JP5439768B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は電力用半導体装置に関する。さらに詳しくは超接合(以降、SJと略記することもある)構造を有する半導体装置に関する。特に、MOSFET(絶縁ゲート型電界効果トランジスタ)、IGBT(絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ)、バイポーラトランジスタ、ダイオード等に適用可能であって、高耐圧化と大電流容量化を両立させることのできる超接合構造を有する縦型の半導体装置の製造方法の改良に関するものである。
一般に半導体装置は、主電流の流れる両主電極が共に半導体基板の一方の主面に形成される横型半導体装置と、半導体基板の両主面にそれぞれ主電極が形成され、両主電極間を縦方向に主電流が流れる縦型半導体装置に大別できる。縦型半導体装置は、オン時にドリフト電流が流れる方向と、オフ時に逆バイアス電圧による空乏層の延びる方向とが同じである。
たとえば、図5は、よく知られた通常のプレーナー型のnチャネル縦型MOSFETの断面図である。この縦型MOSFETは、ドレイン電極18が導電接触する低抵抗のnドレイン層11裏面の反対面上に形成される高抵抗のnドリフト層12を備える。このnドリフト層12の表面層には選択的に形成されるpベース領域23と、そのpベース領域23内に選択的に形成される高不純物濃度のnソース領域24と、nソース領域24とnドリフト層12とに挟まれるpベース領域23の表面にゲート絶縁膜25を介して設けられるゲート電極層26とを備える。さらに、前記nソース領域24とpベース領域23との表面に共通に接触して設けられるソース電極27を有し、前述のように、nドレイン層11の裏面側にはドレイン電極18が設けられる。このような縦型MOSFETにおいて、高抵抗のnドリフト層12はMOSFETがオン状態のときに縦方向(基板の厚さ方向)にドリフト電流が流れる領域として働き、オフ状態のときには空乏化して耐圧を保持する機能を有する。
この高抵抗のnドリフト層12内の電流経路を短くする(すなわち、ドリフト層の厚さを薄くする)とドリフト抵抗が低くなるので、MOSFETは実質的にオン抵抗(ドレイン−ソース間抵抗)が低下する。この時、耐圧については、オフ状態でpベース領域23とnドリフト層12との間のpn接合から主としてnドリフト層12内に拡がり得る空乏層の幅が狭くなるので、Si半導体基板の最大(臨界)電界強度に達する耐圧(ドレイン−ソース電圧)を低下させる。一方、MOSFETの耐圧を高くすると、nドリフト層12が厚くなるためオン抵抗が大きくなり、損失が増す。このように、オン抵抗(電流容量)と耐圧間にはトレードオフ関係がある。このトレードオフ関係はIGBT、バイポーラトランジスタ、ダイオード等の半導体装置においても同様に成立することが知られている。また、このトレードオフに関する問題は、オン時にドリフト電流が流れる方向と、オフ時の空乏層の延びる方向とが異なる横型半導体装置についても共通に問題として存在する。
この問題に対する解決策の一つに、ドリフト層を、通常の設計耐圧に要求される不純物濃度よりも高濃度のn型で、主面に垂直な薄層領域と、p型で主面に垂直な薄層領域とを交互にかつ主面に水平方向に隣接させた並列pn層を備える超接合構造とする半導体装置が公開され、公知となっている。この半導体装置はオフ状態のとき、超接合構造からなるドリフト層が空乏化して高耐圧を負担し、オン状態では通常より低抵抗のn型の薄層領域を主電流が流れることにより、前述のオン抵抗と耐圧間のトレードオフ関係を改善することができるとされている。
図6はこのような超接合半導体装置の一例である縦型MOSFETの部分断面図である。図5との違いはドリフト層22が単一層ではなく、基板主面に垂直方向に形成される薄層のnドリフト領域22aとpドリフト領域22bとを交互に、かつ主面に水平方向に隣接した並列pn層からなる超接合構造とされている点である。なお、符号23はpベース領域、符号24はnソース領域、符号26はゲート電極、符号27はソース電極、符号28はドレイン電極であり、それぞれ前記図5と同様の機能を有する。
このような超接合構造からなるドリフト層22を形成するには、まず、低抵抗のnドレイン層21を基板としてエピタキシャル法によって全面に所要の不純物濃度のn型ドリフト層を成長させる。この所要の不純物濃度は耐圧に依存して変わり得るが、前述のように通常の設計耐圧に必要な不純物濃度よりは高くすることができる。その後、n型ドリフト層の表面から垂直に選択的に縞状の表面パターンで、nドレイン層21に達するトレンチをエッチングで形成する。このトレンチはpドリフト領域22bを形成するためのトレンチである。このトレンチを形成した後、トレンチ間に残るn型ドリフト層の薄層領域をnドリフト領域22aとし、さらに、前記トレンチ内にエピタキシャル法によりp型エピタキシャル層を成長させて埋め込み、pドリフト領域22bを形成する。なお、以降、前述のようなオン状態では電流を流すとともに、オフ状態では空乏化する構成の並列pn層からなるドリフト層22を備える半導体装置を超接合半導体装置と称することとする。
前記超接合構造の具体的なディメンジョンとしては、たとえば、降伏電圧の設計値を800Vとするとき、ドリフト層22のnドリフト領域22a、pドリフト領域22bの不純物濃度は共に、通常より高濃度の1.9×1016cm−3であって、これら薄層のnドリフト領域22aとpドリフト領域22bの、主面に平行な方向の短辺幅を共に同幅の5μmとすると、主面に垂直方向のドリフト層22の厚さは73μmとなる。このように幅に対して深さが深いpドリフト領域22bを形成するには、アスペクト比の大きいpドリフト領域22b形成用トレンチを必要とする、このような高アスペクト比のトレンチを形成するエッチング技術が、前記超接合構造を実現するためのキープロセス技術の一つである。このような高アスペクト比のトレンチエッチング技術は、数Paに減圧されたチャンバー内に所定のエッチングパターンに絶縁膜でマスクされたウエハを保持し、そこに、たとえばSF,HBrといったエッチングガスを連続的に供給する方法によって形成される。あるいは、エッチング、側壁保護膜形成のガスの切り替えを数秒ずつ行うBOSCHプロセス法などで実現される。このBOSCH法プロセスによれば、たとえば、側壁への保護膜形成のためのCを供給し、その後ガスを高速で切り替えてエッチングガスのSFを供給する。トレンチエッチング終了後にトレンチ内を洗浄した後、シリコン系絶縁膜マスク(ハードマスク)をそのままにして、トレンチ内にp型エピタキシャル層を成長させる。トレンチ内にp型エピタキシャル層を埋め込んだ後、基板主面のシリコン系絶縁膜マスク(ハードマスク)上の余分なp型エピタキシャル層をCMP(Chemical Mechanical Polishing)法によって研磨すると共に基板主面上を平坦化することにより、前記超接合構造が形成される。このp型エピタキシャル層の埋め込み技術および基板主面の平坦化の技術も、前述のトレンチエッチング技術と共に超接合構造を実現するためのキープロセス技術である。その後は基板主面に所要のMOSFET半導体領域を、通常のプレーナー型MOSFETと同様の製造工程を施せば、SJ−MOSFETのウエハプロセスが終了する(特許文献1)。
特開2007−129115号公報
前記超接合半導体装置の超接合構造が、n型ドリフト層表面からのエッチングにより形成した、縞状の表面パターンと高アスペクト比とを有するトレンチ内に、p型エピタキシャル層を埋め込む方法で形成される場合、できるかぎり多結晶化、結晶欠陥等を発生させないようにp型エピタキシャル層を埋め込むことがリーク電流を低レベルに抑える上で重要である。
一方、最終的に、トレンチ内のエピタキシャル層を効率性よく、適正な厚さに研磨するには、第一にはトレンチエッチングのマスクとして用いた絶縁膜などのハードマスクを基板主面に残した状態で、エピタキシャル層をトレンチ内およびその延長で基板主面のハードマスク上にもオーバーして堆積させる。第二には、適正な超接合構造厚さに仕上げるために、前記基板主面のハードマスク上のエピタキシャル層を該ハードマスクをストッパー層として用いてCMPによる研磨を施し、ハードマスクが露出したことを検出した時点で研磨を高精度に終了させることがデバイスの耐圧を確保するために重要である。
前述のように、基板主面上に残されたハードマスクを利用して、このハードマスク上には直接に成長させないような選択成長条件でエピタキシャル層の埋め込みを行う他の理由は、ハードマスク上に結晶成長を起こさせず、トレンチ内からの結晶成長のみとすることで、多結晶が成長しないようにでき、リーク電流発生の一因となる結晶粒界の形成を防ぐことができるからである。
しかしながら、前述のように、トレンチ内からのエピタキシャル成長のみという選択的成長条件で埋め込みを行っても、結果的に、なお充分に良好な結晶性が得られてはいないし、さらに結晶性の良いエピタキシャル層を埋め込むことが望まれている。
前述の、充分に良好な結晶性が得られてはいないことの原因は、特にハードマスク(シリコン系絶縁膜)とシリコン基板との界面近傍では、熱膨張係数など材料物性の違いに起因する応力が発生しているため、この応力に起因して結晶欠陥が形成され易いことにあると考えられる。そこで、たとえば、ハードマスクを除去した後にトレンチを埋め込むことにすれば、ハードマスク起因の多結晶の形成、結晶欠陥の発生と言った、リーク電流発生原因を防ぐことが可能となる。しかし、この場合、ハードマスクを研磨工程における終了ポイントの高精度な検出手段として用いることができなくなるため、研磨終了点を決め難くなり、耐圧の歩留まり悪化を招くことなどの問題があるため、採用が難しい。
図7は、図示しない低抵抗n型半導体基板(nドレイン層)上にエピタキシャル成長により堆積形成したn型シリコン半導体層22aに表面からシリコン酸化膜20をマスクにして形成したトレンチに、p型エピタキシャル層(p−Si層)22bを埋め込んだ際のn型シリコン半導体層22aの断面図を示す。図7では、ハードマスクとしてのシリコン酸化膜20とn型シリコン半導体層22aの界面で応力が集中して結晶欠陥が発生しやすい場所を破線の丸印で示している。
本発明は、以上説明した点に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、ハードマスクを用いて選択形成したトレンチに、ハードマスクを残した状態でエピタキシャル層を埋め込む際に、結晶欠陥の発生を防ぐとともに、超接合構造を効率良く形成でき、良好な良品率が得られる半導体装置の製造方法を提供することである。
本発明による解決手は、低抵抗の第1導電型半導体基板上の第1導電型半導体層の主面に設けた膜厚の厚い部分と膜厚の薄い部分を有し、複数の開口部を有する絶縁膜をマスクとして、該主面に垂直に層状またはカラム状にエッチングしてトレンチを形成する第一工程と、該トレンチに第2導電型エピタキシャル半導体層を該トレンチからオーバーするように埋め込み、前記絶縁膜を終点検出手段として前記第2導電型エピタキシャル半導体層表面を研磨して、該第2導電型エピタキシャル半導体層と前記第1導電型半導体層のトレンチエッチング残部層とを交互に隣接配置させ、オン状態で電流を流し、オフ状態で空乏化する構成の並列pn層からなる超接合構造を形成する第二工程とを有する半導体装置の製造方法において、前記第一工程では前記マスクの前記マスクの前記膜厚の厚い部分は、前記開口部のエッジから距離を有し、前記膜厚の薄い部分が、前記開口部のエッジに接する第1の部分と、隣接する前記開口部のエッジに接する前記第1の部分の間に前記膜厚の厚い部分に挟まれた第2の部分とを有し、第二工程では前記トレンチに第2導電型エピタキシャル半導体層を埋め込む前に、前記絶縁膜の膜厚の薄い部分をエッチングにより除去した後に、前記トレンチに第2導電型エピタキシャル半導体層を埋め込む半導体装置の製造方法とする。
本発明の半導体装置の製造方法によれば、前記第一工程では、前記第1導電型半導体層の主面上に第1の絶縁膜を形成し、前記第1の絶縁膜を選択的に除去し、前記トレンチを形成する領域と、前記第1の部分を形成する領域と、前記第2の部分を形成する領域とに第1開口部を形成する工程と、前記第1導電型半導体層の主面側全面にさらに第2の絶縁膜を形成し、前記第2の絶縁膜を選択的に除去し複数の前記開口部を形成する工程とを備える半導体装置の製造方法とする。
本発明の半導体装置の製造方法によれば、前記第1の絶縁膜および第2の絶縁膜がシリコン酸化膜とすることもできる。また、前記第1の絶縁膜または第2の絶縁膜のどちらか一方がシリコン窒化膜とすることもできる。
また、本発明の半導体装置の製造方法によれば、前記半導体装置としてIGBT、MOSFET、バイポーラトランジスタ、ダイオードのいずれかを選択することができる。
前述の本発明によればハードマスクを用いて選択形成したトレンチに、ハードマスクを残した状態でエピタキシャル層を埋め込む際に、結晶欠陥の発生を防ぐとともに、超接合構造を効率良く形成でき、良好な良品率が得られる半導体装置の製造方法を提供することができる。
