JP5421614B2 - 断熱箱体の開口部シール構造 - Google Patents
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Description
一方上記構造のものでは、冷却器室内の断熱性を確保するために、開口部の上面の口縁に枠状のシール部材を装着し、このシール部材上に基台の下面の周縁を載せることで、開口部と基台との間をシールしている。従来、このシール部材は、スポンジ等の連続気泡構造の発泡材で形成されていた。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、その目的は、コスト高を招くことなく開口部における断熱性能を高めるところにある。
シール部材が独立気泡構造であり、しかも押出成形により形成されて表面にスキン層が形成されているから、水が付着したとしても内部まで浸水することがなく、結果、長期に亘って断熱性能を保持することができる。また、表面にコーティングを施す等の後工程も不要であって、安価に製造できる。
(1)前記シール部材が、内部に長さ方向に沿った孔を有する中空状に形成されている。シール部材が中空状とされているから、独立気泡構造でありながらもクッション性に優れたものとなる。
本発明の実施形態1を図1ないし図6によって説明する。この実施形態では、業務用の縦型冷蔵庫を例示している。
図1によって全体構造を説明する。冷蔵庫本体10は前面開口の縦長の断熱箱体から構成され、前面開口を出入口11として内部が貯蔵室12となっており、出入口11には断熱扉13が開閉可能に装着されている。
冷蔵庫本体10の上面には、パネルで囲まれることにより機械室15が形成され、この機械室15の底面、言い換えると貯蔵室12の天井壁12Aにおける奥側の位置には、平面方形をなす開口部16が形成され、この開口部16に対して冷却ユニット30が取り付けられるとともに、貯蔵室12の天井部分における開口部16の下面側にはエアダクト20が張設され、その上方に冷却器室21が形成されている。エアダクト20は、奥縁(図1の右側)に向けて下り勾配となるように装着され、手前側の領域に吸込口22が開口されて冷却ファン23が装備されているとともに、奥縁と貯蔵室12の背面壁12Bとの間に吹出口24が形成されている。
基台31の上面には、圧縮機38、空冷式の凝縮器39等からなる冷凍装置37が載置されるとともに、下面側に冷却器40が吊り下げて取り付けられ、冷凍装置37と冷却器40とが冷媒配管により循環接続された構造となっている。冷却器40は、エアダクト20と同じく、背面側が下がった斜め姿勢で取り付けられている。
このような構造の冷却ユニット30の基台31の周縁部31Aが、後記するシール部材50を介して開口部16の上面の口縁部16Aに当てられて固定され、すなわち同基台31が開口部16の上面を塞いだ状態で固定される。これに伴い、下面側の冷却器40が冷却器室21内に収容され、また上面側の冷凍装置37が機械室15内に設置されることになる。
また適宜に除霜運転が行われ、除霜運転は、冷却器40に装備された除霜ヒータ(図示せず)に通電して冷却器40を加熱することにより行われ、除霜水はエアダクト20(ドレンパンを兼用している)で受けられたのち、奥縁の排水管26から貯蔵室12の背面壁12Bに設けられた排水用通路28を通って庫外に排水されるようになっている。
シール部材50の最終形状は、図4に示すように、方形の枠状をなす。製造の手順としては、発泡剤が混入された溶融合成材(例えばシリコン発泡材)を押出成形することにより、図3に示すように、内部が独立気泡構造となった細長い角材からなる母材51が形成される。この母材51の断面は、図2及び図5に示すように、上記した開口部16の口縁部16Aに形成された段差部45の深さよりも所定寸法高く、また同段差部45の幅よりも所定寸法大きい幅を持った横長の長方形に形成されている。
さらに同母材51は、押出成形により形成されることにより、その表面には、高密度で平滑なスキン層52が形成されている。
そしてこの母材51が、4箇所のV字切込部55で屈曲されて対向した斜面同士が接着されるとともに、両端面56が突き合わされて接着されることにより、図4に示すように、各V字切込部55の屈曲部分が4個の角をなし、かつ両端面56の突き合わせ部分が一の縁辺の中間位置に配された形態の方形の枠状をなすシール部材50が形成される。
この状態から、図6に示すように、冷却ユニット30の基台31の周縁部31Aが、シール部材50を段差部45内で弾縮しつつ開口部16の上面の口縁部16Aに当てられて固定される。このとき、シール部材50の内部の両孔53が丁度塞がれた状態となる。これにより、冷却器室21内が外部から断熱された状態とされる。
シール部材50は、2本の孔53が貫通形成されて中空状とされているから、独立気泡構造でありながらもクッション性に優れたものとなり、周面に良く密着し、また振動の吸収にも有効となる。
ここで、基台31が載せられてシール部材50が正規に挟圧された場合には中空部が無くなり、言い換えると中実状となるから、内部に空気層が残っている場合と比べると断熱性能が高いものにできる。
例えば、4本の枠辺部分に分けて切断したものを組み付けて方形枠状とする場合と比べて、シール部材50自体を簡単に製造することができる。
次に、本発明の実施形態2を図7及び図8によって説明する。この実施形態2では、シール部材50Aの枠状形成構造に変更が加えられている。
実施形態2では、上記した実施形態1の母材51と同様の構造に押出成形された母材51Aが、同じくシール部材50Aの枠の全長である一定長に切断されたのち、図7に示すように、一側面における長さ方向の途中の3箇所に90°のV字切込部55が形成されるとともに、両端面57が45°の傾斜面とされている。
同様に、方形枠状をなすシール部材50A自体を簡単に製造することができる。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)シール部材を中空形状とするべくその内部に長さ方向に沿って貫通した孔を形成する場合に、その孔の断面形状は任意であり、また本数も任意に選定できる。
(2)シール部材を中空状とするのは、主にクッション性を持たせることを意図しているから、孔の大きさについて、必ずしもシール部材が正規に挟圧された場合に孔が閉じる大きさである必要はなく、他の大きさであってもよい。
(3)シール部材について、長さ方向に沿って貫通した孔を設けていないもの、すなわち中空状ではないものであってもよく、そのようなものも本発明の技術的範囲に含まれる。
Claims (3)
- 断熱箱体の周壁に形成された開口部には冷却ユニット等を設けた基台が取り付けられるものであって、前記基台の下面の周縁から所定寸法内方には突壁が周設されており、前記開口部の口縁内側には段差部が設けられており、前記段差部には前記基台との間で挟圧されるシール部材が設けられたシール構造において、
前記シール部材が、独立気泡構造の発泡合成材の押出成形品により形成されており、
前記シール部材の高さが前記段差部の深さよりも高くなっており、
前記シール部材は、前記基台の取り付けに伴い前記シール部材が正規量挟圧された場合に、その幅方向において前記段差部の内周面と前記突壁の外周面とに密接するように設定されており、
前記シール部材が、内部に長さ方向に沿った孔を有する中空状に形成されており、
前記シール部材における前記孔の大きさが、前記基台の取り付けに伴い前記シール部材が正規量挟圧された場合に、同孔がほぼ塞がる大きさに設定されていることを特徴とする断熱箱体の開口部シール構造。 - 前記シール部材が前記開口部の形状に倣った方形の枠状をなすものであって、
前記シール部材の母材が、細長い角材であってその一側面における長さ方向の途中の4箇所に90°のV字切込部が形成されたものであり、前記各V字切込部で屈曲して対向した斜面同士を接着するとともに、両端面を突き合わせて接着することにより、前記各V字切込部の屈曲部分が4個の角をなし、かつ両端面の突き合わせ部分が一の縁辺の途中に配された形態の方形枠状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の断熱箱体の開口部シール構造。 - 前記シール部材が前記開口部の形状に倣って方形の枠状に形成されるものであって、
前記シール部材の母材が、細長い角材の一側面における長さ方向の途中の3箇所に90°のV字切込部が形成されるとともに、両端面が45°の傾斜面とされ、前記各V字切込部で屈曲して対向した斜面同士を接着するとともに、両端の傾斜面同士を突き合わせて接着することにより、前記各V字切込部の屈曲部分が3個の角をなし、かつ両端の傾斜面の突き合わせ部分が残り1個の角をなす形態の方形枠状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の断熱箱体の開口部シール構造。
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