JP2020045962A - 差動減速機 - Google Patents

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【課題】回転バランスの偏りを改善することができる差動減速機を提供することを目的とする。【解決手段】偏心部22及び偏心部22の軸方向両側に形成された支持部21を有する入力軸6と、該入力軸6に外装され、内歯歯車に内接して噛み合う外歯歯車とを備えた偏心搖動型の差動減速機1において、入力軸6の支持部21のうち少なくとも一方には、偏心部22の偏心方向側に偏った位置に肉抜き部としての貫通孔26が形成されている。このため、差動減速機1の駆動時における回転バランスの偏りを改善することができる。【選択図】 図3

Description

本発明は、回転バランスの偏りを改善することができる差動減速機に関するものである。
従来、偏心搖動型の減速機において、カウンターウエイトを用いたり肉抜きをする等で、偏心部の回転バランスを改善しているものがある。例えば、特許文献1には、入力軸に固定された円板と、出力軸に固定されたプラネタリギヤ(外歯歯車)との間に、リングギヤ(内歯歯車)が設けられた、いわゆる内歯搖動型のギヤ装置が開示されている。このギヤ装置によれば、円板には、入力軸に対して偏心した円形の凹部が設けられ、凹部の内部には、内歯歯車が設けられている。円板の偏心部に複数の円形の穴(13b)を設けることで、円板及び内歯歯車の偏心による回転バランスの偏りを改善している。
特開2001−336586号公報
特許文献1の構造では円形の凹部が偏心しているが、軸が偏心した場合であっても同様に、偏心部に肉抜きをする構造が考えられる。しかしながら、偏心量が少ない場合や偏心部の外径が小さい場合には、偏心部に十分に肉抜きを設けることができず、回転バランスの改善が不十分となってしまうおそれがある。
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、偏心量が少ない場合や偏心部の外径が小さい場合であっても、回転バランスを確実に改善することができる差動減速機を提供することを目的とする。
この目的を達成するために、請求項1記載の差動減速機は、内歯歯車と、前記内歯歯車と同軸で前記内歯歯車に貫通するように配置されており、自身の中心軸である入力中心軸に対して偏心する偏心部を有している入力軸と、前記偏心部に外装され、前記内歯歯車に内接して噛み合う外歯歯車と、を備えており、前記入力軸には、前記入力中心軸方向における前記偏心部の両側に、前記入力軸を支持する支持部がそれぞれ形成され、前記支持部のうち少なくとも一方には、前記偏心部の偏心方向側に偏った位置に肉抜き部が形成されていることを特徴とするものである。
また、請求項2記載の差動減速機は、請求項1に記載の差動減速機であって、更に、前記肉抜き部のうち少なくとも一部は、前記入力中心軸方向に垂直な方向より見て、前記偏心部と重なっていることを特徴とするものである。
また、請求項3記載の差動減速機は、請求項1または2に記載の差動減速機であって、更に、前記肉抜き部は、前記入力軸を前記入力中心軸方向に貫通する貫通孔であることを特徴とするものである。
また、請求項4記載の差動減速機は、請求項1から3のいずれか1項に記載の差動減速機であって、更に、前記入力軸の前記入力中心軸方向における端面には複数のボルト穴が形成されており、前記肉抜き部は、複数の前記ボルト穴を避けて、前記端面に形成されていることを特徴とするものである。
また、請求項5記載の差動減速機は、請求項4に記載の差動減速機であって、更に、複数の前記ボルト穴のうち、前記入力中心軸に対して前記偏心部の偏心方向側に形成された前記ボルト穴の下穴は、前記入力軸を前記入力中心軸方向に貫通しており、複数の前記ボルト穴のうち、前記入力中心軸に対して前記偏心部の偏心方向側とは反対側に形成された前記ボルト穴は、有底穴であることを特徴とするものである。
また、請求項6記載の差動減速機は、請求項1から5のいずれか1項に記載の差動減速機であって、更に、前記外歯歯車は、軸受を介して前記偏心部に外装され、前記偏心部は前記軸受の内輪を兼ねていることを特徴とするものである。
また、請求項7記載の差動減速機は、請求項1から6のいずれか1項に記載の差動減速機であって、更に、前記偏心部の数及び前記外歯歯車の数はそれぞれ各1個であることを特徴とするものである。
請求項1記載の差動減速機によれば、偏心部ではなく支持部に肉抜き部が形成されているため、偏心量が少ない場合や偏心部の外径が小さい場合であっても、差動減速機の回転バランスの偏りを確実に改善することができる。
また、請求項2記載の差動減速機によれば、肉抜き部の一部が入力中心軸に垂直な方向から見て偏心部と重なるため、偏心部における回転バランスの偏りをより確実に改善することができる。
また、請求項3記載の差動減速機によれば、肉抜き部が入力軸を入力軸方向に貫通しているため、肉抜き部を入力中心軸方向における前後どちら側からでも加工することができる。このため、入力軸の加工の自由度が増す。
また、請求項4記載の差動減速機によれば、肉抜き部を、ボルト穴の加工と同一の工程で加工することができる。このため、入力軸の加工が容易となり、コストを低く抑えることができる。
また、請求項5記載の差動減速機によれば、入力中心軸に対して偏心部の偏心方向側に形成されたボルト穴にも肉抜き部と同様の機能を持たせることができる。このため、差動減速機の回転バランスをより改善することができる。
また、請求項6記載の差動減速機によれば、軸受の転動体が偏心部に直接接触するが、偏心部の表面から肉抜き部までの肉厚が確保されているため、偏心部が破損しにくく、回転バランスの偏りを改善することができる。
また、請求項7記載の差動減速機によれば、外歯歯車が1個であるため、差動減速機の軸方向の厚みをより薄くすることができる。
第1実施形態における差動減速機の中央縦断面図である。 第1実施形態における差動減速機の分解斜視図である。 入力軸を軸方向から見た図である。 図1のA―A線に沿った断面図である。 第2実施形態における差動減速機を軸方向から見た正面図である。 第1実施形態の変形例における入力軸を軸方向から見た図である。
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態について図面を参照して説明する。図1は、本発明の第1実施形態である差動減速機1の中央縦断面図である。図2は、本発明の第1実施形態である差動減速機1の分解斜視図である。本発明の差動減速機は、例えば産業用ロボットの関節部分などに使用される。
差動減速機1は、外歯歯車3が内歯歯車4と噛み合いながら偏心回転する偏心搖動型の減速機である。差動減速機1は、外歯歯車3と、内歯歯車4と、ケース5と、入力軸6とを備えている。
ケース5は、円筒状の主ケース7と、主ケース7における入力側の端面(図1の右側)に配置され、外形が主ケース7と略同一である当てプレート8と、当てプレート8を挟んで主ケース7とは反対側に配置され、外形が主ケース7及び当てプレート8と略同一のケースカバー9とから成り、主ケース7、当てプレート8、及びケースカバー9は、ケースカバー9側から当てプレート8を貫通して主ケース7に螺合される複数のボルト10,10・・により一体に結合されている。主ケース7は、内周面にクロスローラ11の軌道面が形成されている。つまり主ケース7はクロスローラベアリング12の外輪も兼ねている。また、主ケース7、当てプレート8、及びケースカバー9には、複数のボルト10,10・・を避けた位置に、複数の貫通孔13が形成されている。
主ケース7の径方向内側には、円筒状の内歯歯車4が配置されている。内歯歯車4は、外周面にクロスローラ11の軌道面が形成されており、クロスローラ11を介して、主ケース7に対して回転可能に軸支されている。クロスローラ11は、中心軸C0方向に垂直な方向から見て、内歯歯車4の径方向外側に、内歯と重なる位置に配置されている。つまり内歯歯車4は、クロスローラベアリング12の内輪も兼ねている。内歯歯車4において、出力側の端面(図1の左側)には、複数のボルト穴14が形成されている。ケース5(貫通孔13)または内歯歯車4(ボルト穴14)のどちらか一方を固定側とし、他方を出力側として相手側装置と連結される。内歯歯車4の内周面において、ボルト穴14側の部分には内歯が形成されず、円盤状のベアリングハウジング15が圧入により固定されている。
外歯歯車3は、内歯歯車4の歯数よりも僅かに少ない歯数を有しており、内歯歯車4に偏心位置で内接している。外歯歯車3における入力側の端面には複数の穴が形成され、該穴には平行ピン16が圧入されている。
外歯歯車3の内側には、中空筒状の入力軸6が配置されている。入力軸6は、配線や駆動軸等を通すために中空の円筒状とされている。入力軸6の中心軸C0は、内歯歯車4の軸線と同軸である。
入力軸6において、中心軸C0方向における両端には、ボールベアリング20を支持するための支持部21が形成されている。入力軸6は、2個のボールベアリング20,20を介して、ケースカバー9及びベアリングハウジング15に回転可能に軸支されている。入力軸6における各支持部21,21の間には、中心軸C0から偏心量δ1だけオフセットした偏心軸C1を中心として、支持部21よりも外径が大きい円筒面を有する偏心部22が形成されている。
偏心部22の径方向外側には、周方向に全周に亘って配設される横断面円形状の複数のニードルローラ23を介して、1枚の外歯歯車3が回転可能に支持されている。全てのニードルローラ23を総合して、外歯歯車3を支持するニードルベアリングが形成されている。つまり、偏心部22は、ニードルベアリングの内輪としての軌道面を兼ねている。各ニードルローラ23は、中心軸C0と同じ方向を向いており、各ニードルローラ23の軸方向の長さは、偏心部22の軸方向の長さと略同一である。各ニードルローラ23の軸方向への移動は、ボールベアリング20の側面により規制されている。
入力軸6において、中心軸C0方向における両側の端面24には、複数のボルト穴25及び複数の貫通孔26が形成されている。図3は、入力軸6のみを中心軸C0方向から見た図である。ボルト穴25は円周状に等間隔で4箇所形成され、駆動軸(図示略)を連結可能な形状となっている。4箇所のボルト穴25のうち、中心軸C0に対して偏心部22の偏心方向側(図4の上側)に設けられた1箇所のボルト穴25aは、下穴が貫通した貫通孔である。中心軸C0に対して偏心部22の偏心方向側以外に設けられた3箇所のボルト穴25bは、下穴が貫通していない有底穴であり、入力軸6の両側の端面24に、各々同軸上の位置に対になるように両側から形成されている。
入力軸6の端面24において、中心軸C0に対して偏心部22の偏心方向側の部分には、ボルト穴25a,25bを避ける位置に、円形の貫通孔26が、8箇所形成されている。貫通孔26は、中心軸C0に対して偏心部22の偏心方向とは反対側(図4の下側)には形成されていない。貫通孔26は支持部21及び偏心部22の内部を貫通している。下穴が貫通したボルト穴25b及び貫通孔26は肉抜き部としての機能を果たし、差動減速機1の駆動時において、入力軸6及び外歯歯車3の偏心に起因する回転バランスの偏りを改善することができる。
図4は、図1のA―A線に沿った断面図であり、差動減速機1からケースカバー9を取り除いた状態を示している。
外歯歯車3における入力側の側面には、8箇所の穴が形成され、該穴にそれぞれ圧入された平行ピン16によって、外歯歯車3とは別体に形成された4個の当てブロック30a,30b,30c,30dが、外歯歯車3に固定されている。各当てブロック30a,30b,30c,30dにはそれぞれ2箇所の貫通孔が設けられ、該貫通孔に平行ピン16が圧入され、平行ピン16によって外歯歯車3とそれぞれ一体に結合されている。
各当てブロック30a,30b,30c,30dには、各々1つの側面に案内路31a,31b,31c,31dが形成されている。一方の対になる当てブロック30a,30bは,案内路31a,31bが互いに平行に対向するように配置されている。また、他方の対になる当てブロック30c,30dは、案内路31c,31dが互いに平行に対向するように配置されている。各当てブロック30a,30b,30c,30dは、それぞれ先端の一部分が外歯歯車3の歯先面32よりも径方向外方に突出するように配置されている。このため、案内路31a,31b,31c,31dも、それぞれ一部分が外歯歯車3の歯先面32よりも径方向外方に突出するようになっている。
当てプレート8の径方向内側には、十字状の変換部材33が配置されている。変換部材33は板状であり、厚さは当てプレート8とほぼ同一である。変換部材33は、円形部34と、円形部34の外周において互いに直交する十字状の位置に形成された4つの突部35a,35b,35c,35dとを備えている。4つの突部35a,35b,35c,35dのうち、一方の対になる突部35a,35bは、それぞれ両側の側面に平行な案内路36a,36bを有している。また、他方の対になる突部35c,35dは、それぞれ両側の側面に平行な案内路36c,36dを有している。一方の案内路36a,36bは、当てブロック30a,30b,30c,30dの案内路31a,31b,31c,31dと摺動可能に配置されている。案内路31a,31b,31c,31dの表面及び案内路36a,36bの表面は、研磨等によって精度良く仕上げられている。案内路31a,31b,31c,31dと案内路36a,36bとの間には、横断面円形状のニードルローラ37が各3個ずつ配置されている。変換部材33は、ニードルローラ37によって外歯歯車3に対して案内路36a,36bの方向(図4の横方向)に摺動可能である。
当てプレート8の内周面には、変換部材33よりも大きな開口部38が形成され、開口部38の内周面には、変換部材33の他方の案内路36c,36dと平行に対向する案内路39a,39bを備えた突起が、内周方向に向かって形成されている。案内路36c,36dの表面及び案内路39a,39bの表面は、研磨等によって精度良く仕上げられている。変換部材33の案内路36c,36dと、当てプレート8の案内路39a,39bとの間には、横断面円形状のニードルローラ37が各3個ずつ配置されている。変換部材33は、ニードルローラ37によって当てプレート8に対して案内路36c,36dの方向(図4の縦方向)に摺動可能である。当てブロック30a,30b,30c,30dと、変換部材33と、ニードルローラ37とは、全て開口部38の内側に配置されている。
主ケース7と内歯歯車4との間でクロスローラベアリング12の出力側には、オイルシール40が配置されている。主ケース7における入力側の端面には、全周に亘って凹溝41が形成されており、該凹溝41にはOリング42が配置されている。また、当てプレート8における入力側の端面には、開口部38よりも径方向外側に、全周に亘って凹溝43が形成されており、該凹溝43にはOリング44が配置されている。
以上のように構成された差動減速機1において、図示しないモータ等の動力によって入力軸6が回転することで、偏心部22が偏心運動し、外歯歯車3が内歯歯車4に内接した状態で偏心及び自転運動する。このため、各当てブロック30a,30b,30c,30dも偏心及び自転運動するが、各当てブロック30a,30b,30c,30dは変換部材33に対して案内路36a,36bの方向(横方向)に摺動するように配置されており、かつ変換部材33は当てプレート8に対して案内路36c,36dの方向(縦方向)に摺動するように配置されているため、各案内路が摺動しながら動力が伝達されることによって、変換部材33を介して外歯歯車3の自転成分のみが取り出され、内歯歯車4がケース5に対して相対的に回転する。つまり変換部材33は、外歯歯車3の偏心回転運動を、中心軸C0を中心とした回転運動に変換する、いわゆる自在継手と同様の機能を果たしている。このとき、差動減速機1内に充填された潤滑剤は、オイルシール40,Oリング42,及びOリング44によって封止されている。
このように、上記形態の差動減速機1によれば、入力軸6において、偏心部22ではなく支持部21の端面24に、肉抜き部として複数のボルト穴25a及び貫通孔26が形成されている。このため、差動減速機1の回転バランスの偏りを確実に改善することができる。
また、肉抜き部としてのボルト穴25a及び貫通孔26の一部が、中心軸C0に垂直な方向から見て偏心部22と重なるため、偏心部22における回転バランスの偏りをより確実に改善することができる。
また、肉抜き部としてのボルト穴25a及び貫通孔26は、入力軸6を中心軸C0方向に貫通しているため、肉抜き部を中心軸C0方向における前後どちら側からでも加工することができる。このため、入力軸の加工の自由度が増す。
また、肉抜き部としての貫通孔26は円形であるため、ボルト穴25の加工と同一の工程で加工することができる。このため、入力軸6の加工が容易となり、コストを低く抑えることができる。
また、4箇所のボルト穴25のうち、中心軸C0に対して偏心部22の偏心方向側に設けられた1箇所のボルト穴25aは、下穴が貫通した貫通孔であるため、肉抜き部としての機能を持たせることができ、差動減速機1の回転バランスをより改善することができる。
また、入力軸6の偏心部22にはニードルローラ23が直接接触して転動するが、偏心部22の表面から、肉抜き部としての貫通孔26までの肉厚が確保されているため、偏心部22が破損しにくく、差動減速機1の回転バランスの偏りを改善することができる。
また、外歯歯車3の数が1個である。このため、差動減速機1の軸方向の厚みを薄くすることができる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態について図5を参照して説明する。図5は、第2実施形態における差動減速機2を軸方向から見た正面図であり、第1実施形態の図4に対応した図である。第2実施形態における差動減速機2の構造は、第1実施形態における差動減速機1の構造と略同じであるため、中央縦断面図は省略し、正面図のみ示している。第2実施形態では、当てプレート50及びケースカバーの形状が、第1実施形態とは異なる。上記を除く差動減速機2の構成と動作とについては、上述の第1実施形態と同様なので、詳細な説明は省略する。
当てプレート50は、第1実施形態における当てプレート8とケースカバー9とが一体に形成された形状となっており、中心軸C0方向から見てニードルローラ37に対応する部分のみに、円形の開口部38が8箇所設けられている。該開口部38を、樹脂等の材質の円形のケースカバー(不図示)で塞ぐことで、ニードルローラ37の軸方向への移動を制限する。
第2実施形態においても、第1実施形態と同様の効果を得る。上記形態の差動減速機2によれば、組み付け時に、外歯歯車3、変換部材33、及び当てプレート50を組み付けた状態で、開口部38からニードルローラ37を配置することが可能である。このため、組み付けの作業性が良好となる。
[本発明と実施形態との構成の対応関係]
本実施形態のニードルローラ23は、本発明の軸受の一例である。
[変形例]
第1実施形態においては、入力軸6に設けられた4箇所のボルト穴25のうち、偏心方向側の1箇所のみが貫通孔であるのに対し、第1実施形態の変形例においては、4箇所のボルト穴25のうち、偏心方向側の2箇所が貫通孔であってもよい。図6は、第1実施形態の変形例における入力軸51のみを軸方向から見た図であり、図3に対応する図である。本形態においては、入力軸51の中心軸C0方向における両側の端面24には、4箇所のボルト穴25が第1実施形態とは異なる角度で円周状に等間隔で形成されている。4箇所のボルト穴25のうち、中心軸C0に対して偏心部22の偏心方向側(図6の上側)に設けられた2箇所のボルト穴25aは、下穴が貫通した貫通孔である。中心軸C0に対して偏心部22の偏心方向側とは反対側(図6の下側)に設けられた2箇所のボルト穴25bは、下穴が貫通していない有底穴であり、入力軸51の両側の端面24に、各々同軸上の位置に対になるように両側から形成されている。
入力軸51の端面24において、中心軸C0に対して偏心部22の偏心方向側の部分には、ボルト穴25aを避ける位置に、円形の貫通孔26が8箇所形成されている。貫通孔26は、中心軸C0に対して偏心部22の偏心方向とは反対側には形成されていない。このように構成することで、下穴が貫通したボルト穴25aの数を第1実施形態よりも増やすことができるため、差動減速機2の駆動時における回転バランスの偏りをより改善することができる。尚、ボルト穴25aのネジ部は、入力軸51の両側の端面24付近のみに設けられていてもよく、入力軸51の中心軸C0方向の幅の全体に亘って設けられていてもよい。
1,2 差動減速機
3 外歯歯車
4 内歯歯車
6,51 入力軸
8,50 当てプレート
9 ケースカバー
11 クロスローラ
12 クロスローラベアリング
21 支持部
22 偏心部
23 ニードルローラ
24 端面
25,25a,25b ボルト穴
26 貫通孔
30a,30b,30c,30d 当てブロック
32 歯先面
33 変換部材
37 ニードルローラ
38 開口部
39a,39b 案内路
C0 中心軸
C1 偏心軸

Claims (7)

  1. 内歯歯車と、
    前記内歯歯車と同軸で前記内歯歯車に貫通するように配置されており、自身の中心軸である入力中心軸に対して偏心する偏心部を有している入力軸と、
    前記偏心部に外装され、前記内歯歯車に内接して噛み合う外歯歯車と、
    を備えており、
    前記入力軸には、前記入力中心軸方向における前記偏心部の両側に、前記入力軸を支持する支持部がそれぞれ形成され、
    前記支持部のうち少なくとも一方には、前記偏心部の偏心方向側に偏った位置に肉抜き部が形成されている
    ことを特徴とする差動減速機。
  2. 前記肉抜き部のうち少なくとも一部は、前記入力中心軸方向に垂直な方向より見て、前記偏心部と重なっている
    ことを特徴とする請求項1に記載の差動減速機。
  3. 前記肉抜き部は、前記入力軸を前記入力中心軸方向に貫通する貫通孔である
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の差動減速機。
  4. 前記入力軸の前記入力中心軸方向における端面には複数のボルト穴が形成されており、
    前記肉抜き部は、複数の前記ボルト穴を避けて、前記端面に形成されている
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の差動減速機。
  5. 複数の前記ボルト穴のうち、前記入力中心軸に対して前記偏心部の偏心方向側に形成された前記ボルト穴の下穴は、前記入力軸を前記入力中心軸方向に貫通しており、
    複数の前記ボルト穴のうち、前記入力中心軸に対して前記偏心部の偏心方向側とは反対側に形成された前記ボルト穴は、有底穴である
    ことを特徴とする請求項4に記載の差動減速機。
  6. 前記外歯歯車は、軸受を介して前記偏心部に外装され、前記偏心部は前記軸受の内輪を兼ねている
    ことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の差動減速機。
  7. 前記偏心部の数及び前記外歯歯車の数はそれぞれ各1個である
    ことを特徴とする差動減速機。
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