JP5418273B2 - 電力変換装置 - Google Patents

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Description

本発明は、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)等の電力変換用の半導体素子を用いて交流モータやモータジェネレータを駆動する電力変換装置に関し、特に半導体素子の温度を温度検出素子で検出する機能を有する電力変換装置に関する。
従来、特許文献1に記載の電力変換装置のように、スイッチング素子などの半導体素子の検出温度をアナログ信号で出力し、これをデジタル信号へ変換した後、マイコン(マイクロコンピュータ)で検出して温度を認識する回路が備わっている。
アナログ信号をデジタル信号に変調して出力する手法として、PWM変調(Pulse Width Modulation:パルス幅変調)と呼ばれる方式が広く知られている。この変調方式は、例えば特許文献2に記載のように三角波もしくは鋸波などの基準波形とアナログ入力信号とのレベルをコンパレータなどで比較してデジタル信号を生成する。又は、A/D(アナログ/デジタル)コンバータによって取得したデジタル値に従ってデューティ信号を生成するデューティ変換手段を用いるなどの方式が一般的である。
このようなアナログ/デジタル変換を行う前述の特許文献1の電力変換装置では、インバータの3相電力を出力する半導体素子としてのIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)には、温度検出素子としてのダイオードが内蔵されている。このダイオードの電圧をデジタル信号に変換してマイコンへ送出することで、マイコンがIGBTの温度を認識することができ、これによって最適な制御を行うことが可能となっている。
特開2008−51775号公報 特開平10−337036号公報
上述した特許文献1の電力変換装置では、複数のIGBTを並列に接続して使用することがある。この場合、電力変換装置を安全に制御するために、特に高温側のIGBTの温度をマイコンが検知する必要がある。このため、特許文献1では、高温度側のIGBTの温度のみを選択してマイコンへ送出するようになっている。しかし、実際にはダイオード等の温度検出素子の検出特性にばらつきがあるため、単純に温度検出素子の電圧を検出しただけでは、どちらのIGBTの温度が高いのかを正確に判別することができないという問題がある。
高温側のIGBTの温度を適正に検知するためには、予め検知誤差が許容範囲内の温度検出素子を選別するか、又は、温度検出素子のばらつきそのものを改善する等の対策が必要であり、これらの対策を実施する場合、コスト高となってしまう問題がある。
また、複数のIGBTの温度を正確に認識するために、図1に示すように、2つのアナログ温度信号1,2を各々、個別のデューティ変換手段3,4に入力して各デューティ信号5,6に変換し、これを個別のフォトカプラ7,8を介してマイコン9に入力する構成も考えられる。しかし、このような2系統の信号伝達経路を設けた場合、フォトカプラ7,8が2つになることや、マイコン9への配線領域が増加するため、コストが高くなったり、全体のサイズが大きくなったりする問題がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、電力変換を行う複数の半導体素子の温度を正確に検知することができ、これを安価で小型な回路で実現することができる電力変換装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するためになされた請求項1に記載の発明は、直流電圧を昇圧する複数の半導体素子を有するコンバータと、このコンバータでの昇圧電圧を交流電圧に変換する複数の半導体素子を有するインバータとの双方又は何れか一方を有し、前記複数の半導体素子に個別に対応付けられて半導体素子個々の温度に応じた電圧を発生する複数の温度検出素子とを有する電力変換装置において、前記複数の温度検出素子の発生電圧を選択する第1の選択手段と、前記第1の選択手段で選択された電圧をパルス幅変調により所定のデューティのデューティ信号に変換するデューティ変換手段と、前記パルス幅変調によるデューティ信号と周期が異なる固有のデューティ信号であるヘッダ信号を、前記複数の温度検出素子の発生電圧の数に対応した種類だけ並列に生成するヘッダ生成手段と、前記ヘッダ生成手段で並列に生成される複数のヘッダ信号の1つを選択する第2の選択手段と、前記第2の選択手段で選択されたヘッダ信号と、前記デューティ変換手段で変換されたデューティ信号とを選択する第3の選択手段と、前記第1の選択手段で前記複数の温度検出素子の発生電圧が交互に選択され、この交互に選択されて前記デューティ変換手段で変換されることによって異なる前記半導体素子ごとに対応する前記温度検出素子の発生電圧に基づく複数のデューティ信号と、前記第2の選択手段で選択される複数のヘッダ信号との内、所定のヘッダ信号とデューティ信号との一対の組が、異なる組で交互に配列されるように前記第3の選択手段での選択を制御する制御手段とを備え、前記第3の選択手段の出力側に、この第3の選択手段で選択された前記ヘッダ信号及び前記デューティ信号を伝達する信号伝達素子を介して接続された演算制御手段を備え、この演算制御手段は、前記温度検出素子の特性バラツキを記憶し、前記第3の選択手段から前記信号伝達素子を介して入力されるデューティ信号より検知される温度情報を、当該記憶された特性バラツキで補正することを特徴とする。
この構成によれば、複数の温度検出素子で個別に検出される複数の半導体素子の温度が、第1の選択手段、デューティ変換手段及び第3の選択手段による1系統の信号伝送経路で伝送される。この際、各々の温度情報であるデューティ変換手段からの各デューティ信号の先頭には、第2の選択手段で選択された各々固有のヘッダ信号が個別に付けられるので、各温度情報を示すデューティ信号を識別可能となる。従って、従来のような複数の温度情報に対応した系統数の信号伝送経路が不要となるので、従来の信号伝送経路毎の後段に必要であったフォトカプラ等の信号伝達素子や各経路の配線領域を削減することが出来る。これによって電力変換装置おける半導体素子の温度検出回路を、安価で小型に実現することができる。また、各半導体素子の温度を正確に検知することが出来る。
請求項2に記載の発明は、直流電圧を昇圧する複数の半導体素子を有するコンバータと、このコンバータでの昇圧電圧を交流電圧に変換する複数の半導体素子を有するインバータとの双方又は何れか一方を有し、前記複数の半導体素子に個別に対応付けられて半導体素子個々の温度に応じた電圧を発生する複数の温度検出素子とを有する電力変換装置において、前記複数の温度検出素子の発生電圧を選択する第1の選択手段と、前記第1の選択手段で選択された電圧をパルス幅変調により所定のデューティのデューティ信号に変換するデューティ変換手段と、前記パルス幅変調によるデューティ信号と周期が異なる固有のデューティ信号であるヘッダ信号を、前記複数の温度検出素子の発生電圧の数に対応した種類だけ並列に生成するヘッダ生成手段と、前記ヘッダ生成手段で並列に生成される複数のヘッダ信号の1つを選択する第2の選択手段と、前記第2の選択手段で選択されたヘッダ信号と、前記デューティ変換手段で変換されたデューティ信号とを選択する第3の選択手段と、前記第1の選択手段で前記複数の温度検出素子の発生電圧が交互に選択され、この交互に選択されて前記デューティ変換手段で変換される複数のデューティ信号と、前記第2の選択手段で選択される複数のヘッダ信号との内、所定のヘッダ信号とデューティ信号との一対の組が、異なる組で交互に配列されるように前記第3の選択手段での選択を制御する制御手段とを備え、前記デューティ変換手段は、一定周期で立上り立下りを繰り返す基準波を生成すると共に当該基準波の立下りエッジでパルス状のピーク信号を生成する基準波生成手段と、この基準波生成手段で生成された基準波と、前記第1の選択手段で選択された電圧とを比較して当該電圧を所定のデューティのデューティ信号に変換する演算増幅手段とを備え、前記制御手段は、前記第1〜第3の選択手段の選択タイミングと、前記ヘッダ生成手段のヘッダ信号の生成タイミングとを、前記基準波生成手段で生成されるピーク信号に同期させる制御を行うことを特徴とする。
この構成によれば、従来のような複数の温度情報に対応した系統数の信号伝送経路が不要となるので、従来の信号伝送経路毎の後段に必要であったフォトカプラ等の信号伝達素子や各経路の配線領域を削減することが出来る。これによって電力変換装置おける半導体素子の温度検出回路を、安価で小型に実現することができる。第1〜第3の選択手段の選択動作と、ヘッダ生成手段のヘッダ信号の生成動作とを、一定に生成されるピーク信号で同期させるので、第3の選択手段からヘッダ信号及び所定配列のデューティ信号を同期させて出力することができる。これによって演算制御手段で適正にデューティ信号を取得することが出来る。また、一定に生成されるピーク信号のみを用いて複数回路手段の動作を同期させるので、回路全体の小型化を図ることができる。
請求項3に記載の発明は、直流電圧を昇圧する複数の半導体素子を有するコンバータと、このコンバータでの昇圧電圧を交流電圧に変換する複数の半導体素子を有するインバータとの双方又は何れか一方を有し、前記複数の半導体素子に個別に対応付けられて半導体素子個々の温度に応じた電圧を発生する複数の温度検出素子とを有する電力変換装置において、前記複数の温度検出素子の発生電圧を選択する第1の選択手段と、前記第1の選択手段で選択された電圧をパルス幅変調により所定のデューティのデューティ信号に変換するデューティ変換手段と、前記パルス幅変調によるデューティ信号と周期が異なる固有のデューティ信号であるヘッダ信号を、前記複数の温度検出素子の発生電圧の数に対応した種類だけ並列に生成するヘッダ生成手段と、前記ヘッダ生成手段で並列に生成される複数のヘッダ信号の1つを選択する第2の選択手段と、前記第2の選択手段で選択されたヘッダ信号と、前記デューティ変換手段で変換されたデューティ信号とを選択する第3の選択手段と、前記第1の選択手段で前記複数の温度検出素子の発生電圧が交互に選択され、この交互に選択されて前記デューティ変換手段で変換される複数のデューティ信号と、前記第2の選択手段で選択される複数のヘッダ信号との内、所定のヘッダ信号とデューティ信号との一対の組が、異なる組で交互に配列されるように前記第3の選択手段での選択を制御する制御手段とを備え、前記デューティ変換手段は、一定の傾斜で立上り立下りを交互に繰り返す基準波としての三角波を生成すると共に当該三角波の立上りポイントで立上り、立下りポイントで立ち下がる第2のピーク信号を生成する第2の基準波生成手段と、この第2の基準波生成手段で生成された三角波と、前記第1の選択手段で選択された電圧とを比較して当該電圧を所定のデューティのデューティ信号に変換する第2の演算増幅手段とを備え、前記制御手段は、前記第1〜第3の選択手段の選択タイミングと、前記ヘッダ生成手段のヘッダ信号の生成タイミングとを、前記第2のピーク信号に同期させる制御を行うと共に、所定のヘッダ信号の後に同一のデューティ信号が少なくとも2つ以上連続配列される選択が前記第3の選択手段で行われる制御を行うことを特徴とする。
この構成によれば、従来のような複数の温度情報に対応した系統数の信号伝送経路が不要となるので、従来の信号伝送経路毎の後段に必要であったフォトカプラ等の信号伝達素子や各経路の配線領域を削減することが出来る。これによって電力変換装置おける半導体素子の温度検出回路を、安価で小型に実現することができる。また、基準波を三角波とし、更に複数種類のデューティ信号の各々を複数サイクルづつ出力するようにした。つまり、同一デューティ信号が少なくとも2つ以上連続するようにしたので、例えばそれら「H」と「H」との間の「L」区間を検知することができるので、これによって正確にデューティを求めることが出来る。
