JP5438430B2 - 建物構造 - Google Patents

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本発明は、良好な設備効率で、土間部の環境を向上させることが出来る建物構造に関するものである。
従来、建物等の排熱を利用して、自動車の構成要素の暖気に利用する排熱利用システムが知られている(特許文献1乃至3参照)。
特開2006−322407号公報 特開2009−40233号公報 特開2007−252117号公報
しかしながら、このような従来の排熱利用システムでは、車庫内に駐車した状態で、空調媒体を搬送する媒体搬送管を、自動車に連結しなければならない。
このため、この媒体搬送管と自動車との接続部分の装脱着作業が、煩雑となってしまうといった問題があった。
そこで、本発明の目的は、土間部の環境を、効率良く向上させることが出来、設備効率の良好な建物構造を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に記載されたものは、建物の居室部の床下空間に設置される空調装置を有して、該居室部に隣接配置される土間部の土間床面が、前記居室部の居室床面よりも低く設定された建物構造である。
そして、前記土間床面と、前記居室床面との間に設定される段差部のうち、土間側側面に前記空調装置の吹出口が開口形成されている建物構造を特徴としている。
また、前記土間部は、自動車を収納する車庫である。
更に、前記土間部の土間床面上方に位置する土間空間部と、前記居室部の居室空間部との間を開閉自在とする間仕切り部材を有する。
また、前記居室部の居室床面には、前記空調装置の居室床給気口部が設けられている。
そして、請求項に記載されたものは、前記土間部には、自動車に搭載されるバッテリの充放電を行う充放電装置を設けたことを特徴としている。
本発明の請求項1に記載されたものによれば、前記土間部の土間床面と居室床面との間に設定される段差部のうち、土間側側面に設けられた空調装置の吹出口から、冷気又は暖気が、土間部の空間内に供給される。
土間部では、建物の居室部の床下空間に設置される空調装置の空調能力を効率良く利用できる。
従って、良好な設備効率で、土間部の環境を向上させることが出来る。
また、前記土間部が、自動車を収納する車庫であるので、夜間等、駐車中に自動車の構成要素の温熱環境を、暖気若しくは冷気で、効率良く調整が出来る。
このため、暖気運転等を省略または削減でき、迅速に発進できる。
また、自動車に搭載したエネルギー(ガソリン車ではガソリン、電気自動車では電気)を暖気運転等に消費するのを抑制できるので、航続距離を延ばすことが出来る。
特に、現状航続距離の短い電気自動車では効果が大きい。
更に、前記間仕切り部材によって、土間部の土間床面上方に位置する土間空間部と、前記居室部の居室空間部との間が開閉自在となるので、空調効率が良好である。
また、前記床下空間に設置される空調装置によって、独立若しくは同時に、車庫空間部と及び、居室空間部とを冷暖房可能となるため、設備効率が良好である。
そして、前記居室部の居室床面に設けられた前記空調装置の居室床給気口部によって、冷気又は暖気が供給されて、車庫空間部内と、居室空間部内とを同一雰囲気温度にすることが出来、居室空間の一部として、前記土間部を利用することが可能となる。
また、請求項に記載されたものは、前記土間部に設けられた充放電装置によって、建物の側から、夜間電力等の割安な電力を用いて、自動車に搭載されるバッテリへの充放電を行うことが出来る。
本発明の実施の形態の実施例1の建物構造で、建物全体の構成を説明する1階部分の平面図である。 実施の形態の実施例1の建物構造で、図1のA−A線に沿った位置での断面図である。 実施の形態の実施例1の建物構造で、自動車が車庫から出た後の土間部内の様子を表す一部断面斜視図である。 本発明の実施の形態の実施例2の建物構造で、建物全体の構成を説明する1階部分の平面図である。 実施の形態の実施例2の建物構造で、図4のB−B線に沿った位置での断面図である。
以下、本発明の実施の形態の建物構造を図面に基づいて説明する。
図1乃至図5は、この発明の実施の形態の空調システムを備えた建物構造を示すものである。
