JP5428128B2 - 電子素子、電流制御装置、演算装置及び表示装置 - Google Patents

電子素子、電流制御装置、演算装置及び表示装置 Download PDF

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Description

本発明は、電子素子、電流制御装置、演算装置及び表示装置に関する。
現在、情報表示等の目的に用いられる代表的な表示装置は、CRT、液晶表示装置、EL表示装置である。CRTは、比較的低い装置コスト、高い表示品質の点で、従来から、表示装置として広く用いられてきたが、ブラウン管の小型化、低消費電力化が困難である。このような背景から液晶表示装置、さらに最近は、EL表示装置の需要が急速に高まってきている。また、非接触でデータの読み出しや書き込みが可能なICタグは、物流、個人情報管理の用途で今後大きな市場が期待されており、この中には、多数の演算装置が組み込まれている。
一方、表示装置、演算装置に用いられる一般的な能動素子は、半導体材料、第一の電極(ゲート電極)、第二の電極(ソース電極)、第三の電極(ドレイン電極)を有するトランジスタである。トランジスタの一般的な構造としては、プレナー型(図22(a)参照)及び逆スタガー型(図22(b)参照)が挙げられる。
半導体材料については、近年、塗布プロセスの適用が可能な有機半導体材料の開発が盛んに行われている。塗布による製造が可能な有機半導体デバイスは、真空成膜プロセスを用いる必要がないため、製造コストの大幅な低減が可能となる。
近年、塗布プロセスの適用が可能で、移動度が大きい有機半導体材料として、ポリチオフェン材料が注目されているが(非特許文献1参照)、その移動度は、0.1cm/V・秒未満であり、アモルファスシリコンと比較すると、一桁近く小さい。このため、一般に、有機半導体材料を用いたトランジスタの場合は、高速応答性の指標である遮断周波数がkHzオーダーであり、数MHz以上の遮断周波数が必要となる高精細な動画表示装置の駆動や、ICタグに用いることができない。
遮断周波数を向上させる手段としては、有機半導体材料の移動度の増大以外に、トランジスタのチャネル長の短チャネル化が挙げられる。しかしながら、1μm前後及びそれ以下のチャネル長でソース電極及びドレイン電極をパターニングするためには、一般に煩雑な工程や高額の製造装置が必要であるため、製造コストが増加するという問題がある。
このような問題を解決するために、ソース電極、ゲート電極及びドレイン電極が順次積層されているSIT構造(図23(a)参照)が知られている。SIT構造の場合、ソース電極及びドレイン電極の間の電流のON/OFFは、図23(b)に示すように、ゲート電圧を印加することにより、半導体層の空乏層を増加させ、ソース電極及びドレイン電極の間の抵抗を増大させて制御する。
図23(a)から判るように、SIT構造のチャネル長は、半導体層の膜厚によって制御することが可能であるため、短チャネル化においては、製造プロセスが非常に容易であり、高速応答のトランジスタとして期待されている。しかしながら、SIT構造は、ゲート電極の間隔が大きくなると、空乏層がチャネル幅方向の全域に広がらず、OFF時の電流が大きくなるという問題を有する。このため、ゲート電極の間隔が1μm未満になるようにパターニングする必要があり、製造プロセスには煩雑な工程が必要となる。
さらに、遮断周波数を向上させるためには、素子内部の寄生容量の低減が必要である。例えば、図22(a)の場合は、ゲート電極及びソース電極の間並びにゲート電極及びドレイン電極の間にゲート絶縁膜を狭持することで寄生容量が形成されている。寄生容量が大きい場合は、ゲート電圧の印加によって回路動作に無関係な部位に充電を行うこととなるため、高速応答が困難なものとなる。また、ゲート電圧が高周波の場合は、コンデンサによるインピーダンスが非常に小さくなるため、ゲート電流がソース電極及びドレイン電極に流れ、素子の消費電力が非常に大きくなり、特に、モバイル用途のようにバッテリーを駆動するアプリケーションに適用することが困難になる。
したがって、プレナー型の場合、ゲート電極と、ソース電極及びドレイン電極は、殆ど重ならないようにアライメントする必要が生じるが、特に、基板の材料が樹脂フィルムのように収縮しやすい材料である場合に、このアライメントは、面積が大きくなる程、困難となる。
SIT構造の場合も同様に、図23(a)の場合は、ゲート電極と、ソース電極及びドレイン電極が半導体層を狭持することで寄生容量が形成されるため、高速動作・低消費電力化において不具合が生じる。また、微細加工されたゲート電極と重ならないように、ソース電極及びドレイン電極をアライメントするのは非常に困難である。
そこで、特許文献1には、基板上に形成され、凸部を有する第1の電極と、上記第1の電極を覆う絶縁層と、上記絶縁層上に形成され、上記第1の電極の凸部の上方に位置する第2の電極と、上記第1の電極の凸部の両側のうちの少なくとも一方に、上記絶縁層を介して位置すると共に、上記第1の電極の凸部の高さよりも低い第3の電極と、上記第2の電極と第3の電極とに接する一方、上記絶縁層によって上記第1の電極と隔てられた半導体層とを備えることを特徴とする電界効果トランジスタが開示されている。
また、特許文献2には、(A)基体上に形成され、頂面、第1の側面及び第2の側面を有し、断面形状が略四角形のゲート電極、(B)ゲート電極の頂面、第1の側面、及び、第2の側面に形成された絶縁膜、(C)ゲート電極の頂面上に位置する絶縁膜の部分の上に形成された第1のソース/ドレイン電極、(D)ゲート電極の第1の側面に面する基体の部分の上に形成された第2のソース/ドレイン電極、(E)ゲート電極の第2の側面に面する基体の部分の上に形成された第3のソース/ドレイン電極、並びに、(F)第2のソース/ドレイン電極から第1のソース/ドレイン電極を経て第3のソース/ドレイン電極に亙り形成された半導体材料層、を具備し、ゲート電極と、第1のソース/ドレイン電極と、ゲート電極の第1の側面上に位置する絶縁膜の部分の上に形成された半導体材料層の部分から成る第1のチャネル形成領域と、第2のソース/ドレイン電極とによって第1の電界効果型トランジスタが構成され、ゲート電極と、第1のソース/ドレイン電極と、ゲート電極の第2の側面上に位置する絶縁膜の部分の上に形成された半導体材料層の部分から成る第2のチャネル形成領域と、第3のソース/ドレイン電極とによって第2の電界効果型トランジスタが構成されていることを特徴とする電界効果型トランジスタが開示されている。
しかしながら、これらの構成は、ゲート電極と、ソース電極又はドレイン電極の間に寄生容量が形成されるため、高速応答することが困難となる。
特開2005−19446号公報 特開2004−349292号公報 Applied Physics Letter,vol.69.p4108(1996)
本発明は、上記の従来技術が有する問題に鑑み、高速応答することが可能な電子素子、該電子素子を有する電流制御装置並びに該電子素子又は電流制御装置を有する演算装置及び表示装置を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、電子素子において、基板の一部に、ゲート電極が形成されており、少なくとも該ゲート電極上に、絶縁層が形成されており、該絶縁層が形成されたゲート電極を覆うようにして半導体層が形成されており、該ゲート電極が形成されている領域に形成された半導体層上に、導電層(ただし、導電層がソース電極又はドレイン電極である場合を除く)が形成されており、該基板上の該ゲート電極が形成されていない領域の該ゲート電極に対して一方の側に、ソース電極が形成されており、該基板上の該ゲート電極が形成されていない領域の該ゲート電極に対して該ソース電極が形成されていない側に、ドレイン電極が形成されていることを特徴とする。これにより、高速応答することが可能な電子素子を提供することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の電子素子において、前記ソース電極前記ドレイン電極及び前記導電層は、同一の材料からなることを特徴とする。これにより、電子素子を容易に製造することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の電子素子において、前記半導体層、前記絶縁層、前記ゲート電極前記ソース電極前記ドレイン電極及び前記導電層の少なくとも一つは、塗布により形成されていることを特徴とする。これにより、製造コストを低減させることができる。
請求項に記載の発明は、請求項1乃至のいずれか一項に記載の電子素子において、前記絶縁層は、ディッピング法を用いて形成されていることを特徴とする。これにより、膜厚ムラが少ない絶縁層を形成することができる。
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の電子素子において、前記絶縁層は、エネルギーが付与されることにより、臨界表面張力が変化する絶縁材料からなり、前記ソース電極前記ドレイン電極及び前記導電層の少なくとも一つは、塗布により形成されていることを特徴とする。これにより、絶縁層上に高精細にパターニングを行うことができる。
請求項6に記載の発明は、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の電子素子において、前記ソース電極前記ドレイン電極及び前記導電層の少なくとも一つは、2種以上の材料からなり、該2種以上の材料の構成比は、膜厚方向に対して変化することを特徴とする。これにより、第二の電極層、第三の電極層及び導電層の仕事関数を容易に制御することができる。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の電子素子において、前記ソース電極前記ドレイン電極及び前記導電層の少なくとも一つは、表面が電解メッキされていることを特徴とする。これにより、第二の電極層、第三の電極層及び導電層の少なくとも一つに選択的に導電性材料が形成されている電子素子を得ることができる。
請求項8に記載の発明は、電流制御装置において、請求項1乃至7のいずれか一項に記載の電子素子と、前記ゲート電極に電圧を印加する第一の電圧制御デバイス並びに前記ソース電極及び前記ドレイン電極に電圧を印加する第二の電圧制御デバイスを用いて、該ソース電極及び該ドレイン電極の間を流れる電流を制御する電流制御ユニットを有することを特徴とする。これにより、高速応答することが可能な電流制御装置を提供することができる。
請求項9に記載の発明は、請求項8に記載の電流制御装置において、前記電流制御ユニットは、前記基板上に形成されていることを特徴とする。これにより、高速応答することが可能な電流制御装置を得ることができる。
請求項10に記載の発明は、演算装置において、請求項1乃至のいずれか一項に記載の電子素子又は請求項若しくはに記載の電流制御装置を有することを特徴とする。これにより、高速応答することが可能な演算装置を提供することができる。
請求項11に記載の発明は、表示装置において、請求項1乃至7のいずれか一項に記載の電子素子又は請求項8若しくは9に記載の電流制御装置を有することを特徴とする。これにより、高速応答することが可能な表示装置を提供することができる。
本発明によれば、高速応答することが可能な電子素子、該電子素子を有する電流制御装置並びに該電子素子又は電流制御装置を有する演算装置及び表示装置を提供することができる。
次に、本発明を実施するための最良の形態を図面と共に説明する。
本発明の電子素子は、図1に示すように、基板の一部に、第一の電極層が形成されており、少なくとも第一の電極層上に、絶縁層が形成されており、第一の電極層が形成されている領域に形成された絶縁層上に、導電層が形成されており、基板上の第一の電極層が形成されていない領域の第一の電極層に対して一方の側に、第二の電極層が形成されており、基板上の第一の電極層が形成されていない領域の第一の電極層に対して第二の電極層が形成されていない側に、第三の電極層が形成されており、導電層を覆うようにして半導体層が形成されている。
また、本発明の電子素子は、図21に示すように、基板の一部に、第一の電極層が形成されており、少なくとも第一の電極層上に、絶縁層が形成されており、絶縁層が形成された第一の電極層を覆うようにして半導体層が形成されており、第一の電極層が形成されている領域に形成された半導体層上に、導電層が形成されており、基板上の該第一の電極層が形成されていない領域の第一の電極層に対して一方の側に、第二の電極層が形成されており、基板上の第一の電極層が形成されていない領域の第一の電極層に対して第二の電極層が形成されていない側に、第三の電極層が形成されている。
本発明において、第一の電極層が形成されている領域とは、図1及び図21に示すように、第一の電極層及びその近傍を含む領域を意味する。また、基板上の第一の電極層が形成されていない領域とは、基板上の第一の電極層が形成されている領域(基板上の第一の電極層及びその近傍を含む領域)を除く領域を意味する。このとき、導電層は、第二の電極層及び第三の電極層と接触していない。また、少なくとも第一の電極層の厚さによって、導電層と、第二の電極層及び第三の電極層の間隔(チャネル長)が規定されている。このため、短チャネル化が容易である。
また、本発明の電流制御装置は、図1及び図21に示すように、本発明の電子素子と、第一の電極層に電圧を印加する第一の電圧制御デバイス並びに第二の電極層及び第三の電極層に電圧を印加する第二の電圧制御デバイスを用いて、第二の電極層及び第三の電極層の間を流れる電流を制御する電流制御ユニットを有する。このとき、電流制御ユニットは、基板上に形成されていることが好ましい。
遮断周波数fに関して、Appl.Phys.Lett.,vol.76,No.14,3 April(2000),1941−1943では、式(1)
=μVds/2πL
が実験値と良い一致を見ることが報告されている。ここで、μは、キャリア移動度、Vdsは、ソース・ドレイン電圧、Lは、チャネル長である。これにより、寄生容量が無視してよい位に小さい場合には、短チャネル化によって高速応答が可能となることがわかる。
本発明の電子素子は、第一の電極層と、第二の電極層及び第三の電極層が重なりにくいようにセルフアライメントされているため、寄生容量の低減が容易である。
図1に示す電子素子では、第一の電極層と導電層の間に寄生容量が形成されるが、電圧が印加されるのは、第一の電極層と、第二の電極層と第三の電極層の間であるため、この寄生容量に充電を行うためには、半導体層を介することとなる。ここで、半導体層の抵抗は、配線抵抗と比較して、ON時においても非常に高いため、見かけ上、寄生容量があったとしても、第一の電極層に電圧を印加することによって、第一の電極層と導電層の間に充電されることは殆ど無い。このため、寄生容量を実質的に低減させることができ、高速応答することが可能となる。
また、図21に示す電子素子でも、第一の電極層と導電層の間に寄生容量が形成されるが、この間には絶縁層と半導体層が積層されているため、この間の寄生容量は、絶縁層のみの場合と比較して小さくなる。さらに、電圧が印加されるのは、第一の電極層と、第二の電極層と第三の電極層の間であるため、この寄生容量に充電を行うためには、チャネル1、2を介することとなる。ここで、半導体層の抵抗は、配線抵抗と比較して、ON時においても非常に高いため、見かけ上、寄生容量があったとしても、第一の電極層に電圧を印加することによって、第一の電極層と導電層の間に充電されることは殆ど無い。このため、高速応答に必要な寄生容量の低減を実現することが可能となる。
また、第一の電極層に印加する電圧を高周波駆動としても、半導体層の抵抗によって第二の電極層及び第三の電極層に電流が流れることが殆ど無いため、消費電力も抑えることが可能となる。
図1及び図21に示すように、本発明の電流制御装置においては、第一の電圧制御デバイスが第一の電極層に電圧を印加すると、第二の電極層と導電層の間、導電層と第三の電極層の間にチャネルが形成され、この状態で第二の電圧制御デバイスによって第二の電極層と第三の電極層の間に電圧が印加された場合、キャリアは、第二の電極層から半導体層を通って導電層に入り、導電層から半導体層に注入され、さらに第三の電極層へと流れる。
本発明において、第一の電極層、第二の電極層、第三の電極層及び導電層には、クロム(Cr)、タンタル(Ta)、チタン(Ti)、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、モリブデン(Mo)、タングステン(W)、ニッケル(Ni)、金(Au)、パラジウム(Pd)、白金(Pt)、銀(Ag)、スズ(Sn)等の金属、ITO、IZO等の合金、ポリアセチレン系導電性高分子、ポリ(p−フェニレン)及びその誘導体、ポリフェニレンビニレン及びその誘導体等のポリフェニレン系導電性高分子、ポリピロール及びその誘導体、ポリチオフェン及びその誘導体、ポリフラン及びその誘導体等の複素環系導電性高分子、ポリアニリン及びその誘導体等のイオン性導電性高分子等の導電性材料を用いることができる。なお、これらの金属、合金、導電性高分子を併用することも可能である。
また、導電性高分子は、ドーパントをドーピングすることにより導電率を高くして使用してもよい。ドーパントとしては、ポリスルホン酸、ポリスチレンスルホン酸、ナフタレンスルホン酸、アルキルナフタレンスルホン酸等の蒸気圧の低い化合物を用いることが好ましい。
本発明において、第一の電極層、第二の電極層、第三の電極層及び導電層の体積固有抵抗は、通常、1×10−3Ω・cm以下であり、1×10−6Ω・cm以下が好ましい。
本発明において、半導体層には、フルオレン及びその誘導体、フルオレノン及びその誘導体、ポリ(N−ビニルカルバゾール)誘導体、ポリグルタミン酸γ−カルバゾリルエチル誘導体、ポリビニルフェナントレン誘導体、ポリシラン誘導体、オキサゾール誘導体、オキサジアゾール誘導体、イミダゾール誘導体;モノアリールアミン、トリアリールアミン誘導体等のアリールアミン誘導体;ベンジジン誘導体、ジアリールメタン誘導体、トリアリールメタン誘導体、スチリルアントラセン誘導体、ピラゾリン誘導体、ジビニルベンゼン誘導体、ヒドラゾン誘導体、インデン誘導体、インデノン誘導体、ブタジエン誘導体;ピレン−ホルムアルデヒド、ポリビニルピレン等のピレン誘導体;α−フェニルスチルベン誘導体、ビススチルベン誘導体等のスチルベン誘導体;エナミン誘導体;ポリアルキルチオフェン等のチオフェン誘導体;ペンタセン、テトラセン、ビスアゾ、トリスアゾ系色素、ポリアゾ系色素、トリアリールメタン系色素、チアジン系色素、オキサジン系色素、キサンテン系色素、シアニン系色素、スチリル系色素、ピリリウム系色素、キナクリドン系色素、インジゴ系色素、ペリレン系色素、多環キノン系色素、ビスベンズイミダゾール系色素、インダンスロン系色素、スクアリリウム系色素、アントラキノン系色素;銅フタロシアニン、チタニルフタロシアニン等のフタロシアニン系色素等の有機半導体材料、CdS、ZnO、PbTe、PbSnTe、InGaZnO、GaP、GaAlAs、GaN等の無機半導体材料、多結晶シリコン、アモルファスシリコン等のシリコン半導体材料等を用いることができる。中でも、塗布可能な材料以外で、低コスト化するためには、アモルファスシリコンが好ましい。また、アモルファスシリコンは、TFTの耐久性、動作安定性の面からも好ましい。
本発明において、絶縁層としては、SiO、Ta、Al等の無機絶縁材料、ポリイミド、スチレン樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン、塩化ビニル系樹脂、ポリエステルアルキド樹脂、ポリアミド、ポリウレタン、ポリカーボネート、ポリアリレート、ポリスルホン、ジアリルフタレート樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリエーテル樹脂、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂;PFA、PTFE、PVDF等のフッ素系樹脂;パリレン樹脂;エポキシアクリレート、ウレタン−アクリレート等の光硬化性樹脂;プルラン、セルロース等の多糖類及びその誘導体等の有機絶縁材料を用いることができる。
本発明において、絶縁層の体積固有抵抗は、1×1013Ω・cm以上であることが好ましく、1×1014Ω・cm以上がさらに好ましい。
本発明において、絶縁層は、熱酸化法、陽極酸化法;蒸着、スパッタ、CVD等の真空成膜プロセス;凸版を用いる印刷法、フレキソ印刷、孔版を用いる印刷法、スクリーン印刷、平版を用いる印刷法、オフセット印刷、凹版を用いる印刷法、グラビア印刷、スピンコート法、ディッピング法、スプレーコート法、インクジェット法等の印刷法を用いて形成することができる。中でも、第一の電極層を形成する材料の酸化物が絶縁材料である場合は、プロセス装置の簡便さから陽極酸化法が好適である。
本発明において、基板としては、ガラス、表面に上記の絶縁材料をコーティングした金属材料、上記の有機絶縁材料をフィルム化したもの等を用いることができる。
また、本発明においては、第一の電極層が形成された領域に対して、一義的に、第二の電極層、第三の電極層及び導電層の位置を決定することができるため、アライメントが容易となり、製造コストを低減することが可能となる。なお、第二の電極層、第三の電極層及び導電層は、別々のプロセスで形成してもよいし、同時に形成してもよい。また、第二の電極層、第三の電極層及び導電層を形成した後に、チャネル部に導電性材料が付着している場合は、これらの材料を溶解する液体に浸漬してもよい。
本発明において、第一の電極層及び絶縁層は、基板の表面に対して、60°以上の角度で立ち上がっている領域を有することが好ましく、この角度は、80°以上がさらに好ましく、90°以上が特に好ましい。これにより、第二の電極層及び第三の電極層と、導電層の距離(チャネル長)を規定しやすくなる。図2(a)は、第一の電極層及び絶縁層が基板の表面に対して、90°で立ち上がっている状態であるが、図2(b)のように、絶縁層の一部が基板の表面に対して、90°で立ち上がっている状態でもよい。また、図2(c)は、第一の電極層及び絶縁層が基板の表面に対して、90°より大きい角度で立ち上がっている状態である。
また、第一の電極層は、図19に示すように、オーバーハングしている構造であってもよい。このとき、第一の電極層は、図20に示すように、基板上に導電性材料B及び導電性材料Aを順次積層した後に、エッチングすることにより形成することができる。さらに、絶縁層は、CVD法(図20(a)参照)、陽極酸化法又は熱酸化法(図20(b)参照)を用いて、少なくとも第一の電極層上に形成することができる。なお、エッチングプロセスの具体例を以下に説明する。まず、導電性材料Aの上にレジストをパターニング成膜し、導電性材料Aを溶解する液に浸漬し、導電性材料Aをパターニングする。次に、導電性材料Bを溶解する液に浸漬し、導電性材料Bをパターニングする。このとき、導電性材料Bをオーバーエッチングすることにより、オーバーハングしている構造を形成することができる。
本発明の電子素子は、第二の電極層、第三の電極層及び導電層が同一の材料からなることが好ましい。これにより、第二の電極層、第三の電極層及び導電層を同時に形成することができるため、電子素子を簡便に製造することが可能となる。
本発明において、第二の電極層、第三の電極層及び導電層を形成する際には、蒸着、スパッタ、CVD等の真空成膜プロセス、凸版を用いる印刷法、フレキソ印刷、孔版を用いる印刷法、スクリーン印刷、平版を用いる印刷法、オフセット印刷、凹版を用いる印刷法、グラビア印刷等の印刷プロセスを用いることができる。中でも、大面積化、プロセスタクトの向上が容易であることから、フレキソ印刷、スクリーン印刷、オフセット印刷、グラビア印刷等の有版印刷法が好ましい。
本発明の電子素子は、半導体層、絶縁層、第一の電極層、第二の電極層、第三の電極層及び導電層の少なくとも一つが、塗布可能な材料からなることが好ましい。これにより、印刷プロセスを用いて、電子素子を製造することが可能となり、スパッタ等の真空成膜プロセスを用いる場合と比較して、製造コストを低減させることが可能となる。印刷プロセスとしては、凸版を用いる印刷法、フレキソ印刷、孔版を用いる印刷法、スクリーン印刷、平版を用いる印刷法、オフセット印刷、凹版を用いる印刷法、グラビア印刷、スピンコート法、ディッピング法、スプレーコート法、インクジェット法等を用いることができる。中でも、大面積化、プロセスタクトの向上が容易であることから、フレキソ印刷、スクリーン印刷、オフセット印刷、グラビア印刷等の有版印刷法が好ましい。
本発明において、第一の電極層、第二の電極層、第三の電極層及び導電層の塗工液としては、Ag、Au等のナノ粒子を溶媒中に分散させた金属ナノ粒子分散液;ポリアセチレン系導電性高分子、ポリ(p−フェニレン)及びその誘導体、ポリフェニレンビニレン及びその誘導体等のポリフェニレン系導電性高分子、ポリピロール及びその誘導体、ポリチオフェン及びその誘導体、ポリフラン及びその誘導体等の複素環系導電性高分子、ポリアニリン及びその誘導体等のイオン性導電性高分子等の一種以上を溶媒中に溶解又は分散させた溶液又は分散液を用いることができる。また、導電性高分子は、ドーパントをドーピングすることにより導電率を高くして用いてもよい。ドーパントとしては、ポリスルホン酸、ポリスチレンスルホン酸、ナフタレンスルホン酸、アルキルナフタレンスルホン酸等の蒸気圧の低い化合物を用いることが好ましい。
本発明において、半導体層の塗工液としては、フルオレン及びその誘導体、フルオレノン及びその誘導体、ポリ(N−ビニルカルバゾール)誘導体、ポリグルタミン酸γ−カルバゾリルエチル誘導体、ポリビニルフェナントレン誘導体、ポリシラン誘導体、オキサゾール誘導体、オキサジアゾール誘導体、イミダゾール誘導体;モノアリールアミン、トリアリールアミン誘導体等のアリールアミン誘導体;ベンジジン誘導体、ジアリールメタン誘導体、トリアリールメタン誘導体、スチリルアントラセン誘導体、ピラゾリン誘導体、ジビニルベンゼン誘導体、ヒドラゾン誘導体、インデン誘導体、インデノン誘導体、ブタジエン誘導体;ピレン−ホルムアルデヒド、ポリビニルピレン等のピレン誘導体;α−フェニルスチルベン誘導体、ビススチルベン誘導体等のスチルベン誘導体;エナミン誘導体;ポリアルキルチオフェン等のチオフェン誘導体、ペンタセン、テトラセン、ビスアゾ系色素、トリスアゾ系色素、ポリアゾ系色素、トリアリールメタン系色素、チアジン系色素、オキサジン系色素、キサンテン系色素、シアニン系色素、スチリル系色素、ピリリウム系色素、キナクリドン系色素、インジゴ系色素、ペリレン系色素、多環キノン系色素、ビスベンズイミダゾール系色素、インダンスロン系色素、スクアリリウム系色素、アントラキノン系色素;銅フタロシアニン、チタニルフタロシアニン等のフタロシアニン系色素等の有機半導体材料の少なくとも一種を溶解させた溶液又は半導体材料、絶縁材料を溶解させた溶液中に有機半導体材料を分散させた分散液を用いることができる。
本発明において、絶縁層の塗工液としては、ポリイミド樹脂、スチレン樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン、塩化ビニル系樹脂、ポリエステルアルキド樹脂、ポリアミド、ポリウレタン、ポリカーボネート、ポリアリレート、ポリスルホン、ジアリルフタレート樹脂、ポリビニルブチラール、ポリエーテル樹脂、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂;PFA、PTFE、PVDF等のフッ素系樹脂;パリレン樹脂;エポキシアクリレート、ウレタン−アクリレート等の光硬化性樹脂;プルラン、セルロース等の多糖類及びその誘導体等の有機絶縁材料を溶解させた溶液又は絶縁材料を溶解させた溶液中に有機絶縁材料を分散させた分散液を用いることができる。
また、本発明においては、塗布により、金属酸化物ゲル膜を形成し、これを熱処理することにより、無機絶縁材料からなる絶縁層を形成することができる。金属酸化物ゲル膜は、一般式
M(OR) 又は MR(OR')n−1
で表される金属アルコキシドを加水分解することにより形成することができる。金属アルコキシドは、加水分解性アルコキシドを有する限り、特に限定されない。Mは、2価以上の金属であり、R及びR'は、それぞれ独立に、アルキル基、フェニル基等であり、金属アルコキシドは、単独又は二種以上混合して使用することができる。このとき、金属Mは、周期表IIIb族又はIV族に属する金属であることが好ましい。周期表IIIb族に属する金属としては、Al等が挙げられ、周期表IV族に属する金属としては、IVa族に属するTi、Zr、IVb族に属するSi等が挙げられる。
本発明において、絶縁層の臨界表面張力は、40mN/m以下であることが好ましい。これにより、半導体の移動度を向上させることができる。
また、第二の電極層、第三電極層及び導電層の臨界表面張力は、絶縁層の臨界表面張力との差が小さいことが好ましく、絶縁層の臨界表面張力と同一であることがさらに好ましい。絶縁層と、第二の電極層、第三電極層及び導電層の臨界表面張力の差が大きい場合、その上に形成される半導体層が均質な薄膜になりにくいことがある。
また、第二の電極層、第三電極層及び導電層の臨界表面張力は、絶縁層と同様に、40mN/m以下であることが好ましい。このためには、例えば、特表2005−534190号公報に開示されているSAM形成分子種のうち、少なくともその末端に撥水性の官能基を有するものを用いて、表面処理してもよい。
また、特表2005−534190号公報に開示されているSAM形成分子種は、絶縁層を表面処理することも可能である。これにより、半導体の移動度やFET動作時の閾値電圧を制御することが可能となる。
本発明において、絶縁層は、ディッピング法を用いて形成されていることが好ましい。これにより、非常に簡便な方法で、膜厚ムラが少ない絶縁層を形成することが可能となる。
図3に、本発明で用いられるディッピング法の一例を示す。ここでは、第一の電極層がアレイ状に形成されている基板に、絶縁材料を溶解させた塗工液を、ディッピング法を用いて塗布する。図3に示すように、ディッピング法を用いると、基板を塗工液中に浸漬する際に、塗工液が第一の電極層上に均一に接触する。このとき、図3(b)の方向に基板を引き上げることにより、チャネル1及び2(図1参照)に相当する第一の電極層の側壁上に、絶縁層をより均一に形成することが可能となる。
本発明において、絶縁層は、エネルギーが付与されることにより、少なくとも臨界表面張力が大きい高表面エネルギー領域及び臨界表面張力が小さい低表面エネルギー領域の二つの領域となる絶縁材料からなり、第二の電極層、第三の電極層及び導電層の少なくとも一つは、塗布可能な材料からなることが好ましい。これにより、絶縁層上に高精細にパターニングを行うことが可能となる。高表面エネルギー領域と、低表面エネルギー領域のパターン形状に従って、導電性材料を含有する液体を確実に付着させるためには、二つの領域の表面エネルギー差が10mN/m以上であることが好ましい。
本発明において、臨界表面張力は、以下のように定義される。図4に、固体の表面で液滴が接触角θで平衡状態にある状態を示す。このとき、ヤングの式
γ=γSL+γcosθ
が成立する。ここで、γは、固体の表面張力であり、γSLは、固体と液体の界面張力であり、γは、液体の表面張力である。表面張力は、表面エネルギーと実質的に同義であり、全く同じ値となる。cosθ=1の時、θ=0°となり液体は、完全に濡れる。この時のγの値は、γ−γSLとなり、これをその固体の臨界表面張力γと呼ぶ。γは、表面張力のわかっている何種類かの液体を用いて、液体の表面張力と接触角の関係をプロットし(Zismanプロット)、θ=0°(cosθ=1)となる表面張力を求めることにより、得られる。γが大きい固体の表面には、液体が濡れやすく(親液性)、γが小さい固体の表面には、液体が濡れにくい(疎液性)。
図5に、本発明の電子素子の製造方法の一例を示す。ここでは、低表面エネルギー領域となっている絶縁層上に、エネルギーを付与し、局所的に高表面エネルギー領域とした後に、インクジェット法を用いて、導電性材料を含む液体を高表面エネルギー領域に塗布する。このとき、第一の電極層の側面部は、エネルギーが付与されにくいため、低表面エネルギー領域となり、導電性材料が付着しにくい。このため、第一の電極層の膜厚によって、第二の電極層と導電層及び第三の電極と導電層の距離が制御することができる。
また、本発明においては、低表面エネルギー領域の臨界表面張力は、40mN/m以下であることが好ましい。これにより、半導体層の移動度を高くすることができると共に、低表面エネルギー部の疎液性が十分になり、絶縁層上に良好なパターニングを行うことが可能となる。
図6に、半導体層の移動度と絶縁層の臨界表面張力の関係を示す。なお、このプロットは、構造式(1)
Figure 0005428128
で表される有機半導体材料及び絶縁材料A〜Fを用いて、図21(a)のトランジスタを作製し、半導体層の移動度と絶縁層の臨界表面張力を測定することにより得られたものである。これより、臨界表面張力が40mN/m以下になると、半導体層の移動度が増加することが判る。
また、本発明において、絶縁層は、少なくとも第一の材料と第二の材料からなり、第二の材料と比較してエネルギーの付与による臨界表面張力の変化が大きい第一の材料と、臨界表面張力を変化させること以外の機能を有する第二の材料から構成されていることが好ましい。これにより、臨界表面張力を変化させる機能を確実に発現することが可能となる。すなわち、エネルギーを付与することにより形成される高表面エネルギー領域と低表面エネルギー領域の臨界表面張力の差を大きくすることが可能となり、絶縁層上に高精細にパターニングすることが可能となる。さらに、絶縁層は、膜厚方向に材料の構成比の分布を有し、表面における第一の材料の濃度が第二の材料の濃度よりも高いことが好ましく、表面における第一の材料の濃度が100%であることがさらに好ましい。また、第二の材料は、体積固有抵抗が1×1013Ω・cm以上であることが好ましい。
図7に、材料の構成比が膜厚方向に対して変化する層を示す。図7(a)の構造は、第二の材料からなる層及び第一の材料からなる層を順次基板に形成することにより、作製することが可能である。作製方法としては、真空蒸着等の真空プロセス、溶媒を用いた塗布プロセスを用いることが可能である。図7(b)の構造は、第一の材料と第二の材料を混合した溶液を基板に塗布、乾燥することにより、作製することが可能である。これは、第一の材料の極性が第二の材料と比較して小さい場合、第一の材料の分子量が第二の材料と比較して小さい場合等では、乾燥時に溶媒が蒸発するまでの間に、第一の材料が表面側に移行しやすいためである。なお、塗布プロセスを用いた場合は、第一の材料からなる層と第二の材料からなる層が界面で明確に分離されない場合が多いが、本発明においては、表面における第一の材料の濃度が第二の材料の濃度よりも高ければ、適用することが可能である。また、図7(c)〜(e)の構造は、膜厚方向に対して、所定の濃度分布で第一の材料及び第二の材料が混在している状態を示す。
なお、3種類以上の材料から構成されている絶縁層は、3層以上の積層構造であってもよいし、膜厚方向に対して所定の濃度分布で3種類以上の材料が混在していてもよい。
また、本発明において、絶縁層は、ポリイミド材料を含有することが好ましく、第一の材料が、側鎖に疎水性基を有するポリイミド材料であることがさらに好ましい。ポリイミド材料は、耐溶剤性及び耐熱性に優れるため、第一の材料上に半導体層を形成する際に、溶媒による膨潤や焼成時の温度変化によるクラックの発生を抑制することができる。したがって、信頼性の高い電子素子を作製することが可能となる。
側鎖に疎水性基を有するポリイミド材料としては、特開2002−162630号公報、特開2003−96034号公報、特開2003−267982号公報等に記載されている材料を用いることができる。また、疎水性基の主鎖骨格を構成するテトラカルボン酸二無水物については、脂肪族系、脂環式、芳香族系等の種々の材料を用いることが可能である。具体的には、ピロメリット酸二無水物、シクロブタンテトラカルボン酸二無水物、ブタンテトラカルボン酸二無水物等が挙げられる。この他に、特開平11−193345号公報、特開平11−193346号公報、特開平11−193347号公報等に記載されている材料も用いることができる。
また、本発明において、臨界表面張力を変化させる際に用いられるエネルギーは、紫外線であることが好ましい。これにより、大気中で操作することができ、高い解像度が得られ、絶縁層の内部のダメージを抑制することができる。
本発明において、第二の電極層、第三の電極層及び導電層の少なくとも一つは、2種以上の材料からなり、2種以上の材料の構成比は、膜厚方向に対して変化することが好ましい。これにより、第二の電極層、第三の電極層及び導電層の仕事関数を容易に制御することができる。第二の電極層、第三の電極層及び導電層が第一の材料及び第二の材料からなる場合は、図7に示す層とすることができる。
なお、半導体層と、第二の電極層、第三の電極層及び導電層が接する領域では、半導体材料と導電性材料の仕事関数の整合が必要となる。特に、n型の半導体材料とp型の半導体材料が一枚の基板上に共存する場合、以下のような問題が生じることがある。すなわち、n型の半導体材料を用いる場合、導電性材料の仕事関数が半導体材料の仕事関数よりも大きいと、導電性材料から半導体材料へのキャリアの注入が妨げられ、逆に、p型の半導体材料を用いる場合、導電性材料の仕事関数が半導体材料の仕事関数よりも小さい場合、導電性材料から半導体材料へのキャリアの注入が妨げられる。したがって、キャリアの注入が妨げられないようにするためには、二種以上の導電性材料を用いる必要があるが、p型の半導体材料へのキャリアの注入が妨げられないように、p型の半導体材料よりも仕事関数が大きい導電性材料を用いて、第二の電極層、第三の電極層及び導電層を形成した後、n型の半導体材料よりも仕事関数が小さい導電性材料を、n型の半導体材料と接触する領域に積層することが好ましい。
本発明において、p型の半導体材料を用いて半導体層を形成する場合、第二の電極層、第三の電極層及び導電層の表面部は、Ag、Au、Pt等の仕事関数が大きい導電性材料で形成されていることが好ましい。また、n型の半導体材料を用いて半導体層を形成する場合、第二の電極層、第三の電極層及び導電層の表面部は、Mg、Al、Cr等の仕事関数が小さい導電性材料で形成されていることが好ましい。
本発明において、第二の電極層、第三の電極層及び導電層の少なくとも一つは、表面が電解メッキされていることが好ましい。電解メッキは、電圧が印加されている領域に選択的に導電性材料を形成することができるため、基板が伸縮又は変形した場合においても、高度な位置合わせのプロセスを必要とせず、非常に簡便なプロセスとすることが可能である。例えば、Au薄膜を形成した後に、所望の部位にCr薄膜を積層する場合には、図8に示す方法を用いることができる。なお、この方法は、基板上に、4個の電子素子をアレイ状に並べ、各々の電子素子を配線する場合の作製方法である。まず、第二の電極層、第三の電極層及び導電層を、Auナノ粒子分散液を用いて、インクジェット法によりパターニングする(図8(a)参照)次に、Auより仕事関数が低い層を形成する必要がある部位のみを陰極に接続して、Crの電解メッキ液中に基板を浸漬させ、所望の部位のみにCr薄膜を積層成膜する。(図8(b)参照)。さらに、Agナノ粒子分散液を用いて、インクジェット法により、電子素子間の配線電極をパターニングする。(図8(c)参照)。
本発明の演算装置は、本発明の電子素子又は電流制御装置を有する。したがって、高速応答することが可能な演算装置を低コストで作製することが可能となる。
図9に、本発明の演算装置の構成例を示す。P−ch及びN−chは、それぞれ正孔輸送材を用いたトランジスタ及び電子輸送材を用いたトランジスタを示している。ここで、Vinに+5Vを印加した場合、N−chは、ONとなるものの、P−chは、OFFとなり、Voutは、0Vとなる。また、Vinが0Vである時は、N−chは、OFFとなり、Vddは、+5Vであるため、P−chのゲート電極及びソース電極の間の電位差は、5Vとなり、Voutは、+5Vが出力される。このように、VinとVoutの電位が反転するため、図9の回路は、インバータ回路として適用することが可能である。さらに、このインバータ回路を、AND回路、NAND回路、NOR回路等の演算回路と組み合わせることにより、制御装置を作製することができる。
本発明の表示装置の第一の実施形態は、対向して設けられている二つの基板の対向する面の一つに形成されている電極間の電圧の変化によって表示を行い、本発明の電子素子又は電流制御装置が画素スイッチングに用いられている。したがって、低コストで高速応答が可能な表示装置を作製することが可能となる。このような表示装置としては、液晶表示装置、電気泳動表示装置、プラズマ表示装置等が挙げられる。
図10に、液晶表示装置の構成例を示す。階調信号線からは、各々の画素の階調にしたがって、電圧が印加されている。走査線からは、1ライン毎に順次ON/OFFの信号電圧が印加され、一画面の走査が終了した後、次画面の走査が開始される。動画対応の場合、この間隔は、50Hz以上(1/50秒以下)であることが望ましい。コンデンサは、一画面から次画面の走査に移るまでの時間、階調信号の電圧を充電し、液晶セルに電圧を印加する機能を有する。
本発明の表示装置の第二の実施形態は、対向して設けられている二つの基板の対向する面の一つに形成されている電極間に流れる電流によって表示を行い、本発明の電子素子又は電流制御装置が画素スイッチング又は画素駆動に用いられている。したがって、低コストで高速応答が可能な表示装置を作製することが可能となる。このような表示素子としては、EL表示装置、エレクトロクロミック表示装置、エレクトロデポジション表示装置等が挙げられる。
図11に、EL表示装置の1画素を取り出した構成例を示す。走査線から画素スイッチング用TFTに電圧が印加されると、コンデンサに電荷が充電され、画素駆動用TFTの第一の電極Gに電圧が印加され、電流供給線から電流がEL素子に供給され、発光する。コンデンサは、一画面から次画面の走査に移るまでの時間、電荷が充電されるため、画素駆動用TFTは、ON状態となり、EL素子の発光が継続する。
(実施例1)
図1に示すような装置構成の電子素子を作製した。具体的には、ガラス基板上に、Alからなる第一の電極層を、ウェットエッチングにより、幅50μmでパターニングした後、パリレンCからなる絶縁層を、CVDにより、膜厚400nmで成膜した。次に、Auからなる第二の電極層、Auからなる第三の電極層及びAuからなる導電層を、蒸着により、成膜した。さらに、構造式(1)で表される有機半導体材料(移動度1.2×10−3cm/V・秒)からなる半導体層を成膜した。得られた電子素子のチャネル長(チャネル1側及びチャネル2側の合計)は、1.9μmであった。
第一の電圧制御デバイスの電圧Vを+8〜−16V、第二の電圧制御デバイスの電圧Vdsを−16Vとして、各々の電圧を印加した時に流れる電流Idsを測定することにより、静特性評価を行った。図12に、評価結果を示す。ここから、V=Vds=−16Vの時に、Idsが3.77×10−6Aとなり、Vが+8〜−16Vの範囲で、ON/OFF比として、4桁が得られることが判る。
を+6〜−10V(sin波)、Vdsを−8Vとし、第一の電圧制御デバイスの周波数を0.5〜50kHzとして、各々の電圧を印加した時に流れる電流Idsを測定することにより、動特性評価を行った。周波数が0.5kHzの時に得られたゲインを1とし、これが−3dbとなる時の周波数を遮断周波数とした。図13に、評価結果を示す。ここから、25kHz以上の遮断周波数が得られていることがわかる。本検討における、各々のパラメータから計算される遮断周波数fは、ゲート電極(第一の電極層)が他の電極との重なりが無いことを前提とした前述の式(1)
=μVds/2πL
より、約40kHzと推定される。したがって、実際のデバイス上では、導電層と第一の電極層は、50μmの重なりがあるにも関わらず、第一の電極層と他の電極層の重なりが無い場合の遮断周波数fに近い値が得られている。なお、重なりがある場合の遮断周波数fは、重なり幅をDとした時、式
=μVds/2πL(D+L)
で表され、Dが大きい程、寄生容量が大きくなることを意味する。
(実施例2)
実施例1の絶縁層をポリイミド材料X491(チッソ社製)とし、図5のプロセスで第二の電極層、第三の電極層及び導電層を成膜した以外は、実施例1と同様にして、電子素子を作製した。
以下、上記のプロセスを具体的に説明する。第二の電極層、第三の電極層及び導電層に相当する形状の露光マスクを用いて、波長250nmにおける照射エネルギーが9J/cmのUVを絶縁層に照射した。次に、Agナノ粒子分散液(住友電気工業社製)を用いて、Agからなる第二の電極層、Agからなる第三の電極層及びAgからなる導電層を成膜した後、市販のAgエッチング液に浸漬することによりエッチングした。得られた電子素子のチャネル長(チャネル1側及びチャネル2側の合計)は、2.7μmであった。
実施例1と同様に、静特性評価を行った。図14に、評価結果を示す。
(実施例3)
図1に示すような装置構成の電子素子を作製した。具体的には、ガラス基板上に、Alからなる第一の電極層を、ウェットエッチングにより、幅9μmでパターニングした後、パリレンCからなる絶縁層を、CVDにより、膜厚370nmで成膜した。次に、Auからなる第二の電極層、Auからなる第三の電極層及びAuからなる導電層を、蒸着により、成膜した。さらに、ペンタセン(移動度4.5×10−2cm/V・秒)からなる半導体層を成膜した。得られた電子素子のチャネル長(チャネル1側及びチャネル2側の合計)は、2.95μmであった。
第一の電圧制御デバイスの電圧Vを+6〜−16V、第二の電圧制御デバイスの電圧Vdsを−16Vとして、各々の電圧を印加した時に流れる電流Idsを測定することにより、静特性評価を行った。図15に、評価結果を示す。ここから、V=Vds=−16Vの時に、Idsが5.68×10−5Aとなり、Vが+6〜−16Vの範囲で、ON/OFF比として、10オーダーが得られることが判る。
を−8〜−14V(sin波)、Vdsを−15Vとし、第一の電圧制御デバイスの周波数を1〜800kHzとして、各々の電圧を印加した時に流れる電流Idsを測定することにより、動特性評価を行った。周波数が1kHzの時に得られたゲインを1とし、これが−3dbとなる時の周波数を遮断周波数とした。図16に、評価結果を示す。ここから、700kHz以上の遮断周波数が得られていることがわかる。
(実施例4)
図21に示す電子素子を作製した。具体的には、ガラス基板上に、Alからなる第一の電極層を、ウェットエッチングにより、幅9μmでパターニングした後、SiOからなる絶縁層を、CVDにより、膜厚180nmで成膜した。次に、アモルファスシリコンからなる半導体層を成膜し、最後にAlからなる第二の電極層、第三の電極層及び導電層を成膜した。これをサンプルAとした。
同様に、図1に示す電子素子を作製した。具体的には、ガラス基板上に、Alからなる第一の電極層を、ウェットエッチングにより、幅9μmでパターニングした後、SiOからなる絶縁層を、CVDにより、膜厚180nmで成膜した。次に、Alからなる第二の電極層、第三の電極層及び導電層を成膜し、最後にアモルファスシリコンからなる半導体層を成膜した。これをサンプルBとした。
このサンプルAとサンプルBについて、それぞれ第一の電極層と第三の電極層の間の容量を測定し、サンプルBに対するサンプルAの容量比を算出したところ、0.92となった。このことから、サンプルAの方がやや小さい寄生容量を有することがわかった。
(参考例1)
実施例2の露光マスクと略同一パターンを有する印刷版を用い、スクリーン印刷法により、第二の電極層、第三の電極層、導電層を成膜した以外は、実施例2と同様にして、電子素子を作製した。Ag成膜後のパターン形状と、露光マスクのパターンの比較を行い、光学顕微鏡でドットゲイン(図17参照)を測定したところ、最大で6μmであることを確認した。
(参考例2)
UV照射を行わずに、実施例2の露光マスクと同一パターンのスクリーン印刷版を用いて、第二の電極層、第三の電極層及び導電層を成膜した以外は、実施例2と同様にして、電子素子を作製した。Ag成膜後のパターン形状と、スクリーン印刷版のパターンの比較を行い、光学顕微鏡でドットゲイン(図18参照)を測定したところ、最大で20μmであることを確認した。
本発明の電子素子及び電流制御装置の構成例を示す模式図である。 第一の電極層及び絶縁層の構成例を示す断面図である。 本発明で用いられるディッピング法の一例を示す模式図である。 固体の表面で液滴が接触角θで平衡状態にある状態を示す模式図である。 本発明の電子素子の製造方法の一例を示す模式図である。 半導体層の移動度と絶縁層の臨界表面張力の関係を示す図である。 材料の構成比が膜厚方向に対して変化する層を示す断面図である。 本発明で用いられる電解メッキを示す模式図である。 本発明の演算装置の構成例を示す模式図である。 液晶表示装置の構成例を示す模式図である。 EL表示装置の1画素を取り出した構成例を示す模式図である。 実施例1の静特性評価の結果を示す図である。 実施例1の動特性評価の結果を示す図である。 実施例2の静特性評価の結果を示す図である。 実施例3の静特性評価の結果を示す図である。 実施例3の静特性評価の結果を示す図である。 参考例1のドットゲインを説明する図である。 参考例2のドットゲインを説明する図である。 第一の電極層の構成例を示す断面図である。 第一の電極層及び絶縁層の形成方法を説明する図である。 本発明の電子素子及び電流制御装置の構成例を示す模式図である。 トランジスタの一般的な構造を示す図である。 SIT構造の能動素子の一般的な構造を示す図である。

Claims (11)

  1. 基板の一部に、ゲート電極が形成されており、
    少なくとも該ゲート電極上に、絶縁層が形成されており、
    該絶縁層が形成されたゲート電極を覆うようにして半導体層が形成されており、
    ゲート電極が形成されている領域に形成された半導体層上に、導電層(ただし、導電層がソース電極又はドレイン電極である場合を除く)が形成されており、
    該基板上の該ゲート電極が形成されていない領域の該ゲート電極に対して一方の側に、ソース電極が形成されており、
    該基板上の該ゲート電極が形成されていない領域の該ゲート電極に対して該ソース電極が形成されていない側に、ドレイン電極が形成されていることを特徴とする電子素子。
  2. 前記ソース電極前記ドレイン電極及び前記導電層は、同一の材料からなることを特徴とする請求項1に記載の電子素子。
  3. 前記半導体層、前記絶縁層、前記ゲート電極前記ソース電極前記ドレイン電極及び前記導電層の少なくとも一つは、塗布により形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の電子素子。
  4. 前記絶縁層は、ディッピング法を用いて形成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の電子素子。
  5. 前記絶縁層は、エネルギーが付与されることにより、臨界表面張力が変化する絶縁材料からなり、
    前記ソース電極前記ドレイン電極及び前記導電層の少なくとも一つは、塗布により形成されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の電子素子。
  6. 前記ソース電極前記ドレイン電極及び前記導電層の少なくとも一つは、2種以上の材料からなり、
    該2種以上の材料の構成比は、膜厚方向に対して変化することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の電子素子。
  7. 前記ソース電極前記ドレイン電極及び前記導電層の少なくとも一つは、表面が電解メッキされていることを特徴とする請求項6に記載の電子素子。
  8. 請求項1乃至7のいずれか一項に記載の電子素子と、
    前記ゲート電極に電圧を印加する第一の電圧制御デバイス並びに前記ソース電極及び前記ドレイン電極に電圧を印加する第二の電圧制御デバイスを用いて、該ソース電極及び該ドレイン電極の間を流れる電流を制御する電流制御ユニットを有することを特徴とする電流制御装置。
  9. 前記電流制御ユニットは、前記基板上に形成されていることを特徴とする請求項8に記載の電流制御装置。
  10. 請求項1乃至7のいずれか一項に記載の電子素子又は請求項8若しくは9に記載の電流制御装置を有することを特徴とする演算装置。
  11. 請求項1乃至7のいずれか一項に記載の電子素子又は請求項8若しくは9に記載の電流制御装置を有することを特徴とする表示装置。
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