JP2019026395A - ウインチ - Google Patents

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亮太 犬飼
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Abstract

【課題】セカンダリーコントロールシステムによって駆動されるウインチにおいて、機械的なブレーキが解除された際の吊り荷の急激な動きを抑止する。【解決手段】ウインチシステム50は、主巻用ウインチ30と、可変容量式の油圧ポンプ51と、主巻用ウインチ30を回転させる両傾転可変容量式の油圧モータ52と、操作レバー71Aと、ブレーキユニット60と、制御部70と、を備える。ブレーキユニット60は、操作レバー71Aが受ける操作量が第1閾値L1よりも小さい場合に主巻用ウインチ30の回転を強制的に阻止する。制御部70は、前記操作量が第1閾値L1よりも大きい場合に前記操作量に応じて油圧モータ52の容量を制御し、前記操作量が第1閾値L1よりも小さい場合に油圧モータ52の容量を、吊り荷を空中で保持可能な吊り荷保持用容量に設定する。【選択図】図2

Description

本発明は、吊り荷の巻き上げおよび巻き下げを行うウインチに関する。
従来、吊り荷の巻き上げ、巻き下げを行うウインチとして、クレーン(作業機械)に備えられたものが知られている。このようなクレーンでは、吊り荷の吊り上げ中に、油圧回路の配管破損などの異常が生じた場合であっても、吊り荷の落下を防止することが必要とされる。
特許文献1に開示された技術では、巻き上げ用ウインチドラムを駆動する油圧モータのメータアウト側の流路に、外部パイロット式のカウンタバランス弁が配置されている。このカウンタバランス弁は、メータイン側の作動油の圧力が所定の設定圧以下となった場合に、メータアウト側の流路を絞るように作動する。この結果、配管からの油漏れ等によりメータイン側の圧力が低下することが防止されるとともに、油圧モータの回転を油圧的に制動することができるため吊り荷の落下が防止される。
近年、クレーンなどの作業機械を駆動するシステムとして、省エネ化を目的としたセカンダリーコントロールシステム(Secondary Control System)が適用され始めている。セカンダリーコントロールシステムは、油圧式の可変容量ポンプと、アクチュエータに連結された油圧式の両傾転可変容量モータとを含む。可変容量ポンプがメイン回路の圧力を一定に維持しながら、可変容量モータの傾転が調整されることで、アクチュエータの位置制御、速度制御およびトルク制御などが実現される。特許文献2には、このようなセカンダリーコントロールシステムが油圧ショベルの旋回システムなどに適用された技術が開示されている。
このように、セカンダリーコントロールシステムが作業機械の油圧駆動装置に適用された場合、従来の回路に存在するコントロールバルブを要することなく、作業機械として要求されるアクチュエータの駆動が可能となる。この結果、バルブ圧損の低減や動力回生が実現可能とされる。セカンダリーコントロールシステムがウインチに適用された場合、可変容量モータの傾転(吐出容量)が調整されることで、ウインチドラムに巻き上げまたは巻き下げ方向のトルクが付与される。当該トルクと吊り荷の荷重との大小関係に基づいて、吊り荷の巻き上げおよび巻き下げが行われる。
特開2000−310201号公報 特開平9−88905号公報
本発明の発明者は、セカンダリーコントロールシステムが作業機械などのウインチに適用された場合の新たな課題について知見した。通常、作業機械では操作レバーによる吊り荷の巻き上げ操作または巻き下げ操作が中断され操作レバーが中立位置に配置されると、ウインチドラムに機械的なブレーキ力が付与される。そして、可変容量モータの傾転がブレーキ前の位置に設定されたまま操作レバーによるウインチ操作が再開されると、ブレーキが解除された際にモータが発生するトルクによって吊り荷が急激に下降または上昇するという問題が発生する。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、セカンダリーコントロールシステムによって駆動されるウインチにおいて、機械的なブレーキが解除された際の吊り荷の急激な動きを抑止することを目的とする。
本発明の一の局面に係るウインチは、作業機械に備えられ、吊り荷の巻き上げおよび巻き下げを行うウインチであって、吊り荷に接続されるロープと、前記ロープに接続され、軸回りに第1回転方向に回転し前記ロープを巻き取ることで前記吊り荷の巻き上げを行い、前記軸回りに前記第1回転方向とは反対の第2回転方向に回転し前記ロープを繰り出すことで前記吊り荷の巻き下げを行うウインチドラムと、作動油を吐出する可変容量式の油圧ポンプと、前記ウインチドラムに接続され、前記油圧ポンプから吐出される作動油を受け入れるとともに作動油を吐出することで前記ウインチドラムを回転させるトルクを発生する両傾転可変容量式の油圧モータであって、前記ウインチドラムを前記第1回転方向および前記第2回転方向に回転させるトルクを発生する容量にそれぞれ調整可能とされる、油圧モータと、前記油圧ポンプと前記油圧モータとを連通する第1油路と、前記油圧モータとタンクとを連通する第2油路と、前記吊り荷の巻き上げおよび巻き下げのための操作を受ける被操作部であって、当該被操作部が受ける操作量が可変とされている、被操作部と、前記吊り荷の荷重を示す荷重情報を取得する荷重情報取得部と、前記吊り荷を空中で所定の高さに保持するためのトルクを発生する前記油圧モータの容量である吊り荷保持用容量を、前記荷重情報に基づいて演算するモータ容量演算部と、前記吊り荷の巻き上げまたは巻き下げに対して前記被操作部が受ける操作量が予め設定されたブレーキ切換用閾値よりも大きい場合に前記ウインチドラムの回転を許容し、前記操作量が前記ブレーキ切換用閾値よりも小さい場合に前記ウインチドラムの回転を強制的に阻止する機械式ブレーキと、前記被操作部が受ける前記操作量が前記ブレーキ切換用閾値よりも大きい場合に前記操作量に応じて前記油圧モータの容量を制御し、前記操作量が前記ブレーキ切換用閾値よりも小さい場合に前記油圧モータの容量を前記モータ容量演算部によって演算された前記吊り荷保持用容量に設定する、モータ制御部と、を備える。
本構成によれば、セカンダリーコントロールシステムによって駆動されるウインチにおいて、油圧モータの傾転が調整されることで、吊り荷の巻き上げおよび巻き下げが可能とされる。被操作部が受ける操作量がブレーキ切換用閾値よりも小さい場合、機械式ブレーキがウインチドラムの回転を強制的に阻止する。この結果、ブレーキ切換用閾値よりも小さい操作領域に被操作部の遊び部分が存在するため、被操作部が作業者の意図に反して操作された場合であっても、ウインチドラムが誤って回転することが防止される。また、被操作部の操作量がブレーキ切換用閾値を超えるように操作される場合には、油圧モータの容量が予め吊り荷保持用容量に設定されている。このため、機械式ブレーキのブレーキ力が解除される際に油圧モータに過剰なトルクが発生することが抑止され、吊り荷の急激な動きが抑止される。
上記の構成において、前記被操作部の被操作量に対して、容量切換用閾値が前記ブレーキ切換用閾値よりも予め小さく設定されており、前記モータ制御部は、前記操作量が前記容量切換用閾値よりも大きくかつ前記ブレーキ切換用閾値よりも小さい場合に、前記油圧モータの容量を前記吊り荷保持用容量に設定し、前記操作量が前記容量切換用閾値よりも小さい場合に前記油圧モータの容量をゼロに設定することが望ましい。
本構成によれば、被操作部が受ける操作量が、機械式ブレーキのブレーキ力が解除されるブレーキ切換用閾値に近い領域にある場合、油圧モータの容量が吊り荷保持用容量に設定される。また、被操作部が受ける操作量がブレーキ切換用閾値から離れた領域にある場合には、油圧モータの容量がゼロに設定される。このため、機械式ブレーキのブレーキ力と吊り荷保持用容量に設定された油圧モータのトルクとが同時に掛かる状態を減らし、油圧モータや機械式ブレーキの耐久性を向上することができる。
上記の構成において、前記吊り荷の上昇または下降における加速度情報を取得する加速度情報取得部と、前記第1油路における作動油の圧力を検出する第1圧力計と、前記第2油路における作動油の圧力を検出する第2圧力計と、を更に備え、前記荷重情報取得部は、前記加速度情報取得部によって取得された前記加速度と前記第1圧力計および前記第2圧力計によってそれぞれ検出された作動油の圧力とに基づいて前記吊り荷の荷重を演算し、当該演算された荷重を前記荷重情報として取得するものでもよい。
本構成によれば、吊り荷の加速度と第1油路および第2油路における作動油の圧力とから、吊り荷の荷重を演算し取得することができる。
上記の構成において、前記荷重情報取得部によって取得された前記荷重情報を記憶および出力する記憶部を更に備え、前記荷重情報取得部は、前記操作量が前記ブレーキ切換用閾値よりも大きい場合に前記荷重情報を取得し前記記憶部に記憶させることが望ましい。
本構成によれば、機械式ブレーキのブレーキ力が開放された状態で、吊り荷の荷重情報が取得される。このため、荷重情報の取得時にブレーキ力によるノイズが含まれることが抑止され、吊り荷の荷重情報をより正確に取得することができる。
上記の構成において、前記吊り荷の巻き上げ時または巻き下げ時に前記吊り荷が一定の速度で移動していることを判定する判定部を更に備え、前記荷重情報取得部は、前記判定部によって前記吊り荷が一定の速度で移動していると判定された場合に前記荷重情報を取得することが望ましい。
吊り荷が加速している場合には、取得される荷重情報に吊り荷の加速度の検出誤差が含まれやすい。このため、上記の構成によれば、吊り荷が一定の速度で移動している状態で、吊り荷の荷重情報をより正確に取得することができる。
上記の構成において、前記加速度情報取得部は、前記油圧モータの回転における角度変化量を検出するロータリーエンコーダと、前記ロータリーエンコーダによって検出された前記角度変化量を微分することで、前記吊り荷の前記加速度を演算する加速度演算部と、
を有するものでもよい。
本構成によれば、油圧モータの回転における角度変化量を検出するロータリーエンコーダを利用して、吊り荷の加速度を容易に導出することができる。
本発明によれば、セカンダリーコントロールシステムによって駆動されるウインチにおいて、機械的なブレーキが解除された際の吊り荷の急激な動きを抑止することができる。
本発明の一実施形態に係るウインチが搭載される作業機械の側面図である。 本発明の一実施形態に係るウインチの油圧回路図である。 本発明の一実施形態に係るウインチの制御部のブロック図である。 本発明の一実施形態に係るウインチにおける操作レバーの操作量と油圧モータの回転速度との関係を示したグラフである。 本発明の一実施形態に係るウインチにおける、油圧モータの容量制御のフローチャートである。
以下、図面を参照しつつ、本発明の各実施形態について説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るウインチシステム50を含むクレーン10(作業機械)の側面図である。なお、図1には、「上」、「下」、「前」および「後」の方向が示されているが、当該方向は、本実施形態に係るクレーン10の構造を説明するために便宜上示すものであり、本発明に係るウインチの構造、組立方法や使用態様などを限定するものではない。
クレーン10は、クレーン本体に相当する上部旋回体11と、この上部旋回体11を旋回可能に支持するとともに、地上を移動可能な下部走行体12と、起伏部材として機能するブーム13と、ブーム起伏用部材であるラチスマスト14および箱マスト15と、を備える。ブーム13は、水平な軸心回りに起伏可能なように上部旋回体11に回動可能に支持される。ラチスマスト14は、ブーム13の後側の位置でブーム13の回動軸と平行な回動軸回りに上部旋回体11に回動可能に支持される。ラチスマスト14は、ブーム13の回動における支柱となる。箱マスト15は、基端及び回動端(先端)を有し、ラチスマスト14の後側で上部旋回体11に回動可能に連結される。箱マスト15の回動軸は、ブーム13の回動軸と平行でかつラチスマスト14の回動軸とほぼ同じ位置に配置されている。
更に、クレーン10は、下部スプレッダ18と、上部スプレッダ19と、ガイライン20と、ブーム起伏用ロープ21と、ブーム起伏用ウインチ22と、を備える。ガイライン20は、上部スプレッダ19とブーム13の先端部とを接続する。ブーム起伏用ロープ21は、ブーム起伏用ウインチ22から引き出され、ラチスマスト14の先端部の第1マストシーブ141、第2マストシーブ142に掛けられた後、下部スプレッダ18のシーブブロックと上部スプレッダ19のシーブブロックとの間で複数回掛け回される。ブーム起伏用ウインチ22は、ブーム起伏用ロープ21の巻き取りおよび繰り出しを行うことで下部スプレッダ18のシーブブロックと上部スプレッダ19のシーブブロックとの間の距離を変化させ、ブーム13をラチスマスト14に対して相対的に回動させながらブーム13を起伏させる。
更に、クレーン10は、ガイライン23と、マスト起伏用ロープ24と、マスト起伏用ウインチ25と、を備える。ガイライン23は、ラチスマスト14の先端部と箱マスト15の回動端部とを接続する。マスト起伏用ロープ24は、上部旋回体11に配置されたシーブブロック26と、箱マスト15の回動端部に配置されたシーブブロック27との間で複数回掛け回される。マスト起伏用ウインチ25は、マスト起伏用ロープ24の巻き取りおよび繰り出しを行い、シーブブロック26とシーブブロック27との間の距離を変化させる。この結果、上部旋回体11に対して箱マスト15およびラチスマスト14が一体的に回動しながら、ラチスマスト14が起伏する。
