JP5439523B2 - 流体回収タンク装置 - Google Patents
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また、揺れを緩和するために、タンク本体の下部側に支持軸を設けて、その支持軸をボール軸受で保持していた(例えば、特許文献1参照)。
しかし、タンク本体の下部側を支持しないと、装置を搬送する際に、ロードセルに衝撃が伝わって、ロードセルが破損する(正確に機能しなくなる)虞があった。また、傾斜状の設置面に設置すると、ロードセルに対してタンク本体が傾斜状となったまま、測定が行なわれ、高精度な計量結果が得られていなかった。
また、上記ロック手段は、上記枠体側に枢着されるレバーと、該レバーに連動連結され上記タンク本体の下部側を押圧する押圧部材と、上記枠体側に取着され該押圧部材によって上記タンク本体が上記ロック傾斜角度まで傾斜すると上記タンク本体の側面に当接する当り部材と、を備え、上記押圧部材と上記当り部材で、上記タンク本体を平面的に見て180°反対方向から挟持状にロックするように構成したものである。
本発明に係る流体回収タンク装置は、実施の一形態に於て、図1に示すように、キャスター等の移動車輪31を有する枠体3と、枠体3に内装される円筒型のタンク本体1と、タンク本体1を懸下状に保持する吊下部材2と、を備えている。なお、本発明に於て、枠体3を水平面状の設置面Gに設置した状態を基準姿勢と呼ぶ。
ロードセル21は、矩形ブロック状の基端部(固定部)21aの下面(固定基準面)が、枠体3(の側壁)から突設され基準姿勢で水平面状の取付平面部32に固着されている。この固着された基端部21aの下面(取付平面部32)と平行な平面を基準平面Sと呼ぶ。
また、矩形ブロック状の先端部(荷重受け部)21bの上面(荷重受け基準面)に、連結部材22が固着されている。連結部材22は、タンク本体1の上面に固着されている。
吊下部材2は、ロードセル21の変形(撓み及び捩じれ等)によって、タンク本体1の上部1aを360°首振自在に懸下状に保持している。
振れ検知手段5は、枠体3側に取着され垂下状の針金型(極細棒型)のスイッチロッド50aを有するリミットスイッチ50と、スイッチロッド50aが挿通する検知用の基準孔51aを有する被検知部材51と、を備えている。
被検知部材51は、倒立L字状の板材にて形成され、L字板状の支持部材52の上端に、上下方向位置調整自在に取着されている。支持部材52の下端は、タンク本体1の下部1b側(下面)に固着されている。
また、傾斜状の設置面Gに枠体3を設置した場合や、搬送後の振動等によって、タンク本体1が上部1a側を中心として、枠体3の側壁やロードセル21の固定部21aの下面に対して(相対的に)傾斜した図5及び図7に示すようなタンク軸心Lを、傾斜状態のタンク軸心Lbと呼ぶ。傾斜状態のタンク軸心Lbは、基準平面S(ロードセル21の基端部21aの下面と、枠体3の取付平面部32)に対して傾斜状である(垂直状でなく傾いている)。ロードセル21の先端部の上面に対しては垂直状である。また、枠体3の側壁に対して傾斜状(非平行状)である。
また、所定規制振れ角度θとは、その角度θ以上タンク本体1が傾斜すると、高精度な計量(測定)結果を得ることが困難な角度である。例えば、ロードセル21の荷重受け部21bが受ける荷重が適切に作用されず、高精度な計量が困難となる角度、或いは、ロードセル21による計量を開始しても、ロードセル21の固定部21aと荷重受け部21bの間で開始時での変形量(撓みや捩れ等の歪量)が大きく、高精度な計量が困難となる角度である。
図1と図3と図5と図7に於て、ロック手段6は、枠体3側に枢着されるレバー60と、枠体3側に設けられレバー60の揺動によって回転する連結軸61と、連結軸61に外嵌状に固着されレバー60に連動してタンク本体1の下部1b側を押圧する押圧部材63と、タンク本体1の下部1b側に取着され押圧部材63によって押圧される受け部材64と、枠体3側に取着され押圧部材63によってタンク本体1がロック傾斜角度αまで傾斜するとタンク本体1の側面(外周面)に当接する当り部材68と、を備えている。
