JP3133603B2 - 冷媒回収装置 - Google Patents

冷媒回収装置

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JP3133603B2
JP3133603B2 JP06055161A JP5516194A JP3133603B2 JP 3133603 B2 JP3133603 B2 JP 3133603B2 JP 06055161 A JP06055161 A JP 06055161A JP 5516194 A JP5516194 A JP 5516194A JP 3133603 B2 JP3133603 B2 JP 3133603B2
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compressor
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horizontal frame
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    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2345/00Details for charging or discharging refrigerants; Service stations therefor
    • F25B2345/002Collecting refrigerant from a cycle
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
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    • F25B2345/00Details for charging or discharging refrigerants; Service stations therefor
    • F25B2345/005Service stations therefor
    • F25B2345/0052Service stations therefor having wheels

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、冷凍機、空調機、
若しくは、半導体製造装置等の被回収装置から、不要に
なった冷媒を回収する冷媒回収装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】冷凍機や空調機にて冷媒として使用され
るフロンガスは、地球オゾン層を破壊する問題があり、
そのため、近年では例えば特開平4−93566号公報
(F25B45/00)に示されるような冷媒ガス回収
装置により、係る冷凍機等において不要となった冷媒を
大気中に放散させること無く、回収するようになって来
ている。
【0003】特に、前記公報では移動輪を具備した可搬
台車に圧縮機等の機器を取り付け、被回収装置となる冷
凍機の近くまで容易に移動できるように構成していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、冷媒回
収装置を構成する圧縮機や油分離器等は重量物であり、
回収装置全体の重量も最低で50kgを越えるようにな
る。そのため、回収現場に移動する輸送車両への積み降
ろし作業が極めて煩雑なものとなっていた。
【0005】本発明は、係る従来の技術的課題を解決す
るために成されたものであり、被回収装置近傍への移
動、及び、輸送車両等への積み降ろしを容易とした冷媒
回収装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明の冷媒回
収装置は、被回収装置から不要冷媒を回収するものであ
って、一端が相互に接続された垂直フレーム及び水平フ
レームと、両フレームの他端よりそれぞれ外側に突出し
た把手部と、両フレームの一端接続部にその回転軸が設
けられた車輪とを備えており、両フレームにより構成さ
れる隅角部の内側に、圧縮機等を具備した本体を取り付
け、この本体の水平フレーム他端側に計量台を取り付け
ると共に、前記回転軸側の隅部に対角線上で対向する本
体内隅部に電装部を配置したものである。
【0007】また、請求項2の発明の冷媒回収装置は、
被回収装置から不要冷媒を回収するものであって、一端
が相互に接続された垂直フレーム及び水平フレームと、