以下、本発明の半導体装置の製造方法の実施例について、図面を用いて詳細に説明する。本発明はその要旨を超えない限り、以下に説明する実施例の記載に限定されるものではない。
図1、図2は本発明の半導体装置の製造方法の実施例1にかかる主要な製造工程を示す半導体基板の断面図である。図3、図4は本発明半導体装置の製造方法の実施例2にかかる主要な製造工程を示す半導体基板の断面図である。
図1、図2を参照して本発明の実施例1について詳細に説明する。厚さ625μmの低比抵抗n型シリコン半導体基板(nドレイン層)1に、不純物濃度1.9×1016cm−3で73μm厚のn型シリコン半導体層2をエピタキシャル成長させたウエハを材料とする。トレンチエッチングのためのマスク絶縁膜3としてマスク酸化膜3をたとえば1.5μm厚形成する。このマスク酸化膜3は熱酸化により形成しても、CVD法により形成してもどちらでも良い。
次にフォトリソグラフィ技術によりマスク酸化膜3に膜厚の厚い部分と薄い部分を形成するために、薄い膜厚とする部分(開口パターン3b)を一旦開口し、再度、シリコン酸化膜3aを形成する。この時のシリコン酸化膜3aも、熱酸化法またはCVD法によって形成してもどちらでもよい。また、開口パターン3bについても、ストライプ状またはセル状の表面パターンのどちらでもよい。さらに前述のようにマスク酸化膜3の開口パターン3b上に、再度シリコン酸化膜3aを形成することで、マスク酸化膜3には厚い部分と薄い部分ができる。この状態を図1(a)に示す。
次に、トレンチ形成用の酸化膜開口部3cを形成する。この状態を図1(b)に示す。この際、トレンチ形成用酸化膜開口部3cは、特に、後述するトレンチの開口部上端のエッジ部分が前記マスク酸化膜3の薄い部分3aに接するように開口パターンを配置させて、前記トレンチ形成用酸化膜開口部3cを形成することが好ましい。
次にトレンチエッチングをたとえば、BOSCHプロセスにより行い、ウエハ表面から深さ73μmのトレンチ4を形成する。この状態を図1(c)に示す。次いでトレンチ4内の洗浄とマスク酸化膜3のエッチングを兼ねてHF(フッ化水素)処理により、マスク酸化膜3の膜厚の薄い部分をエッチングにより除去してなる応力抑制用開口パターン3dを形成する。この状態を図1(d)に示す。
このように、マスク酸化膜3に応力抑制用開口パターン3dを形成することにより、マスク酸化膜3自体の容積、面積を減らすことができ、後述の図2で説明するp型エピタキシャル層5の埋め込みをした際に、p型エピタキシャル層5とこの層に接するマスク酸化膜3の材料物性が異なることに起因して界面に発生し易い歪応力を全体として低減し結晶欠陥の発生を抑制することができる。さらに、この際、トレンチ4の開口部のエッジ表面にはマスク酸化膜3の開口部である応力抑制用開口パターン3dが接するようにすると、マスク酸化膜3とp型エピタキシャル層5とが接する界面をトレンチ開口部から遠ざけることができ、たとえ前記界面近傍に結晶欠陥が発生しても埋め込まれた部分のp型エピタキシャル層5からは遠ざけることができる。
次にトレンチ4の側壁凹凸の平滑化およびトレンチ4底部の角部の丸めを行うために水素アニール処理を行う。アニール処理は950〜1100℃の高温で圧力10〜760Torr(10〜760×133.3Pa)の還元性雰囲気中、30〜200秒処理する。この処理によりトレンチ4内部の表面荒れ(図示せず)は平滑になる。この後、エピタキシャル法により、1.9×1016cm−3のn型シリコン半導体層2と同程度の不純物濃度のp型エピタキシャル層5でトレンチ4を充填する。この状態を図2(a)に示す。p型エピタキシャル層5をトレンチ4に充填するには、少なくともトレンチ4の幅の2分の1以上の厚さにp型エピタキシャル層5を成長させる必要がある。その結果、図2(a)ではマスク酸化膜3上にもp型エピタキシャル層5が横方向に成長し堆積する。図2(a)ではp型エピタキシャル層5の最表面はフラットに描かれているが、ウエハ表面の凹凸の影響を受けてわずかに凹凸ができることが通常である。
前述のように、本発明ではこのエピタキシャル成長中に、マスク酸化膜3には応力抑制用開口パターン3dが設けられているため、マスク酸化膜3の容積が小さくなると共に、マスク酸化膜3とn型シリコン半導体層2とが接する界面がトレンチ開口部から遠くなり、トレンチ内のp型エピタキシャル層では応力が緩和されて結晶欠陥の発生を抑えることができる。この後、基板表面の余分なp型エピタキシャル層5をCMP法により削り平坦化を行う。この状態を図2(b)に示す。この時、p型エピタキシャル層5に比べて酸化膜3の研磨速度が遅くて削れにくい公知のスラリーを使いマスク酸化膜3を研磨プロセスにおける終点検知材(ストッパー)として用いて研磨する。このような研磨方法とすることにより、p型エピタキシャル層5とn型シリコン半導体層2のエッチング残部層とが交互に隣接配置すると共に、オン状態で電流を流し、オフ状態で空乏化する構成の並列pn層からなる超接合層を正確な厚さに制御することが可能となる。
マスク酸化膜3を除去した後は、前記図6に示す通常と同様のMOS構造の形成工程に入る。即ち、前記超接合層の表面に熱酸化によりゲート絶縁膜25を形成し、減圧CVD法などにより多結晶シリコン膜を堆積し、フォトリソグラフィによりゲート電極層26とする。続けて、ゲート電極層26をマスクとして利用する選択的なイオン注入および熱処理によって、pベース領域23、nソース領域24、pコンタクト領域30を形成する。更に層間絶縁膜31を堆積し、フォトリソグラフィにより窓開けを行い、アルミニウム合金の堆積およびパターン形成によりソース電極27、ドレイン電極28および図示されないアルミニウムゲート電極の形成を経てMOSFETのウエハプロセスを完了させる。
図3、図4を参照して本発明の実施例2について詳細に説明する。実施例1と同様に、厚さ625μmの低比抵抗n型半導体基板1に、73μm厚で不純物濃度1.9×1016cm−3のn型シリコン半導体層2をエピタキシャル成長させたウエハを材料とする。まず減圧CVD法によりSiN膜6aをたとえば100nm程度の厚さに堆積させる。このとき、薄いバッファー酸化膜(図示せず)を予めウエハ表面に形成しておき、その上に前記SiN膜6aを堆積させてもよい。次にフォトリソグラフィ技術によりマスクSiN膜6aを開口する。マスクSiN膜6aの開口部分6bは、後述の薄いマスク絶縁膜部分あるいはトレンチ形成部になる。マスクSiN膜開口部分6bの平面形状はストライプ状にしてもセル状にしても良い。
次に、トレンチ形成用であって凹凸を有するマスク絶縁膜6を形成するように、前記マスクSiN膜6aの上にシリコン酸化膜6cをたとえば1.5μmの厚さに形成する。この状態が図3(a)である。このシリコン酸化膜6cはCVD法により形成する。ここでは減圧CVD法によりLP−TEOS(Low Temperature−Tetra EthylOxy Silicate)膜6cを形成する。
次に、フォトリソグラフィ技術により前記トレンチ形成用マスク絶縁膜6にトレンチ形成用開口部6dを設ける。この状態が図3(b)である。この際、トレンチ4の開口部上端のエッジ表面にはマスク酸化膜6の開口部である応力抑制用開口パターン6dが接するようにすることが好ましいことは前述の実施例1と同様である。この後、トレンチエッチングをたとえば、BOSCHプロセスにより行い、深さ73μmのトレンチ4を形成する。この状態が図3(c)である。
このトレンチエッチングに次いで、トレンチ内部表面の洗浄を行うが、この処理では適切な濃度のHFを用い、トレンチ4内部のポリマーを除去するとともに、マスク絶縁膜6の残りのシリコン酸化膜部分であるLP−TEOS膜6cもエッチングして全て除去し、マスク絶縁膜6の下地のSiN膜6aのみを残す。このSiN膜6aはHFに対するエッチレートが前記LP−TEOS膜6cに比べて十分に遅いことを利用して、SiN膜6aのみがn型シリコン半導体層2上に残されるようにエッチング時間を調整すればよい。この状態が図3(d)である。
次にトレンチ4側壁凹凸の平滑化およびトレンチ4底部の角部の丸めを行うために水素アニール処理を行う。アニール処理は950〜1100℃の高温で圧力10〜760Torrの還元性雰囲気中、30〜200秒処理する。この処理によりトレンチ4内部のスキャロップ(図示せず)は平滑になる。この後にエピタキシャル法により前記n型シリコン半導体層2と同程度の不純物濃度のp型エピタキシャル層5でトレンチ4を充填する。この状態が図4(a)である。この後ウエハ表面の余分なシリコンをCMP法により削り平坦化を行うが、この実施例2ではSiN膜6aをCMPでp型エピタキシャル層5を削って平坦な表面にする際の研磨終了点を検出するストッパー膜として利用することができる。この状態が図4(b)である。SiN膜6aを除去した後はMOS構造形成工程に入る。このMOS構造形成工程は実施例1と同じであるため説明を省略する。
以上説明したように、本発明によれば、p型エピタキシャル成長によりトレンチ4を埋め込む際に発生し易い結晶欠陥を防ぎつつ、SiN膜6aをCMP処理でのストッパーとして用いることで超接合層の厚みを正確に所定の値に制御することが可能になり、リーク電流の少ない超接合構造を有する半導体装置を高良品率で製造することが可能になる。
本発明の実施例1にかかる半導体基板の要部断面図(その1)である。 本発明の実施例1にかかる半導体基板の要部断面図(その2)である。 本発明の実施例2にかかる半導体基板の要部断面図(その1)である。 本発明の実施例2にかかる半導体基板の要部断面図(その2)である。 従来のnチャネル縦型MOSFETを示す半導体基板の要部断面図である。 従来の超接合MOSFETの半導体基板の要部断面図である。 結晶欠陥の発生しやすい領域を示す半導体基板の要部断面図である。
符号の説明
1 :n型シリコン半導体基板(nドレイン層)
2 :n型シリコン半導体層
3 :マスク絶縁膜、マスク酸化膜
3a :シリコン酸化膜
3b :開口パターン
3c :トレンチ形成用酸化膜開口部
3d :応力抑制用開口パターン
4 :トレンチ
5 :p型エピタキシャル層
6 :マスク絶縁膜
6a :SiN膜、マスクSiN膜
6b :マスクSiN膜開口部分
6c :シリコン酸化膜、LP−TEOS膜
6d :トレンチ形成用開口部
23 :pベース領域
24 :nソース領域
25 :ゲート絶縁膜
26 :ゲート電極層
27 :ソース電極
28 :ドレイン電極
30 :pコンタクト領域
31 :層間絶縁膜。

Claims (5)

  1. 低抵抗の第1導電型半導体基板上の第1導電型半導体層の主面に設けた膜厚の厚い部分と膜厚の薄い部分を有し、複数の開口部を有する絶縁膜をマスクとして、該主面に垂直に層状またはカラム状にエッチングしてトレンチを形成する第一工程と、該トレンチに第2導電型エピタキシャル半導体層を該トレンチからオーバーするように埋め込み、前記絶縁膜を終点検出手段として前記第2導電型エピタキシャル半導体層表面を研磨して、該第2導電型エピタキシャル半導体層と前記第1導電型半導体層のトレンチエッチング残部層とを交互に隣接配置させ、オン状態で電流を流し、オフ状態で空乏化する構成の並列pn層からなる超接合構造を形成する第二工程とを有する半導体装置の製造方法において、前記第一工程では前記マスクの前記マスクの前記膜厚の厚い部分は、前記開口部のエッジから距離を有し、前記膜厚の薄い部分が、前記開口部のエッジに接する第1の部分と、隣接する前記開口部のエッジに接する前記第1の部分の間に前記膜厚の厚い部分に挟まれた第2の部分とを有し、第二工程では前記トレンチに第2導電型エピタキシャル半導体層を埋め込む前に、前記絶縁膜の膜厚の薄い部分をエッチングにより除去した後に、前記トレンチに第2導電型エピタキシャル半導体層を埋め込むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 前記第一工程では、前記第1導電型半導体層の主面上に第1の絶縁膜を形成し、前記第1の絶縁膜を選択的に除去し、前記トレンチを形成する領域と、前記第1の部分を形成する領域と、前記第2の部分を形成する領域とに第1開口部を形成する工程と、
    前記第1導電型半導体層の主面側全面にさらに第2の絶縁膜を形成し、前記第2の絶縁膜を選択的に除去し複数の前記開口部を形成する工程とを備えることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  3. 前記第1の絶縁膜および前記第2の絶縁膜はシリコン酸化膜であることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  4. 前記第1の絶縁膜または前記第2の絶縁膜のどちらか一方がシリコン窒化膜であることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  5. 前記半導体装置がIGBT、MOSFET、バイポーラトランジスタ、ダイオードのいずれかであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の半導体装置の製造方法。
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