JP5437892B2 - 計器ユニット - Google Patents

計器ユニット Download PDF

Info

Publication number
JP5437892B2
JP5437892B2 JP2010091603A JP2010091603A JP5437892B2 JP 5437892 B2 JP5437892 B2 JP 5437892B2 JP 2010091603 A JP2010091603 A JP 2010091603A JP 2010091603 A JP2010091603 A JP 2010091603A JP 5437892 B2 JP5437892 B2 JP 5437892B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rotor
hole
coil
magnetic
stator
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2010091603A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011220897A (ja
Inventor
裕介 青野
友博 杉山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yazaki Corp filed Critical Yazaki Corp
Priority to JP2010091603A priority Critical patent/JP5437892B2/ja
Publication of JP2011220897A publication Critical patent/JP2011220897A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5437892B2 publication Critical patent/JP5437892B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Instrument Panels (AREA)

Description

本発明は、自動車用計器や船舶用計器、航空機用計器など各種用途のメータ装置に係り、特に指針を取り付けた回転軸を回動駆動させるためにメータ装置内部に配置される計器ユニットに関するものである。
従来、このような指針式の計器類に用いるモータを備えたメータ装置が各種提案され開発されている(例えば、特許文献1参照)。
即ち、このメータ装置100は、図10及び図11に示すように、上下ケース101A、101Bの内部において、筒状ボビン102にコイル103を巻回したコイルアッシー104A〜104Dを回転軸105の周方向に間隔をおいて複数配置すると共に、回転軸105の軸線上に回転中心を有し周方向においてN極及びS極に分極着磁された円盤状のマグネットロータ106を各筒状ボビン102の上方に配置した構成の、モータを備えたものである。
また、このメータ装置100では、コイル103への通電に伴い、各コイルアッシー104A〜104Dには貫通孔102Aの内部を通過するように発生する磁路での磁力を増強させるため、各筒状ボビン102の下方にヨーク107を配置し、マグネットロータ106と各筒状ボビン102との間に磁極片108A〜108Dを配置した構成となっている。
即ち、このような構成のメータ装置にあっては、マグネットロータ106と各筒状ボビン102との間にそれぞれ配置される磁極片108A〜108Dが、コイル103への通電によって、各コイルアッシー104A〜104Dに発生する磁路の磁力を増強させることができる。
特開2000−155135号公報
ところで、このようなモータ装置にあっては、計器ユニットの省スペース化及び高トルク化をさらに図ることによって、指針デザインの自由度を向上させることが可能なメータ装置の開発要求が高まっている。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、小型化及び高トルク化をさらに図ることができる計器ユニットを提供することにある。
前述した目的を達成するために、本発明に係る計器ユニットは、下記(1)〜(3)を特徴としている。
(1) ステータと、前記ステータに形成されたロータ孔に収容可能なロータと、前記ステータに形成されたコイル孔に収容可能な磁気コイルとを有するステップモータと、
前記ロータの回転が伝達されて回転する、指針が先端に組み付け可能な回転軸と、
を備える計器ユニットであって、
前記ロータ孔と前記コイル孔は連通しており、前記コイル孔には、前記ロータ孔よりも外形の小さい磁気コイルが複数、前記ロータ孔に向かう方向に並んだ状態で組み付けられている、
ことを特徴とする計器ユニット。
(2) (1)の構成の計器ユニットにおいて、
前記ステータには、前記コイル孔の内部に位置し、且つ、前記ロータ孔に向って突設された極歯が形成され、
前記磁気コイルは、前記ロータ孔側から前記極歯に貫通された状態で前記コイル孔に収容可能である、
こと。
(3) (2)の構成の計器ユニットにおいて、
前記ロータ孔の内径βは、前記磁気コイルのボビンの軸方向の長さαに対して、次式、
2α>β>α
の関係を満たすとともに、
前記極歯の長さγは、前記磁気コイルのボビンの軸方向の長さαに対して、次式、
γ>2α
の関係を満たすように構成されている、
こと。
上記(1)〜(3)の構成の計器ユニットによれば、計器ユニットの小型化とともに高トルク化を図ることができるので、指針デザインの自由度を向上させることができる。
また、1個分の磁気コイルが入り込めるだけの大きさしかないロータ孔を備えたステータであっても、コイル孔に2つ以上の磁気コイルを収容することができるため、従来、コイル孔に収容される磁気コイルと略同形のロータ孔が必要だったステータと比較すると、ロータ孔を小さくできる分だけステータの小型化を図ることができる。
本発明によれば、1個分の磁気コイルが入り込めるだけの大きさしかないロータ孔を備えたステータであっても、コイル孔に2つ以上の磁気コイルを収容することができる。これにより、ロータ孔を小さくできる分だけステータの小型化を図ることができる。この結果、計器ユニットの小型化とともに高トルク化を図ることができるので、指針デザインの自由度を向上させることができる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
本発明の第1の実施形態に係る計器ユニットを示す分解斜視図である。 その計器ユニットに用いる磁気コイルの組み立て方法を示す説明図である。 その計器ユニットの磁気コイルと駆動回路との結線状態を示す配線図である。 第1の実施形態の作用を説明するための比較例の計器ユニットを示すものであり、(A)は上面図、(B)はその計器ユニットのステータに組付ける磁気コイルとロータ孔の大きさの関係を示す説明図である。 その比較例の計器ユニットでの磁気コイルの組付け方法を示す説明図である。 長尺な磁気コイルを設けた一般的な計器ユニットを駆動するときの状態を示す説明図である。 本発明の第1の実施形態に係る計器ユニットをユニポーラ駆動させるときの結線図である。 本発明の第1の実施形態に係る計器ユニットをバイポーラ駆動させるときの結線図である。 (A)は本発明の第2の実施形態に係る計器ユニットを示す縦断面図、(B)はその横断面図である。 従来のメータ装置を示す分解斜視図である。 そのメータ装置の縦断面図である。
以下、本発明の好適な実施例について添付図面を参照しながら詳細に説明する。
[第1の実施形態]
図1及び図2は、本発明の第1の実施形態に係る計器ユニット1Aを示す分解斜視図、及びこの計器ユニット1Aに用いる磁気コイルの組み立て方法を示す説明図である。
計器ユニット1Aは、ステップモータ5、減速ギア列、及び回転軸8などのムーブメント部品がモータケース4に収容されたものである。計器ユニット1Aが装着されるメータ装置は、図1に示す基板2上に実装された光源3と、この光源3が搭載された領域を含む基板2上の所定場所に取付けられた計器ユニット1Aと、この計器ユニット1Aの上部に設置された、数字、文字、記号など、車自体或いは車周辺の環境などに関する必要情報を表示する図示外の表示板と、を有する。
光源3は、所定波長(λ)の可視光を出射する例えばLED(Light Emitting Diode;発光ダイオード)で構成されている。本実施形態の光源3であるLEDは、光軸が基板2の上面に対して垂直なZ方向に設定されており、このLEDからの光(以下、「照明光」とよぶ)が直上の回転軸8の基端(以下、「下端8A」とよぶ)の端面に向けて出射される。なお、この回転軸8の下端8A側の端面から入射した照明光は、モータケース4の上部から突出した回転軸8の先端(以下、「上端8B」とよぶ)まで導光され、この上端8B部分に圧入された指針9が発光照明される。
モータケース4は、基板2に固定された下ケース4Aと、この下ケース4Aに積層するように上から嵌合された上ケース4Bとで構成されている。このモータケース4の内部には、ステップモータ5と、中間ギア6と、出力ギア7と、この出力ギア7と一体の回転軸(但し、上端側は除く)8と、を収容している。なお、回転軸8の上端8B側の部分は、モータケース4の外部に突出しており、この上端8B側の部分に指針9が圧入された状態で嵌合されている。
また、下ケース4Aの内部には、下面から上方(上ケース4B方向)に向けて円筒状に突出する、別言すれば床面側から上ケース4Bの天井面に向けて突出する軸受け41が形成されている。
一方、上ケース4Bには、下ケース4Aに設けた軸受け41に対応して、その直上部分である天井面を貫通して軸孔43を穿設している。この軸孔43には、回転軸8の上部側が回転可能な状態で貫通している。
ステップモータ5は、指針9を回動させるためのものであり、本実施形態ではPM(Permanent Magnet;永久磁石)モータで構成している。特に、本実施形態のステップモータ5は、図1に示すように、ステータ5Aと、このステータ5Aの中央部に開口された孔(以下、「ロータ孔5D」とよぶ)に配設するロータ5Bと、を備えている。
本実施形態のステップモータ5は、減速ギア列、即ち中間ギア6及び出力ギア7(特にこれらのギア列ではなく、単一のギアで減速させる構成などでもよい)を介して回転力が伝達される回転軸8に対して、減速させながら回動させる。このようにして回転軸8を回動させることにより、これと一体の指針9を表示板の表面に沿って回動させ、必要な各種情報を指し示すようになっている。
なお、本実施形態の減速ギア列を構成するロータ5Bと一体に組付けたロータギア51、中間ギア6及び出力ギア7については、これらの各ギアが、回転面(X−Y)方向については隣のギアと互い違いに入り込むような空間的に一部積層した状態で、かつ、厚さ(Z)方向については隣のギアと僅かな隙間を隔てて積層配置された状態で並設されている。
本実施形態のステータ5Aは、図2に示すように、導体が積層されて磁路が形成される外周部分が、左右対称な略V字形を呈している。また、このステータ5Aは、中央部に前述のロータ孔5Dが形成された円弧状の部分(以下、「環状ヨーク5C」とよぶ)と、環状ヨーク5Cから外方に向けて2方向に大きく延出し、それぞれ内側にコイルを装着させるコイル孔5Fが細長形状に開口された略矩形状の部分(以下、「矩形ヨーク5E」とよぶ)とを備えている。ロータ孔5Dとコイル孔5Fとは連通しており、一つの孔を形成している。
ロータ孔5Dには、ロータ軸52(図3参照)に固設した状態で取付けられたロータ5Bが配設される。なお、このロータ孔5Dを取り囲む環状ヨーク5Cは、略真円形状の円周のほぼ半分を構成する円弧形状に形成されており、この環状ヨーク5C内周部分にはロータ孔5Dの中心に向けて小さな円弧状の歯5Jが等角的に5か所突設されている。
また、このロータ孔5Dは、この内径βの大きさの方が後述の1個分のコイル(以下、「磁気コイル5I」とよぶ)のボビン5Hの軸方向の長さαよりも若干大きめの大きさに形成されている。一方、このロータ孔5Dからコイル孔5Fに向って移動させて該コイル孔5Fに収容させる磁気コイル5Iについては、特にこの巻線を巻装させるボビン5Hについては、ロータ孔5Dの内径に挿入可能な範囲で、できるだけ長めα(但し、β>α)のものが使用されている。同時に、またこのボビン5Hは、これを2個連設させた軸方向の長さが、後述する極歯5Gに収まるような大きさに形成されている。
他方、このような構成のボビン5Hが組付けられる極歯5Gでは、詳細は後述するが、磁気コイル5Iを1個ずつ個別にロータ孔5Dからコイル孔5Fに向けて移動させ、該コイル孔5Fに収容させつつこの極歯5Gに差し込んでいくことで、複数の磁気コイル5Iをロータ孔5Dに向う方向に並んだ状態で連結させて組付けることができるようになっている。
各コイル孔5Fには、それぞれ、ロータ孔5Dの中心部に向けて長く突出するように細長(長尺)形状の極歯5Gが設けられており、この極歯5Gが磁心となって磁極が形成される。即ち、この磁心である極歯5Gは、長手方向の長さγが、上述したようにコイルの巻線方向の長さ、つまりボビン5Hの長さαに対して凡そ2倍程度の長さ(γ≒2α。ただし、γ>2α)に形成されている。従って、これらの極歯5Gには、ボビン5Hに銅線が巻装されて形成された磁気コイル5Iが2つ、直列状態に連なって装着されるようになっている。このように磁気コイル5Iを連結させてコイルの巻き数を増やした分だけ大きな磁界を形成できるのと同時に、大きな回転数での回転駆動が可能になっている。尚、ここでは2つの磁気コイル5Iを連結させる構成について説明するが、2個に限られない。n個連結させる場合には、極歯5Gの長手方向の長さγがγ≒nα(ただし、γ>nα)となればよい。
連結された磁気コイル5Iは、図3に示すように、適宜の配線を介し駆動回路10とそれぞれ接続されており、本実施形態では、個々の磁気コイル5Iを別々に制御することでロータ5Bのスムースな回転を実現させている。
ロータ5Bは、図3に示すように、適宜の材料で略円筒形状に形成されたロータ軸52と一体に形成されているとともに、ステータ5Aの開口されたロータ孔5Dに回転自在に設置されている。即ち、このロータ5Bは、下ケース4Aの軸受け42に下端部が回転自在に軸支された上述のロータ軸52を介して、ロータ孔5D内で回転するようになっている。また、このロータ5Bには、内部に図示外の磁極片が互いに隣接する磁極を異ならせるように複数個、等角的に配設されている。さらに、このロータ5Bの上部には、歯数の少ない小径の(上述した)ロータギア51がロータ軸52を中心とする同芯状に形成されている。
中間ギア6は、図示外の回転軸に固着されている。また、中間ギア6の回転軸は、下ケース4Aに設けた軸受けと上ケース4Bに設けた軸受けとの間に回転自在に軸支されている。この中間ギア6は、外周に設けた歯数の多い大歯61が、ロータ5Bの上部に形成された歯数の少ない小歯のロータギア51に噛合しており、ロータ5Bからの回転速度が減速された状態で回転する。また、この中間ギア6の上面には、歯数の少ない小径のピニオン62が回転軸を中心とする同心状に形成にされている。
出力ギア7は、中間ギア6のピニオン62からの回転力を回転軸8に伝達させるため、回転軸8の中間部付近においてこの回転軸8と一体に設けられている。
また、この出力ギア7は、外周に設けた歯数の多い大歯が、中間ギア6の上部に設けたピニオン62に噛合しており、中間ギア6の回転速度がさらに減速されて出力ギア7へ伝達され回転する。このため、この出力ギア7と一体の回転軸8は、大幅に減速されて出力ギア7と同一の角速度で一体に回動するので、高い精度で指針9を回動させることができる。
本実施形態の回転軸8は、指針9の回転動作を行わせるための手段であるのと同時に、光源3からの照明光を指針9へ導光させるための導光手段を兼ねている。そのため、本実施形態の回転軸8は、導光性に優れた適宜の透光性の樹脂材料で出力ギア7と一体に成形されている。
また、回転軸8は、上述したように、上端部側が上ケース4Bの軸孔43からモータケース4の外部に突出しており、図示外の表示板の表面まで突出する上端の部分に指針9が圧入されて組付けられている。前述したように、回転軸8は、この上部側の軸受けとして機能する上ケース4B側の軸孔43に軸支されており、また下部側が下ケース4Aに設けた軸受け41に回転自在に軸支されている。
また回転軸8は、前述したように、下端部側の端面8Aが光源3の直上に設置されて正対している。従って、光源3からの照明光がこの端面8Aに入射すると、回転軸8が回転中でもその照明光の大部分が回転軸8内部の外周面との界面部分で反射(例えば、全反射或いは正反射等)を繰り返しながら導光され、回転軸8の上端8B側の端面へ向けて伝搬していく。
次に、本実施形態の作用について、図2に示す本実施形態の磁気コイル5I及びステータ5Aと、図4、および図5に示す比較例のステップモータ5´での磁気コイル5I´及びステータ5A´、および、図6に示す比較例のステップモータ5´´での磁気コイル5I´´及びステータ5A´´とを対比させながら説明する。
ステップモータの高トルク化を図ろうとする場合には、磁力の増大を図ることが有効な手段である。ここで、コイルから発生する磁力の大きさFについては、例えば図6に示す一つのコイル孔5F´´に一つの磁気コイル5I´´が収容されたステップモータ5´´において、その磁気コイル5I´´が発生する磁力の大きさFは、次式、
F=I×N ・・・(1)
但し、I;コイルを流れる電流
N;コイルの巻線の数
で決定されることが知られている。
従って、上述の(1)式によれば、コイルから発生させる磁力の大きさFを大きくしようとすると、太い銅線を用いることで通電させる電流値Iを増大させるか、若しくは巻線の数Nを増大させる必要がある。ところが、磁気コイル5I´´の通電制御を行う駆動回路10´´の電流値Iには上限がある。そこで、コイルの巻線の数を増大させることが、磁力の増大を図る上で有効な手段であり、これによって高トルク化も可能となるため、巻線数の多い磁気コイルの設置が検討されている。しかしながら、コイルの巻線の数を増加させると、磁気コイル5I´´が大型化してしまう。磁気コイル5I´´が大型化してしまうと、その磁気コイル5I´´と略同形のロータ孔が必要となるステータ5A´´もまた大型化してしまう。その結果、計器ユニットの小型化が図りにくい。
このような事情から、本願発明のステップモータでは、例えば図2に示すようなステータ5Aが用いられている。即ち、本実施形態に係るステップモータ5のステータ5Aでは、ロータ孔5Dの大きさβが各磁気コイル5Iの軸方向の長さαよりも僅かに大きい(β>α)。図2に示すように、ロータ孔5Dに各磁気コイル5Iを1個ずつ別々に複数個差し込んでいくとともに、極歯5Gに挿通させながらコイル孔5F奥部に向けて各ボビン5Hを順次スライドさせていくことにより、ボビン5Hを極歯5Gに順次挿入させていく。
これにより、図3に示すように、矩形ヨーク5Eのコイル孔5Fに位置し、且つロータ孔5Dに向って細長く突設した各極歯5Gに、2つ磁気コイル5Iがロータ孔5D側から貫通され、ロータ孔5Dに向う方向に並んだ状態で連結されて組付けることができるので、ロータ5Bに向けて大きな磁界、つまり高い磁束密度を実現させることができる。さらに、磁気コイルを分割してコイル孔に収容する構成であるため、ロータ孔の大きさはその分割された磁気コイル一個分の大きさで済むため、ステータの小型化を図ることができる。その結果、計器ユニットを小型化しつつ、高トルク化も実現できるわけである。
一方、上述のような磁気コイル5Iの代りに、図4に示すように、上述の2つの磁気コイル5Iでの巻線を合算させた巻数とほぼ同数の巻数を有する巻線を一つのボビン5H´に巻装させた、別言すれば長尺形状の磁気コイル5I´を備えた、比較例のステップモータ5´について、考える。具体的には、同図(B)に示す下ケース4A´に収容したステータ5A´において、本実施形態の極歯5G(図2参照)と同等の長さを有する細長い極歯5G´に対応して長尺に形成された、長さα´(但し、α´≒2α)を有する単一のボビン5H´、つまり磁気コイル5I´を組付ける場合を考えてみる。
この場合には、当然、ロータ孔5D´の内径の大きさβ´も、上記した本実施形態のロータ孔5Dの内径の大きさβ(但し、β´≒2β)に比べて略2倍程度の大きなものを必要とする。その結果、環状ヨーク5C´の部分も本実施形態の環状ヨーク5Cのほぼ2倍程度の大きさとなってしまう。このため、比較例のものでは、ステータ5A´および下ケース4A´も必然的に大型化を招き、計器ユニットの大型化が避けられない。
このように、比較例に示すステップモータでは、ステータの大型化、延いては計器ユニットの大型化につながってしまう。しかも、図4及び図5の比較例に示すような磁気コイル5I´を用いてその巻線の数Nを増やすと、磁気コイル5I´のインダクタンスが大きくなる。このため、同図において、例えば高い周波数の駆動信号(駆動周波数)を駆動回路から各磁気コイル5I´へ流して高速回転を行わせようとすると、その駆動信号にロータ5Bが追従できずに、ステップモータ5´´が回転できなくなってしまう虞がある。
以上説明してきたように、本実施形態の計器ユニットによれば、ロータ孔5Dの内径の大きさβに対応し、この内径よりも小さい短尺なボビン5Hに巻線した磁気コイル5Iを使用している。この磁気コイル5Iは、図4及び図5に示す比較例の長尺なボビン5H´に比べて巻数の少ない、およそ半分の巻線数からなる磁気コイルである。しかも、図3に示すように2つの磁気コイル5Iが連結されて構成されている。
この構成により、計器ユニットを小型化しつつ、高トルク化も実現できる。しかも、インダクタンスが上昇せずに済むので、高い周波数の駆動信号にも追従させることができ、その分ステップモータを高速回転させることもできる。
なお、本実施形態では、ステップモータ5の磁気コイル5Iを図3に示すような結線状態で駆動回路10と接続させてあるが、特にこれに限定されるものではない。即ち、図7に示すように、駆動回路10をユニポーラ化させることで、駆動回路の簡素化が可能となる。
一方、例えば図8に示すように、駆動回路10をバイポーラ化させてもよい。一般的には、高速トルクが大きいユニポーラ駆動とは異なり、バイポーラ駆動の方は低速トルクが大きくなる傾向にあるため、例えば重量指針9であるものを回転駆動させるような場合には、好ましいものである。
[第2の実施形態]
次に、本発明の第2の実施形態に係る計器ユニット1Bについて、図9を参照しながら説明する。なお、本実施形態において、第1の実施形態と同一部分は同一符号を付して重複説明を避ける。
同図に示す本実施形態の計器ユニット1Bが第1の実施形態の計器ユニット1Aと異なるのは、ステータ50Aが、連結された2個の磁気コイル50Iを4個所に設置可能な形状(左右対称な八角形状)である点と、ステップモータ50による回転軸8の駆動方式がギア(ギア列)を介しない方式(ロータ軸が回転軸を兼ねる)である点である。
本実施形態のステータ50Aには、八角形状のヨークを構成する環状ヨーク部50Cと、この環状ヨーク部50Cの中央部に開口したロータ孔50Dとが形成されている。また、環状ヨーク部50Cの4個所からは、環ロータ孔50Dの中心方向に向けて大きく突出した細長長尺形状の極歯50Gが設けられており、それぞれ、2個の磁気コイル50Iが極歯50Gに貫通された状態で装着させることができるようになっている。
従って、本実施形態によれば、第1の実施形態の場合と同様に、このロータ孔50Dは、この内径の大きさが磁気コイル50Iの1個分の長さαよりも若干大きめの大きさに形成されており、換言すれば、ロータ孔50Dの内径に収容可能な範囲で、できるだけ長めのボビン50Hを使用させている。これによって、磁気コイル50Iを順次個別にロータ孔50Dから差し込んで、極歯50Gに複数個の磁気コイル50Iを連結した状態で装着させることができるようになっている。
なお、本発明は上述した実施形態に何ら限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の形態で実施し得るものである。また、本発明の計器ユニットとしては、例えば、燃料計部、タコメータ部、スピードメータ部、及び水温計等の各種計器類への適用が可能である。
1A、1B 計器ユニット
2 基板
3 光源
4 モータケース
4A 下ケース
4B 上ケース
5 ステップモータ
5A ステータ
5B ロータ
5C 環状ヨーク
5D ロータ孔
5E 矩形ヨーク
5F コイル孔
5G 極歯
5H ボビン
5I 磁気コイル
51 ロータギア
52 ロータ軸
6 中間ギア
7 出力ギア
8 回転軸
9 指針
10 駆動回路
α 磁気コイルの1個分長さ
β ロータ孔の内径
γ 極歯の長さ

Claims (3)

  1. ステータと、前記ステータに形成されたロータ孔に収容可能なロータと、前記ステータに形成されたコイル孔に収容可能な磁気コイルとを有するステップモータと、
    前記ロータの回転が伝達されて回転する、指針が先端に組み付け可能な回転軸と、
    を備える計器ユニットであって、
    前記ロータ孔と前記コイル孔は連通しており、前記コイル孔には、前記ロータ孔よりも外形の小さい磁気コイルが複数、前記ロータ孔に向かう方向に並んだ状態で組み付けられている、
    ことを特徴とする計器ユニット。
  2. 前記ステータには、前記コイル孔の内部に位置し、且つ、前記ロータ孔に向って突設された極歯が形成され、
    前記磁気コイルは、前記ロータ孔側から前記極歯に貫通された状態で前記コイル孔に収容可能である、
    ことを特徴とする請求項1に記載の計器ユニット。
  3. 前記ロータ孔の内径βは、前記磁気コイルのボビンの軸方向の長さαに対して、次式、
    2α>β>α
    の関係を満たすとともに、
    前記極歯の長さγは、前記磁気コイルのボビンの軸方向の長さαに対して、次式、
    γ>2α
    の関係を満たすように構成されている、
    ことを特徴とする請求項2に記載の計器ユニット。
JP2010091603A 2010-04-12 2010-04-12 計器ユニット Active JP5437892B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010091603A JP5437892B2 (ja) 2010-04-12 2010-04-12 計器ユニット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010091603A JP5437892B2 (ja) 2010-04-12 2010-04-12 計器ユニット

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011220897A JP2011220897A (ja) 2011-11-04
JP5437892B2 true JP5437892B2 (ja) 2014-03-12

Family

ID=45038059

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010091603A Active JP5437892B2 (ja) 2010-04-12 2010-04-12 計器ユニット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5437892B2 (ja)

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4013449B2 (ja) * 2000-05-10 2007-11-28 株式会社デンソー ステップモータ
JP3815280B2 (ja) * 2001-09-26 2006-08-30 株式会社デンソー 計器
JP4397275B2 (ja) * 2004-05-21 2010-01-13 矢崎総業株式会社 コイルボビン支持構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011220897A (ja) 2011-11-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4145083B2 (ja) モータおよび計器
JP2001112215A (ja) 減速機一体型アクチュエータ
CN110073581B (zh) 步进马达以及车辆用指针仪表
US20140367559A1 (en) Motor with encoder
JP3675772B2 (ja) ステッピングモーター
JP2011223776A (ja) 計器ユニット
JP5437892B2 (ja) 計器ユニット
JP2016086556A (ja) ギアードモータおよび指針式表示装置
CN201490869U (zh) 微步距步进电机
JP2008079442A (ja) ギアードモータ
WO2009084344A1 (ja) ステッピングモータ及びそのステッピングモータを用いた計器装置
JP2007037244A (ja) 駆動装置
US11274730B2 (en) Step motor and indicator instrument for vehicle
KR20030046763A (ko) 스태핑 모터
JP5524706B2 (ja) 計器ユニット
JP2003307700A (ja) ガルバノスキャナ
JP5594823B2 (ja) 指針ユニット
JP6717279B2 (ja) 車両用指針計器
CN108983415B (zh) 旋转驱动装置
JP2019016442A (ja) ランプユニット
JP2010130830A (ja) 駆動装置
WO2023238170A1 (ja) 電動機及び電動機の製造方法
WO2015125792A1 (ja) 電気モータの回転量検出装置
JP2008032614A (ja) 指針式計器
JP2022164412A (ja) 動力伝達装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130313

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20131004

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20131112

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20131212

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5437892

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250