ロック傾斜角度αは、所定規制振れ角度θ以上である。図示の実施の一形態に於ては、所定規制振れ角度θとロック傾斜角度αを同じ角度に設定している。なお、ロック傾斜角度αは、所定規制振れ角度θ以上、かつ、所定規制振れ角度θの1.5〜3倍の角度以下とするのがロードセル21を損傷させる虞が無くて、望ましい。
連結軸61は、一端が枠体3の側壁部に支持され、他端が枠体3の底壁部に固着された軸支持部材62に支持され、水平状軸心廻りに回転自在に設けられている。
押圧部材63は、連結軸61に外嵌状に固着する基端部63aと、受け部材64を押圧する先端部63bと有している。
受け部材64は、レバー60の操作によって揺動する押圧部材63の先端部63bが摺接するガイド面64aと、ガイド面64aを通過した先端部63bが嵌まり込んで押圧部材63の先端部63bを係止する凹部64bと、を有している。
また、受け部材64は、タンク本体1の下面に平行状に配設されると共にタンク本体1の下面から吊り下げ支持された取付板65に、垂設されている。
また、図9に示すように、当り部材68は、枠体3の突設平面部34に、長孔を介して取着され、タンク本体1に接近離間するように位置調整自在に設けられている。
また、当り部材68は、平面視円弧状の当り面68aを有している。当り面68aの円弧半径(曲率半径)寸法Rは、タンク本体1の外周半径寸法r以下に設定するのが望ましい。
そして、当り部材68は、タンク軸心Lを挟んで押圧部材63の180°反対位置に配設されている。つまり、当り部材68及び押圧部材63は、タンク本体1を平面的に見て、180°反対方向から挟持状にロックするように配設している。
具体的には、配管によってタンク本体1を支持しないように、タンク本体1側(に固着される)の配管と、枠体3側(に固着される)の配管の間の配管部を、可撓性を有するゴム製等のホース配管とし、撓み等によって自由度を持たせている。
そして、図11に示すように、ナット部材93が第1連結継手部材91の雄ネジ部と螺合することで、第1連結継手部材91の外径側テーパ面91cと、第2連結継手部材92の内径側テーパ面92cを強く圧接させて着脱自在に接続する配管接続構造である。
例えば、第1連結継手部材91と第2連結継手部材92にゴム製のパッキン部材を介在させると、パッキン部材が捩れ力等によって切断され詰まりや漏れ等の不具合が発生する場合があるが、上述のように、構成したことで、ナット部材93をスパナ等の工具で強く締め付けでき、内径側テーパ面92cと外径側テーパ面91cの金属同士の強い圧接力によって漏れが防止される。
枠体3(装置)を作業現場等に搬送する際に、図3に示す状態から、レバー60を揺動させる。すると、押圧部材63の先端部63bが、受け部材64のガイド面64aを摺接して、図7に示すように、凹部64bに嵌まり込んで係止される。つまり、人や物が不用意にレバー60に当たって揺動して(戻って)ロックが解除されるのを防止する。
そして、押圧部材63によって、タンク本体1は、ロック傾斜角度α傾斜して、外周面が当り部材68に当接する。押圧部材63と当り部材68で、タンク本体1を平面的に見て180°反対方向から挟持状にロックする(タンク本体1がタンク軸心Lのラジアル方向に挟持状にロックされる)。
また、作業現場等に搬送される際に、移動車輪31が段差部を乗降、又は、障害物を乗り越えても、タンク本体1がロック状態であるためロードセル21に衝撃が伝わらず、ロードセル21が保護される。
表示部7は、ロードセル21による高精度な計量可能を意味する作業許可等の流体回収開始可能状態を表示する。即ち、確実に、高精度な計量が行なわれる。
また、搬送後やロック解除後にタンク本体1が振り子状に所定規制振れ角度θをもって揺れている場合も振れ検知信号が発せられ、タンク本体1の揺れが所定規制振れ角度θ未満に落ち着いた状態(静止した状態)で、作業許可が表示される。
この熱交換器は、銅管(例えば、直径3mm、肉厚1mm)を、2〜4m螺旋状に巻いた螺旋パイプを、メインパイプに挿入している。
第1フロンガスをメインパイプに送流させ、螺旋パイプに第2フロンガスを送流させている。第1フロンガスと第2フロンガスの熱交換面積を大きく(広く)している。
また、メインパイプの導入側配管部に第1フロンガスを減圧気化させるためのオリフィスを設けている。第1フロンガスを減圧気化させることで、周囲の熱エネルギーを奪いやすいフロンガスとしている。周囲の熱エネルギーを奪うと、気化が促進され、(気化し)コンプレッサーへの液バックの防止、回収・再生時間の短縮に貢献できる。
また、第2フロンガスは、熱交換を行なうことで、第1フロンガスにエネルギーを放出するので液化が促される。回収タンク内で効率良く液化するので、回収タンク内の圧力上昇を抑えられ、回収再生時間を短縮が可能となる。
つまり、高圧ポート側フロン回収部で熱交換を行い、気化しやすい第1フロンガスを熱交換器に導入し、熱交換面積を大きくしている。
なお、従来のような熱交換型オイルセパレータは、オイルを分離する工程、一度、第一フロンガスをオイルセパレータに溜めて気体と液体を分離する工程、液体部分に熱い第2フロンガスを当てて第1フロンガスの気化を促進する工程等を行なっていたが、この従来の交換器(従来の方法)では、熱交換面積が小さく(少なく)、減圧が配管の各部で行なわれるために、熱交換部分で効率良くエネルギーの交換ができないといった問題があった。
1a 上部
1b 下部
2 吊下部材
3 枠体
5 振れ検知手段
6 ロック手段
7 表示部
21 ロードセル
31 移動車輪
50 リミットスイッチ
50a スイッチロッド
51 被検知部材
51a 基準孔
60 レバー
63 押圧部材
68 当り部材
θ 所定規制振れ角度
α ロック傾斜角度
Claims (3)
- 移動車輪(31)を下部に有する枠体(3)を備えた流体回収タンク装置に於て、
円筒型のタンク本体(1)と、該タンク本体(1)の上部(1a)を360°首振自在に懸下状に保持すると共にロードセル(21)を有する吊下部材(2)と、を備え、
さらに、上記タンク本体(1)が所定規制振れ角度(θ)に傾斜したことを検知する振れ検知手段(5)と、上記タンク本体(1)を上記所定規制振れ角度(θ)以上のロック傾斜角度(α)にて固定するロック手段(6)と、上記振れ検知手段(5)から発せられる振れ検知信号に基づいて上記ロードセル(21)による計量不可を表示する表示部(7)と、を備えたことを特徴とする流体回収タンク装置。 - 上記振れ検知手段(5)は、上記枠体(3)側に取着され垂下状のスイッチロッド(50a)を有するリミットスイッチ(50)と、上記タンク本体(1)に取着されスイッチロッド(50a)が挿通する検知用の基準孔(51a)を有する被検知部材(51)と、を備えている請求項1記載の流体回収タンク装置。
- 上記ロック手段(6)は、上記枠体(3)側に枢着されるレバー(60)と、該レバー(60)に連動連結され上記タンク本体(1)の下部(1b)側を押圧する押圧部材(63)と、上記枠体(3)側に取着され該押圧部材(63)によって上記タンク本体(1)が上記ロック傾斜角度(α)まで傾斜すると上記タンク本体(1)の側面に当接する当り部材(68)と、を備え、
上記押圧部材(63)と上記当り部材(68)で、上記タンク本体(1)を平面的に見て180°反対方向から挟持状にロックするように構成した請求項1又は2記載の流体回収タンク装置。
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