JP5434594B2 - 不揮発性半導体メモリ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、不揮発性半導体メモリ装置に関し、特に、電荷を蓄積するトラップ機能を有するトラップ型の不揮発性半導体メモリ装置に関する。本発明は、更に、不揮発性半導体メモリ装置の駆動方法及びその製造方法に関するものである。
0.13マイクロメートル世代までの不揮発性半導体メモリ装置(EEPROM(electrically erasable programmable read-only memory)、以下、フラッシュメモリと呼ぶ)は、フローティングゲート(FG)トランジスタを用いたFG型のメモリセルが用いられていた。この形式のフラッシュメモリの微細化では、セル面積の縮小や、絶縁膜の薄膜化が主流であった。しかし、90ナノメートル世代以降のフラッシュメモリでは、FGトランジスタの保持特性確保の観点から、絶縁膜の薄膜化が困難になっている。このため、フラッシュメモリとして、絶縁膜中の電荷蓄積膜のトラップ機能を利用するトラップ型の不揮発性メモリが注目されるようになった。トラップ型メモリは、FG型メモリと比べて、電荷蓄積膜中の電子が局在しているためにトンネル酸化膜の薄膜化を含めた酸化膜換算膜厚の低減が可能である他、デバイス構造が単純であるなどの優位性も有している。FG型メモリ及びトラップ型メモリは、例えば、非特許文献1に記載されている。
図11に典型的なトラップ型メモリ装置のセル構造を示す。シリコン基板11の素子分離領域(図示なし)によって区画されたストライプ状の活性領域内には、ソース領域12およびドレイン領域13が形成されている。シリコン基板11上には、第1の絶縁膜16、電荷蓄積膜17、第2の絶縁膜18、及び、ゲート電極19からなるゲート電極構造が形成されている。ソース領域12及びドレイン領域13は、ゲート電極構造の双方の側縁に隣接して配置される。
図12A及び12Bはそれぞれ、図1のメモリセルで、電荷蓄積膜17中の電荷を制御する書き込み動作、及び、電荷を読み出す読み出し動作の状態を示す。図12A及び12Bにおいて、符号26は反転層を、V2、V3、V9は、それぞれソース領域12、ドレイン領域13、及び、ゲート電極19への印加電圧を示す。図12Aにおいて、0≦V2<V3、0<V9として、ゲート電極19とドレイン領域13に正電圧を印加することで、チャネルホットエレクトロンを電荷蓄積膜17に注入する。これにより、ドレイン領域13近傍のチャネル領域の閾値が高くなる。図12Bの読み込み動作では、V2>V3≧0、V9>0として、ゲート電極19とソース領域12に正電圧を印加した時のチャネル電流をモニターすることで、ドレイン領域13近傍の閾値を測定する。
図13は、トラップ型メモリセルの消去動作を示す。消去工程では、V9<0として、ゲート電極19に負電圧を印加する。消去は、ファウラー・ノルドハイム(FN)トンネル効果を利用し、電荷蓄積膜17対してシリコン基板11側から第1の絶縁膜16越しに電子を引き抜くことで行う。FNトンネル効果を利用する消去については、非特許文献1に記載がある。
トラップ型メモリ装置をロジック回路と混載されたメモリ装置として使用する場合、図13で示した消去方法では、FNトンネル効果を起させるために必要な電界強度が大きいという問題がある。例えば、引加電界として、ほぼ9 MV/cmの電界が必要となる。このため、周辺回路の電源部の占有面積が大きくなり、チップ当たりの製造コストが上昇する。そこで、消去時の動作電圧を下げるために、書き込み動作と同様にホットキャリアを利用する方法が提案されている。この方法では、バンド間トンネル効果やアバランシェ効果を利用して、ホットホールをシリコン基板11内で生成し、小さなゲート電圧で、電子が捕獲されている電荷蓄積膜17内に、生成したホールを注入することで、捕獲電子と中和させる。この場合には、引加電界としては、ほぼ4 MV/cm程度の電界で消去が可能である。
図14A及び14Bは、バンド間トンネル効果を利用したホットホール消去を示す説明図である。図14Aは消去時のホール(h)と電子(e)の挙動を、図14Bは、そのときのバンドダイアグラムの測定部位α−βを示している。図14Cは、消去動作時における測定部位α−β間のバンドダイアグラムとバンドダイアグラム内での電荷の挙動を示す。基板11及びソース電極12を接地電位にし、ゲート電極19に負の電圧を、ドレイン領域13に正の電圧を印加すると、ゲート近傍領域のドレイン/基板境界でバンド間トンネルが起こり、ホールが生成する。生成したホールはドレインと基板間の電界によって加速され、ホットホールとなった後、ゲート電極19に印加した負電圧によって電荷蓄積膜17中に注入される。図14Cに示されるように、基板に引加される電圧V1とドレイン領域13に引加される電圧V3との電圧の差(|V1−V3|)の約1/2がホットホールを生成するための加速電界の形成に利用される。このような手法は、例えば特許文献1に記載がある。
図15Aは、アバランシェ効果を利用したホットホール消去時におけるホールと電子の挙動を示す説明図である。図15Bは、消去動作時に図15Aに示した測定部位α-β間のバンドダイアグラムとバンドダイアグラム内での電荷の挙動を示す。トリプルウェル構造を有する基板内で、エミッタから注入された電子が、ベースとコレクタとの間の電界で加速された時に、アバランシェ効果によってホールが生成される。生成されたホールはベースとコレクタとの間の電界によって加速され、ホットホールとなる。生成したホットホールの中で、ゲート近傍に存在する一部のホットホールが、ゲート電極19に印加した負電圧によって、電荷蓄積膜17中に注入される。このような手法は、例えば特許文献2に記載がある。
上記文献は以下の通りである。
「2002 半導体テクノロジー大全」 電子ジャーナル pp.89−93(第1編 第4章 第6節"フラッシュメモリ")2002年 特表2001−512290号 特開2005−64217号
上述したトラップ型メモリ装置の消去では以下のような問題があった。バンド間トンネル効果やアバランシェ効果を利用してホットホールを注入する方法では、ホットキャリアとなるホールを生成するために、電荷蓄積膜に注入するホールとは関係がない電子を同時に生成する必要がある。そのため、消去動作時に、余剰電流が増え、消費電力が増大するという問題がある。特に、アバランシェ効果を利用する場合には、生成されたホットホールのうち、ゲート近傍に存在するホットホールのみが注入されるので、消去効率が低く消去時間も長くなる。また、バンド間トンネル効果を利用する場合には、ホールを加速するために必要な基板内の有効電圧差がとりにくいという問題がある。バンド間トンネル効果が起こる位置は、電界強度が最も強くなる不純物拡散層のp−n接合境界となる。従って、図14Cに示すように、バンド間トンネルによって生成したホールを加速する有効電圧は、ドレインと基板との間に印加する電圧の1/2程度になってしまい、その結果、ドレインと基板との間に大きな電圧差が必要になる。
本発明は、不揮発性半導体メモリ装置の消去動作時における問題点を解決し、もって、低い印加電圧、及び、小さな消費電流で、かつ、高速に消去することができる不揮発性半導体メモリ装置を提供することを目的とする。
本発明は、更に、上記不揮発性半導体メモリ装置の駆動に好適な、不揮発性半導体メモリの駆動方法を提供することを目的とする。
本発明は、第1導電型の半導体領域を有する基板と、前記半導体領域上に順次に形成された電荷トラップ機能を有するゲート絶縁膜、及び、ゲート電極、を有するメモリセルと、
前記半導体領域内に、前記ゲート電極の対応する縁部に隣接してそれぞれ配置された一対の第2導電型の拡散領域と、前記第2導電型の拡散領域の一方の内部に収容された第1導電型の拡散領域と、を備え、前記メモリセルにおいて、前記ゲート絶縁膜は、前記第2導電型の拡散領域の他方に隣接する第1の絶縁領域と、前記第2導電型の拡散領域の一方に隣接する第2の絶縁領域とを有し、前記第1の絶縁領域は、電荷トラップ機能を有しないか、または、前記第2絶縁領域の電荷トラップ機能よりも低い電荷トラップ機能を有し、前記メモリセルにおいて、前記ゲート電極は、前記第1絶縁領域上にある第1電極領域と、前記第2絶縁領域上にある第2電極領域とを有し、前記第1電極領域と前記第2電極領域とが、前記第1の絶縁領域からなる領域間絶縁膜により分離されており、前記第1導電型の拡散領域と前記第2導電型の拡散領域の一方とが、それぞれの前記第2絶縁領域を近接させて対称的に配置された2つの前記メモリセルの前記第2絶縁領域によって共有されている、ことを特徴とする不揮発性半導体メモリ装置を提供する。
本発明は、また、上記本発明の不揮発性半導体メモリ装置を駆動する方法であって、前記半導体領域、前記第1導電型の拡散領域、及び、前記ゲート電極に印加される電圧を制御する消去工程を有し、該消去工程は、前記第1導電型拡散領域から前記ゲート電極下の第2の不純物拡散層を介して前記半導体領域へ第1導電型のキャリアを導入し、該導入されたキャリアから第1導電型のホットキャリアを生成し、該生成されたホットキャリアを前記電荷蓄積膜に注入する、不揮発性半導体メモリ装置の駆動方法を提供する。
本発明は、更に、第1導電型の半導体領域を有する基板と、前記半導体領域上に順次に形成された電荷トラップ機能を有するゲート絶縁膜、及び、ゲート電極、を有するメモリセルと、前記半導体領域内に、前記ゲート電極の対応する縁部に隣接してそれぞれ配置された一対の第2導電型の拡散領域と、前記第2導電型の拡散領域の一方の内部に収容された第1導電型の拡散領域と、を備える不揮発性半導体メモリ装置の製造方法であって、第1〜第3領域を有する前記第1導電型の半導体領域上に、電荷トラップ機能を有する第1の絶縁膜と第1のゲート導電層とを順次に形成する工程と、前記第1及び第2領域内の前記第1の絶縁膜及び前記第1のゲート導電層を除去し、次いで、前記第1〜第3領域に電荷トラップ機能を有しない第2の絶縁膜及び第2のゲート導電層を順次に堆積する工程と、少なくとも前記第2のゲート導電層をパターニングし、前記第1領域内の前記半導体領域の表面部分の上に第1の開口を形成する工程と、前記第1の開口から、前記半導体領域の前記表面部分に不純物を注入して、前記一対の第2導電型の拡散領域の他方の第2導電型の拡散領域を形成する工程と、前記第2領域内の前記第2のゲート導電層の表面と、前記第2の絶縁膜の縁部と、前記第3領域内の前記第1のゲート導電層の表面とを露出させる工程と、前記表面が露出した第1のゲート導電層をパターニングし、前記第3領域内の前記半導体領域の別の表面部分の上に第2の開口を形成する工程と、前記第2の開口から、前記半導体領域の前記別の表面部分に不純物を注入して、前記一対の第2導電型の拡散領域の一方の第2導電型の拡散領域を形成する工程と、前記第2の開口から、前記ゲート電極下の第2の不純物拡散層の内部に不純物を注入して、前記第2導電型の拡散領域の一方に収容された第1導電型の拡散領域を形成する工程と、を含み、前記メモリセルにおいて、前記ゲート絶縁膜は、前記第2導電型の拡散領域の他方に隣接する第1の絶縁領域と、前記第2導電型の拡散領域の一方に隣接する第2の絶縁領域とを有し、前記第1の絶縁領域は、電荷トラップ機能を有しないか、または、前記第2絶縁領域の電荷トラップ機能よりも低い電荷トラップ機能を有し、前記メモリセルにおいて、前記ゲート電極は、前記第1絶縁領域上にある第1電極領域と、前記第2絶縁領域上にある第2電極領域とを有し、前記第1電極領域と前記第2電極領域とが、前記第の絶縁領域からなる領域間絶縁膜により分離されており、前記第1導電型の拡散領域と前記第2導電型の拡散領域の一方とが、前記第2の開口を挟んで、かつそれぞれの前記第2絶縁領域を近接させて対称的に配置された2つの前記メモリセルの前記第2絶縁領域によって共有されている、ことを特徴とする不揮発性半導体メモリの製造方法を提供する。
本発明によると、低い印加電圧、小さな消費電流で、なおかつ、高速に消去することが可能な不揮発性半導体メモリ装置を実現することができる。
