JP5439009B2 - イミダゾリウム塩、電解液並びに電気化学デバイス - Google Patents
イミダゾリウム塩、電解液並びに電気化学デバイス Download PDFInfo
- Publication number
- JP5439009B2 JP5439009B2 JP2009086025A JP2009086025A JP5439009B2 JP 5439009 B2 JP5439009 B2 JP 5439009B2 JP 2009086025 A JP2009086025 A JP 2009086025A JP 2009086025 A JP2009086025 A JP 2009086025A JP 5439009 B2 JP5439009 B2 JP 5439009B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- formula
- ethyl
- tetrafluoroborate
- methyl
- carbonate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
- 0 C*(C)C[C@@]1CC(C)CC1 Chemical compound C*(C)C[C@@]1CC(C)CC1 0.000 description 2
- RTJYNHNARURDLD-UHFFFAOYSA-N CC1(C2)C3C2CC1C3 Chemical compound CC1(C2)C3C2CC1C3 RTJYNHNARURDLD-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
Images
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/10—Energy storage using batteries
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/13—Energy storage using capacitors
Landscapes
- Electric Double-Layer Capacitors Or The Like (AREA)
- Secondary Cells (AREA)
Description
1.式(1)で表されるイミダゾリウム塩。
3.1及び2のイミダゾリウム塩の少なくとも一種を含有することを特徴とする電気化学デバイス用電解液。
4.1及び2のイミダゾリウム塩の少なくとも一種と式(2)および式(3)で表される化合物の少なくとも一種を含有することを特徴とする電気化学デバイス用電解液。
7.有機溶媒がプロピレンカーボネート、エチレンカーボネート、ジメチルカーボネート、エチルメチルカーボネート、ジエチルカーボネート又はスルホランのうち少なくとも1種を含んでいる6に記載の電気化学デバイス用電解液。
8.式(1)で表される化合物の添加量が電解液に対して0.0001〜10重量%であることを特徴とする上記3〜7のいずれかに記載の電気化学デバイス用電解液。
9.上記3〜8のいずれかに記載の電解液を用いた電気化学デバイス。
10.上記3〜8のいずれかに記載の電解液を用いた電気二重層キャパシタ。
本発明のイミダゾリウム化合物は特許文献1のイミダゾリウム化合物とは構造の異なる化合物である。
1−ペンテニル−3−メチルイミダゾリウムテトラフルオロボレート、1−ペンテニル−3−エチルイミダゾリウムテトラフルオロボレート、1−ペンテニル−2,3−ジメチルイミダゾリウムテトラフルオロボレート、1−ペンテニル−2−エチル−3−メチルイミダゾリウムテトラフルオロボレート、1−ペンテニル−2−メチル−3−エチルイミダゾリウムテトラフルオロボレート、1−ペンテニル−2,3−ジエチルイミダゾリウムテトラフルオロボレート、1−ヘキシニル−3−メチルイミダゾリウムテトラフルオロボレート、1−ヘキシニル−3−エチルイミダゾリウムテトラフルオロボレート、1−ヘキシニル−2,3−ジメチルイミダゾリウムテトラフルオロボレート、1−ヘキシニル−2−エチル−3−メチルイミダゾリウムテトラフルオロボレート、1−ヘキシニル−2−メチル−3−エチルイミダゾリウムテトラフルオロボレート、1−ヘキシニル−2,3−ジエチルイミダゾリウムテトラフルオロボレート、1−ヘプテニル−3−メチルイミダゾリウムテトラフルオロボレート、1−ヘプテニル−3−エチルイミダゾリウムテトラフルオロボレート、1−ヘプテニル−2,3−ジメチルイミダゾリウムテトラフルオロボレート、1−ヘプテニル−2−エチル−3−メチルイミダゾリウムテトラフルオロボレート、1−ヘプテニル−2−メチル−3−エチルイミダゾリウムテトラフルオロボレート、1−ヘプテニル−2,3−ジエチルイミダゾリウムテトラフルオロボレート、1−オクテニル−3−メチルイミダゾリウムテトラフルオロボレート、1−オクテニル−3−エチルイミダゾリウムテトラフルオロボレート、1−オクテニル−2,3−ジメチルイミダゾリウムテトラフルオロボレート、1−オクテニル−2−エチル−3−メチルイミダゾリウムテトラフルオロボレート、1−オクテニル−2−メチル−3−エチルイミダゾリウムテトラフルオロボレート、1−オクテニル−2,3−ジエチルイミダゾリウムテトラフルオロボレート、1−ノネニル−3−メチルイミダゾリウムテトラフルオロボレート、1−ノネニル−3−エチルイミダゾリウムテトラフルオロボレート、1−ノネニル−2,3−ジメチルイミダゾリウムテトラフルオロボレート、1−ノネニル−2−エチル−3−メチルイミダゾリウムテトラフルオロボレート、1−ノネニル−2−メチル−3−エチルイミダゾリウムテトラフルオロボレート、1−ノネニル−2,3−ジエチルイミダゾリウムテトラフルオロボレート、1−デケニル−3−メチルイミダゾリウムテトラフルオロボレート、1−デケニル−3−エチルイミダゾリウムテトラフルオロボレート、1−デケニル−2,3−ジメチルイミダゾリウムテトラフルオロボレート、1−デケニル−2−エチル−3−メチルイミダゾリウムテトラフルオロボレート、1−デケニル−2−メチル−3−エチルイミダゾリウムテトラフルオロボレート、1−デケニル−2,3−ジエチルイミダゾリウムテトラフルオロボレート、並びに上記テトラフルオロボレートを上記Xで示される各種アニオン等に変更した化合物を挙げることが出来る。また、アルカンの炭素鎖の長さとしては、ペンテニル基、ヘキセニル基、ヘプテニル基が好ましい。
N,N,N,N−テトラエチルアンモニウムテトラフルオロボレート、N,N,N−トリエチル−N−メチルアンモニウムテトラフルオロボレート、N−エチル−N−メチルピロリジニウムテトラフルオロボレート、N,N−ジエチルピロリジニウムテトラフルオロボレート、N−メチル−N−メトキシメチルピロリジニウムテトラフルオロボレート、N−エチル−N−メトキシメチルピロリジニウムテトラフルオロボレート、N−メチル−N−エトキシメチルピロリジニウムテトラフルオロボレート、N−エチル−N−エトキシメチルピロリジニウムテトラフルオロボレート、スピロ−(1,1’)−ビピロリジニウムテトラフルオロボレート、N,N−ジエチル−N−メチル−N−メトキシエチルアンモニウムテトラフルオロボレート、並びに上記テトラフルオロボレートを上記Yで示される各種アニオン等に変更した化合物を挙げることができる。
1,3−ジメチルイミダゾリウムテトラフルオロボレート、1,2,3−トリメチルイミダゾリウムテトラフルオロボレート、1−エチル−3−メチルイミダゾリウムテトラフルオロボレート、1−エチル−2,3−ジメチルイミダゾリウムテトラフルオロボレート、1,2−ジエチル−3−メチルイミダゾリウムテトラフルオロボレート、1,2,3−トリエチルイミダゾリウムテトラフルオロボレート、1−プロピル−3−メチルイミダゾリウムテトラフルオロボレート、1−プロピル−2,3−ジメチルイミダゾリウムテトラフルオロボレート、1−ブチル−3−メチルイミダゾリウムテトラフルオロボレート、1−ブチル−2,3−ジメチルイミダゾリウムテトラフルオロボレート、1−ペンチル−3−メチルイミダゾリウムテトラフルオロボレート、1−ペンチル−2,3−ジメチルイミダゾリウムテトラフルオロボレート、1−ヘキシル−3−メチルイミダゾリウムテトラフルオロボレート、1−ヘキシル−2,3−ジメチルイミダゾリウムテトラフルオロボレート、1−ヘプチル−3−メチルイミダゾリウムテトラフルオロボレート、1−ヘプチル−2,3−ジメチルイミダゾリウムテトラフルオロボレート、1−オクチル−3−メチルイミダゾリウムテトラフルオロボレート、1−オクチル−2,3−ジメチルイミダゾリウムテトラフルオロボレート、1−ノニル−3−メチルイミダゾリウムテトラフルオロボレート、1−ノニル−2,3−ジメチルイミダゾリウムテトラフルオロボレート、1−デシル−3−メチルイミダゾリウムテトラフルオロボレート、1−デシル−2,3−ジメチルイミダゾリウムテトラフルオロボレート、並びに上記テトラフルオロボレートを上記Yで示される各種アニオン等に変更した化合物を挙げることができる。
使用する有機溶媒は1種類を単独で使用しても良く、また2種類を混合して用いてもよい。
