JP5433507B2 - 半導体発光素子 - Google Patents
半導体発光素子 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5433507B2 JP5433507B2 JP2010138308A JP2010138308A JP5433507B2 JP 5433507 B2 JP5433507 B2 JP 5433507B2 JP 2010138308 A JP2010138308 A JP 2010138308A JP 2010138308 A JP2010138308 A JP 2010138308A JP 5433507 B2 JP5433507 B2 JP 5433507B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- layer
- light emitting
- semiconductor light
- emitting device
- transparent conductive
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Led Devices (AREA)
- Electrodes Of Semiconductors (AREA)
Description
この無機透明電極膜としてはインジウム錫酸化物(ITO)又はインジウム亜鉛酸化物が使用されている。
特許文献1はSnを含むインジウム亜鉛酸化物スパッタリングターゲットを開示している。特許文献2は発光素子の透明導電材料としてIn−Zn−Sn系材料を開示している。しかしながら、LEDの駆動電圧低減を目的としてインジウム亜鉛酸化物へのSn添加を報告した例はない。
本発明によれば、以下の半導体発光素子が提供される。
1.透明導電膜を有する半導体発光素子であって、
前記透明導電膜は、酸化インジウム、酸化亜鉛、錫を含有し、
前記透明導電膜中の錫の含有割合が10〜600ppmである半導体発光素子。
2.前記錫の含有割合が100〜500ppmである1に記載の半導体発光素子。
3.前記錫の含有割合が200〜400ppmである1に記載の半導体発光素子。
4.前記酸化亜鉛の酸化インジウム及び酸化亜鉛に対する質量%が以下の式を満たす1〜3のいずれかに記載の半導体発光素子。
ZnO/(In2O3+ZnO)×100=5〜20%
5.スパッタリングターゲット又は蒸着用ペレットを用いて成膜した透明導電膜を有する半導体発光素子であって、
前記スパッタリングターゲット又は蒸着用ペレットは、酸化インジウム、酸化亜鉛、錫を含有し、前記ターゲット又はペレット中の錫の含有割合が10〜600ppmである半導体発光素子。
6.前記ターゲット又はペレット中の錫の含有割合が100〜500ppmである5に記載の半導体発光素子。
7.前記ターゲット又はペレット中の錫の含有割合が200〜400ppmである5に記載の半導体発光素子。
8.前記酸化亜鉛の酸化インジウム及び酸化亜鉛に対する質量%が以下の式を満たす5〜7のいずれかに記載の半導体発光素子。
ZnO/(In2O3+ZnO)×100=5〜20%
半導体発光素子1は、基板10上にn型半導体層20、発光層30、p型半導体層40、透明導電膜50及び正極パッド60(p型電極)をこの順に備え、n型半導体層20に、負極パッド70(n型電極)を備える。負極パッド70はn型半導体層20の一部が切り欠けられてなる露出面上に設けることができる。基板10とn型半導体層20の間に、バッファ層、下地層を設けてもよい。また、最表面にSiO2等の保護膜(図示せず)を設けることが好ましい。
尚、半導体とは、常温で金属と絶縁物の中間の抵抗率(10−3〜1010Ω・cm)を有する物質をいう。
正極パッド60から流れ込む電流をp型半導体層40全面に均一に送り込むために、p型半導体層40の上面に透明導電膜50が、好ましくは電極として敷設される。
また、酸化亜鉛の酸化インジウム及び酸化亜鉛に対する質量%(ZnO/(In2O3+ZnO)×100)は、好ましく5〜20%、より好ましくは5〜15%である。
しかしながら、本発明の透明導電膜は、実質的に上記酸化インジウム、酸化亜鉛及び錫のみからなってもよい。「実質的」とは、透明導電膜の95重量%以上100重量%以下(好ましくは98重量%以上100重量%以下)が上記の成分であること、又は本発明の効果を損なわない範囲で他に不可避不純物のみを含んでいてもよいことを意味する。
透明導電膜の膜厚は、好ましくは20〜600nm、より好ましくは30〜400nmである。
n型半導体層20は、好ましくはnコンタクト層とnクラッド層から構成される。nコンタクト層は、負極パッド70を設けるための層である。nコンタクト層には、例えばAlxGa1−xN(0≦x<1)を用いることができる。
nコンタクト層はn型不純物がドープされていることが好ましく、n型不純物としては、例えば、Si、Ge、Sn等が挙げられる。
井戸層及び障壁層には、不純物がドープされていてもよいし、されていなくてもよい。
尚、発光層は、多重量子井戸構造であってもよいが、単一量子井戸構造であってもよい。
pクラッド層は、発光層30へのキャリアの閉じ込めとキャリアの注入を行なう層である。pクラッド層としては、AlxGa1−xN(0<x≦0.4)を用いることができる。
pクラッド層及びpコンタクト層はp型不純物を含むと好ましい。p型不純物としては例えば好ましくはMgが挙げられる。
尚、正極パッド60及び負極パッド70は、ボンディング層のみからなる単層構造、金属反射層のみからなる単層構造、又は金属反射層とボンディング層との間にバリア層を挿入して、三層構造としてもよい。
尚、金属反射層、ボンディング層、バリヤ層を構成する金属元素は、同一の金属元素を含んでいてもよいし、それぞれ異なる金属元素の組み合わせであってもよい。
バッファ層としては、多結晶のAlxGa1−xN(0≦x≦1)からなるものや、単結晶のAlxGa1−xN(0≦x≦1)からなるものが好ましい。
バッファ層の上に単結晶の下地層を積層すると、より一層結晶性の良い下地層が積層できる。
透明導電層が非晶質の場合、熱処理により結晶化させることが好ましい。
また、酸化亜鉛の酸化インジウム及び酸化亜鉛に対する質量%(ZnO/(In2O3+ZnO)×100)は、好ましく5〜20%、より好ましくは5〜15%である。
しかしながら、スパッタリングターゲット又は蒸着用ペレットは、実質的に上記酸化インジウム、酸化亜鉛及び錫のみからなってもよい。「実質的」とは、95重量%以上100重量%以下(好ましくは98重量%以上100重量%以下)が上記の成分であること、又は本発明の効果を損なわない範囲で他に不可避不純物のみを含んでいてもよいことを意味する。
サファイアからなる基板上に、AlNからなるバッファ層を介して、厚さ8μmのアンドープGaNからなる下地層、厚さ2μmのSiドープn型GaNコンタクト層、厚さ250nmのn型In0.1Ga0.9Nクラッド層を形成した。その後、厚さ16nmのSiドープGaN障壁層、及び厚さ2.5nmのIn0.2Ga0.8N井戸層を5回積層し、最後に障壁層を設けた多重量子井戸構造の発光層を形成した。さらに、厚さ10nmのMgドープp型Al0.07Ga0.93Nクラッド層、厚さ150nmのMgドープp型GaNコンタクト層を順に積層した。
バッファ層はスパッタリング法により形成し、それ以外の窒化ガリウム系化合物半導体層の積層はMOCVD法により成膜した。
スパッタ成膜においては、ZnO濃度が10.7質量%、In2O3濃度が89.3質量%のインジウム亜鉛酸化物に500ppmのSnを添加したターゲットを使用した。
このようにして得られた実施例1の半導体発光素子について、駆動電圧を測定したところ、3.04Vであった。
ターゲットのSn濃度を100ppmとした以外は、実施例1と同様に半導体発光素子を作製し、駆動電圧を測定した。駆動電圧の測定結果を表1に示す。
ターゲットのSn濃度を300ppmとした以外は、実施例1と同様に半導体発光素子を作製し、駆動電圧を測定した。駆動電圧の測定結果を表1に示す。
ターゲットのSn濃度を600ppmとした以外は、実施例1と同様に半導体発光素子を作製し、駆動電圧を測定した。駆動電圧の測定結果を表1に示す。
ターゲットのSn濃度を0ppmとした以外は、実施例1と同様に半導体発光素子を作製し、駆動電圧を測定した。駆動電圧の測定結果を表1に示す。
ターゲットのSn濃度を800ppmとした以外は、実施例1と同様にLED素子を作製し、駆動電圧を測定した。駆動電圧の測定結果を表1に示す。
ターゲットのSn濃度を1000ppmとした以外は、実施例1と同様に半導体発光素子を作製し、駆動電圧を測定した。駆動電圧の測定結果を表1に示す。
10 基板
20 n型半導体層
30 発光層
40 p型半導体層
50 透明導電膜
60 正極パッド
70 負極パッド
Claims (6)
- 透明導電膜を有する半導体発光素子であって、
前記透明導電膜は、酸化インジウム、酸化亜鉛、錫を含有し、
前記透明導電膜中の錫の含有割合が100〜500ppmである半導体発光素子。 - 前記錫の含有割合が200〜400ppmである請求項1に記載の半導体発光素子。
- 前記酸化亜鉛の酸化インジウム及び酸化亜鉛に対する質量%が以下の式を満たす請求項1又は2に記載の半導体発光素子。
ZnO/(In2O3+ZnO)×100=5〜20% - スパッタリングターゲット又は蒸着用ペレットを用いて成膜した透明導電膜を有する半導体発光素子であって、
前記スパッタリングターゲット又は蒸着用ペレットは、酸化インジウム、酸化亜鉛、錫を含有し、前記ターゲット又はペレット中の錫の含有割合が100〜500ppmである半導体発光素子。 - 前記ターゲット又はペレット中の錫の含有割合が200〜400ppmである請求項4に記載の半導体発光素子。
- 前記酸化亜鉛の酸化インジウム及び酸化亜鉛に対する質量%が以下の式を満たす請求項4又は5に記載の半導体発光素子。
ZnO/(In2O3+ZnO)×100=5〜20%
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010138308A JP5433507B2 (ja) | 2010-06-17 | 2010-06-17 | 半導体発光素子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010138308A JP5433507B2 (ja) | 2010-06-17 | 2010-06-17 | 半導体発光素子 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2012004364A JP2012004364A (ja) | 2012-01-05 |
JP5433507B2 true JP5433507B2 (ja) | 2014-03-05 |
Family
ID=45536014
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010138308A Expired - Fee Related JP5433507B2 (ja) | 2010-06-17 | 2010-06-17 | 半導体発光素子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5433507B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5803708B2 (ja) * | 2012-02-03 | 2015-11-04 | 豊田合成株式会社 | 半導体発光素子の製造方法 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6998070B2 (en) * | 2001-07-17 | 2006-02-14 | Idemitsu Kosan Co., Ltd. | Sputtering target and transparent conductive film |
JP2009260237A (ja) * | 2008-01-24 | 2009-11-05 | Showa Denko Kk | 化合物半導体発光素子及びその製造方法、化合物半導体発光素子用導電型透光性電極、ランプ、電子機器並びに機械装置 |
-
2010
- 2010-06-17 JP JP2010138308A patent/JP5433507B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2012004364A (ja) | 2012-01-05 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR100720101B1 (ko) | 나노구조의 다기능성 오믹층을 사용한 탑에미트형 질화물계발광소자 및 그 제조방법 | |
JP5522032B2 (ja) | 半導体発光素子及びその製造方法 | |
JP5214861B2 (ja) | 窒化物系白色光発光素子及びその製造方法 | |
JP5244614B2 (ja) | Iii族窒化物系発光素子 | |
JP5526712B2 (ja) | 半導体発光素子 | |
WO2009142246A1 (ja) | 半導体発光素子及びその製造方法、ランプ | |
WO2010073883A1 (ja) | 半導体発光素子 | |
WO2010150501A1 (ja) | 発光素子、その製造方法、ランプ、電子機器及び機械装置 | |
JP2005191572A (ja) | 窒化物系発光素子及びその製造方法 | |
JP2008103674A (ja) | 多層反射膜電極及びそれを備えた化合物半導体発光素子 | |
JP4254681B2 (ja) | 電極形成方法 | |
WO2010071113A1 (ja) | 半導体発光素子 | |
JP2012227383A (ja) | 半導体発光素子、電極構造および発光装置 | |
JP5434288B2 (ja) | 半導体発光素子、半導体発光素子の製造方法、半導体発光素子を備えたランプ、照明装置および電子機器 | |
JP2007134533A (ja) | 半導体発光素子及びその製造方法 | |
JP5323468B2 (ja) | 半導体発光素子の製造方法、電極構造の製造方法、半導体発光素子、電極構造 | |
JP5433507B2 (ja) | 半導体発光素子 | |
TWI553910B (zh) | Nitride semiconductor light emitting elements | |
JP2011159801A (ja) | 半導体発光素子及びその製造方法、並びにランプ | |
JP2010147097A (ja) | 半導体素子および半導体素子の製造方法 | |
JP5246079B2 (ja) | 半導体素子の製造方法 | |
JP2009246275A (ja) | Iii族窒化物半導体発光素子及びランプ | |
JP2010141262A (ja) | 半導体発光素子、電極構造、半導体発光素子の製造方法、電極構造の製造方法 | |
JP5636693B2 (ja) | 半導体素子の製造方法 | |
JP2007103407A (ja) | 発光素子 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20130121 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20130814 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20130827 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20131021 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20131203 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20131209 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |