JP5422521B2 - インクジェットヘッド及びインクジェットヘッドの製造方法 - Google Patents

インクジェットヘッド及びインクジェットヘッドの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5422521B2
JP5422521B2 JP2010196025A JP2010196025A JP5422521B2 JP 5422521 B2 JP5422521 B2 JP 5422521B2 JP 2010196025 A JP2010196025 A JP 2010196025A JP 2010196025 A JP2010196025 A JP 2010196025A JP 5422521 B2 JP5422521 B2 JP 5422521B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substrate
piezoelectric member
wiring circuit
inkjet head
circuit board
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2010196025A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2012051254A (ja
Inventor
利夫 宮澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba TEC Corp
Original Assignee
Toshiba TEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba TEC Corp filed Critical Toshiba TEC Corp
Priority to JP2010196025A priority Critical patent/JP5422521B2/ja
Publication of JP2012051254A publication Critical patent/JP2012051254A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5422521B2 publication Critical patent/JP5422521B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2202/00Embodiments of or processes related to ink-jet or thermal heads
    • B41J2202/01Embodiments of or processes related to ink-jet heads
    • B41J2202/10Finger type piezoelectric elements

Landscapes

  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Description

本発明の実施形態は、インクジェットヘッド及びインクジェットヘッドの製造方法に関する。
従来、記号や画像等のデータを出力する装置として、インクジェット方式のプリンタが知られている。このようなプリンタには、微小インク滴を紙葉類等のシート状記録媒体に吐出するインクジェットヘッドが用いられる。
このようなインクジェットヘッドは、プリンタの制御部等の外部回路と電気的に接続されており、外部回路からの指示に基づいて、圧電部材に設けられた圧力室の体積を変化させ、インクを吐出する。
特表2002−529289号公報
上述したインクジェットヘッドは、外部回路とその圧電部材とが電気的に接続されるため、圧電部材と外部回路とを接続する配線に、高い信頼性が求められている。
実施形態のインクジェットヘッドの製造方法は、圧電部材を有する基板に、外部機器からの指示により前記圧電部材を駆動する外部回路基板を実装するインクジェットヘッドの製造方法において、金属膜が形成された前記基板に前記外部回路基板を前記金属膜と導通させて接合し、前記基板、前記金属膜及び前記外部回路基板の実装部に渡ってレーザー光を照射して、前記金属膜及び前記実装部のパターニングを行う。
第1の実施の形態に係るインクジェットヘッドの構成を示す斜視図。 同インクジェットヘッドの要部構成を示す断面図。 同インクジェットヘッドの要部構成を示す断面図。 同インクジェットヘッドの製造の工程の一を模式的に示す斜視図。 同インクジェットヘッドの製造の工程の一を模式的に示す斜視図。 同インクジェットヘッドの製造の工程の一を模式的に示す斜視図。 同インクジェットヘッドの製造の工程の一を模式的に示す斜視図。 同インクジェットヘッドの製造の工程の一例を示す流れ図。 第2の実施の形態に係るインクジェットの製造の工程の変形例を示す流れ図。
実施形態に係るインクジェットヘッド1を、図1乃至図8を用いて説明する。図1は実施形態に係るインクジェットヘッド1の構成を一部断面で示す斜視図、図2は図1のII−II断面におけるインクジェットヘッド1の構成を示す断面図、図3は図1のIII−III断面におけるインクジェットヘッド1の構成を一部省略して示す断面図である。また、図4乃至図7は、インクジェットヘッド1の製造の工程の一であり、各構成要素を模式的に示す斜視図、図8は同インクジェットヘッドの製造工程の一例を示す流れ図である。
本実施形態に係るインクジェットヘッド1は、紙葉類等のシート状記録媒体に対して液滴を吐出して、記録媒体上に記号や画像を印刷するインクジェット記録装置等の出力装置に用いられる。
図1〜図3に示すように、インクジェットヘッド1は、基板10と、枠部材11と、ノズルプレート12と、圧電部材13と、共通液室14と、配線回路(第1配線回路)15と、ドライバ回路基板16と、を備えている。
基板10は、例えばセラミックス材料により方形板状に形成されている。なお、基板10に用いるセラミックス材料は、圧電部材に用いるセラミックス材料と同一、又は、圧電部材に用いるセラミックス材料と熱膨張率が近いものが用いられる。
基板10は、その主面間において貫通する複数の孔部21が設けられている。なお、これら複数の孔部21は、その長手方向に沿って3列配置され、両端の2列の孔部21が供給口21A、中央の一列の孔部21が排出口21Bを形成する。
枠部材11は、基板10の一方の主面に接着される。枠部材11は、基板10に設けられた複数の孔部21を少なくとも包囲する形状に形成されている。
ノズルプレート12は、枠部材11及び圧電部材13の上面に接着され、枠部材11の開口する上面を覆う。ノズルプレート12は、方形のポリイミド製のフィルムで形成されている。ノズルプレート12は、一対(2列)のノズル列22を有している。各ノズル列22は、複数のノズル23を有している。
図1乃至図3に示すように、圧電部材13は、枠部材11の内側であって、且つ、基板10の主面に接着される。詳しく説明すると、圧電部材13は、例えば、PZT(チタン酸ジルコン酸鉛)により形成されている。圧電部材13は、その側面に傾斜面25を有し、その断面形状が台形状に形成された板状に形成されている。
圧電部材13は、図3に示すように、その表面が溝状に切削形成された複数の圧力室26と、圧力室26の両側部に設けられる複数の側壁27と、側壁27の表面及び圧力室26の底部に形成される複数の電極28と、を備えている。
圧電部材13は、一対設けられ、供給口21A及び排出口21B間であって、且つ、ノズルプレート12のノズル列22に沿って延設される。また、圧電部材13は、圧力室26とノズル23とが対向して配置される。また、圧電部材13は、図3に示すように、圧電板13a、13bを、互いの分極方向が逆向きとなるように対向させ、接着剤等の接着剤層13cを介して張り合わせて形成されている。
図2に示すように、圧力室26は、共通液室14中に位置する。圧力室26は、この共通液室14内の液(インク)の圧力を増圧させることで、ノズル23から液を吐出可能に形成されている。
この圧力室26は、電極28から供給された電力により側壁27が図3に二点鎖線で示すように側方に移動することで、その体積を拡張可能に形成されている。また、圧力室26は、その体積を拡張後、図3に実線で示すように側壁27を初期位置(直立状態)とすることで、体積を縮小可能に形成されている。圧力室26は、その体積を拡張後、縮小させることで、圧力室26に位置する液を増圧させノズル23から液を吐出する。
共通液室14は、基板10、枠部材11及びノズルプレート12で囲まれた空間に形成される。共通液室14は、供給口21A及び排出口21Bと圧力室26を介して連通する。
図1及び図2に示すように、配線回路15は、圧電部材13の電極28及びドライバ回路基板16を接続可能に形成されている。即ち、配線回路15は、ドライバ回路基板16から各電極28へと、それぞれ接続される複数の配線(パターン)の集合である。この配線は、供給口21Aを避けて配置される。なお、図1中、配線回路15は一部省略して記載する。
例えば、配線回路15は、レーザーパターニング法により、基板10上に無電解めっき法により成膜したNi膜及び電解めっき法により成膜したAu膜の金属膜をパターニングすることで形成されている。
ドライバ回路基板16は、圧電部材13を駆動するためのプリント回路板であり、プリンタの制御部等の外部機器に接続される外部回路基板である。例えば、ドライバ回路基板16は、テープ・キャリア・パッケージ(Tape Carrier package:TCP)31と、異方性導電フィルム(Anisotropic Conductive Film:ACF)32と、を備えている。
ドライバ回路基板16は、TCP31を、ACF32を熱圧着させることで、基板10に接合される。また、ドライバ回路基板16は、基板10上に配置されるTCP31の端部に端子部33が形成されている。
TCP31は、テープ状の樹脂フィルム34と、圧電部材13のドライブICであるICチップ35と、を備えている。また、TCP31は、樹脂フィルム34にICチップ35からその端子部33にパターニングされた配線回路(第2配線回路)36を備えている。なお、配線回路36は、図1中、一部省略して破線にて記載する。
このようなドライバ回路基板16は、配線回路36、ACF32及び配線回路15を介して、そのICチップ35が圧電部材13の各電極28と接続される。また、TCP31は、図示しないプリンタの制御部等の外部機器に設けられたプリント基板等に接続される。
端子部33は、基板10の配線回路15及びドライバ回路基板16の配線回路36にそれぞれ設けられた複数のパターンを、それぞれ一対一で導通させる接続部である。
換言すると、端子部33は、基板10とドライバ回路基板16の実装部33Aである基板10、ACF32及び樹脂フィルム34等をレーザーパターニング法により一部除去することで形成される。端子部33は、このように実装部33Aを除去することで形成された、配線回路15及び配線回路36のパターン(配線)同士を導通させるパターンの集合である。
なお、実装部33Aとは、ドライバ回路基板16を基板10へ接合し、パターンを形成することで端子部33を形成する部位である。
このように構成されたインクジェットヘッド1は、プリンタに搭載されるとともに、図示しないインクタンクに接続される。インクジェットヘッド1は、インクタンクとの間で液が循環されるとともに、循環されるインクの一部を用いて印刷処理がなされる。なお、図2中、矢印Fにより液の流れを示す。
具体的には、図2の液の流れFに示すように、プリンタのインクタンクから供給口21Aを介して、インクジェットヘッド1の共通液室14に液が供給される。供給口21Aから共通液室14内に供給された液は、各圧力室26を通過し、排出口21Bから液が排出される。
なお、ユーザがプリンタに対して記号や画像の印刷の指示を行うと、この印刷情報に基づいて、プリンタの制御部は、該当するノズル23から液滴を吐出するために印刷信号をICチップ35に送信する。
この印刷信号を受信したICチップ35は、配線回路15,36を介して、該当する圧力室26の電極28に駆動パルス電圧を印加する。当該電極28へのパルス電圧の印加により、当該圧力室26の左右一対の側壁27は、シェアモード変形を行って、図3に示すように湾曲して離反し、圧力室26の体積を拡張する。
その後、側壁27は初期位置に復帰し、圧力室26の体積を縮小させ、圧力室26の液の圧力を増大させ、ノズル23から液を吐出させる。
次に、図1、図4乃至図8を用いて、インクジェットヘッド1の製造方法を説明する。インクジェットヘッド1は、以下の工程により製造される。
先ず、図4に示すように、基板10に、一対の圧電部材13の素材である一対の圧電素材41を配置し、接着させる(ステップST1)。なお、この圧電素材41は、圧電板13a,13bが互いの分極方向が逆向きとなる配置で接着剤層13c(図4中では不図示)を介して張り合わされ、その断面形状が方形板状に形成されている。また、圧電素材41は、供給口21Aの列と排出口21Bの列との間にそれぞれ配置させる。
次に、図5に示すように、圧電素材41を、フライス盤や切削盤等を用いた切削加工により、基板10の主面から例えば45°傾斜する傾斜面25を形成する(ステップST2)。この傾斜面25の加工により、圧電素材41の断面形状を台形形状に形成する。
次に、図5の右方に示すように、圧電素材41に、接着剤層13cよりも深く、且つ、傾斜面25を連続させる溝42を、ダイシング用のダイヤモンドブレード等を用いて、互いに平行となるように複数形成する(ステップST3)。なお、図5中、接着剤層13cは二点鎖線で示す。
次に、圧電素材41が接合された基板10の全面に金属膜43を形成する(ステップST4)。この金属膜43は、例えばめっき層である。このようなめっき層43の形成として、先ず基板10及び圧電素材41の外面に、無電解めっき法によりNi膜を成膜する。その後、基板10及び圧電素材41の外面に電解めっき法によりAu膜を成膜し、めっき層43を形成する。なお、図5中、めっき層43は、一部省略して示す。
次に、基板10の側端面(外形)の切断又はめっき層43の除去を行う(ステップST5)。なお、めっき層43を基板10の全面に成膜するとドライバ回路基板16を設けた際に、ドライバ回路基板16を実装した面と基板10の側面及び他の主面等で導通するため、この導通を防止するためにステップST5の基板10の側端面の切断又はめっき層43の除去が行われる。
次に、図6に示すように、基板10にドライバ回路基板16を接合させる(ステップST6)。即ち、ACF32を用いて、TCP31を基板10に接合させ、基板10、TCP31及びACF32により、ドライバ回路基板16の実装部33Aを形成する。
具体的には、基板10に予め刻印された図示しない位置合わせマーク等を基準として、基板10にACF32を介してTCP31を配置させる。次に、ヒータ等により熱を印加させながらパッド等によりACF32が介在されたTCP31を圧縮させる。これによりTCP31がACF32を介して基板10上に圧着され、TCP31(配線回路36)及びめっき層43間がACF32を経路として導電した実装部33Aが形成される。
次に、図7に示すように、レーザーパターニング法等により、めっき層43及び実装部33Aをレーザー光でパターニングし、電極28、及び、電極28から配線回路36までの、配線回路15及び端子部33を加工する(ステップST7)。このパターニングにより、端子部33が形成されることで、接合された基板10とドライバ回路基板16とが実装されることとなる。
具体的には、隣接する溝42間を電気的に絶縁するために、レーザー光を溝42間に照射して、圧電素材41の不要なめっき層43を除去する。これにより、溝42に、電極28が形成される。なお、この圧電素材41に形成された不要なめっき層43の除去により、圧電部材13が形成される。なお、めっき層43により電極28が形成された溝42は、上述した圧力室26となる。
また、電極28の形成と併せて、基板10上のめっき層43及びドライバ回路基板16の実装部33A、具体的には、基板10、ACF32、樹脂フィルム34及びめっき層43にレーザー光を照射して、これらの一部を除去し、パターニングを行う。
この工程により、図7に示すように、電極28と配線回路36を接続する配線回路15及び端子部33を形成する。配線回路15及び端子部33のパターンは、その隣り合うパターンと、レーザー光の照射により形成された溝を隔てて隣接する。なお、この配線回路15及び端子部33は、図7中において、一部省略して実線で示す。
次に、図1に示すように、基板10に枠部材11を取付ける(ステップST8)。なお、このとき、枠部材11は、基板10上に形成された配線回路15上に載置し、基板10に接着される。
次に、ノズルプレート12を枠部材11の上面及び圧電部材13の上面に接着し、枠部材11の開口を閉塞する(ステップST9)。次に、レーザー加工法等により、ノズルプレート12の、圧力室26と対向する位置にそれぞれノズル23を形成する(ステップST10)。これらの工程により、インクジェットヘッド1が製造される。
このように構成されたインクジェットヘッド1によれば、基板10にドライバ回路基板16を実装後、当該実装部33Aにレーザー光を照射して基板10上のめっき層43及び実装部33Aを、パターニングする。このパターニングにより、圧電部材13の電極28とドライバ回路基板16の配線回路36とをそれぞれ接続するように、めっき層43及び実装部33Aをパターン毎に分割することが可能となる。
レーザー光を照射してめっき層43及び実装部33Aの一部を除去して分割することで、基板10の配線回路15、及び、基板10とドライバ回路基板16との端子部33を形成することができる。
また、基板10及びドライバ回路基板16の実装後に、レーザーパターニング法により配線回路15及び端子部33のパターニングを行うため、インクジェットヘッド1は、接合不良を防止することが可能となる。
具体的に説明すると、このような基板10上に形成されためっき層43のパターニングによる配線回路15の形成は、確実に隣り合うパターンと非導通となるように、めっき層43だけでなく、基板10の一部も除去する。しかし、パターニング時に、めっき層43及び基板10の除去した除去物が飛散する。このため、配線回路15の表面にこの除去物が付着する虞がある。このような除去物が付着した状態の配線回路にドライバ回路基板を実装すると、配線回路とドライバ回路基板との間に除去物が介在する虞がある。
基板10に用いる材料は、セラミック材料であり、このため、除去物が介在された状態で基板とドライバ回路基板とを実装すると、基板及びドライバ回路基板の導通不良の発生の虞がある。
しかし本実施の形態のインクジェットヘッド1は、基板10及びドライバ回路基板16の接合後に、レーザーパターニング加工により、めっき層43及び実装部33Aの除去により発生する除去物が、基板10及びドライバ回路基板16間に介在することを防止できる。このため、接合不良を防止し、結果、基板10とドライバ回路基板16との接続の信頼性が向上する。
なお、本実施の形態のインクジェットヘッド1は、TCP31をめっき層43上に接合後、レーザーパターニング加工を行う構成であるため、インクジェットヘッド1の工程数を増やすことがない。
上述したように本実施の形態に係るインクジェットヘッド1によれば、基板19の配線回路15と、ドライバ回路基板16の配線回路36との接続において、基板10上にドライバ回路基板16を実装後、配線回路15の形成及び端子部33の形成を行ったため、導通不良を防止することが可能となる。このため、インクジェットヘッド1の信頼性の向上が可能となる。
なお、上述したインクジェットヘッド1は、一つの例示する実施形態であり、上述の製造方法に示す工程に限定されない。次に、図9の流れ図を用いて、第2の実施の形態に係るインクジェットヘッド1について説明する。
なお、第2の実施形態に係るインクジェットヘッド1は、上述した第1の実施形態に係るインクジェットヘッド1と、同様の構成を有しておいるが、その製造方法が異なる。
このため、第2の実施形態に係るインクジェットヘッド1には、第1の実施形態と同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
以下、第2の実施の形態に係るインクジェットヘッド1の製造方法について、具体的に説明する。なお、図9は第2の実施形態に係るインクジェットヘッド1の製造の工程の一例を示す流れ図である。
第2の実施形態に係るインクジェットヘッド1は、その製造方法として、以下の工程により製造される。先ず、図4に示すように、基板10に、一対の圧電部材13の素材である一対の圧電素材41を配置し、接着させる(ステップST21)。
次に、図5に示すように、圧電素材41を、フライス盤や切削盤等を用いた切削加工により、基板10の主面から例えば45°傾斜する傾斜面25を形成する(ステップST22)。
次に、図5の右方に示すように、圧電素材41に、接着剤層13cよりも深く、且つ、傾斜面25を連続させる溝42を、ダイシング用のダイヤモンドブレード等を用いて、互いに平行となるように複数形成する(ステップST23)。次に、圧電素材41が接合された基板10の外面にめっき層43を形成する(ステップST24)。
次に、レーザーパターニング法により、基板10上に設けられためっき層43をパターニングし、電極28及び配線回路15を加工する(ステップST25)。なお、このとき、めっき層43は、その一部、具体的には、後述の工程により端子部33が形成される(ドライバ回路基板16が接合される)部位に関しては、加工を行わない。
次に、基板10の側端面の切断又は側端面のめっき層43の除去を行う(ステップST26)。
次に、基板10に枠部材11を接着させる(ステップST27)。次に、ノズルプレート12を枠部材11の上面及び圧電部材13の上面に接着し、枠部材11の開口を閉塞する(ステップST28)。次に、レーザー加工法等により、ノズルプレート12の、圧力室26と対向する位置にそれぞれノズル23を形成する(ステップST29)。
次に、基板10にドライバ回路基板16を接合させる(ステップST30)。なお、ACF32によりTCP31を基板10に接合し、ドライバ回路基板16の実装部33Aを形成する。
具体的には、基板10に予め刻印された図示しない位置合わせマーク等に合わせて、基板10にACF32を介してTCP31を配置し、熱圧着によりドライバ回路基板16を基板10に実装する。これにより、実装部33Aとして、TCP31及びめっき層43間にACF32により導電する経路が形成される。なお、このとき、実装部33Aは、パターニングされた配線回路15と、ドライバ回路基板16の配線回路36とを一体にまとめて導通させる。
次に、レーザーパターニング法等により、実装部33Aをレーザー光でパターニングし、複数のパターンが形成された配線回路15と配線回路36とをそれぞれ対となるように接続する端子部33を加工する(ステップST31)。
端子部33を形成することで、ICチップ35と電極28とが、配線回路15、端子部33及び配線回路36を介して接続され、インクジェットヘッド1が製造されることとなる。
このように、本実施の形態に係るインクジェットヘッド1の製造方法では、実装部33Aとなるめっき層43は除いて配線回路15を先にパターニングし、その後ドライバ回路基板16を実装し、実装部33Aを端子部33に加工することで、導通不良を防止し、信頼性の向上が可能となる。インクジェットヘッド1を、上述した第2の実施の形態に係るインクジェットヘッド1の製造方法により製造することで、上述した第1の実施の形態に係るインクジェットヘッド1と同様の効果を得ることができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[1] 圧電部材を有する基板に、外部機器からの指示により前記圧電部材を駆動する外部回路基板を実装するインクジェットヘッドの製造方法において、
金属膜が形成された前記基板に前記外部回路基板を前記金属膜と導通させて接合し、
前記基板、前記金属膜及び前記外部回路基板の実装部にレーザー光を照射して、前記実装部のパターニングを行う
ことを特徴とするインクジェットヘッドの製造方法。
[2] 前記金属膜は、前記圧電部材にさらに形成され、
前記圧電部材及び前記基板にレーザー光を照射して、前記圧電部材の電極、及び、前記電極と前記実装部を接続する配線回路のパターニングを行う
ことを特徴とする[1]に記載のインクジェットヘッドの製造方法。
[3] 複数のノズルを有するノズルプレートと、
前記ノズルに対応する複数の圧力室、前記圧力室を加圧する側壁、及び、前記側壁に接続された電極を有し、前記電極から前記側壁に駆動パルス電圧を印加することで、前記圧力室を加圧して前記ノズルから液を吐出させる圧電部材と、
前記圧電部材が接着される基板と、
前記基板及び前記ノズルプレートに接着され、前記圧電部材を包囲することで、前記圧力室に前記液を供給する液室を形成する枠部材と、
前記基板上に設けられ、前記電極に接続された第1配線回路と、
第2配線回路を有し、外部機器からの指示により前記圧電部材を駆動する、前記外部機器に接続された外部回路基板と、
前記基板と前記外部回路基板を接合することで、前記第1配線回路及び前記第2配線回路を接続する端子部と、を備え、
前記端子部は、前記基板及び前記外部回路基板を接合した実装部を、レーザー光を照射してパターニングを行い、前記第1配線回路及び前記第2配線回路を接続することで形成されることを特徴とするインクジェットヘッド。
[4] 前記電極及び前記第1配線回路は、前記基板及び前記外部回路基板の接合後に、前記レーザー光を照射してパターニングを行うことで形成されることを特徴とする[3]に記載のインクジェットヘッド。
1…インクジェットヘッド、10…基板、11…枠部材、12…ノズルプレート、13…圧電部材、13a、13b…圧電板、13c…接着剤層、圧電板、14…共通液室、15…配線回路(第1配線回路)、16…ドライバ回路基板、19…基板、21…孔部、21A…供給口、21B…排出口、22…ノズル列、23…ノズル、25…傾斜面、26…圧力室、27…側壁、28…電極、31…テープ・キャリア・パッケージ(TCP)、32…異方性導電フィルム(ACF)、33…端子部、33A…実装部、34…樹脂フィルム、35…ICチップ、36…配線回路(第2配線回路)、41…圧電素材、42…溝、43…めっき層(金属膜)。

Claims (4)

  1. 圧電部材を有する基板に、外部機器からの指示により前記圧電部材を駆動する外部回路基板を実装するインクジェットヘッドの製造方法において、
    金属膜が形成された前記基板に前記外部回路基板を前記金属膜と導通させて接合し、
    前記基板、前記金属膜及び前記外部回路基板の実装部に渡ってレーザー光を照射して、前記金属膜及び前記実装部のパターニングを行う
    ことを特徴とするインクジェットヘッドの製造方法。
  2. 前記金属膜は、前記圧電部材にさらに形成され、
    前記圧電部材及び前記基板にレーザー光を照射して、前記圧電部材の電極、及び、前記電極と前記実装部を接続する配線回路のパターニングを行う
    ことを特徴とする請求項1に記載のインクジェットヘッドの製造方法。
  3. 複数のノズルを有するノズルプレートと、
    前記ノズルに対応する複数の圧力室、前記圧力室を加圧する側壁、及び、前記側壁に接続された電極を有し、前記電極から前記側壁に駆動パルス電圧を印加することで、前記圧力室を加圧して前記ノズルから液を吐出させる圧電部材と、
    前記圧電部材が接着される基板と、
    前記基板及び前記ノズルプレートに接着され、前記圧電部材を包囲することで、前記圧力室に前記液を供給する液室を形成する枠部材と、
    前記基板上に設けられ、前記電極に接続された第1配線回路と、
    第2配線回路を有し、外部機器からの指示により前記圧電部材を駆動する、前記外部機器に接続された外部回路基板と、
    前記基板と前記外部回路基板を接合することで、前記第1配線回路及び前記第2配線回路を接続する端子部と、を備え、
    前記第1配線回路及び前記端子部は、前記基板、前記基板に形成された金属膜及び前記外部回路基板を接合した実装部を、レーザー光を照射してパターニングを行うことで形成されることを特徴とするインクジェットヘッド。
  4. 前記電極は、前記基板及び前記外部回路基板の接合後に、前記レーザー光を照射してパターニングを行うことで形成されることを特徴とする請求項3に記載のインクジェットヘッド。
JP2010196025A 2010-09-01 2010-09-01 インクジェットヘッド及びインクジェットヘッドの製造方法 Expired - Fee Related JP5422521B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010196025A JP5422521B2 (ja) 2010-09-01 2010-09-01 インクジェットヘッド及びインクジェットヘッドの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010196025A JP5422521B2 (ja) 2010-09-01 2010-09-01 インクジェットヘッド及びインクジェットヘッドの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012051254A JP2012051254A (ja) 2012-03-15
JP5422521B2 true JP5422521B2 (ja) 2014-02-19

Family

ID=45905179

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010196025A Expired - Fee Related JP5422521B2 (ja) 2010-09-01 2010-09-01 インクジェットヘッド及びインクジェットヘッドの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5422521B2 (ja)

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60182751A (ja) * 1984-02-29 1985-09-18 Fujitsu Ltd 回路基板の配線パタ−ン形成方法
JPH09131866A (ja) * 1995-11-09 1997-05-20 Brother Ind Ltd インクジェットヘッドの製造方法
KR100761893B1 (ko) * 1998-11-14 2007-09-28 자아 테크날러쥐 리미티드 미세방울 침전 장치

Also Published As

Publication number Publication date
JP2012051254A (ja) 2012-03-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2012051253A (ja) インクジェットヘッド及びインクジェットヘッドの製造方法
JP4288399B2 (ja) マルチノズルインクジェットヘッド及びその製造方法
US7527361B2 (en) Liquid transporting apparatus, actuator unit, and method of producing liquid transporting apparatus
WO2001074591A1 (fr) Tete a jet d'encre a buses multiples
JP2006256145A (ja) 液体吐出ヘッド、画像形成装置及び液体吐出ヘッドの製造方法
JP2007152624A (ja) インクジェット記録装置、インクジェットヘッド、インクジェットヘッドチップ及びその製造方法
JP2007055243A (ja) 液体移送装置、アクチュエータユニット及び液体移送装置の製造方法
US7781324B2 (en) Method of producing wire-connection structure, and wire-connection structure
JP5422521B2 (ja) インクジェットヘッド及びインクジェットヘッドの製造方法
JP4274554B2 (ja) 素子基板および液体吐出素子の形成方法
JP2007090521A (ja) 振動板、振動板組立体、液滴吐出ヘッド、および液滴吐出装置
JP6604035B2 (ja) 液体吐出装置、及び液体吐出装置の製造方法
JP2011062895A (ja) インクジェットヘッド
JP2010284822A (ja) 記録ヘッド及びそれの製造方法
JP2006049783A (ja) 異方性導電接着フィルムの製造方法と電極接続方法
JP2006240296A (ja) 液体吐出ヘッド及びその製造方法並びに画像形成装置
JP3873166B2 (ja) サーマルインクジェットヘッド
JP2007062259A (ja) ヘッドモジュール、液体吐出ヘッド、液体吐出装置、及びヘッドモジュールの製造方法
JP2001347657A (ja) インクジェットヘッド及びインクジェット記録装置
US20050133256A1 (en) Method for manufacturing a printed circuit board that mounts an integrated circuit device thereon and the printed circuit board
JP2017185705A (ja) インクジェットヘッド記録装置
JP2009166334A (ja) 液体噴射ヘッド及び液体噴射装置
JP5879288B2 (ja) インクジェットヘッドおよびインクジェットヘッドの製造方法
JP2020066234A (ja) 液体吐出ヘッド
JP2001270115A (ja) インクジェット記録ヘッドおよびその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20121114

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121120

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130121

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20131029

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20131125

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5422521

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees