JP5422236B2 - 撮像装置 - Google Patents

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Description

本発明は、撮像装置に関する。
これまで、CMOS撮像素子(CIS:CMOS (Complementary Metal Oxide Semiconductor) Image Sensor)等の固体撮像素子において、半導体装置の微細化に伴い、画素の微細化が進められてきている。しかしながら、微細化に伴いいくつかの課題が浮上している。例えば、フォトダイオード(PD)開口面積の減少、飽和電子数の減少、画素周辺部における斜め入射に起因する感度の低下、などが挙げられる。特に、フォトダイオードの開口面積は微細化の影響を最も受け、長波長光の回折限界に近づきつつある。
かかる問題に対応するため、近年、トランジスタ層の裏面から光を受光する裏面照射型CIS(BICIS:Back Illuminated CMOS Image Sensor)等の裏面照射型の固体撮像素子が提案されている(例えば、特許文献1)。裏面照射型CISでは、マイクロレンズとフォトダイオードとの間に配線層を挟まないため、開口率を大幅に向上させることができる。これにより、前述した、フォトダイオードの開口面積の減少や飽和電子数の減少といった課題の解決が可能となる。また、画素周辺部における斜め入射に起因する感度の低下も軽減することができる。このように、裏面照射型CISは、微細化に伴う問題に根本的に対応可能な構造を持つ。
また、裏面照射型CISの利点として、配線層デザインの自由化や、増幅トランジスタサイズを大きくデザインできることに伴う低1/fノイズ化の実現が挙げられる。さらに、CMOSに係る先端的プロセス技術であるCu配線との良好な整合性の確保も挙げられる。すなわち、裏面照射型CISは、Cu拡散を防止するためのSiN膜において入射光が反射するという問題に無関係な構造を有するため、このようなCu配線との良好な整合性を確保することができる。
ここで、かかる構成を有する固体撮像素子を固体撮像装置として機能させるためには、固体撮像素子を外部回路と結線する必要がある。これに関し、特許文献1では、パッド領域において、半導体層の内部に第1の電極層を形成する工程と、パッド領域において、半導体層の裏面側、すなわち光が入射する側、より第1の電極層に達する開口を形成する工程と、パッド領域において、開口内に導電層を埋め込む工程と、半導体層の裏面側に導電膜を形成する工程と、導電膜をパターニングすることにより、パッド領域及びオプティカルブラック領域に、それぞれ第2の配線層及び遮光膜の少なくとも一部を同時に形成する工程と、撮像領域において、半導体層の裏面側にカラーフィルタまたはオンチップレンズを形成する工程と、を用いて第1の電極層を電気的に外部に導いている。
しかしながら、特許文献1で開示された構成によれば、カラーフィルタ(CF)やマイクロレンズ(ML)が形成されたセンサ面と同一表面上に、第1の電極層を露出するための開口を形成する必要がある。このため、センサ面と第1の電極層とが共に半導体層の裏面側にあることから、開口形成工程に起因してセンサ領域が物理的あるいは化学的影響を受け、これにより性能が低下する可能性がある。また、マイクロレンズのような凹凸部が形成された後に外部と結線する場合には、かかる凹凸部の影響により結線に係る配線を構築するためのリソグラフィ工程などへ好ましくない影響を与える可能性がある。
特開2005−347707号公報
本発明は、性能が良好に確保される撮像装置を提供する。
本発明の一態様によれば、第1主面と前記第1主面とは反対側にあり第1キャビティが設けられた第2主面とを有し、前記第1主面側に設けられた光を検出する検出部と、前記検出部と電気的に接続された第1の配線と、が設けられたセンサ基板と、前記センサ基板の前記第2主面に接する第3主面を有し、第2の配線が設けられた支持基板と、前記第1キャビティの内部に設けられ、前記第1の配線と前記第2の配線とを接続する接続体と、を備え、前記第1キャビティは、前記センサ基板に向かって拡開した内壁面を有し、前記センサ基板と前記支持基板とは、前記第2主面及び前記第3主面において一体的に接合されてなることを特徴とする撮像装置が提供される。
また、本発明の他の一態様によれば、第1主面と前記第1主面とは反対側の第2主面とを有し、前記第1主面側に設けられた光を検出する検出部と、前記検出部と電気的に接続された第1の配線と、が設けられたセンサ基板と、前記センサ基板の前記第2主面に接し第1キャビティを有する第3主面を有し、第2の配線が設けられた支持基板と、前記第1キャビティの内部に設けられ、前記第1の配線と前記第2の配線とを接続する接続体と、を備え、前記第1キャビティは、前記センサ基板に向かって拡開した内壁面を有し、前記センサ基板と前記支持基板とは、前記第2主面及び前記第3主面において一体的に接合されてなることを特徴とする撮像装置が提供される。
本発明によれば、性能が良好に確保される撮像装置が提供される。
本実施形態に係る撮像装置を例示する模式断面図である。 図1のA−A線断面図である。 撮像装置1の他の構成を例示する模式断面図である。 本実施形態と対比される比較例に係る撮像装置100の製造過程を例示する模式断面図である。 本実施形態に係る撮像装置1の製造過程を例示する模式断面図である。 撮像装置1の他の構成を例示する模式図である。 撮像装置1の製造方法を例示する模式工程断面図である。 撮像装置1の製造方法を例示する模式工程断面図である。 撮像装置1の製造方法を例示する模式工程断面図である。 撮像装置1の製造方法を例示する模式工程断面図である。 センサ基板10と支持基板20とを接合する際の自己整合効果を例示する模式断面図である。 封止剤32を用いた撮像装置1の製造方法を例示する模式工程断面図である。 封止剤32を用いた撮像装置1の製造方法を例示する模式工程断面図である。
以下、図面を参照し、本発明の実施形態について説明する。なお、各図面中、同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
図1は、本実施形態に係る撮像装置を例示する模式断面図である。
図2は、図1のA−A線断面図である。
図1に表したように、本実施形態に係る撮像装置1は、マイクロレンズ(撮像レンズ)40と、マイクロレンズ40を透過した光を感知して検出する検出手段11を有するセンサ基板10と、センサ基板10と接しセンサ基板10を機械的・構造的に支持する支持基板20と、を備える。裏面照射型CIS(BICIS)では、センサ基板10を薄膜化する工程やその後の実装工程などにおいてセンサ基板10をプロセス上強固に支持する必要があり、このために撮像装置1では支持基板20を設けている。そして、プロセス上の安定性の確保などのため、センサ基板10と支持基板20との接合領域は、広い領域で高い平坦性が確保されている。また、センサ基板10と支持基板20との間の電気接続を熱圧着で実施するとともに、接続金属の界面への流出を回避するため、後に詳述するようにビア開口部などの配線接続領域に凹部形状のキャビティ領域(接続部30)を備えている。
以下、光が入射する側、換言すれば矢印Lで示す光の進行方向の上流側を「入射側」あるいは「光の上流側」と、また光の進行方向の下流側を「光の下流側」ということがある。
マイクロレンズ40とセンサ基板10との間には、赤、緑、青などの光を選択的に透過させるカラーフィルタ41や、暗電流(光が入射しないときに、熱などにより発生する電流)等のノイズを除去するためのオプティカルブラック42を設けてもよい。なお、画素4aのように、オプティカルブラック42の入射側にはカラーフィルタ41が設けられてもよく、この場合、画素4aにおいてはカラーフィルタ41の機能は発現されず、オプティカルブラック42の機能のみが発現されるようにすることができる。マイクロレンズ40、カラーフィルタ41、及びオプティカルブラック42には、例えば樹脂を用いることができる。
以下、各構成要素について詳細に説明する。
まず、センサ基板10について説明する。
図1に表したように、センサ基板10は、光が入射する面(入射面10b)と、入射面10bに対向し支持基板20と接する第1の面10aと、を有する。第1の面10aは、入射面10bよりも光の下流側に位置する。センサ基板10の厚さは、例えば5μm程度とすることができる。
センサ基板10において、入射面10b側には、光を検出する検出手段11が内設されている。検出手段11は、光を電気信号に変換する光電変換手段とすることができ、例えば図1に表したようにフォトダイオードとすることができる。フォトダイオード11は、例えば図1に表したように、一画素において入射側から順に、p型半導体層111と、n型半導体層112と、を有することができる。n型半導体層112は、画素4bのように、n型半導体基板112aと、n型半導体基板112aの入射側に設けられ、n型半導体をエピタキシャル成長させて形成したn型エピタキシャル層112bと、を有してもよい。また画素間には、画素間を光学的に分離するため、p型半導体などからなる素子分離領域113を有することができる。なお、検出手段11は、素子分離のためのSTI(Shallow Trench Isolation)構造114を有してもよい。
また、検出手段11の入射側には、SiNなどからなる反射防止層13を設けてもよく、反射防止層13と検出手段11との間にはSiOなどからなる絶縁層14を設けてもよい。また、図示しないが、検出手段11の入射側に、赤外線を遮断するフィルター(IRカットフィルター)を設けてもよい。これにより、赤外線の影響による色相の変化が抑制される。
センサ基板10において、検出手段11よりも光の下流側(第1の面10a側)には、検出手段11と電気的に接続する第1の配線12が内設されている。第1の配線12はデータ転送部の役割を有し、その材料にはAlなどの金属を用いることができる。また、第1の配線12には、後述する接続部30に連通する電極15が接続している。電極15には、例えばAlなどの金属を用いることができる。また、電極15は、後述する接続体31との良好な接続を得るために、主面(第1の面10aに平行な面)方向に広がったパッド状にすることができる。また、電極15と接続体31との間には、両者を良好に接合させるための図示しないバンプ下地金属(UBM:Under-bumped metal)を設けてもよい。第1の配線12及び電極15の周囲には、層間絶縁層16が設けられている。層間絶縁層16には任意の絶縁体を用いることができ、例えばTEOS(Tetraethyl orthosilicate)を用いることができる。
また、センサ基板10において、第1の面10a及びその近傍領域には、支持基板20との接合を良好に行うための絶縁層17を設けてもよい。絶縁層17の材料は、支持基板20との接合に係る親和性を考慮して適宜選択することができ、支持基板20にシリコン系の材料を用いる場合には例えばSiOなどとすることができる。
次に、支持基板20について説明する。
図1に表したように、支持基板20は、センサ基板10と接する第2の面20aを有し、センサ基板10を機械的・構造的に支持している。支持基板20の厚さは、例えば700〜800μmとすることができる。支持基板20は、単結晶Siなどからなる本体部21を有し、第2の配線22を内設する。第2の配線22は、スルービア配線とすることができ、その材料にはCuなどの金属を用いることができる(メタルポスト)。本体部21と第2の配線22との境界を含め、本体部21の周囲には、SiOなどからなる絶縁層24が設けられている。第2の配線22は、後述する接続部30を介して第1の配線12と電気的に接続し、データ転送の役割を有する。
次に、接続部30について説明する。
図1に表したように、撮像装置1は、キャビティ領域としての接続部30を有する。接続部30は、センサ基板10と支持基板20との間に介在し、センサ基板10と支持基板20との接合面50、すなわち第1の面10a及び第2の面20a、と連通している。図1では、接合面50に連通しセンサ基板10と支持基板20とにより囲まれた領域が、接続部30となる。接続部30は、例えば、支持基板20側に数μm〜数十μm程度突出し、主面上の径または一辺の長さを数μm〜数十μm程度とした形状にすることができる。 接続部30は、センサ基板10と支持基板20の少なくともいずれかの主面が後退することにより接合面50に向けて拡開した内壁面を有する。図1に表した具体例の場合、支持基板20の主面が後退し、テーパ状の内壁面が形成されている。
接続部30は、導電性の材料からなる接続体31を内包している。接続体31は電極15を介して第1の配線12に電気的に接続しているとともに、第2の配線22にも電気的に接続している。すなわち、接続部30は、第1の配線12及び第2の配線22と電気的に接続する。
図1に表したように、接続体31は、接続部30を完全に充填している訳ではない。すなわち、キャビティ領域30としての接続部30は、接続体31により充填された部分(第1の部分)と、接続体31により充填されていない部分(第2の部分)と、を有する。接続体31により充填されていない部分を残すことにより、ハンダなどからなる接続体が接合面50に溢れ出ることを効果的に防止できる。この点については、後に図4などを参照しつつ詳述する。
一方、支持基板20の面であって第2の面20aとは異なる面(例えば、第2の面20aの反対側の面)である第3の面20bには、第2の配線22と電気的に接続する電極(接続端子)25、及び電極25に接して設けられたハンダボール26を設けることができる。かかる構成により、検出手段11の動作に関与する第1の配線12は、接続部30、第2の配線22、電極25などを介して外部と電気的に接続することができる。これにより、次に図3を参照しつつ説明するように光の下流側に配線を実装することができ、また素子の多層化が可能となる。
図3は、撮像装置1の他の構成を例示する模式断面図である。
図3に表したように、本実施形態に係る撮像装置1は、支持基板20側において表面実装可能な構造となっている。すなわち、電極25及びハンダボール26や電極71A、71B、71C等及び接続部材(ハンダなど)70を介して、光の下流側、すなわち矢印Lの進行方向、に素子7A、7B、7C等を設けることができる。これにより、光の下流側に論理回路やメモリ回路などの様々な回路を設けることが可能となる。このように、本実施形態では、素子などを、マイクロレンズ40などの光学素子や検出手段11から見て光の下流側に順次設けることができる。これにより、マイクロレンズ40やカラーフィルタ41が形成されたセンサ面は、配線加工を行う際に加工に伴う物理的・化学的影響を受けないようにすることができる。このため、光学特性等の性能が良好に確保される。また、光の下流側において配線加工を行うことにより、加工時にマイクロレンズのような凹凸部の影響を受けることがなく、配線を構築するためのリソグラフィ工程などを良好に行うことができる。これにより、電気特性等の性能が良好に確保される。
また、主面上の面積を一定としつつ高密度な撮像装置を作製することができる。すなわち、システムの低サイズ化を実現することができる。なお、本願明細書において「主面」とは、センサ基板10と支持基板20との接合面50、すなわち第1の面10a及び第2の面20a、と平行な面をいう。
次に、接続部30に含まれる材料について説明する。
撮像装置1の製造過程においてセンサ基板10と支持基板20とを接合する際に、第1の配線12と第2の配線22とを円滑に電気接続するために、接続体31には、第1の配線12及び第2の配線22の材料の融点よりも低い融点を有する導電性材料(以下、「熱溶融導電材料」という)、例えばハンダ、を用いることができる。これにより、第1の配線12及び第2の配線22が溶融せず、且つ熱溶融導電材料からなる接続体31が溶融するような温度にまで加熱を行うことにより、第1の配線12及び第2の配線22に損傷を加えることなくセンサ基板10側の接続体31と支持基板20側の接続体31とを接合することができる。この結果、製造後の撮像装置1において、接続部30は熱溶融導電材料を有することがある。また、接続体31は、センサ基板10と支持基板20側とで異なる材料を有することがある。
また、図1に表したように、撮像装置1の製造過程においてセンサ基板10と支持基板20とを接合する際に、接続部30に空隙を生じさせず接続部30を良好に封止するために、封止剤(充填剤)32を用いることができる。封止剤32には、第1の配線12及び第2の配線22の材料の融点よりも低い融点を有する絶縁性材料(以下、「熱溶融絶縁材料」という)を用いることができる。これにより、第1の配線12及び第2の配線22が溶融せず、且つ熱溶融絶縁材料からなる封止剤32が溶融するような温度にまで加熱を行うことにより、第1の配線12及び第2の配線22に損傷を加えることなく接続部30を良好に封止することができる。この結果、製造後の撮像装置1において、接続部30は熱溶融絶縁材料を有することがある。
また、センサ基板10と支持基板20との接合には、プラズマ接合などの接合技術を用いることができる。この結果、製造後の撮像装置1において、接続部30は、プラズマ接合に用いられたアルゴン等の希ガス元素を有することがある(図示せず)。
次に、接続部30の形状について、図1、図4、及び図5を参照しつつ説明する。
図4は、本実施形態と対比される比較例に係る撮像装置100の製造過程を例示する模式断面図である。
図5は、本実施形態に係る撮像装置1の製造過程を例示する模式断面図である。
図1に表したように、本実施形態において接続部30は、接合面50、より詳細には接合面50を延長した延長面51に向かって拡開した形状を有する。図1では、接続部30は、支持基板20から延長面51に向かって拡開した形状を有する。より詳細には、接続部30は、支持基板20側において主面における断面積が延長面51に向かって大きくなるテーパ形状を有する。すなわち、主面に対して垂直な面で切断した接続部30の断面は、支持基板20側において、延長面51を下底とし第2の配線22と接する面を上底とする略台形形状を有する。
ここで、本願明細書において「延長面51に向かって拡開した形状」とは、延長面51における接続部30の断面積が、接続部30と接する導電性部材、すなわち第1の配線12や第2の配線22と電気的に接続する、電極15や第2の配線22など、の断面積よりも大きい形状をいう。
このように、接続部30が拡開形状を有することの効果について、以下説明する。
図4(b)に表したように、比較例に係る撮像装置100では、第1の配線12と第2の配線22とが電気的に接続する接続領域300は、接合面500を延長した延長面501に向かって拡開した形状を有さない。この場合、図4(a)に表したように熱溶融導電材料の接続体31を用いてセンサ基板10と支持基板20とを近接させて接合させると、接続体31が存在し得る空間は本実施形態に比べて小さいため、図4(b)に表したように接続体31が接合面500に介在する可能性が相対的に高い。このため、センサ基板10と支持基板20とは適切に接合されず、撮像装置1の機械的強度が低くなるおそれがある。また、センサ基板10を薄膜化する工程などにおいて、センサ基板10と支持基板20との間に生じた空隙301から異物が進入し、各種構成要素に不具合を生じさせる可能性がある。また、漏出した接続体31が隣接する接続体31などと接触することにより、短絡(ショート)が生じるおそれがある。さらに、センサ基板10と支持基板20とが傾斜して接合される可能性があり、これにより薄膜化されたセンサ基板10の厚さが一様でなくなる可能性があり、この結果素子の特性にばらつきが生じるおそれがある。
これに対し、図1に表したように本実施形態に係る撮像装置1では、接続部30が延長面51に向かって拡開した形状を有するため、センサ基板10と支持基板20とを接合させるときに接続体31が存在し得る空間は大きい。
このため、図5(a)に表したように、熱溶融導電材料の接続体31を用いてセンサ基板10と支持基板20とを近接させて接合させると、図5(b)に表したように接続体31は接続部30内に良好に納まり、接続体31が接合面50に介在する可能性は低くなる。このため、センサ基板10と支持基板20とを適切に接合することができるとともに、第1の配線12と第2の配線22とを適切に電気接続することができる。従って、機械的強度が適切に確保される。また、センサ基板10を薄膜化する工程などにおいて、センサ基板10と支持基板20との間から異物が進入することを回避することができる。また、隣接する接続体31同士が接触することを防止できるため、電気特性が適切に確保される。さらに、センサ基板10と支持基板20とは略平行に接合されるため、薄膜化されたセンサ基板10の厚さを一様にすることができる。このため、素子の特性のばらつきを抑制することができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、光の下流側に配線を形成することができ、また接続部30が拡開形状を有することにより、光学特性、電気特性、機械的強度などに優れた撮像装置が提供される。これにより、性能が良好に確保される撮像装置が提供される。また、製品間のばらつきを抑制することができる。
また、光の下流側に各種素子を表面実装することができるため、組立て工程が容易になる。このため、組立てに係るコストの低減を図ることができる。さらに、光の下流側に論理回路やメモリ回路などの様々な回路を設けることが可能となるため、主面上の面積を一定としつつ高密度な撮像装置を作製することができる。すなわち、システムの低サイズ化を実現することができる。
次に、撮像装置1の他の構成について、図6を参照しつつ説明する。
図6は、撮像装置1の他の構成を例示する模式図である。図6(a)〜(c)は、撮像装置1の接続部30近傍を例示する模式断面図であり、図6(d)は、接続部30を例示する図1におけるA−A線断面図である。
図6(a)及び(b)に表したように、主面に対して垂直な面で切断した接続部30の断面は、略矩形形状を有してもよい。図6(a)では、支持基板20側において、第2の配線22近傍では接続部30の主面上の断面積は第2の配線22の主面上の断面積と略同一であるが、延長面51近傍ではこれよりも大きい。また、図6(b)では、支持基板20側において、第2の配線22近傍から延長面51に至るまで、接続部30の主面上の断面積は第2の配線22の主面上の断面積よりも大きい。かかる構成も、本実施形態に含まれる。
なお、接続体31には電極15や第2の配線22との親和性(濡れ性)が高く絶縁層17や絶縁層24との親和性が低い材料を用いることができ、これにより例えば図6(b)に表したように、接続部30の、主面に対して垂直な方向の端面30aに接続体31が選択的に設けられた構造にすることができる。
また、接続部30は、センサ基板10側及び支持基板20側の少なくともいずれかにおいて拡開形状を有することができ、図6(c)に表したようにこれら両方において拡開形状を有してもよい。これにより、接続体31が存在し得る空間はさらに大きくなり、接続体31が接合面50に介在する可能性をさらに低減することができる。
また、主面における接続部30の断面は任意の形状とすることができ、図2に表したような略矩形形状を有してもよく、図6(d)に表したように略円形形状を有してもよい。
(撮像装置の製造方法)
次に、撮像装置1の製造方法について、図7〜図11を参照しつつ説明する。
図7〜図10は、撮像装置1の製造方法を例示する模式工程断面図である。
まず、図7(a)に表したように、例えばシリコンからなる基板110を用意する。基板110は、例えば、p型不純物を導入したp型半導体基板111と、p型半導体基板111の上にn型半導体の層をエピタキシャル成長させて形成したn型エピタキシャル層112b(n−epi層112b)と、を有する構成にすることができる。基板110の厚さは、例えば700〜800μmとすることができる。
次に、図7(b)に表したように、画素間を光学的に分離するため、n−epi層112bに任意の間隔で上下方向(光の進行方向)に素子分離領域113を形成する。素子分離領域113は、例えばp型不純物を注入し、拡散して、p型半導体領域とすることができる。p型半導体領域の形成のためのイオン種には、例えばB(ホウ素)を用いることができる。その後、素子分離領域113によって分離された領域にn型半導体基板の領域(n型半導体基板112a)を形成する。これにより、フォトダイオード11を形成することができる。素子分離領域113によって区分された領域は、単位画素4に相当する。
次に、図7(c)に表したように、フォトダイオード11が形成された基板の光の下流側に、層間絶縁層16及び任意の第1の配線12を形成する。層間絶縁層16には、例えばCVD(Chemical Vapor Deposition:化学気相堆積)により堆積されたTEOS(Tetraethyl orthosilicate)を用いることができる。第1の配線12は、例えば、CMOSプロセスに整合性のあるAl等の金属薄膜をスパッタリング法等で堆積してパターニングすることにより形成することができる。第1の配線12が形成された層間絶縁層16の厚さは、例えば3〜4μmとすることができる。
次に、図7(d)に表したように、層間絶縁層16の上面に例えばSiOからなる絶縁層17を形成する。その後、パッド開口を行う。すなわち、センサ基板10において光の下流側に、開口18を形成する。開口18には、後述するように電極15が埋め込まれる。また、開口18は接続部30の一部を構成する領域となる。電極15の上端は、電極15の上に接続体31を良好に形成するため、主面方向に広がったパッド形状にすることができる。このため、開口18は、第1の面10a近傍において主面上の面積を相対的に大きくし、層間絶縁層16側において主面上の面積を相対的に小さくする構成にすることができる。開口18の形成には、RIE(Reactive Ion Etching:反応性イオンエッチング)等を用いることができる。
その後、絶縁層17の表面を平坦化する。ここで、絶縁層17と支持基板20との強固な直接接合を可能にするため、絶縁層17の表面は高い平坦度を有することが望ましい。このため、CMP(Chemical Mechanical Polishing:化学機械研磨)等を用いることができる。
その後、開口18に電極15を埋め込む。電極15には、例えばAlを用いることができる。電極15は、前述したように第1の面10a側においてパッド形状にすることができる。なお、電極15のパッド最表面には、必要に応じて接続体31を良好に形成するためのシード層15b(バンプ下地金属(UBM))を堆積し、パターニングしてもよい。シード層15bには、Ti/Cu(電極15側にTi、接続体31側にCuの積層体)等を用いることができる。
次に、図7(e)に表したように、電極15またはシード層15bの上に接続体31を形成する。接続体31には、ハンダ等の熱溶融導電材料を用いることができる。接続体31は、例えば、液状の熱溶融導電材料に電極15またはシード層15bの部分を浸漬することにより形成することができる。金属同士の親和性により、電極15などの上にのみ選択的に接続体31を形成することができる。接続体31の量は、センサ基板10に設けた接続体31の体積と支持基板20に設けた接続体31の体積との和が、接続部30の体積と略同一かそれ以下になるように設定することができる。
以上により、センサ基板10が作製される。これにより、フォトダイオードアレイを備えた固体撮像素子の画素が形成される。
次に、第1の配線12と電気的に結線するためのスルービア配線を有する支持基板20の作製工程について説明する。
まず、図8(a)に表したように、例えば単結晶Siからなる基板21を用意する。基板21は、支持基板20の本体部21の材料となる。基板21の厚さは、例えば700〜800μmとすることができる。
次に、図8(b)に表したように、基板21上で、パッド(電極15)の位置に対応する部位に、開口27を形成する。開口27は、接続部30の一部を構成する領域となる。開口27の深さは、例えば20μm程度とすることができる。開口27の形成は、例えば周囲にSiOからなるマスク80(ハードマスク)を設け、KOHあるいはTMAH(Tetra Methyl Ammonium Hydroxide)のようなアルカリ系エッチャントによる異方性エッチングを行うことにより形成することができる。かかるエッチャントによれば、エッチングレートは単結晶Siの面方位に依存するようにすることができるため、図示されるような角錐台状または円錐台状の開口部が得られる。なお、マスク80は、開口27がセンサ基板10のパッド部(電極15)に対応した位置となるように、2次元的な位置を考慮して設計する。
次に、図8(c)に表したように、貫通孔28を形成する。ここで、図8(b)に表したように周囲をマスク80で保護することで、異方性エッチングで形成した角錐台状または円錐台状の開口27の底辺部からエッチングを進行させることができる。貫通孔28の形成は、SF等の反応性ガスを用い、等方的にエッチングすることにより形成することができる。また、SF及びCによるボッシュプロセスを用いてもよい。
次に、図8(d)に表したように、基板21の表面(側面を含む)に絶縁層24を形成する。絶縁層24は、例えば熱酸化法を用いてSiからなる基板21を酸化することにより形成することができる。ここで、開口27に連通する第2の面20aは、センサ基板10と接合する面となるため、高い平坦性が確保されるようにする。
次に、図8(e)に表したように、貫通孔28に第2の配線22(スルービア配線)となる材料を充填する。配線を構成する材料には、例えばCu等の金属を用いることができる。
次に、図8(f)に表したように、開口27に接続体31を形成する。接続体31には、ハンダ等の熱溶融導電材料を用いることができる。接続体31は、例えば、液状の熱溶融導電材料に開口27に露出した第2の配線22の部分を浸漬することにより形成することができる。金属同士の親和性により、電極15などの上にのみ選択的に接続体31を形成することができる。接続体31の量は、センサ基板10に設けた接続体31の体積と支持基板20に設けた接続体31の体積との和が、接続部30の体積と略同一かそれ以下になるように設定することができる。
また、第2の面20aに対向する第3の面20bには、第2の配線22と電気的に接続された電極25を形成し、パターニングする。電極25は、最終的な表面実装時に、センサ基板10内の第1の配線12と接続する電極として機能する。
なお、接続部30の垂直断面が図6(a)に関して前述した略矩形状を有するようにするためには、図9(b)及び(c)に表したように、貫通孔28及び開口27をともに等方性エッチングなどを用いて形成することができる。図9では、まず貫通孔28を形成し、その後開口27を形成しているが、逆の順序でもよい。その他の工程については、図8に関して前述したのと同様の要領で行うことができる。
以上により、センサ基板10を支持し、かつセンサ基板10と電気的に接続する支持基板20が作製される。
次に、センサ基板10と支持基板20との接合及び固体撮像素子形成のための後工程について説明する。
まず、図9(a)に表したように、センサ基板10と支持基板20とを対向させ、その後これらを接合する。ここで、接合には、接着剤を用いた方法や、プラズマ照射による表面活性化を利用した直接接合方式などを用いることができる。直接接合方式を用いれば、より強固に接合することができる。
また、接合時には接合雰囲気または加工体(センサ基板10及び支持基板20)を加熱することができる。このとき、センサ基板10に形成された接続体31(以下、「接続体311」とする)、及び支持基板20に形成された接続体31(以下、「接続体312」とする)は、徐々に融解する。この結果、接続体311と接続体312とが接合し、両者間が電気的に接続する。ここで、接続体311及び接続体312が融解して両者が接合する際に、開口27は角錐台または円錐台の形状を有することから、主面方向に伸びる接続体311及び接続体312は、開口27内に留まる。つまり、錐台状の開口27は剰余の接続体31を界面側に流出させないためのチャンバとして機能している。この効果により、センサ基板10及び支持基板20それぞれにおける、平坦性の保たれた絶縁膜面(第1の面10a及び第2の面20a)が接触し、凹凸のない状態で基板の直接接合を行うことができる。プラズマ活性化による直接接合方式を用いる場合は、例えば真空チャンバ内でAr等のイオンガスで表面活性化を行いながらセンサ基板10及び支持基板20を加熱することで、電気的接続と基板の機械的接合とを同時に行うことができる。
接合後は、雰囲気あるいは基板温度を下げ、これにより接続体311及び接続体312は冷却され、硬化して安定した状態となる。
裏面照射型の固体撮像素子においては、後述するようにセンサ基板10をμmオーダで薄層化するプロセスを行うため、センサ基板10に支持基板20を貼り合せてセンサ基板10を支持することが必要となる。ここで、センサ基板10と支持基板20との接合状態が良好でないと、センサ基板10の薄層化プロセスにおいてエッチャントあるいはエッチングガスがセンサ基板10と支持基板20との界面に流入するなどして、素子の特性に好ましくない影響を及ぼすおそれがある。また、センサ基板10と支持基板20とを傾斜しながら接合すると、薄層化プロセスにおいて均一な基板厚が得られない可能性がある。この結果、ウェハ面内において素子の特性などがばらつくおそれがある。
しかしながら、本実施形態を用いることにより、センサ基板10と支持基板20とが互いに平坦度を良好に有した状態で接合されるため、このような問題を回避することができる。
さらに、電気接続にハンダのような金属を用いることで、次に図11を参照しつつ説明するように自己整合(セルフアライメント)効果が期待できる。
図11は、センサ基板10と支持基板20とを接合する際の自己整合効果を例示する模式断面図である。
センサ基板10と支持基板20との接合時においては、予め双方の基板を例えば機械的なマニュピレータ等で高精度の位置合わせをした上で行う。しかしながら、位置にずれが生じる可能性もある。このときに、双方の基板に形成された電極(接続体31)が接触した際に、液滴状の接続体31の表面張力により、左右(主面方向、矢印C及びDの方向)の液滴量が同じになろうとする力が働く。この力は、図11の矢印C及びDに示すように、センサ基板10及び支持基板20を同時に動かし、中心付近にこれら基板が位置するようにする。このような自動的な補正効果、すなわち自己整合(セルフアライメント)効果により、さらに高精度の位置合わせが期待できる。
次に、図10に戻って説明する。
図10(b)に表したように、センサ基板10と支持基板20とを接合した後において、センサ基板10のp型半導体基板111を薄層化する。薄層化には、研削、研磨、エッチングなどを用いることができる。最終的には、p型半導体基板111、n−epi層112b、及びn型半導体基板112aの合計膜厚は、例えば5μm程度とすることができる。
次に、薄層化したp型半導体基板111の上に、反射防止層13、オプティカルブラック42、カラーフィルタ41、マイクロレンズ40などの一連の光学素子を順次形成する。
次に、図10(c)に表したように、支持基板20の電極25にハンダバンプ26等を形成し、任意の外部基板90と表面実装することができる。ここで、表面実装時のリフロー温度は、接続体311及び接続体312の融点より低い温度とする。
以上により、本実施形態に係る撮像装置1を作製することができる。
次に、封止剤32を用いて撮像装置1を製造する方法について、図12及び図13を参照しつつ説明する。
前述したように、支持基板20のセンサ基板10側の電気結線部には、開口チャンバ構造(開口27)を設けることができる。これにより、金属等からなる接続体31が熱融解する際に、接続体31が界面側に流出することを防止することができる。
ここで、接続体31が界面側に流出しないようにするためには、接続部30の体積よりも接続体31の体積が小さくなるように接続体31の量を設定することができる。これにより、接合後、開口27を含む接続部30内に僅かな空洞部が生じる可能性がある。このため、このような空洞の発生を抑制し、接続部30を良好に封止するために、図1に関して前述した封止剤32を用いることができる。
図12及び図13は、封止剤32を用いた撮像装置1の製造方法を例示する模式工程断面図である。
まず、図12(a)に表したように、図7(a)〜(c)に関して前述した方法によりセンサ基板10の加工体を作製する。その後、エッチングなどを用いて図示しない開口を形成し、開口にAlなどからなる電極15を埋め込む。電極15は、前述したように表面側においてパッド形状にすることができる。また、必要に応じてシード層15bを形成する。シード層15bには、Ti/Cu(電極15側にTi、接続体31側にCuの積層体)等を用いることができる。
次に、図12(b)に表したように、加工体の上面に、封止剤32の材料の層を塗布法などを用いて一様に形成する。封止剤32にはポリイミド等の熱溶融絶縁材料を用いることができる。
次に、図12(c)に表したように、等方性エッチングなどを用いて封止剤32の材料の層をパターニングして、封止剤32を形成する。封止剤32は、主面上において、電極15あるいはシード層15bの周縁部の上に位置するように形成することができる。また、封止剤32の体積は、封止剤32の体積と接続体31の体積との和が接続部30の体積と略同一かそれ以下になるように設定することができる。
次に、図12(d)に表したように、加工体の上面に、CVDなどを用いて例えばSiOからなる絶縁層17を形成する。その後、等方性エッチングなどを用いて開口18を形成する。ここで、絶縁層17と封止剤32とで選択比の異なるガス種を用いてエッチングすることにより、図示したように垂直断面が2段型の矩形形状を有するようにすることができる。
次に、図13(a)に表したように、支持基板20側に接続体31を形成し、センサ基板10と支持基板20とを接合する。接続体31の体積は、封止剤32の体積と接続体31の体積との和が接続部30の体積と略同一かそれ以下になるように設定することができる。基板の接合方法には、図10(a)に関して前述した方法を用いることができる。ここで、加熱温度を適宜設定することにより、接続体31が融解するときに、熱伝導により封止剤32も融解するようにすることができる。そして、図13(b)に表したように、接合後に冷却を行い、これにより接続体31及び封止剤32は硬化する。すなわち、封止剤32が充填材となり、キャビティ領域(接続部30)を埋める。
以上により、封止剤32によりキャビティ領域(接続部30)が封止された撮像装置1を作製することができる。
以上説明したように、本実施形態に係る撮像装置1は、支持基板20側にスルービア配線を有し、これにより支持基板20側(光の下流側)において表面実装が可能な構造となっている。
また、裏面照射型CISは、薄層のセンサ基板10をプロセス上強固に支持する必要があり、このため平坦性の高いセンサ基板10/支持基板20の接合領域が広域で確保されることが求められるところ、本実施形態では界面側に拡開した開口27を含む接続部30を用いることにより、高いプロセス安定性を確保している。すなわち、接続部30により、センサ基板10と支持基板20との間の電気接続を熱圧着(熱溶融)で実施するときに、接続金属(接続体31)の界面への漏洩を回避することができる。これにより、センサ基板10と支持基板20とを良好に接合することができるとともに、センサ基板10と支持基板20とを良好に電気接続することができる。
このように、本実施形態によれば、光学特性、電気特性、機械的強度などに優れた撮像装置が提供される。これにより、性能が良好に確保される撮像装置が提供される。また、製品間のばらつきを抑制することができる。
また、光の下流側でハンダなどのリフローによる表面実装が可能になることで、組立て工程が容易になる。このため、組立てに要するコストを低減することができる。さらに、光の下流側に様々な回路を設けることが可能となるため、主面上の面積を一定としつつ高密度な撮像装置を作製することができる。すなわち、システムサイズの低減を図ることができる。
本実施形態に係る撮像装置1は、携帯電話やデジタルカメラなどに好適に用いることができる。本実施形態により、例えば数μm以下の画素サイズを有する撮像装置が提供され得る。なお、これまでCMOS撮像装置を例に取り上げて説明したが、本実施形態はCCD(Charge Coupled Device)撮像装置など他の様式の撮像装置にも適用することができる。
以上、具体例を参照しつつ本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明はこれらの具体例に限定されるものではない。すなわち、これら具体例に、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。また、前述した各具体例が備える各要素およびその配置、材料、条件、形状、サイズ、動作などは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。
例えば、接続部30を形成する空間(開口27など)は、センサ基板10側及び支持基板20側の両方に設けてもよく、あるいは、いずれか片側にのみ設けてもよい。また、延長面51に向かって拡開した形状は、これら両側の空間が有してもよく、あるいは、いずれか片側のみが有してもよい。
また、接続体31については、センサ基板10側及び支持基板20側の両方に接続体31を設けて加工してもよく、あるいは、いずれか片側にのみ接続体31を設けて加工してもよい。
さらに、前述した各実施の形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
1 撮像装置
4、4a、4b 画素
7A、7B、7C 素子
10 センサ基板
10a 第1の面
10b 入射面
11 検出手段、フォトダイオード
12 第1の配線
13 反射防止層
14 絶縁層
15 電極
15b シード層
16 層間絶縁層
17 絶縁層
18 開口
20 支持基板
20a 第2の面
20b 第3の面
21 基板、本体部
22 第2の配線
24 絶縁層
25 電極
26 ハンダバンプ、ハンダボール
27 開口
28 貫通孔
30 接続部
30a 端面
31 接続体
32 封止剤
40 マイクロレンズ
41 カラーフィルタ
42 オプティカルブラック
50 接合面
51 延長面
70 接続部材
71A、71B、71C 電極
80 マスク
90 外部基板
100 撮像装置
110 基板
111 p型半導体基板
112 n型半導体層
112a n型半導体基板
112b n型エピタキシャル層
113 素子分離領域
114 STI構造
300 接続領域
301 空隙
311 接続体
312 接続体
500 接合面
501 延長面
C、D、L 矢印

Claims (6)

  1. 第1主面と前記第1主面とは反対側にあり第1キャビティが設けられた第2主面とを有し、前記第1主面側に設けられた光を検出する検出部と、前記検出部と電気的に接続された第1の配線と、が設けられたセンサ基板と、
    前記センサ基板の前記第2主面に接する第3主面を有し、第2の配線が設けられた支持基板と、
    前記第1キャビティの内部に設けられ、前記第1の配線と前記第2の配線とを接続する接続体と、
    を備え、
    前記第1キャビティは、前記センサ基板に向かって拡開した内壁面を有し、
    前記センサ基板と前記支持基板とは、前記第2主面及び前記第3主面において一体的に接合されてなることを特徴とする撮像装置。
  2. 前記支持基板は、前記第1キャビティと対向する第2キャビティを有する請求項1記載の撮像装置。
  3. 第1主面と前記第1主面とは反対側の第2主面とを有し、前記第1主面側に設けられた光を検出する検出部と、前記検出部と電気的に接続された第1の配線と、が設けられたセンサ基板と、
    前記センサ基板の前記第2主面に接し第1キャビティを有する第3主面を有し、第2の配線が設けられた支持基板と、
    前記第1キャビティの内部に設けられ、前記第1の配線と前記第2の配線とを接続する接続体と、
    を備え、
    前記第1キャビティは、前記センサ基板に向かって拡開した内壁面を有し、
    前記センサ基板と前記支持基板とは、前記第2主面及び前記第3主面において一体的に接合されてなることを特徴とする撮像装置。
  4. 前記第1キャビティは、絶縁性材料よりなる部分を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の撮像装置。
  5. 前記センサ基板の少なくとも一部は結晶性の材料からなり、前記第1キャビティの前記内壁面は、前記センサ基板に含まれる材料の結晶面に対して平行であることを特徴とする請求項1〜のいずれか1つに記載の撮像装置。
  6. 前記支持基板の前記第3主面に設けられ、前記第2の配線と接続された接続端子を備えたことを特徴とする請求項1〜のいずれか1つに記載の撮像装置。
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