JP3357702B2 - ガスタービン吸気フィルタ - Google Patents
ガスタービン吸気フィルタInfo
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、ガスタービンの空気取
入部に用いられる吸気フィルタに係り、特にフィルタの
交換が容易なガスタービン吸気フィルタに関する。
入部に用いられる吸気フィルタに係り、特にフィルタの
交換が容易なガスタービン吸気フィルタに関する。
【０００２】
【従来の技術】近年、ガスタービンは高効率のコンバイ
ンドサイクル発電プラントの脚光とともに大形化し、ま
たタービン入口温度の高温化に伴いタービンの動静翼の
冷却空気構造は複雑となり、翼内部の冷却空気通路部の
孔径も細くなって、冷却空気に用いられるガスタービン
の吸込み空気の清浄度の向上が必要になっている。
ンドサイクル発電プラントの脚光とともに大形化し、ま
たタービン入口温度の高温化に伴いタービンの動静翼の
冷却空気構造は複雑となり、翼内部の冷却空気通路部の
孔径も細くなって、冷却空気に用いられるガスタービン
の吸込み空気の清浄度の向上が必要になっている。
【０００３】また、従来のガスタービンは非常電源とし
ての役割の比重が高かったが、コンバインドサイクル発
電プラントの運用が高まり、ベースロード運転される傾
向にある。従って、運転時間の増加と共に、吸気フィル
タエレメントの寿命交換の頻度が増える傾向にある。さ
らにガスタービンが大形化したため、一回に交換される
吸気フィルタエレメントの個数が増え、フィルタの交換
作業に多大な時間と労力とを要するようになってきてい
る。特に最近では、ガスタービン１台当り５００個を超
える吸気フィルタエレメントを要するプラントも計画さ
れており、フィルタ交換が大きな問題となりつつある。
ての役割の比重が高かったが、コンバインドサイクル発
電プラントの運用が高まり、ベースロード運転される傾
向にある。従って、運転時間の増加と共に、吸気フィル
タエレメントの寿命交換の頻度が増える傾向にある。さ
らにガスタービンが大形化したため、一回に交換される
吸気フィルタエレメントの個数が増え、フィルタの交換
作業に多大な時間と労力とを要するようになってきてい
る。特に最近では、ガスタービン１台当り５００個を超
える吸気フィルタエレメントを要するプラントも計画さ
れており、フィルタ交換が大きな問題となりつつある。
【０００４】ところで従来のガスタービン吸気フィルタ
は、図５および図６に示すように、雨切り取付枠１、１
次フィルタ取付枠２および２次フィルタ取付枠３を、吸
気口前面側から矢印Ａで示す空気の流れ方向に所定の間
隔を保持しケーシング４に取付けて構成されており、前
記雨切り取付枠１には、雨の侵入を防ぐための雨切り
（ウェザールーバ）５が取付けられるとともに、前記１
次フィルタ取付枠２には、大きなダストを除去するため
の１次フィルタエレメント６が、図７に示す取付構造で
取付けられ、さらに前記２次フィルタ取付枠３には、細
かいダストを除去するための２次フィルタエレメント７
が取付けられている。そして、フィルタの交換は、前記
ケーシング４に設けた扉８から行なわれるようになって
いる。
は、図５および図６に示すように、雨切り取付枠１、１
次フィルタ取付枠２および２次フィルタ取付枠３を、吸
気口前面側から矢印Ａで示す空気の流れ方向に所定の間
隔を保持しケーシング４に取付けて構成されており、前
記雨切り取付枠１には、雨の侵入を防ぐための雨切り
（ウェザールーバ）５が取付けられるとともに、前記１
次フィルタ取付枠２には、大きなダストを除去するため
の１次フィルタエレメント６が、図７に示す取付構造で
取付けられ、さらに前記２次フィルタ取付枠３には、細
かいダストを除去するための２次フィルタエレメント７
が取付けられている。そして、フィルタの交換は、前記
ケーシング４に設けた扉８から行なわれるようになって
いる。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】前記従来のガスタービ
ン吸気フィルタにおいては、各フィルタエレメント６，
７をケーシング４内で取外し、取外したフィルタエレメ
ント６，７を扉８からケーシング４外に搬出して交換す
る方法を採っているが、雨切り取付枠１と１次フィルタ
取付枠２との間およびフィルタ取付枠２，３の間には充
分な空間がないため、交換作業の能率が極めて悪いとい
う問題がある。
ン吸気フィルタにおいては、各フィルタエレメント６，
７をケーシング４内で取外し、取外したフィルタエレメ
ント６，７を扉８からケーシング４外に搬出して交換す
る方法を採っているが、雨切り取付枠１と１次フィルタ
取付枠２との間およびフィルタ取付枠２，３の間には充
分な空間がないため、交換作業の能率が極めて悪いとい
う問題がある。
【０００６】本発明は、かかる現況に鑑みなされたもの
で、フィルタエレメントの取付けおよび交換作業の効率
化を図り、作業期間を大幅に短縮することができるガス
タービン吸気フィルタを提供することを目的とする。
で、フィルタエレメントの取付けおよび交換作業の効率
化を図り、作業期間を大幅に短縮することができるガス
タービン吸気フィルタを提供することを目的とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明の第１の発明は、
前記目的を達成する手段として、雨切り取付枠、１次フ
ィルタ取付枠および２次フィルタ取付枠を、吸気口前面
側から空気の流れ方向に所定の間隔を保持してケーシン
グに取付けるとともに、前記雨切り取付枠に雨の侵入を
防ぐ雨切りを取付け、前記１次フィルタ取付枠および２
次フィルタ取付枠にそれぞれ複数のフィルタエレメント
を取付けたガスタービン吸気フィルタにおいて、前記雨
切り取付枠および１次フィルタ取付枠を、観音開き状に
前面側に開放させて前記複数のフィルタエレメントを前
記１次フィルタ取付枠および２次フィルタ取付枠から取
外す交換作業口として利用可能としたことを特徴とす
る。
前記目的を達成する手段として、雨切り取付枠、１次フ
ィルタ取付枠および２次フィルタ取付枠を、吸気口前面
側から空気の流れ方向に所定の間隔を保持してケーシン
グに取付けるとともに、前記雨切り取付枠に雨の侵入を
防ぐ雨切りを取付け、前記１次フィルタ取付枠および２
次フィルタ取付枠にそれぞれ複数のフィルタエレメント
を取付けたガスタービン吸気フィルタにおいて、前記雨
切り取付枠および１次フィルタ取付枠を、観音開き状に
前面側に開放させて前記複数のフィルタエレメントを前
記１次フィルタ取付枠および２次フィルタ取付枠から取
外す交換作業口として利用可能としたことを特徴とす
る。
【０００８】また、本発明の第２の発明は、前記目的を
達成する手段として、雨切り取付枠、１次フィルタ取付
枠および２次フィルタ取付枠を、吸気口前面側から空気
の流れ方向に所定の間隔を保持してケーシングに取付け
るとともに、前記雨切り取付枠に雨の侵入を防ぐ雨切り
を取付け、前記１次フィルタ取付枠および２次フィルタ
取付枠にそれぞれ複数のフィルタエレメントを取付けた
ガスタービン吸気フィルタにおいて、前記雨切り取付枠
および１次フィルタ取付枠を、固定枠部と固定枠部に対
し引違い状に開放される移動枠部とから構成し、当該移
動枠部を開放させて前記複数のフィルタエレメントを前
記１次フィルタ取付枠および２次フィルタ取付枠から取
外す交換作業口として利用可能としたことを特徴とす
る。
達成する手段として、雨切り取付枠、１次フィルタ取付
枠および２次フィルタ取付枠を、吸気口前面側から空気
の流れ方向に所定の間隔を保持してケーシングに取付け
るとともに、前記雨切り取付枠に雨の侵入を防ぐ雨切り
を取付け、前記１次フィルタ取付枠および２次フィルタ
取付枠にそれぞれ複数のフィルタエレメントを取付けた
ガスタービン吸気フィルタにおいて、前記雨切り取付枠
および１次フィルタ取付枠を、固定枠部と固定枠部に対
し引違い状に開放される移動枠部とから構成し、当該移
動枠部を開放させて前記複数のフィルタエレメントを前
記１次フィルタ取付枠および２次フィルタ取付枠から取
外す交換作業口として利用可能としたことを特徴とす
る。
【０００９】また、本発明の第３の発明は、前記目的を
達成する手段として、雨切り取付枠、１次フィルタ取付
枠および２次フィルタ取付枠を、吸気口前面側から空気
の流れ方向に所定の間隔を保持してケーシングに取付け
るとともに、前記雨切り取付枠に雨の侵入を防ぐ雨切り
を取付け、前記１次フィルタ取付枠および２次フィルタ
取付枠にそれぞれ複数のフィルタエレメントを取付けた
ガスタービン吸気フィルタにおいて、前記１次フィルタ
取付枠を、空気の流れ方向に前後に移動させて前記複数
のフィルタエレメントを前記１次フィルタ取付枠および
２次フィルタ取付枠から取外す交換作業スペースを確保
することを特徴とする。
達成する手段として、雨切り取付枠、１次フィルタ取付
枠および２次フィルタ取付枠を、吸気口前面側から空気
の流れ方向に所定の間隔を保持してケーシングに取付け
るとともに、前記雨切り取付枠に雨の侵入を防ぐ雨切り
を取付け、前記１次フィルタ取付枠および２次フィルタ
取付枠にそれぞれ複数のフィルタエレメントを取付けた
ガスタービン吸気フィルタにおいて、前記１次フィルタ
