JP5432609B2 - 手摺り金具、手摺り装置および手摺り装置の取付方法 - Google Patents

手摺り金具、手摺り装置および手摺り装置の取付方法 Download PDF

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本発明は、建物の壁に手摺り棒を取付けるために用いられる手摺り金具、その手摺り金具を有する手摺り装置および手摺り装置の取付方法に関する。
手摺り装置として、固定タイプと着脱タイプとが用いられている。固定タイプの手摺り装置は、手摺りの両端部に一体的に手摺り金具が取付けられた構成となっていて、その手摺り金具を壁に対してビス等で固定するように用いられる。一方、着脱タイプの手摺り装置は、手摺りと手摺り金具とが分離された構成となっていて、壁に手摺り金具を取付けるとともに、その手摺り金具に手摺りを取付けるように用いられる(例えば非特許文献1等参照)。
http://www.oj−naigai.co.jp/handhtml 製品紹介 HANDRAIL SYSTEM
ところで、上述した手摺り装置の壁への取付け(仮固定)は、両タイプ共、一般的に壁にクロスを貼る前に行われる。そして、クロスを貼る前に手摺り装置は壁から一旦取外され、クロスを貼った後に再度取付けられる。つまり、クロスを貼る作業と、手摺り装置を壁に取付ける作業とは、別の業者により相前後して行われるからである。したがって、手摺り装置は、その取付け後に取外し、更に取外した後に取付けるという作業を要し、取付け・取外し作業が煩わしいという難点があった。
本発明は、このような従来技術の課題を解決するためになされたものであり、取付け・取外しを簡単に行うことができる手摺り金具、手摺り装置および手摺り装置の取付方法を提供することを目的とする。
本発明の請求項1に記載の手摺り金具は、壁に対して手摺り棒を取付けるための手摺り金具であって、筒状軸部を有し、その軸部の軸方向一端が前記壁に取付けられ、前記一端から他端へ向けて所定距離離れた部位の周方向に部分的に外側へ突出形成した1または2以上の抜止め部を有する位置決め部材と、前記軸部の内側を挿通して前記壁に前記位置決め部材を回動可能に取付ける第1状態と、増し締めにより前記位置決め部材を前記壁に回動不能に固定する第2状態とにするための取付用ビスと、前記手摺り棒を取付けるための手摺り棒取付部、前記壁に当接する壁当接面を有しこの壁当接面を前記壁に当接させて前記壁に取付けられる壁取付部、前記壁当接面を通って前記壁取付部を貫通するように設けられ、前記軸部を挿通かつ回動させる軸部挿通孔とその軸部挿通孔の縁部に形成されていて前記抜止め部を挿通させる切欠部とを有する取付孔、および、前記軸部挿通孔の縁部であって前記切欠部の隣に設けられ、前記切欠部から挿通させた前記抜止め部の所定方向への回動により前記抜止め部に係止して抜止めされる被抜止め部を有する手摺り金具本体と、前記壁取付部を前記壁に脱着可能に取付ける壁固定用ビスとを具備することを特徴とする。
本発明の請求項2に記載の手摺り金具は、請求項1に記載の手摺り金具において、前記位置決め部材は、前記抜止め部を軸対称に一対備えることを特徴とする。
本発明の請求項3に記載の手摺り金具は、請求項2に記載の手摺り金具において、前記被抜止め部は前記位置決め部材の前記所定方向への回動に伴って前記壁当接面に対して高くなる傾斜面または階段面として形成されていることを特徴とする。
本発明の請求項4に記載の手摺り金具は、請求項3に記載の手摺り金具において、前記被抜止め部は、前記傾斜面または前記階段面の前記切欠部とは反対側に、前記壁当接面に対する高さを低くして前記抜止め部をロックするように形成されたロック穴を有することを特徴とする。
本発明の請求項5に記載の手摺り金具は、請求項1乃至4のいずれかに記載の手摺り金具において、前記位置決め部材は、前記軸部の他端側にマイナス溝を有することを特徴とする。
本発明の請求項6に記載の手摺り装置は、請求項1乃至5のいずれかに記載の手摺り金具と、前記手摺り金具の手摺り金具本体が前記壁に取付けられた状態で、前記手摺り棒取付部に取付けられる手摺り棒と、前記手摺り棒を前記手摺り棒取付部に固定する手摺り固定用ビスとを具備することを特徴とする。
本発明の請求項7に記載の手摺り装置の取付方法は、請求項6に記載の手摺り装置の取付方法であって、前記壁の複数の位置のそれぞれに、位置決め部材を取付用ビスにより第1状態に取付ける工程と、前記第1状態の複数の前記位置決め部材のそれぞれに対し、各抜止め部を、前記手摺り金具本体の前記取付孔の切欠部へ挿通した後に、各位置決め部材を回動させて前記抜止め部を前記被抜止め部に係止し、この係止により各手摺り金具本体のそれぞれを対応する位置決め部材に取付ける工程と、各手摺り金具本体の手摺り棒取付部に手摺り棒を手摺り固定用ビスにより連結して仮固定する工程と、仮固定された手摺り金具本体及び手摺り棒を各位置決め部材から取り外す工程と、取り外した手摺り金具本体の各々を各位置決め部材に再度取付けて各取付用ビスを増し締めして前記第2状態にするとともに、各手摺り金具本体の前記壁取付部を前記壁に前記壁固定用ビスにより脱着可能に取付けて本固定を行う工程とを含む。
本発明の手摺り金具にあっては、壁の複数位置のそれぞれに位置決め部材を取付用ビスにより第1状態に取付け、各位置決め部材の抜止め部と手摺り金具本体における取付孔の切欠部とを一致させ、手摺り金具本体を壁側へ押し付ける。これにより抜止め部が切欠部を挿通して手摺り金具本体の壁当接面が壁に当接する。この状態において、位置決め部材を回動させて抜止め部を手摺り金具本体の被抜止め部に係止させる。これにより手摺り金具本体が抜止め状態で壁に取付けられる。続いて、手摺り装置を構成する手摺り棒及び手摺り固定用ビスを用い、各手摺り棒取付部に手摺り棒を手摺り固定用ビスにより連結して仮固定する。この仮固定において、壁に対して手摺り棒が所望の取付け状態に一旦取付けられる。その後、位置決め部材は壁に取付けたままで、手摺り棒及び手摺り金具本体を、位置決め部材から取り外す。この取外しに伴って壁に対し、例えばクロス貼り等の作業を、手摺り棒及び手摺り金具本体に邪魔されずに行うことが可能となる。前記作業が終了するなどし、再度取付け時期に達すると、取り外した手摺り金具本体のそれぞれを、その取付孔の切欠部に、壁に取付けたままの位置決め部材の抜止め部を一致させて挿入し、位置決め部材を回動させて抜止め部を手摺り金具本体の被抜止め部に係止させて取付ける。加えて、取付用ビスを増し締めして位置決め部材を壁に回動不能に固定して第2状態にし、かつ、各手摺り金具本体の壁取付部を壁に壁固定用ビスにより脱着可能に取付けて本固定を行う。このようにして、本発明の手摺り装置の取付方法が完了する。
したがって、本発明による場合には、位置決め部材は壁に一旦取付ければ取外すことがなく、また、その位置決め部材に対して手摺り金具本体の取付け・取外しを行うものの、各種ビス(取付用ビス、手摺り固定用ビス、壁固定用ビス)の取付けを1回行えばよいので、取付け、取外しを簡単に行うことができる。
このとき、請求項2のように抜止め部を軸対称に一対備える位置決め部材にあっては、抜止め部が1個の場合よりも手摺り金具本体を安定して抜止めすることができる。
また、請求項3の場合には、位置決め部材の抜止め部と手摺り金具本体の取付孔の切欠部とを一致させて取付孔に抜止め部を挿通させ、その後、抜止め部を所定方向に回動させると、壁当接面に対して高くなる傾斜面または階段面により抜止め部が壁から離れるように押圧力を受けるため、位置決め部材に対して手摺り金具本体が抜止め部の回動に伴ってしっかりと係止されるようになる。更に、請求項4の場合には、抜止め部を所定方向に回動させ、抜止め部を被抜止め部のロック穴に入れることにより、手摺り金具本体が位置決め部材に脱落することなく取付けることが可能になる。更にまた、請求項5のように、位置決め部材における軸部の他端側にマイナス溝を形成した構成とすることにより、例えば硬貨をマイナス溝に入れることにより、マイナスドライバーに代えて硬貨により位置決め部材を回動させることが可能になる。
本発明の一実施形態に係る手摺り装置を壁に取付けた状態を示す正面図である。 本発明の一実施形態に係る手摺り金具を示す右側面図である。 本発明の一実施形態に係る手摺り金具を示す分解斜視図である。 位置決め部材を示す図であり、(a)はその正面図、(b)は(a)のB−B線による断面図、(c)は(a)のC−C線による断面図、(d)はその右側面図、(e)は背面図である。 手摺り金具本体を示す図であり、(a)はその正面図、(b)は右側面図、(c)は(a)の縦断面図である。 本発明の一実施形態に係る手摺り装置の取付け手順の説明図である。 本発明の一実施形態に係る手摺り装置の取付け手順の説明図である。
以下に、本発明を具体的に説明する。
図1は本実施形態に係る手摺り装置を壁に取付けた状態を示す正面図であり、図2は本実施形態に係る手摺り金具を示す右側面図、図3はその手摺り金具を示す分解斜視図、図4は手摺り金具を構成する位置決め部材を示す図、図5は手摺り金具を構成する手摺り金具本体を示す図である。
この手摺り装置1は、壁2に取付けた手摺り金具10と、この手摺り金具10に手摺り固定用ビス3を介して取付けられた手摺り棒4とを有する(図1参照)。上記手摺り金具10は、手摺り金具10の位置を決めるための位置決め部材20と、この位置決め部材20を取付けるための取付用ビス11と、位置決め部材20に取付けられる手摺り金具本体30と、この手摺り金具本体30を位置決め部材20とともに固定する壁固定用ビス12とを具備する。
この手摺り装置1にあっては、壁2の複数位置のそれぞれに取付用ビス11を介して位置決め部材20を回動可能に取付け、各位置決め部材20のそれぞれに手摺り金具本体30を取付けた状態で、各手摺り金具本体30に手摺り棒4を固定用ビス3により連結した仮固定の状態にし、その後、各位置決め部材20を壁2に残したまま、固定用ビス3により連結された手摺り棒4及び各手摺り金具本体30を取外し、その後に再度、取り外した各手摺り金具本体30を壁2に残したままの各位置決め部材20に取付け、取付用ビス11を増し締めして各位置決め部材20を回動不能に固定し、かつ壁固定用ビス12で手摺り金具本体30を壁2に固定することで、本固定が行われる。
上記位置決め部材20は、筒状をした軸部21を有し、その軸部21は軸方向の一端側(壁側)から他端側(前側)へ向けて大径部22、中間部23、縮径部24を備え、一端側の大径部22を壁2に向けて取付けられる。縮径部24は中間部23側を大径とし、反対側を小径として形成されている。中間部23の途中から縮径部24の前側端までにわたる側面には、一対の抜止め部25が外側へ突出形成されている。両抜止め部25は軸心に対して互いに反対側となる位置に設けられている。
大径部22は、中間部23よりも大径に形成され、中間部23は抜止め部25を除いて同一径として形成されている。他端側の端面には、両抜止め部25を通るようにマイナス溝26が設けられており、このマイナス溝26は軸部21および両抜止め部25に形成されている。このマイナス溝26は、硬貨、例えば10円硬貨や100円硬貨などの周縁部が挿入可能な幅寸法に形成されている。
更に、軸部21は、内側にビス止め部27を有し、ビス止め部27から他端側は、ビス止め部27から一端側よりも大径であって、取付用ビス11の頭部11aが入る大きさに形成されていて、他端側から一端側へ向けてビス11を挿通して壁2にビス11の先端側を螺入することにより取付けられる。
位置決め部材20の取付け状態としては、位置決め部材20を回動可能に取付ける第1状態と、位置決め部材20を回動不能に取付ける第2状態とが選択される。上述した本固定よりも前は第1状態が選択され、本固定以降は第2状態が選択される。第1状態はビス11の頭部11aをビス止め部27に非当接とすることで得られ、一方の第2状態はビス11の頭部11aをビス止め部27に当接させることで得られる。
このように壁2に取付けられた位置決め部材20には、手摺り金具本体30が取付けられる。手摺り金具本体30は、壁2に取付けられる正面視で矩形状をした壁取付部31と、壁2に取付けられた状態において、この壁取付部31よりも前側かつ上側に位置する平面視で矩形状をした手摺り棒取付部32と、これら壁取付部31と手摺り棒取付部32とを一体的に連結する断面コの字状の連結部33とを有する。連結部33は、壁取付部31の天井部31aと手摺り棒取付部32の壁2側の端部32aとを連結する円弧状支持部33aと、壁取付部31の両側の各側面31b、31cと手摺り棒取付部32の両側の各側面32b、32cとを連結し、円弧状支持部33aの両縁と一体的に設けられた両側の側面支持部33b、33cとにより構成される。連結部33の前側の開口は、カバー34により覆われる。
手摺り棒取付部32の上面は、凹状に窪んでいて、その曲率半径は手摺り棒4の半径と同一に設定されている。手摺り棒取付部32には、手摺り棒4を取付けるための手摺り固定用ビス3を挿通させるビス挿通孔36が形成されている。
壁取付部31は、その背面側に壁2と当接させるように設けた壁当接面37と、位置決め部材20の一対の抜止め部25及び中間部23を挿通させる取付孔40と、壁固定用ビス12を挿通させるビス通し孔35とを有する。
壁当接面37は平坦に形成されていて、壁2に安定して取付け得るようになっている。ビス通し孔35は、取付孔40の少し上側に、図示例では2つ設けられている。このビス通し孔35の数は、ビス12を用いる本数に応じて設定すればよい。
上記取付孔40は、中間部23を挿通させるとともに回動させるための円形をした軸部挿通孔41と、軸部挿通孔41の縁部に繋がって形成されていて、両抜止め部25を挿通させる切欠部42とを有するものである。壁取付部31における取付孔40の壁当接面37側の周縁部分43は、壁当接面37から少し凹状に窪んでいて、その凹状部43には大径部22が入る。凹状部43の深さ寸法は、大径部22の軸方向長さの寸法にほぼ一致していて、壁当接面37を壁2に支障なく当接させ得るようになっている。
取付孔40の周りには、各抜止め部25に係止して抜止めされる被抜止め部44が設けられている。被抜止め部44は、軸部挿通孔41の縁部であって、各切欠部42の隣に形成されている。被抜止め部44と切欠部42の位置関係は、手摺り金具本体30を前側から見た状態で、切欠部42の時計回り(以降、単に「時計回り」と言う。)側に被抜止め部44が設けられている。よって、抜止め部25を切欠部42に一致させて手摺り金具本体30を壁側に押し込むと、壁当接面37が壁2に当接するとともに、抜止め部25が切欠部42を通過する。その後、位置決め部材20を前記時計回りに回動させると、抜止め部25が被抜止め部44に係止して抜止めされる。
また、被抜止め部44は、複数、図示例では2つの階段面45、46と、ロック穴47とを有する。切欠部42に近い側の階段面45は、遠い側の階段面46よりも壁当接面37に対する高さが低く設定されている。ロック穴47は、高い方の階段面46の切欠部42とは反対側に設けられ、階段面46よりも壁当接面37に対する高さが低く設定されている。よって、抜止め部25は、切欠部42を挿通させた後に、前記時計回りに回動させると、階段面45、階段面46を経てロック穴47に入る。このロック穴47は、前記時計回りとは反対側の階段面46よりも低く、前記時計回り側が高い壁となっているので、第1状態においては位置決め部材20及びこれに抜止めされた手摺り金具本体30が壁2と直交する方向に若干移動可能であっても、抜止め部25がロック穴47から容易に抜け出ないようになり、一方、第2状態においては前記位置決め部材20及び手摺り金具本体30が壁2と直交する方向に移動しないので、抜止め部25がロック穴47に入ることでロックされる。なお、階段面46の高さは、第1状態において抜止め部25が階段面46を通過することができ、かつ第2状態において抜止め部25がロック穴47から抜け出ない寸法に調整しておく。
また、取付孔40が壁当接面37を通って壁取付部31を貫通するように設けられているので、上述したように手摺り金具本体30が位置決め部材20に係止されることにより壁当接面37が壁2に確実に当接する。
手摺り金具本体30の壁取付部31を壁2に取付けた状態において、手摺り棒取付部32は、上述したように壁取付部31よりも前側かつ上側に位置し、その上面に手摺り棒4が取付けられる。この取付けは、前記ビス挿通孔36を介して固定用ビス3を手摺り棒4に螺着させることにより行われる。
このように構成された手摺り装置1の取付方法につき説明する。
まず、図6に示すように、壁2の複数位置Aのそれぞれに、取付用ビス11を介して位置決め部材20を回動可能に、つまり第1状態に取付ける。この第1状態においては、位置決め部材20は壁2と直交する方向において若干移動可能にする。上記ビス11の取付けは、ドライバーにより行われる。
次に、各位置決め部材20のそれぞれに手摺り金具本体30を取付ける。この取付けは、位置決め部材20の抜止め部25と手摺り金具本体30における取付孔40の切欠部42とを一致させて、手摺り金具本体30を壁2側へ押し込む。これにより壁当接面37が壁2に当接するとともに、抜止め部25が切欠部42を貫通する。その後、マイナス溝26に、例えば硬貨などを入れて位置決め部材20を時計回りに回動させて抜止め部25を被抜止め部44に係止させて抜止め状態にするとともにロック穴47に入れる。但し、このとき、位置決め部材20は第1状態であるため、抜止め部25はロック穴47から容易に抜け出ない。これにより各位置決め部材20のそれぞれに手摺り金具本体30が取付けられる。なお、抜止め部25を切欠部42からロック穴47まで回転させる角度は約90゜である。
次に、各手摺り金具本体30の手摺り棒取付部32に手摺り棒4を載せる。この手摺り棒4の重量により各手摺り金具本体30は自然に整列する。つまり、取付用ビス11の回りをロック状態の位置決め部材20及び手摺り金具本体30が適当に回動して、手摺り棒取付部32の上面と手摺り棒4とが平行になる。続いて、固定用ビス3により各手摺り金具本体30と手摺り棒4とを連結して仮固定する。このビス3の取付けは、ドライバーにより行われる。
その後、マイナス溝26に、例えば硬貨などを入れて位置決め部材20を反時計回りに回動させ、各位置決め部材20を壁2に残したまま、固定用ビス3により連結された手摺り棒4及び各手摺り金具本体30を取外す。これにより、各位置決め部材20の周りは、手摺り棒4及び各手摺り金具本体30が無いため、壁2に対し、例えばクロス貼り等の作業を、手摺り棒4及び手摺り金具本体30に邪魔されずに行うことが可能となる。
しかる後、前記作業が終了するなどして再度取付け時期に達すると、取り外した手摺り金具本体30のそれぞれを、その取付孔40に、壁2に取付けたままの位置決め部材20の抜止め部25を一致させて挿入し(図7(a)参照)、マイナス溝26に、例えば硬貨などを入れて位置決め部材20を時計回りに回動させて抜止め部25を手摺り金具本体30の被抜止め部44に係止させて取付け(図7(b)参照)、更に位置決め部材20を時計回りに回動させてロック穴47に抜止め部25を入れる(図7(c)参照)。
加えて、ドライバーなどを用いて取付用ビス11を増し締めして位置決め部材20を壁2に回動不能に固定して第2状態にし、かつ、各手摺り金具本体30の壁取付部31を壁2に壁固定用ビス12により脱着可能に取付けて本固定を行う。この本固定においては、増し締めした取付用ビス11と壁固定用ビス12により手摺り金具本体30が壁2に第2状態に固定されているので、壁2と直交する方向において不動状態となっていて、抜止め部25がロック穴47に確実に保持される。このため、手摺り金具本体30が外部から強い衝撃を受けても抜止め部25がロック穴47から抜け出ることがなく、安全性を確保することが可能になる。このようにして、手摺り装置1の取付方法が完了する。なお、ビス12の取付けは、ドライバーにより行われる。
したがって、本実施形態にあっては、位置決め部材20は壁2に一旦取付ければ取外すことがなく、また、その位置決め部材20に対して手摺り金具本体30の取付け・取外しを行うものの、各種ビス(取付用ビス11、手摺り固定用ビス3、壁固定用ビス12)の取付けを1回行えばよいので、取付け、取外しを簡単に行うことができる。
なお、上述した実施形態では位置決め部材20に一対の抜止め部25を設けているが、本発明はこれに限らず、位置決め部材20に抜止め部25を1または3以上の数で設けるようにしてもよい。
また、上述した実施形態では被抜止め部44に階段面45、46を設けているが、本発明はこれに限らず、被抜止め部44に傾斜面を設けてもよい。その傾斜面としては、切欠部から遠ざかるに伴って壁当接37からの高さが高くなるものが好ましい。
1 手摺り装置
2 壁
3 手摺り固定用ビス
4 手摺り棒
10 手摺り金具
11 取付用ビス
12 壁固定用ビス
20 位置決め部材
21 軸部
25 抜止め部
26 マイナス溝
30 手摺り金具本体
31 壁取付部
32 手摺り棒取付部
37 壁当接面
40 取付孔
41 軸部挿通孔
42 切欠部
44 被抜止め部
45、46 階段面
47 ロック穴

Claims (7)

  1. 壁に対して手摺り棒を取付けるための手摺り金具であって、
    筒状軸部を有し、その軸部の軸方向一端が前記壁に取付けられ、前記一端から他端へ向けて所定距離離れた部位の周方向に部分的に外側へ突出形成した1または2以上の抜止め部を有する位置決め部材と、
    前記軸部の内側を挿通して前記壁に前記位置決め部材を回動可能に取付ける第1状態と、増し締めにより前記位置決め部材を前記壁に回動不能に固定する第2状態とにするための取付用ビスと、
    前記手摺り棒を取付けるための手摺り棒取付部、前記壁に当接する壁当接面を有しこの壁当接面を前記壁に当接させて前記壁に取付けられる壁取付部、前記壁当接面を通って前記壁取付部を貫通するように設けられ、前記軸部を挿通かつ回動させる軸部挿通孔とその軸部挿通孔の縁部に形成されていて前記抜止め部を挿通させる切欠部とを有する取付孔、および、前記軸部挿通孔の縁部であって前記切欠部の隣に設けられ、前記切欠部から挿通させた前記抜止め部の所定方向への回動により前記抜止め部に係止して抜止めされる被抜止め部を有する手摺り金具本体と、
    前記壁取付部を前記壁に脱着可能に取付ける壁固定用ビスとを具備することを特徴とする手摺り金具。
  2. 請求項1に記載の手摺り金具において、
    前記位置決め部材は、前記抜止め部を軸対称に一対備えることを特徴とする手摺り金具。
  3. 請求項2に記載の手摺り金具において、
    前記被抜止め部は前記位置決め部材の前記所定方向への回動に伴って前記壁当接面に対して高くなる傾斜面または階段面として形成されていることを特徴とする手摺り金具。
  4. 請求項3に記載の手摺り金具において、
    前記被抜止め部は、前記傾斜面または前記階段面の前記切欠部とは反対側に、前記壁当接面に対する高さを低くして前記抜止め部をロックするように形成されたロック穴を有することを特徴とする手摺り金具。
  5. 請求項1乃至4のいずれかに記載の手摺り金具において、
    前記位置決め部材は、前記軸部の他端側にマイナス溝を有することを特徴とする手摺り金具。
  6. 請求項1乃至5のいずれかに記載の手摺り金具と、
    前記手摺り金具の手摺り金具本体が前記壁に取付けられた状態で、前記手摺り棒取付部に取付けられる手摺り棒と、
    前記手摺り棒を前記手摺り棒取付部に固定する手摺り固定用ビスとを具備することを特徴とする手摺り装置。
  7. 請求項6に記載の手摺り装置の取付方法であって、
    前記壁の複数の位置のそれぞれに、位置決め部材を取付用ビスにより第1状態に取付ける工程と、
    前記第1状態の複数の前記位置決め部材のそれぞれに対し、各抜止め部を、前記手摺り金具本体の前記取付孔の切欠部へ挿通した後に、各位置決め部材を回動させて前記抜止め部を前記被抜止め部に係止し、この係止により各手摺り金具本体のそれぞれを対応する位置決め部材に取付ける工程と、
    各手摺り金具本体の手摺り棒取付部に手摺り棒を手摺り固定用ビスにより連結して仮固
    定する工程と、
    仮固定された手摺り金具本体及び手摺り棒を各位置決め部材から取り外す工程と、
    取り外した手摺り金具本体の各々を各位置決め部材に再度取付けて各取付用ビスを増し締めして前記第2状態にするとともに、各手摺り金具本体の前記壁取付部を前記壁に前記壁固定用ビスにより脱着可能に取付けて本固定を行う工程とを含む手摺り装置の取付方法。
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