JP3873166B2 - サーマルインクジェットヘッド - Google Patents

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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、放熱性と絶縁性に優れた構造を備えたインクジェットヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、インクジェットヘッドからインクを用紙面に吐出して印字を行うプリンタがある。このプリンタによる印字方法は、インクジェットヘッドのインク吐出面に多数配列されている微細な孔(吐出ノズル)からインク滴を吐出させ、このインク滴(印字ドット)を紙、布などの印字媒体上に着弾させて吸収させ、これにより文字や画像等の印字を行なうものであり、騒音の発生が少なく、特別な定着処理を要することもなく且つフルカラー記録も比較的容易な記録方法である。
【0003】
インク滴を吐出させる方法としては、微細なインク加圧室に発熱体を配して、この発熱体に電気パルスを与えて発熱させ高速でインクと発熱体の界面に膜気泡を発生させ、その膜気泡の瞬間的な膨張力を利用して吐出ノズルからインク滴を吐出させるサーマル式のインクジェットヘッドがある。
【0004】
上記のサーマル式のインクジェットヘッドには、インク滴の吐出方向により、二通りの構成があり、一つは発熱体の表面に平行な方向へインク滴を吐出する構成のものであり、他の一つは発熱体の表面に垂直な方向にインク滴を吐出する構成のものである。中でも発熱体の表面に垂直な方向にインク滴を吐出する構成のものは、ルーフシュータ型又はトップシュータ型のインクジェットヘッドと呼称されており、発熱体の表面に平行な方向へインク滴を吐出する構成のものに比較して、消費電力が極めて小さくて済むことが知られている。
【0005】
このルーフシュータ型のインクジェットヘッドの製法としては、例えば6×25.4mm以上の直径の一枚のシリコンウエハ上に例えば90個以上に区画された10mm×15mm程度の大きさの多数のチップ基板の上に、LSI形成技術と薄膜形成技術を利用して、多数の発熱体と、これらを個々に発熱駆動する駆動回路と、これにインクを供給するインク流路と、インク滴を吐出する吐出ノズルとを、一括してモノリシックに形成する方法がある。
【0006】
また、上記のように10mm×15mm程度の大きさのチップ基板上に個々に作成されるインクジェットヘッドは、主としてインクジェットヘッドが用紙の幅方向に往復移動して印字を行うシリアルプリンタ用のインクジェットヘッドとして用いられるが、近年では、用紙の幅一杯の吐出ノズル列を有してプリンタ本体に固定され、用紙のみが移動して印字が行われるラインプリンタ用の大型長尺のインクジェットヘッドを作成するための基板として、大きさに限界のあるシリコンウエハではなくガラス基板を用いる方法も提案されている。
【0007】
図8(a),(b),(c) 、図9(a),(b),(c) 及び図10は、そのような従来のサーマルインクジェットヘッドの基本的な製造方法を工程順に示す図であり、図8(a),(b),(c) 及び図9(a),(b),(c) のそれぞれ上段は一連の工程において基板上に形成されていく状態の概略の平面図、下段は上段のA−A′断面矢視図である。
【0008】
尚、図8(a),(b),(c) 及び図9(a),(b),(c) には、簡便に図示するために、本来ラインプリンタ用のサーマルインクジェットヘッドであれば数千個というように多数形成される発熱抵抗体やオリフィス(インク吐出ノズル)を、ヘッド端部の6個のみで代表させて示している。また、これらの図には、説明の便宜上、オリフィスを1列のみ備えたモノクロ用のサーマルインクジェットヘッドを示している。
【0009】
先ず、工程1として、図8(a) に示すように、ガラス基板1の上面に、CuやAlなどの例えば厚さ5μm程度の金属膜からなる放熱層2を形成した後、その上にSi−O2 系あるいはTa−Si−O系などの例えば厚さ1〜2μmの酸化膜からなる絶縁層3を形成する。
【0010】
次に、工程2として、上記絶縁層3の上全面に、薄膜形成技術を用いて、Ta−Si−O−N系などからなる例えば厚さ5000Å程度の発熱抵抗膜と、その上にAuとW−Tiの二層構造またはAlなどの一層構造の配線を形成するための例えば厚さ8000Åの金属膜を形成した後、フォトリソグラフイ技術により、配線と熱抵抗体のパターン形成を行う。
【0011】
これにより、図8(b) に示すように、条形にパターン化された発熱抵抗膜4の発熱抵抗体4aとなる部分の一方の端部(図8(b) では右方端)に、個々の条形の上にそれぞれ重なって形成された個別電極5が接続され、発熱抵抗体4aの他端には、全条形部分に連続して重なって形成された共通電極6が接続されている。この工程で発熱抵抗体4aの配置及びその配設ピッチが決められる。また、上記の共通電極6の中央部には、発熱抵抗体4aの配列方向に平行に細長く延在して開口7が形成され、その開口7内に絶縁層3の面が露出している。
【0012】
続いて、工程3として、感光性ポリイミドなどの有機材料で厚さ20μm程度の膜を形成し、これをフォトリソグラフィー技術によりパターン化した後、300〜400℃で1〜2時間焼成することにより、所定の位置すなわち図8(c) に示すように発熱抵抗体4aと共通電極6を除く部分全面を覆い且つ各発熱抵抗体4a間に延び出して各発熱抵抗体4aを三方から囲むようにして、厚さ(高さ)10μmの隔壁8を形成する。
【0013】
更に、工程4として、ウェットエッチング又はサンドブラスト加工などにより先ず共通電極6の開口7内に露出する絶縁層3つまりガラス基板1の上面に、図9(a) に示すように、深さ約1/3程度のインク供給溝9を穿設し、このインク供給溝9の底部に連通し、ガラス基板1の裏面に貫通するインク供給孔11を穿設する。
【0014】
続いて、工程5として、図9(b) に示すように、厚さ10〜30μmのポリイミドフィルムの両面または片面に2〜5μmの熱可塑性ポリイミド等の接着剤をコーテングしてなるオリフィス板12を、隔壁8の上に載置し真空中にて200〜300℃に加熱しながら圧力を加えて、このオリフィス板12を隔壁8の上に貼設し、インク供給溝9から発熱抵抗体4aへ連通するインク流路13を形成する。
【0015】
更に、工程6として、オリフィス板12の上に、Al又はTiをなどからなる例えば厚さ0.5〜1μmの金属膜14を例えば真空蒸着などにより成膜し、この金属膜14に、フォトリソグラフィー技術により、直径20〜40μmのオリフィスパターン15を穿設してメタルマスクを形成する。
【0016】
続いて、工程7として、上記メタルマスクのオリフィスパターン15に従ってヘリコン波やECRなどのドライエッチング装置によりオリフィス板12をエッチングして、図9(c) に示すように、オリフィス16を一括形成する。これにより、ガラス基板1上に複数のサーマルインクジェットヘッド17が完成する。
【0017】
この後、工程8として、ダイシングソーなどによりカッテングして、個々のヘッドチップに分割して切り出し、図10に示すように、ドライバIC18を実装したTCP19を個別電極5と端子接続し、インク供給孔11の開口部を放熱板21のインク供給口22に合わせて、ダイボンディング剤23によりガラス基板1を放熱板21にダイボンディングすることにより、実用単位のサーマルインクジェットヘッドモジュール24が完成する。
【0018】
このサーマルインクジェットヘッドモジュール24は、プリンタに組み付けられ、外部のインクタンクから放熱板21のインク供給口22を介してインクを供給され、そのインクがインク供給孔11、インク供給溝9、インク流路13を流れて抵抗発熱体4aに供給され、抵抗発熱体4aが個別電極5により印字データに応じて選択的に駆動電圧を印加されて瞬時に発熱し、これにより、インクとの界面に膜気泡が発生し、その膜気泡の膨張力によりオリフィス16からインク滴が吐出されて不図示の用紙面に文字や画像が印字(印刷)される。
【0019】
従来、上記のように基板にガラスを用いる場合、駆動回路を除くインクジェットヘッド17部分をガラス基板1上に直接形成したのでは、ガラスはシリコンと比較して放熱特性に劣るため、図10で説明したようにオリフィス16からのインクの吐出を続けるうちに、発熱抵抗体4aで発生した熱がガラス基板1に蓄熱されて、適正なインクの吐出が出来なくなるという現象が発生することが判明している。上述の図8(a) に示したガラス基板1上に放熱層2を形成してその上に絶縁層3を形成する構造は、上記の不具合を解消するために提案されているものである。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、放熱層2は金属膜であるので確かに熱伝導率は高いが導電性材料でもある。したがって、この放熱層2の上に被着される絶縁層3に、もしピンホール等の欠陥があると、そのピンホールを介して個別電極5や発熱抵抗体4aが金属膜である放熱層2と接触し、この放熱層2を介して個別電極5同士あるいは発熱抵抗体4a同士が短絡する。このような短絡が起きると抵抗発熱体4aの発熱機能が損なわれ、インクジェットヘッド全体が不良となってしまうという不具合が発生する。したがって、絶縁層3はピンホ−ル等の欠陥の無い高い信頼性を持った絶縁層でなければならない。
【0021】
ところが、ピンホ−ル等の欠陥の無い高品質な絶縁層を形成するためには、ドライプロセスで成膜速度を低く抑えて緻密な膜を形成する必要がある。しかしそれでは生産性の低い成膜プロセスとなって工場の量産指向にそぐわない。また、そのような生産性の低い成膜プロセスを高価な成膜装置を使って実施するのでは製造コストの上昇が避けられない。また、ラインプリンタ用のヘッドのようにオリフィス数が増えると個別電極の配線数が増えるため短絡の発生率が高くなり生産歩留まりが低下する。このことは、どのような成膜方法によっても、同様であり、絶縁層をピンホールの無い高品質な膜として高速度で成膜することは極めて困難である。
【0022】
図11(a),(b) は、上記の問題を解決すべく本出願人による先の出願である特願2000−374854号出願において提案した主要部の構成を示す図である。尚、上記の図11(a) は図8(b) の上段の平面図を反時計回り方向に90度回転させた拡大図に対応しており、図11(b) は同図(a) のB−B′断面矢視図である。また、図8(a),(b) と同一構成部分には図8(a),(b) と同一の番号を付与して示している。
【0023】
図11(a),(b) に示すように、放熱層2′は個別電極5の形状に沿って条形に分割されて形成されている。これにより、その上に形成される絶縁層3にピンホール等の欠陥があっても、放熱層2′自体が個別電極5の形状に沿って条形に分割されているから、放熱層2′を介して個別電極5間で短絡が生じることがないようにしたものである。
【0024】
本発明の課題は、更なる改良を目的とし、高速に成膜が可能であり、たとえ絶縁層にピンホール等の欠陥があった場合でも個別電極間に短絡が発生しない構成を上記特願2000−374854号出願とは異なる方法で実現したサーマルインクジェットヘッドを提供することである。
【0025】
【課題を解決するための手段】
以下に、本発明に係わるサーマルインクジェットヘッドの構成を述べる。
本発明のサーマルインクジェットヘッドは、基板の一面に、放熱層、絶縁層、発熱抵抗体、信号電極と共通電極層、隔壁、及びオリフィスが設けられたオリフィス板を順次積層して形成し、上記基板の上記一面と逆側面に放熱体を配置し、上記信号電極と上記共通電極間に電圧を印加することにより上記発熱抵抗体を発熱させて該発熱抵抗体とインクとの界面に膜沸騰を発生させて上記インクを上記オリフィスより外部に吐出させるサーマルインクジェットヘッドにおいて、上記放熱層は上記信号電極の下層部を除いた箇所に設けられ、上記放熱層と上記放熱体とを熱結合する伝熱体を備えるように構成される。
【0026】
そして、例えば請求項2記載のように、上記伝熱体を介して上記放熱体と熱結合する上記放熱層は、上記基板の上記一面に形成された溝の中に設けて構成される。また、上記伝熱体は、例えば請求項3記載のように、上記基板の端部に設けて構成され、また、例えば請求項4記載のように、上記基板を貫通して設けられる。その場合、上記伝熱体は、例えば請求項5記載のように、上記基板に形成された貫通孔の壁面に貼設されて構成され、また、例えば請求項6記載のように、上記基板に形成された貫通孔に充填されて構成される。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら説明する。
図1(a) は、第1の実施の形態におけるサーマルインクジェットヘッドの製造工程中の放熱層の形成状態を示す平面図であり、同図(b) は同図(a) のC−C′断面矢視図、同図(c) はサーマルインクジェットヘッド完成後の同図(b) に示す部分の拡大図である。
【0028】
本例において、サーマルインクジェットヘッドの製造工程は、工程▲1▼のガラス基板の上の金属膜からなる放熱層とその上の絶縁層の形成、工程▲2▼の絶縁層の上の発熱抵抗体と個別電極及び共通電極の成膜とパターン化、工程▲3▼の隔壁の形成、工程▲4▼のインク供給溝とインク供給孔の穿設、工程▲5▼のオリフィス板の積層、工程▲6▼のオリフィス板へのオリフィスパターンメタルマスクの形成、工程▲7▼のオリフィスのドライエッチングによる形成、工程▲8▼のカッテングとダイボンディングによる実用単位のサーマルインクジェットヘッドモジュールの完成までの8工程があるが、これらの各工程は図8乃至図10で説明した従来の工程1〜工程8までの8工程と放熱層の形成方法が異なることを別にしてほぼ同様である。
【0029】
本例においては、工程▲1▼における放熱層の形成は、例えばCu(銅)、Al(アルミニューム)、Ti(チタン)などの金属を用い、先ずこれらの金属による例えばTiを1000Å、Cuを4.8μm、Tiを1000Åというように積層した多層膜や、Alだけを5μmというような単層膜を、スパッタ、真空蒸着、又は鍍金などにより形成する。
【0030】
次に、フォトリソグラフィー技術により、図1(a),(b) に示すように、ガラス基板25の上全面ではなく、およそ半面(同図(a),(b) に示す例では左半面)に放熱層26をパターン化する。この半面にパターン化された放熱層26には、基板中央寄りに位置し基板長手方向に平行に細長く延在して切り欠き孔27が形成される。この上全面に絶縁層28が被着され、同図(c) に示すように、上記の切り欠き孔27に対応する部分と、ガラス基板25左端部に対応する部分に切り欠きパターンが形成される。この切り欠き孔27に対応する部分の切り欠きパターン内にはガラス基板25の面が露出し、ガラス基板25左端部に対応する部分の切り欠きパターン内には放熱層26が露出する。
【0031】
そして、この後、工程▲2▼によって絶縁層28の上に発熱抵抗膜29及び電極膜31を成膜し、発熱抵抗体29a及び個別電極31aと共通電極31bをパターン化し、工程▲3▼において樹脂層の形成、フォトリソグラフィーとエッチングによるパターニング化、及び焼成によって隔壁32を形成し、工程▲4▼においてインク供給溝33とこれに連通するインク供給孔34を穿設する。
【0032】
このとき、上記の発熱抵抗体29aは、同図(c) に示すように、放熱層26の切り欠き孔27よりも基板中央寄りに形成されている細長い部分の外端部に沿って配置され、インク供給溝33は放熱層26の切り欠き孔27内に、その縁部よりも内側に開口して形成される。
【0033】
上記放熱層26と発熱抵抗体29aとの位置関係は、視点を変えると、放熱層26は発熱抵抗体29aの右端部位置でそれより右方を切除された形状で基板面と段差を形成している。これにより、絶縁層28、個別電極31a及びこの個別電極31a下層の発熱抵抗膜29は、発熱抵抗体29aより右方で順次段差を形成している。換言すれば、個別電極31aの下部層には放熱層26は存在していない。
【0034】
この後、工程▲5▼によりオリフィス板35を積層し、工程▲6▼及び工程▲7▼によりオリフィス36を形成した後、工程▲8▼において、チップ化したガラス基板25のインク供給孔34を放熱体としての放熱板37のインク供給口38に合わせてダイボンディング剤39によりダイボンディングしてインクジェットヘッドモジュール40を完成させる。このとき、特には図示しないが、図10の場合と同様に、ドライバICを実装したTCPと個別電極31aとを端子接続する。
【0035】
また、このとき、図1(c) に示すように、上記ガラス基板25左端部に露出する放熱層26から放熱板37の左端部にかけて一帯に、ディスペンサ(基板ユニット製造ライン等において回路基板上に載置・搭載される電子部品を回路端子に接続するための半田ベーストを回路基板上に塗布する装置)により、例えばAgペースト等からなる伝熱体としての伝熱ペースト41を塗布し、これを硬化させることによって、放熱層26と放熱板37とを伝熱ペースト41を介して熱結合させる。
【0036】
これにより、図1(c) に示すように共通電極31bと発熱抵抗体29aの下部のみに配設された、つまり図1(a),(b) に示すようにガラス基板25の半面という通常よりも狭い面に被着された放熱層26に発熱抵抗体29aの発熱によって蓄熱された熱は、この放熱層26と放熱板37間が伝熱ペースト41により熱結合されていて積極的に熱を外部に逃がす構造となっていることにより、放熱層26に不必要に蓄熱されることなく適宜に放散され、適正な印字性能を維持することができる。
【0037】
ここで、放熱層26を図1(c) に示すように共通電極31bと発熱抵抗体29aの下部のみに配設した理由、換言すれば、個別電極31aの下部層から放熱層26を除去して構成した理由を説明する。
図2(a),(b) は、上記個別電極31aの下部層から放熱層26を除去して構成した理由を説明する図であり、同図(a) は、インクジェットヘッドモジュール40がプリンタ本体に実装される際にこれと共に同じく実装されるワイピング部材を示す図であり、同図(b) はインクジェットヘッドを上記ワイピング部材と寸法的に対応付けて簡略に示す図である。尚、同図(b) には、図1(a),(b),(c) と同一構成部分には図1(a),(b),(c) と同一の番号を付与して示している。また、放熱層は図示を省略している。
【0038】
同図(a) に示すサーマルインクジェットヘッドにおいて、オリフィス36の配設ピッチが42.3μmであって発熱抵抗体29aの寸法が25×25μm2 であるとき良好なインクの発泡特性が得られる構造であるとする。この発熱抵抗体29aの一方の端部からオリフィス板35の端部(図2(b) では右端部)までの1.5mmと、更にそれから外部に露出した分の1mmを足した合計2.5mmの長さの個別電極31aが延在して配設されている。
【0039】
個別電極31aの上記外部に露出した1mmの部分はFPC又はTCPとの接合を行うための接合部であり、この接合を確実に行うためには、このように少なくとも1mmの長さが必要である。また、オリフィス板35の下部層となる発熱抵抗体29aの一方の端部からオリフィス板35の端部まで延在する部分の個別電極31aの長さ1.5mmは、オリフィス板35が少なくともこれだけの幅が必要であることから自動的に決まる長さである。
【0040】
すなわち、オリフィス36のインク吐出後のノズルの清掃を行うワイピング部材42のブレード43は、ノズルの清掃を確実に行うための寸法として少なくとも幅2mmは必要である。すなわちオリフィス36に対向する中心から端部までの長さとしては1mm必要である。
【0041】
これに対するオリフィス板35としては、発熱抵抗体29aの端部からオリフィス板35の端部までの長さとして上記の1mmにクリアランス0.5を加えた1.5mmの長さが必要である。結局この長さ1.5mmに上記露出部の長さ1mmを加えた合計2.5mmの長さの個別電極31aを配置する必要がある。
【0042】
ここで、個別電極31aの幅を35μm、上記のように長さを2.5mmとすると、個別電極31aの面積は87500μm2 である。これに対して発熱抵抗体29aは幅と長さ共に25μmであるから、その面積は625μm2 である。したがって、発熱抵抗体29aと個別電極31aの面積比は「625:87500」すなわち「1対140」である。換言すれば、絶縁膜28に発生する技術上避けることのできないピンホールによって個別電極31a(実際には発熱抵抗膜29が介在するが)と図示を省略した放熱層との間に発生する電気的短絡は、発熱抵抗体29aの部分での発生率に対し、個別電極31aの部分での発生率は140倍となる。
【0043】
本発明において放熱層26を図1(c) に示すように共通電極31bと発熱抵抗体29aの下部のみに配設し、個別電極31aの下部層から放熱層26を除去した構成は上記の短絡発生率に基づいている。すなわち、個別電極31aの下部層に放熱層を形成しない構造とすることにより、短絡の発生率を、従来構造の1/140以下となるようにしたものである。
【0044】
図3(a) は、第2の実施の形態におけるサーマルインクジェットヘッドの製造工程中の放熱層の形成状態を示す平面図であり、同図(b) は同図(a) のD−D′断面矢視図、同図(c) はサーマルインクジェットヘッド完成後の同図(b) に示す部分の拡大図である。尚、同図(a),(b),(c) に示す構成は、放熱層を除けば図1(a),(b),(c) に示した構成と同一であるので、放熱層以外の構成部分には図1(a),(b),(c) と同一の番号を付与して示している(実際には放熱層の構成が異なることに伴い絶縁層、発熱抵抗膜、及び電極膜も変形しているが、これらは工程上では図1の場合と同一であるので、ここでは構成上も同一とみなして同一番号を付与している)。
【0045】
図3(a),(b),(c) に示すように、このサーマルインクジェットヘッドは、放熱層44がその表面をガラス基板25の上面と同一平面に露出させて形成される。すなわち、本例の工程▲1▼では、先ずガラス基板25の上面に図3(a),(b) に示すような後から作る放熱層44と同一形状の溝45を穿設し、この溝45内に放熱層44を形成する。上記の溝45は比較的広い溝であるので、サンドブラスト加工で容易に形成することができる。
【0046】
この本例の構成は、放熱層44がガラス基板25と同一面に形成されるので、同図(c) に示すように、絶縁層28、発熱抵抗膜29、及び個別電極31aはいずれも平面状に形成され、どこにも段差は形成されないから、往々にして段差部で発生する成膜の不均一性の問題や、この不均一性に起因する個別電極31aの断線などの問題を解消することができる。
【0047】
図4(a) 〜(e) は、上記第2の実施形態の変形例を示す図であり、同図(a) はこのサーマルインクジェトヘッドの製造工程中の放熱層を形成する状態を示す平面図、同図(b) は同図(a) のE−E′断面矢視図、同図(c) は同図(b) のF−F′断面矢視図、同図(d) はサーマルインクジェットヘッド完成後の同図(b) で示す部分の拡大図、同図(e) はサーマルインクジェットヘッド完成後の同図(c) で示す部分の拡大図である。尚、同図(a) 〜(e) に示すサーマルインクジェットヘッドは、放熱層とインク供給溝を別にすれば図3(a),(b),(c) に示したサーマルインクジェットヘッドと同一の構成であるので、放熱層とインク供給溝以外の構成部分には図3(a),(b),(c) と同一の番号を付与(但し説明に必要な部分のみ、他は省略)して示している。
【0048】
図4(a) 〜(e) に示すように、インク供給溝46は一本の溝ではなく、複数個の溝に分割して形成される。これに応じて、放熱層47は、図1及び図3の場合ではインク供給溝33を挟んで左右に分かれていた部分が、この例では図4(a),(c),(e) に示すように、インク供給溝46と46との間に左右の連結部47aが形成される。これにより、放熱層47の発熱抵抗体29aから伝熱ペースト41(図1(c) 参照)との結合部47bまでの伝熱経路が連結部47aの分だけ増加するので、より一層の外部への熱の放散が容易となる。
【0049】
上記第1及び第2の実施の形態では、いずれもガラス基板25の上面に形成された放熱層26(44又は47)とダイボンデングされる放熱板37とを伝熱ペースト41によって熱結合する例を挙げて説明しているが、伝熱ペースト41によって放熱層26と熱結合するのは、ダイボンデングされる放熱板37と限るものではなく、ガラス基板25の下面に他の放熱層を形成して、この下面放熱層に熱結合するようにしてもよい。この例を第3及び第4の実施の形態として以下に説明する。
【0050】
図5(a) は、第3の実施の形態におけるサーマルインクジェットヘッドの製造工程中の上面放熱層の形成状態を示す平面図であり、同図(b) は同図(a) のG−G′断面矢視図であり下面放熱層も示している。また、同図(c) はサーマルインクジェットヘッド完成後の同図(b) に示す部分の拡大図である。
【0051】
尚、図5(a),(b),(c) に示す構成は、下面放熱層、スルーホール、及び金属膜を別にすれば図3(a),(b),(c) に示した構成と同一であるので、下面放熱層、スルーホール、及び金属膜以外の構成部分には図3(a),(b),(c) と同一の番号を付与(但し説明に必要な部分のみ、他は省略)して示している。
【0052】
図5(a),(b) に示すように、先ず、ガラス基板25には、この場合も上面のほぼ1/2の狭い範囲に形成される放熱層44(以下、上面放熱層44という)に加えて下面にも、但し下面の場合は下面全面に、放熱層48(以下、下面放熱層48という)が形成される。
【0053】
そして、上面放熱層44には、後の工程で同図(c) に示すインク供給溝33が形成されるべき部分に切り欠き孔27が形成されると共に、サーマルインクジェットヘッドとして完成後にガラス基板25の左端部に露出する露出部分44aには、上面放熱層44からガラス基板25を貫通して下面放熱層48の面に開口するスルーホール51が形成され、このスルーホール51の上下の開口部縁部及び内壁に金属膜52が形成されている。
【0054】
このスルーホール51は、後から形成されるインク供給溝33やインク供給孔34と同様に、ガラス基板25の上下両面からサンドブラスト加工などによって穿設する。また、金属膜52は、スルーホール51の上下の開口部縁部及内壁を除く部分にレジストを塗布したのち無電解鍍金により成膜する。この金属膜52により上面放熱層44と下面放熱層48とが物理的つまり導熱的に接続(熱結合)される。
【0055】
この後、同図(c) に示すように、下面放熱層48を介してガラス基板25をダイボンデング剤39により放熱板37にダイボンデングして、実用単位のインクジェットプリントヘッド53を完成させる。
この構成において、発熱抵抗体29aの発熱により上面放熱層44に伝達される熱は、スルーホール51壁面の金属膜52によって良く下面放熱層48に伝達され、下面放熱層48から放熱板37を介して外部に効率良く放散される。
【0056】
図6(a),(b) は、上記第3の実施の形態のサーマルインクジェットヘッドの変形例を説明する図である。図6(a) に示すように、ガラス基板25上に図5(c) に示したサーマルインクジェットヘッド53の構成と同形のものを作成し、大型の放熱板37上にダイボンデングした後、各インクジェットプリントヘッド毎に個々のヘッドチップとしてダイシングソーなどで切り出す際に、図3(a) のH−H′で示すように、スルーホール51の長手方向の中心線に沿って主部53−1と端部53−2に切り分けて、端部53−2を廃棄し、主部53−1を同図(b) に示すインクジェットヘッド55とする。同図(b) は、同図(a) の端部53−2を切り離した後のJ−J′矢視拡大断面図である。
【0057】
このインクジェットヘッド55の形状は、ガラス基板25の端面に金属膜52(図6(a) のスルーホール51内壁の両面に成膜された金属膜52の半面分)が形成された形状となっている。インクジェットヘッド55を、このように形成しても、発熱抵抗体29aから放熱された熱を基板裏面に効率良く伝達して外部に放散させることができると共に、端部53−2を切り離した分だけ、全体を小型に形成することができ、プリンタ本体の小型化に貢献できる。
【0058】
尚、上述した第2の実施形態の変形例、第3の実施形態、及び第3の実施形態の変形例は、いずれも放熱層をガラス基板の上面の溝内に充填した形状の場合について例示しているが、これに限ることなく、放熱層を第1の実施形態のようにガラス基板の上面に積層した形状の場合にも適用できることは勿論である。
【0059】
図7(a) は、第4の実施の形態におけるサーマルインクジェットヘッドの製造工程中の上面放熱層の形成状態を示す平面図であり、同図(b) は同図(a) のK−K′断面矢視図で下面放熱層も示す図、同図(c) はサーマルインクジェットヘッド完成後の同図(b) に示す部分の拡大図である。尚、図7(a),(b),(c) に示す構成は、熱伝導部材を別にすれば、図5(a),(b),(c) に示した構成と同一であるので、熱伝導部材以外の構成部分には図5(a),(b),(c) と同一の番号を付与(但し説明に必要な部分のみ、他は省略)して示している。
【0060】
図7(a),(b) に示すように、本例においては、図5(a),(b) の場合と同様に上面放熱層44、切り欠き孔27、下面放熱層48、スルーホール51等は形成されるが、スルーホール51の内壁には図5(a),(b),(c) に示したような金属膜52は形成されない。そして、その金属膜52に代って、図7(c) に示すように、スルーホール51内に熱伝導部材56が充填される。
【0061】
この熱伝導部材56は、同図(c) に示すように、ガラス基板25上に完成したインクジェットヘッド57が放熱板37にダイボンデングされた後、ディスペンサにより、Agペースト等の伝熱ペースト又は金属粒子を含有した樹脂をスルーホール51内に流し込んで硬化させることにより形成する。
【0062】
このスルーホール51内に熱伝導部材56を充填して熱結合を形成する方法は、スルーホール51の内壁に金属膜52を貼設するのに比較して方法が容易であるため生産性に優れるという利点がある。
このように、スルーホール51内に熱伝導部材56を充填することにより、ガラス基板25両面の上面放熱層44及び下面放熱層48ばかりでなく、放熱板37ともダイボンデング剤39を介さずに直接広く熱結合することが可能となる。この場合も、基板上面の発熱抵抗体29aから放熱された熱を基板裏面に効率良く伝達して外部に放散させることができる。
【0063】
また、この構成も、上記のように放熱層をガラス基板の上面の溝内に充填した形状の場合のみではなく、放熱層をガラス基板の上面に積層した形状の場合にも適用できることは勿論である。
【0064】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明によれば、ガラス基板上面の放熱層を共通電極及び発熱抵抗体の下部にのみ形成し個別電極の下部層には形成しないので、高速な成膜を行うことによってたとえ絶縁層にピンホール等の欠陥が生じた場合でも個別電極同士が放熱層を介して短絡することを防止することができ、これにより、高速成膜によって低コストであり且つ特殊形状の放熱層によって短絡発現性が極めて低いサーマルインクジェットヘッドを提供することが可能となる。
【0065】
また、基板表面の放熱層を基板下面の放熱部と伝熱部材で熱結合した構造とするので、個別電極下部層への広がりを持たない狭い形状の放熱層であってもその放熱層の熱を基板裏面に効率良く伝えることができ、これにより、狭い形状の放熱層の高い放熱特性を維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a) は第1の実施の形態におけるサーマルインクジェットヘッドの製造工程中の放熱層の形成状態を示す平面図、(b) は(a) のC−C′断面矢視図、(c) は(b) のサーマルインクジェットヘッド完成後の拡大図である。
【図2】個別電極の下部層から放熱層を除去した理由を説明する図であり、(a) はインクジェットヘッドモジュルと共にプリンタ本体に実装されるワイピング部材を示す図、(b) はガラス基板上に完成したインクジェトヘッドをワイピング部材と寸法的に対応付けて示す図である。
【図3】 (a) は第2の実施の形態におけるサーマルインクジェットヘッドの製造工程中の放熱層の形成状態を示す平面図、(b) は(a) のD−D′断面矢視図、(c) は(b) のサーマルインクジェットヘッド完成後の拡大図である。
【図4】第2の実施形態の変形例を示す図であり、(a) は放熱層の形状を示す平面図、(b) は(a) のE−E′断面矢視図、(c) は(b) のF−F′断面矢視図、同図(d) はサーマルインクジェットヘッド完成後の同図(b) で示す部分の拡大図、(e) はサーマルインクジェットヘッド完成後の(c) で示す部分の拡大図である。
【図5】 (a) は第3の実施の形態におけるサーマルインクジェットヘッドの製造工程中の上面放熱層の形成状態を示す平面図、(b) は(a) のG−G′断面矢視図で下面放熱層も示す図、(c) はサーマルインクジェットヘッド完成後の(b) に示す部分の拡大図である。
【図6】 (a),(b) は第3の実施の形態のサーマルインクジェットヘッドの変形例を説明する図である。
【図7】 (a) は第4の実施の形態におけるサーマルインクジェットヘッドの製造工程中の上面放熱層の形成状態を示す平面図、(b) は(a) のK−K′断面矢視図で下面放熱層も示す図、(c) はサーマルインクジェットヘッド完成後の(b) に示す部分の拡大図である。
【図8】 (a),(b),(c) は従来のサーマルインクジェットヘッドの基本的な製造方法を工程順に示す図(その1)である。
【図9】 (a),(b),(c) は従来のサーマルインクジェットヘッドの基本的な製造方法を工程順に示す図(その2)である。
【図10】従来の完成したサーマルインクジェットヘッドモジュールの側断面図である。
【図11】 (a),(b) は本出願人による改良された従来のサーマルインクジェットヘッドの主要部の構成を示す図である。
【符号の説明】
1 ガラス基板
2、2′放熱層
3 絶縁層
4 発熱抵抗膜
4a 発熱抵抗体
5 個別電極
6 共通電極
7 開口
8 隔壁
9 インク供給溝
11 インク供給孔
12 オリフィス板
13 インク流路
14 金属膜
15 オリフィスパターン
16 オリフィス
17 サーマルインクジェットヘッド
18 ドライバIC
19 TCP
21 放熱板
22 インク供給口
23 ダイボンディング剤
24 サーマルインクジェットヘッドモジュール
25 ガラス基板
26 放熱層
27 切り欠き孔
28 絶縁層
29 発熱抵抗膜
29a 発熱抵抗体
31 電極膜
31a 個別電極
31b 共通電極
32 隔壁
33 インク供給溝
34 インク供給孔
35 オリフィス板
36 オリフィス
37 放熱板
38 インク供給口
39 ダイボンディング剤
40 インクジェットヘッドモジュール
41 伝熱ペースト
42 ワイピング部材
43 ブレード
44 放熱層(上面放熱層)
44a 露出部分
45 溝
46 インク供給溝
47 放熱層
47a 連結部
47b 結合部
48 放熱層(下面放熱層)
51 スルーホール
52 金属膜
53 サーマルインクジェットヘッド
53−1 主部
53−2 端部
55 サーマルインクジェットヘッド
56 熱伝導部材
57 サーマルインクジェットヘッド

Claims (6)

  1. 基板の一面に、放熱層、絶縁層、発熱抵抗体、信号電極と共通電極層、隔壁、及びオリフィスが設けられたオリフィス板を順次積層して形成し、前記基板の前記一面と逆側面に放熱体を配置し、前記信号電極と前記共通電極間に電圧を印加することにより前記発熱抵抗体を発熱させて該発熱抵抗体とインクとの界面に膜沸騰を発生させて前記インクを前記オリフィスより外部に吐出させるサーマルインクジェットヘッドにおいて、
    前記放熱層は前記信号電極の下層部を除いた箇所に設けられ、
    前記放熱層と前記放熱体とを熱結合する伝熱体を備える
    ことを特徴とするサーマルインクジェットヘッド。
  2. 前記伝熱体を介して前記放熱体と熱結合する前記放熱層は、前記基板の前記一面に形成された溝の中に設けられることを特徴とする請求項1記載のサーマルインクジェットヘッド。
  3. 前記伝熱体は、前記基板の端部に設けられることを特徴とする請求項1又は2記載のサーマルインクジェットヘッド。
  4. 前記伝熱体は、前記基板を貫通して設けられることを特徴とする請求項1又は2記載のサーマルインクジェットヘッド。
  5. 前記伝熱体は、前記基板に形成された貫通孔の壁面に貼設されることを特徴とする請求項4記載のサーマルインクジェットヘッド。
  6. 前記伝熱体は、前記基板に形成された貫通孔に充填されることを特徴とする請求項4記載のサーマルインクジェットヘッド。
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