取付枠を、空気の流れ方向に前後に移動させて前記複数
のフィルタエレメントを前記１次フィルタ取付枠および
２次フィルタ取付枠から取外す交換作業スペースを確保
することを特徴とする。
【００１０】さらに、本発明の第４の発明は、前記目的
を達成する手段として、雨切り取付枠、１次フィルタ取
付枠および２次フィルタ取付枠を、吸気口前面側から空
気の流れ方向に所定の間隔を保持してケーシングに取付
けるとともに、前記雨切り取付枠に雨の侵入を防ぐ雨切
りを取付け、前記１次フィルタ取付枠および２次フィル
タ取付枠にそれぞれ複数のフィルタエレメントを取付け
たガスタービン吸気フィルタにおいて、前記ケーシング
にハッチを設け、前記１次フィルタ取付枠を、当該１次
フィルタ取付枠に取付けられた前記複数のフィルタエレ
メントとともにこのハッチを介して外部に搬出可能と
し、前記１次フィルタ取付枠および２次フィルタ取り付
け枠の前面に前記複数のフィルタエレメントを取外す作
業スペースを確保することを特徴とする。
を達成する手段として、雨切り取付枠、１次フィルタ取
付枠および２次フィルタ取付枠を、吸気口前面側から空
気の流れ方向に所定の間隔を保持してケーシングに取付
けるとともに、前記雨切り取付枠に雨の侵入を防ぐ雨切
りを取付け、前記１次フィルタ取付枠および２次フィル
タ取付枠にそれぞれ複数のフィルタエレメントを取付け
たガスタービン吸気フィルタにおいて、前記ケーシング
にハッチを設け、前記１次フィルタ取付枠を、当該１次
フィルタ取付枠に取付けられた前記複数のフィルタエレ
メントとともにこのハッチを介して外部に搬出可能と
し、前記１次フィルタ取付枠および２次フィルタ取り付
け枠の前面に前記複数のフィルタエレメントを取外す作
業スペースを確保することを特徴とする。
【００１１】
【作用】本発明の第１の発明に係るガスタービン吸気フ
ィルタにおいては、雨切り取付枠および第１フィルタ取
付枠が、観音開き状に前面側に開放可能となっている。
このため、第１フィルタエレメントを交換する際には、
雨切り取付枠を前面側に開放することにより、吸気口前
面を、フィルタエレメントの交換作業口として利用する
ことができ、また第２フィルタエレメントを交換する際
には、雨切り取付枠および第１フィルタ取付枠の両方を
前面側に開放することにより、吸気口前面を、フィルタ
エレメントの交換作業口として利用することができる。
このため、作業が容易となり、作業期間の大幅な短縮が
可能となる。
ィルタにおいては、雨切り取付枠および第１フィルタ取
付枠が、観音開き状に前面側に開放可能となっている。
このため、第１フィルタエレメントを交換する際には、
雨切り取付枠を前面側に開放することにより、吸気口前
面を、フィルタエレメントの交換作業口として利用する
ことができ、また第２フィルタエレメントを交換する際
には、雨切り取付枠および第１フィルタ取付枠の両方を
前面側に開放することにより、吸気口前面を、フィルタ
エレメントの交換作業口として利用することができる。
このため、作業が容易となり、作業期間の大幅な短縮が
可能となる。
【００１２】また、本発明の第２の発明に係るガスター
ビン吸気フィルタにおいては、雨切り取付枠および１次
フィルタ取付枠が、固定枠部と可動枠部とから構成さ
れ、可動枠は、固定枠部に対し引違い状に開放される構
造になっている。このため、１次フィルタエレメントを
交換する際には、雨切り取付枠の可動枠部を開放し、ま
た２次フィルタエレメントを交換する際には、雨切り取
付枠および第１フィルタ取付枠の可動枠端をともに開放
することにより、吸気口前面を、フィルタエレメントの
交換作業口として利用することができ、作業が容易とな
って作業時間の大幅な短縮が可能となる。
ビン吸気フィルタにおいては、雨切り取付枠および１次
フィルタ取付枠が、固定枠部と可動枠部とから構成さ
れ、可動枠は、固定枠部に対し引違い状に開放される構
造になっている。このため、１次フィルタエレメントを
交換する際には、雨切り取付枠の可動枠部を開放し、ま
た２次フィルタエレメントを交換する際には、雨切り取
付枠および第１フィルタ取付枠の可動枠端をともに開放
することにより、吸気口前面を、フィルタエレメントの
交換作業口として利用することができ、作業が容易とな
って作業時間の大幅な短縮が可能となる。
【００１３】また、本発明の第３の発明に係るガスター
ビン吸気フィルタにおいては、１次フィルタ取付枠が、
空気の流れ方向に移動可能となっている。このため、１
次フィルタエレメントを交換する際には、１次フィルタ
取付枠を２次フィルタ取付枠側に移動させ、また２次フ
ィルタエレメントを交換する際には、１次フィルタ取付
枠を雨切り取付枠側に移動させることにより、ケーシン
グ内に広い作業スペースを確保することができ、作業が
容易となって作業時間の大幅な短縮が可能となる。
ビン吸気フィルタにおいては、１次フィルタ取付枠が、
空気の流れ方向に移動可能となっている。このため、１
次フィルタエレメントを交換する際には、１次フィルタ
取付枠を２次フィルタ取付枠側に移動させ、また２次フ
ィルタエレメントを交換する際には、１次フィルタ取付
枠を雨切り取付枠側に移動させることにより、ケーシン
グ内に広い作業スペースを確保することができ、作業が
容易となって作業時間の大幅な短縮が可能となる。
【００１４】さらに、本発明の第４の発明に係るガスタ
ービン吸気フィルタにおいては、第１フィルタ取付枠
が、ケーシングに設けられたハッチを介して外部に搬出
可能となっている。このため、第１フィルタ取付枠をケ
ーシング外に搬出することにより、第１フィルタエレメ
ントの交換を自由空間で行なうことができるとともに、
ケーシング内には、第２フィルタエレメント交換のため
の広い作業スペースを確保することができ、作業が容易
となって作業期間の大幅な短縮が可能となる。
ービン吸気フィルタにおいては、第１フィルタ取付枠
が、ケーシングに設けられたハッチを介して外部に搬出
可能となっている。このため、第１フィルタ取付枠をケ
ーシング外に搬出することにより、第１フィルタエレメ
ントの交換を自由空間で行なうことができるとともに、
ケーシング内には、第２フィルタエレメント交換のため
の広い作業スペースを確保することができ、作業が容易
となって作業期間の大幅な短縮が可能となる。
【００１５】
【実施例】以下本発明を図面を参照して説明する。
【００１６】図１は、本発明の第１実施例に係るガスタ
ービン吸気フィルタを示すもので、このガスタービン吸
気フィルタは、雨切り取付枠１１、１次フィルタ取付枠
１２および２次フィルタ取付枠１３を、吸気口前面側か
ら空気の流れ方向Ａに所定の間隔を保持したケーシング
１４に取付けて構成されており、前記雨切り取付枠１１
には、雨の侵入を防ぐための雨切り（ウェザールーバ）
１５が取付けられているとともに、前記各フィルタ取付
枠１２，１３には、１次フィルタエレメント１６および
２次フィルタエレメント１７が前面側から着脱可能に取
付けられ、さらに前記ケーシング１４には、扉１８が設
けられている。
ービン吸気フィルタを示すもので、このガスタービン吸
気フィルタは、雨切り取付枠１１、１次フィルタ取付枠
１２および２次フィルタ取付枠１３を、吸気口前面側か
ら空気の流れ方向Ａに所定の間隔を保持したケーシング
１４に取付けて構成されており、前記雨切り取付枠１１
には、雨の侵入を防ぐための雨切り（ウェザールーバ）
１５が取付けられているとともに、前記各フィルタ取付
枠１２，１３には、１次フィルタエレメント１６および
２次フィルタエレメント１７が前面側から着脱可能に取
付けられ、さらに前記ケーシング１４には、扉１８が設
けられている。
【００１７】前記雨切り取付枠１１および１次フィルタ
取付枠１２は、図１に符号Ｂで示すように、ガスタービ
ン吸気フィルタの横幅方向に複数の交換領域に区分され
ており、各交換領域Ｂ内の両取付枠１１，１２は、ヒン
ジ１９を介し観音開き状に前面側に開放可能となってい
る。
取付枠１２は、図１に符号Ｂで示すように、ガスタービ
ン吸気フィルタの横幅方向に複数の交換領域に区分され
ており、各交換領域Ｂ内の両取付枠１１，１２は、ヒン
ジ１９を介し観音開き状に前面側に開放可能となってい
る。
【００１８】次に、本実施例の作用について説明する。
【００１９】１次フィルタエレメント１６の取付けおよ
び交換に際しては、まず作業すべき交換領域Ｂの雨切り
取付枠１１を、ヒンジ１９を支点として観音開き状に前
面側に開放する。これにより、前記交換領域Ｂにおける
１次フィルタエレメント１６の前面側が完全に開放さ
れ、吸気口前面をフィルタエレメントの交換作業口とし
て利用することができる。このため、作業が極めて容易
となり、作業期間を大幅に短縮することができる。
び交換に際しては、まず作業すべき交換領域Ｂの雨切り
取付枠１１を、ヒンジ１９を支点として観音開き状に前
面側に開放する。これにより、前記交換領域Ｂにおける
１次フィルタエレメント１６の前面側が完全に開放さ
れ、吸気口前面をフィルタエレメントの交換作業口とし
て利用することができる。このため、作業が極めて容易
となり、作業期間を大幅に短縮することができる。
【００２０】２次フィルタエレメント１７の取付けおよ
び交換に際しては、まず作業すべき交換領域Ｂの雨切り
取付枠１１および１次フィルタ取付枠１２を、図１に示
すように、ヒンジ１９を支点として観音開き状に前面側
にそれぞれ開放する。これにより、前記交換領域Ｂにお
ける２次フィルタエレメント１７の前面側が完全に開放
され、吸気口前面をフィルタエレメントの交換作業口と
して利用することができる。このため、作業が極めて容
易となり、作業期間を大幅に短縮することができる。
び交換に際しては、まず作業すべき交換領域Ｂの雨切り
取付枠１１および１次フィルタ取付枠１２を、図１に示
すように、ヒンジ１９を支点として観音開き状に前面側
にそれぞれ開放する。これにより、前記交換領域Ｂにお
ける２次フィルタエレメント１７の前面側が完全に開放
され、吸気口前面をフィルタエレメントの交換作業口と
して利用することができる。このため、作業が極めて容
易となり、作業期間を大幅に短縮することができる。
【００２１】図２は、本発明の第２実施例を示すもの
で、前記第１実施例における観音開き構造の雨切り取付
枠１１および１次フィルタ取付枠１２に代え、引違い構
造の雨切り取付枠２１および１次フィルタ取付枠２２を
用いるようにしたものである。
で、前記第１実施例における観音開き構造の雨切り取付
枠１１および１次フィルタ取付枠１２に代え、引違い構
造の雨切り取付枠２１および１次フィルタ取付枠２２を
用いるようにしたものである。
【００２２】すなわち、雨切り取付枠２１および１次フ
ィルタ取付枠２２は、図２に示すように、複数の各交換
領域Ｂにおいて、固定枠部２１ａ，２２ａと可動枠部２
１ｂ，２２ｂとから構成されており、可動枠部２１ｂ，
２２ｂは、固定枠部２１ａ，２２ａに対し引違い状に開
放できる構造になっている。
ィルタ取付枠２２は、図２に示すように、複数の各交換
領域Ｂにおいて、固定枠部２１ａ，２２ａと可動枠部２
１ｂ，２２ｂとから構成されており、可動枠部２１ｂ，
２２ｂは、固定枠部２１ａ，２２ａに対し引違い状に開
放できる構造になっている。
【００２３】なお、その他の点については、前記第１実
施例と同一構成となっている。
施例と同一構成となっている。
【００２４】次に、本実施例の作用について説明する。
【００２５】１次フィルタエレメント１６の取付けおよ
び交換に際しては、まず作業すべき交換領域Ｂの雨切り
取付枠２１の可動枠部２１ｂを、固定枠部２１ａに対し
引違い状に開放する。これにより、可動枠部２１ｂが設
置されていた部分が開放され、この開放された部分を、
フィルタエレメントの交換作業口として利用することが
できる。
び交換に際しては、まず作業すべき交換領域Ｂの雨切り
取付枠２１の可動枠部２１ｂを、固定枠部２１ａに対し
引違い状に開放する。これにより、可動枠部２１ｂが設
置されていた部分が開放され、この開放された部分を、
フィルタエレメントの交換作業口として利用することが
できる。
【００２６】一方、２次フィルタエレメント１７の取付
けおよび交換に際しては、図２に示すように、雨切り取
付枠２１の可動枠部２１ｂとともに、１次フィルタ取付
枠２２の可動枠部２２ｂも開放する。これにより、両可
動枠部２１ｂ，２２ｂが設置されていた部分が開放さ
れ、この開放された部分を、フィルタエレメントの交換
作業口として利用することができる。
けおよび交換に際しては、図２に示すように、雨切り取
付枠２１の可動枠部２１ｂとともに、１次フィルタ取付
枠２２の可動枠部２２ｂも開放する。これにより、両可
動枠部２１ｂ，２２ｂが設置されていた部分が開放さ
れ、この開放された部分を、フィルタエレメントの交換
作業口として利用することができる。
【００２７】しかして、本実施例の場合にも、吸気口前
面をフィルタエレメントの交換作業口として利用でき、
前記第１実施例と同様の効果が期待できる。
面をフィルタエレメントの交換作業口として利用でき、
前記第１実施例と同様の効果が期待できる。
【００２８】図３は、本発明の第３実施例を示すもの
で、前記第１実施例における観音開き構造の雨切り取付
枠１１および１次フィルタ取付枠１２に代え、固定構造
の雨切り取付枠３１と移動可能な構造の１次フィルタ取
付枠３２とを用いるようにしたものである。
で、前記第１実施例における観音開き構造の雨切り取付
枠１１および１次フィルタ取付枠１２に代え、固定構造
の雨切り取付枠３１と移動可能な構造の１次フィルタ取
付枠３２とを用いるようにしたものである。
【００２９】すなわち、雨切り取付枠３１は、図３に示
すように、従来の雨切り取付枠１（図６参照）と同様、
ケーシング４に完全に固定されており、一方、１次フィ
ルタ取付枠３２は、複数の各交換領域Ｂにおいて、空気
の流れ方向Ａに移動可能な構造となっている。
すように、従来の雨切り取付枠１（図６参照）と同様、
ケーシング４に完全に固定されており、一方、１次フィ
ルタ取付枠３２は、複数の各交換領域Ｂにおいて、空気
の流れ方向Ａに移動可能な構造となっている。
【００３０】なお、その他の点については、前記第１実
施例と同一構成となっている。
施例と同一構成となっている。
【００３１】次に、本実施例の作用について説明する。
【００３２】１次フィルタエレメント１６の取付けおよ
び交換に際しては、まず作業すべき交換領域Ｂの１次フ
ィルタ取付枠３２を、２次フィルタ取付枠１３側に移動
させる。これにより、１次フィルタ取付枠３２の前面側
に広い作業スペースが確保される。
び交換に際しては、まず作業すべき交換領域Ｂの１次フ
ィルタ取付枠３２を、２次フィルタ取付枠１３側に移動
させる。これにより、１次フィルタ取付枠３２の前面側
に広い作業スペースが確保される。
【００３３】一方、２次フィルタエレメント１７の取付
けおよび交換に際しては、まず作業すべき交換領域Ｂの
１次フィルタ取付枠３２を、図３に示すように、雨切り
取付枠３１側に移動させる。これにより、２次フィルタ
取付枠１３の前面側に広い作業スペースが確保される。
けおよび交換に際しては、まず作業すべき交換領域Ｂの
１次フィルタ取付枠３２を、図３に示すように、雨切り
取付枠３１側に移動させる。これにより、２次フィルタ
取付枠１３の前面側に広い作業スペースが確保される。
【００３４】しかして、両フィルタエレメント１６，１
７の取付けおよび交換作業は、いずれもケーシング１４
内での作業となるが、ケーシング１４内に広い作業スペ
ースが確保されるので、作業期間を大幅に短縮すること
ができる。
７の取付けおよび交換作業は、いずれもケーシング１４
内での作業となるが、ケーシング１４内に広い作業スペ
ースが確保されるので、作業期間を大幅に短縮すること
ができる。
【００３５】図４は、本発明の第４実施例を示すもの
で、前記第３実施例における１次フィルタ取付枠３２に
代え、空気の流れ方向Ａに直交する方向に移動可能な１
次フィルタ取付枠４２を用い、この１次フィルタ取付枠
４２を、ケーシング１４の一側に設けたハッチ５０か
ら、ケーシング１４外に搬出できるようにしたものであ
る。
で、前記第３実施例における１次フィルタ取付枠３２に
代え、空気の流れ方向Ａに直交する方向に移動可能な１
次フィルタ取付枠４２を用い、この１次フィルタ取付枠
４２を、ケーシング１４の一側に設けたハッチ５０か
ら、ケーシング１４外に搬出できるようにしたものであ
る。
【００３６】すなわち、１次フィルタ取付枠４２は、図
４に示すように、全交換領域Ｂのものを一体として、空
気の流れ方向Ａに直交する方向に移動可能な構造となっ
ており、この１次フィルタ取付枠４２は、ケーシング１
４の一側に設けたハッチ５０を取外すことにより、ケー
シング１４外に搬出できるようになっている。
４に示すように、全交換領域Ｂのものを一体として、空
気の流れ方向Ａに直交する方向に移動可能な構造となっ
ており、この１次フィルタ取付枠４２は、ケーシング１
４の一側に設けたハッチ５０を取外すことにより、ケー
シング１４外に搬出できるようになっている。
【００３７】なお、その他の点については、前記第３実
施例と同一構成となっている。
施例と同一構成となっている。
【００３８】しかして、１次フィルタ取付枠４２をケー
シング１４外に搬出してフィルタエレメント１６，１７
の取付けおよび交換を行なうことにより、１次フィルタ
エレメント１６については、自由空間での作業となり、
一方、２次フィルタエレメント１７については、ケーシ
ング１４内での作業となるが、その前面側に広い作業ス
ペースが確保される。このため、作業時間を大幅に短縮
することができる。
シング１４外に搬出してフィルタエレメント１６，１７
の取付けおよび交換を行なうことにより、１次フィルタ
エレメント１６については、自由空間での作業となり、
一方、２次フィルタエレメント１７については、ケーシ
ング１４内での作業となるが、その前面側に広い作業ス
ペースが確保される。このため、作業時間を大幅に短縮
することができる。
【００３９】なお、前記第４実施例においては、１次フ
ィルタ取付枠４２を、ケーシング１４の幅方向一側に搬
出する場合について説明したが、ハッチ５０をケーシン
グ１４の天面に設け、ケーシング１４の上方に搬出する
ようにしてもよい。そしてこの際、搬出作業は、各交換
領域Ｂ毎に個別に行なってもよく、全体を一体として同
時に行なってもよい。
ィルタ取付枠４２を、ケーシング１４の幅方向一側に搬
出する場合について説明したが、ハッチ５０をケーシン
グ１４の天面に設け、ケーシング１４の上方に搬出する
ようにしてもよい。そしてこの際、搬出作業は、各交換
領域Ｂ毎に個別に行なってもよく、全体を一体として同
時に行なってもよい。
【００４０】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の第１の発
明は、雨切り取付枠および第１フィルタ取付枠が、観音
開き状に前面側に開放可能となっているので、吸気口前
面をフィルタエレメントの交換作業口として利用するこ
とができ、作業の効率化を図って作業期間を短縮するこ
とができる。
明は、雨切り取付枠および第１フィルタ取付枠が、観音
開き状に前面側に開放可能となっているので、吸気口前
面をフィルタエレメントの交換作業口として利用するこ
とができ、作業の効率化を図って作業期間を短縮するこ
とができる。
【００４１】また、本発明の第２の発明は、雨切り取付
枠および１次フィルタ取付枠を、固定枠部と固定枠部に
対し引違い状に開放される移動枠部とから構成している
ので、吸気口前面の移動枠部に対応する部分を、フィル
タエレメントの交換作業口として利用することができ、
作業の効率化を図って作業期間を短縮することができ
る。
枠および１次フィルタ取付枠を、固定枠部と固定枠部に
対し引違い状に開放される移動枠部とから構成している
ので、吸気口前面の移動枠部に対応する部分を、フィル
タエレメントの交換作業口として利用することができ、
作業の効率化を図って作業期間を短縮することができ
る。
【００４２】また、本発明の第３の発明は、１次フィル
タ取付枠を、空気の流れ方向に移動可能としているの
で、ケーシング内に広い作業スペースを確保することが
でき、作業の効率化を図って作業期間を短縮することが
できる。
タ取付枠を、空気の流れ方向に移動可能としているの
で、ケーシング内に広い作業スペースを確保することが
でき、作業の効率化を図って作業期間を短縮することが
できる。
【００４３】さらに、本発明の第４の発明は、ケーシン
グにハッチを設け、１次フィルタ取付枠を、このハッチ
を介して外部に搬出可能としているので、ケーシング外
はもとより、ケーシング内にも広い作業スペースを確保
することができ、作業の効率化を図って作業期間を短縮
することができる。
グにハッチを設け、１次フィルタ取付枠を、このハッチ
を介して外部に搬出可能としているので、ケーシング外
はもとより、ケーシング内にも広い作業スペースを確保
することができ、作業の効率化を図って作業期間を短縮
することができる。
【図１】本発明の第１実施例に係るガスタービン吸気フ
ィルタを示す構成図。
ィルタを示す構成図。
【図２】本発明の第２実施例に係るガスタービン吸気フ
ィルタを示す構成図。
ィルタを示す構成図。
【図３】本発明の第３実施例に係るガスタービン吸気フ
ィルタを示す構成図。
ィルタを示す構成図。
【図４】本発明の第４実施例に係るガスタービン吸気フ
ィルタを示す構成図。
ィルタを示す構成図。
【図５】従来のガスタービン吸気フィルタを示す一部破
削正面図。
削正面図。
【図６】図５のVI−VI線断面図。
【図７】１次フィルタエレメントの取付構造を示す斜視
図。
図。
１１，２１，３１ 雨切り取付枠 １２，２２，３２，４２１次フィルタ取付枠 １４ ケーシング １５ 雨切り １６１次フィルタエレメント １７ ２次フィルタエレメント １８ 扉 １９ ヒンジ ５０ ハッチ Ａ 空気の流れ方向 Ｂ 交換領域
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平４−267914（ＪＰ，Ａ) 特開 昭54−3971（ＪＰ，Ａ) 特開 平２−238130（ＪＰ，Ａ) 実開 昭60−98729（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭55−48318（ＪＰ，Ｕ) 特公 昭55−20058（ＪＰ，Ｂ１) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) F02C 7/05 - 7/055
Claims (4)
- 【請求項１】 雨切り取付枠、１次フィルタ取付枠およ
び２次フィルタ取付枠を、吸気口前面側から空気の流れ
方向に所定の間隔を保持してケーシングに取付けるとと
もに、前記雨切り取付枠に雨の侵入を防ぐ雨切りを取付
け、前記１次フィルタ取付枠および２次フィルタ取付枠
にそれぞれ複数のフィルタエレメントを取付けたガスタ
ービン吸気フィルタにおいて、前記雨切り取付枠および
１次フィルタ取付枠を、観音開き状に前面側に開放させ
て前記複数のフィルタエレメントを前記１次フィルタ取
付枠および２次フィルタ取付枠から取外す交換作業口と
して利用可能としたことを特徴とするガスタービン吸気
フィルタ。 - 【請求項２】 雨切り取付枠、１次フィルタ取付枠およ
び２次フィルタ取付枠を、吸気口前面側から空気の流れ
方向に所定の間隔を保持してケーシングに取付けるとと
もに、前記雨切り取付枠に雨の侵入を防ぐ雨切りを取付
け、前記１次フィルタ取付枠および２次フィルタ取付枠
にそれぞれ複数のフィルタエレメントを取付けたガスタ
ービン吸気フィルタにおいて、前記雨切り取付枠および
１次フィルタ取付枠を、固定枠部と固定枠部に対し引違
い状に開放される移動枠部とから構成し、当該移動枠部
を開放させて前記複数のフィルタエレメントを前記１次
フィルタ取付枠および２次フィルタ取付枠から取外す交
換作業口として利用可能としたことを特徴とするガスタ
ービン吸気フィルタ。 - 【請求項３】 雨切り取付枠、１次フィルタ取付枠およ
び２次フィルタ取付枠を、吸気口前面側から空気の流れ
方向に所定の間隔を保持してケーシングに取付けるとと
もに、前記雨切り取付枠に雨の侵入を防ぐ雨切りを取付
け、前記１次フィルタ取付枠および２次フィルタ取付枠
にそれぞれ複数のフィルタエレメントを取付けたガスタ
ービン吸気フィルタにおいて、前記１次フィルタ取付枠
を、空気の流れ方向に前後に移動させて前記複数のフィ
ルタエレメントを前記１次フィルタ取付枠および２次フ
ィルタ取付枠から取外す交換作業スペースを確保するこ
とを特徴とするガスタービン吸気フィルタ。 - 【請求項４】 雨切り取付枠、１次フィルタ取付枠およ
び２次フィルタ取付枠を、吸気口前面側から空気の流れ
方向に所定の間隔を保持してケーシングに取付けるとと
もに、前記雨切り取付枠に雨の侵入を防ぐ雨切りを取付
け、前記１次 フィルタ取付枠および２次フィルタ取付枠
にそれぞれ複数のフィルタエレメントを取付けたガスタ
ービン吸気フィルタにおいて、前記ケーシングにハッチ
を設け、前記１次フィルタ取付枠を、当該１次フィルタ
取付枠に取付けられた前記複数のフィルタエレメントと
ともにこのハッチを介して外部に搬出可能とし、前記１
次フィルタ取付枠および２次フィルタ取り付け枠の前面
に前記複数のフィルタエレメントを取外す作業スペース
を確保することを特徴とするガスタービン吸気フィル
タ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP05888593A JP3357702B2 (ja) | 1993-03-18 | 1993-03-18 | ガスタービン吸気フィルタ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP05888593A JP3357702B2 (ja) | 1993-03-18 | 1993-03-18 | ガスタービン吸気フィルタ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06272572A JPH06272572A (ja) | 1994-09-27 |
| JP3357702B2 true JP3357702B2 (ja) | 2002-12-16 |
Family
ID=13097236
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP05888593A Expired - Fee Related JP3357702B2 (ja) | 1993-03-18 | 1993-03-18 | ガスタービン吸気フィルタ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3357702B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5441344B2 (ja) * | 2008-03-26 | 2014-03-12 | 株式会社クボタ | 空調用フィルタ装置 |
| JP2018192440A (ja) * | 2017-05-19 | 2018-12-06 | 東京動力株式会社 | 流体ろ過装置及び発電装置 |
-
1993
- 1993-03-18 JP JP05888593A patent/JP3357702B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH06272572A (ja) | 1994-09-27 |
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