クレーン10は、吊り荷に接続される主巻ロープ32および補巻ロープ33と、吊り荷の巻き上げ及び巻き下げを行うための主巻用ウインチ30(ウインチドラム)および補巻用ウインチ31と、を備える。主巻用ウインチ30は、主巻ロープ32(ロープ)に接続され、吊り荷の巻き上げ及び巻き下げを行う。詳しくは、主巻用ウインチ30は、回転軸となるウインチシャフト30S(図2)を備える。そして、主巻用ウインチ30は、ウインチシャフト30S回りに第1回転方向に回転し主巻ロープ32を巻き取ることで吊り荷の巻き上げを行い、ウインチシャフト30S回りに前記第1回転方向とは反対の第2回転方向に回転し主巻ロープ32を繰り出すことで吊り荷の巻き下げを行う。なお、ブーム13の先端部から垂下された主巻ロープ32には、吊り荷用の主フック34A(図1)が連結されている。主巻用ウインチ30が主巻ロープ32の巻き取りや繰り出しを行うと、吊り荷に接続された主フック34Aの巻き上げ及び巻き下げが行われる。同様にして、補巻用ウインチ31は、補巻フック34Bが接続された補巻ロープ33による吊り荷の巻き上げ及び巻き下げを行う。また、上部旋回体11の後部には、クレーン10のバランスを調整するためのカウンタウエイト35が積載されており、上部旋回体11の後方には、カウンタウエイト36が更に配置されている。
図2は、本実施形態に係るウインチシステム50(ウインチ、ウインチ駆動装置)の油圧回路図である。図3は、本実施形態に係るウインチシステム50の制御部70の電気的なブロック図である。
クレーン10は、ウインチシステム50を備える。ウインチシステム50は、吊り荷の巻き上げおよび巻き下げを行う。ウインチシステム50は、主巻用ウインチ30を駆動するシステムである。ウインチシステム50には、セカンダリーコントロールシステムが適用されている。なお、本実施形態では、ウインチシステム50が主巻用ウインチ30を駆動する態様にて説明するが、ウインチシステム50は、補巻用ウインチ31を駆動する態様でもよい。図2を参照して、ウインチシステム50は、前述の主巻用ウインチ30および主巻ロープ32に加え、油圧ポンプ51と、油圧モータ52と、第1メイン油路50A(第1油路)と、第2メイン油路50B(第2油路)と、ロータリーエンコーダ53と、第1圧力センサ54(第1圧力計)と、第2圧力センサ55(第2圧力計)と、を備える。
油圧ポンプ51は、不図示のエンジン(駆動源)の駆動力をうけ、油圧モータ52に供給されるべき作動油をタンクから吸い込んで吐出する。本実施形態に係る油圧ポンプ52は、可変容量式の油圧ポンプからなり、当該油圧ポンプ51に含まれる図示されないレギュレータへのポンプ指令信号の入力により油圧ポンプ51の容量(押しのけ容積)が変化し、これにより油圧ポンプ51から吐出される作動油の流量であるポンプ吐出流量が変化する。なお、上記のポンプ指令信号は、後記のポンプ制御部701(図3)から出力される。
油圧モータ52は、主巻用ウインチ30に接続される両傾転可変容量式の油圧モータである。油圧モータ52の回転軸は、ウインチシャフト30S(図2)に連結されている。油圧モータ52は、油圧ポンプ51から吐出される作動油を受け入れるとともに作動油を吐出することで、主巻用ウインチ30を回転させるトルクを発生する。油圧モータ52は、主巻用ウインチ30をウインチシャフト30S回りに前記第1回転方向および前記第2回転方向に回転させる。本実施形態では、油圧モータ52は斜板式モータであって、当該油圧モータ52の容量を変化させるように移動可能な不図示の斜板(可動部、容量可変機構)を有する。油圧モータ52の斜板の傾転が調整されることで、油圧モータ52の容量が、主巻用ウインチ30を前記第1回転方向および前記第2回転方向にそれぞれ回転させるトルクを発生することが可能な容量に調整可能とされる。当該斜板の傾転は、後記のモータ制御部702(図3)によって制御される。油圧モータ52は、モータ第1ポート52Aと、モータ第2ポート52Bと、を有する。
第1メイン油路50Aは、油圧ポンプ51と油圧モータ52のモータ第1ポート52Aとを連通する。
第2メイン油路50Bは、油圧モータ52のモータ第2ポート52Bとタンクとを連通する。
ロータリーエンコーダ53は、油圧モータ52の回転角度の角度変化量を検出する。ロータリーエンコーダ53によって検出された油圧モータ52の角度変化量は、後記の制御部70の加速度演算部703(図3)によって参照される。
第1圧力センサ54は、第1メイン油路50Aにおける作動油の圧力を検出する。同様に、第2圧力センサ55は、第2メイン油路50Bにおける作動油の圧力を検出する。第1圧力センサ54および第2圧力センサ55によって、油圧モータ52の差圧が検出可能とされる。
更に、ウインチシステム50は、ブレーキユニット60と、制御部70と、操作部71と、表示部72と、を有する(図3)。
ブレーキユニット60は、主巻用ウインチ30のウインチシャフト30Sに接触することで、主巻用ウインチ30にブレーキ力を付与する。換言すれば、ブレーキユニット60は、主巻用ウインチ30の回転を機械的に阻止する。ブレーキユニット60が主巻用ウインチ30の回転を阻止することで、主フック34Aに接続された吊り荷の巻き上げ、巻き下げが機械的に停止される。特に、本実施形態では、ブレーキユニット60は、吊り荷の巻き上げまたは巻き下げに対して操作レバー71Aが受ける操作量が第1閾値L1(ブレーキ切換用閾値)よりも大きい場合に主巻用ウインチ30の回転を許容し、前記操作量が第1閾値L1よりも小さい場合に主巻用ウインチ30の回転を強制的に阻止する。ブレーキユニット60は、シリンダ本体61と、ピストン62と、ピストンロッド63と、押圧部64と、付勢ばね65と、を有する。
シリンダ本体61は円筒形状を備える。ピストン62は、シリンダ本体61内を移動可能なようにシリンダ本体61に支持されている。ピストンロッド63の一端は押圧部64に接続され、ピストンロッド63の他端はピストン62に接続されている。そして、ピストン62によって、シリンダ本体61内に第1油室61Aおよび第2油室61Bがそれぞれ画定されている。図2に示すように、第1油室61Aは、油路を通じて、操作部71に接続されている。第2油室61Bの内部には、付勢ばね65が圧縮して配置されている。付勢ばね65の一端はピストン62に接続され、付勢ばね65の他端は、シリンダ本体61の壁部に接続されている。
第1油室61Aに作動油が流入されると、付勢ばね65を圧縮変形させる方向、換言すれば、第1油室61Aを拡張する方向にピストン62が移動する。この結果、ピストンロッド63に接続された押圧部64がウインチシャフト30Sから離間する。したがって、主巻用ウインチ30に対するブレーキ力が開放される。一方、第1油室61Aから作動油が排出されると、付勢ばね65の付勢力を受けて第1油室61Aを縮小する方向にピストン62が移動する。この結果、ピストンロッド63に接続された押圧部64がウインチシャフト30Sに接触し、主巻用ウインチ30に対してブレーキ力が付与される。
操作部71は、操作レバー71A(被操作部)と、不図示の切換弁と、を含む。操作レバー71Aは、吊り荷の巻き上げおよび巻き下げのための操作を受ける。操作レバー71Aは、クレーン10のキャブ(運転室)内に配置されている。操作レバー71Aは、吊り荷の巻き上げを指示するための巻き上げ操作領域および吊り荷の巻き下げを指示するための巻き下げ操作領域(図4の領域K3に相当)と、両操作領域の間の中立操作位置(図4の領域K1、K2に相当)との間で切換可能とされている。操作レバー71Aの操作情報は、制御部70に入力される。図2に示すように、操作部71の切換弁は、パイロット油圧源に接続されている。当該切換弁は、操作レバー71Aの操作領域に応じて、第1切換位置と、第2切換位置との間で切り換わることが可能とされている。操作レバー71Aが、前述の巻き上げ操作領域および巻き下げ操作領域に操作されている場合、当該操作に応じて操作部71の切換弁が第1切換位置に設定される。当該第1切換位置では、タンクの作動油が、第2ブレーキ油路71Cおよび第1ブレーキ油路71Bを通じてシリンダ本体61の第1油室61Aに供給される。この結果、押圧部64がウインチシャフト30Sから離間し、主巻用ウインチ30に対するブレーキが解除される。したがって、操作レバー71Aの操作に応じて、主巻用ウインチ30の回転が可能とされる。
一方、操作レバー71Aが、前述の中立操作領域に操作されている場合、当該操作に応じて操作部71の切換弁が第2切換位置に設定される。当該第2切換位置では、第1油室61Aの作動油が、第1ブレーキ油路71Bおよび第2ブレーキ油路71Cを通じてタンクに排出される。この結果、付勢ばね65の付勢力によって押圧部64がウインチシャフト30Sに当接し、主巻用ウインチ30にブレーキ力が付与される。
表示部72(図3)は、クレーン10のキャブ内に配置された液晶モニタであり、クレーン10の各種操作情報に加え、ウインチシステム50の各種ステータス情報が表示される。
制御部70は、クレーン10の動作を統括的に制御するもので、制御信号の送信先として、油圧ポンプ51、油圧モータ52および表示部72に接続されている。また、制御部70は、ロータリーエンコーダ53、第1圧力センサ54、第2圧力センサ55および操作レバー71Aに電気的に接続されており、これらの部材から各種の信号を受信する。なお、制御部70は、クレーン10に備えられたその他のユニットにも電気的に接続されている。
制御部70は、CPU(Central Processing Unit)、制御プログラムを記憶するROM(Read Only Memory)、CPUの作業領域として使用されるRAM(Random Access Memory)等から構成され、CPUが前記制御プログラムを実行することにより、ポンプ制御部701、モータ制御部702、加速度演算部703、容量演算部704(モータ容量演算部)、荷重演算部705、判定部706、記憶部707および情報出力部708を機能的に有するよう動作する。
ポンプ制御部701は、油圧ポンプ51の容量を制御する。ポンプ制御部701から出力される指令信号を受けて油圧ポンプ51の容量が制御されるとともに不図示のエンジンによって油圧ポンプ51が回転されると、油圧ポンプ51が吐出する作動油が第1メイン油路50Aを通じて油圧モータ52に供給される。なお、ポンプ制御部701は、第1圧力センサ54が検出する第1メイン油路50Aの圧力情報を受け取り、第1メイン油路50Aの圧力が所定の目標圧になるように、油圧モータ52の容量を調整するフィードバック制御を実行してもよい。
モータ制御部702は、油圧モータ52の傾転(容量、押しのけ容積)を調整する。なお、本実施形態では、油圧モータ52の斜板には不図示の油圧式シリンダのピストンが連結されている。また、制御部70と油圧式シリンダとの間には不図示の電磁切替弁が配置される。モータ制御部702から出力される指令信号に応じて電磁切換弁の切換位置が切り換わると、油圧式シリンダのストローク量が変化する。この結果、油圧モータ52の傾転が調整される。なお、モータ制御部702は、操作レバー71Aが受ける操作量が第1閾値L1よりも大きい場合に前記操作量に応じて油圧モータ52の容量を制御する(PID制御)。また、モータ制御部702は、前記操作量が第1閾値L1よりも小さい場合に油圧モータ52の容量を容量演算部704によって演算された吊り荷保持用容量に設定する。詳しくは、モータ制御部702は、前記操作量が第1閾値L1よりも小さい第2閾値L2(容量切換用閾値)よりも大きくかつ第1閾値L1よりも小さい場合に、油圧モータ52の容量を吊り荷保持用容量に設定し、前記操作量が第2閾値L2よりも小さい場合に油圧モータ52の容量をゼロに設定する。
加速度演算部703は、ロータリーエンコーダ53が検出する油圧モータ52の回転角度の変化量に基づいて、吊り荷の上昇または下降における加速度を演算する。加速度演算部703は、ロータリーエンコーダ53とともに、吊り荷の加速度情報を取得する本発明の加速度情報取得部を構成する。
容量演算部704は、吊り荷の巻き上げおよび巻き下げ作業が行われている際に、操作レバー71Aが受ける操作量に基づいて、油圧モータ52の容量を演算する。なお、他の実施形態において、操作レバー71Aが受ける操作量に応じた油圧モータ52の容量が予め記憶部707に格納されており、当該容量がモータ制御部702によって参照されてもよい。
更に、容量演算部704は、ブレーキユニット60の押圧部64がウインチシャフト30Sから離間するブレーキ解除動作時における油圧モータ52の容量(吊り荷保持用容量)を所定のタイミングで演算する。吊り荷保持用容量は、吊り荷を空中で所定の高さに保持するためのトルクを発生することに必要な油圧モータ52の容量である。容量演算部704は、吊り荷保持用容量を、操作レバー71Aの操作量に応じて記憶部707から出力された吊り荷の荷重情報に基づいて演算する。なお、吊り荷保持用容量の演算については、後記で詳述する。
荷重演算部705は、加速度演算部703によって演算された吊り荷の加速度などに基づいて、吊り荷の荷重推定値を演算する。荷重演算部705は、本発明の荷重情報取得部を構成する。なお、荷重演算部705は、操作レバー71Aが受けるレバー操作量Kが第1閾値L1よりも大きい場合に吊り荷の荷重情報を演算、取得する。なお、吊り荷の荷重情報とは、吊り荷の荷重を示す値であって、直接的に測定される荷重に加え、所定の演算によって導出される荷重を含む。
判定部706は、操作レバー71Aが出力する信号を受け、当該信号に基づいて操作レバー71Aが受けている操作量の操作領域を判定する。また、判定部706は、後記のブレーキ制御フローにおいて、状態判定用フラグの値を判定する。更に、判定部706は、吊り荷の巻き上げ時または巻き下げ時に、吊り荷の加速度に基づいて吊り荷が一定の速度で移動していることを判定する。
記憶部707は、ウインチシステム50の制御において必要な各特性値を予め記憶しているとともに、当該特性値を出力可能である。特に、記憶部707は、荷重演算部705によって演算、取得された吊り荷の荷重情報を記憶および出力する。
情報出力部708は、操作レバー71A、油圧ポンプ51および油圧モータ52の駆動情報を表示部72に出力し表示させる。
セカンダリーコントロールシステムが適用されたウインチシステム50では、油圧ポンプ51から油圧モータ52まで延びる第1メイン油路50Aが常に高圧側であり、油圧モータ52からタンクまで延びる第2メイン油路50Bが常に低圧側となる。そして、油圧モータ52が吐出する作動油の圧力が一定に維持され、油圧モータ52の容量(傾転)が調整されることで、主巻用ウインチ30による吊り荷の巻き上げ、巻き下げが実行される。したがって、従来のウインチシステムのように、油圧ポンプと油圧モータとの間に、コントロールバルブが必要とされず、作動油の圧力損失が低減される。この結果、従来よりも省エネ効果が実現される。
通常、油圧モータ52には、吊り荷の負荷により生じるトルク(負荷トルク)と、摩擦等の機械的な損失トルク(摩擦トルク)が生じる。負荷トルクは吊り荷の質量に応じて重力によって発生するため、油圧モータ52の回転方向に依らず常に巻き下げ回転方向のトルクとして作用する。一方、摩擦トルクは油圧モータ52の回転方向とは逆方向に発生するため、油圧モータ52の回転方向によってその作用する方向が逆転する。したがって、吊り荷の巻き上げ時には、摩擦トルクおよび負荷トルクは互いに同じ回転方向に作用する。このため、油圧モータ52は、(負荷トルクの絶対値+摩擦トルクの絶対値)以上のトルクを出す必要がある。一方、吊り荷の巻き下げ時には、摩擦トルクは負荷トルクとは逆方向に作用するため、負荷トルクの一部と摩擦トルクの一部が互いに相殺される。このため、油圧モータ52に要求されるトルクは、巻き上げ時と比較して相対的に小さくなる。換言すれば、油圧モータ52のトルクが、負荷トルク+摩擦トルクよりも大きく設定されれば、吊り荷の巻き上げが実行される。また、油圧モータ52のトルクが、負荷トルクと摩擦トルクとの差よりも小さければ、吊り荷の巻き下げが行われる。
セカンダリーコントロールシステムが適用されたウインチシステム50では、油圧モータ52には常に一定の圧力が付与されている。このため、ブレーキユニット60の機械式ブレーキが解除されると、油圧モータ52には設定された容量に応じたトルクが発生する。ここで、操作レバー71Aが中立操作領域に位置しブレーキユニット60によるブレーキ力が付与されている状態における油圧モータ52の容量が、固定された容量に設定された場合を検討する。この場合、油圧モータ52の容量に対応した油圧モータ52のトルクが吊り荷の保持力として必要なトルクより大きければ吊り荷が上昇し、油圧モータ52の容量に対応した油圧モータ52のトルクが吊り荷の保持力として必要なトルクよりも小さければ吊り荷が降下する。なお、ブレーキユニット60のブレーキ力が開放され一旦吊り荷が動き始めれば、油圧モータ52の回転速度は公知のPID制御によって操作レバー71Aの操作量に応じた速度となる。しかしながら、ブレーキユニット60のブレーキ力が解除される瞬間は、吊り荷の動きが急加速となってしまう。本実施形態では、このような課題を解決するために、容量演算部704によって吊り荷保持用容量が演算されるとともに、モータ制御部702が所定のタイミングで油圧モータ52の容量を当該吊り荷保持用容量に設定する。
図4は、本実施形態に係るクレーン10における操作レバー71Aの操作量と油圧モータ52の回転速度との関係を示したグラフである。なお、図4に示す関係は、吊り荷の巻き上げ時および巻き下げ時の何れの場合にも適用されるが、一例として、吊り荷の巻き下げ時を用いて説明する。
図4において、操作レバー71Aが受けるレバー操作量Kが予め設定された第1の閾値L1よりも大きい場合(領域K3)、レバー操作量Kに応じて油圧モータ52の回転速度が設定される(PID速度制御)。換言すれば、レバー操作量Kに応じて、油圧モータ52の容量が設定される。また、レバー操作量Kが第1の閾値L1よりも大きい場合、ブレーキユニット60によるウインチシャフト30Sに対するブレーキ力が解除される。
一方、レバー操作量Kが第1の閾値L1よりも小さい場合、ブレーキユニット60によるウインチシャフト30Sに対する強制的なブレーキ力が付与される。このため、ウインチシャフト30Sに接続されている油圧モータ52の回転も阻止される。なお、操作部71のレバー操作量Kに対して、第1の閾値L1よりも小さな第2の閾値L2(容量切換用閾値)が予め設定されている。そして、レバー操作量Kが第1の閾値L1よりも小さくかつ第2の閾値L2よりも大きい場合、油圧モータ52の容量が前述の吊り荷保持用容量に設定される。また、レバー操作量Kが第2の閾値L2よりも小さい場合、油圧モータ52の容量はゼロに設定される。なお、レバー操作量Kが第1の閾値L1または第2の閾値L2に一致する場合の油圧モータ52の容量については、レバー操作量Kが各閾値よりも大きい場合または小さい場合の何れかの制御が行われればよい。また、図4の領域K1およびK2を含む領域が、前述の中立操作領域に相当し、図4の領域K3が、前述の巻き下げ操作領域に相当する。なお、操作レバー71Aが巻き上げ操作領域において操作される場合も、上記と同様である。
<吊り荷保持用容量(吊り荷保持用容量)の導出について>
操作レバー71Aの操作中には、公知のPID制御に基づいて操作レバー71Aのレバー操作量Kに応じて油圧モータ52の容量qが設定される。このときの油圧モータ52の負荷トルクをT、主巻用ウインチ30から油圧モータ52に付与される駆動抵抗トルクをTL、油圧モータ52のモータ差圧(第1圧力センサ54が検出する圧力PAと第2圧力センサ55が検出する圧力PBの差圧、PA−PB)をPとすると、以下の式1が満たされる。
T+TL= P×q/2π ・・・(式1)
