JP2006193460A - 第4級アンモニウム塩、電解液及び電気化学デバイス - Google Patents
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Abstract
Description
Ue et al., J. Electrochem. Soc. 141(2989) 1994
1.式(1)で表される第4級アンモニウム塩。
R4で示される基としては、メトキシメチル基、エトキシメチル基、プロポキシメチル基及びイソプロポキシメチル基を挙げることができる。好ましくは、メトキシメチル基又はエトキシメチル基が良い。
より好ましくは、N−エチル−N−メトキシメチル−N,N−ジメチルアンモニウムヘキサフルオロホスフェート、N,N−ジエチル−N−メトキシメチル−N−メチルアンモニウムヘキサフルオロホスフェート、N−エトキシメチル−N−エチル−N,N−ジメチルアンモニウムヘキサフルオロホスフェート、N−エトキシメチル−N,N―ジエチル−N−メチルアンモニウムヘキサフルオロホスフェートが良い。
式(6)において、Mは、H又はNa、K、Li等のアルカリ金属原子、Ca、Mg、Ba等のアルカリ土類金属原子、Ag等の金属原子を含む。
式(4)で表される第3級アミンとしては、エチルジメチルアミン、ジメチルn−プロピルアミン、ジメチルiso−プロピルアミン、ジエチルメチルアミン、エチルメチルn−プロピルアミン、エチルメチルiso−プロピルアミン等を挙げることができる。
式(5)で表される化合物としては、クロロメチルメチルエーテル、ブロモメチルメチルエーテル、ヨードメチルメチルエーテル、クロロメチルエチルエーテル、ブロモメチルエチルエーテル、ヨードメチルエチルエーテル、クロロメチル−n−プロピルエーテル、ブロモメチル−n−プロピルエーテル、ヨードメチル−n−プロピルエーテル、クロロメチル−iso−プロピルエーテル、ブロモメチル−iso−プロピルエーテル、ヨードメチル−iso−プロピルエーテル等を挙げることができる。
用いられる溶媒としては、式(4)で表される第3級アミン及び式(5)で表される化合物を溶解し得、反応に悪影響を及ぼさない溶媒である限り、公知のものを広く使用できる。このような溶媒としては、例えば、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素;ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素;メタノール、エタノール、イソプロパノール、n−ブタノール、tert−ブタノール等の低級アルコール;アセトン、メチルエチルケトン等のケトン;ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル等のエーテル;n−ヘキサン、n−ヘプタン等の脂肪族炭化水素;シクロヘキサン等の脂肪族炭化水素等を挙げることができる。
好ましくは、トルエン等の芳香族炭化水素、クロロホルム等のハロゲン化炭化水素、アセトン等のケトンが良い。斯かる溶媒は、1種単独で又は2種以上混合して使用できる。
これらの溶媒は、好ましくは、無水溶媒(水分1000ppm以下)が良い。
原料として用いられる式(6)で表される化合物は、公知化合物である。例えば、HPF6、LiPF6、NaPF6、KPF6、AgPF6等を挙げることができる。
このような溶媒としては、例えば、水;ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素;メタノール、エタノール、イソプロパノール、n−ブタノール、tert−ブタノール等の低級アルコール;アセトン、メチルエチルケトン等のケトン;酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル:ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミド等の非プロトン性極性溶媒を挙げることができる。
好ましくは、メタノール等の低級アルコール類;クロロホルム等のハロゲン化炭化水素:水が良い。これらの溶媒は、1種単独で又は2種以上混合して使用できる。
塩交換反応は、該樹脂中のアニオンを予め目的とするアニオンへ交換しておき、式(1a)で表される第4級アンモニウム塩を溶解した溶液を該樹脂中に通すことで達成できる。ここで使用される溶媒は、式(1a)を溶解でき、且つ塩交換反応に悪影響を及ぼさない限り公知のものを広く使用できる。このような溶媒としては、例えば、水、アルコール類等を挙げることができる。
またハロゲンの混入を嫌う用途の場合、一度ハロゲン塩を中和、塩交換した後、更に目的に応じた塩に変換することで、ハロゲンの混入を削減することもできる。
中和剤としては、各種アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、有機アルカリ金属塩、銀塩等を挙げることができる。具体的には、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸リチウム、炭酸カルシウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム、水酸化カルシウム、過塩素酸ナトリウム、過塩素酸カリウム、過塩素酸リチウム、酢酸ナトリウム、酢酸カリウム、硫酸銀、硝酸銀、過塩素酸銀等を挙げることができる。
反応形式は、先の式(1)で表される第4級アンモニウム塩を合成する手法にて行うことができ、更に続く目的に応じた塩へ変換する手法も式(1)で表される第4級アンモニウム塩を合成する手法を適用できる。
塩交換反応は、該樹脂中のアニオンを予め目的とするアニオンへ交換しておき、式(1a)で表される第4級アンモニウム塩を溶解した溶液を該樹脂中に通すことで達成できる。ここで使用される溶媒は、式(1a)を溶解でき、且つ塩交換反応に悪影響を及ぼさない限り公知のものを広く使用できる。このような溶媒としては、例えば、水、アルコール類等を挙げることができる。
式(1a)で表される第4級アンモニウム塩をジクロロメタンに溶解し、この溶液に所定量のソディウムヘキサフルオロホスフェート水溶液を添加し、5℃〜150℃で30分程度反応させる。反応により生成する有機層を抽出し、水にて洗浄を繰り返す。抽出層を減圧濃縮し、乾燥することにより、目的化合物を単離することができる。
有機溶媒としては、環状炭酸エステル、鎖状炭酸エステル、リン酸エステル、環状エーテル、鎖状エーテル、ラクトン化合物、鎖状エステル、ニトリル化合物、アミド化合物、スルホン化合物等を挙げることができる。これらの有機溶媒は、1種類を単独で用いてもよく、また2種類以上を混合して用いてもよい。
環状炭酸エステルとしては、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート、ブチレンカーボネートなどが挙げられ、好ましくは、プロピレンカーボネートが良い。
鎖状炭酸エステルとしては、ジメチルカーボネート、エチルメチルカーボネート、メチルノルマルプロピルカーボネート、メチルイソプロピルカーボネート、ノルマルブチルメチルカーボネート、ジエチルカーボネート、エチルノルマルプロピルカーボネート、エチルイソプロピルカーボネート、ノルマルブチルエチルカーボネート、ジノルマルプロピルカーボネート、ジイソプロピルカーボネート、ジノルマルブチルカーボネートなどが挙げられ、好ましくは、ジメチルカーボネート、エチルメチルカーボネートが良い。
リン酸エステルとしては、リン酸トリメチル、リン酸トリエチル、リン酸エチルジメチル、リン酸ジエチルメチルなどが挙げられる。
鎖状エーテルとしては、ジメトキシエタンなどが挙げられる。
ラクトン化合物としては、γ−ブチロラクトンなどが挙げられる。
鎖状エステルとしては、メチルプロピオネート、メチルアセテート、エチルアセテート、メチルホルメートなどが挙げられる。
ニトリル化合物としては、アセトニトリルなどが挙げられる。
アミド化合物としては、ジメチルホルムアミドなどが挙げられる。