環状炭酸エステルとしては、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート、ブチレンカーボネート、4−フルオロ−1,3−ジオキソラン−2−オン、4−(トリフルオロメチル)−1,3−ジオキソラン−2−オンなどが挙げられ、好ましくは、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネートが良い。
環状エーテルとしては、テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒドロフランなどが挙げられる。
鎖状エーテルとしては、ジメトキシエタンなどが挙げられる。
ラクトン化合物としては、γ−バレロラクトン、γ−ブチロラクトンなどが挙げられる。
鎖状エステルとしては、メチルプロピオネート、メチルアセテート、エチルアセテート、メチルホルメートなどが挙げられる。
ニトリル化合物としては、アセトニトリルなどが挙げられる。
アミド化合物としては、ジメチルホルムアミドなどが挙げられる。
スルホン化合物としては、スルホラン、メチルスルホラン、ジメチルスルホン、エチルメチルスルホンなどが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
さらに、イミダゾリウム化合物と有機溶媒を混合し、電解液として使用することもできる。使用する有機溶媒は1種類を単独で使用しても良く、また2種類を混合して用いても良い。使用できる有機溶媒としては、上述したものと同じ有機溶媒が好適に使用できる。
炭素材料としては、活性炭材料が好ましく、具体的には、おがくず活性炭、やしがら活性炭、ピッチ・コークス系活性炭、フェノール樹脂系活性炭、ポリアクリロニトリル系活性炭、セルロース系活性炭等を挙げることができる。
金属酸化物系材料としては、例えば、酸化ルテニウム、酸化マンガン、酸化コバルト等を挙げることができる。導電性高分子材料としては、例えば、ポリアニリン膜、ポリピロール膜、ポリチオフェン膜、ポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)膜等を挙げることができる。
式(4)で表されるイミダゾール化合物としては、メチルイミダゾール、エチルイミダゾール、ブチルイミダゾール、1,2−ジメチルイミダゾール、1−エチル−2−メチルイミダゾール、1,2−ジエチルイミダゾール等を挙げることができる。
式(5)で表される化合物としては、塩化ペンテニル、塩化ヘキシニル、塩化ヘプテニル、塩化オクテニル、塩化ノネニル、塩化デケニル、臭化ペンテニル、臭化ヘキシニル、臭化ヘプテニル、臭化オクテニル、臭化ノネニル、臭化デケニル、ヨウ化ペンテニル、ヨウ化ヘキシニル、ヨウ化ヘプテニル、ヨウ化オクテニル、ヨウ化ノネニル、ヨウ化デケニル等を挙げることができる。
好ましくは、芳香族炭化水素、ハロゲン化炭化水素、ケトン、ニトリルが良い。溶媒は、1種単独で又は2種以上混合して使用しても良い。
これらの溶媒は、好ましくは、無水溶媒(水分1000ppm以下)がよい。
式(7)で表される化合物は公知化合物であり、例えば、HBF4、HPF6、HN(CF3SO2)2、HN(CF3CF2SO2)2、(FSO2)2NH、CF3SO3H、LiBF4、LiPF6、LiN(CF3SO2)2、LiN(CF3CF2SO2)2、(FSO2)2NLi、CF3SO3Li、AgBF4、AgPF6、AgN(CF3SO2)2、AgN(CF3CF2SO2)2、(FSO2)2NAg、CF3SO3Ag等を挙げることができる。
このような溶媒としては、例えば水;ジクロロエタン、クロロホルム、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素;メタノール、エタノール、イソプロパノール、n−ブタノール、tert−ブタノール等の低級アルコール;アセトン、メチルエチルケトン等のケトン;ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル等のエーテル;酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル;ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミド等の非プロトン性極性溶媒等を挙げることができる。
好ましくは、低級アルコール類、ハロゲン化炭化水素、水が良い。これらの溶媒は、1種単独で又は2種以上混合して使用できる。
塩交換反応は、該樹脂中のアニオンを予め目的とするアニオンへ交換しておき、式(6)で表されるイミダゾリウム塩を溶解した溶液を樹脂中に通すことで達成できる。ここで使用される溶媒は、式(6)で表されるイミダゾリウム塩を溶解でき、且つ塩交換反応に悪影響を及ぼさない限り広く利用できる。このような溶媒として、例えば、水、アルコール類等を挙げることができる。
中和剤としては、各種アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、有機アルカリ金属塩、銀塩等を挙げることができる。具体的には、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸リチウム、炭酸カルシウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム、水酸化カルシウム、過塩素酸ナトリウム、過塩素酸カリウム、過塩素酸リチウム、酢酸ナトリウム、酢酸カリウム、硝酸銀、硫酸銀、過塩素酸銀、酸化銀等を挙げることができる。
反応は、先の式(1)で表されるイミダゾール塩を合成する手法にて行うことができ、更に続く目的に応じた塩へ変換する手法も式(1)で表されるイミダゾール塩を合成する手法を適用できる。
式(6)で表されるイミダゾリウム塩を水に溶解し、この溶液に所定量のテトラフルオロホウ酸水溶液を添加し、30〜150℃で1〜2時間程度反応させる。反応により作成した溶液を、塩化メチレン溶媒にて分液し、減圧濃縮を行う。さらに、塩化メチレン溶媒で希釈し、アルミナカラムにより精製、溶出液を減圧濃縮、乾燥させることにより、目的化合物を単離することができる。
1−ペンテニル−3−メチルイミダゾリウム テトラフルオロボレート
反応容器に1−メチルイミダゾール54.0g(0.658モル)を秤取り、5−ブロモ−1−ペンテン100g(0.671モル)を滴下した。室温で36時間攪拌した後、ジクロロメタンで希釈し、アルミナカラムを通した。溶出物を濃縮し1−ペンテニル−3−メチルイミダゾリウム ブロミド128gを得た。
これを、蒸留水500mLに溶解し10℃以下に冷却した。酸化銀77gを少しずつ加えた。室温で24時間攪拌した後、ろ過した。濾液を10℃以下に冷却し42%HBF4水溶液23gを少しずつ加えた。2時間攪拌した後、ろ過し、濾液を減圧濃縮し黄色い油状物を得た。塩化メチレンで希釈しアルミナカラムに通した後、濃縮した。濃縮物をメタノールに溶解し活性炭を加え12時間攪拌した後ろ過濃縮した。得られた濃縮物を高真空下で乾燥し、目的とする1−ペンテニル−3−メチルイミダゾリウム テトラフルオロボレート55g(収率42%)を得た。
1H−NMR(methanol−d4) δ ppm: 2.03(m,2H), 2.16(m,2H), 3.96(s,3H), 4.25(t,2H), 5.07(d,1H), 5.10(d,1H), 5.85(m,1H), 7.63(d,2H), 8.94(s,1H); IR cm−1: 3155, 3064, 2857, 1737, 1640, 1571, 1452, 1363, 1338, 1285, 1167, 1036, 917, 846, 753, 698, 648, 620
1−ペンテニル−2,3−ジメチルイミダゾリウム テトラフルオロボレート
反応容器に1,2−ジメチルイミダゾール58.6g(0.61モル)を秤取り、アセトニトリル200mlに溶解した。5−ブロモ−1−ペンテン 100g(0.671モル)を滴下した。室温で5日間攪拌した後、濃縮し結晶を得た。アセトンで再結晶し1−ペンテニル−2,3−ジメチルイミダゾリウム ブロミド129gを得た。
これを、蒸留水130mLに溶解し、フッ化ナトリウム59.1gを60mlの水に溶かした水溶液を加え室温で2時間攪拌した。塩化メチレンを加え分液した。塩化メチレン抽出液を濃縮し、再び少量の塩化メチレンにて希釈してアルミナカラムに通した。溶出液を濃縮し、得られた濃縮物を高真空下で乾燥し、目的とする1−ペンテニル−2,3−ジメチルイミダゾリウム テトラフルオロボレート100g(収率75%)を得た。
1H−NMR(methanol−d4) δ ppm: 1.95(m,2H), 2.16(m,2H), 2.63(s,3H), 3.83(s,3H), 4.17(t,2H), 5.08(dd,1H), 5.10(dd,1H), 5.78(m,1H), 7.25(d,2H); IR cm−1: 3151, 3078, 2941, 1737, 1641,1590,1540,1443,1422,1390, 1363, 14342, 1285, 1248, 1045, 1036, 917, 846, 753, 698, 648, 620
