JP5436907B2 - クレーン - Google Patents

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本発明は、ジブを有するクレーンに関するものである。
従来、クレーンのブームの先端に、さらにラフィングジブを取付けて構成されるクレーンが知られている。
このラフィングジブを有するクレーンは、ブームの先端にラフィングジブを起伏可能に取り付け、このラフィングジブの先端からフックブロックを吊り下げることで、高揚程、大作業半径の作業を可能としている。
そして、このラフィングジブを有するクレーンでは、ラフィングジブを立てる方向に起伏角度を大きくしていくと、ラフィングジブを支えるマストやワイヤの重量による後方への回転モーメントが大きくなり、ラフィングジブが後方に転倒するおそれがある。
このため、例えば特許文献1では、ブームとラフィングジブの間に転倒防止シリンダを架け渡す構成が開示されている。
この構成によれば、後方への回転モーメントが大きくなった場合に、転倒防止シリンダの圧力を低圧から高圧に切り替えてラフィングジブを前方に押し返すことで転倒を防止できる。
特開平成11−263589号公報
しかしながら、前記した従来のクレーンでは、後方への回転モーメントが小さくなって転倒防止シリンダの圧力を高圧から低圧に切り替えたときに、保持ワイヤの張力が急激に開放されてブームが撓むため、荷振れが生じる場合があった。
そこで、本発明は、ジブの後方転倒を防止しつつ荷振れを低減できるクレーンを提供することを目的としている。
前記目的を達成するために、本発明のクレーンは、ブームと、前記ブームの先端に起伏可能に取付けられるジブと、前方に傾斜した前記ジブを後方に引き起こすようにして保持する保持ワイヤと、前記ブームと前記ジブに架け渡されて前記ジブを前方に駆動する転倒防止手段と、を有するクレーンであって、前記保持ワイヤの張力が所定の転倒許容張力よりも小さくなる転倒危険領域では、当該張力の前記所定の転倒許容張力に対する不足分の張力を計算し、前記転倒防止手段は、当該不足分の張力に相当する力で前記ジブを駆動することを特徴とする。
本発明のクレーンは、保持ワイヤの張力が所定の転倒許容張力よりも小さくなる転倒危険領域では、当該張力の所定の転倒許容張力に対する不足分の張力を計算し、転倒防止手段は、当該不足分の張力に相当する力でジブを駆動する。
このように、保持ワイヤの張力の不足分を補う力でジブを駆動することで、保持ワイヤの張力を一定に維持できるため、ブームが急激に撓むことはなく、荷触れが生じることもなくなる。
本発明のクレーンの構成を説明する説明図である。 クレーンの全体構成を説明する説明図である。 クレーンの油圧回路図である。 チルト角の変化を示した説明図である。 転倒防止手段の制御手順を説明するフローチャートである。 転倒防止手段の制御手順を説明するフローチャートである。 保持ワイヤの張力と転倒防止手段の圧力の関係を示したグラフである。 チルト角と保持ワイヤの張力の関係を示したグラフである。 従来例の油圧回路図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
まず、図2を用いて本発明のクレーン1の全体構成を説明する。
本発明のクレーン1は、オールテレーンクレーンであり、図2に示すように、走行機能を有する車体10と、車体10の上に水平旋回可能に取付けられる旋回台11と、旋回台11に起伏可能に取付けられるブーム2と、ブーム2の先端に起伏可能に取付けられるジブとしてのラフィングジブ3と、を備えている。
なお、本実施例ではクレーン1としてオールテレーンクレーンに適用する場合について説明するが、ジブを有するクレーンであって転倒防止用のシリンダを有するものであればどのようなクレーンにも適用できる。
図1に示すように、車体10の内部には、クレーン1が転倒しないように総合重心位置や転倒モーメントを監視する安全装置(AML)70が配置されており、後述するバックストッパシリンダ5の動作を制御する。安全装置(AML)70は、中央演算処理装置、主記憶装置、補助記憶装置などを有する汎用のマイクロコンピュータなどによって構成することができる。
このブーム2は、鋼製の筒体を入れ子状に重ねて伸縮自在に形成されるもので、本体20の付け根部分が旋回台11の回動軸に取付けられて、起伏シリンダ21を伸縮させることで起仰・倒伏する。
また、ジブとしてのラフィングジブ3は、作業半径、作業揚程を大きくするために用いられるもので、鋼材をトラス状に組んだラチスジブとして形成されており、ブーム2の先端の回動軸に起伏自在に取付けられている。
さらに、このラフィングジブ3の先端に取付けたシーブ31には、吊上ワイヤ40が掛けられており、この吊上ワイヤ40の一方の先端にはフックが取付けられ、他方の末端は旋回台11に配置された吊上用ウインチ66に巻回されている。
そして、このラフィングジブ3の背面側には、マスト61,62が立設されて、先端側のマスト61とラフィングジブ3の間、先端側のマスト61と後端側のマスト62の間にそれぞれリンク63,64が架けられている。
加えて、この一体となったラフィングジブ3の背面側には、ラフィングジブ3やマスト61,62やリンク63,64などを引き起こすように保持する保持ワイヤ41が掛けられている。この保持ワイヤ41の一端はラフィングジブ3の先端に取付けられ、他端は旋回台11に配置された保持用ウインチ67に巻回されている。
また、本実施例の保持ワイヤ41には、後端側のマスト62と保持用ウインチ67の間に、この保持ワイヤ41に作用する張力を計測する張力計測器65が設置されている。
例えば、このラフィングジブ3をチルト角θが小さくなるように起仰する場合は、保持用ウインチ67によって保持ワイヤ41を巻き取り、チルト角θが大きくなるように倒伏する場合は、保持用ウインチ67によって保持ワイヤ41を送り出す。
そして、本実施例のブーム2の先端とラフィングジブ3の付根の間には、ラフィングジブ3の後方転倒を防止するために、背面側(上面側)に転倒防止手段としてのバックストッパシリンダ5が架け渡されている。バックストッパシリンダ5のキャップ側52はラフィングジブ3に取り付けられ、ヘッド側53はブーム2に取付けられている。
このバックストッパシリンダ5は、例えば、ラフィングジブ3がチルト角θを小さくするように起仰して、ラフィングジブ3全体の総合重心位置(後述)がラフィングジブ3の回動軸近傍に位置するようになり、転倒許容張力よりも保持ワイヤ張力が小さくなると、ラフィングジブ3を前方(チルト角θを大きくする方向)に押し返す。
ここにおいて、ラフィングジブ3全体の総合重心位置とは、ラフィングジブ3とマスト61,62とリンク63,64と保持ワイヤ41と吊り荷のそれぞれの重力の合力の作用点をいう。
また、チルト角θとは、ブーム2の軸とラフィングジブ3の軸とがなす上側の角のことをいうものとする。さらに、ブーム2やラフィングジブ3について前方とは、フックや荷が位置する側を指すものとし、後方とはフックや荷が位置する方向とは逆側を指すものとする。
なお、図示しないが、作業機の姿勢を計測する計測手段として、ブーム2にはブーム長計測器、起伏角度計測器、旋回角度計測器が取付けられ、ラフィングジブ3には傾斜角度計測器が取付けられ、吊上用ウインチ66や保持用ウインチ67には回転数計測器が取付けられており、それぞれ制御装置としての安全装置70に計測値を通知するようにされている。
次に、本実施例のクレーン1のバックストッパシリンダ5を制御するための油圧回路について、図3を用いて説明する。
このバックストッパシリンダ5の内部は、ロッド51が配置されるヘッド側53と、ピストンを挟んで反対側のキャップ側52と、に区分され、それぞれがポンプ88やタンク89に繋がっている。
キャップ側52の回路には、設定圧を変化させることができる電磁比例リリーフ弁81と、カウンタバランス弁83と、が接続されている。
電磁比例リリーフ弁81は、キャップ側52の圧力を任意の圧力に保持するためのもので、キャップ側52とタンク89の間に配置されている。
また、この電磁比例リリーフ弁81は、単動可変式のソレノイド(電磁アクチュエータ)によって制御されており、制御装置としての安全装置70からの司令を受けてソレノイドが前後して設定圧が定められる。
そして、キャップ側52の回路内の油圧が設定圧に達すると、ソレノイド吸引力とスプリング反力に抗してピストンを押し込むことで、弁が開いて作動油が流れて圧力を維持する。
同様に、ヘッド側53の回路には、リリーフ弁86と、ヘッド側排油弁85と、カウンタバランス弁84と、が接続されている。
リリーフ弁86は、ヘッド側53の圧力の上限を維持するためのもので、スプリングによってピストンを押圧して弁を閉じる常時閉の弁であり、ヘッド側53とタンク89の間に配置されている。
また、ヘッド側排油弁85は、ヘッド側53の作動油を低圧でタンク89側に排出するために用いられるもので、制御装置としての安全装置70から指示を与えた場合にのみソレノイドが移動して弁を開く常時閉の弁であり、ヘッド側53とタンク89の間に配置されている。
次に、本実施例のクレーン1の作用について、図4〜8を用いて説明する。なお、以下で説明する張力保持制御は、主として制御手段としての安全装置70において実行される。
まず、ラフィングジブ3を起仰させてチルト角θを小さくしていくと(例えば、図4のθeからθc)、張力計測器65で計測された保持ワイヤ41の張力Tが減少して許容張力T1になり、これ以降は転倒危険領域に入る(ステップS1〜S3)。
この転倒危険領域では、ラフィングジブ3を起仰させる際に(図4のθcからθd1)、保持ワイヤ41の張力Tを張力計測器65によって連続的に計測し、バックストッパシリンダ5のキャップ側52をこの張力Tの許容張力T1に対する不足分(T1−T)に相当する圧力で加圧して、張力Tを許容張力T1に一定に保持する(ステップS4〜S7のNO)。
ここにおいて、張力Tの不足分(T1−T)に相当するバックストッパシリンダ5の圧力は、不足分(T1−T)の大きさ、ブーム2の起伏角度、ラフィングジブ3のチルト角θ、保持ワイヤ41や吊上ワイヤ40の長さ、吊荷の重さ、などの入力値に基づいて安全装置70で演算される。
実際には、一定の微小時間間隔で、圧力の計測、張力Tの不足分(T1−T)の計算、バックストッパシリンダ5による加圧、を繰り返すことで、計測された張力Tを許容張力T1の上下の所定範囲に収束させることができる。
この場合、油圧回路は安全装置70の司令を受けて、キャップ側送油弁90がON、電磁比例リリーフ弁81が安全装置70で演算された張力Tの不足分(T1−T)に相当する設定圧に調整されている。したがって、バックストッパシリンダ5のキャップ側52に作動油が送油され、キャップ側52の圧力が徐々に上昇し、電磁比例リリーフ弁81が作動して張力Tの不足分(T1−T)に相当する設定圧に調整する。
そして、さらにラフィングジブ3を起仰させてチルト角θを小さくしていき(図4のθd1からθf)、バックストッパシリンダ5の圧力が転倒防止圧Hに達すると(ステップS7のYES)、上記の張力保持制御を終了する。
なお、ラフィングジブ3を起仰させてチルト角θを小さくして(図4のθd1からθf、ステップS8〜S10)、保持ワイヤ41の張力Tが所定の限界張力TBに達すると、安全装置70によって、これ以降は転倒モーメントが大きくなるようなすべての動作が禁止される(ステップS11)。
これと反対に、ラフィングジブ3を倒伏させてチルト角θを大きくしていくと、上記と逆順の制御となる。
すなわち、チルト角θd1からチルト角θcまでの転倒危険領域では、ラフィングジブ3を倒伏させつつ、張力Tの不足分(T1−T)に相当する圧力でバックストッパシリンダ5を加圧し、チルト角θc以上の転倒余裕領域では、バックストッパシリンダ5を低圧Lのままとする。
なお、上記した張力保持制御では、保持ワイヤ41の張力Tを張力計測器65によって直接的に計測して、バックストッパシリンダ5を加圧する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、直接的には計測せずにラフィングジブ3に取付けたチルト角計測器(不図示)によってチルト角θを計測することで間接的に張力Tを推測してもよい。
つまり、ラフィングジブ3の重量は、保持ワイヤ41とブーム2とによって支持されているが、ラフィングジブ3のチルト角θが変化して姿勢が変わると、重量の分担割合が変化するため、保持ワイヤ41の張力Tも変化する。
したがって、保持ワイヤ41の張力Tを計測しなくても、チルト角θを計測することによって、保持ワイヤ41の張力Tを推定できることになる。
そこで、チルト角θが減少して所定の許容チルト角θcに達すると、保持ワイヤ41の張力Tが許容張力T1に略一致するように、必要なバックストッパシリンダ5の出力を計算したうえで加圧する。
この場合、ブーム2の起伏角、長さ、ラフィングジブ3のチルト角に応じて変化する総合重心位置や後方転倒角に応じて、転倒を防止できるようなバックストッパシリンダ5の圧力を計算して加圧する。
そして、チルト角θが減少してチルト角θd1に達すると張力保持制御を終了し、さらにチルト角θfに達すると危険側の動作を禁止する。
なお、図5で説明した転倒防止手段の制御手順は、図6に示すような制御手順で実行することもできる。
すなわち、張力を計測して(ステップS21)、張力Tが許容張力T1と一致すれば(ステップS22のYES)、バックストッパシリンダ5の伸側の電磁比例リリーフ弁81の設定圧を維持して(ステップS23)、はじめに戻る。
一方、張力Tが許容張力T1と一致せず(ステップS22のNO)、かつ許容張力T1より大きければ(ステップS24のYES)、バックストッパシリンダ5の電磁比例リリーフ弁81の設定圧を下げて(ステップS25)、はじめに戻る。
他方、張力Tが許容張力T1と一致せず(ステップS22のNO)、かつ許容張力T1以下であれば(ステップS24のNO)、バックストッパシリンダ5の伸側の電磁比例リリーフ弁81の設定圧を上げる(ステップS26)。
次に、張力Tが限界張力TB以下になれば(ステップS27のYES)、動作を停止して(ステップS28)、はじめに戻る。また、張力Tが限界張力TBより大きければ(ステップS27のNO)、はじめに戻る。
次に、本発明のクレーン1の効果について説明する。
(1)本実施例のクレーン1は、ブーム2と、ブーム2の先端に起伏可能に取付けられるジブとしてのラフィングジブ3と、前方に傾斜したラフィングジブ3を後方に引き起こすようにして保持する保持ワイヤ41と、ブーム2とラフィングジブ3に架け渡されてラフィングジブ3を前方に駆動して押し返す転倒防止手段としてのバックストッパシリンダ5、を有している。
したがって、このバックストッパシリンダ5によってラフィングジブ3を前方に押し返すことで、ラフィングジブ3の後方転倒を防止することができる。
また、クレーン1は、保持ワイヤ41の張力Tが所定の転倒許容張力T1よりも小さくなる転倒危険領域では、バックストッパシリンダ5は張力Tの不足分(T1−T)に相当する圧力でラフィングジブ3を押し返して、張力Tを転倒許容張力としての許容張力T1と略一致させる張力保持制御が実行される。
このように、保持ワイヤ41の張力Tの変化分に相当する圧力でラフィングジブ3を押し返すことで、転倒モーメントの増加を防止しつつ、保持ワイヤ41の張力Tを一定に維持することで、ブーム2が急激に撓むことがなくなり、荷触れが生じることもなくなる。
つまり、図9に示すように、従来、リリーフ弁とアンロード弁とを用いて、バックストッパシリンダ5のキャップ側52の圧力を制御しており、圧力として転倒防止圧Hと低圧Lの2つの値をとるように構成されていた。
しかし、圧力を転倒防止圧Hから低圧Lに切り替える際に、保持ワイヤ41の張力Tが短時間(瞬間的)に安定張力TAから弛緩張力T2まで低下することで、ブーム2の撓みが急激に増加するため、荷の位置が急激に変化して荷振れが生じていた。
これに対して、本実施例では、バックストッパシリンダ5の圧力は、保持ワイヤ41の張力Tに応じて、不足分の圧力を可変式の電磁比例リリーフ弁81で設定できるため、荷振れが生じることはない。
したがって、荷振れによって吊荷が周囲の構造物に衝突したりすることがなくなり、オペレータの負担も減り、安全かつ迅速に作業できることとなる。
特に、軽量化の進んだ大型のクレーンでは、ブーム2の撓みも大きくなり、荷振れも大きくなるため、このように荷振れを防止することは効果が大きい。
加えて、バックストッパシリンダ5は、常に張力Tの不足分(T1−T)に相当するだけの圧力のみをかけてラフィングジブ3を前方に押し返すため、吊上性能を犠牲にすることもない。
つまり、許容張力T1以下の転倒危険領域では、バックストッパシリンダ5によってラフィングジブ3を前方に押し返す必要があるが、このようにラフィングジブ3を前方に押し返せば、ラフィングジブ3の吊上性能を低下させることにもなる。
そこで、転倒モーメントが増加しない最小の力である張力Tの不足分(T1−T)を生じさせるバックストッパシリンダ5の圧力によって、ラフィングジブ3を押し返せば、吊上性能の低下を最小限に抑制できる。
(2)また、ラフィングジブ3のチルト角θが所定の転倒許容角としての許容チルト角θcよりも小さくなる転倒危険領域では、バックストッパシリンダ5は、保持ワイヤ41の張力Tが所定の許容張力T1になるように、チルト角θに応じた圧力でラフィングジブ3を駆動して押し返すこともできる。
したがって、保持ワイヤ41の張力Tを計測しなくても、チルト角θを計測することによって、保持ワイヤ41の張力Tを推定して張力Tを略一定に保持できる。
この場合、ブーム2の起伏角、長さ、ラフィングジブ3のチルト角に応じて変化する総合重心位置や後方転倒角に応じて、転倒を防止できるようなバックストッパシリンダ5の圧力を計算して加圧する。
以上、図面を参照して、本発明の実施例を詳述してきたが、具体的な構成は、この実施例に限らず、本発明の要旨を逸脱しない程度の設計的変更は、本発明に含まれる。
例えば、ブーム2やラフィングジブ3の姿勢によって、ラフィングジブ3の先端の移動量は変化すると考えられるため、これを考慮した最適な荷振防止制御を行うことが好ましい。例えば、ブーム2の長さが所定長さ以下で、バックストッパシリンダ5の圧力開放時の荷振れが少ない場合には、必ずしも本制御は行わなくてもよい。
また、前記実施例では、張力Tに基づく制御とチルト角θに基づく制御とを別々に説明したが、これに限定されるものではなく、一方を主として他を補助的に用いることもできるし、ラフィングジブ3の姿勢(チルト角θ)によって制御を使い分けてもよい。
さらに、前記実施例では、図7に示す履歴において、位置d1から位置cへとヒステリシスを持たさない場合について説明したが、これに限定されるものではなく、位置d1から位置aを経由させて位置b1へとヒステリシスを持たせる制御をすることもできる。
そして、前記実施例では、転倒防止手段としてのバックストッパシリンダ5の張力保持制御について説明したが、これに限定されるものではなく、マストシリンダなど、ジブを前方に押し返す機構であれば本発明の制御内容を適用できる。
また、前記実施例では、転倒防止手段としてバックストッパシリンダ5がブーム2とラフィングジブ3の上側に架け渡されてキャップ側52を加圧して所定の安定張力にする場合について説明したが、これに限定されるものではなく、転倒防止手段が下側に架け渡される場合にはヘッド側を加圧して所定の安定張力にしてもよい。さらに、サーボモータとネジ駆動によってジブを前方に駆動するものであってもよい。
1 クレーン
2 ブーム
3 ラフィングジブ(ジブ)
41 保持ワイヤ
5 バックストッパシリンダ(転倒防止手段)
52 キャップ側
65 張力計測器
81 リリーフ弁
L 低圧
H 転倒防止圧
T 張力
T1 許容張力(転倒許容張力)
TA 安定張力
TB 限界張力
θ チルト角
θc 許容チルト角(転倒許容角)

Claims (2)

  1. ブームと、前記ブームの先端に起伏可能に取付けられるジブと、前方に傾斜した前記ジブを後方に引き起こすようにして保持する保持ワイヤと、前記ブームと前記ジブに架け渡されて前記ジブを前方に駆動する転倒防止手段と、を有するクレーンであって、
    前記保持ワイヤの張力が所定の転倒許容張力よりも小さくなる転倒危険領域では、当該張力の前記所定の転倒許容張力に対する不足分の張力を計算し、前記転倒防止手段は、当該不足分の張力に相当する力で前記ジブを駆動することを特徴とするクレーン。
  2. ブームと、前記ブームの先端に起伏可能に取付けられるジブと、前方に傾斜した前記ジブを後方に引き起こすようにして保持する保持ワイヤと、前記ブームと前記ジブに架け渡されて前記ジブを前方に駆動する転倒防止手段と、を有するクレーンであって、
    前記ジブのチルト角が所定の転倒許容角よりも小さくなる転倒危険領域では、前記ブームの起伏角、長さ、前記ジブのチルト角に応じて変化する総合重心位置や後方転倒角に応じて転倒を防止できるような力を計算し、前記転倒防止手段は、当該力で保持ワイヤの張力が所定の転倒許容張力になるように前記ジブを駆動することを特徴とするクレーン。
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