを確実に防止することができる。
49 フィルタ用枠
50 フィルタ
52 仕切板(ハンドル支持部材)
55 受け部材
65 フィルタ押え装置
66 押え用ハンドル
67 スプリング(付勢部材)
68 回動阻止手段
69 軸部材
71 取っ手部材
72 押圧面
74 回動阻止用孔部
75 孔側係合面(孔側係合部)
77 回動許容部
78 回動阻止部
79 軸側係合面(軸側係合部)
84,89,94,100 回動阻止手段
A フィルタ固定位置
B フィルタ固定解除位置
D 回動阻止解除位置
R 軸部材の回動許容部の半径(回動許容部の軸心から軸外縁までの最大距離)
S 軸部材の軸心から孔側係合面までの最短距離(軸部材の軸心から孔側係合部までの距離)
T 軸部材の回動阻止部の軸心から軸外縁までの最大距離
Claims (5)
- フィルタをフィルタ押さえ装置によってフィルタ用枠の受け部材側に押して固定する空調用フィルタ装置であって、
フィルタ押さえ装置は、押え用ハンドルがハンドル支持部材に設けられ、
押え用ハンドルに押圧面が設けられ、
押え用ハンドルは、フィルタを固定するフィルタ固定位置とフィルタの固定を解除するフィルタ固定解除位置とに回動自在であり、且つ、押圧面がフィルタの前方へ離間する回動阻止解除位置と押圧面がフィルタの前面よりも後方に退入する退入位置とに移動自在であり、
押え用ハンドルがフィルタ固定位置にある場合、フィルタが受け部材と押え用ハンドルに設けられた押圧面との間に挟持され、
押え用ハンドルがフィルタ固定解除位置にある場合、押圧面がフィルタから退避し、
押え用ハンドルを受け部材の側へ付勢する付勢部材と、押え用ハンドルの回動を退入位置においてフィルタ固定解除位置に固定する回動阻止手段とが備えられており、
押え用ハンドルとハンドル支持部材とが付勢部材の付勢により係合し、
回動阻止手段は押え用ハンドルとハンドル支持部材とに設けられ、
回動阻止手段は、フィルタから離間した状態で、押え用ハンドルをフィルタ固定解除位置に固定可能であることを特徴とする空調用フィルタ装置。 - 回動阻止手段は押え用ハンドルの回動をフィルタ固定位置において固定することを特徴とする請求項1記載の空調用フィルタ装置。
- ハンドル支持部材は複数のフィルタ間に設けられ、
押え用ハンドルがフィルタ固定位置にある場合、ハンドル支持部材の両側方のフィルタが受け部材と押え用ハンドルの押圧面との間に挟持され、
押え用ハンドルがフィルタ固定解除位置にある場合、押圧面がハンドル支持部材の両側のフィルタから退避することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の空調用フィルタ装置。 - 付勢部材の付勢力に抗して押え用ハンドルを回動阻止解除位置まで引き出すことによって、回動阻止手段による押え用ハンドルの固定が解除されることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の空調用フィルタ装置。
- 押え用ハンドルは、取っ手部材と、取っ手部材に設けられた軸部材とを有し、
軸部材は、ハンドル支持部材に形成された回動阻止用孔部に軸心方向に移動自在に挿通され、且つ、回動を許容する回動許容部と回動を阻止する回動阻止部とを有し、
回動阻止用孔部は孔部周縁に孔側係合部を有し、
軸部材の回動許容部は、軸心から軸外縁までの最大距離が軸心から前記孔側係合部までの距離よりも短く形成され、
軸部材の回動阻止部は、軸心から軸外縁までの最大距離が軸心から前記孔側係合部までの距離より長く且つ前記孔側係合部に回動方向において係合する軸側係合部を有し、
押さえハンドルの軸心方向の移動によって、回動許容部または回動阻止部が回動阻止用孔部に嵌め込まれ、
回動阻止手段は回動阻止部の軸側係合部と回動阻止用孔部の孔側係合部とからなることを特徴とする請求項4記載の空調用フィルタ装置。
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