スルホン化合物としては、スルホラン、メチルスルホランなどが挙げられる。
好ましくは、環状炭酸エステル、鎖状炭酸エステル、ニトリル化合物、スルホン化合物が良い。
混合有機溶媒としては、例えば、環状炭酸エステルと鎖状炭酸エステル、鎖状炭酸カーボネート同士、スルホラン化合物同士を挙げることができる。
環状炭酸エステルと鎖状炭酸エステルとしては、例えば、エチレンカーボネートとジメチルカーボネート、エチレンカーボネートとエチルメチルカーボネート、エチレンカーボネートとジエチルカーボネート、プロピレンカーボネートとジメチルカーボネート、プロピレンカーボネートとエチルメチルカーボネート、プロピレンカーボネートとジエチルカーボネート等を挙げることができる。
スルホラン化合物同士としては、例えば、スルホランとメチルスルホラン等を挙げることができる。
好ましくは、エチレンカーボネートとエチルメチルカーボネート、プロピレンカーボネートとエチルメチルカーボネート、ジメチルカーボネートとエチルメチルカーボネート等を挙げることができる。
電気化学デバイスとしては、例えば、電気二重層キャパシタ、二次電池等を挙げることができる。本発明の電解質又は電解液は、公知の電気二重層キャパシタ及び二次電池に使用されている電解質又は電解液と同じように使用できる。
本発明の式(1)で表される第4級アンモニウム塩が液体の場合には、それ自身を電解液として使用でき、また、該塩を適当な有機溶媒と混合して使用することができる。電気二重層キャパシタ用電解液を調製するに当っては、水分が電気二重層キャパシタの性能に悪影響を与える為、大気が混入しない環境、例えば、アルゴンガス、窒素ガス等の不活性雰囲気のグローブボックス内において調製することが好ましい。作業環境の水分を露点計で管理することができる。露点が−60℃以下になるように、作業環境を設定するのが好ましい。露点が−60℃を超えた場合、作業時間が長くなると、電解液が雰囲気中の水分を吸収する為、電解液中の水分が上昇するので好ましくない。電解液中の水分は、カールフィッシャー水分計で測定することができる。
有機溶媒としては、上述した種々の溶媒を使用することができるが、溶媒の種類によって誘電率、粘性、融点等の物性が異なるため、使用する有機溶媒の種類と本発明の式(1)で表される第4級アンモニウム塩の種類に応じて、これらの混合組成を決定するのが好ましい。
例えば、N−エトキシメチル−N−エチル−N,N−ジメチルアンモニウムヘキサフルオロホスフェートとエチルメチルカーボネートからなる電解液の場合、N−エトキシメチル−N−エチル−N,N−ジメチルアンモニウムヘキサフルオロホスフェートの組成は30〜80重量%が好ましく、更に好ましくは35〜70重量%である。N−エトキシメチル−N,N−ジエチル−N−メチルアンモニウムヘキサフルオロホスフェートとエチルメチルカーボネートからなる電解液の場合、N−エトキシメチル−N,N−ジエチル−N−メチルアンモニウムヘキサフルオロホスフェートの組成は25〜100重量%が好ましく、更に好ましくは30〜90重量%である。
本発明の式(1)で表される第4級アンモニウム塩は、それ自体が液体の場合は、第4級アンモニウム塩にリチウム塩を溶解させることにより電解液が得られる。また、本発明の式(1)で表される第4級アンモニウム塩を適当な有機溶媒と混合し、この混合物にリチウム塩を溶解させることにより電解液が得られる。
リチウム塩は、六フッ化リン酸リチウム、硼フッ化リチウム、過塩素酸リチウム、トリフロロメタンスルホン酸リチウム、スルホニルイミドリチウム、スルホニルメチドリチウムなど、種々のリチウム塩を使用できる。リチウム塩の析出が生じない限り、その種類は特に限定されない。
本発明においては、リチウム塩を形成するアニオンに、BF4 −が含まれていることが好ましい。理由は定かではないが、テトラフルオロボレートを含む場合には正極集電体として使用されるアルミニウムの表面に不働態皮膜が形成され、アルミニウムの溶出を抑制できるためではないかと考えられる。BF4 −の含有量イオン数は、電解液中の全アニオン数の0.5%以上になるように調製するのが好ましく、0.8%以上になるように調製するのがより好ましい。上限濃度は、BF4 −の含有イオン数が電解液中の全アニオン数の100%である。
有機溶媒としては、前記と同様の環状炭酸エステル、鎖状炭酸エステル、リン酸エステル、環状エーテル、鎖状エーテル、ラクトン化合物、鎖状エステル、ニトリル化合物、アミド化合物、スルホン化合物等を挙げることができる。これらの有機溶媒は、1種類を単独で用いてもよく、また2種類以上を混合して用いてもよい。
鎖状炭酸エステルとしては、ジメチルカーボネート、エチルメチルカーボネート、ジエチルカーボネートなどが挙げられ、好ましくは、ジメチルカーボネート、エチルメチルカーボネートが良い。
これらの溶媒は1種類でも2種類以上を混合してもよい。
混合有機溶媒としては、例えば、ジメチルカーボネートとエチルメチルカーボネート等を挙げることができる。
特定の有機添加剤としては、例えば、エチレンカーボネート、ビニレンカーボネート、ブチレンカーボネート、エチレントリチオカーボネート、ビニレントリチオカーボネート、エチレンサルファイト等を挙げることができる。これらの中で、エチレンカーボネート、ビニレンカーボネートが好ましい。これらの有機添加剤は、1種単独で又は2種以上混合して使用される。
上記特定の有機添加剤を含むことにより、リチウム二次電池負極表面にSEI(Solid Electrolyte Interface)として知られるリチウムイオン選択的透過膜が形成され、第4級アンモニウム塩を形成するアンモニウムカチオンの分解及び負極材料への挿入を抑制でき、その結果、リチウム二次電池に安定した充放電特性を与えることができる。
上記特定の有機添加剤は、希釈剤としての機能も併せ持つ物質が含まれている。
炭素材料としては、活性炭材料が好ましく、具体的には、おがくず活性炭、やしがら活性炭、ピッチ・コークス系活性炭、フェノール樹脂系活性炭、ポリアクリロニトリル系活性炭、セルロース系活性炭等を挙げることができる。
金属酸化物系材料としては、例えば、酸化ルテニウム、酸化マンガン、酸化コバルト等を上げることができる。
導電性高分子材料としては、例えば、ポリアニリン、ポリピロール膜、ポリチオフェン膜、ポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)膜等を挙げることができる。
上記において、1>x>0、1>y>0、1>z>0、y+z<1である。
正極は、これらの正極活物質を、公知の導電助剤及び結着剤と共に加圧成型することにより、又は正極活物質を公知の導電助剤及び結着剤と共にピロリドン等の有機溶剤に混合し、ペースト状にしたものをアルミニウム箔等の集電体に塗工後、乾燥することにより得ることができる。
負極は、これらの負極活物質を、公知の導電助剤及び結着剤と共に加圧成型することにより、又は負極活物質を公知の導電助剤及び結着剤と共にピロリドン等の有機溶剤に混合し、ペースト状にしたものを銅箔等の集電体に塗工後、乾燥することにより得ることができる。
トリメチルアミン(試薬:Aldrich製)40.2gを無水アセトン(試薬:関東化学製)342gに溶解し、窒素置換した。5℃下クロロメチルエチルエーテル(試薬:東京化成製を蒸留精製)64.0gを1時間で滴下した。次いで、15℃以下にて4時間攪拌し、反応を終了した。5℃まで冷却し、生成した固体を窒素下濾別した。650gのアセトンにて洗浄した後、減圧乾燥し、88.0gの目的物(白色固体)を得た。
1H−NMR(CD3OD)δppm:
1.30(t 3H),3.11(s 9H),3.92(q 2H),4.69(s 2H)
1H−NMR(CD3OD)δppm:
1.29(t 3H),3.04(s 9H),3.89(q 2H),4.58(s 2H)
エチルジメチルアミン(試薬:東京化成製)82.84gを脱水アセトン(試薬:和光純薬製)522gに溶解し、窒素置換した。5℃下クロロメチルメチルエーテル(試薬:東京化成製を蒸留精製)92.42gを2時間で滴下した。次いで、15℃以下にて5時間攪拌し、反応を終了した。5℃まで冷却し、生成した固体を窒素下濾別した。350gのアセトンにて洗浄した後、減圧乾燥し、165.49gの目的物(白色固体)を得た。
1H−NMR(CD3OD)δppm:
1.36(m 3H),3.04(s 6H),3.41(q 2H),3.68(s 3H),4.63(s 2H)
1H−NMR(CD3OD)δppm:
1.33(m 3H),2.98(s 6H),3.36(q 2H),3.65(s 3H),4.54(s 2H)
エチルジメチルアミン(試薬:東京化成製)24.7gを脱水2−ブタノン(試薬:和光純薬製)220gに溶解し、窒素置換した。5℃下クロロメチルエチルエーテル(試薬:東京化成製を蒸留精製)31.6gを1時間で滴下した。次いで、15℃以下にて5時間攪拌し、反応を終了した。5℃まで冷却し、生成した固体を窒素下濾別した。200gのアセトンにて洗浄した後、減圧乾燥し、52.1gの目的物(白色固体)を得た。
1H−NMR(CD3OD)δppm:
1.33(m 6H),3.03(s 6H),3.41(q 2H),3.89(q 2H),4.67(s 2H)
1H−NMR(CD3OD)δppm:
1.31(m 6H),2.98(s 6H),3.36(q 2H),3.87(q 2H),4.59(s 2H)
N,N−ジエチル−N−メチルアミン(試薬:東京化成製を精留により精製)52.3gを307gの脱水2−ブタノン(試薬:和光純薬製)に溶解し、窒素置換した。5℃下クロロメチルメチルエーテル(試薬:東京化成製を精留精製)48.2gを1.75時間で滴下した。5〜10℃にて5時間攪拌し反応を終了した。反応液を濾別し、得られた個体を300gの冷2−ブタノンにて洗浄した。減圧乾燥し、88.3gの目的物(白色固体)を得た。
1H−NMR(CD3OD)δppm:
1.33(m 6H),2.97(s 3H),3.38(m 4H),3.65(s 3H),4.59(s 2H)
1H−NMR(CD3OD)δppm:
1.30(m 6H),2.91(s 3H),3.33(m 4H),3.62(s 3H),4.50(s 2H)
N,N−ジエチル−N−メチルアミン(試薬:東京化成製を精留により精製)51.8gを327gの脱水2−ブタノン(試薬:和光純薬製)に溶解し、窒素置換した。5℃下クロロメチルエチルエーテル(試薬:東京化成製を精留精製)56.0gを1.5時間で滴下した。5〜10℃にて5.5時間攪拌し反応を終了した。5℃にて2−ブタノン層を分液し、得られた液体を120gの2−ブタノンで洗浄した。減圧乾燥し、39.7gの目的物(薄黄色液体)を得た。
1H−NMR(CD3OD)δppm:
1.33(m 9H),2.98(s 3H),3.38(m 4H),3.86(q 2H),4.66(s 2H)
1H−NMR(CD3OD)δppm:
1.30(m 9H),2.92(s 3H),3.33(m 4H),3.83(q 2H),4.57(s 2H)
トリエチルアミン(試薬:東京化成製を精留精製)71.6gを459gの無水アセトン(試薬:関東化学製)に溶解し、窒素置換した。0℃下クロロメチルエチルエーテル(試薬:東京化成製を精留精製)66.6gを1時間で滴下した。5〜10℃にて5時間攪拌し反応を終了した。反応液を濾過し、得られた固体を650gのアセトンで洗浄した。減圧乾燥し、74.6gの目的物(白色固体)を得た。
1H−NMR(CD3OD)δppm:
1.31(m 12H),3.34(q 6H),3.83(q 2H),4.62(s 2H)
1H−NMR(CD3OD)δppm:
1.29(m 12H),3.31(q 6H),3.81(q 2H),4.56(s 2H)
実施例1で製造したN−エトキシメチル−N,N,N−トリメチルアンモニウムヘキサフルオロホスフェートとエチルメチルカーボネート(キシダ化学株式会社製、リチウムバッテリーグレード)とを、種々濃度で、露点が−60℃以下の窒素雰囲気ドライボックス内で混合した。混合後の溶液の水分をカールフィッシャー水分計(平沼産業株式会社製、平沼微量水分測定装置AQ−7)で測定し、30ppm以下であることを確認した。混合濃度は表1に掲げる通りとし、各種組成物の電気伝導度を測定した。
上記各種組成物を、ドライボックス内で4ccずつ、スクリュー栓が付いたガラス容器に移し、ドライボックスの外に取り出した。各種溶液が入ったガラス容器を恒温槽に浸漬し、25℃、0℃、−30℃でそれぞれ5時間保持し、目視で状態を確認した。表において、「−」は二層分離を、「固」は固体状態を示す。
混合状態の観察後、分離していない、或いは固化していない液体状態の組成溶液について、再度ドライボックス内から溶液を取り出し電気伝導度を測定した。電気伝導度の測定には、導電率計(CDM210 Radiometer社製)を使用した。測定セルにはXE−100(Radiometer社製)を使用した。
実施例2で製造したN−エチル−N−メトキシメチル−N、N−ジメチルアンモニウムヘキサフルオロホスフェートとエチルメチルカーボネート(キシダ化学株式会社製、リチウムバッテリーグレード)とを、種々濃度で、露点が−60℃以下の窒素雰囲気ドライボックス内で混合した。混合後の溶液の水分をカールフィッシャー水分計(平沼産業株式会社製、平沼微量水分測定装置AQ−7)で測定し、30ppm以下であることを確認した。混合濃度は表2に掲げる通りとし、実施例7と同様に各種組成物の電気伝導度を測定した。
実施例4で製造したN,N−ジエチル−N−メトキシメチル−N−メチルアンモニウムヘキサフルオロホスフェートとエチルメチルカーボネート(キシダ化学株式会社製、リチウムバッテリーグレード)とを、種々濃度で、露点が−60℃以下の窒素雰囲気ドライボックス内で混合した。混合後の溶液の水分をカールフィッシャー水分計(平沼産業株式会社製、平沼微量水分測定装置AQ−7)で測定し、30ppm以下であることを確認した。混合濃度は表3に掲げる通りとし、実施例7と同様に各種組成物の電気伝導度を測定した。
実施例5で製造したN−エトキシメチル−N,N−ジエチル−N−メチルアンモニウムヘキサフルオロホスフェートとエチルメチルカーボネート(キシダ化学株式会社製、リチウムバッテリーグレード)とを、種々濃度で、露点が−60℃以下の窒素雰囲気ドライボックス内で混合した。混合後の溶液の水分をカールフィッシャー水分計(平沼産業株式会社製、平沼微量水分測定装置AQ−7)で測定し、30ppm以下であることを確認した。混合濃度は表4に掲げる通りとし、実施例7と同様に各種組成物の電気伝導度を測定した。
実施例6で製造したN−エトキシメチル−N,N,N−トリエチルアンモニウムヘキサフルオロホスフェートとエチルメチルカーボネート(キシダ化学株式会社製、リチウムバッテリーグレード)とを、種々濃度で、露点が−60℃以下の窒素雰囲気ドライボックス内で混合した。混合後の溶液の水分をカールフィッシャー水分計(平沼産業株式会社製、平沼微量水分測定装置AQ−7)で測定し、30ppm以下であることを確認した。混合濃度は表5に掲げる通りとし、実施例7と同様に各種組成物の電気伝導度を測定した。
実施例1で製造したN−エトキシメチル−N,N,N−トリメチルアンモニウムヘキサフルオロホスフェートをジメチルカーボネート:エチルメチルカーボネート=1:1(共にキシダ化学株式会社製、リチウムバッテリーグレード)の混合溶液に濃度が1.5Mになるように、露点が−60℃以下の窒素雰囲気ドライボックス内で混合調液した。混合後の溶液の水分をカールフィッシャー水分計(平沼産業株式会社製、平沼微量水分測定装置AQ−7)で測定し、30ppm以下であることを確認した。実施例7と同様に電気伝導度を測定し結果を表6に示す。
実施例2で製造したN−エチル−N−メトキシメチル−N,N−ジメチルアンモニウムヘキサフルオロホスフェートをジメチルカーボネート:エチルメチルカーボネート=1:1(共にキシダ化学株式会社製、リチウムバッテリーグレード)の混合溶液に濃度が1.5Mになるように、露点が−60℃以下の窒素雰囲気ドライボックス内で混合調液した。混合後の溶液の水分をカールフィッシャー水分計(平沼産業株式会社製、平沼微量水分測定装置AQ−7)で測定し、30ppm以下であることを確認した。実施例7と同様に電気伝導度を測定し結果を表7に示す。
実施例3で製造したN−エトキシメチル−N−エチル−N,N−ジメチルアンモニウムヘキサフルオロホスフェートをジメチルカーボネート:エチルメチルカーボネート=1:1(共にキシダ化学株式会社製、リチウムバッテリーグレード)の混合溶液に濃度が1.5Mになるように、露点が−60℃以下の窒素雰囲気ドライボックス内で混合調液した。混合後の溶液の水分をカールフィッシャー水分計(平沼産業株式会社製、平沼微量水分測定装置AQ−7)で測定し、30ppm以下であることを確認した。実施例7と同様に電気伝導度を測定し結果を表8に示す。
実施例4で製造したN,N−ジエチル−N−メトキシメチル−N−メチルアンモニウムヘキサフルオロホスフェートをジメチルカーボネート:エチルメチルカーボネート=1:1(共にキシダ化学株式会社製、リチウムバッテリーグレード)の混合溶液に濃度が1.5Mになるように、露点が−60℃以下の窒素雰囲気ドライボックス内で混合調液した。混合後の溶液の水分をカールフィッシャー水分計(平沼産業株式会社製、平沼微量水分測定装置AQ−7)で測定し、30ppm以下であることを確認した。実施例7と同様に電気伝導度を測定し結果を表9に示す。
実施例5で製造したN−エトキシメチル−N,N−ジエチル−N−メチルアンモニウムヘキサフルオロホスフェートをジメチルカーボネート:エチルメチルカーボネート=1:1(共にキシダ化学株式会社製、リチウムバッテリーグレード)の混合溶液に濃度が1.5Mになるように、露点が−60℃以下の窒素雰囲気ドライボックス内で混合調液した。混合後の溶液の水分をカールフィッシャー水分計(平沼産業株式会社製、平沼微量水分測定装置AQ−7)で測定し、30ppm以下であることを確認した。実施例7と同様に電気伝導度を測定し結果を表10に示す。
実施例6で製造したN−エトキシメチル−N,N,N−トリエチルアンモニウムヘキサフルオロホスフェートをジメチルカーボネート:エチルメチルカーボネート=1:1(共にキシダ化学株式会社製、リチウムバッテリーグレード)の混合溶液に濃度が1.5Mになるように、露点が−60℃以下の窒素雰囲気ドライボックス内で混合調液した。混合後の溶液の水分をカールフィッシャー水分計(平沼産業株式会社製、平沼微量水分測定装置AQ−7)で測定し、30ppm以下であることを確認した。実施例7と同様に電気伝導度を測定し結果を表11に示す。
実施例18
実施例5で製造したN−エトキシメチル−N,N−ジエチル−N−メチルアンモニウムヘキサフルオロホスフェートとエチルメチルカーボネート(キシダ化学株式会社製、リチウムバッテリーグレード)とを、混合組成が重量比で50:50となるように、露点が−60℃以下の窒素雰囲気ドライボックス内で調液した。混合後の溶液の水分をカールフィッシャー水分計(平沼産業株式会社製、平沼微量水分測定装置AQ−7)で測定し、30ppm以下であることを確認した。
上記電解液を使用して図1の構造を有する電気二重層キャパシタを製造した。電極1及び電極2は、活性炭を主成分とする電導性物質、バインダー、N−メチルピロリドンとともに混練して得られたペーストをアルミニウム箔に150μmの厚さで塗工後、乾燥して得られたシート状電極を円板状に切り出したものである。容器体1、容器体2、スペーサー、スプリングは共にステンレス鋼製であり、セパレータは、ポリプロピレン不織布である。電気二重層キャパシタの組み立てはアルゴンガスを満たしたグローブボックス内でおこなった。電極1、電極2、容器体1、容器体2、スプリング、スペーサーは120℃の加熱下、24時間真空乾燥した後、グローブボックス内に持ち込んだ。上記調製した電解液を電極1、電極2、セパレータに含浸させ、図1の構成で容器体1と容器体2をガスケットを介してかしめることによって電気二重層キャパシタを得た。
実施例6で製造したN−エトキシメチル−N,N,N−トリエチルアンモニウムヘキサフルオロホスフェートとエチルメチルカーボネート(キシダ化学株式会社製、リチウムバッテリーグレード)とを、混合組成が重量比で50:50となるように、露点が−60℃以下の窒素雰囲気ドライボックス内で調液した。混合後の溶液の水分をカールフィッシャー水分計(平沼産業株式会社製、平沼微量水分測定装置AQ−7)で測定し、30ppm以下であることを確認した。実施例18において使用した電解液に代えて、本実施例において上記調製した電解液を使用した以外は、実施例18と同様にして電気二重層キャパシタを得た。
N,N,N−トリエチル−N−メチルアンモニウムクロライド(試薬:東京化成製)100gをメタノール100gに溶解し、30wt%HBF4のメタノール溶液200.0gを添加した。30分攪拌するとN,N,N−トリエチル−N−メチルアンモニウムテトラフルオロボレートの結晶が析出した。溶液を濾過後、結晶をイソプロピルアルコールで洗浄してから、130℃の加熱下、窒素気流中にて乾燥し、副生した塩化水素と過剰のHBF4およびメタノール、イソプロピルアルコールを除き目的物(白色固体)127.1gを得た。
1H−NMR(CD3OD)δppm:
1.31(m 9H),2.95(S 3H),3.34(q 6H)
上記で製造したN,N,N−トリエチル−N−メチルアンモニウムテトラフルオロボレートをプロピレンカーボネート(キシダ化学株式会社製、リチウムバッテリーグレード)に濃度が1.5Mになるように、露点が−60℃以下の窒素雰囲気ドライボックス内で混合調液した。混合後の溶液の水分をカールフィッシャー水分計(平沼産業株式会社製、平沼微量水分測定装置AQ−7)で測定し、30ppm以下であることを確認した。
実施例18において使用した電解液に代えて、本比較例において調製した上記電解液を使用した以外は、実施例18と同様にして電気二重層キャパシタを得た。
2 電極
3 セパレータ
4 容器体
5 容器体
6 ガスケット
7 スペーサー
8 スプリング
11 正極
12 負極
13 多孔質セパレータ
14 正極缶
15 負極缶
16 ガスケット
17 スペーサー
18 スプリング
Claims (12)
- 請求項1に記載の第4級アンモニウム塩の少なくとも1種と、有機溶媒とを含んでなることを特徴とする組成物。
- 有機溶媒が、環状炭酸エステル、鎖状炭酸エステル、リン酸エステル、環状エーテル、鎖状エーテル、ラクトン化合物、鎖状エステル、ニトリル化合物、アミド化合物及びスルホン化合物から選ばれる1種以上の有機溶媒であることを特徴とする請求項2に記載の組成物。
- 有機溶媒が、鎖状炭酸エステルであることを特徴とする請求項3に記載の組成物。
- 鎖状炭酸エステルが、ジメチルカーボネート及びエチルメチルカーボネートから選ばれる1種以上の鎖状炭酸エステルであることを特徴とする請求項4に記載の組成物。
- 請求項6〜7のいずれか1項記載の電解質の少なくとも1種と、有機溶媒とを含んでなることを特徴とする電解液。
- 有機溶媒が、環状炭酸エステル、鎖状炭酸エステル、リン酸エステル、環状エーテル、鎖状エーテル、ラクトン化合物、鎖状エステル、ニトリル化合物、アミド化合物及びスルホン化合物から選ばれる1種以上の有機溶媒であることを特徴とする請求項8に記載の電解液。
- 有機溶媒が、鎖状炭酸エステルであることを特徴とする請求項9に記載の電解液。
- 鎖状炭酸エステルが、ジメチルカーボネート及びエチルメチルカーボネートから選ばれる1種以上の鎖状炭酸エステルであることを特徴とする請求項10に記載の電解液。
- 請求項8〜11のいずれかに記載の電解液を用いたことを特徴とする電気化学デバイス。
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2005
- 2005-01-12 JP JP2005005796A patent/JP2006193460A/ja active Pending
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