JP5524706B2 - 計器ユニット - Google Patents

計器ユニット Download PDF

Info

Publication number
JP5524706B2
JP5524706B2 JP2010113378A JP2010113378A JP5524706B2 JP 5524706 B2 JP5524706 B2 JP 5524706B2 JP 2010113378 A JP2010113378 A JP 2010113378A JP 2010113378 A JP2010113378 A JP 2010113378A JP 5524706 B2 JP5524706 B2 JP 5524706B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fixing
case
substrate
rotating shaft
instrument unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2010113378A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011242214A (ja
Inventor
裕介 青野
友博 杉山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yazaki Corp filed Critical Yazaki Corp
Priority to JP2010113378A priority Critical patent/JP5524706B2/ja
Publication of JP2011242214A publication Critical patent/JP2011242214A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5524706B2 publication Critical patent/JP5524706B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Instrument Panels (AREA)

Description

本発明は、自動車用計器や船舶用計器、航空機用計器など各種用途の計器ユニットに係り、特に基板に対してガタつきなく強固に組付けることができる計器ユニットに関するものである。
従来、様々な物理量の計測値、機器の状態を示す計測値等を指示する計器ユニットとして、電気作動型の計器ユニットが開発され、使用されている。
例えば、自動車等の車両には、車両速度を指示する車両速度メータ、エンジン回転数を指示するエンジン回転数メータ、燃料残量を指示する燃料残量メータ、冷却水の温度を指示する水温メータ等の種々の計器ユニットが用いられている(例えば、特許文献1、2参照)。
即ち、この計器ユニット100は、図8に示すように、指針101の回転駆動用のモータ(図略)をケース102の内部に備えた構成のものであって、このケース102を基板103側に固定させるために、ケース102の両側面側には固定爪を備えた固定脚104を突出させており、固定脚104を基板103に設けた固定孔105に差し込んで固定させている。また、この計器ユニット100では、一対の固定脚104の他に、ケース102の裏面から基板103に向かう下(−Z)方向に向けて固定ピン106を1本突設させており、この固定脚104と固定ピン106との3点でケース102を基板103に固定させる構成となっている。
国際公開第2007/009523号パンフレット 特開2006−138759号公報
ところで、この計器ユニット100では、基板103に対するケース102の取付け状態については、ケース102での固定脚104の取付け状態や取付け構造などを考慮すると、ケース102の左右両側(Y)方向については、基板103の固定孔105に対して強固に係止されて固定される構造なので、特に問題ない。
ところが、この計器ユニットのケース102は、基板103に対して3点で支持する構造であっても、ケースの左右(Y)両側方向に対して直交する前後(X)方向については、固定脚104と固定孔105との間に隙間が発生している。その結果、ガタツキを生じやすく、不安定な構造となっている。また、通常、この計器ユニット100は乗り物に設置するので、計器盤の表面に突出させた回転軸107の先端に取付けてある指針101が乗り物の振動などで揺動したり、異音を発生する虞もある。従って、このような構造では、良好な精度で計測値を指示させることができない虞がある。
また、これ以外にも、例えば図9に示すような計器ユニット200も知られている。この計器ユニット200では、それぞれ2股に分岐した固定脚201をケース202の両側面側に突出させており、この固定脚202を基板203に設けた固定孔204に差し込んで固定させているが、この計器ユニット200についても、事情は同じである。つまり、ケースの左右(Y)両側方向については、固定脚201と固定孔204との間に隙間が発生し、その結果、ガタツキを生じやすく、不安定な構造となっている。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、外的な振動などにより揺動したり、異音などを発生することがなく、良好な精度でしかも安定した状態で計測値を指示することができる計器ユニットを提供することにある。
前述した目的を達成するために、本発明に係る計器ユニットは、下記(1)〜(3)を特徴としている。
(1) モータと、
前記モータの駆動力で回転する回転軸と、
前記回転軸の先端に組付けられた指針と、
前記モータと、前記指針が組付けられた先端を除く前記回転軸と、を内部に収容するケースと、
を備えた計器ユニットであって、
前記ケースの外側面には、基板に穿設された固定孔を貫通し該固定孔に係止する一対の固定突起が該基板に向って突設され、
前記固定突起はそれぞれ、前記一対の固定突起を結ぶ線分とは交差し、且つ他方の前記固定突起が撓む方向と交差する方向に可撓性を有し、前記固定孔には他方の前記固定突起に近づく方向に撓まされた状態で挿通される、
こと。
(2) 上記(1)の構成の計器ユニットにおいて、
前記回転軸は、前記基板に固定された前記ケースを上面視した際に、前記一対の固定突起を結ぶ線分の垂直二等分線上に位置する、
こと。
(3) 上記(1)又は(2)の計器ユニットにおいて、
前記一対の固定突起は、前記基板に固定された前記ケースを上面視した際に、該ケースの外縁よりも内側に位置する、
こと。
上記(1)の構成の計器ユニットによれば、外的な振動などにより揺動したり異音などを発生することがなく、良好な精度でしかも安定した状態で計測値を指示することができる。
上記(2)の構成の計器ユニットによれば、回転軸が一対の固定突起を結ぶ線分の垂直二等分線上に位置するため、高い精度で回転軸の位置決めを行うことができる。これは例えば、基板に配置された光源から回転軸の端面へ照明光を入射する際に、照明光の漏れを抑制することに寄与する。
上記(3)の構成の計器ユニットによれば、固定手段がケースの外側に飛び出している従来型のケースに比べて小型化が可能となる。
本発明によれば、外的な振動などにより揺動したり、異音などを発生することがなく、良好な精度でしかも安定した状態で計測値を指示することが可能となる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
本発明の第1の実施形態に係る計器ユニットを示す分解斜視図である。 本発明の第1の実施形態に係る計器ユニットの基板への組付け状態を示す斜視図である。 本発明の第1の実施形態に係る計器ユニットの基板への組付け状態を示す側面図である。 (A)は本発明の第1の実施形態に係る計器ユニットを基板へ組付けるための各種の孔の配置位置を示す説明図、(B)はそのIVB−IVB線の矢視断面図である。 (A)は基板の固定孔へ取付けた計器ユニットの固定突起の配置を示す説明図、(B)はそのVB−VB線の矢視断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る計器ユニットを示す斜視図である。 図6に示す計器ユニットの分解斜視図である。 (A)は従来の計器ユニットを基板に取付けるときの状態を示す斜視図、(B)はその計器ユニットを基板に取付けたときの状態を示す断面図である。 (A)は従来の他の計器ユニットを基板に取付けるときの状態を示す斜視図、(B)はその計器ユニットを基板に取付けたときの状態を示す断面図である。
[第1の実施形態]
図1及び図2は、本発明の第1の実施形態に係る計器ユニット1Aを示す分解斜視図、及びこの計器ユニット1Aを基板に取付けるときの状態を示す斜視図である。
計器ユニット1Aは、ステップモータ5、減速ギア列、及び回転軸8などのムーブメント部品がモータケース4に収容されたものである。計器ユニット1Aが装着されるメータ装置は、図1に示す基板2上に実装された光源3と、この光源3が搭載された領域を含む基板2上の所定場所に取付けられたムーブメントと、このムーブメントの上部に設置された、数字、文字、記号など、車自体或いは車周辺の環境などに関する必要情報を表示する図示外の表示板と、を有する。
基板2には、図2乃至図4に示すように、後述するモータケース4の固定突起42の先端側が挿通される細幅で略矩形状の固定孔21を一対設けている。さらに、基板2には、これらの固定孔21を結ぶ線分の垂直二等分線L(図4参照)の線上に支持孔22が穿設させている。
このうち、各固定孔21は、下ケース4Aの裏面側から突出する固定突起42を挿通させるためのものであり、図2及び図4に示すように、垂直二等分線Lに対して対称な位置に、且つ対称な形状で、後述する基準点Pに近接させた位置に、穿設されている。
一方、支持孔22は、下ケース4Aの裏面側から突出する支持突起45を挿通させるためのものであり、特に図2及び図4に示すように、一対の固定孔21を結ぶ線分に対する垂直二等分線Lの線上に穿設されている。
このように、前述の一対の固定孔21でモータケース4を基板2に係止することで、モータケース4を基板2に対して、安定した状態で、かつ、正確な位置決めを行うことができるようになっている。
光源3は、所定波長(λ)の可視光を出射する例えばLED(Light Emitting Diode;発光ダイオード)で構成されている。本実施形態の光源3であるLEDは、光軸が基板2の上面に対して垂直なZ方向に設定されており、このLEDからの光(以下、「照明光」とよぶ)が直上の回転軸8の基端(以下、「下端8A」とよぶ)の端面に向けて出射される。なお、この回転軸8の下端8A側の端面から入射した照明光は、モータケース4の上部から突出する回転軸8の先端(以下、「上端8B」とよぶ)まで導光され、この上端8B部分に圧入された指針9が発光照明される。
光源3は、固定孔21を結ぶ線分に対する垂直二等分線L上に配置される。好ましくは、基準点Pにより近い位置に配置される。
モータケース4は、基板2に固定される下ケース4Aと、この下ケース4Aに積層するように上から嵌合された上ケース4Bとで構成されている。このモータケース4の内部には、ステップモータ5と、中間ギア6と、出力ギア7と、この出力ギア7と一体の回転軸(但し、上端側は除く)8と、を収容している。なお、回転軸8の上端8B側の部分は、モータケース4の外部に突出しており、この上端8B側の部分に指針9が圧入された状態で嵌合されている。
また、下ケース4Aの内部には、下面から上方(上ケース4B方向)に向けて円筒状に突出する、別言すれば床面4D側から上ケース4Bの天井面に向けて突出する軸受け41が形成されている。
また、この下ケース4Aには、ケース4を基板2に固定させる固定手段として固定突起42及び支持突起45が形成されている。
固定突起42は、下ケース4Aに形成された開口部4Cに臨む開口面側において、一対の脚部42Bが互いに略ハ字の配置関係となるように形成されており、基板2に向かう下(−Z)方向へ突出している。また、図5に示すように、各固定突起42には、それぞれ、先端に爪状の係止部42Aを有しており、基板2に設けた固定孔21に固定突起42を挿入させたときに、固定孔21を貫通した係止部42Aが基板2の裏面に係止する。これにより固定突起42の脱出を防止している。
固定突起42は、モータケース4を安定した状態で基板2に固定保持させるため、基準点Pに近接させた位置に、下ケース4Aに突設されている。このように基準点Pの近傍に突設させることで、詳細は後述するが、光源3に対するモータケース4の特に回転軸8の位置決め精度を高めるようになっている。
また、固定突起42は、下ケース4Aの外周面を避けた底面から下(−Z)方向に向けて突設されている。つまり、固定突起42は、基板2に固定された下ケース4Aを上面視した際の下ケース4Aの外縁よりも内側に位置している。これにより、下ケース4Aの外径についてできるだけ小型化を図るように構成されている。
本実施形態の固定突起42は、適宜の樹脂材料を用いて、前述したように互いにハ字の配置関係となるように、下ケース4Aと一体に形成されている。特に、一対の固定突起42は、この脚部42Bが薄肉形状に形成することで、固定孔21の長辺方向に直交するα、β方向に沿って撓み可能となるように構成されている。これにより、固定突起42は、一対の固定突起42を結ぶ線分とは交差し、且つ他方の固定突起42が撓む方向と交差する方向に大きく可撓性を有することになる。なお、各固定孔21は、図2に示すように、長辺方向が垂直二等分線Lに対して互いに同一角度θで交差するような配置状態となっている。
また、支持突起45は、略棒状を有しており、固定突起42と同様に、下ケース4Aの下面から基板2に向かう下(−Z)方向へ突出している。特に、この支持突起45は、支持孔22に挿入させることで、垂直二等分線Lに沿うγ方向(図2参照)に沿って反発弾性作用を発生する。
上述の固定突起42に外力を作用させて撓ませると、図4及び図5に示すように、固定突起42は、その外力に対して前述のα、β方向に反発弾性が作用する。他方、固定突起42に反発弾性が作用することで、支持孔22に挿入される支持突起45は前述のγ方向(図2参照)に沿って反発弾性作用を発生する。これにより、固定突起42及び支持突起45の反発弾性方向が1点において交差し、この交点に各突起による反発弾性が集中する。この交点が基準点P(図4参照)である。このように基準点Pに各突起からの反発弾性を一点に集中させることによって、モータケース4を基板2にガタツキなく固定することができる。このとき、モータケースの下ケース4Aは、基準点Pに近い位置ほどその位置決め精度が高まるため、基準点Pに近い位置に光源3及び回転軸8を配置するようにすれば、光源3と回転軸をより近接した状態で配置することができる。
一方、上ケース4Bには、下ケース4Aに設けた軸受け41に対応して、その直上部分である天井面を貫通した軸孔44を穿設している。この軸孔44には、回転軸8の上部側が回転可能な状態で貫通している。
ステップモータ5は、指針9を回動させるためのものであり、本実施形態ではPM(Permanent Magnet)モータで構成している。本実施形態のステップモータ5は、減速ギア列、即ち中間ギア6及び出力ギア7(特にこれらのギア列ではなく、単一のギアで減速させる構成などでもよい)を介して回転力が伝達される回転軸8に対して、減速させながら回動させる。このようにして回転軸8を回動させることにより、これと一体の指針9を表示板の表面に沿って回動させ、必要な各種情報を指し示すようになっている。
ステップモータ5は、ステータ5Aと、ステータ5Aに開口された孔(以下、「ロータ孔5D」とよぶ)に配設するロータ5Bと、を備えている。なお、本実施形態の減速ギア列を構成するロータ5Bと一体に組付けたロータギア51、中間ギア6及び出力ギア7については、これらの各ギアが、回転面(X−Y)方向については隣のギアと互い違いに入り込むような空間的に一部積層した状態で、かつ、厚さ(Z)方向については隣のギアと僅かな隙間を隔てて積層配置された状態で並設されている。
本実施形態のステータ5Aには、導体が積層されて磁路が形成される外周部分を構成する外枠部(以下、「メインステータ」とよぶ)が、左右対称な略V字形を呈して設けられている。また、このメインステータは、中央部に前述のロータ孔5Dが形成された円弧状の部分(以下、「環状ヨーク5C」とよぶ)と、環状ヨーク5Cから外方に向けて左右両側の2方向に大きく延出し、それぞれ内側にコイルを装着させるコイル孔が細長形状に開口された略矩形状の部分(以下、「矩形ヨーク5E」とよぶ)と、が骨格をなして構成されており、下ケース4A内周縁部に沿って設けた台座4Dに載置された状態で固設されている。
ロータ孔5Dには、図示外のロータ軸に固設した状態で取付けられたロータ5Bが配設される。なお、このロータ孔5Dを取り囲む環状ヨーク5Cは、略真円形状の円周のほぼ半分を構成する円弧形状に形成されており、この環状ヨーク5Cの内周部分にはロータ孔5Dの中心に向けて小さな円弧状の歯が等角的に5か所突設されている。
また、矩形ヨーク5Eに組付ける磁気コイル5Iについては、この組付けの際にロータ孔5Dから取込ませるのではなく、後述する図示外のサブステータを用いて、図示外のコイル孔に直接取込ませて組付けることができるよう構成されている。
磁気コイル5Iとなる巻線を巻装させるボビン5Hの長さについては、長尺コイル孔の形状に合わせた長尺なものを用いることができる。
他方、このような構成のボビン5Hが外挿されて組付けられる、磁心(鉄心)を構成する略棒状のサブステータにあっては、予めボビン5Hの中心孔に挿通させておいてから、各矩形ヨーク5Eの中心部のコイル孔へ磁気コイル5Iを収容させ、最後に矩形ヨーク5Eへ組付けるようになっている。サブステータは、長手方向の長さを長めにした、長尺棒状に形成されており、これに外挿させるボビン5Hも長尺形状のものが使用できるので、巻装するコイルの巻線数を稼ぐことができ、その分だけ大きな磁界を形成できる。
ロータ5Bは、図1に示すように、適宜の材料で略円筒形状に形成されて図示外のロータ軸に軸着されているとともに、ステータ5Aの開口されたロータ孔5Dに回転自在に設置されている。即ち、このロータ5Bは、下ケース4A及び上ケース4Bの軸受43、軸孔に回転自在に軸支された上述のロータ軸を介して、ロータ孔5D内で回転するようになっている。
また、このロータ5Bには、内部に図示外の磁極片が互いに隣接する磁極を異ならせるように複数個、等角的に配設されている。さらに、このロータ5Bの上部には、歯数の少ない小径の(上述した)ロータギア51が同芯状に固設されている。
中間ギア6は、図示外の回転軸に固着されている。また、中間ギア6の回転軸は、下ケース4Aと上ケース4Bに設けた各軸受の間に回転自在に軸支されている。この中間ギア6は、外周に設けた歯数の多い大歯61が、ロータ5Bの上部に固着した歯数の少ない小歯のロータギア51に噛合しており、ロータ5Bからの回転速度を減速させた状態で回転する。また、この中間ギア6の上面には、歯数の少ない小径のピニオン62が回転軸と同軸的に固着されている。
出力ギア7は、中間ギア6のピニオン62からの回転力を回転軸8に伝達させるため、回転軸8の中間部付近においてこの回転軸8と一体に設けられている。
また、この出力ギア7は、外周に設けた歯数の多い大歯71が、中間ギア6の上部に設けたピニオン62に噛合しており、中間ギア6の回転速度がさらに減速されて出力ギア7へ伝達され回転する。このため、この出力ギア7と一体の回転軸8は、大幅に減速されて出力ギア7と同一の角速度で一体に回動するので、高い精度で指針9を回動させることができる。
本実施形態の回転軸8は、指針9の回転動作を行わせるための手段であるのと同時に、光源3からの照明光を指針9へ導光させるための導光手段を兼ねている。そのため、本実施形態の回転軸8は、導光性に優れた適宜の透光性の樹脂材料で出力ギア7と一体に成形されている。
また、回転軸8は、上述したように、上端部側が上ケース4Bの軸孔44からモータケース4の外部に突出しており、図示外の表示板の表面まで突出する上端の部分に指針9が圧入されて組付けられている。このように、回転軸8は、この上部側の軸受として機能する上ケース4B側の軸孔44に軸支されているとのと同時に、下部側が下ケース4Aに設けた軸受け41に回転自在に軸支されている。
また、回転軸8は、前述したように、下端8A側の端面が光源3の直上に設置されて正対している。従って、光源3からの照明光がこの端面に入射すると、回転軸8が回転中でもその照明光の大部分が回転軸8内部の外周面との界面部分で反射(例えば、全反射等)を繰り返しながら導光され、回転軸8の上端8B側の端面へ向けて伝搬していく。
回転軸8は、その下端8Aの端面が光源3の真上に位置しているがその端面がより光源3に近接しているほど、光源3からの照明光が漏れなく回転軸8に入射される。このため、光源3と回転軸8の位置決め精度は高くする必要がある。上述したように、モータケースの下ケース4Aが基準点Pに近い位置ほどその位置決め精度が高まることを考慮すると、基準点Pに近い位置に光源3及び回転軸8を配置するようにすれば、光源3と回転軸をより近接した状態で配置することができ、この結果、光源3からの照明光が漏れなく回転軸8に入射される。なお、支持突起45が反発弾性を作用させるγ方向が垂直二等分線Lと一致することを考慮すると、光源3及び回転軸8が垂直二等分線L上に位置するようにしても、充分、光源3と回転軸をより近接した状態で配置することができる。
次に、本実施形態の作用について説明する。
下ケース4Aに互いに略ハ字の配置形状に設けた固定突起42を、基板2の固定孔21にそれぞれ挿入して、モータケース4を基板2に固定させる。この際、固定突起42を他方の固定突起42に近づく方向に撓まされた状態で、該固定突起42を固定孔21に挿通させる。そして、係止部42Aが基板を貫通した状態で固定突起42の撓みを解放すると、固定突起42は、固定孔21の長辺方向に対して直交するα、β方向(すなわち、一対の固定突起42を結ぶ線分とは交差し、且つ他方の固定突起42が撓む方向と交差する方向。図2参照。)に反発弾性力が作用する。これにより、固定突起42が固定孔21に係止する。
一方、基板2の支持孔22に挿入された支持突起45は、一対の固定突起42が固定孔21に対してα、β方向に反発弾性を作用することによって、このγ方向に反発弾性力が発生する。
従って、固定突起42及び支持突起45によってモータケース4を基板2に固定させると、2つの固定突起42と1つの支持突起45との3点における反発弾性方向α、β、γが、基板2上の1点、基準点Pで交わるように集まる。これにより、固定突起42と支持突起45は、これら双方の協働作用によって、モータケース4を基板2に対して安定した状態で固定させることができる。
また、基準点Pに近い位置に光源3及び回転軸8を配置するようにすれば、モータケースの下ケース4Aが基準点Pに近い位置ほどその位置決め精度が高まるため、光源3と回転軸をより近接した状態で配置することができ、この結果、光源3からの照明光が漏れなく回転軸8に入射される。なお、支持突起45が反発弾性を作用させるγ方向が垂直二等分線Lと一致するため、光源3及び回転軸8が垂直二等分線L上に位置するようにしても、充分、光源3と回転軸をより近接した状態で配置することができる。
[第2の実施形態]
次に、本発明が適用された第2の実施形態に係る計器ユニットについて、図6及び図7を参照しながら説明する。なお、本実施形態において、第1の実施形態と同一部分は同一符号を付して重複説明を避ける。なお、図7において、符号4´はモータケース、符号5´はステータ5A´及びロータ5B´からなるステップモータ、6´は中間ギア、7´は出力ギアを示す。
本実施形態の計器ユニット1Bが第1の実施形態の計器ユニット1Aと異なる点は、モータケース4´の上ケース4B´から基板2´に向かう下(−Z)方向に向けて固定突起46を左右一対突設させている点である。
各固定突起46は、根元部46Aから2つに分岐した脚部46Bを設けており、従来の固定突起と同様、モータケース4´の外側、つまり外周面から外部側方に突出した状態に形成されている。また、各脚部46Bの先端には、ロック用の爪状の係止部46Cを突設している。特に固定突起46は、根元部がモータケースから外部に突出した状態で互いに平行に配置してあった従来の固定突起とは異なり、根元部46Aが、一対の固定突起46を結ぶ線分の垂直二等分線Lに対して同一角度で交差するα´及びβ´方向に配置されている。
一方、基板2´には、図示外の支持突起に対応して穿設した支持孔22と同様の略円形状を有する支持孔23と、固定突起46に対応して略逆ハ字型の配置となるように2箇所に穿設した、第1の実施形態の固定孔21と同様の形状を有する略矩形形状のものからなる固定孔24と、が設けられている。
従って、本実施形態によれば、従来構造の計器ユニット1Bであっても、モータケース4´の左右両側から外部に突出した固定突起46を基板2´の固定孔24に挿通させれば、モータケース4´をガタツキなく基板2´に固定できるとともに、精度の高い指針指示を行うこともできる。換言すれば、外的な振動などにより揺動したり、異音などを発生することがなく、良好な精度でしかも安定した状態で計測値を指示できる。
なお、本発明は上述した実施形態に何ら限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の形態で実施し得るものである。また、本発明の計器ユニットとしては、例えば、燃料計部、タコメータ部、スピードメータ部、及び水温計等の各種計器類への適用が可能である。
1A,1B 計器ユニット
2,2´ 基板
21、24 固定孔
22、23 支持孔
3 光源
4、4´ モータケース
4A 下ケース
4B 上ケース
4C 開口部
42、46 固定突起(固定手段)
42A 係止部
45 支持突起(固定手段)
46A 根元部
46B 脚部
46C 係止部
5 モータ(ステップモータ)
5A ステータ
5B ロータ
6,6´ 中間ギア
7,7´ 出力ギア(減速ギア列)
8 回転軸
9 指針
L 垂直二等分線(基準線)
P 基準点(基準中心点)

Claims (3)

  1. モータと、
    前記モータの駆動力で回転する回転軸と、
    前記回転軸の先端に組付けられた指針と、
    前記モータと、前記指針が組付けられた先端を除く前記回転軸と、を内部に収容するケースと、
    を備えた計器ユニットであって、
    前記ケースの外側面には、基板に穿設された固定孔を貫通し該固定孔に係止する一対の固定突起が該基板に向って突設され、
    前記固定突起はそれぞれ、前記一対の固定突起を結ぶ線分とは交差し、且つ他方の前記固定突起が撓む方向と交差する方向に可撓性を有し、前記固定孔には他方の前記固定突起に近づく方向に撓まされた状態で挿通される、
    ことを特徴とする計器ユニット。
  2. 前記回転軸は、前記基板に固定された前記ケースを上面視した際に、前記一対の固定突起を結ぶ線分の垂直二等分線上に位置する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の計器ユニット。
  3. 前記一対の固定突起は、前記基板に固定された前記ケースを上面視した際に、該ケースの外縁よりも内側に位置する、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の計器ユニット。
JP2010113378A 2010-05-17 2010-05-17 計器ユニット Active JP5524706B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010113378A JP5524706B2 (ja) 2010-05-17 2010-05-17 計器ユニット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010113378A JP5524706B2 (ja) 2010-05-17 2010-05-17 計器ユニット

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011242214A JP2011242214A (ja) 2011-12-01
JP5524706B2 true JP5524706B2 (ja) 2014-06-18

Family

ID=45409031

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010113378A Active JP5524706B2 (ja) 2010-05-17 2010-05-17 計器ユニット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5524706B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011242214A (ja) 2011-12-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5723122B2 (ja) 取付物の固定構造
JP5345099B2 (ja) 計器ユニット
JP4145083B2 (ja) モータおよび計器
JP5788747B2 (ja) 計器ユニット
JP6652102B2 (ja) ステップモータ及び車両用指針計器
JP5247280B2 (ja) 指針照明構造
JP2011117926A (ja) 回転軸の指針取付構造、およびメータ装置
JP2011223776A (ja) 計器ユニット
JP5524706B2 (ja) 計器ユニット
JP2010190748A (ja) 指示計器用の駆動装置
JP5599262B2 (ja) ギア、および計器ユニット
JP5448970B2 (ja) 制動バネ、ギア、および計器ユニット
JP5201474B2 (ja) 指針式計器
JP6673282B2 (ja) ステップモータ及び車両用指針計器
JP5594823B2 (ja) 指針ユニット
JP6717279B2 (ja) 車両用指針計器
JP5360998B2 (ja) メータ装置の指針組付構造
JP5437892B2 (ja) 計器ユニット
JP5410263B2 (ja) メータ装置の放熱構造
JP5721522B2 (ja) 計器ユニット
JP5909330B2 (ja) 指針装置
JP2011247824A (ja) 計器装置
JP5418483B2 (ja) 車両用メータ
JP2012032244A (ja) 計器用指針、及び計器
JP2011047845A (ja) 指示計器装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130417

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20131129

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20131210

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140311

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140410

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5524706

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250