JP5426728B2 - 多軸加工機用工具姿勢制御機能を有する数値制御装置 - Google Patents

多軸加工機用工具姿勢制御機能を有する数値制御装置 Download PDF

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Description

本発明は、少なくとも直線3軸と工具位相制御用回転軸を1軸含む少なくとも回転3軸を制御する多軸加工機用工具姿勢制御機能を有する数値制御装置に関する。
ワークに対して少なくとも直線3軸および工具位相制御用回転軸1軸を含む少なくとも回転軸3軸を有する多軸加工機において、下記[1]〜[3]に記載されるように、工具先端点位置、工具方向、工具位相方向を変化させながら行う加工がある。
[1]ファイバプレースメント機
図1のように、航空機の胴体、翼面、ロケット胴体などの滑らかな面を有するワークに、ローラから出るファイバ(炭素繊維複合材料)を巻きつける加工機である。工具位置(アーム位置)はX,Y,Z軸で動作するアームで制御され、工具方向はB,C軸の回転軸で制御され、工具位相方向(ローラ方向)は他の回転軸A軸で制御される。図1では図の右側にファイバプレースメント機の本体が存在するが図示を省略している。また、工具に対してワークは相対的に小さく描いている。図2のように、工具先端点位置はワーク上を滑らかに移動するとともに、工具方向および工具位相方向も滑らかに変化させながらファイバを巻きつける。図2では、工具先端点位置の変化経路を工具先端点経路、工具方向および工具位相方向を示すベクトル先端の変化経路をそれぞれ工具方向経路および工具位相方向経路としている。工具方向および工具位相方向を示すベクトルは単位ベクトルとする。以降も同様である。
[2]ウォータジェット機
図3のように、ノズルから高圧の切断水を噴射することによってワークを切断する加工機である。切断水を受けるキャッチャがアームで支えられている。工具位置(工具ヘッド位置)はX,Y,Z軸で制御され、工具方向(ノズル方向)はB,C軸の回転軸で制御され、工具位相方向(アーム方向)は他の回転軸A軸で制御される。図4のように、工具先端点位置はワーク上を滑らかに移動するとともに、工具方向(ノズル方向)と工具位相方向(アーム方向)も滑らかに変化させながらワークを切断する。
[3]ヘール加工
図5のように、ヘール工具(非旋回工具)の工具方向がワーク加工面にほぼ垂直であり工具すくい面が工具先端点経路とほぼ垂直となるように工具姿勢を制御して加工する。工具位置(工具ヘッド位置)はX,Y,Z軸で制御され、工具方向はB,C軸で制御され、工具位相方向は他の回転軸A軸で制御される。図6のように、工具先端点位置はワーク上を滑らかに移動するとともに、工具方向と工具位相方向も滑らかに変化させながらワークを加工する。
なお、ここでは工具方向はB,C軸で制御され、工具位相方向はA軸で制御される例で説明したが、A,C軸やA,B軸で工具方向を、他の回転軸で工具位相方向を制御する例もある。また、ここでは工具方向や工具位相方向を制御する回転軸は工具側にある工具ヘッド回転型多軸加工機の例で説明したが、回転軸はテーブル側にありテーブルを回転することによってテーブルと工具との相対的な回転を行うテーブル回転型多軸加工機(図21:B,C軸で工具方向を制御し、A軸で工具位相方向を制御する)や、回転軸は工具側とテーブル側の両方にあってテーブルと工具との相対的な回転を行う混合型多軸加工機(図22:A,C軸で工具方向を制御し、B軸で工具位相方向を制御する)もある。
また、特許文献1には、第3回転軸のローラ方向(工具位相)の制御も含めた工具先端点制御指令に対して座標変換(傾斜面加工指令)を行うことが可能な工具位相制御用数値制御装置が開示されている。
特許文献2には、加工物に対して工具が傾斜して加工するような4軸又は5軸加工機においても、所期の曲線に近い滑らかな曲線で補間する数値制御装置が開示されている。
特許文献3には、撮像手段により撮像された画像上の、対象物のブレを含む姿勢情報の時系列からブレを取り除いた姿勢情報の時系列を得る姿勢平滑化方法が開示されている。 特許文献4には、工具が進行方向に対して常に接線方向を向くように制御することができる工具軸の接線方向制御方式が開示されている。
特許第4503659号公報 特許第4199103号公報 特開2007−322392号公報 特開平5−324047号公報
背景技術で説明した特許文献1は、「発明の効果」にも記載されているように、「第3回転軸のローラ方向(工具位相)の制御も含めた工具先端点制御指令に対して座標変換(傾斜面加工指令)を行うことが可能な工具位相制御用数値制御装置を提供」するものである。しかし、特許文献1は工具位相を制御するのみであり、工具先端点位置および工具姿勢(工具方向と工具位相方向)を滑らかに補間する技術思想はない。
特許文献2は、「加工点が滑らかに補間されるとともに工具と加工物の相対関係も滑らかに変化する。」と「発明の効果」に記載されている。しかし、「前記指令ベクトルのベクトル先端点を前記ベクトル先端点用近似曲線上の一番近い位置に向かって設定トレランス量以内で移動し、前記指令ベクトルに対応する修正ベクトル先端点を求める手段」と請求項1にあるように、工具方向を示す指令ベクトルを修正して滑らかな曲線とする技術は開示されているが(特許文献2の図15参照)、工具位相も含めた工具先端点位置および工具姿勢(工具方向と工具位相方向)を滑らかに補間する技術思想はない。そのため工具位相方向の制御を必要とする工作機械には適用できない。
特許文献3は、請求項1に「撮像手段により撮像された画像上の、対象物のブレを含む姿勢情報の時系列からブレを取り除いた姿勢情報の時系列を得る姿勢平滑化方法」とあるように、画像処理における技術であり、工作機械を制御する技術思想ではない。したがって、工具先端点位置および工具姿勢(工具方向と工具位相方向)を滑らかに補間する技術思想、および工具先端点位置および工具姿勢にもとづいて直線3軸および回転軸3軸を制御する技術思想もない。
特許文献4は、「産業上の利用分野」に「本発明はCNC工作機械の工具の方向を制御する工具軸の接線方向制御方式に関し、特に工具が進行方向に対して常に接線方向を向くように制御する工具軸の接線方向制御方式に関する。」とあるように、工具位相を制御する(工具が進行方向に対して常に接線方向を向くように制御する)が、工具先端点位置および工具姿勢(工具方向と工具位相方向)を滑らかに補間する技術思想はない。
そこで本発明は、工具先端点位置および工具姿勢(工具方向と工具位相方向)を滑らかに補間し、直線3軸と回転3軸を制御する。つまり、工具先端点位置、工具方向(工具方向ベクトル)、工具位相方向(工具位相方向ベクトル)を変化させながら行う加工において、例えば図7のように工具先端点経路、工具方向経路(工具方向ベクトル先端の経路)、工具位相方向経路(工具位相方向ベクトル先端の経路)を滑らかに変化させながら加工することが可能な多軸加工機用工具姿勢制御機能を有する数値制御装置を提供することが課題である。工具方向と工具位相方向は垂直とする。
ここで、図7の工具方向経路および工具位相方向経路から工具先端点経路分を除いて工具方向(工具方向ベクトル)および工具位相方向(工具位相方向ベクトル)のみの変化として工具方向経路および工具位相方向経路を描くと図8のように半径1の単位球上の経路として表される。図8では便宜上図7に比べてベクトル本数は少なく描いている。
本願の請求項1に係る発明は、
ワークに対して少なくとも直線3軸および工具位相制御用回転軸1軸を含む少なくとも回転軸3軸を有する多軸加工機を制御する多軸加工機用工具姿勢制御機能を有する数値制御装置であって、工具先端点位置指令、工具方向ベクトル指令および工具位相方向ベクトル指令を読取る工具位置姿勢指令読取り部と、前記工具先端点位置指令を滑らかに補間し補間工具先端点位置Pt、前記工具方向ベクトル指令を滑らかに補間しVtr、前記工具位相方向ベクトル指令を滑らかに補間しVprを得、前記Vtrを正規化することにより補間工具方向ベクトルVtを得、前記Vprおよび前記補間工具方向ベクトルVtから、後述する数2式により前記補間工具方向ベクトルVtと前記Vprが成す平面上で前記補間工具方向ベクトルVtに垂直な正規化された補間工具位相方向ベクトルVpを得、前記補間工具方向ベクトルVtおよび前記補間工具位相方向ベクトルVpを補間工具姿勢とする工具位置姿勢補間部と、前記補間工具先端点位置および前記補間工具姿勢にもとづいて前記少なくとも直線3軸および前記少なくとも回転軸3軸の各軸位置を演算する各軸位置演算部を有し、前記少なくとも直線3軸および前記少なくとも回転軸3軸を前記各軸位置へ駆動することを特徴とする多軸加工機用工具姿勢制御機能を有する数値制御装置である。
請求項に係る発明は、前記工具位置姿勢指令読取り部において、前記工具方向ベクトル指令を(in,jn,kn)、前記工具位相方向ベクトル指令を(un,vn,wn)、工具方向を制御する回転軸2軸に対する回転軸位置指令を(bn,cn)、工具位相方向を制御する回転軸1軸に対する回転軸位置指令を(an)、それらの回転軸位置が0の時の初期工具方向を示す単位ベクトルをVt0および初期工具位相方向を示す単位ベクトルをVp0としたとき、前記工具方向ベクトル指令は前記(bn,cn)から、後述する数8式により前記(in,jn,kn)を求め、前記工具位相方向ベクトル指令は前記(bn,cn)および前記(an)から、後述する数9式により前記(un,vn,wn)を求めることを特徴とする請求項1に記載の多軸加工機用工具姿勢制御機能を有する数値制御装置である。
請求項に係る発明は、ワークに対して少なくとも直線3軸および工具位相制御用回転軸1軸を含む少なくとも回転軸3軸を有する多軸加工機を制御する多軸加工機用工具姿勢制御機能を有する数値制御装置であって、工具先端点位置指令、工具方向ベクトル指令、および工具先端点進行方向からの工具位相方向の偏位角である工具位相偏位角指令θを読取る工具位置姿勢指令読取り部と、前記工具先端点位置指令を滑らかに補間し補間工具先端点位置Pt、前記補間工具先端点位置Ptの導関数Pt’、前記工具方向ベクトル指令を滑らかに補間しVtrを得、前記Vtrを正規化して補間工具方向ベクトルVtを得、前記補間工具方向ベクトルVtに垂直でかつ前記補間工具方向ベクトルVtと前記導関数Pt’の成す平面に対して前記工具位相偏位角指令θを成す補間工具位相方向ベクトルVpを得、前記補間工具方向ベクトルVtおよび前記補間工具位相方向ベクトルVpを補間工具姿勢とする工具位置姿勢補間部と、前記補間工具先端点位置および前記補間工具姿勢にもとづいて前記少なくとも直線3軸および前記少なくとも回転軸3軸の各軸位置を演算する各軸位置演算部を有し、前記少なくとも直線3軸および前記少なくとも回転軸3軸を前記各軸位置へ駆動することを特徴とする多軸加工機用工具姿勢制御機能を有する数値制御装置である。
請求項4に係る発明は、ワークに対して少なくとも直線3軸および工具位相制御用回転軸1軸を含む少なくとも回転軸3軸を有する多軸加工機を制御する多軸加工機用工具姿勢制御機能を有する数値制御装置であって、工具先端点位置指令、および、初期工具方向および初期工具位相方向に対する工具方向および工具位相方向を指令する四元数による四元数指令である工具姿勢指令を含む加工プログラムを読取る工具位置姿勢指令読取り部と、前記工具先端点位置指令および前記工具姿勢指令にもとづいて工具先端点位置および工具姿勢を滑らかに補間し補間工具先端点位置および補間工具方向と補間工具位相方向から成る補間工具姿勢を求める工具位置姿勢補間部と、前記補間工具先端点位置および前記補間工具姿勢にもとづいて前記少なくとも直線3軸および前記少なくとも回転軸3軸の各軸位置を演算する各軸位置演算部を有し、前記少なくとも直線3軸および前記少なくとも回転軸3軸を前記各軸位置へ駆動することを特徴とする多軸加工機用工具姿勢制御機能を有する数値制御装置である。
請求項に係る発明は、前記工具位置姿勢補間部は、工具先端点位置を滑らかに補間し前記補間工具先端点位置を求めるとともに、前記四元数指令にもとづいて四元数を滑らかに補間し補間四元数を求め前記補間四元数を前記補間工具姿勢とする前記工具位置姿勢補間部であることを特徴とする請求項4に記載の多軸加工機用工具姿勢制御機能を有する数値制御装置である。
請求項6に係る発明は、ワークに対して少なくとも直線3軸および工具位相制御用回転軸1軸を含む少なくとも回転軸3軸を有する多軸加工機を制御する多軸加工機用工具姿勢制御機能を有する数値制御装置であって、工具先端点位置指令および工具方向と工具位相方向から成る工具姿勢に対する工具姿勢指令を含む加工プログラムを読取る工具位置姿勢指令読取り部と、前記工具先端点位置指令にもとづいて工具先端点位置を滑らかに補間し補間工具先端点位置を求めるとともに、前記工具姿勢指令から対応する対応四元数指令を求め前記対応四元数指令にもとづいて四元数を滑らかに補間し補間四元数を求め前記補間四元数を補間工具姿勢とする工具位置姿勢補間部と、前記補間工具先端点位置および前記補間工具姿勢にもとづいて前記少なくとも直線3軸および前記少なくとも回転軸3軸の各軸位置を演算する各軸位置演算部を有し、前記少なくとも直線3軸および前記少なくとも回転軸3軸を前記各軸位置へ駆動することを特徴とする多軸加工機用工具姿勢制御機能を有する数値制御装置である。
本発明により、工具先端点位置、工具方向(工具方向ベクトル)、工具位相方向(工具位相方向ベクトル)を変化させながら行う加工において、工具先端点経路、工具方向経路(工具方向ベクトル先端の経路)、工具位相方向経路(工具位相方向ベクトル先端の経路)を滑らかに変化させながら加工することが可能な多軸加工機用工具姿勢制御機能を有する数値制御装置を提供できる。
ファイバプレースメント機を説明する図である。 工具先端点経路と工具方向経路と工具位相方向経路とを説明する図である。 ウォータジェット機を説明する図である。 ウォータジェット機において工具先端点位置がワーク上を滑らかに移動するとともに、工具方向(ノズル方向)と工具位相方向(アーム方向)も滑らかに変化させながらワークを切断することを説明する図である。 へール加工を説明する図である。 へール加工において工具先端点位置がワーク上を滑らかに移動するとともに、工具方向と工具位相方向も滑らかに変化させながらワークを加工することを説明する図である。 工具先端点経路、工具方向経路(工具方向ベクトル先端の経路)、工具位相方向経路(工具位相方向ベクトル先端の経路)を滑らかに変化させながらワークを加工する本発明の課題を説明する図である。 工具方向経路と工具位相方向経路とを工具先端点経路分を除いて工具方向(工具方向ベクトル)と工具位相方向(工具位相方向ベクトル)のみの変化として説明する図である。 工具姿勢指令が工具方向ベクトルと工具位相方向ベクトルで指令される加工プログラム例である。 第1実施形態において補間工具位相方向ベクトルVpを求めることを説明する図である。 工具姿勢指令が回転軸2軸と回転軸1軸に対する回転軸位置指令で指令される加工プログラム例である。 工具姿勢指令が工具方向ベクトル指令と工具位相偏位角指令で指令される加工プログラム例である。 第3実施形態において補間工具位相方向ベクトルVpを求めることを説明する図である。 工具姿勢指令が四元数指令で指令される加工プログラム例である。 四元数を単位四元数球面で説明する図である。 本発明に係る数値制御装置を説明するブロック図である。 第1実施形態の工具位置姿勢補間部および各軸位置演算部における処理を説明するフローチャートである。 第3実施形態の工具位置姿勢補間部における処理を説明するフローチャートである。 第4実施形態の工具位置姿勢補間部および各軸位置演算部における処理を説明するフローチャートである。 第5実施形態の工具位置姿勢補間部における処理を説明するフローチャートである。 テーブル回転型多軸加工機を説明する図である。 混合型多軸加工機を説明する図である。
本発明は多様な多軸加工機にも適用可能である。以下、本発明の実施形態を図面と共に説明する。
<第1実施形態>
図1、図3、図5のように工具ヘッドをX,Y,Z軸で制御し、工具方向をB,C軸で制御し、工具位相方向をA軸で制御する機械構成とする。加工プログラムは図9に示される加工プログラム例1のように工具先端点位置をアドレスX,Y,Zによる工具先端点位置指令(xn,yn,zn)で指令し工具方向をアドレスI,J,Kによる工具方向ベクトル指令(in,jn,kn)で指令し工具位相方向をアドレスU,V,Wによる工具位相方向ベクトル指令(un,vn,wn)(n=1,2,,,,)で指令する。工具方向ベクトル指令および工具位相方向ベクトル指令が工具姿勢指令である。G43.4は工具先端点位置を指令する工具先端点制御モード開始のGコードである。G49はその終了のGコードである。Fによって指令速度、Hによって工具長補正番号を指令する。(in,jn,kn)、(un,vn,wn)は単位ベクトルとする。工具先端点位置指令(xn,yn,zn)、工具方向ベクトル指令(in,jn,kn)および工具位相方向ベクトル指令(un,vn,wn)を読取るのが工具位置姿勢指令読取り部(図16参照)である。
なお、工具位相方向の指令について、ここでは工具位相方向をアドレスU,V,Wによる工具位相方向ベクトル指令(un,vn,wn)で指令する例としているが、後述の第3実施形態におけるように工具先端点進行方向からの工具位相方向の偏位角を指令する工具位相偏位角指令としてもよい。
アドレスX、Y、Zの指令点列(x1,y1,z1)、(x2,y2,z2)、、、にもとづいて滑らかに補間し工具先端点経路を示す補間工具先端点位置Pt(Ptx,Pty,Ptz)Tを得る。滑らかに補間するとは指令点列(x1,y1,z1)、(x2,y2,z2)、、、からそれらを通過するスプライン曲線、NURBS曲線などの滑らかな曲線を作成し補間周期毎に指令速度に応じてその滑らかな曲線上の位置を補間することである。つまり、第nブロックから第(n+1)ブロックへの指令点列を通過する滑らかな曲線を表す関数をパラメータtによるPtn(t)(0≦t≦1)とすると、指令速度に応じて補間時刻τにおけるパラメータ値sを求めPt=Ptn(s)を求めることである(図10参照)。
滑らかな曲線は指令点列を通過しなくても許容値の範囲内でそれらの近くを通過する曲線でもよい。このように指令点列にもとづいて滑らかに補間する技術は特許文献2などにも記載されている従来技術なので詳述しない。「T」は転置である。ただし、以降自明の場合、記載を省略する。
同様に、アドレスI,J,Kの工具方向ベクトル指令列(i1,j1,k1)、(i2,j2,k2)、、、にもとづいて滑らかに補間しVtr(Vtrx,Vtry,Vtrz)を得る。滑らかに補間するとは図8のように工具方向ベクトル指令列(i1,j1,k1)、(i2,j2,k2)、、、の先端を通過するスプライン曲線、NURBS曲線などの滑らかな曲線を作成しPtに対応してその滑らかな曲線上の位置を補間することである。つまり、第nブロックから第(n+1)ブロックへの工具方向ベクトル指令列先端を通過する滑らかな曲線を表す関数をパラメータtによるベクトルVtrn(t)(0≦t≦1)とすると,Vtr=Vtrn(s)を求めることである。滑らかな曲線は工具方向ベクトル指令列の先端を通過しなくても許容値の範囲内でそれらの近くを通過する曲線でもよい。Ptと同様、後述のVpも含めベクトル指令列にもとづいて滑らかに補間する技術は例えば特許文献2にも記載されている従来技術であるので詳述しない。Vtrを数1式のように正規化して工具方向経路(図8参照)を示す補間工具方向ベクトルVt(Vtx,Vty,Vtz)を得る。
Figure 0005426728
Vtrと同様に、アドレスU,V,Wの工具位相方向ベクトル指令列(u1,v1,w1)、(u2,v2,w2)、、、にもとづいて滑らかに補間しVpr(Vprx,Vpry,Vprz)を得る。数2式の計算を行い、補間工具位相方向ベクトルVpを得る。「×」は外積である。これにより、工具位相方向経路(図8参照)を示す、VtとVprが成す平面上でVtに垂直な正規化されたベクトルVp(Vpx,Vpy,Vpz)を得る。(図10参照)Vt,Vpが補間工具姿勢である。これらの補間を行うのが工具位置姿勢補間部(図16参照)である。
Figure 0005426728
補間工具方向ベクトルVtを実現するB,C軸位置のB,Cを数3式を解くことにより求める。Rb,RcはB,C軸がB,Cの位置である時の回転マトリックスである。Vt0はB=C=0の時の初期工具方向を示す単位ベクトルである。
Figure 0005426728
Vt0=(1,0,0)であれば数3式は数4式のようになる。
Figure 0005426728
補間工具位相方向ベクトルVpを実現するA軸位置のAを、数5式を解くことにより求める。B,Cはすでに求まっているのでAを求めることができる。RaはA軸がAの位置である時の回転マトリックスである。Vp0はA=B=C=0の時の初期工具位相方向示す単位ベクトルである。
Figure 0005426728
Vp0=(0,1,0)であれば数5式は数6式のようになる。
Figure 0005426728
X,Y,Z軸が駆動する制御点位置Pc(Pcx,Pcy,Pcz)については、ここではB軸C軸の回転中心線の交点とする。Pcは数7式によって求める。Thは工具長補正番号によって選択されている工具長補正量(スカラー量)である。
これらの各軸の位置Pc(Pcx,Pcy,Pcz)、A、B、Cを求めるのが各軸位置演算部(図16参照)である。
Figure 0005426728
そして、X、Y、Z軸をPcの位置に、B、C軸をB,Cの位置に、A軸をAの位置に駆動することにより、図7、図8で示したように工具先端点経路、工具方向経路、工具位相方向経路が滑らかな曲線となるように制御することができる。
<第2実施形態>
第1実施形態では工具姿勢指令について加工プログラム例1(図9参照)のように工具方向ベクトル、工具位相方向ベクトルで指令するとしたが、図11に示される加工プログラム例2のように工具方向の指令として回転軸3軸のうち工具方向を制御する回転軸2軸であるB,C軸に対する回転軸位置指令(bn,cn)(n=1,2,,,,)と、工具位相方向の指令として工具位相方向を制御する回転軸1軸であるA軸に対する回転軸位置指令(an)を指令してもよい。これらの回転軸2軸と回転軸1軸に対する回転軸位置指令が工具姿勢指令である。その他の指令は加工プログラム例1と同じである。
なお、工具位相方向の指令について、ここでは工具位相方向を制御する回転軸1軸であるA軸に対する回転軸位置指令(an)とする例としているが、後述の第3実施形態におけるように工具先端点進行方向からの工具位相方向の偏位角を指令する工具位相偏位角指令としてもよい。
工具方向の指令として回転軸3軸のうち工具方向を制御する回転軸2軸であるB,C軸に対する回転軸位置指令(bn,cn)と、工具位相方向の指令として工具位相方向を制御する回転軸1軸であるA軸に対する回転軸位置指令(an)を指令する場合、数8式、数9式のようにan,bn,cnをin,jn,kn,un,vn,wn(n=1,2,,,,)と置き換えて第1実施形態における加工プログラム例1の場合と同様に計算すればよい。以降の説明は省略する。
Figure 0005426728
Figure 0005426728
<第3実施形態>
第1実施形態では工具位相方向の指令について、加工プログラム例1のように工具位相方向ベクトルで指令するとしたが、第3実施形態では図12に示される加工プログラム例3のように工具先端点進行方向からの工具位相方向の偏位角(θn)(n=1,2,,,,)を指令するアドレスWによる工具位相偏位角指令とする。第1実施形態と同じ工具方向ベクトル指令(in,jn,kn)とこの工具位相偏位角指令が工具姿勢指令である。その他の指令は加工プログラム例1と同じである。工具先端点進行方向からの工具位相方向の偏位角(θn)は通常は各ブロックでは指令せず第1ブロックの指令(θ1)のみである。そのため、後述の説明ではnを付けないθ(=θ1)で説明している。もちろん、各ブロックで指令してθをブロック毎に変更してもよい。その場合は後述の説明ではθはθnとなる。また、θは0度、±90度、±180度または±270度などの固定値であることも多いので、一定角(定数)として予め設定されている値を使用してもよい。その場合、Wθnを指令しない。Wθnを指令しないのも予め設定されている値を使用するという1種の指令であり、Wθnを指令しなければ、予め設定されている一定角(定数)を偏位角(θ)として使用する。
Pt、Vt(Vtx,Vty,Vtz)は第1実施形態と同様に求める。第1実施形態におけるPtn(t)に対して、その導関数をPtn(t)’とする。Ptn(t)’も滑らかな曲線を成す関数であり、Pt’=Ptn(s)’とする。sは第1実施形態で説明したsである。補間時刻τにおけるVpを数10式で求める。VvはPt’とVtの成す平面においてVtに垂直な単位ベクトルである。RθはVt周りに角度θだけ回転する回転マトリックスである。数10式でVt周りにVvを角度θだけ回転したベクトルとしてVpを求める。(図13参照)このように、補間工具方向ベクトルVtに垂直でかつ補間工具方向ベクトルVtと補間工具先端点位置の変化方向Pt’の成す平面に対して偏位角θを成す補間工具位相方向ベクトルVpを求める。
Figure 0005426728
ここで、VvとRθは数11式で与えられる。
Figure 0005426728
Vpを求めた後は第1実施形態と同様なので説明を省略する。
<第4実施形態>
第1実施形態の加工プログラム例1(図9参照)では、工具姿勢指令として工具方向をアドレスI,J,Kによる工具方向ベクトル指令(in,jn,kn)で指令するとともに工具位相方向をアドレスU,V,Wによる工具位相方向ベクトル指令(un,vn,wn)(n=1,2,,,,)で指令したが、本実施形態では加工プログラム例4(図14参照)のように、工具姿勢指令として四元数指令とする。アドレスRで指令されるrnが四元数指令の実数成分、アドレスU,V,Wで指令されるun,vn,wn(n=1,2,,,,)が四元数指令の虚数成分であり、それらを工具位置姿勢指令読取り部(図16参照)で読取る。四元数とはある回転中心軸周りのある角度分の回転に対応する数であり、そのため初期工具方向ベクトルVt0および初期工具位相方向ベクトルVp0をある回転中心軸周りにある角度分回転した工具方向および工具位相方向とする四元数を指令することができる。Vt0およびVp0は回転軸A,B,C軸の位置がA=B=C=0の時の初期工具方向および初期工具位相方向である。その他の指令は加工プログラム例1と同じである。四元数はクォータニオンとも呼ばれる。
rn,un,vn,wnで指令される四元数指令qnは数12式のように表される。qnは単位四元数とする。つまり、rn2+un2+vn2+wn2=1とする。ここで、i、j、kは虚数単位であり、i2=j2=k2=i*j*k=−1,i*j=−j*i=k,j*k=−k*j=i,k*i=−i*k=jである。
Figure 0005426728
アドレスX、Y、Zの指令点列(x1,y1,z1)、(x2,y2,z2)、、、にもとづいて滑らかに補間しPt(Ptx,Pty,Ptz)を得るのは、第1実施形態と同じである。四元数指令qnに対し、qn〜qn+1において四元数qn(t)を式13式のように表し、補間時刻τにおける補間四元数q=qn(s)を求める。sは第1実施形態で説明したsである。squadは球面3次補間と呼ばれ、四元数を滑らかに補間する方法の1つである。このように四元数を滑らかに補間する技術は特許文献3などにも記載されている従来技術であるので詳述しない。単位四元数球面上で図示すると、図15のようになる。
Figure 0005426728
ここで、an,bn+1は数14式のように与えられる。
Figure 0005426728
slerpは球面線形補間と呼ばれ、単位四元数αとβに対して数15式のように与えられる。「●」は内積であり、θはαとβの成す角である。(このθは第3実施形態の偏位角θとは相違する。)
Figure 0005426728
このように、四元数指令にもとづいて四元数を滑らかに補間した補間四元数qについて、qrを実数部分、qu,qv,qwを虚数部分として数16式のように表す。
Figure 0005426728
上述のように、四元数はある回転中心軸周りのある角度分の回転に対応する数であるため、補間四元数は初期工具方向と初期工具位相方向をその補間四元数によって回転した補間工具方向と補間工具位相方向を表す。したがって、本実施形態では補間四元数を補間工具方向と補間工具位相方向から成る補間工具姿勢とする。この補間は工具位置姿勢補間部で行う。この補間四元数qは回転マトリックスMと数17式のように対応する。
Figure 0005426728
また、A,B,C軸がA,B,Cの位置になることによる回転マトリックスRは数18式のようになる。
Figure 0005426728
R=Mを解くことにより求めるA,B,Cが、qに対応したA,B,C軸を駆動する位置である。さらに、A,B,Cに対して第1実施形態の数3式〜数7式を適用しPc(Pcx,Pcy,Pcz)を求め、PcをX,Y,Z軸が駆動する制御点位置とする。これらの各軸の位置Pc(Pcx,Pcy,Pcz)、A、B、Cを求めるのが各軸位置演算部(図16参照)である。
<第5実施形態>
第1実施形態の加工プログラム例1(図9参照)のように、工具姿勢指令が工具方向として工具方向ベクトル指令(in,jn,kn)、工具位相方向として工具位相方向ベクトル指令(un,vn,wn)で指令される場合も、それらに対応する対応四元数指令を求めて第4実施形態と同様の計算を行うことができる。数8式を満たすbn、cn、Rbn、Rcnを求め、さらに数9式を満たすan、Ranを求める。なお、第2実施形態のように工具姿勢(工具方向、工具位相方向)指令が回転軸位置(an,bn,cn)で指令される場合、同様にそれらのan,bn,cnに対するRan,Rbn,Rcnを求めればよい。それらのRan,Rbn,Rcnに対するマトリックスRnを数19式のように表す。r11〜r33はマトリックスRnの各要素を示す。
Figure 0005426728
このとき、an,bn,cnに対応する対応四元数指令qn(=rn+i(un)+j(vn)+k(wn))の各要素は次のように求められる。なお、ここで対応四元数指令の要素をun,vn,knとし工具位相方向ベクトル指令の(un,vn,wn)と便宜上同じ名称にしているが、それらはそれぞれ別個の指令である。
Figure 0005426728
対応四元数指令を求めた後は第4実施形態の数12式以降の計算を行えばよい。あるいは、第2実施形態の加工プログラム例2(図11参照)のように回転軸3軸に対する回転軸指令(an,bn,cn)が指令される場合、数19式以降の計算を行えば対応四元数指令qnを求めることができる。後は第4実施形態の数12式以降の計算を行えばよい。以降の説明は省略する。
次に、図16に示される本発明に係る数値制御装置のブロック図を説明する。
一般に数値制御装置は、加工プログラム読取り部1で加工プログラムの指令を読取り、指令にもとづいて補間部2で補間を行って各軸サーボ(6X,6Y,6Z,6A,6B,6C)を駆動する。本発明における工具位置姿勢指令読取り部3は加工プログラム読取り部1に属し、工具位置姿勢補間部4および各軸位置演算部5は補間部2に属する。
次に、各フローチャートを説明する。
図17は第1実施形態の工具位置姿勢補間部および各軸位置演算部における処理を説明するフローチャートである。以下、各ステップに従って説明する。
●[ステップSA01]工具先端点位置指令および工具姿勢指令にもとづいて滑らかに補間し、Pt,Vtr,Vprを得る。
●[ステップSA02]数1式によりVt、数2式によりVpを求める。
●[ステップSA03]数3式によりB,C、数5式によりA、数7式によりPc(Pcx,Pcy,Pcz)を求める。
なお、SA01、SA02は工具位置姿勢補間部4に、SA03は各軸位置演算部5に属する。
図18は第3実施形態の工具位置姿勢補間部における処理を説明するフローチャートである。以下、各ステップに従って説明する。
●[ステップSB01]工具先端点位置指令および工具姿勢指令にもとづいて滑らかに補間し、Pt,Vtを求める。
●[ステップSB02]Ptn(t)’からPt’=Ptn(s)’を求め、数10式、数11式からVpを求め、ステップSA03(図17参照)に移行する。
なお、SB01、SB02は工具位置姿勢補間部4に属する。
図19は第4実施形態の工具位置姿勢補間部および各軸位置演算部における処理を説明するフローチャートである。以下、各ステップに従って説明する。
●[ステップSC01]数12式によりqnを求める。
●[ステップSC02]工具先端点位置指令にもとづいて滑らかに補間し、Ptを得る。
●[ステップSC03]式13式〜数15式からqn(t)を求め、q=qn(s)としてqを求める。
●[ステップSC04]数17式、数18式とR=MからA,B,Cを求める。数3式、数5式、数7式からPc(Pcx,Pcy,Pcz)を求める。
なお、SC01、SC02、SC03は工具位置姿勢補間部4に,SC04は各軸位置演算部5に属する。
図20は第5実施形態の工具位置姿勢補間部における処理を説明するフローチャートである。以下、各ステップに従って説明する。
●[ステップSD01]工具姿勢指令は回転軸位置指令か否か判断し、回転軸位置指令ではない場合(NO)ステップSD02へ移行し、回転軸位置指令の場合(YES)ステップSD03へ移行する。
●[ステップSD02]工具方向ベクトル指令(in,jn,kn)と数8式から、bn,cn,Rbn,Rcnを求める。工具位相方向ベクトル指令(un,vn,wn)と数9式からan,Ranを求める。
●[ステップSD03]回転軸位置指令(an,bn,cn)からRan,Rbn,Rcnを求める。
●[ステップSD04]Ran,Rbn,Rcnと数19式、数20式から、対応四元数指令qn(=rn+i(un)+j(vn)+k(wn))を求め、ステップSC02(図19参照)に移行する。
なお、SD01、SD02、SD03、SD04は工具位置姿勢補間部4に属する。
上記したように、本発明により、工具先端点位置、工具方向(工具方向ベクトル)、工具位相方向(工具位相方向ベクトル)を変化させながら行う加工において、工具先端点経路、工具方向経路(工具方向ベクトル先端の経路)、工具位相方向経路(工具位相方向ベクトル先端の経路)を滑らかに変化させながら加工することが可能な多軸加工機用工具姿勢制御機能を有する数値制御装置を提供できる。このことによって、より滑らかな加工面を得ることができる。つまり、ファイバプレースメント機であればより滑らかにファイバを巻きつけることができ、ウォータジェット機であればより滑らかな切断面を得ることができ、ヘール加工であればより滑らかな加工面を得ることができる。
1 加工プログラム読取り部
2 補間部
3 工具位置姿勢指令読取り部
4 工具位置姿勢補間部
5 各軸位置演算部
6X X軸サーボ
6Y Y軸サーボ
6Z Z軸サーボ
6A A軸サーボ
6B B軸サーボ
6C C軸サーボ

Claims (6)

  1. ワークに対して少なくとも直線3軸および工具位相制御用回転軸1軸を含む少なくとも回転軸3軸を有する多軸加工機を制御する多軸加工機用工具姿勢制御機能を有する数値制御装置であって、
    工具先端点位置指令、工具方向ベクトル指令および工具位相方向ベクトル指令を読取る工具位置姿勢指令読取り部と、
    前記工具先端点位置指令を滑らかに補間し補間工具先端点位置Pt、前記工具方向ベクトル指令を滑らかに補間しVtr、前記工具位相方向ベクトル指令を滑らかに補間しVprを得、前記Vtrを正規化することにより補間工具方向ベクトルVtを得、前記Vprおよび前記補間工具方向ベクトルVtから
    Figure 0005426728
    により前記補間工具方向ベクトルVtと前記Vprが成す平面上で前記補間工具方向ベクトルVtに垂直な正規化された補間工具位相方向ベクトルVpを得、前記補間工具方向ベクトルVtおよび前記補間工具位相方向ベクトルVpを補間工具姿勢とする工具位置姿勢補間部と、
    前記補間工具先端点位置および前記補間工具姿勢にもとづいて前記少なくとも直線3軸および前記少なくとも回転軸3軸の各軸位置を演算する各軸位置演算部を有し、
    前記少なくとも直線3軸および前記少なくとも回転軸3軸を前記各軸位置へ駆動することを特徴とする多軸加工機用工具姿勢制御機能を有する数値制御装置。
  2. 前記工具位置姿勢指令読取り部において、前記工具方向ベクトル指令を(in,jn,kn)、前記工具位相方向ベクトル指令を(un,vn,wn)、工具方向を制御する回転軸2軸に対する回転軸位置指令を(bn,cn)、工具位相方向を制御する回転軸1軸に対する回転軸位置指令を(an)、それらの回転軸位置が0の時の初期工具方向を示す単位ベクトルをVt0および初期工具位相方向を示す単位ベクトルをVp0としたとき、前記工具方向ベクトル指令は前記(bn,cn)から、
    Figure 0005426728
    により前記(in,jn,kn)を求め、
    前記工具位相方向ベクトル指令は前記(bn,cn)および前記(an)から、
    Figure 0005426728
    により前記(un,vn,wn)を求めることを特徴とする請求項1に記載の多軸加工機用工具姿勢制御機能を有する数値制御装置。
  3. ワークに対して少なくとも直線3軸および工具位相制御用回転軸1軸を含む少なくとも回転軸3軸を有する多軸加工機を制御する多軸加工機用工具姿勢制御機能を有する数値制御装置であって、
    工具先端点位置指令、工具方向ベクトル指令、および工具先端点進行方向からの工具位相方向の偏位角である工具位相偏位角指令θを読取る工具位置姿勢指令読取り部と、
    前記工具先端点位置指令を滑らかに補間し補間工具先端点位置Pt、前記補間工具先端点位置Ptの導関数Pt’、前記工具方向ベクトル指令を滑らかに補間しVtrを得、前記Vtrを正規化して補間工具方向ベクトルVtを得、前記補間工具方向ベクトルVtに垂直でかつ前記補間工具方向ベクトルVtと前記導関数Pt’の成す平面に対して前記工具位相偏位角指令θを成す補間工具位相方向ベクトルVpを得、前記補間工具方向ベクトルVtおよび前記補間工具位相方向ベクトルVpを補間工具姿勢とする工具位置姿勢補間部と、
    前記補間工具先端点位置および前記補間工具姿勢にもとづいて前記少なくとも直線3軸および前記少なくとも回転軸3軸の各軸位置を演算する各軸位置演算部を有し、
    前記少なくとも直線3軸および前記少なくとも回転軸3軸を前記各軸位置へ駆動することを特徴とする多軸加工機用工具姿勢制御機能を有する数値制御装置。
  4. ワークに対して少なくとも直線3軸および工具位相制御用回転軸1軸を含む少なくとも回転軸3軸を有する多軸加工機を制御する多軸加工機用工具姿勢制御機能を有する数値制御装置であって、
    工具先端点位置指令、および、初期工具方向および初期工具位相方向に対する工具方向および工具位相方向を指令する四元数による四元数指令である工具姿勢指令を含む加工プログラムを読取る工具位置姿勢指令読取り部と、
    前記工具先端点位置指令および前記工具姿勢指令にもとづいて工具先端点位置および工具姿勢を滑らかに補間し補間工具先端点位置および補間工具方向と補間工具位相方向から成る補間工具姿勢を求める工具位置姿勢補間部と、
    前記補間工具先端点位置および前記補間工具姿勢にもとづいて前記少なくとも直線3軸および前記少なくとも回転軸3軸の各軸位置を演算する各軸位置演算部を有し、
    前記少なくとも直線3軸および前記少なくとも回転軸3軸を前記各軸位置へ駆動することを特徴とする多軸加工機用工具姿勢制御機能を有する数値制御装置。
  5. 前記工具位置姿勢補間部は、工具先端点位置を滑らかに補間し前記補間工具先端点位置を求めるとともに、前記四元数指令にもとづいて四元数を滑らかに補間し補間四元数を求め前記補間四元数を前記補間工具姿勢とする前記工具位置姿勢補間部であることを特徴とする請求項4に記載の多軸加工機用工具姿勢制御機能を有する数値制御装置。
  6. ワークに対して少なくとも直線3軸および工具位相制御用回転軸1軸を含む少なくとも回転軸3軸を有する多軸加工機を制御する多軸加工機用工具姿勢制御機能を有する数値制御装置であって、
    工具先端点位置指令および工具方向と工具位相方向から成る工具姿勢に対する工具姿勢指令を含む加工プログラムを読取る工具位置姿勢指令読取り部と、
    前記工具先端点位置指令にもとづいて工具先端点位置を滑らかに補間し補間工具先端点位置を求めるとともに、前記工具姿勢指令から対応する対応四元数指令を求め前記対応四元数指令にもとづいて四元数を滑らかに補間し補間四元数を求め前記補間四元数を補間工具姿勢とする工具位置姿勢補間部と、
    前記補間工具先端点位置および前記補間工具姿勢にもとづいて前記少なくとも直線3軸および前記少なくとも回転軸3軸の各軸位置を演算する各軸位置演算部を有し、
    前記少なくとも直線3軸および前記少なくとも回転軸3軸を前記各軸位置へ駆動することを特徴とする多軸加工機用工具姿勢制御機能を有する数値制御装置。
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