まず、建物の構成から説明すると、この実施の形態の建物としての住宅1は、主に、図2に示すように、基礎断熱構造となるように構築された基礎底盤コンクリート1aと、この基礎底盤コンクリート1aの周囲に立設された基礎側壁コンクリート1bとを有している。
また、この住宅1の前記基礎側壁コンクリート1bの上端面部からは、上方に向けて外壁部1cが延設されて、これらの外壁部1c…によって囲まれた上部開口を覆う天井部1eを有する屋根部1dが、載置されている。
そして、これらの基礎側壁コンクリート1bの床下空間5側には、グラスウール等の基礎断熱材1fが、略全周に渡り貼設されていて、屋外9と、この住宅1内との間で断熱が行われるように構成されている。
更に、この床下空間5内には、空調装置6が設置されている。
この空調装置6は、夜間電力を利用可能なヒートポンプ式で構成されていて、屋外9に載置される屋外機6bと、配管6c…を介して接続されると共に、着脱可能なフィルタを有する屋内機6aとを有している。
この空調装置6には、各吹き出し口からの吹き出し温度及び風量を調整可能なコントローラ6dが、配線6eを介して接続されている。
このコントローラ6dは、下階としての一階部分に設けられる居室部2の壁面2aに添着されている。
このヒートポンプ式の空調装置6は、熱を低温物体と高温物体との間で移動させることにより、冷却若しくは加熱を行う装置である。
すなわち、この実施の形態の空調装置では、二酸化炭素などの熱媒を、前記配管6c…内で循環させながら、膨張・圧縮を行うことで、熱を吸収又は放出して、熱媒を冷却したり、加熱したりすることができるように構成されている。
また、この空調装置6の屋内機6aには、除湿された空気中の水分を屋外に排水するドレインパイプ部6fが、前記基礎側壁コンクリート1bの内外面を貫通して、屋外に向けて延設されている。
そして、この屋内機6aには、吸込部6gと、吹出部6hとが設けられていて、図示省略の内蔵ファンの回転を切り替えることにより、この吹出部6hから、様々な風速の冷気若しくは暖気を、吹出可能としている。
図1乃至図3は、この実施の形態の実施例1の建物構造を示すものである。
この建物構造では、図1に示すように、住宅1の一階部分に、玄関部4が設けられると共に、この玄関部4を正面から見て左,右に、居室部2と、土間部3とが、隣接されて配置されている。
このうち、この実施例1では、図2に示すように、前記居室部2の床下空間5に、前記空調装置6の屋内機6aが、基礎底盤コンクリート1aの上面で、前記基礎側壁コンクリート1bの壁際に沿って設置されている。
この屋内機6aのうち、前記吸込部6gには、吸込ダクト部材14が、接続されると共に、前記吹出部6hには、吹出ダクト部材15が、各々接続されている。
このうち、前記吸込ダクト部材14は、前記居室部2の居室床面8の上方空間から、吸気を行う居室内吸込口14aと、床下空間5内に向けて、位置する事により、床下空間5内の空気の吸気を行う床下吸込口14bとを有している。
また、この吸込ダクト部材14の途中には、前記居室内吸込口14aと、前記床下吸込口14bとの間で、吸込経路を切り替える吸込経路切換弁14cが設けられている。
更に、前記吹出ダクト部材15は、前記居室部2の居室床面8の上方空間から、吸気を行う居室内吹出口15aと、床下空間5内に向けて、位置する事により、床下空間5内の空気の吸気を行う床下吹出口15bとを有している。
また、この吹出ダクト部材15の途中には、前記居室内吹出口15aと、前記床下吹出口15bとの間で、吹出経路を切り替える吹出経路切換弁15cが設けられている。
そして、前記居室床面8のうち、前記居室内吸込口14a及び居室内吹出口15aに対応する箇所には、床上空調開口部16が、開口形成されていて、この床上空調開口部16には、格子状の空気導通路を有する通気グリル部材17が嵌着されている。
更に、この実施例1では、居室部2の居室床面8には、土間部3近傍に、図1又は図3に示すような前記空調装置6の居室床給気口部16a…が、設けられていて、各々通気グリル部材17…が、嵌着されている。
また、前記土間部3の土間床面7は、前記居室部2の居室床面8よりも、高さ方向寸法h1低く設定されていて、前記玄関部4のポーチ面部4a及び、居室部2の床下空間5の底面部5aと略同一高さ位置となるように構成されている。
前記土間床面7と、前記居室床面8との間には、この高さ方向寸法h1を有する段差部10が設定されている。