本発明の上記、及び、他の目的、特徴及び利益は、図面を参照する以下の説明により明らかになる。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る不揮発性半導体メモリ装置のメモリセルの断面図。 図2Aは、図1のメモリセルの消去時の様子を示す断面図、図2Bは、消去時のバンドダイアグラムの測定部位を示す断面図、図2Cは、消去時のバンドダイアグラムとバンドダイアグラム内のキャリアの挙動を示す説明図。 図3A及び3Bはそれぞれ、図1のメモリセルの2つを対称に配置した構造の不揮発性半導体メモリの断面図及び平面図。 図4A〜4Hは、図1の不揮発性半導体メモリ装置の製造プロセスの工程段階を順次に示す断面図。 図5は、本発明の第2の実施形態に係る不揮発性半導体メモリ装置のメモリセルの断面図。 図6A及び6Bはそれぞれ、図5のメモリセルを2つ対称に配置した構造の不揮発性半導体メモリの断面図及び平面図。 図7A〜7Jは、図5の不揮発性半導体メモリ装置の製造プロセスの工程段階を順次に示す断面図。 図8は、本発明の第3の実施形態に係る不揮発性半導体メモリ装置のメモリセルの断面図。 図9A及び9Bはそれぞれ、図8のメモリセルの2つを対称に配置した構造の不揮発性半導体メモリの断面図及び平面図。 図10A〜10Jは、図8の不揮発性半導体メモリ装置の製造プロセスの工程段階を順次に示す断面図。 典型的なトラップ型不揮発性半導体メモリ装置のメモリセルの断面図。 図12A及び12Bはそれぞれ、図11のメモリセルにおける書き込み、および、読み出し方法の説明図。 図11のメモリセルにおける消去方法の説明図。 図14Aはバンド間トンネル効果を利用した関連技術における不揮発性半導体メモリ装置の消去動作を示す断面図、図14Bは、消去時のバンドダイアグラムの測定部位を示す断面図、図14Cは、消去時のバンドダイアグラム及びバンドダイアグラム内での電子の挙動を示す説明図。 図15Aはアバランシェ効果を利用した関連技術における不揮発性半導体メモリ装置の消去動作を示す断面図、図15Bは、消去時のバンドダイアグラム及びバンドダイアグラム内での電子の挙動を示す説明図。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。図面では、理解を容易にするために、同様な構成要素には同様な符号を付して示す。
[第1の実施形態]
図1は、本発明の第1の実施形態に係る不揮発性半導体メモリ装置のメモリセルを示す断面図である。p型のシリコン基板11は、図示しないSTI(shallow trench isolation)構造などを用いた素子分離により、複数のストライプ状のp型(第1導電型)の活性領域が形成されている。各活性領域には、複数のn型(第2導電型)のソース領域12と、対応するn型のドレイン領域13とが形成されている。
ソース領域12とドレイン領域13との間の活性領域上には、複数の絶縁膜を含みトラップ機能を有するゲート絶縁膜(ゲート積層膜、以下、単に積層膜とも呼ぶ)15が形成されている。積層膜15上には、さらにゲート電極19が形成されている。積層膜15は、シリコン基板11側から順に第1の絶縁膜16と、電荷蓄積膜17と、第2の絶縁膜18とから構成されている。ドレイン領域13内には、ゲート電極19と一部が重なるように、ホール注入用のp型のエミッタ領域14が形成されている。ソース領域12の底面はドレイン領域13の底面よりも浅い位置に形成されている。
図1のメモリセルの書き込み動作は、基板を接地電位とし、ゲート電極19とドレイン領域13とに正の電圧を印加することで、チャネルホットエレクトロンをドレイン領域13近傍の電荷蓄積膜17に注入する。読み出し時は、基板を接地電位とし、ソース領域12とゲート電極19に正の電圧を印加し、ソース電流値をモニターする。ドレイン領域13近傍の積層膜15に電子が蓄積している場合、電荷蓄積領域のフラットバンドが正方向にシフトし電流が流れにくくなる。読み出し時のソース電圧は、ホットホールが生成されて消去が行なわれることのないようにするために、換言すると、リードディスターブを回避するために、書き込み時のドレイン電圧よりも小さくする。
消去動作では、基板を接地電位とし、ゲート電極19に負の電圧を、ドレイン領域13とエミッタ領域14とに正の電圧を印加する。このときエミッタ領域14に印加する電圧は、ドレイン領域13に印加する電圧よりも高くする。負に印加されたゲート電圧によって、ゲート電極19近傍のドレイン領域13のポテンシャルが低下しているため、ゲート電極19に近い位置のエミッタ領域14からドレイン領域13にホールが注入される。図2Aは、図1の不揮発性半導体メモリ装置の消去時の動作を示す。図2Bは、バンドダイアグラムの測定部位α−βの位置を示す。図2Cは、バンドダイアグラムとバンドダイアグラム内のホールの挙動を示す。
図2Aに示すように、p型エミッタ領域14から排出されたホールは、ドレイン領域13とシリコン基板11との電圧差によって加速されてホットになり、負に印加されたゲート電圧によって電荷蓄積膜17中に注入される。注入されたホールは、電荷蓄積膜17中の電子と中和し、消去が行われる。図2Cから理解できるように、シリコン基板11に引加される電圧V1とドレイン領域13に引加される電圧V3との電圧差(|V1−V3|)の殆どが、ホールをホットにするための有効加速電界として利用される。
本実施形態の不揮発性半導体メモリ装置では、以下の効果を奏することができる。まず、ホットキャリアを利用しているため、図13のFN消去に比べて、低電圧で消去動作をすることができる。次に、電子を発生させずに基板内にホールを生成することができるため、余剰に流れる電流を抑制することができる。更に、ホットホールの生成位置がゲート近傍の基板領域内に限定されているため、ホットホールを効率よく電荷蓄積膜に注入することができ、短い時間での消去が可能となる。更に、ドレイン−基板間の印加電圧の殆どが、ホールがホットになるために必要な有効加速電圧として利用できるので、必要な印加電圧が小さくて済む。更に、電荷を蓄積させるために用いられるドレイン領域13の拡散層を深くすることにより、接合での濃度勾配を緩くすることが可能になり、このため、リーク電流を抑えつつ書き込み時におけるドレイン近傍の電界強度を維持することが可能になる。更に、これに加えて、電荷を蓄積させない側のソース領域12の拡散層を浅くすることで、パンチスルー現象を抑制することができ、このため、書き込み動作を行わない非選択セルへのディスターブ耐性を低下させることなくゲート長を微細化することが可能となる。
トラップ機能を有するゲート積層膜は、基板側からトンネル絶縁膜、及び、電荷蓄積膜の少なくとも2層を有していればよい。積層膜としては例えば、トンネル絶縁膜、及び、電荷蓄積膜を含む2層構成の膜、トンネル絶縁膜、電荷蓄積膜、及び、電荷蓄積機能を有しない絶縁膜を含む3層構成の膜などを挙げることができる。この場合、電荷蓄積膜としては、窒化シリコン膜、酸窒化シリコン膜、アルミナ膜、酸化ハフニウムシリケート膜又は酸化アルミニウムシリケート膜を用いることが好ましい。また、トンネル絶縁膜は、酸化シリコン膜又は酸窒化シリコン膜であることが好ましい。これら電荷蓄積膜およびトンネル絶縁膜を使用することによって、高い電荷保存性を発現することができる。また、電荷蓄積膜上に第2の絶縁膜を形成するときには、上記と同様の理由からトンネル絶縁膜と同じ材料を使用することが好ましい。