なお、駆動抵抗トルクTLは油圧モータ52の駆動状態に応じて予め設定された値であって、記憶部707に格納されている。一方、吊り荷の荷重がm、吊り荷の加速度がa、重力加速度がg、主巻用ウインチ30の半径および減速比が考慮された係数がrと定義されると、油圧モータ52の負荷トルクTは、以下の式2を満たす。
T=m×(a+g)×r ・・・(式2)
式1および式2から、吊り荷の荷重mが以下の式3から算出可能とされる。
m=(P×q/(2π)−TL)/r/(a+g) ・・・(式3)
そして、算出された吊り荷の荷重mを用いて、吊り荷を空中で保持するための油圧モータ52のトルクTBが、式4によって算出可能とされる。
TB=m×g×r ・・・(式4)
この結果、吊り荷の保持に必要な油圧モータ52の容量qは、式5によって算出される。
q=(TB+TL)×2π/P ・・・(式5)
なお、本実施形態では、吊り荷の加速度aは、以下のように導出される。まず、ロータリーエンコーダ53が油圧モータ52の回転の角度変化量を検出する。そして、加速度演算部703が検出された角度変化量を微分することで油圧モータ52の回転速度を導出する。更に、加速度演算部703が、導出された回転速度を微分して油圧モータ52の加速度aを導出する。以上のように、本実施形態では、荷重演算部705は、加速度演算部703によって取得された吊り荷の加速度と第1圧力センサ54および第2圧力センサ55によってそれぞれ検出された作動油の圧力PA、PBとに基づいて吊り荷の荷重mを演算し、当該演算された荷重mを吊り荷の荷重情報として取得し記憶部707に記憶させる。
<操作レバーの操作と油圧モータの容量設定について>
図5は、本実施形態に係るクレーン10において、油圧モータ52の容量制御のフローチャートである。以下では、図4と同様に、吊り荷の巻き下げ時の処理について説明する。なお、図5に示される制御は、制御部70が刻む時間刻み1ステップごとにスタートからエンドまで実行する。一例として、制御部70の時間刻みが0.01secの場合には、図5のフローが1秒間に100回繰り返される。
図5を参照して、吊り荷が所定の高さに保持された状態から、作業者が操作レバー71Aを操作し吊り荷の吊り下げが開始されると、レバー操作量Kが図4の領域K1において増大される。この場合、レバー操作量Kが第1の閾値L1よりも小さい(図5のステップS1でYES)。なお、過去に吊り荷保持用容量が演算されていない場合、記憶部707に用意された状態判定用フラグは初期値0に設定されている(ステップS2)。また、この場合レバー操作量Kは、第2の閾値L2よりも小さい(図5のステップS3でYES)。この場合、モータ制御部702は、油圧モータ52の容量をゼロに設定する(ステップS4)。この結果、油圧モータ52がウインチシャフト30Sを回転させるトルクは発生しない。また、ブレーキユニット60がウインチシャフト30Sを押圧しているため(図4参照)、主巻用ウインチ30の回転が阻止されている。図5のステップS1からステップS3が繰り返されながら、やがて作業者によって操作される操作レバー71Aのレバー操作量Kが領域K2に至る(ステップS3でNO)と、モータ制御部702が油圧モータ52の容量を吊り荷保持用容量に設定する(ステップS5)。なお、記憶部707には、前回の巻き上げまたは巻き下げ操作において演算された吊り荷保持用容量が格納されている。このため、モータ制御部702は、記憶部707から出力された吊り荷保持用容量を参照することができる。
図5のステップS1からステップS5が繰り返されながら、作業者によって操作される操作レバー71Aのレバー操作量Kがやがて領域K3に至る(ステップS1でNO)。レバー操作量Kが領域K2から領域K3に移行する際、換言すれば、レバー操作量Kが第1の閾値L1を上回る際に、ブレーキユニット60によるウインチシャフト30Sに対するブレーキ力が開放される。この際、油圧モータ52の容量は予め吊り荷保持用容量に設定されている。当該吊り荷保持用容量では、油圧モータ52が出力するトルクによって、吊り荷が空中で保持される。したがって、ブレーキユニット60のブレーキ力が開放される瞬間に、油圧モータ52の出力トルクによって吊り荷が急激に上昇または下降することが抑止される。
操作レバー71Aが領域K3において操作されている場合、現在の吊り荷を保持するための吊り荷保持用容量の演算が随時行われる。図5において、油圧モータ52の回転速度が一定速度である場合(ステップS6でYES)、当該一定速度の存在を記憶するために、記憶部707に用意された状態判定用フラグが1に更新される(ステップS7)。そして、当該一定速度条件において、加速度演算部703および容量演算部704による、吊り荷保持用容量の演算が前述のように行われる(ステップS8)。演算された吊り荷保持用容量は記憶部707に記憶される。
一方、操作レバー71Aが領域K3において操作されている場合において、油圧モータ52の回転速度が一定速度ではなく、油圧モータ52の加速が継続している場合(ステップS6でNO)、判定部706は、記憶部707に格納されている状態判定用フラグが1か否かを判定する(ステップS9)。ここで、状態判定用フラグが1の場合(ステップS9でYES)、過去にステップS7およびステップS8が実行されているため、容量演算部704は吊り荷保持用容量の演算を実行せず、当該ステップにおけるフローを終了する。また、状態判定用フラグが0の場合(ステップS9でNO)、過去にステップS7およびステップS8が実行されていないため、容量演算部704は吊り荷保持用容量の演算を実行する(ステップS10)。更に、容量演算部704は、ステップS10において演算された吊り荷保持用容量と記憶部707に格納された過去の吊り荷保持用容量との平均値を算出する(ステップS11)。算出された吊り荷保持用容量の平均値は、最新の吊り荷保持用容量として記憶部707に格納される。なお、記憶部707には、過去の吊り荷保持用容量が複数格納されてもよい。
上記のように、操作レバー71Aが受ける操作のブレーキ操作量Kが第1の閾値L1を超えている場合には、吊り荷保持用容量が所定のタイミングで演算されるとともに記憶部707に格納される。そして、次に、ブレーキ操作量Kが第2の閾値L2よりも大きくかつ第1の閾値L1よりも小さい範囲(領域K2)に入った際に、油圧モータ52の容量が記憶部707から出力される吊り荷保持用容量に設定される。この結果、ブレーキユニット60のブレーキ力がウインチシャフト30Sから開放された際の吊り荷の急激な動きが抑止される。
なお、図5のフローについて換言すると、作業者が、操作レバー71Aを操作し始めると油圧モータ52は加速していくが、この際状態判定用フラグの値は0(初期値)のため、ステップS1、S6、S9、S10およびS11が実行される。この結果、吊り荷保持用容量の演算と平均値の算出が実行される。その後、作業者が操作レバー71Aを所定の操作量で保持した場合、油圧モータ52は一定速度となる。この場合、ステップS1、S6、S7およびS8が実行され、吊り荷保持用モータ容量の演算が行われる。その後、油圧モータ52の停止に向けて作業者が操作レバー71Aを中立操作領域に戻すように減速していく際には、既に状態判定用フラグが1となっている。このため、ステップS1、S6およびS9(YES)が実行される。更に、作業者が操作レバー71Aを戻していくと、ブレーキユニット60によるブレーキが付与される。この際、ステップS1、S2、S3、S5が実行される。そして、操作レバー71Aのレバー操作量Kが第2の閾値L2よりも小さくなると、ステップS1、S2、S3およびS4が実行され、油圧モータ52の容量がゼロに設定される。なお、2回目以降のフローでは、操作レバー71Aが中立位置から各操作領域に倒されていくと、油圧モータ52(主巻用ウインチ30)の動き出しの直前で(レバー操作量Kが第2の閾値L2を越えたタイミング)からステップS5に進み始め、油圧モータ52の容量が、先に演算された吊り荷保持用容量に設定される。
なお、操作レバー71Aが操作され、主巻用ウインチ30の動作開始から停止までの間に、油圧モータ52が一定の速度で回転する状態が存在しない場合には、図5のステップS10、S11で導出された吊り荷保持用容量の平均値が最新の吊り荷保持用容量に設定される。一方、主巻用ウインチ30の動作中に油圧モータ52が一定の速度で回転する状態が存在する場合には、ステップS6、S7が実行され状態判定用フラグが1となる。その後、操作レバー71Aの操作に応じて油圧モータ52が減速されても、既に一定速度条件で吊り荷保持用容量が演算されている(ステップS9においてYES)ため、吊り荷保持用容量としては、ステップS8において演算されたデータが記憶部707に格納され続ける。すなわち、ブレーキ解除(主巻用ウインチ30の動作開始)から再びブレーキがかかる(主巻用ウインチ30の停止)までの間に、油圧モータ52が一定の速度で回転する状態があれば、自動的に一定の速度における吊り荷保持用容量の演算結果が採用される。なお、この一定速度における吊り荷保持用容量のデータは、一旦ブレーキがかかりステップS2が実行されることで状態判定用フラグとともにリセットされる。その後、再び操作レバー71Aが操作された際に、ステップS10、S11において新たに吊り荷保持用容量が演算される。
以上のように、本実施形態では、セカンダリーコントロールシステムによって駆動されるウインチドラムを含む作業機械において、油圧モータ52の傾転が調整されることで、吊り荷の巻き上げおよび巻き下げが可能とされる。そして、操作レバー71Aが受けるレバー操作量Kが第1閾値L1よりも小さい場合、ブレーキユニット60が主巻用ウインチ30の回転を強制的に阻止する。このため、操作レバー71Aが作業者の意に反して小さな操作量で操作された場合であっても、主巻用ウインチ30が回転することが防止される。また、操作レバー71Aが受ける操作量が第1閾値L1を超えるとともにブレーキユニット60のブレーキ力が解除される際には、油圧モータ52の容量が吊り荷保持用容量に設定されている。このため、吊り荷の保持に対して油圧モータ52に過剰なトルクが発生することが抑止され、吊り荷の急激な動きが抑止される。
また、本実施形態では、操作レバー71Aが受けるレバー操作量Kが、ブレーキユニット60のブレーキ力が解除される第1閾値L1に近いK2領域(L2<K<L1)にある場合、油圧モータ52の容量が吊り荷保持用容量に設定される。また、操作レバー71Aが受けるレバー操作量Kが第1閾値L1から離れたK1領域(K<L2)にある場合には、油圧モータ52の容量がゼロに設定される。このため、ブレーキユニット60のブレーキ力と吊り荷保持用容量に設定された油圧モータ52のトルクとが同時に掛かる状態を減らすことができる。この結果、油圧モータ52やブレーキユニット60の負荷を低減し、これらの耐久性を向上することができる。
また、本実施形態では、荷重演算部705は、加速度演算部703によって取得された吊り荷の加速度と第1圧力センサ54および第2圧力センサ55によってそれぞれ検出された作動油の圧力PA、PBとに基づいて吊り荷の荷重mを演算し、当該演算された荷重mを荷重情報として取得し記憶部707に記憶させる。このため、吊り荷の加速度aと第1メイン油路50Aおよび第2メイン油路50Bにおける作動油の圧力とから、吊り荷の荷重mを容易に演算し取得することができる。
また、本実施形態では、荷重演算部705は、レバー操作量Kが第1閾値L1よりも大きいK3領域にある場合に吊り荷の荷重を演算し取得する。このため、ブレーキユニット60のブレーキ力が開放された状態で、吊り荷の荷重情報が取得される。このため、荷重情報の取得時にブレーキ力によるノイズが含まれることが抑止され、吊り荷の荷重情報をより正確に取得することができる。
更に、荷重演算部705は、判定部706によって吊り荷が一定の速度で移動していると判定された場合に荷重情報を演算し、取得することが望ましい。吊り荷が加速している場合には、取得される荷重情報に吊り荷の加速度aの検出誤差が含まれやすい。このため、上記の構成によれば、吊り荷が一定の速度で移動している状態で、吊り荷の荷重情報をより正確に取得することができる。
また、本実施形態では、油圧モータ52の回転における角度変化量を検出するロータリーエンコーダ53を利用して、吊り荷の加速度aを容易に導出することができる。なお、前述のように、吊り荷の加速度が検出される際には、まずロータリーエンコーダ53が油圧モータ52の回転における角度変化量を検出する。そして、加速度演算部703は、検出された角度変化量を微分することで油圧モータ52の回転速度を導出し、当該回転速度をさらに微分して加速度を導出する。この微分過程においては、ノイズ対策のために角度変化量や回転速度の移動平均が演算されることで平滑化される。吊り荷の加速度がゼロではない(速度変化がある)場合は、この移動平均の遅れによる誤差が大きくなる。一方、加速度がゼロの場合には、移動平均をとっても上記のような誤差が生じにくい。このため、吊り荷の移動が一定速度で行われている際に、吊り荷の荷重および油圧モータ52の吊り荷保持用容量が演算されることが望ましい(図5のステップS8)。
以上、本発明の各実施形態に係るウインチシステム50(ウインチ)について説明した。なお、本発明はこれらの形態に限定されるものではない。本発明に係るウインチとして、以下のような変形実施形態が可能である。
(1)上記の実施形態では、ウインチが適用される作業機械として、クレーン10を用いて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。本発明に係るウインチは、その他の作業機械に適用されるものでもよい。また、油圧モータ52は、斜板を備えた両傾転可変容量式の油圧モータに限定されるものではなく、斜軸式などのその他の両傾転可変容量式の油圧モータであってもよい。
(2)また、上記の各実施形態では、油圧モータ52の吊り荷保持用容量の演算のために、予め吊り荷の荷重が演算される態様にて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。吊り荷の荷重情報を取得する荷重情報取得部は、ブーム13や主フック34Aに配置され、吊り荷の荷重を直接計測する荷重計であってもよい。また、クレーン10は、ブーム13に備えられ、ブーム13に掛かる負荷を検出する負荷検出装置を有し、荷重演算部705が当該負荷検出装置の検出結果に基づいて吊り荷の荷重を演算する態様でもよい。なお、このような負荷検出装置では、ブーム13に対する外乱(風など)によって検出誤差が生じることがある。例えば、ブーム13に正面から風による力が加わっている場合、ブーム13が僅かに持ち上げられることで吊り荷の荷重が小さく見積もられる。一方、上記の実施形態では、主巻用ウインチ30の巻き上げ、巻き下げ時の加速度を用いて吊り荷の荷重が導出される。このため、クレーン10の周辺環境による検出誤差が発生しにくい。
10 クレーン
11 上部旋回体
12 下部走行体
30 主巻用ウインチ(ウインチドラム)
30S ウインチシャフト
32 主巻ロープ(ロープ)
50 ウインチシステム(ウインチ)
50A 第1メイン油路(第1油路)
50B 第2メイン油路(第2油路)
51 油圧ポンプ
52 油圧モータ
52A モータ第1ポート
52B モータ第2ポート
53 ロータリーエンコーダ
54 第1圧力センサ(第1圧力計)
55 第2圧力センサ(第2圧力計)
60 ブレーキユニット(機械式ブレーキ)
61 シリンダ本体
61A 第1油室
61B 第2油室
62 ピストン
63 ピストンロッド
64 押圧部
65 付勢ばね
70 制御部
701 ポンプ制御部
702 モータ制御部
703 加速度演算部
704 容量演算部(モータ容量演算部)
705 荷重演算部(荷重情報取得部)
706 判定部
707 記憶部
708 情報出力部
71 操作部
71A 操作レバー(被操作部)
71B 第1ブレーキ油路
71C 第2ブレーキ油路
72 表示部
K レバー操作量

Claims (6)

  1. 作業機械に備えられ、吊り荷の巻き上げおよび巻き下げを行うウインチであって、
    吊り荷に接続されるロープと、
    前記ロープに接続され、軸回りに第1回転方向に回転し前記ロープを巻き取ることで前記吊り荷の巻き上げを行い、前記軸回りに前記第1回転方向とは反対の第2回転方向に回転し前記ロープを繰り出すことで前記吊り荷の巻き下げを行うウインチドラムと、
    作動油を吐出する可変容量式の油圧ポンプと、
    前記ウインチドラムに接続され、前記油圧ポンプから吐出される作動油を受け入れるとともに作動油を吐出することで前記ウインチドラムを回転させるトルクを発生する両傾転可変容量式の油圧モータであって、前記ウインチドラムを前記第1回転方向および前記第2回転方向に回転させるトルクを発生する容量にそれぞれ調整可能とされる、油圧モータと、
    前記油圧ポンプと前記油圧モータとを連通する第1油路と、
    前記油圧モータとタンクとを連通する第2油路と、
    前記吊り荷の巻き上げおよび巻き下げのための操作を受ける被操作部であって、当該被操作部が受ける操作量が可変とされている、被操作部と、
    前記吊り荷の荷重を示す荷重情報を取得する荷重情報取得部と、
    前記吊り荷を空中で所定の高さに保持するためのトルクを発生する前記油圧モータの容量である吊り荷保持用容量を、前記荷重情報に基づいて演算するモータ容量演算部と、
    前記吊り荷の巻き上げまたは巻き下げに対して前記被操作部が受ける操作量が予め設定されたブレーキ切換用閾値よりも大きい場合に前記ウインチドラムの回転を許容し、前記操作量が前記ブレーキ切換用閾値よりも小さい場合に前記ウインチドラムの回転を強制的に阻止する機械式ブレーキと、
    前記被操作部が受ける前記操作量が前記ブレーキ切換用閾値よりも大きい場合に前記操作量に応じて前記油圧モータの容量を制御し、前記操作量が前記ブレーキ切換用閾値よりも小さい場合に前記油圧モータの容量を前記モータ容量演算部によって演算された前記吊り荷保持用容量に設定する、モータ制御部と、
    を備える、ウインチ。
  2. 前記被操作部の被操作量に対して、容量切換用閾値が前記ブレーキ切換用閾値よりも予め小さく設定されており、
    前記モータ制御部は、前記操作量が前記容量切換用閾値よりも大きくかつ前記ブレーキ切換用閾値よりも小さい場合に、前記油圧モータの容量を前記吊り荷保持用容量に設定し、前記操作量が前記容量切換用閾値よりも小さい場合に前記油圧モータの容量をゼロに設定する、請求項1に記載のウインチ。
  3. 前記吊り荷の上昇または下降における加速度情報を取得する加速度情報取得部と、
    前記第1油路における作動油の圧力を検出する第1圧力計と、
    前記第2油路における作動油の圧力を検出する第2圧力計と、
    を更に備え、
    前記荷重情報取得部は、前記加速度情報取得部によって取得された前記加速度と前記第1圧力計および前記第2圧力計によってそれぞれ検出された作動油の圧力とに基づいて前記吊り荷の荷重を演算し、当該演算された荷重を前記荷重情報として取得る、請求項1または2に記載のウインチ。
  4. 前記荷重情報取得部によって取得された前記荷重情報を記憶および出力する記憶部を更に備え、
    前記荷重情報取得部は、前記操作量が前記ブレーキ切換用閾値よりも大きい場合に前記荷重情報を取得し前記記憶部に記憶させる、請求項3に記載のウインチ。
  5. 前記吊り荷の巻き上げ時または巻き下げ時に前記吊り荷が一定の速度で移動していることを判定する判定部を更に備え、
    前記荷重情報取得部は、前記判定部によって前記吊り荷が一定の速度で移動していると判定された場合に前記荷重情報を取得する、請求項3または4に記載のウインチ。
  6. 前記加速度情報取得部は、
    前記油圧モータの回転における角度変化量を検出するロータリーエンコーダと、
    前記ロータリーエンコーダによって検出された前記角度変化量を微分することで、前記吊り荷の前記加速度を演算する加速度演算部と、
    を有する、請求項3乃至5の何れか1項に記載のウインチ。
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