この段差部10には、上がり框が設定されると共に、土間側側面11には、前記空調装置6の吹出口12…が、複数開口形成されている。
また、これらの吹出口12…は、前記床下空間5と、前記土間部3の土間空間部としての車庫空間部27との間を連通させて、格子状の空気導通路を有する床下空調ガラリ部材13a,13b,13c…が、各々嵌着されている。
この実施例1の自動車100では、車体前部100a内部に、空調用又は動力用熱交換器101が設けられると共に、電気自動車若しくはハイブリッドカーの場合には、モータ若しくはエンジンの少なくとも何れか一方を有して構成されるパワーユニット102が設けられている。
このような自動車100を収納する車庫では、図1に示すように、土間部3の前記空調装置6の吹出口12のうち、床下空調ガラリ部材13aが嵌着された部分から供給される送風が、車体下面側に潜り込んで、前記空調用又は動力用熱交換器101,モータ若しくはエンジンからなるパワーユニット102に効率良く当たるように、自動車100が、この土間床面7上方の車庫空間部27内に駐車された位置で、床下空調ガラリ部材13aと、これらの空調用又は動力用熱交換器101若しくは、パワーユニット102と略対向する位置に配置されている。
更に、この実施例1の建物構造では、図2に示すように、前記各床下空調ガラリ部材13a,13b,13c,土間空調ガラリ部材20,26を通って、土間部3に供給される冷気又は暖気が、自動車100のフロアパネル100bの下面側と、土間床面7との間の隙間に供給されるように、前記各吹出口12,…19,25の位置が、設定されている。
この実施例1の車庫では、図1に示すように、土間部3に駐車された自動車100の内部に設けられたパワーユニット102に、前記空調装置6の吹出口12のうち、床下空調ガラリ部材13bが嵌着された部分から供給される送風が、効率良く当たるように配置されている。
更に、この実施例1の建物構造では、自動車100の車庫として使用する土間部3の奥側側壁部18は、これらの吹出口12…と、略同じ高さ位置となるように、吹出口19が開口形成されている。
そして、この吹出口19には、土間空調ガラリ部材20が、嵌着されている。
このため、この実施例1の車庫では、土間部3に駐車された自動車100のフロアパネル100b近傍に設けられたバッテリ103に、前記空調装置6の床下空調ガラリ部材13a及び土間空調ガラリ部材20が嵌着された吹出口12,19から供給される送風が、車体下面側に、車両側方若しくは後方から潜り込んで、効率良く当たるように配置されている。
このように、この実施例1では、土間部3の奥側側壁部18と、奥側に位置する基礎側壁コンクリート1bとの間には、給気通路21が形成されていて、前記居室部2の床下空間5と連通されることにより、前記空調装置6の床下吹出口15bから供給される冷気又は暖気が、この土間部3の空間内に供給可能とされている。
この給気通路21は、土間部3の奥側に位置するコーナ部22を介して、この土間部3の側壁部23と、側面に位置する基礎側壁コンクリート1b及び外壁部1cとの間に形成された給気通路24内に連通されている。
また、この側壁部23には、前記各吹出口12…と、略同じ高さ位置となるように、吹出口25が、開口形成されている。
そして、この吹出口25には、土間空調ガラリ部材26が、嵌着されている。
この土間部3の側壁部23と、基礎側壁コンクリート1b及び外壁部1cとの間には、給気通路24が形成されていて、前記居室部2の床下空間5の前記空調装置6の床下吹出口15bから供給される冷気又は暖気が、前記給気通路21,前記コーナ部22及びこの給気通路24内を通過して、前記土間部3の空間内に、前記吹出口25から供給可能となるように構成されている。
このように、この実施例1では、床下空間5の前記空調装置6の床下吹出口15bから供給される冷気又は暖気が、各吹出口12,…19,25の床下空調ガラリ部材13a,13b,13c,土間空調ガラリ部材20,26を介して、この土間部3の車庫空間部27内に供給可能としている。
更に、この土間部3のコーナ部22近傍には、前記自動車100に搭載されたバッテリ103の充放電を行う充放電装置104が設けられている。