分極性電極として、活性炭粉末(ピッチ、コークス系活性炭、水蒸気賦活、比表面積1400〜1500m2/g)80重量%とアセチレンブラック10重量%とポリテトラフルオロエチレン粉末10重量%とをロールで混練した。その後、圧延して厚さ0.1mmのシートを作製し0.03mmのエッチドアルミにカーボンペースト等の導電性ペーストで接着し、電極シートとした。このシートを金型で打ち抜き180℃、高真空下で乾燥させ、ラミネート型電極を作製した。
ラミネート型電極、セルロース型セパレータ、電解液を用い、定格電圧2.7Vもしくは3.0V、静電容量13〜15F/ccのラミネート型電気二重層キャパシタを作製した。
作製した電気二重層キャパシタは、25℃に設定された恒温槽内にて、2.7V(溶媒にSLを使用した際は3.0V)の定電圧充電を24時間行い0.0Vまで放電しエージング処理をした。初期における静電容量は、25℃に設定された恒温槽内にて、2.7V(溶媒にSLを使用した際は3.0V)の定電圧充電を30分間行い、所定電圧まで放電を行い、その電圧勾配より求めた。長期信頼性試験においては、60℃に設定した恒温槽内にて、所定の時間まで電圧2.7V(溶媒にSLを使用した際は3.0V)で印加し1000hフローティング試験を行った。その後、初期の静電容量測定と同様の手法にて容量を測定し、容量減少率を求めた。
N−メトキシメチル−N−メチルピロリジニウムテトラフルオロボレート(MMMP・BF4)(大塚化学製)24.7重量部、プロピレンカーボネート(PC)74重量部、1−ペンテニル−3−メチルイミダゾリウムテトラフルオロボレート(PenMIBF4)(大塚化学製)1.3重量部の割合で配合し、電解液を得た。
配合は、露点が、−60℃以下の窒素雰囲気ドライボックス内で行い、溶液の水分は30ppm以下であることを確認した。各種電解液の、電気二重層キャパシタにおける特性評価を行った。結果を表1に記載する。
N−メトキシメチル−N−メチルピロリジニウムテトラフルオロボレート(MMMP・BF4)(大塚化学製)24.7重量部、プロピレンカーボネート(PC)74重量部、1−ペンテニル−2,3−ジメチルイミダゾリウムテトラフルオロボレート(PenDMIBF4)(大塚化学製)1.3重量部の割合で配合し、実施例1と同様にして電解液を得た。各種電解液の性能の測定を行った。結果を表1に記載する。
N−メトキシメチル−N−メチルピロリジニウムテトラフルオロボレート(MMMP・BF4)(大塚化学製)22.5重量部、エチレンカーボネート(EC)30重量部、ジメチルカーボネート(DMC)20重量部、ジエチルメチルカーボネート(EMC)25重量部、1−ペンテニル−2,3−ジメチルイミダゾリウムテトラフルオロボレート(PenDMIBF4)(大塚化学製)2.5重量部の割合で配合し、実施例1と同様にして電解液を得た。各種電解液の性能の測定を行った。結果を表1に記載する。
N−メトキシメチル−N−メチルピロリジニウムテトラフルオロボレート(MMMP・BF4)(大塚化学製)23.75重量部、エチレンカーボネート(EC)30重量部、ジメチルカーボネート(DMC)20重量部、ジエチルメチルカーボネート(EMC)25重量部、1−ペンテニル−2,3−ジメチルイミダゾリウムテトラフルオロボレート(PenDMIBF4)(大塚化学製)1.25重量部の割合で配合し、実施例1と同様にして電解液を得た。各種電解液の性能の測定を行った。結果を表1に記載する。
N−メトキシメチル−N−メチルピロリジニウムテトラフルオロボレート(MMMP・BF4)(大塚化学製)26重量部、プロピレンカーボネート(PC)74重量部の割合で配合し、実施例1と同様にして電解液を得た。 各種電解液の性能の測定を行った。結果を表1に記載する。
N−メトキシメチル−N−メチルピロリジニウムテトラフルオロボレート(MMMP・BF4)(大塚化学製)25重量部、エチレンカーボネート(EC)30重量部、ジメチルカーボネート(DMC)20重量部、ジエチルメチルカーボネート(EMC)25重量部の割合で配合し、実施例1と同様にして電解液を得た。各種電解液の性能の測定を行った。結果を表1に記載する。
N−メトキシメチル−N−メチルピロリジニウムテトラフルオロボレート(MMMP・BF4)(大塚化学製)25.0重量部、プロピレンカーボネート(PC)75.0重量部、1−ペンテニル−2,3−ジメチルイミダゾリウムトリフルオロアセテート(PenDMICF3CO2)(大塚化学製)0.01重量部の割合で配合し、実施例1と同様にして電解液を得た。各種電解液の性能の測定を行った。結果を表1に記載する。
N−メトキシメチル−N−メチルピロリジニウムテトラフルオロボレート(MMMP・BF4)(大塚化学製)25.0重量部、プロピレンカーボネート(PC)75.0重量部、1−ペンテニル−2,3−ジメチルイミダゾリウムトリフルオロメタンスルホネート(PenDMICF3SO3)(大塚化学製)0.002重量部の割合で配合し、実施例1と同様にして電解液を得た。各種電解液の性能の測定を行った。結果を表1に記載する。
2 ラミネート
3 電極
4 セパレータ
Claims (7)
- 下記式(1)で表されるイミダゾリウム塩の少なくとも一種と、式(2)で表される化合物および式(3)で表される化合物の少なくとも一種を含有することを特徴とする電気化学デバイス用電解液。
- 式(2)および式(3)で表わされるカチオンが、N−エチル−N−メチルピロリジニウム、N−メチル−N−メトキシメチルピロリジニウム、スピロ−(1,1’)−ビピロリジニウム、N,N,N,N−テトラエチルアンモニウム、N,N,N−トリエチル−N−メチルアンモニウム、1−エチル−3−メチルイミダゾール、1−エチル−2,3−ジメチルイミダゾールである請求項1に記載の電気化学デバイス用電解液。
- 請求項1または2に記載の電解液に、少なくとも一種の有機溶媒を混合させることを特徴とする電気化学デバイス用電解液。
- 有機溶媒がプロピレンカーボネート、エチレンカーボネート、ジメチルカーボネート、エチルメチルカーボネート、ジエチルカーボネート又はスルホランである請求項3に記載の電気化学デバイス用電解液。
- 式(1)で表される化合物の添加量が電解液に対して0.0001〜10重量%であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の電気化学デバイス用電解液。
- 請求項1〜5のいずれかに記載の電解液を用いた電気化学デバイス。
- 請求項1〜5のいずれかに記載の電解液を用いた電気二重層キャパシタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009086025A JP5439009B2 (ja) | 2009-03-31 | 2009-03-31 | イミダゾリウム塩、電解液並びに電気化学デバイス |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009086025A JP5439009B2 (ja) | 2009-03-31 | 2009-03-31 | イミダゾリウム塩、電解液並びに電気化学デバイス |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010235526A JP2010235526A (ja) | 2010-10-21 |
JP5439009B2 true JP5439009B2 (ja) | 2014-03-12 |
Family
ID=43090214
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009086025A Expired - Fee Related JP5439009B2 (ja) | 2009-03-31 | 2009-03-31 | イミダゾリウム塩、電解液並びに電気化学デバイス |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5439009B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20130119431A (ko) * | 2010-09-30 | 2013-10-31 | 바스프 에스이 | 전해질용 첨가제 |
EP2833383B1 (en) * | 2012-03-27 | 2019-08-14 | Sumitomo Seika Chemicals CO. LTD. | Electrolyte solution for capacitors, electric double layer capacitor, and lithium ion capacitor |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0334270A (ja) * | 1989-06-30 | 1991-02-14 | Nippon Kagaku Sangyo Kk | 二次電池用電解液および二次電池 |
JP2004035869A (ja) * | 2002-06-28 | 2004-02-05 | Keiichi Uno | イオン性樹脂組成物及びその硬化物 |
JP4538183B2 (ja) * | 2002-07-10 | 2010-09-08 | 敬一 宇野 | イオン性樹脂シート |
EP1612809B1 (en) * | 2003-03-31 | 2015-08-19 | Piotrek Co., Ltd. | Composite polymer electrolyte composition |
JP4820535B2 (ja) * | 2004-02-24 | 2011-11-24 | 弘幸 大野 | 新規イミダゾリウム化合物 |
JP2006245074A (ja) * | 2005-02-28 | 2006-09-14 | Dainippon Printing Co Ltd | 有機薄膜太陽電池 |
-
2009
- 2009-03-31 JP JP2009086025A patent/JP5439009B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2010235526A (ja) | 2010-10-21 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4802107B2 (ja) | 第4級アンモニウム塩、電解質、電解液並びに電気化学デバイス | |
JP5279764B2 (ja) | 第4級アンモニウム塩およびその製造方法 | |
JP4802108B2 (ja) | 第4級アンモニウム塩、電解質、電解液並びに電気化学デバイス | |
WO2014061484A1 (ja) | 蓄電デバイス用電解質塩及び電解液、並びに蓄電デバイス | |
JP2010503198A (ja) | 電解質溶液およびこれを含む超高容量キャパシター | |
JP2012074541A (ja) | 電気二重層キャパシタ用電解液及び電気化学デバイス | |
JP4836578B2 (ja) | 第四級アンモニウム塩、電解質、電解液及び電気化学デバイス | |
JP4751629B2 (ja) | 第4級アンモニウム塩、電解質、電解液並びに電気化学デバイス | |
JP5439009B2 (ja) | イミダゾリウム塩、電解液並びに電気化学デバイス | |
JP2006193460A (ja) | 第4級アンモニウム塩、電解液及び電気化学デバイス | |
JP6921825B2 (ja) | 電気化学デバイス用電解質、電解液ならびに電気化学デバイス | |
JP5116655B2 (ja) | 第4級アンモニウム塩電解質を用いた電解液および電気化学素子 | |
JP5116654B2 (ja) | 第4級アンモニウム塩電解質を用いた電解液および電気化学素子 | |
WO2006077893A1 (ja) | 電解液及び電気化学デバイス | |
JP5063172B2 (ja) | 電気二重層キャパシタ用電解液 | |
KR101896835B1 (ko) | 비스(옥살레이트)보레이트를 음이온으로 갖는 전해질 염을 함유하는 전해액 조성물 또는 이를 포함하는 전기이중층 커패시터 | |
JP2009218398A (ja) | 電解液及び電気化学デバイス | |
JP2010108974A (ja) | キヌクリジニウム塩含有電解液 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20120210 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20121127 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20130115 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20131105 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20131120 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20131210 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20131216 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5439009 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |