JP5424462B2 - シールドハーネス及びシールドハーネスの製造方法 - Google Patents

シールドハーネス及びシールドハーネスの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、ノイズに対するシールド機能を備えたシールドハーネス及びシールドハーネスの製造方法に関するものである。
自動車には、搭載される種々のランプやモータなどの電子機器にバッテリなどの電源から電力を供給したり制御装置から制御信号を送ったりするため、ワイヤハーネスが配索されている。
また、ワイヤハーネスには、例えば図13及び図14に示すような平型ハーネス101などが知られている。この平型ハーネス101は、互いに平行な複数の電線102と、一つのドレイン線103と、金属膜104と、シース105と、を備えている。各電線102には、それぞれ、導電性を有する芯線110と、芯線110を被覆する被覆部111と、を備えている。芯線110は、断面丸形に形成されており、銅または銅合金を含んでいる。被覆部111は、絶縁性を有する合成樹脂からなる。複数の電線102は互いに平行(即ち並行)であるため、芯線110は互いに平行である。
このような構成の平型ハーネス101は、外部からのノイズが各電線102の芯線110に侵入しようとすると、ノイズが金属膜104に伝わる。また、このノイズは、ドレイン線103を介して、平型ハーネス101外に逃がされる。このように、平型ハーネス101の金属膜104を設けることで、各電線102の芯線110に外部からノイズが侵入するのを防止できるようになっている。
ところで、平型ハーネス101を用いて前述したワイヤハーネスを組み立てる場合には、シース105を除去した後に、各電線102の被覆部111を取り除くときなどに、ドレイン線103に加工などを施す必要がない。このため、各電線102の被覆部111を取り除く際などに、ドレイン線103が曲がって各電線102の芯線110と平行にならなくなることが多い。
一方、平型ハーネス101では、ドレイン線103と薄い金属膜104とを接触させておくことで、電線102の芯線110に侵入しようとするノイズを逃がしている。ところが、上述したように、上記の平型ハーネス101を用いると、薄い金属膜104とドレイン線103との接触が不安定となることが多い。したがって、各電線102の芯線110に侵入しようとするノイズを確実に平型ハーネス101外に逃がすことが困難な場合もある。
そこで、電線の芯線に侵入しようとするノイズを確実に外部に逃がすことができ、かつ組み立てるワイヤハーネスのコストの高騰を抑制できる平型シールドハーネスとして、例えば特許文献1に記載のものが提案されている。
この平型シールドハーネス200は、図15及び図16に示すように、互いに並行でかつそれぞれ導電性を有する複数の芯線211と、絶縁性を有しかつ芯線211を被覆する被覆部212と、を有する平型ハーネス210と、薄い導体層221及び絶縁層222を有する導体薄膜シート220と、を備えている。また、導体薄膜シート220が、平型ハーネス210の外周を覆うように巻かれているとともに、導体薄膜シート220の導体層221と平型ハーネス210の一つの芯線211Aとが接合部220Aで互いに接合している。
特開2002−163935号公報
しかしながら、上記の平型シールドハーネス200は、接合部220Aにおいて、導体層221が露出している状態になっている。このため、芯線211を保護する被覆部212が防水機能を有していなければ、導体層221が水などに触れて錆を発生し、ノイズに対するシールド効果を有効に発揮できなくなる虞がある。
本発明は、上記した事情に鑑みなされたもので、その目的は、シールド部を構成する導体層の錆等の発生を防止するとともに、しかも電線の軽量化、延いてはコスト削減を図ることができるシールドハーネス及びシールドハーネスの製造方法を提供することにある。
前述した目的を達成するために、本発明に係るシールドハーネスは、下記(1)を特徴としている。
(1) 複数の芯線と、絶縁性を有し且つ前記芯線を被覆する被覆部と、を有するハーネスと、
導体層と、前記導体層の両面にそれぞれ固着された絶縁層と、を有し、前記ハーネスの外周を筒状に覆うシールド部と、
を備えたシールドハーネスであって、
前記シールド部の前記絶縁層は、前記ハーネスの外周を覆う該シールド部の周方向の外側縁部において向かい合う面が固着され
前記シールド部の前記外側縁部には、該外側縁部を層方向に貫通する貫通孔が形成され、
前記シールド部の前記導体層は、該導体層に食い込む突起を有する導電性のスリーブが前記貫通孔に挿通されることによって、前記外側縁部において該スリーブを介して電気的に接続される
こと。
上記(1)の構成のシールドハーネスによれば、シールド部を構成する絶縁層によって導体層の両面が保護されているため、導体層の錆等の発生を防止するとともに、その結果、従来のように防水機能を付加していた電線と比較すると、電線の軽量化延いてはコスト削減を図ることができる。
また、上記()の構成のシールドハーネスによれば、ハーネスがシールド部によってシールド部の外部からの電波の伝搬が遮断された状態になるため、シールド効果が大きくなる。
また、上記()の構成のシールドハーネスによれば、貫通孔を設けたことにより、例えば貫通孔にクリップなどの固定部材を用いることで、平型シールドハーネスを容易に固定させることができる。
また、上記()の構成のシールドハーネスによれば、例えばスリーブにねじを取付け車体の金属パネルなどに螺着させると、ねじを介してシールド部のアースが簡単に取れるので、ノイズ防止効果が得られる。
また、本発明に係るシールドハーネスの製造方法は、下記(2)または(3)を特徴としている。
) 複数の芯線と、絶縁性を有し且つ前記芯線を被覆する被覆部と、を有するハーネスの外周を、導体層と、前記導体層の両面にそれぞれ固着された絶縁層と、を有するシールド部によって筒状に覆い、
前記ハーネスの外周を覆う該シールド部の周方向の外側縁部において向かい合う面を固着し、
前記絶縁層の内面同士が固着した前記シールド部の前記外側縁部に、該外側縁部を層方向に貫通する貫通孔を形成し、
前記導体層に食い込む突起を有する導電性のスリーブを前記貫通孔に挿通することによって、前記導体層を前記外側縁部において該スリーブを介して電気的に接続させる、
こと。
(3) 複数の芯線と、絶縁性を有し且つ前記芯線を被覆する被覆部と、を有するハーネスの外周を、導体層と、前記導体層の両面にそれぞれ固着された絶縁層と、を有するシールド部によって筒状に覆い、
前記ハーネスの外周を覆う該シールド部の周方向の外側縁部を熱溶着することによって、該絶縁層の内面同士を固着し、
前記外側縁部に位置する前記シールド部の前記導体層の一部を超音波溶着することによって、該導体層を前記外側縁部において接合させる
ことを特徴とするシールドハーネスの製造方法。
上記()の構成のシールドハーネスの製造方法によれば、シールド部を構成する絶縁層によって導体層の両面が保護されているため、導体層の錆等の発生を防止するとともに、その結果、従来のように防水機能を付加していた電線と比較すると、電線の軽量化延いてはコスト削減を図ることができる。
また、上記()の構成のシールドハーネスの製造方法によれば、ハーネスがシールド部によってシールド部の外部からの電波の伝搬が遮断された状態になるため、シールド効果が大きくなる。
また、上記()の構成のシールドハーネスの製造方法によれば、貫通孔を設けたことにより、例えば貫通孔にクリップなどの固定部材を用いることで、平型シールドハーネスを容易に固定させることができる。
また、上記()の構成のシールドハーネスの製造方法によれば、例えばスリーブにねじを取付け車体の金属パネルなどに螺着させると、ねじを介してシールド部のアースが簡単に取れるので、ノイズ防止効果が得られる。
本発明は、シールド部を構成する絶縁層によって導体層の両面が保護されているため、導体層の錆等の発生を防止するとともに、その結果、従来のように防水機能を付加していた電線と比較すると、電線の軽量化延いてはコスト削減を図ることができる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
本発明の第1の実施形態に係るシールドハーネスを示す斜視破断図である。 図1におけるII―II線の矢視断面図である。 図1に示すシールドハーネスのパウチ部を示す断面図である。 本発明の第2の実施形態に係るシールドハーネスを示す斜視破断図である。 図4におけるV−V線の矢視断面図である。 図4に示すシールドハーネスのパウチ部を示す断面図である。 本発明の第3の実施形態に係るシールドハーネスを示す斜視破断図である。 図7におけるVIII−VIII線の矢視断面図である。 図7に示すシールドハーネスのパウチ部を示す断面図である。 本発明の第4の実施形態に係るシールドハーネスを示す斜視破断図である。 図10におけるXI−XI線の矢視断面図である。 図10に示すシールドハーネスのパウチ部を示す断面図である。 従来の平型ハーネスを示す平面図である。 図13のXIV−XIV線の矢視断面図である。 従来の他の平型ハーネスを示す平面図である。 図15のXVI−XVI線の矢視断面図である。
以下、本発明に係る好適な実施形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る平型シールドハーネス10Aを示すものであり、この平型シールドハーネス10Aは、ハーネス20と、シールド部30と、空間部40と、パウチ部50と、を備えている。
ハーネス20は、それぞれ導電性を有する複数(特に本実施形態では3本)の芯線21と、絶縁性を有しかつ芯線21を被覆する被覆部22と、をによって構成され、被覆部22は、複数の芯線21が略平行になるように該芯線21を被覆している。
芯線21は、導電性を有する金属からなる複数の導線が撚られて形成されており、断面形状が丸形の撚線で構成されている。なお、芯線21が一本の導線から構成される場合には、撚る必要は生じない。複数の芯線21は、互いに並設されており、互いに平行(即ち並行)に配置されている。
被覆部22は、絶縁性を有する合成樹脂からなり、互いに平行な状態で各芯線21の全周を被覆している。また、被覆部11は、芯線21どうしを相互に絶縁状態に保ちながら被覆している。これによりハーネス20を帯状(つまり平型)に形成している。
シールド部30は、ハーネス20の外周に略筒状に覆うものであって、シート状の薄膜状の導体層31と、導体層31の両面にそれぞれ固着された絶縁層32、33と、を有する。絶縁層32、導体層31、及び絶縁層33は、この順で3層一体にラミネートされたものであって、各層間は適宜の粘着材34により固着されている。
導体層31は、アルミニウムまたはアルミニウム合金などの薄くて柔軟性及び可撓性を有するシート状の導電性金属材料で形成されており、ハーネス20の芯線21を電気的にシールドさせる機能を有する。絶縁層32、33は、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート(PET)などの絶縁シートによって形成された樹脂フィルムで構成されている。
また、シールド部30には、ハーネス20の外周を該シールド部30によって被覆した際の、該シールド部30の周方向の端部に位置する外側縁部α(ハーネス20に被覆前の平面状のシールド部30では、外側縁部αは、幅方向の両端部に相当する。)において、ハーネス20を周回することによって向かい合う絶縁層32の一面を熱溶着によって固着している。以後、絶縁層32の一面が熱溶着された外側縁部αのことをパウチ部50と称する。このように外側縁部αにおいて絶縁層32の一面を熱溶着によって固着することによって、シールド部30によって囲まれるハーネス20が位置する内部空間が密封された状態となる。
本実施形態のパウチ部50を形成する際には、ハーネス20を周回することによって絶縁層32が向かい合う状態にしたシールド部30の外側縁部α全体(すなわち、図3に示すように、紙面上方から、絶縁層33、導体層31、及び絶縁層32、絶縁層32、導体層31、及び絶縁層33の順に並んだ端部全体)を、図示しない加熱手段によって加熱し、絶縁層32及び絶縁層33両方を溶融させる。
空間部40は、ハーネス20とシールド部30との間の隙間を構成する防水構造の空間である。本実施形態では、この空間部40に如何なるものも充填されていないが、ハーネス20をより安定的にシールド部30の内部に固定するために、パウチ部50形成後に液状体を注入してもよい。
次に、本実施形態の平型シールドハーネス10Aの製造方法について説明する。
本実施形態の平型シールドハーネス10Aの製造方法は、第1ステップ乃至第3ステップで構成されている。即ち、
(1)第1ステップ;
それぞれ導電性を有する互いに並行な複数の芯線21と絶縁性を有しかつ芯線21を被覆する被覆部22とを有するハーネス20を形成する。
(2)第2ステップ;
導体層31、絶縁層32、33によって構成されるシールド部30によって、ハーネス20の外周を筒状に覆う。
(3)第3ステップ;
そして、シールド部30の外側縁部αの端部全面を、ハーネス20の長手方向に沿ったシールド部30の基端部から先端部まで全体に亘り、図示外の適宜の加熱手段で局所的に加熱溶融させることによって、向かい合う絶縁層32、32の一面を熱溶融し、その後冷却し、パウチ部50を形成する。
従って、本実施形態によれば、ハーネス20の外周に筒状に捲装されたシールド部30の導体層31により、ハーネス20の芯線21にはノイズに対するシールド効果が付与される。
また、本実施形態によれば、シールド部30は、最内層および最外層が樹脂フィルムからなる絶縁層32、33で構成される。つまり、導体層31の外面(表裏面)が絶縁層32、33でシールされた防水構造であるので、導体層31の外面が水に触れてさびが発生するのを回避できる。
さらに、本実施形態によれば、ハーネス20の周囲を取り囲むシールド部30によって、その内部に位置するハーネスは密封されている。従って、ハーネス20の周囲には従来のようなシースなどの防水部材及び保護部材を設置することが不要であるので、シールドハーネス10Aの軽量化、延いてはコストの削減を図ることができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について図4乃至図6を参照しながら説明する。なお、本実施形態において、第1の実施形態と同一部分には同一符号を付して重複説明を避ける。
本実施形態の平型シールドハーネス10Bが、第1の実施形態に係る平型シールドハーネス10Aと異なる点は、シールド部30の内面側の絶縁層32、32の全面を局所的に加熱溶融させることでパウチ部50を形成するだけではなく、シールド部30の外側縁部αに位置する導体層31、31の一部(以下、「スポット部β」とよぶ)を超音波溶着によって局所的に接合させることである。この結果、外側縁部αに位置する絶縁層32、33が溶解しさらに導体層31どうしが接合されて一体化され、外側縁部αに位置する導体層31、31の電気的な接続が図られた接続部51が形成される。
次に、本実施形態の平型シールドハーネス10Bの製造方法について説明する。
本実施形態の平型シールドハーネス10Bの製造方法では、(1)乃至(3)の第1〜第3のステップは第1の実施形態と同様であるが、さらに、次の第4ステップを有する。
(4)第4ステップ;
第3ステップにて、シールド部30の外側縁部αにおいて内面側の絶縁層32、32の端部を熱溶融させて形成したパウチ部50において、さらに、その一部に等間隔で局所的(スポット部β;図6参照)に超音波溶着を行う。これによって、シールド部30の導体層31部分どうしの溶融を行い、スポット部βにおいて電気的な導通を図る。これにより、外側縁部αに位置する絶縁層32、33が溶解し、導体層31どうしが接合され、外側縁部αに位置する導体層31、31の電気的な接続が図られた接続部51を形成する。なお、この第4ステップの接続部51の形成は第3ステップの作業と同時に行ってもよい。
従って、本実施形態によれば、第1の実施形態の平型シールドハーネス10Aが奏する効果のほかに、接続部51を形成したことにより、ハーネス20がシールド部30によってシールド部30の外部からの電波の伝搬が遮断された状態になるため、パウチ部50のみを形成した第1の実施形態と比較して、シールド効果(つまり、シールド部30外部から内部へノイズが伝搬することを妨げる効果)が大きくなる効果がもたらされる。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態について図7乃至図9を参照しながら説明する。なお、本実施形態において、第1、第2の実施形態と同一部分には同一符号を付して重複説明を避ける。
本実施形態の平型シールドハーネス10Cが、第1の実施形態に係る平型シールドハーネス10Aと異なる点は、シールド部30の内面側の絶縁層32、32の全面を局所的に加熱溶融させることでパウチ部50を形成するだけではなく、パウチ部50の一部に、該パウチ部50を層方向(図9の紙面下方)に貫通する貫通孔52が形成されていることである。
次に、本実施形態の平型シールドハーネス10Cの製造方法について説明する。
本実施形態の平型シールドハーネス10Cの製造方法では、(1)乃至(3)のステップは第1の実施形態と同様であるが、さらに、次の第4ステップを有する。
(4)第4ステップ;
第3ステップにて、シールド部30の外側縁部αにおいて内面側の絶縁層32、32の端部を熱溶融させて形成したパウチ部50において、その一部にハーネス20の長手方向に沿って等間隔で孔あけを行い、貫通孔52を形成する。この孔あけ作業は、図9に示すように、台60Aの上にパウチ部50、つまりシールド部30の外側縁部の端部を固定させた状態でセットし、上部に配置した穴あけ60Bで貫通孔52を穿孔させる。なお、この第4ステップのスポット部βの形成は第3ステップの作業と同時に行ってもよい。
従って、本実施形態によれば、第1の実施形態の平型シールドハーネス10Aが奏する効果のほかに、貫通孔52を設けたことにより、例えばその貫通孔52を図示外の車体側のクリップなどの固定部材に係止させるなどして、平型シールドハーネス10Cを車体側に容易に固定できるといった効果がもたらされる。
(第4の実施形態)
次に、本発明の第4の実施形態について図10乃至図12を参照しながら説明する。なお、本実施形態において、第1、第3の実施形態と同一部分には同一符号を付して重複説明を避ける。
本実施形態の平型シールドハーネス10Dが、第3の実施形態に係る平型シールドハーネス10Cと異なる点は、シールド部30の外側縁部の一部に等間隔で貫通孔52を設けるだけでなく、図12に示すように、貫通孔52に導電性のスリーブ53を挿通させていることである。
このスリーブ53は、貫通孔52に挿通することによって、貫通孔52に露出する導体層31の端部がスリーブ53に接触するとともに、貫通孔52を貫通した先端部53Bが貫通孔52にスリーブ53を止着させるためにシールド部30に向けて折り曲げられ、その先端部53Bに形成された鋭利な突起53Aが導体層31の食込部γに食い込んでスリーブ53と導体層31とが電気的に導通される。
次に、本実施形態の平型シールドハーネス10Dの製造方法について説明する。
本実施形態の平型シールドハーネス10Cの製造方法では、(1)乃至(4)のステップは第3の実施形態と同様であるが、さらに、次の第5ステップを有する。
(5)第5ステップ;
第4ステップにて貫通孔52を形成したパウチ部50において、貫通孔52にスリーブ53を挿通させ、貫通孔52を貫通した先端部53Bをシールド部30に向けて折り曲げ、突起53Aを導体層31の食込部γに食い込ませて、該スリーブ53を止着させる。
従って、本実施形態によれば、第1の実施形態の平型シールドハーネス10Aが奏する効果のほかに、さらに、スリーブ53を介して導体層31、31が電気的に接続することにより、ハーネス20がシールド部30によってシールド部30の外部からの電波の伝搬が遮断された状態になるため、パウチ部50のみを形成した第1の実施形態と比較して、シールド効果が大きくなる。さらに、例えば導電性のねじ71を用いて導電性のスリーブ53にねじ71を取付け、車体の金属パネル70などに螺着させることにより、本実施形態の平型シールドハーネス10Dが車体の金属パネル70などに固定されるだけでなく、導電性のねじ71を介してシールド部30(導体層31)のアースが簡単に取れるので、ノイズ防止効果が得られる。
10A、10B、10C、10D 平型シールドハーネス
20 ハーネス
21 芯線
22 被覆部
30 シールド部
31 導体層
32、33 絶縁層
34 粘着材
40 空間部
50 パウチ部
51 接続部
52 貫通孔
53 スリーブ
70 車体の金属パネル
71 ねじ
α 外側縁部
β スポット部
γ 食込部

Claims (3)

  1. 複数の芯線と、絶縁性を有し且つ前記芯線を被覆する被覆部と、を有するハーネスと、
    導体層と、前記導体層の両面にそれぞれ固着された絶縁層と、を有し、前記ハーネスの外周を筒状に覆うシールド部と、
    を備えたシールドハーネスであって、
    前記シールド部の前記絶縁層は、前記ハーネスの外周を覆う該シールド部の周方向の外側縁部において向かい合う面が固着され
    前記シールド部の前記外側縁部には、該外側縁部を層方向に貫通する貫通孔が形成され、
    前記シールド部の前記導体層は、該導体層に食い込む突起を有する導電性のスリーブが前記貫通孔に挿通されることによって、前記外側縁部において該スリーブを介して電気的に接続される
    ことを特徴とするシールドハーネス。
  2. 複数の芯線と、絶縁性を有し且つ前記芯線を被覆する被覆部と、を有するハーネスの外周を、導体層と、前記導体層の両面にそれぞれ固着された絶縁層と、を有するシールド部によって筒状に覆い、
    前記ハーネスの外周を覆う該シールド部の周方向の外側縁部において向かい合う面を固着し、
    前記絶縁層の内面同士が固着した前記シールド部の前記外側縁部に、該外側縁部を層方向に貫通する貫通孔を形成し、
    前記導体層に食い込む突起を有する導電性のスリーブを前記貫通孔に挿通することによって、前記導体層を前記外側縁部において該スリーブを介して電気的に接続させる、
    ことを特徴とするシールドハーネスの製造方法。
  3. 複数の芯線と、絶縁性を有し且つ前記芯線を被覆する被覆部と、を有するハーネスの外周を、導体層と、前記導体層の両面にそれぞれ固着された絶縁層と、を有するシールド部によって筒状に覆い、
    前記ハーネスの外周を覆う該シールド部の周方向の外側縁部を熱溶着することによって、該絶縁層の内面同士を固着し、
    前記外側縁部に位置する前記シールド部の前記導体層の一部を超音波溶着することによって、該導体層を前記外側縁部において接合させる
    ことを特徴とするシールドハーネスの製造方法。
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