そして、この実施例1の建物構造では、土間床面7上方に位置する車庫空間部27と、居室部2の居室空間部28内との間を開閉自在とする間仕切り部材29,29が設けられている。
この間仕切り部材29,29は、ガイドレール29a,29aに沿って、一部若しくは全部が、スライド収納される事により、前記車庫空間部27と、居室空間部28との間を連通させて、居室空間の一部として、前記土間部3が利用可能となるように構成されている。
また、この実施例1では、前記土間部3の入口側開口部3aには、この入口側開口部3aを開閉可能とするシャッタ装置3bが設けられている。
このため、前記間仕切り部材29,29の開閉状態に関わらず、このシャッタ装置3bによって、入口側開口部3aを閉塞することにより、前記土間床面7上方に位置する車庫空間部27内の雰囲気を、屋外の雰囲気と略隔離することが出来るように構成されている。
次に、この実施例1の建物構造の作用効果について説明する。
このように構成された実施例1の空調システムを備えた建物構造では、図2に示すように、居室部2の壁面2aに設けられたコントローラ6dを操作して、前記空調装置6を動作させると、この居室部2内への冷気若しくは暖気の供給と共に、若しくは独立して、前記土間部3の土間床面7と居室床面8との間に設定される段差部10のうち、土間側側面11に設けられた吹出口12から、冷気又は暖気が、土間部3の空間内に供給される。
土間部3では、駐車場として自動車100が収納されている場合、図2に示すように、前記各吹出口12…,19,25から給気される冷気又は暖気が、車体下面側と土間床面7との間へ、車両側方若しくは後方から潜り込んで、効率良く、車体前部100a内部に設けられた空調用又は動力用熱交換器101,電気自動車若しくはハイブリッドカーの場合には、モータ若しくはエンジンの少なくとも何れか一方を有して構成されるパワーユニット102,及びフロアパネル100b近傍に設けられたバッテリ103に、個別若しくは、同時に当てられる。
例えば、冬場の暖機運転が必要な場合に、暖機運転を省略又は減少させることが出来る。
このため、割安な深夜電力等を利用して前記充放電装置104から、自動車100のバッテリ103を充電している間に、車体の温熱環境を調整して、直ちに発進出来る。
しかも、発進時に既に温熱環境が調整されているので、電気自動車やハイブリッドカーでは、走行中のバッテリ103の消費量を抑制出来、エネルギ効率が良好である。
また、この実施例1では、前記土間部3が、自動車100を収納する車庫であるので、夜間等、駐車中に自動車100の構成要素の温熱環境を、隣接する居間部2の床下空間5に設けられた空調装置6を、夜間電力を用いて運転して、暖気若しくは冷気で、効率良く調整が出来る。
このため、自動車100の発進時の暖気運転等を省略または削減でき、迅速に発進できる。
また、自動車100に搭載したエネルギ(ガソリン車ではガソリン、電気自動車では電気)を暖気運転等に消費するのを抑制できるので、航続距離を延ばすことが出来る。
特に、自動車100が、現状航続距離の短い電気自動車である場合は、効果が大きい。
このように、自動車100の空調用又は動力用熱交換器101に暖気を直接供給して、予め温度を上昇させておくことにより、発進時の暖房温度の上昇速度を向上させることが出来る。
しかも、車室内の環境温度もこの暖気の供給により上昇しているので、自動車100に設けられているPTCヒータやセラミックヒータ等のエネルギを消費する暖房器具を発進時には、OFF若しくは、弱運転とすることが出来、消費電力を抑制し、エネルギ効率を良好なものとすることが出来る。
更に、夏場には、空調用又は動力用熱交換器101,モータ若しくはエンジン等のパワーユニット102,及びバッテリ103に、必要に応じて冷気を直接供給して当接させる事により、効率的に冷却出来る。
そして、空調用又は動力用熱交換器101に冷気を直接供給して、予め温度を低下させておくと共に、車体自体も冷却することが可能で、発進時に快適な車室内環境を得られる温度まで下げることが出来る。
このため、車室内の環境温度もこの冷気の供給により低下しているので、自動車100に設けられている空調装置の電動コンプレッサ等を発進時には、OFF若しくは、駆動量を減少させて、消費電力を抑制し、エネルギ効率を良好なものとすることが出来る。
また、この実施例1では、前記土間部3の入口側開口部3aに設けられたシャッタ装置3bが、この入口側開口部3aを閉塞するので、更に、建物の居室部の床下空間に設置される空調装置の空調能力を効率良く利用できる。
しかも、夜間等では、無人の居室部2を冷暖房する必要が無いので、前記間仕切り部材29,29を閉じて、土間床面7上方に位置する車庫空間部27と、居室部2の居室空間部28内との間を遮断することにより、狭い被冷暖房空間を土間部3に形成することが出来る。
従って、更に、住宅1の居室部2の床下空間5に設置される空調装置6の空調能力を、効率良く利用できる。
例えば、前記土間部3を乾燥室として用いる場合、前記床下空間に設置される空調装置6の乾燥能力を利用することにより、設備効率が良好である。
また、図3に示すように、前記土間部3から、自動車100が、発進した後は、車庫空間部27が、空状態となるので、作業スペースとして利用出来、スペース効率が良好で有る。
例えば、前記間仕切り部材29,29を開放することにより、この車庫空間部27と、前記居室空間部28とが連通して、一つの連続した大きな空間部として利用できる。
この際、前記シャッタ装置3bによって、入口側開口部3aを閉塞すると共に、前記居室床面8の土間部3近傍等に設けられた空調装置6の前記居室床給気口部16a…等から、冷気又は暖気を供給して、車庫空間部27内と、前記居室空間部28内とを同一雰囲気温度にすることが出来、居室空間の一部として、前記土間部3を利用することが出来る。
また、この居室床面8の土間部3近傍に設けられた居室床給気口部16a…から、車庫空間部27と、前記居室空間部28との間に、冷気又は暖気等の送風を上方に向けて供給することにより、エアカーテンとして利用する事も出来、空間としての拡がりを持たせつつ、温調雰囲気を分離独立させる等、状況に応じて、快適な居室空間を得られる。
更に、この実施例1では、前記土間部3に設けられた充放電装置104から延設される充放電ケーブル104aを、駐車中の自動車100に接続することにより、住宅1の側から、夜間電力等の割安な電力を用いて、自動車100に搭載されるバッテリ103への充放電を行うことが出来る。
また、この充放電ケーブル104aを介して、自動車100に搭載されたバッテリ103の側から、余剰電力を住宅1側に供給したり、或いは、売電したりすることが出来る。
充電完了後、前記空調装置6を用いた土間部3の空調制御を行えば、夜間電力を用いながら、自動車100の出発前の温調環境の整備を行うことが出来、各機器の電力消費の時間が重複することによるピークの発生も抑制できる。
そして、自動車100を土間部3内に出入りさせる際に、従来の車庫のように、空調媒体を搬送する媒体搬送管を、連結若しくは分離する装脱着作業が、不要となる。
従って、充電完了後、自動車100の温熱環境が整った状態となっていると、直ちに自動車100を土間部3から出して発進させることが出来、入出庫時の作業の煩雑さを減少させることが出来る。
例えば、自動車100が電気自動車である場合や、ハイブリッドカーである場合でも、パワーユニット102の電気モータの温調環境を整えることにより、発進時の駆動源として用いて直ちに発進出来る。
しかも、負荷の大きな発進時に、電気モータの温調環境及び、車体の温調環境が整うことにより、更に、電気モータによる走行中の電力消費を抑制して、省燃費化を図ることが出来る。
このため、自動車100運転中のエネルギ消費が抑えられる。
特に、発進時に燃費消費が多い自動車100では、平均燃費を向上させることが出来るので、航続距離を延ばすことが出来る。
また、空調装置6に設けられた換気機能を用いることにより、電気モータによる走行のまま、車庫空間部27内に自動車100が、駐車の為に侵入する際や或いは、発進時に、巻き上げられた塵芥の除去が容易に行えて、更に、居室空間部28として一体に前記車庫空間部27を利用する際にも、空気を清潔で、良好な環境とすることが出来る。
更に、この実施例1の建物構造では、前記車庫として機能する土間部3を、居室部2と同じ基礎底盤コンクリート1aの上に設けて、基礎側壁コンクリート1bで囲われた車庫空間部27の内側に、自動車100を駐車収納するように構成されている。
このため、グラスウール等によって構成される基礎断熱材1fが、基礎側壁コンクリート1bの床下空間5側に略全周に渡り貼設されることにより、屋外9と、この住宅1の屋内との間で断熱が行われて、別途車庫部分を囲む専用の断熱材を不要としている。
特に、居室部2と土間部3との間に設けられた段差部10の土間側側面11には、断熱材を貼設する必要が無い。
従って、断熱材を居室部2と土間部3とで兼用して、車庫を含む住宅1全体の外周に貼設するだけで良く、部材点数を減少させることにより、製造コストの増大を抑制できる。
図4及び図5は、この発明の実施例2の建物構造を示すものである。なお、前記実施の形態及び実施例1の建物構造と同一乃至均等な部分については、同一符号を付して説明する。
この実施例2の建物構造では、建物としての住宅201の玄関部204には、居室部の一部としての廊下部205が連設されると共に、この廊下部205を挟んで、正面視左,右両側に、衣料品206…を収納するクローゼット203aを構成する土間部203と、自動車100を収納する車庫として機能する土間部3とが振り分けられて、隣接形成されている。
この土間部203のクローゼット203aは、前記玄関部204の土間204aに対して、折戸部材202によって、開閉自在となるように連通されていて、床面を略面一とすることにより、玄関部204側から、居住者がクローゼット203a内に入り、衣料品206…の出し入れを可能としている。
また、この廊下部205の奥縁部には、居室部の一部としての居室空間部228が設けられている。
この居室空間部228の床下空間5には、空調装置6の屋内機6aが設けられている。
そして、この屋内機6aからの冷気若しくは暖気が、床下空間5を通り、吹出口19及び土間空調ガラリ部材20を介して、隣接配置される前記土間部3に供給される。
また、この実施例2では、前記居室空間部228及び廊下部205の床下空間に、空調通路208が、連通形成されている。
この空調通路208は、床上空調開口部16,居室床給気口部16a、各吹出口19,及び床下空調ガラリ部材13a〜13cが嵌着された各吹出口12…に、各々屋内機6aからの冷気若しくは暖気を送風可能に構成されている。
更に、この実施例2では、前記クローゼット203aと、廊下部205との間の段差部210には、土間側側面としてのクローゼット側側面210aに、クローゼット吹出口209が開口形成されていて、前記空調通路208と連通されるように構成されている。
このクローゼット吹出口209には、ガラリ部材211が嵌着されていて、床上空調開口部16,居室床給気口部16a…,各吹出口12,…19等と同様に、前記空調装置6から供給される冷気又は暖気を、このクローゼット203a内空間に送風可能に構成されている。
次に、この実施例2の建物構造の作用効果について説明する。
この実施例2の建物構造では、前記実施の形態及び実施例1の作用効果に加えて、更に、前記玄関部204と連通された土間部203が、前記空調装置6から供給される冷気又は暖気を、段差部210のクローゼット側側面210aに開口形成されたクローゼット吹出口209から、導入できる。
このため、この土間部203をクローゼット203aとして用いた場合に、乾燥した送風を、このクローゼット吹出口209から送風することにより、クローゼット203a内部に収納された衣料品206を乾燥させることが可能で、収納中の防カビ性能を良好なものとすることができる。
このように、この実施例2の建物構造では、前記居室空間部228の床下空間5に設置される空調装置6の乾燥能力を利用することにより、別途、クローゼット専用の空調装置が不要となり、設備効率が良好である。
しかも、この土間部203のクローゼット203aは、前記玄関部204の土間204aに対して、折戸部材202を介して連通されていて、床面が略面一である。
従って、玄関部204側から、居住者がクローゼット203a内に入り、衣料品206…の出し入れを容易に行えて、外出及び帰宅時の使用利便性が良好である。
このように、この実施例2の建物構造では、前記床下空間5に設けられた空調装置6を用いることにより、土間部203を、衣料品206…を収納するクローゼット203aとして利用し、温調機能及び乾燥機能を有する衣料品収納空間として活用することが出来る。
更に、この実施例2では、前記間仕切り部材29,29によって、車庫の土間床面7上方に位置する車庫空間部27と、前記居室部としての廊下部205との間が、開閉自在となるように構成されている。