2層、3層構成の膜構造は、ゲート絶縁膜中のすべての部分に存在しなくてもよく、ゲート絶縁膜中の少なくとも第1導電型(p型)の拡散領域の近傍に存在していればよい。ただし、電荷蓄積膜は、電荷蓄積膜内に分布する電荷を効果的に保持できるように、ゲート絶縁膜内の例えばドレイン領域端部からチャネル中央部に向かって30nm以上の範囲で存在することが好ましく、35nm以上の範囲で存在することがより好ましく、40nm以上の範囲で存在するが更に好ましい。また、メモリセルの微細化の観点から、ドレイン領域端部からチャネル中央に向かって、例えば60nm以下の範囲で存在することが好ましく、55nm以下の範囲で存在することがより好ましく、50nm以下の範囲で存在することが更に好ましい。また、第1導電型の拡散領域の面上および第1導電型の拡散領域に近接した積層膜の領域に分布した電荷蓄積膜中の電荷は、読み出し動作時のチャネル電流に対する変調効果が小さい。このため、必ずしも第1導電型の不純物拡散領域の面上および近接した積層膜の領域に上述の2層、3層構成の構造は必ずしも必要ではない。例えば、電荷蓄積膜はゲート積層膜内のドレイン領域端部からチャネル中央部に向かって、5nm以下の範囲にはなくてもよい。
また、基板、ドレイン、ソース、エミッタの導電型は、必ずしも{p、n、n、p}の組み合わせである必要はない。{n、p、p、n}の組み合わせでもよく、この場合は、各動作に利用されるホットキャリアの種類が異なるため、動作時の印加電圧の正負が逆になる。また、メモリセルは半導体基板内に形成されたp型ウエル上に形成されていてもよい。更には、SOI基板のシリコン層上に形成されていてもよい。これらの点は他の実施形態についても同様である。
図3Aは、図1に示したメモリセルの2つを、ドレイン領域13、及び、エミッタ領域14が双方のメモリセルで共用されるようにして対称配置した構造を示す断面図である。図3Bは、このように各2つのメモリセルが対称配置された複数のメモリセルによって構成される不揮発性半導体メモリ装置の平面図である。図3Aは、図3BのA−A’線に沿う断面図である。図3Bにおいて、半導体基板の表面部分は、素子分離領域21によって、複数のストライプ状のp型の活性領域27に区画されている。各活性領域27中の内部には、活性領域27に交差する各ゲート電極19に対応して、n型のソース領域12、及び、ドレイン領域13が配置される。隣接する2つのメモリセルは、中央のソース領域を共用している。図面上で、各ソース領域12及びゲート電極19には、二つのメモリセルを区別するために添え字が付せられている。コンタクト22は、ソース領域12及びエミッタ領域14に対応して形成される。
図3Aにおいて、例えば図3Aの左側のメモリセルについて、読み出し、書き込み、あるいは消去を行なう際に、ゲート電極19には反転層を形成するために必要な電圧よりも大きなゲート電圧を印加する。このゲート電圧は、ソース領域12とドレイン領域13とを導通させるので、ドレイン領域13の電位をソース領域12に印加する電圧によって制御することができる。このため、図3Aに示した対称配置の構成によると、ドレイン領域13にコンタクトを付ける必要がなくなる。従って、図1に示した非対称構造に比べて、コンタクトスペースを含むビットあたりの占有面積を縮小することが可能である。
以下、本発明の第1の実施形態の不揮発性半導体メモリ装置の製造方法について説明する。図4A〜4Hは、図1に示すトラップ型メモリ装置の製造方法を順次に示す断面図である。まず、p型のシリコン基板11上にCVD(Chemical Vapor Deposition)法を用いて第1の絶縁膜16となるシリコン酸化膜および電荷蓄積膜17となるシリコン窒化膜を順次堆積させ、さらに、シリコン窒化膜7の上部をISSG(In-Situ Steam Generation)で酸化することにより第2の絶縁膜18となるシリコン酸化膜を形成する。続いて、シリコン酸化膜8上にCVD法を用いてゲート電極を形成するためのリン添加シリコン膜19aを堆積し、その後、シリコン膜19aの上にCVD法により保護膜20となる低密度の窒化シリコン膜を堆積する〔図4A〕。なお、イオン注入工程を行う際、保護膜20下までイオンが注入されないようにするために、保護膜20は、注入イオンの注入レンジよりも十分に厚くしておく。
次に、保護膜20上に反射防止膜およびレジスト膜を形成し、露光・現像を行なった後、ドライエッチャーを用いて保護膜20、リン添加シリコン膜19a、第2の絶縁膜18、電荷蓄積膜17、第1の絶縁膜16をエッチングし、シリコン基板11の表面を露出させた後、反射防止膜とレジスト膜をウェット除去する〔図4B〕。次に、保護膜20をマスクとして、シリコン基板11に十分に加速させたn型不純物のイオンをシリコン基板11表面に対して角度をもたせて注入し、ドレイン領域13となるn型不純物領域を形成する。その後、連続してp型不純物のイオンを、n型不純物イオンの時よりも低エネルギーで、かつ、より垂直方向に近い角度でシリコン基板11に打ち込み、ドレイン領域13の内側にエミッタ領域14であるp型不純物領域を形成する〔図4C〕。次いで、選択エッチを行なって保護膜20を除去した後、全面に別の保護膜20を堆積する〔図4D〕。保護膜20の厚さは、注入イオンの注入レンジよりも十分に厚くしておく。
次に、反射防止膜およびレジスト膜を形成し、露光・現像を行なう。次いで、ドライエッチャーを用いて保護膜20、シリコン膜19a、第2の絶縁膜18、電荷蓄積膜17、第1の絶縁膜16をエッチングする。次いで、シリコン基板11の表面を露出させた後、反射防止膜とレジスト膜をウェット除去する〔図4E〕。保護膜20をマスクとして、n型不純物のイオンをシリコン基板11に対して注入する。イオンの注入エネルギーは、図4Cに示したドレイン拡散領域13を形成する際に使用したn型不純物イオンの注入エネルギーよりも小さくして、シリコン基板上にドレイン領域13より浅いn型不純物拡散層をソース領域12として形成する〔図4F〕。その後、選択エッチを行なって保護膜20を除去し、活性化処理を行なうことで、シリコン基板11中の不純物拡散領域12、13、14の活性化を行う〔図4G〕。
続いて、図示しない反射防止膜およびレジスト膜を形成し、露光・現像を行なった後、ドライエッチャーを用いたパターニング工程により、所定部分のリン添加シリコン膜19a、第2の絶縁膜18、電荷蓄積膜17、第1の絶縁膜16をエッチング除去してゲート電極19を形成する。その後、反射防止膜とレジスト膜をウェット除去する〔図4H〕。なお、図4Hの工程は省いてもよい。
本実施形態の製造方法では、ドレイン領域13を形成する際に使用した保護膜20をそのまま用いてエミッタ領域14を形成することができるため、あらたにマスクを準備する必要がなく、製造コストを低く抑えることができる。なお、上記工程の順序は、例示であり、適宜変更が可能である。例えば、n型拡散層であるソース領域12及びドレイン領域13は、同時にイオン注入してもよい。また、イオン注入に際しては、ゲート積層膜15を開口内に残しておいてもよい。
〔第2の実施形態〕
図5は、本発明の第2の実施形態に係る不揮発性半導体メモリのメモリセルの断面図である。p型のシリコン基板11にはn型のソース領域12とドレイン領域13が形成されており、ソース領域12とドレイン領域13との間のシリコン基板11上のドレイン領域寄りの第1領域にはトラップ機能を有する積層膜15が形成されている。シリコン基板11上のソース領域寄りの第2領域には、電荷トラップ機能(トラップ面密度)が積層膜15のそれより低いかまたは電荷トラップ機能を有しないゲート絶縁膜である第3の絶縁膜23が形成されている。積層膜15および第3の絶縁膜23上を覆ってゲート電極19が形成されている。ドレイン領域13内には、ゲート電極19と一部領域が重なるように、p型のエミッタ領域14が形成されている。なお、ソース領域12の底面はドレイン領域13の底面よりも浅く形成されている。トラップ機能を有するゲート絶縁膜を構成する積層膜15は、シリコン基板11側から順に、第1の絶縁膜16、電荷蓄積膜17および第2の絶縁膜18を含む。なお、第3の絶縁膜23と、第1の絶縁膜16、電荷蓄積膜17および第2の絶縁膜18の3層からなる積層膜15とは、シリコン基板11のチャネル上で接している。ここで、第3の絶縁膜23の酸化膜換算膜厚(EOT: Equivalent Oxide Thickness)は、積層膜15に比べて小さい。
本実施形態の複発性半導体メモリ装置におけるメモリセルの書き込み、読み出しおよび消去方法は、前述の第1の実施形態の場合と同様であるので、その説明は省略する。
本実施形態によると、前述の第1の実施形態の効果に加え、更に次の効果を奏することができる。まず、ドレイン領域13近傍の電荷蓄積膜17内に蓄積された電荷がソース側に拡散するのを電荷トラップ面密度が小さいかまたは電荷トラップ機能を有しない第3の絶縁膜23がブロックするため、高い電荷保持特性を維持できる。また、ソース領域12近傍のトラップ機能のない第3の絶縁膜23は、読み出し動作時に電子を捕獲することがないため、ディスターブ耐性が向上している。更に、第3の絶縁膜23の酸化膜換算膜厚はトラップ機能を有する積層膜15に比べて小さいため、書き込み動作を行うときに第3の絶縁膜23下のチャネルの方が積層膜15下のチャネルに比べて反転層が形成しやすい。このためソース領域12からドレイン領域13の方向にかかる横方向電界が反転層のできにくい積層膜15下のチャネル領域でより強くなり、ホットキャリアの生成位置および注入位置を電荷蓄積膜17のある積層膜15下に調整しやすい。
図6Aは、図5に示したメモリセルの2つを、ドレイン領域13、及び、エミッタ領域14が双方のメモリセルで共用されるようにして、対称配置した場合の構成を示す断面図である。図6Bは、各2つのメモリセルが対称配置された複数のメモリセルによって構成される不揮発性半導体メモリ装置の平面図である。図6Aは、図6BのB−B’線に沿う断面図である。ソース領域12とゲート電極19には、二つのメモリセルを区別するために添え字が付せられている。例えば、ゲート電極19側のメモリセルについて、書き込み、読み出し、消去動作を行なう際には、ゲート電極19に反転層が形成するために必要な電圧よりも大きなゲート電圧を印加する。このゲート電圧は、ソース領域122とドレイン領域13とを導通状態にし、ドレイン領域13に電圧を印加するためのコンタクトを不要とする。これは、第1の実施形態の場合と同様である。
以下、本発明の第2の実施形態の製造方法について説明する。図7A〜7Jは、図5に示すトラップ型メモリ装置の製造プロセスの工程段階を順次に示す断面図である。以下の説明では、ドレイン領域13及びこれに隣接し、電荷トラップ機能を有する積層膜15を形成する領域を第1領域とし、ソース領域12及びこれに隣接し、電荷トラップ機能を有しないゲート絶縁膜23を形成する領域を第2領域として説明する。まず、シリコン基板11上にCVD法を用いて第1の絶縁膜16となるシリコン酸化膜および電荷蓄積膜17となるシリコン窒化膜を順次堆積し、次いで、電荷蓄積膜17の上部をISSGで酸化することにより第2の絶縁膜18となる酸化膜を形成する〔図7A〕。次に、ドレイン領域13を形成する予定の領域とその近傍を含む第1領域シリコン窒化膜で覆い、これをマスクとして、O2、H2O、NOもしくはN2Oのガス雰囲気または酸素ラジカルを含む雰囲気中でアニールする。このアニールは、第1の絶縁膜16、電荷蓄積膜17、第2の絶縁膜18からなる積層膜15について、第2領域内の積層膜15のトラップ機能(トラップ密度)を低下させ、或いは、除去する。具体的には、このアニールでは、第2領域内の積層膜15を酸化して、トラップ機能を有しない第3の絶縁膜23とする。また、マスクされた第1領域内の積層膜5はそのトラップ機能を維持する。
次いで、第3の絶縁膜23をエッチングにより薄膜化して、第3の絶縁膜23のEOTを積層膜15のEOTより小さくする。その後、選択性の高いエッチングによりマスクとして用いたシリコン窒化膜を除去する〔図7B〕。次に、積層膜15と第3の絶縁膜23上にCVD法を用いてリン添加シリコン膜19aを堆積し、さらにシリコン膜19aの上にCVD法を用いて保護膜20となる低密度のシリコン窒化膜を堆積する〔図7C〕。なお、イオン注入工程を行う際、保護膜20下までイオンが注入されないようにするために、保護膜20は、注入イオンの注入レンジよりも十分に厚くしておく。
次に、保護膜20上に図示しない反射防止膜およびレジスト膜を形成し、露光・現像を行なう。その後、ドライエッチャーを用いて保護膜20、シリコン膜19a、第2の絶縁膜18、電荷蓄積膜17、第1の絶縁膜16をエッチングし、第1領域内に開口を形成し、シリコン基板11の表面を露出させる。次いで、反射防止膜とレジスト膜をウェット除去する〔図7D〕。次に、保護膜20をマスクとして、シリコン基板11に、十分に加速させたn型不純物のイオンをシリコン基板11表面に対して角度をもたせて注入して、第1領域内にドレイン領域13を形成する。その後、連続してp型不純物のイオンを、n型不純物イオンの時よりも低エネルギーで、かつ、より垂直方向に近い角度でシリコン基板11に打ち込み、ドレイン領域13の内部にエミッタ領域14を形成する〔図7E〕。次いで、選択エッチを行なって保護膜20を除去した後、全面に別の保護膜20を堆積する〔図7F〕。別の保護膜20の厚さは、注入イオンの注入レンジよりも十分に厚くしておく。
次に、反射防止膜およびレジスト膜を形成し、露光・現像を行なう。次いで、ドライエッチャーを用いて保護膜20、シリコン膜19a、第3の絶縁膜23をエッチングし、第2領域内に開口を形成し、シリコン基板11の表面を露出させる。次いで、反射防止膜とレジスト膜をウェット除去する〔図7G〕。次に、保護膜20をマスクとして、n型不純物のイオンをシリコン基板11に対して注入する。イオンの注入エネルギーは、図7Eに示したドレイン領域13を形成する際の注入エネルギーよりも小さくして、第2領域内のシリコン基板上11に、より浅いソース領域12を形成する〔図7H〕。
その後、選択エッチを行なって保護膜20を除去し、活性化処理を行なうことで、シリコン基板11中の不純物拡散領域12、13、14の活性化を行う〔図7I〕。次に、反射防止膜およびレジスト膜を形成し、露光・現像を行なう。次いで、ドライエッチャーを用いて所定部分のシリコン膜19a、第2の絶縁膜18、電荷蓄積膜17、第1の絶縁膜16をエッチングして、ゲート電極19のパターニングを行なう。その後、反射防止膜とレジスト膜をウェット除去する〔図7J〕。なお、図7Jの工程は省いてもよい。
〔第3の実施形態〕
図8は、本発明の第3の実施形態を示す断面図である。シリコン基板11上に、第1の絶縁膜16、電荷蓄積膜17、および、第2の絶縁膜18から成るトラップ機能を有する積層膜15が形成され、積層膜15上にはゲート電極(コントロールゲート電極)19が形成される。シリコン基板11上にはゲート絶縁膜24を介して、またコントロールゲート電極19との間にゲート絶縁膜24を介して、ワードゲート電極25が形成されている。シリコン基板11の表面領域内には、ワードゲート電極25のコントロールゲート電極と対向しない側にワードゲート電極25と一部がオーバーラップするようにソース領域12が形成され、またコントロールゲート電極のワードゲート電極25と対向しない側にコントロールゲート電極と一部がオーバーラップするようにドレイン領域13が形成されている。ドレイン領域13内には、コントロールゲート電極と一部領域が重なるようにエミッタ領域14が形成されている。
ドレイン領域13の底面は、ソース領域12の底面よりも深く形成されている。ゲート絶縁膜24は積層膜15と比べて電荷トラップ面密度が低いかまたは電荷トラップ機能を有しない。すなわち、ゲート絶縁膜24は、積層膜15中の電荷蓄積膜17に比べて単位体積あたりの電荷トラップ数が少ないか、又は、電荷蓄積膜17を含まずトラップ膜としての機能をもたない。
電荷の書き込み時には、基板を接地電位にし、コントロールゲート電極、ワードゲート電極25およびドレイン領域13に正の電圧を印加することでホットエレクトロンを生成し、ドレイン領域13近傍のトラップ機能を有する積層膜15に電荷を蓄積する。読み出し時は、基板を接地電位にし、ソース領域12、コントロールゲート電極およびワードゲート電極25に正の電圧を印加し、ソース電流値をモニターする。ドレイン領域13近傍の積層膜15中に電子が蓄積している場合、電荷蓄積領域のフラットバンドが正方向にシフトし電流が流れにくくなる。
消去動作は、コントロールゲート電極に負の電圧を、ドレイン領域13とエミッタ領域14に正の電圧を印加する。このときエミッタ領域14に印加する電圧は、ドレイン領域13に印加する電圧よりも大きくする。負に印加されたゲート電圧によって、コントロールゲート電極近傍のドレイン領域13のポテンシャルが低下しているため、コントロールゲート電極に近い位置のエミッタ領域14からドレイン領域13にホールが注入される。エミッタ領域14から注入されたホールは、ドレイン領域13と基板11との電圧差によって加速された後、負に印加されたゲート電圧によって電荷蓄積膜17中に注入される。注入されたホールは、電荷蓄積膜17中の電子と中和し、消去が行われる。
本実施形態によると、第1の実施形態の効果に加え、更に次の効果を奏することができる。まず、ドレイン領域13近傍の電荷蓄積膜17内に蓄積された電荷がソース側に拡散するのを電荷トラップ面密度が小さいかまたは電荷トラップ機能を有しないゲート絶縁膜24がブロックするため、電荷保持特性が向上する。また、ソース領域12近傍のトラップ機能のないゲート絶縁膜24は、読み出し動作時に電子を捕獲することがないため、リードディスターブ耐性が向上している。更に、読み込み動作時に、ワードゲート電極25に電圧を印加し、ワードゲート電極25下のチャネル抵抗を下げることで、読み出し電流を増加させることができる。更に、書き込み動作時には、ワードゲート電圧を調整し、ワードゲート電極25下のチャネル抵抗をコントロールゲート電極下のチャネル抵抗よりも下げることで、書き込み電流の増大を抑えることができる。
なお、本実施形態での効果を得るためには、ワードゲート電極25の底面と側面に形成されている絶縁膜は必ずしも同一の膜或いは同一材質である必要はない。
図9Aは、図8に示したメモリセルの2つを、ドレイン領域13、及び、エミッタ領域14が双方のメモリセルで共有されるようにして対称配置した場合の構成を示す断面図である。図9Bは、各2つのメモリセルが対称配置された複数のメモリセルによって構成される不揮発性半導体メモリ装置の平面図である。図9Aは、図9BのC−C’線に沿う断面図である。ソース領域12とコントロールゲート電極には、二つのメモリセルを区別するために添え字が付せられている。例えば、コントロールゲート電極19側のメモリセルについて、書き込み、読み出し、消去動作を行なう際には、コントロールゲート電極19に反転層を形成するために必要な電圧よりも大きなゲート電圧を印加する。これによって、ソース領域12とドレイン領域13とを導通状態にでき、ソース領域12からドレイン領域13への電圧の引加が可能になるので、ドレイン領域13に電圧を印加するためのコンタクトを不要にすることが出来る。これは、第1の実施形態の場合と同様である。
以下、本発明の第3の実施形態の不揮発性半導体メモリ装置の製造方法について説明する。図10A〜10Jは、図8に示すトラップ型メモリ装置の製造プロセスの工程段階を順次に示す断面図である。まず、シリコン基板11上にCVD法を用いて第1の絶縁膜16となるシリコン酸化膜、および、電荷蓄積膜17となるシリコン窒化膜を順次に堆積する。次いで、電荷蓄積膜17の上部をISSGで酸化することにより第2の絶縁膜18となるシリコン酸化膜を形成する。次いで、第2の絶縁膜18上にCVD法を用いてゲート導電層を形成するためのリン添加シリコン膜19aを堆積する〔図10A〕。以下、活性領域が形成された領域を第1〜第3領域に区分して説明する。第1領域は、ソース領域12が形成される領域を、第2領域は電荷トラップ機能を有しないゲート絶縁膜24が形成される領域を、第3領域は電荷トラップ機能を有する積層膜15及びドレイン領域13が形成される領域を示す。
次に、シリコン膜19a上に反射防止膜およびレジスト膜を形成し、露光・現像を行なう。その後に、ドライエッチャーを用いてシリコン膜19a、第2の絶縁膜18、電荷蓄積膜17、第1の絶縁膜16をエッチングし、第1及び第2領域のシリコン基板11の表面を露出させる。次いで、反射防止膜とレジスト膜をウェット除去する〔図10B〕。次に、ウェハ全面にCVD法を用いてゲート絶縁膜24となるシリコン酸化膜およびワードゲート電極を形成するためのリン添加シリコン膜25aを順次堆積する。〔図10C〕。続いて、リン添加シリコン膜25aおよびゲート絶縁膜24をエッチバックして、コントロールゲート電極の側面にゲート絶縁膜24を介してワードゲート電極25を形成する〔図10D〕。ワードゲート電極25は、第2領域内に形成される。
次に、露出した基板にワードゲート電極25と自己整合的にn型不純物を角度を持たせてイオン注入して、第1領域内にソース領域12を形成する〔図10E〕。次に、CVD法により全面に保護膜20となる低密度のシリコン窒化膜を堆積する〔図10F〕。なお、イオン注入工程を行う際、保護膜20下までイオンが注入されないようにするために、保護膜20は、注入イオンの注入レンジよりも十分に厚くしておく。次に、保護膜20上に反射防止膜およびレジスト膜を形成し、露光・現像を行なう。ドライエッチャーを用いて保護膜20、シリコン膜19a、第2の絶縁膜18、電荷蓄積膜17、第1の絶縁膜16をエッチングし、第3領域内のシリコン基板11の表面を露出させた後、反射防止膜とレジスト膜をウェット除去する〔図10G〕。
次に、保護膜20をマスクとして、シリコン基板11に十分に加速させたn型不純物のイオンをシリコン基板11に対して角度をもたせて注入して、第3領域内にドレイン領域13を形成する。このときのn型不純物イオンの注入エネルギーは、図10Eに示したソース領域12を形成する際のn型不純物イオンの注入エネルギーよりも大きくして、シリコン基板表面内により深いn型不純物の拡散領域13を形成する。その後、連続してp型不純物のイオンを、ドレイン領域13を形成する際のn型不純物イオンの注入時よりも低エネルギーで、かつ、より垂直に近い角度でシリコン基板11に打ち込む。これによって、ドレイン領域13の内部にエミッタ領域14を形成する〔図10H〕。
その後、選択エッチを行なって保護膜20を除去し、活性化処理を行なうことで、シリコン基板11中の拡散領域(12、13、14)の活性化を行う〔図10I〕。次いで、反射防止膜およびレジスト膜を形成し、露光・現像を行なう。次いで、ドライエッチャーを用いるパターニングにより、シリコン膜19a、第2の絶縁膜18、電荷蓄積膜17、第1の絶縁膜16をエッチングしてコントロールゲート電極を形成する。その後、反射防止膜とレジスト膜をウェット除去する〔図10J〕。なお、図10Jの工程は省いてもよい。
上記各実施形態の不揮発性半導体メモリ装置では、第2導電型拡散領域の一方の内部に収容された第1導電型の拡散領域を備える構成を採用することで、消去工程で、第1導電型の拡散領域から第2導電型の拡散領域に直接注入されるキャリア(例えば、ホール)を利用する。このため、電荷蓄積層の蓄積電荷(例えば、蓄積電子)の消去のために、第1導電型の拡散領域から、必要なキャリアを注入すればよく、余分なキャリアを生成する必要がない。また、前記一方の第2導電型の不純物拡散層と基板間の電圧差がそのまま、キャリアの有効加速電圧差になるため、バンド間トンネル効果を利用した消去方法よりも低い印加電圧でホットキャリアを生成することができる。また、第1導電型の拡散領域から基板にキャリアを導入する際に、印加するゲート電圧によってゲート電極近傍の第1導電型の拡散領域からキャリアを注入することができるため、ホットキャリアの生成位置もゲート電極近傍の基板領域に制限することができる。従って、高いホットキャリア注入効率を確保することができる。
本発明を特別に示し且つ例示的な実施形態を参照して説明したが、本発明は、その実施形態及びその変形に限定されるものではない。当業者に明らかなように、本発明は、添付のクレームに規定される本発明の精神及び範囲を逸脱することなく、種々の変更が可能である。
本出願は、2007年8月16日出願に係る日本特許出願2007−212051号を基礎とし且つその優先権を主張するものであり、引用によってその開示の内容の全てを本出願の明細書中に加入する。

Claims (12)

  1. 第1導電型の半導体領域を有する基板と、
    前記半導体領域上に順次に形成された電荷トラップ機能を有するゲート絶縁膜、及び、ゲート電極、を有するメモリセルと、
    前記半導体領域内に、前記ゲート電極の対応する縁部に隣接してそれぞれ配置された一対の第2導電型の拡散領域と、
    前記第2導電型の拡散領域の一方の内部に収容された第1導電型の拡散領域と、を備え、
    前記メモリセルにおいて、前記ゲート絶縁膜は、前記第2導電型の拡散領域の他方に隣接する第1の絶縁領域と、前記第2導電型の拡散領域の一方に隣接する第2の絶縁領域とを有し、前記第1の絶縁領域は、電荷トラップ機能を有しないか、または、前記第2絶縁領域の電荷トラップ機能よりも低い電荷トラップ機能を有し、
    前記メモリセルにおいて、前記ゲート電極は、前記第1絶縁領域上にある第1電極領域と、前記第2絶縁領域上にある第2電極領域とを有し、前記第1電極領域と前記第2電極領域とが、前記第1の絶縁領域からなる領域間絶縁膜により分離されており、
    前記第1導電型の拡散領域と前記第2導電型の拡散領域の一方とが、それぞれの前記第2絶縁領域を近接させて対称的に配置された2つの前記メモリセルの前記第2絶縁領域によって共有されている、
    ことを特徴とする不揮発性半導体メモリ装置。
  2. 前記第1導電型の拡散領域及び前記第2導電型の拡散領域のそれぞれの一部が、前記ゲート電極にオーバーラップする、請求項1に記載の不揮発性半導体メモリ装置。
  3. 前記第1導電型の拡散領域及び前記第2導電型の拡散領域は、前記ゲート電極に自己整合的に形成されている、請求項1又は2に記載の不揮発性半導体メモリ装置。
  4. 前記第2導電型の拡散領域の他方の底面が、前記第2導電型の拡散領域の前記一方の底面よりも浅い位置にある、請求項1〜3の何れか一に記載の不揮発性半導体メモリ装置。
  5. 前記ゲート絶縁膜が、電荷蓄積膜と該電荷蓄積膜の下にある第1の絶縁膜とを含む、請求項1〜4の何れか一に記載の不揮発性半導体メモリ装置。
  6. 前記ゲート絶縁膜が、更に前記電荷蓄積膜の上にある第2の絶縁膜を含む、請求項5に記載の不揮発性半導体メモリ装置。
  7. 前記第1及び第2の絶縁体膜のそれぞれが、酸化シリコンまたは酸窒化シリコンを含む、請求項6に記載の不揮発性半導体メモリ装置。
  8. 前記電荷蓄積膜が、窒化シリコン膜、酸窒化シリコン膜、アルミナ膜、酸化ハフニウム膜、酸化ハフニウムシリケート膜、及び、酸化アルミニウムシリケート膜から成る群から選択される少なくとも1つの膜を含む、請求項5〜7の何れか一に記載の不揮発性半導体メモリ装置。
  9. 前記ゲート絶縁膜の前記第1絶縁領域での酸化膜換算膜厚(ETO)が、前記第2絶縁領域でのETOよりも小さい、請求項1に記載の不揮発性半導体メモリ装置。
  10. 請求項1に記載された不揮発性半導体メモリ装置の駆動方法であって、
    前記メモリセルの一方に対して書き込み、読み出しまたは消去を行う工程では、前記メモリセルの他方の前記ゲート電極下の前記半導体領域の表面に反転層を形成し、且つ、前記メモリセルの他方の前記第2導電型の拡散領域の双方を導通状態にする、不揮発性半導体メモリ装置の駆動方法。
  11. 請求項1〜9の何れか一に記載された不揮発性半導体メモリ装置の駆動方法であって、
    前記半導体領域、前記第1導電型の拡散領域、及び、前記ゲート電極にそれぞれ印加される電圧を制御する消去工程を有し、該消去工程は、前記第1導電型拡散領域から前記ゲート電極下の第2の不純物拡散層を介して前記半導体領域へ第1導電型のキャリアを導入し、該導入されたキャリアから第1導電型のホットキャリアを生成し、該生成されたホットキャリアを前記電荷蓄積膜に注入する、不揮発性半導体メモリ装置の駆動方法。
  12. 第1導電型の半導体領域を有する基板と、
    前記半導体領域上に順次に形成された電荷トラップ機能を有するゲート絶縁膜、及び、ゲート電極、を有するメモリセルと、
    前記半導体領域内に、前記ゲート電極の対応する縁部に隣接してそれぞれ配置された一対の第2導電型の拡散領域と、
    前記第2導電型の拡散領域の一方の内部に収容された第1導電型の拡散領域と、を備える不揮発性半導体メモリ装置の製造方法であって、
    第1〜第3領域を有する前記第1導電型の半導体領域上に、電荷トラップ機能を有する第1の絶縁膜と第1のゲート導電層とを順次に形成する工程と、
    前記第1及び第2領域内の前記第1の絶縁膜及び前記第1のゲート導電層を除去し、次いで、前記第1〜第3領域に電荷トラップ機能を有しない第2の絶縁膜及び第2のゲート導電層を順次に堆積する工程と、
    少なくとも前記第2のゲート導電層をパターニングし、前記第1領域内の前記半導体領域の表面部分の上に第1の開口を形成する工程と、
    前記第1の開口から、前記半導体領域の前記表面部分に不純物を注入して、前記一対の第2導電型の拡散領域の他方の第2導電型の拡散領域を形成する工程と、
    前記第2領域内の前記第2のゲート導電層の表面と、前記第2の絶縁膜の縁部と、前記第3領域内の前記第1のゲート導電層の表面とを露出させる工程と、
    前記表面が露出した第1のゲート導電層をパターニングし、前記第3領域内の前記半導体領域の別の表面部分の上に第2の開口を形成する工程と、
    前記第2の開口から、前記半導体領域の前記別の表面部分に不純物を注入して、前記一対の第2導電型の拡散領域の一方の第2導電型の拡散領域を形成する工程と、
    前記第2の開口から、前記ゲート電極下の第2の不純物拡散層の内部に不純物を注入して、前記第2導電型の拡散領域の一方に収容された第1導電型の拡散領域を形成する工程と、を含み、
    前記メモリセルにおいて、前記ゲート絶縁膜は、前記第2導電型の拡散領域の他方に隣接する第1の絶縁領域と、前記第2導電型の拡散領域の一方に隣接する第2の絶縁領域とを有し、前記第1の絶縁領域は、電荷トラップ機能を有しないか、または、前記第2絶縁領域の電荷トラップ機能よりも低い電荷トラップ機能を有し、
    前記メモリセルにおいて、前記ゲート電極は、前記第1絶縁領域上にある第1電極領域と、前記第2絶縁領域上にある第2電極領域とを有し、前記第1電極領域と前記第2電極領域とが、前記第の絶縁領域からなる領域間絶縁膜により分離されており、
    前記第1導電型の拡散領域と前記第2導電型の拡散領域の一方とが、前記第2の開口を挟んで、かつそれぞれの前記第2絶縁領域を近接させて対称的に配置された2つの前記メモリセルの前記第2絶縁領域によって共有されている、
    ことを特徴とする不揮発性半導体メモリの製造方法。
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