JP5425668B2 - 歯車装置 - Google Patents

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Description

本発明は、歯車装置に関するものである。
従来、下記特許文献1に開示されているように、クランク軸の偏心部によって外歯歯車を内歯に噛み合わせながら揺動回転させることにより入力回転から減速した出力回転を得る歯車装置が知られている。特許文献1に開示された歯車装置では、図3に示すように、端板61a及び基部61bを有するキャリア61の中央部分に貫通孔61cが形成されていて、この貫通孔61cにケーブルを挿通させるための筒体63が配置されている。この筒体63の中間部分には、溝63aが形成されており、この溝63aに止め輪65が外嵌されている。そして、筒体63の一端部と止め輪65とを両側から端板61a及び基部61bで挟持することによって、筒体63をキャリア61に固定している。
また、特許文献1には、シールリングを使用して筒体を固定する形態も開示されている。この形態では、図4に示すように、筒体63の中間部分に形成された溝63aにシールリング69が嵌め込まれている。そして、シールリング69は、その弾性力によって端板61aの貫通孔61cの内周面に圧接されて密着し、これにより筒体63をキャリア61に固定するようにしている。
国際公開第WO2009/119737A1号
図3に示す止め輪65を使用して筒体63を固定する形態では、筒体63の一端部と止め輪65とを両側から端板61a及び基部61bで挟持する構成となっているため、歯車装置の製造工程において、端板61a及び基部61bを組み付けてキャリア61を形成する前に筒体63を組み付けておく必要がある。すなわち、止め輪65が取り付けられた筒体63を基部61bの貫通孔61cに挿入し、その後で端板61aを組み付ける必要がある。しかも、キャリア61及び筒体63の寸法精度を確保する必要があることから、キャリア61及び筒体63の寸法管理が必要となる。このため、図3に示す形態では、歯車装置の製造作業が煩雑になるという問題がある。一方、図4に示すシールリング69を使用する形態では、シールリング69を貫通孔61cに圧接させて弾性力によって筒体63を固定すると記載されているものの、実際には筒体63が軸方向に変位する虞があり、筒体63が外れてしまう虞があるという問題がある。
そこで、本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、歯車装置の製造作業が煩雑になることを抑制しつつ、筒体の抜け止めを確実なものにすることにある。
前記の目的を達成するため、本発明は、一対の相手側部材間で所定の減速比で回転力を伝達するための歯車装置であって、一方の相手側部材に固定可能な第1部材と、クランク軸と、他方の相手側部材に固定可能に構成されるとともに貫通孔が形成され、前記クランク軸の回転に連動して前記第1部材に対して相対回転する第2部材と、前記第2部材の前記貫通孔内に配置された筒体と、を備え、前記第2部材には、前記貫通孔の内周面に外側
溝が形成され、前記筒体の外周面には、前記第2部材の外側溝に対向するように内側溝が形成され、前記外側溝内と前記内側溝内とに跨るようにオーリングが配置されており、前記筒体が挿入される側となる前記外側溝の壁面の高さは、前記壁面に対して軸方向に対向する壁面の高さよりも低く形成されている歯車装置である。
本発明では、オーリングが筒体の外周面に形成された内側溝と第2部材の貫通孔の内周面に形成された外側溝とに跨るように配置されているので、筒体が第2部材に対して軸方向に変位しようとしたとしても、オーリングが内側溝及び外側溝の壁面に当接することにより、筒体の軸方向の移動を規制することができる。言い換えると、オーリングが筒体の抜け止め部材として機能する。したがって、筒体が第2部材の貫通孔から外れてしまうことを有効に防止することができる。しかも、オーリングが外嵌された筒体を第2部材の貫通孔に挿入することにより筒体を第2部材に組み付けることができるので、第2部材が基部及び端板を組み付けた構成である場合であっても、その組み付け後に筒体を組み付けることができる。また、第2部材及び筒体の高度な寸法管理も不要となる。したがって、歯車装置の製造作業が煩雑になることを抑制することができる。また、筒体が挿入される側となる外側溝の壁面の高さが、対向する壁面の高さよりも低く形成されているので、オーリングが外嵌された筒体を外側溝内に挿入し易くすることができる。
ここで、前記外側溝の深さと前記内側溝の深さが異なっていてもよい。この態様では、外側溝及び内側溝の角部がオーリングの厚み方向中央部に作用してオーリングを引きちぎるという事態を回避することができる。
また、前記内側溝は、前記筒体の軸方向の中間部に形成され、前記筒体の端部の外径は、前記中間部の外径よりも小径に形成されていてもよい。この態様では、筒体を第2部材の貫通孔に挿入する際に、筒体の端部が第2部材における貫通孔の内周面に衝突し難くすることができる。
また、前記外側溝及び前記内側溝は矩形溝であり、前記第2部材には、前記貫通孔の内周面において前記筒体が挿入される側となる軸方向端部が面取りされていてもよい。この態様では、筒体に外嵌されているオーリングが、面取りされている貫通孔の軸方向端部をスムーズに通過することができるので、筒体を第2部材に組み付ける作業をスムーズに行うことができる。そして、オーリングを配設する外側溝及び内側溝が矩形状に形成されていることから、この溝内のオーリングが容易に溝内から抜け出ないようにすることができる。したがって、筒体が貫通孔からより抜け難いようにすることができる。
以上説明したように、本発明によれば、歯車装置の製造作業が煩雑になることを抑制しつつ、筒体の抜け止めを確実なものにすることができる。
本発明の実施形態に係る歯車装置を示す断面図である。 前記歯車装置を部分的に拡大して示す図である。 従来の歯車装置の断面図である。 従来の歯車装置の断面図である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
本実施形態に係る歯車装置は、例えばロボットの旋回胴や腕関節等の旋回部または各種工作機械の旋回部に減速機として適用される歯車装置である。以下の本実施形態の説明では、ロボットの旋回胴に歯車装置を適用した例について説明する。
この歯車装置は、図1に示すようにベース50と旋回体52との間で所定の減速比で回転力を伝達するものである。旋回体52は、一方の相手部材の概念に含まれるものであり、ベース50は、他方の相手部材の概念に含まれるものである。そして、本実施形態の歯車装置は、外筒2と、内歯ピン3と、キャリア4と、主軸受6と、筒体8と、中央歯車部材16と、クランク軸歯車18と、クランク軸20と、クランク軸受22と、揺動歯車24とを備えている。
前記外筒2は、一方の相手側部材に固定可能な第1部材の概念に含まれるものであり、歯車装置の外面を構成するケースとして機能する。この外筒2は、略円筒状に形成されている。また、外筒2は、例えばロボットの旋回体52に締結される。外筒2の内面には、多数の内歯ピン3が周方向に等間隔で配設されている。内歯ピン3は、外歯歯車からなる揺動歯車24が噛み合う内歯として機能する。揺動歯車24の歯数は、内歯ピン3の数よりも若干少なくなっている。本実施形態では揺動歯車24を2個(複数)使用している。
前記キャリア4は、例えば設置面上に固定された前記ベース50に締結され、第1部材に対して相対的に回転可能な第2部材の概念に含まれるものであり、前記外筒2と同軸上に配置された状態でその外筒2内に収容されている。本実施形態では、外筒2は、キャリア4に対して同じ軸回りに相対回転する。このキャリア4には、複数のボルト挿通孔4aが設けられており、この各ボルト挿通孔4aに挿通されたボルト(図示省略)によってベース50に締結される。外筒2がキャリア4に対して相対回転すると、旋回体52は、ベース50に対して旋回する。
なお、本実施形態ではキャリア4をベース50に固定して不動とし、外筒2を旋回体52に締結して旋回するようにしているが、外筒2をベース50に固定し、キャリア4を旋回体に締結して使用することも勿論可能である。
キャリア4は、軸方向に離間して一対に設けられた前記主軸受6により外筒2に対して相対回転可能に支持されている。そして、キャリア4は、それらの間に前記揺動歯車24を収納するように互いに締結される基部32と端板部34とを備えている。
前記基部32は、外筒2内においてその外筒2の端部近傍に配置される基板部32aと、その基板部32aから端板部34に向かって軸方向に延びるシャフト部32bとを有する。シャフト部32bは、ボルト5によって端板部34に締結されている。それによって、基部32と端板部34とが一体化されている。
キャリア4の径方向中央部には、軸方向に貫通する貫通孔4bが設けられている。この貫通孔4bには、基部32の基板部32aに形成された基部貫通部38と、端板部34に形成された端板貫通部39とが含まれている。また、端板部34には、基板部32aとの反対側の端面に中央凹部34aが形成されており、端板貫通部39の一端は、この中央凹部34aの底面に開口している。
前記中央歯車部材16は、図外の駆動源(モータ)によって駆動される駆動歯車に噛み合う従動歯車16bと、この従動歯車16bと同心状に形成された伝達歯車16cとを一体的に有する。中央歯車部材16は、端板部34の径方向中央部に設けられており、中央歯車部材16の一部は中央凹部34aの中に入り込んでいる。そして、中央歯車部材16は、軸受17を介して端板部34に取り付けられている。これにより、中央歯車部材16は、キャリア4に対して同軸に回転自在となっている。
中央歯車部材16の中央には、軸方向に貫通する挿通孔16aが設けられている。その挿通孔16aには、前記筒体8が挿通されている。挿通孔16aの内径は、筒体8の外径よりも大きい。このため、挿通孔16aの内面と筒体8の外面の間には、隙間が設けられている。
筒体8は、基部貫通部38と端板貫通部39とに亘ってキャリア4と同軸となるように貫通孔4bに挿通されている。筒体8は、断面が円環状の部材によって構成されており、キャリア4の軸方向に直線状に延びている。筒体8には、配線ケーブル等(図示省略)が挿通される。筒体8は、ケーブルと歯車装置内の各歯車等との接触を防止するとともに、その内部に潤滑油等が侵入するのを防止する。筒体8は、所定の肉厚を有する中間部8aと、この中間部8aの軸方向端部に繋がり、中間部8aよりも薄肉の小径部8bとを有する。この小径部8bは、筒体8の両端部にそれぞれ設けられている。小径部8bの外径は、中間部8aの外径よりも少し小さくなっている。言い換えると、筒体8の先端部の外径は、中間部8aの外径よりも小径に形成されている。
基部貫通部38は、キャリア4の軸心を中心とした円形断面を有しており、中間部分から端板部34と反対側の端部に向かうに従ってフレア状に広がっている。そして、基部貫通部38の中間部分における内周面には、筒体8の一端部が端板部34側から当接可能な段差部38aが形成されている。そして、基部貫通部38は、段差部38aよりも端板部34に近い側の部位が拡径されるとともに軸方向に同径の平行部38bとなっている。この平行部38bは、筒体8の小径部8bの外径に対応する内径を有しており、平行部38bには、筒体8の小径部8bが段差部38aに当接するまで嵌め込まれている。したがって、筒体8の一端部(基端部)は、基板部32aによって移動不能に支持されている。
平行部38bにおいて、基部貫通部38の内周面には、断面矩形状の凹部が形成されている。この凹部は、基部貫通部38の内周面の周方向全体に亘るように形成されており、凹部にはオーリング41が配設されている。
オーリング41は、ゴム等の弾性を有する材料からなり、その弾性力によって筒体8の小径部8bの外周面に圧接される。これにより、オーリング41は、シール部材として機能するとともに、筒体8の回り止め部材としても機能する。すなわち、オーリング41は、筒体8の外周面に圧接された状態で密着することにより、筒体8の外側から内側への潤滑油の進入を防ぐとともにキャリア4に対する筒体8の軸回りの回転を抑制する。
端板貫通部39は、キャリア4の軸心を中心とした円形断面を有しており、基板部32a側の端部から中間部分にかけて軸方向に同径の平行部39aとなっている。この平行部39aは、筒体8の中間部8aの外径に対応する内径を有しており、平行部39aには、筒体8の中間部8aが挿通されている。そして、平行部39aの内面は、筒体8の中間部8aの外面に密着している。したがって、端板部34は、筒体8の軸方向の中間部分を径方向にぶれないように支持している。
図2に拡大して示すように、端板貫通部39の中間部分には、外側溝43が設けられている。外側溝43は、端板貫通部39の内周面の周方向全体に亘るように形成されている。外側溝43は、矩形溝からなる。すなわち、外側溝43は、軸方向に対抗する両壁面が、筒体8の軸方向に対して略垂直な面となっている。
端板部34は、端板貫通部39の内周面における軸方向端部が面取りされている。すなわち、端板貫通部39の内周面において、基部32とは反対側の端部は、基部32から離れるに従って筒体8から離れるように傾斜した傾斜部39bとなっている。そして、この傾斜部39bは、外側溝43まで繋がっており、外側溝43は、傾斜部側の壁面の高さが低くなっている。したがって、後述のオーリング47が外嵌された筒体8を傾斜部側から外側溝43内に挿入し易くなっている。
筒体8の中間部8aには、外側溝43に対応する位置に内側溝45が設けられている。内側溝45は、筒体8の外周面の周方向全体に亘るように形成されている。内側溝45は、矩形溝からなる。すなわち、内側溝45は、軸方向に対向する両壁面が、筒体8の外周面に対して略垂直な面となっている。
端板部34の外側溝43と筒体8の内側溝45とは対向しており、これら外側溝43及び内側溝45により、筒体8の周囲に断面が略矩形状の環状空間が形成される。この環状空間には、オーリング47が配設されている。外側溝43の深さd1と内側溝45の深さd2とは、異なる深さとなっている。このため、筒体8が軸方向に変位したときでも、外側溝43又は内側溝45の角部がオーリング47の厚み方向中央部に作用することがない。
オーリング47は、ゴム等の弾性を有する材料からなり、その弾性力によって外側溝43の外周面及び内側溝45の内周面に圧接される。これにより、オーリング47は、筒体8の軸方向変位の抑止部材として機能するとともに、筒体8の回り止め部材としても機能する。
図1に示すように、筒体8は、端板部34及び中央歯車部材16を通過してさらに外方へ延びている。詳細には、筒体8の軸方向の中間部8aは、端板貫通部39に挿嵌されており、筒体8の一端部(先端部)は、端板部34及び中央歯車部材16よりも軸方向外側へ突出して旋回体52側へ延びている。
前記クランク軸20は、複数設けられており、各クランク軸20は筒体8の周囲に周方向に等間隔に配置されている。その各クランク軸20の端部には、クランク軸歯車18がそれぞれ取り付けられている。各クランク軸歯車18は、中央歯車部材16の伝達歯車16cとそれぞれ噛み合っている。この各クランク軸歯車18は、中央歯車部材16の回転をそのクランク軸歯車18が取り付けられたクランク軸20に伝達する。そして、各クランク軸20は、一対の前記クランク軸受22を介してキャリア4にその軸回りに回転自在に取り付けられている。すなわち、クランク軸20は、キャリア4に回転自在に支持されている。
クランク軸20は、複数(本実施形態では2つ)の偏心部20aを有している。この複数の偏心部20aは、前記一対のクランク軸受22の間の位置で軸方向に並ぶように配置されている。各偏心部20aは、それぞれクランク軸20の軸心から所定の偏心量で偏心した円柱状に形成されている。そして、各偏心部20aは、互いに所定角度の位相差を有するようにクランク軸20に形成されている。
前記2個の揺動歯車24は、クランク軸20の各偏心部20aにそれぞれころ軸受28aを介して取り付けられている。揺動歯車24は、外筒2の内径よりも少し小さく形成されており、クランク軸20が回転するときに偏心部20aの偏心回転に連動して外筒2内面の内歯ピン3に噛み合いながら揺動回転する。
揺動歯車24は、中央部貫通孔24bと、複数の偏心部挿通孔24cと、複数のシャフト部挿通孔24dとを有する。
前記筒体8は、前記中央部貫通孔24bに遊びを有した状態で挿通されている。
前記偏心部挿通孔24cは、揺動歯車24において中央部貫通孔24bの周囲に周方向に等間隔で設けられている。各偏心部挿通孔24cには、ころ軸受28aを介装した状態で各クランク軸20の偏心部20aがそれぞれ挿通されている。
前記シャフト部挿通孔24dは、揺動歯車24において中央部貫通孔24bの周囲に周方向に等間隔で設けられている。各シャフト部挿通孔24dは、周方向において偏心部挿通孔24c間の位置にそれぞれ配設されている。各シャフト部挿通孔24dには、キャリア4の各シャフト部32bが遊びを有した状態で挿通されている。
次に、本実施形態による歯車装置の動作について説明する。
中央歯車部材16の従動歯車16bが、図外の駆動源からの回転駆動力を受けると、伝達歯車16cを介して各クランク軸歯車18に伝達される。これにより、各クランク軸20は、それぞれの軸回りに回転する。
そして、各クランク軸20の回転に伴って、そのクランク軸20の偏心部20aが偏心回転する。これにより、揺動歯車24は、偏心部20aの偏心回転に連動して外筒2の内面の内歯ピン3に噛み合いながら揺動回転する。揺動歯車24の揺動回転は、各クランク軸20を通じてキャリア4に伝達される。本実施形態ではキャリア4はベース50に固定されて不動であるので、それによって、外筒2と旋回体52は、入力された回転から減速された回転数でキャリア4及びベース50に対して相対回転する。
次に、本実施形態による歯車装置の製造方法について簡単に説明する。
まず、クランク軸20を揺動歯車24に組み付けるとともに、これら及び一方の主軸受6をキャリア4の基部32に組み付ける。そして、外筒2及び他方の主軸受6を挟んだ状態で基部32に端板部34を締結する。一方で、基板部32aの凹部にオーリング41を嵌め込むとともに、筒体8の内側溝45にオーリング47を嵌める。
続いて、オーリング47が外嵌された筒体8を端板部34の中央凹部34a側からキャリア4の貫通孔4bに挿入する。このとき、筒体8の端部(小径部8b)は、端板部34の端板貫通部39の内周面に当接することなく端板貫通部39を通過し、基部貫通部38に挿入される。また、内側溝45内に装着されたオーリング47は、端板貫通部39の傾斜部39bに摺接しながら傾斜部39bを通過して端板部34の外側溝43内に嵌まり込む。これにより、筒体8が基部32及び端板部34に固定される。その後、端板部34に軸受17を取り付けるとともに中央歯車部材16を取り付ける。これにより、歯車装置が完成する。
以上説明したように、本実施形態では、オーリング47が筒体8の外周面に形成された内側溝45とキャリア4の貫通孔4b(端板貫通部39)の内周面に形成された外側溝43とに跨るように配置されているので、筒体8がキャリア4に対して軸方向に変位しようとしたとしても、オーリング47が内側溝45及び外側溝43の壁面に当接することにより、筒体8の軸方向の移動を規制することができる。言い換えると、オーリング47が筒体8の抜け止め部材として機能する。したがって、筒体8がキャリア4の貫通孔4b(端板貫通部39)から外れてしまうことを有効に防止することができる。しかも、オーリング47が外嵌された筒体8をキャリア4の貫通孔4bに挿入することにより筒体8をキャリア4に組み付けることができるので、基部32及び端板部34を組み付けた後に筒体8を組み付けることができる。また、キャリア4及び筒体8の高度な寸法管理も不要となる。したがって、歯車装置の製造作業が煩雑になることを抑制することができる。
しかも、本実施形態では、外側溝43の深さと内側溝45の深さとが異なっているので、外側溝43及び内側溝45の角部がオーリング47の厚み方向中央部に作用してオーリング47を引きちぎるという事態を回避することができる。
また本実施形態では、内側溝45が筒体8の軸方向の中間部8aに形成されるとともに、筒体8の端部の外径が中間部8aの外径よりも小径に形成されているので、筒体8をキャリア4の貫通孔4bの端板貫通部39に挿入する際に、筒体8の端部が端板貫通部39の内周面に衝突し難くすることができる。
また本実施形態では、外側溝43及び内側溝45が矩形溝であり、キャリア4には、貫通孔4bの内周面における軸方向端部が面取りされている。このため、筒体に外嵌されているオーリング47が、面取りされている貫通孔4bの軸方向端部(端板貫通部39の傾斜部39b)をスムーズに通過することができ、これにより、筒体8をキャリア4に組み付ける作業をスムーズに行うことができる。そして、オーリング47を配設する外側溝43及び内側溝45が矩形状に形成されていることから、この溝内のオーリング47が容易に溝内から抜け出ないようにすることができる。したがって、筒体8が貫通孔4b(端板貫通部39)からより抜け難いようにすることができる。
なお、本発明は、前記実施形態に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変更、改良等が可能である。例えば、キャリア4が旋回体52に締結されるとともに、外筒2がベース50に固定される構成としてもよい。
また、筒体8が端板部34側に突出するのではなく、基部32側に突出する構成としてもよい。この場合、端板部34に段差部が形成されるとともに筒体8の端部が端板部34の段差部に当接する構成となる。そして、基板部32aの基部貫通部38に外側溝43が形成されるとともに傾斜部が形成される構成となる。この傾斜部は、基部貫通部38における端板部34とは反対側の端部に形成される。
前記実施形態では、クランク軸20が複数設けられる構成としたが、クランク軸20が1つだけ設けられる構成としてもよい。
また前記実施形態では、揺動歯車24が外歯歯車によって構成された構成について説明したが、これに限られるものではない。例えば、揺動歯車が内歯歯車によって構成されていて、他方の相手側部材(例えば旋回体52)に締結される第2部材が、この揺動歯車の内歯に噛み合う外歯を有する外歯歯車によって構成されていてもよい。この場合、揺動歯車を揺動させるためのクランク軸20は、一方の相手側部材(例えばベース50)に締結される第1部材に回転自在に支持される構成となる。
2 外筒
4 キャリア
4b 貫通孔
5 ボルト
8 筒体
8a 中間部
8b 小径部
20 クランク軸
20a 偏心部
24 揺動歯車
32 基部
32a 基板部
32b シャフト部
34 端板部
38 基部貫通部
38a 段差部
38b 平行部
39 端板貫通部
39a 平行部
39b 傾斜部
43 外側溝
45 内側溝
47 オーリング
50 ベース
52 旋回体

Claims (4)

  1. 一対の相手側部材間で所定の減速比で回転力を伝達するための歯車装置であって、
    一方の相手側部材に固定可能な第1部材と、
    クランク軸と、
    他方の相手側部材に固定可能に構成されるとともに貫通孔が形成され、前記クランク軸の回転に連動して前記第1部材に対して相対回転する第2部材と、
    前記第2部材の前記貫通孔内に配置された筒体と、を備え、
    前記第2部材には、前記貫通孔の内周面に外側溝が形成され、
    前記筒体の外周面には、前記第2部材の外側溝に対向するように内側溝が形成され、
    前記外側溝内と前記内側溝内とに跨るようにオーリングが配置されており、
    前記筒体が挿入される側となる前記外側溝の壁面の高さは、前記壁面に対して軸方向に対向する壁面の高さよりも低く形成されている歯車装置。
  2. 前記外側溝の深さと前記内側溝の深さが異なっている請求項1に記載の歯車装置。
  3. 前記内側溝は、前記筒体の軸方向の中間部に形成され、
    前記筒体の端部の外径は、前記中間部の外径よりも小径に形成されている請求項1又は2に記載の歯車装置。
  4. 前記外側溝及び前記内側溝は矩形溝であり、
    前記第2部材には、前記貫通孔の内周面において前記筒体が挿入される側となる軸方向端部が面取りされている請求項1から3の何れか1項に記載の歯車装置。
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