このため、前記間仕切り部材29,29を閉塞した状態では、空調効率が良好であると共に、間仕切り部材29,29が開放された状態では、前記車庫空間部27が、前記廊下部205空間及び階段下の玄関ロビー部空間と連通された大きな空間として、利用出来る。
例えば、段差部10に上がり框を設定して、車庫空間部27との出入りを行うようにしてもよい。
また、、前記土間部3を、作業スペースとして有効利用する等、玄関ロビー部空間を含めたマルチスペースとしての自由度を増大させることができる。
他の構成及び作用効果については、前記実施の形態及び実施例1と同一乃至均等であるので、説明を省略する。
以上、図面を用いて、本発明の実施の形態及び実施例1,2の建物構造を詳述してきたが、具体的な構成は、この実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱しない程度の設計的変更は、本発明に含まれる。
即ち、前記実施の形態では、住宅1の居室部8の床下空間5に、屋内機6aが設置された空調装置6を用いて説明してきたが、特にこれに限らず、例えば、床下空間5に設置されるものは、屋内機6aに、屋外機6bが一体化されたもののみならず、屋内機6a若しくは屋外機6bの一部や、或いは、ダクトの一部等、空調装置6を構成する部品の少なくとも一部が、床下空間5に設置されていれば良い。
また、床下空間5も、居室部8の下方のみならず、床面を有する箇所であれば、建物の如何なる部分であってもよい。
更に、前記吹出口12の開口形成箇所も、土間側側面11に開口形成されるものであれば、この吹出口12…及び床下空調ガラリ部材13a〜13cの形状、数量及び材質が特に限定されるものではない。
また、前記土間空調ガラリ部材20,26が嵌着される吹出口19,25は、無くても良く、前記吹出口19,25及び土間空調ガラリ部材20,26の形状、数量及び材質が特に限定されるものではない。
更に、実施例2では、居室空間部228及び廊下部205の下方の一部に、空調通路208,208が形成されているが、特にこれに限らず、廊下部205の下方の全部に、全幅に渡る空調通路208を設けても良く、空調通路の有無、構成するダクトの形状、数量及び材質が特に限定されるものではない。
また、前記実施の形態及び実施例1,2では、前記居室部2の床下空間6に設置される屋内機6aを有するヒートポンプ式の空調装置6を例示して説明してきたが、特にこれに限らず、例えば、暖房装置としては、電気ヒータ装置、ガスヒータ装置等の暖房装置や、冷房装置としてのエアコン装置の他、ガスエンジンヒートポンプ、灯油エンジンヒートポンプ等、ヒートポンプの形式についても、どのようなものを用いても良く、空調装置の形状、数量及び冷暖房方式が特に限定されるものではない。
1,201 住宅(建物)
2 居室部
3,203 土間部
5 空調装置
6 床下空間
7 土間床面
8 居室床面
10,210 段差部
11 土間側側面
12,19,25 吹出口
16a 居室床給気口部
27 車庫空間部(土間空間部)
28,228 居室空間部
29,29 間仕切り部材
100 自動車
104 充放電装置
203a クローゼット
205 廊下部(居室部の一部)
206… 衣料品
210a クローゼット側側面(土間側側面)

Claims (2)

  1. 建物の居室部の床下空間に設置される冷暖房可能な空調装置と、該居室部に隣接配置される自動車を収納する車庫である土間部の土間床面を、前記居室部の居室床面よりも低く設定した建物構造であって、
    前記空調装置の冷房時には冷気を吹き出し、暖房時には暖気を吹き出す吹出口を、前記土間床面と、前記居室床面との間に設定される段差部のうち、前記車庫に自動車が収納された状態において該自動車の側面に面する土間側側面に開口形成しており、
    前記土間部の土間床面上方に位置する土間空間部と、前記居室部の居室空間部との間を開閉自在とする間仕切り部材を有し、
    前記居室部の居室床面には、前記空調装置の冷房時には冷気を吹き出し、暖房時には暖気を吹き出す居室床給気口部が設けられていることを特徴とする建物構造。
  2. 前記土間部には、自動車に搭載されるバッテリの充放電を行う充放電装置を設けたことを特徴とする請求項1に記載の建物構造。
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