両フレームの他端よりそれぞれ外側に突出した把手部
と、両フレームの一端接続部にその回転軸が設けられた
車輪とを備え、両フレームにより構成される隅角部の内
側に、圧縮機等を具備した本体を取り付け、この本体の
水平フレーム他端側に計量台を取り付けると共に、圧縮
機を横型回転式圧縮機とし、この圧縮機を計量台 と平行
に、且つ、その圧縮部が車輪側となるよう設置したもの
である。
【0008】請求項1の発明の冷媒回収装置によれば、
一端が相互に接続された垂直フレーム及び水平フレーム
の他端にそれぞれ外側に突出した把手部を設け、両フレ
ームの一端接続部にその回転軸を設けた車輪を備えると
共に、両フレームにより構成される隅角部の内側に、圧
縮機等を具備した本体を取り付けたので、前記水平フレ
ームを水平方向とした状態、或いは垂直方向とした状態
の何れの状態にも容易に変更でき、その状態で何れかの
把手を持って移動させることができる。従って、被回収
装置近傍への移動が極めて容易となる。
【0009】また、本体はフレーム外側に出っ張らない
ので、輸送車両への積み降ろしの際には、例えば水平フ
レームを車両の一部に当接させ、該フレームをレール代
わりに使用して冷媒回収装置を荷台に積み込み、或いは
荷台から降ろすことができる。従って、輸送車両からの
積み降ろし作業が極めて円滑化される。
【0010】更に、両フレームの接続部側の隅部に対角
線上で対向する本体内隅部に電装部を配置したものであ
るから、水平フレームを水平方向、或いは、垂直方向の
何れの状態とした場合にも、電装部は本体内の最上部に
位置することになる。従って、他の機器から滴下する結
露水等が電装部に降りかかって漏電や短絡故障を引き起
こすことも無くなる。
【0011】請求項2の発明の冷媒回収装置によれば、
上記に加えて圧縮機を横型回転式圧縮機とし、この圧縮
機を計量台と平行に、且つ、その圧縮部が車輪側となる
よう設置したものであるから、回収作業時に水平フレー
ムが水平となっている状態で圧縮機は正規の設置状態と
なる。
【0012】一方、移動時等に水平フレームを垂直方向
に立てた場合には、その圧縮部が下方となるので、圧縮
機内のオイルを圧縮部側に集めて置くことができる。こ
の圧縮部周囲にはシールを確保するためにオイルが必要
であるため、圧縮部の周囲にオイルが無い場合には、正
規の設置状態とした後、30分位圧縮機を運転すること
ができない。しかしながら、本発明では上述の如く水平
フレームを立てた状態でも圧縮部周囲にオイルを集めて
置くことができるので、水平フレームを立てた状態から
水平状態として直ぐに圧縮機の運転を開始することが可
能となり、回収作業を円滑に進めることができるように
なる。
【0013】
【発明の実施の形態】 次に、図面に基づいて本発明の実
施例を詳述する。図1は本発明の冷媒回収装置1の斜視
図(回収側ボンベBを除く)、図2は本発明の冷媒回収
装置1の縦断側面図、図3は本発明の冷媒回収装置1の
もう一つの縦断側面図、図4は圧縮機16の縦断側面
図、図5は本発明の冷媒回収装置1の本体2内に設置さ
れる冷媒回収機3の構成図、図6は冷媒回収作業を説明
する図、図7は輸送車両Tへの冷媒回収装置1の積み降
ろし作業を説明する図である。
【0014】本発明の冷媒回収装置1は、何れも鋼パイ
プを略コ字状に屈曲して成る水平フレーム6及び垂直フ
レーム7と、本体2と、車輪8、計量台9及び回収側ボ
ンベBとから成る。尚、この回収側ボンベBは通常別体
で取り扱われ、後述する回収作業時に本体2の冷媒回収
機3に接続して使用されるものである。
【0015】前記水平フレーム6と垂直フレーム7の一
端は接続パイプ11にて相互に直角を成して接続されて
おり、この接続パイプ11から水平フレーム6の他端ま
での長さは垂直フレーム7の他端までの長さよりも長尺
に構成されている。この接続パイプ11には比較的大径
の車輪8の回転軸8Aが回動自在に取り付けられ、車輪
8はこの接続パイプ11の両側に配置されている。ま
た、両フレーム6、7の他端は外側に斜めに屈曲されて
突出し、それぞれ把手部12、13とされている。
【0016】尚、垂直方向、或いは、水平方向で接続パ
イプ11(即ち、両フレーム6、7の長辺部)から各把
手部12、13の外端までの距離は、接続パイプ11か
ら車輪8の外面までの距離と一致されており、従って、
接地面が水平である限り、何れの把手部12、13を接
地した状態でも水平方向に向いた水平フレーム6、或い
は、垂直フレーム7は水平となる。
【0017】一方、本体2は立方体状のケース14内に
冷媒回収機3を収納して成り、このケース14は両フレ
ーム6、7が作る隅角部の内側に位置して各フレーム
6、7に固定されている。冷媒回収機3を構成する圧縮
機16、吸込式のファン17及び熱交換器18は、ケー
ス14の水平フレーム6側の壁(以下、底壁14Aと称
する)上に並設されており、冷媒回収機3を構成する他
の部品(19で総称する)はその上方のケース14の壁
(以下、天壁14Bと称する)の垂直フレーム7側に固
定されている。
【0018】更に、回転軸8A側の隅部に対角線上で対
向するケース14内隅部には、電装部21が配置され、
ケース14の天壁14Bに固定されている。この電装部
21は、制御手段としての制御回路22を備えており、
そのスイッチ23等は天壁14B上に配置されている。
また、後述する接続口C1〜C3もケース14の天壁1
4B上に配置されている。
【0019】ケース14の把手部12側には計量台9が
配置され、水平フレーム6に沿ってそれに固定されてい
る。この計量台9側のケース14の側壁14C側に前記
熱交換器18は設置され、ファン17はその回転軸8A
側に対向している。また、圧縮機16はそれらの側方
(図2の奥方)に配置されている。前記側壁14Cに
は、熱交換器18に対応して吸気孔24が穿設されてお
り、更に、前記底壁14A上には、X−Y傾斜センサ、
或いは水銀スイッチ等から成る傾斜検出手段としての傾
斜検出器26が取り付けられており、この傾斜検出器2
6は前記制御回路22に接続されている。
【0020】一方、圧縮機16は横型回転式(ロータリ
ー式)圧縮機であり、図4に示す如く密閉容器100内
に電動機101と、この電動機102の駆動軸103に
より駆動される圧縮部102とを収納して構成されてい
る。電動機102は固定子106と、前記駆動軸103
が固定された回転子107とで構成されており、固定子
106には固定子巻線108が取り付けられている。ま
た、密閉容器100の一側端外面には電装ターミナル1
09が取り付けられている。
【0021】前記圧縮部103はこの電装ターミナル1
09と反対側の密閉容器100内に配置されており、シ
リンダ111と、駆動軸103の偏心部112によって
シリンダ111内を回転するローラ113とで構成され
ている。また、係る圧縮部103と電動機101の間に
はオイル隔壁114が設けられている。そして、圧縮機
16はその圧縮部103を前記回転軸8A側として底壁
14A上に設置されている。
【0022】尚、図4に破線で示すのは運転中の圧縮機
16内のオイルレベルである。ここで、圧縮部103の
シリンダ111とローラ113との間のシール性を確保
するためには、圧縮部103はオイル面にある程度没し
ていなければならない。横型回転圧縮機の場合、運転時
に圧力差によって図4に示す如く圧縮部103にオイル
が集まるように構成されている。
【0023】次に、冷媒回収機3は図5に示す如き構成
とされている。即ち、冷媒回収機3は、前記圧縮機1
6、ファン17、熱交換器18、接続口C1〜C3、電
磁弁SV1〜SV4、油分離器としてのオイルセパレー
ター34、35、アキュムレーター36、気化用のキャ
ピラリチューブ37、液化用のキャピラリチューブ3
8、逆止弁39、40、41、ストレーナー42及び安
全弁43とから構成されている。前記接続口C1は、ス
トレーナー42を介して配管47に接続されており、配
管47から分岐した配管46により電磁弁SV1に接続
され、電磁弁SV1の出口は逆止弁39を介して接続口
C3に接続されている。尚、逆止弁39は接続口C3側
が順方向である。そして、これら配管46、電磁弁SV
1及び逆止弁39にて液冷媒バイパス回路45が構成さ
れている。
【0024】また、配管47は電磁弁SV2を介してキ
ャピラリチューブ37の入口側に接続されており、キャ
ピラリチューブ37の出口側の配管48は熱交換器18
内を経てオイルセパレーター34に接続されている。こ
のオイルセパレーター34の冷媒出口側の配管49はア
キュムレーター36及び逆止弁40を経て圧縮機16の
吸入側に接続され、逆止弁40の入口側と圧縮機16の
吐出側間は電磁弁SV4が接続された配管51にて連通
されている。尚、逆止弁40は圧縮機16の吸入口側が
順方向である。
【0025】圧縮機16の吐出側はオイルセパレーター
35に接続され、このオイルセパレーター35の冷媒出
口側の配管52は、熱交換器18を経てキャピラリチュ
ーブ38に接続され、キャピラリチューブ38の出口は
逆止弁41を介して前記液冷媒バイパス回路45と合流
し、共に接続口C3に接続されている。この逆止弁41
も接続口C3側が順方向である。また、オイルセパレー
ター35の油出口側の配管54は逆止弁40の入口側に
接続されている。以上のストレーナー42、配管47か
ら逆止弁41までが主回収回路55となる。
【0026】また、接続口C2は電磁弁SV3が接続さ
れた減圧用配管56にてキャピラリチューブ37の入口
側に接続されており、安全弁43は前記圧縮機16の吐
出側に連結されている。更に、57はオイルセパレータ
ー35の油回収用の弁である。尚、接続口C1は被回収
装置に接続され、接続口C2は二口の回収側ボンベBの
一方の接続口B1に接続されると共に、接続口C3は回
収側ボンベBの他方の接続口B2に接続されることにな
る。
【0027】以上の構成で、次に本発明の冷媒回収装置
1による冷媒回収作業に付き説明する。先ず、冷媒回収
装置1の水平フレーム6を水平方向とし、把手部12を
図6の如く接地面に当てて圧縮機16を正規の設置状態
とする。この状態で接続口C1にゴムホース61を介
し、被回収装置としての冷凍機等のコンデンシングユニ
ットHを連通接続する。また、回収側ボンベBを計量台
9上に載せ、その接続口B1をゴムホース62により接
続口C2に連通接続し、接続口B2をゴムホース63に
より接続口C3に連通接続する。また、回収側ボンベB
にはチェーン66を巻き、これをケース14のフック6
7、67に掛けることによって転倒を防止する。
【0028】その後、冷媒回収装置1の電源を投入す
る。このとき、制御部21の制御回路22は傾斜検出器
26により、本体2の水平状態を検査しており、水平か
ら所定範囲内であれば圧縮機16の運転を許容するが、
所定範囲を外れて傾斜している場合には、圧縮機16の
運転を禁止する。それによって、接地面が傾斜している
場合、或いは、後述する如く水平フレーム6を立てた場
合の圧縮機16の運転を禁止し、傾斜状態で運転される
ことによって発生する圧縮機16の損傷を防止する。
【0029】次に、制御回路22は先ず電磁弁SV4を
開き、圧縮機16の吐出側と吸入側の圧力差の均等化を
図り、圧縮機16の起動負荷を軽減する。その後、3〜
5秒経過してから制御回路22はSV4を閉じた後、圧
縮機16及びファン17を起動する。ここで、当初電磁
弁SV2は閉じており、電磁弁SV1とSV3は開く。
これによって、コンデンシングユニットHと回収側ボン
ベBはストレーナー42、配管46、電磁弁SV1及び
逆止弁39を介して連通され、コンデンシングユニット
Hと回収側ボンベBとの圧力差によって、コンデンシン
グユニットH内で液状態となっている冷媒を回収側ボン
ベBの接続口B2からボンベB内に回収する。
【0030】一方、圧縮機16の運転によって電磁弁S
V3、配管56、キャピラリチューブ37、配管48、
オイルセパレーター34、配管49、アキュムレーター
36及び逆止弁40を介して、接続口B1より回収側ボ
ンベB内のガス冷媒を吸引している。従って、回収側ボ
ンベB内の圧力は低くなっており、従って、上記液冷媒
の回収が促進される。また、配管56を経たガス冷媒は
キャピラリチューブ37を経て(ここで、冷媒中に含ま
れる液分を減圧して気化させる)配管48に入り、熱交
換器18、オイルセパレーター34、アキュムレーター
36、逆止弁40を経て圧縮機16に吸い込まれ、圧縮
された後、オイルセパレーター35を経て配管52に入
る。
【0031】配管52に入った冷媒は熱交換器18にて
ファン17により空冷され、キャピラリチューブ37に
比して抵抗値の大きいキャピラリチューブ38にて液冷
媒へと状態変化された後、逆止弁41を経て接続口B2
より回収側ボンベBに回収される。
【0032】ここで、ファン17は運転されて吸気孔2
4より外気を吸引し、熱交換器18に流通させるが、吸
気孔24は計量台9に面しているので、吸引による空気
流は回収側ボンベB周囲を通過することになる。従っ
て、回収側ボンベBの温度上昇が防止され、内部圧力の
上昇が抑制されるので、回収がより迅速に行えるように
なる。また、配管48に入ったガス冷媒は熱交換器18
にて配管52を通る冷媒により加熱されるかたちとなる
ので、冷媒のガス化は促進される。
【0033】この液冷媒のみの回収は回収側ボンベB内
の圧力とコンデンシングユニットH内の圧力が平衡され
た時点で終了する。また、この時点は計量台9による回
収側ボンベBの重量変化で把握することができる。この
ように、冷媒回収当初に圧縮機16を介すること無く、
コンデンシングユニットH内の液冷媒をそのまま回収側
ボンベBに回収するので、冷媒を迅速に回収することが
できるようになる。また、液冷媒を蒸発させること無く
回収するので、冷媒温度の低下による回収率の低下も防
止できる。
【0034】係る液冷媒の回収が終了したら、今度は電
磁弁SV1、SV3を閉じ、電磁弁SV2を開く。これ
によって、コンデンシングユニットH内でガス状となっ
ている冷媒は、圧縮機16の運転によって電磁弁SV
2、キャピラリチューブ37、配管48、オイルセパレ
ーター34、配管49、アキュムレーター36及び逆止
弁40を介して、圧縮機16に吸引される。
【0035】これによって吸引されたガス冷媒は、キャ
ピラリチューブ37を経て(ここで、冷媒中に含まれる
液分を減圧して気化させる)配管48に入り、前述同様
に熱交換器18を介してオイルセパレーター34に入
る。ここで、冷媒中に含まれるオイルが分離され、ガス
冷媒のみがアキュムレーター36、逆止弁40を経て圧
縮機16に吸い込まれ、圧縮された後、オイルセパレー
ター35に入る。そして、ここで圧縮機16のオイルが
分離され、その後ガス冷媒のみが配管52に入る。
【0036】配管52に入った冷媒は同様に熱交換器1
8にてファン17により空冷され、抵抗値の大きいキャ
ピラリチューブ38にて液冷媒へと状態変化された後、
逆止弁41他を経て接続口B2より回収側ボンベBに回
収される。
【0037】次に、本発明の冷媒回収装置1の移動・運
搬時の作業を説明する。尚、各接続口C1〜C3と、ゴ
ムホース61〜63及びボンベBは取り外されているも
のとする。勿論、図2、図3の如く水平フレーム6を水
平方向とした状態で把手部13を持ち移動することもで
きるが、冷媒回収装置1を輸送車両Tから被回収装置と
なる上記コンデンシングユニットHの近くまで移動させ
る際、或いは、回収終了後に輸送車両Tまで移動する際
には、図7に示す如く水平フレーム6を立てた状態とす
る。この状態では、長い方の水平フレーム6が縦となる
ため、把手部12を持って車輪8を転がすことにより、
図2、図3の如き状態に比して容易に移動することがで
きるようになると共に、狭い通路を通過する際にも方向
転換等が容易に行えるようになる。
【0038】このとき、電装部21は両フレーム6、7
の接続部分に位置する回転軸8A側の隅部に対角線上で
対向するケース14内隅部に配置されているから、上述
の如き移動の際に水平フレーム6を水平方向、或いは、
垂直方向の何れの状態とした場合にも、電装部21は本
体2内の最上部に位置することになる。従って、熱交換
器18等の他の機器から滴下する結露水等が電装部21
に降りかかって漏電や短絡故障を引き起こすことも無く
なる。
【0039】また、前述の如き移動時等に水平フレーム
6をに立てた場合には、圧縮機16の圧縮部103は下
方となるので、圧縮機16内のオイルを圧縮部103側
に集めて置くことができる。この圧縮部103周囲には
前述の如きシールを確保するためにオイルが必要である
ため、圧縮部103の周囲にオイルが無い場合には、正
規の設置状態とした後、30分位圧縮機16を運転する
ことができない。
【0040】しかしながら、本発明では上述の如く水平
フレーム16を立てた状態でも圧縮部103周囲にオイ
ルを集めて置くことができるので、水平フレーム16を
立てた状態から水平状態として直ぐに圧縮機16の運転
を開始することが可能となり、回収作業を円滑に進める
ことができるようになる。
【0041】次に、冷媒回収装置1を輸送車両Tの荷台
TCに積み込む際には、先ず、図7の如く車両Tのテー
ルゲートTGを開け、図7の如く冷媒回収装置1の水平
フレーム6を立てた状態で荷台TC側に水平フレーム6
を向ける。次に、垂直フレーム7の把手部13を持って
図中矢印で示す如く水平フレーム6を荷台TC側に倒
し、水平フレーム6をバンパーTBに当接させる。その
状態で冷媒回収装置1を持ち上げながら倒し、荷台TC
内に押し込むことにより、水平フレーム6は水平状態の
横長となって荷台TCに安定的に収納される。尚、荷台
TCから降ろす作業はこの逆の手順で行う。
【0042】ここで、本体2は両フレーム6、7より外
側に出っ張っていないので、車両Tへの積み降ろしの際
に、水平フレーム6をレール代わりに使用して冷媒回収
装置1を荷台TCに積み込み、或いは荷台TCから降ろ
すことができる。従って、輸送車両Tからの積み降ろし
作業が極めて円滑化される。
【0043】
【発明の効果】以上詳述した如く本発明によれば、一端
が相互に接続された垂直フレーム及び水平フレームの他
端にそれぞれ外側に突出した把手部を設け、両フレーム
の一端接続部にその回転軸を設けた車輪を備えると共
に、両フレームにより構成される隅角部の内側に、圧縮
機、油分離器等を具備した本体を取り付けたので、前記
水平フレームを水平方向とした状態、或いは垂直方向と
した状態の何れの状態にも容易に変更でき、その状態で
何れかの把手を持って移動させることができる。従っ
て、被回収装置近傍への移動が極めて容易となるもので
ある。
【0044】また、本体はフレーム外側に出っ張らない
ので、輸送車両への積み降ろしの際には、例えば水平フ
レームを車両の一部に当接させ、該フレームをレール代
わりに使用して冷媒回収装置を荷台に積み込み、或い
は、荷台から降ろすことができる。従って、輸送車両か
らの積み降ろし作業が極めて円滑化される。
【0045】更に、両フレームの接続部側の隅部に対角
線上で対向する本体内隅部に電装部を配置したものであ
るから、水平フレームを水平方向、或いは、垂直方向の
何れの状態とした場合にも、電装部は本体内の最上部に
位置することになる。従って、冷媒回収装置を移動する
際等に他の機器から滴下する結露水等が電装部に降りか
かって漏電や短絡故障を引き起こすことも無くなるもの
である。
【0046】請求項2の発明によれば、上記に加えて
縮機を横型回転式圧縮機とし、この圧縮機を計量台と平
行に、且つ、その圧縮部が車輪側となるよう設置したも
のであるから、移動時等に水平フレームを垂直方向に立
てた場合には、その圧縮部が下方となるので、圧縮機内
のオイルを圧縮部側に集めて置くことができる。従っ
て、水平フレームを立てた状態から水平状態とした後、
早期に圧縮機の運転を開始することが可能となり、回収
作業を円滑に進めることができるようになるものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の冷媒回収装置の斜視図である。
【図2】本発明の冷媒回収装置の縦断側面図である。
【図3】本発明の冷媒回収装置のもう一つの縦断側面図
である。
【図4】圧縮機の縦断側面図である。
【図5】本発明の冷媒回収装置の本体内に設置される冷
媒回収機の構成図である。
【図6】本発明の冷媒回収装置による冷媒回収作業を説
明する図である。
【図7】輸送車両への冷媒回収装置の積み降ろし作業を
説明する図である。
【符号の説明】
1 冷媒回収装置 2 本体 3 冷媒回収機 6 水平フレーム 7 垂直フレーム 8 車輪 9 計量台 12 把手部 13 把手部 16 圧縮機 21 電装部 22 制御回路 26 傾斜検出器 103 圧縮部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−93566(JP,A) 特開 平1−142375(JP,A) 実開 平4−50370(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F25B 45/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被回収装置から不要冷媒を回収する冷媒
    回収装置において、一端が相互に接続された垂直フレー
    ム及び水平フレームと、両フレームの他端よりそれぞれ
    外側に突出した把手部と、前記両フレームの一端接続部
    にその回転軸が設けられた車輪とを備え、前記両フレー
    ムにより構成される隅角部の内側に、圧縮機等を具備し
    た本体を取り付け、該本体の前記水平フレーム他端側に
    計量台を取り付けると共に、前記回転軸側の隅部に対角
    線上で対向する前記本体内隅部に電装部を配置したこと
    を特徴とする冷媒回収装置。
  2. 【請求項2】 被回収装置から不要冷媒を回収する冷媒
    回収装置において、一端が相互に接続された垂直フレー
    ム及び水平フレームと、両フレームの他端よりそれぞれ
    外側に突出した把手部と、前記両フレームの一端接続部
    にその回転軸が設けられた車輪とを備え、前記両フレー
    ムにより構成される隅角部の内側に、圧縮機等を具備し
    た本体を取り付け、該本体の前記水平フレーム他端側に
    計量台を取り付けると共に、前記圧縮機を横型回転式圧
    縮機とし、該圧縮機を前記計量台と平行に、且つ、その
    圧縮部が前記車輪側となるよう設置したことを特徴とす
    る冷媒回収装置。
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