JP5435344B2 - 合成樹脂製丸形壜体 - Google Patents
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Description
そして、減圧吸収パネル112は、略平板状であり、壜体101内が減圧状態になった際には、容易に内側に陥没状に変形可能であるので、外観上において、壜体がいびつに変形した感じを与えることなく、すなわち目立たないように減圧状態を吸収(緩和)する機能(以下、減圧吸収機能と記す。)を発揮することができる。また壜体としての剛性は主として隣接する減圧吸収パネル112間に残存形成される柱部113が担う。
しかしながら、この薄肉化にも壜体の剛性、強度そして壜体の成形性の点からおのずと限界があり、薄肉化が行き過ぎると内容液の充填や箱詰め等の生産ライン、あるいは壜体を多数詰めた箱の運搬、移動工程等(以下、生産ラインあるいは運搬工程等と記す。) において、壜体が搬送装置のガイドレールに衝突する際、あるいは箱の中で壜体同士が衝突する際、横方向の荷重により胴部の側周壁が折曲り状に変形して座屈に至り、元の形状に復元しないと云う問題が発生する。
そして、胴部4の上端部及び下端部に減圧吸収パネル12を配設することなく残存形成される上部円筒部6tと下部円筒部6bが上記した壜体1に横方向に作用する荷重を支える機能を発揮する。
なお、下部円筒部6bは底部5と云う比較的変形しにくい部位に隣接しているため、潰れ状の座屈変形の発生はほとんどみられない。
口筒部とテーパー筒状の肩部と円筒状の胴部と底部を有し、胴部の側周壁に、少なくとも上端に水平な段部を備える複数の減圧吸収パネルを周方向に並列状に陥没形成した合成樹脂製丸形壜体において、
減圧吸収パネルの上端で、且つ肩部と胴部との間に円筒状の胴部を帯状に残存させて形成した上部円筒部を周設し、
この上部円筒部内にその全高さ範囲に亘り、陥没状に形成される一対の縦溝と、この一対の縦溝の間に残存形成される矩形状からなる突条縦リブとを、複数、周方向に並列状に配設する、と云うものである。
なお、縦溝の陥没深さの上限については、壜体の成形性や外観等により適宜決めることができる。
そこで、上記構成により突条縦リブを円筒部の、少なくとも各減圧吸収パネルの左右中心位置に相当する周方向位置に形成することにより、上部円筒部から肩部にかけての潰れ状の座屈変形をより効果的に抑制することができる。
すなわち、本発明の主たる構成を有するものにあっては、上部円筒部に、一対の縦溝によりこの一対の縦溝の間に残存形成される突条縦リブを複数、並列状に配設することにより、この上部円筒部の横加重に対する剛性を効果的に高めることができ、荷重の作用が解消した際には元の形状に戻すことができ、生産ラインあるいは運搬工程等における上部円筒部から肩部にかけての潰れ状の座屈変形を効果的に抑制することができる。
図1、2は本発明の丸形壜体の一実施例を示すものであり、図1は正面図、図2(a)は図1中のA−A線に沿った平断面図、(b)は(a)中の円で囲った部分を拡大した図である。
この壜体1はPET樹脂製の2軸延伸ブロー成形品であり、口筒部2、テーパー筒状の肩部3、円筒状の胴部4、そして底部5を有し、全高さ136mm、横幅66mmで、容量280mlの丸形壜体である。
また、下部円筒部6bには周溝リブ14が形成されている。
また、これら突条縦リブ8を残存形成する各縦溝7の陥没深さD(図2(b)参照)は1.6mm、一対の縦溝7の離間距離Lcは9.5mmで、減圧吸収パネル12の横幅Wp(24mm)の40%である。
さらに、縦溝7の陥没深さを0.9mmとした他の実施例の壜体(実施例2とする。)を用意した。
(1)内容液を充填した状態で試験する壜体を24ケ、ダンボール51に詰め込んで封緘する。
(2)ダンボール51を滑走車52の前端から5cmに出した状態で滑走車52に積載する。
(3)滑走車52を、傾斜角度10°の傾斜面53上、所定距離滑走させて衝突面54に衝突させる。
(4)ダンボール51を開封し、壜体の変形がないか確認する。
(5)問題がなければ、滑走距離Lsを10cm毎に引き上げ、変形が発生するまで試験を実施する。
・実施例1の壜体では、滑走距離Lsが120cmで1本の壜体で変形が発生。
・実施例2の壜体では、滑走距離Lsが100cmで2本の壜体で変形が発生。
・比較例の壜体では、滑走距離Lsが80cmで1本の壜体で変形が発生。
なお、いずれの場合も変形の態様は、図3中、ハッチングで示した領域DRで潰れ状の座屈変形が発生するものであった。
また、実施例1と実施例2、すなわち縦溝7の陥没深さDが1.6mmと0.9mmの壜体を比較すると、陥没深さDを深くすることにより突条縦リブ8の断面形状をより高低差の大きいものとすることができ、より効果的に潰れ状の座屈変形を抑制できることが判った。
突条縦リブの配設個数あるいは配設する周方向位置、またこの突条縦リブの平断面形状を決める縦溝の断面形状あるいは一対の縦溝の離間距離等は、側周壁の薄肉化の程度、作用する横方向の荷重の大きさ、外観デザイン性、成形性等を考慮して適宜決めることができる。
2、102;口筒部
3、103;肩部
4、104;胴部
5、105;底部
6t;上部円筒部
6b;下部円筒部
7 ;縦溝
8 ;突条縦リブ
11、111;段部
12、112;減圧吸収パネル
13、113;柱部
14、114;周溝リブ
D ;深さ
Lc;距離
Wp;(減圧吸収パネルの)横幅
DR;変形領域
Claims (4)
- 口筒部(2)とテーパー筒状の肩部(3)と円筒状の胴部(4)と底部(5)を有し、前記胴部(4)の側周壁に、少なくとも上端に水平な段部(11)を備える複数の減圧吸収パネル(12)を周方向に並列状に陥没形成した丸形壜体において、
前記減圧吸収パネル(12)の上端で、且つ肩部(3)と胴部(4)との間に前記円筒状の胴部(4)を帯状に残存させて形成した上部円筒部(6t)を周設し、
該上部円筒部(6t)内にその全高さ範囲に亘り、陥没状に形成される一対の縦溝(7)と、該一対の縦溝(7)の間に残存形成される矩形状からなる突条縦リブ(8)とを、複数、周方向に並列状に配設したことを特徴とする合成樹脂製丸形壜体。 - 縦溝(7)の陥没深さ(D)を0.5mm以上とした請求項1記載の合成樹脂製丸形壜体。
- 上部円筒部(6t)において、突条縦リブ(8)を、少なくとも各減圧吸収パネル(12)の左右中心位置に相当する周方向位置に形成した請求項1または2記載の合成樹脂製丸形壜体。
- 一対の縦溝(7)の離間距離(Lc)を減圧吸収パネル(12)横幅(Wp)の20〜70%の範囲とした請求項1乃至3のいずれか一項に記載の合成樹脂製丸形壜体。
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