請求項4に記載の発明は、直流電圧を昇圧する複数の半導体素子を有するコンバータと、このコンバータでの昇圧電圧を交流電圧に変換する複数の半導体素子を有するインバータとの双方又は何れか一方を有し、前記複数の半導体素子に個別に対応付けられて半導体素子個々の温度に応じた電圧を発生する複数の温度検出素子とを有する電力変換装置において、前記複数の温度検出素子の発生電圧を選択する第1の選択手段と、前記第1の選択手段で選択された電圧をパルス幅変調により所定のデューティのデューティ信号に変換するデューティ変換手段と、前記パルス幅変調によるデューティ信号と周期が異なる固有のデューティ信号であるヘッダ信号を、前記複数の温度検出素子の発生電圧の数に対応した種類だけ並列に生成するヘッダ生成手段と、前記ヘッダ生成手段で並列に生成される複数のヘッダ信号の1つを選択する第2の選択手段と、前記第2の選択手段で選択されたヘッダ信号と、前記デューティ変換手段で変換されたデューティ信号とを選択する第3の選択手段と、前記第1の選択手段で前記複数の温度検出素子の発生電圧が交互に選択され、この交互に選択されて前記デューティ変換手段で変換される複数のデューティ信号と、前記第2の選択手段で選択される複数のヘッダ信号との内、所定のヘッダ信号とデューティ信号との一対の組が、異なる組で交互に配列されるように前記第3の選択手段での選択を制御する制御手段とを備え、前記デューティ変換手段において、前記基準波生成手段は立上りと立下りを一定周期で繰り返す基準波としての鋸波を生成すると共に当該鋸波の立下りエッジでパルス状のピーク信号を生成し、前記演算増幅手段は前記基準波生成手段で生成された鋸波と、前記第1の選択手段で選択された電圧とを比較して当該電圧を所定のデューティのデューティ信号に変換し、前記制御手段は、前記第1〜第3の選択手段の選択タイミングと、前記ヘッダ生成手段のヘッダ信号の生成タイミングとを、前記基準波生成手段で生成されるピーク信号に同期させる制御を行うと共に、所定のヘッダ信号の後に1つのデューティ信号が配置される選択が前記第3の選択手段で行われる制御を行うことを特徴とする。
この構成によれば、従来のような複数の温度情報に対応した系統数の信号伝送経路が不要となるので、従来の信号伝送経路毎の後段に必要であったフォトカプラ等の信号伝達素子や各経路の配線領域を削減することが出来る。これによって電力変換装置おける半導体素子の温度検出回路を、安価で小型に実現することができる。また、所定のヘッダ信号に対して1つのデューティ信号が対応付けられて伝送されるので、上記請求項11の三角波を用い同一デューティ信号が少なくとも2つ以上連続する構成に比べ、伝送を高速化することが出来る。
請求項5に記載の発明は、クロック信号を生成するクロック生成手段を更に備え、前記基準波生成手段は前記鋸波のピークでピーク信号を生成し、前記クロック生成手段は、前記基準波生成手段からの鋸波のピーク信号の生成時にクロック信号を生成し、この生成されたクロック信号により前記制御手段が前記第3の選択手段で所定のヘッダ信号が選択されるように制御すると共に当該基準波生成手段からの鋸波の生成を停止する制御を行い、当該制御手段により当該第3の選択手段に対して当該ヘッダ信号から前記デューティ信号への選択切替制御が行われた際に、当該基準波生成手段が鋸波の生成を再開し、前記クロック生成手段がクロック信号の生成を停止するようにしたことを特徴とする。
この構成によれば、鋸波の立下りエッジの傾斜が所定よりも滑らかになった際に、ヘッダ信号からデューティ信号への切り替わりが遅れ、この遅れによってデューティ信号のデューティが所定のものと異なることを次のように防止することが出来る。即ち、本発明構成では、新たに設けたクロック生成手段からクロック信号が生成され、このクロック信号に応じてヘッダ信号が第3の選択手段から出力される。この出力が完了すると、クロック信号に基づき鋸波の電圧が立ち上がり、また、クロック信号の発生が停止される。この際のヘッダ信号の出力完了後にデューティ信号が出力され、鋸波がピークを迎えるとピーク信号が生成され、このピーク信号によってクロック信号が再生成され、これによってヘッダ信号が第3の選択手段から出力され、同時に鋸波は停止状態となる。このように動作するので、鋸波の立ち下げ時間の遅れに左右されることなく、デューティ信号のデューティを高精度に保持することができる。
請求項6に記載の発明は、直流電圧を昇圧する複数の半導体素子を有するコンバータと、このコンバータでの昇圧電圧を交流電圧に変換する複数の半導体素子を有するインバータとの双方又は何れか一方を有し、前記複数の半導体素子に個別に対応付けられて半導体素子個々の温度に応じた電圧を発生する複数の温度検出素子とを有する電力変換装置において、前記複数の温度検出素子の発生電圧を選択する第1の選択手段と、前記第1の選択手段で選択された電圧をパルス幅変調により所定のデューティのデューティ信号に変換するデューティ変換手段と、前記パルス幅変調によるデューティ信号と周期が異なる固有のデューティ信号であるヘッダ信号を、前記複数の温度検出素子の発生電圧の数に対応した種類だけ並列に生成するヘッダ生成手段と、前記ヘッダ生成手段で並列に生成される複数のヘッダ信号の1つを選択する第2の選択手段と、前記第2の選択手段で選択されたヘッダ信号と、前記デューティ変換手段で変換されたデューティ信号とを選択する第3の選択手段と、前記第1の選択手段で前記複数の温度検出素子の発生電圧が交互に選択され、この交互に選択されて前記デューティ変換手段で変換される複数のデューティ信号と、前記第2の選択手段で選択される複数のヘッダ信号との内、所定のヘッダ信号とデューティ信号との一対の組が、異なる組で交互に配列されるように前記第3の選択手段での選択を制御する制御手段とを備え、前記第2及び第3の選択手段に代え、前記ヘッダ生成手段で並列に生成される複数のヘッダ信号の1つを選択すると共に、前記複数のデューティ変換手段で変換されたデューティ信号の1つを選択する選択手段を備え、前記制御手段は、前記選択手段で選択された1つヘッダ信号の後に1つのデューティ信号が配列され、このヘッダ信号を先頭とするデューティ信号の配列順が繰り返されるように、当該選択手段の選択動作を制御するようにしたことを特徴とする。
この構成によれば、従来のような複数の温度情報に対応した系統数の信号伝送経路が不要となるので、従来の信号伝送経路毎の後段に必要であったフォトカプラ等の信号伝達素子や各経路の配線領域を削減することが出来る。これによって電力変換装置おける半導体素子の温度検出回路を、安価で小型に実現することができる。また、第2及び第3の選択手段を1つの選択手段としたので、その分、回路全体の小型化を図ることができる。
請求項7に記載の発明は、直流電圧を昇圧する複数の半導体素子を有するコンバータと、このコンバータでの昇圧電圧を交流電圧に変換する複数の半導体素子を有するインバータとの双方又は何れか一方を有し、前記複数の半導体素子に個別に対応付けられて半導体素子個々の温度に応じた電圧を発生する複数の温度検出素子とを有する電力変換装置において、前記複数の温度検出素子の発生電圧を選択する第1の選択手段と、前記第1の選択手段で選択された電圧をパルス幅変調により所定のデューティのデューティ信号に変換するデューティ変換手段と、前記パルス幅変調によるデューティ信号と周期が異なる固有のデューティ信号であるヘッダ信号を、前記複数の温度検出素子の発生電圧の数に対応した種類だけ並列に生成するヘッダ生成手段と、前記ヘッダ生成手段で並列に生成される複数のヘッダ信号の1つを選択する第2の選択手段と、前記第2の選択手段で選択されたヘッダ信号と、前記デューティ変換手段で変換されたデューティ信号とを選択する第3の選択手段と、前記第1の選択手段で前記複数の温度検出素子の発生電圧が交互に選択され、この交互に選択されて前記デューティ変換手段で変換される複数のデューティ信号と、前記第2の選択手段で選択される複数のヘッダ信号との内、所定のヘッダ信号とデューティ信号との一対の組が、異なる組で交互に配列されるように前記第3の選択手段での選択を制御する制御手段とを備え、前記デューティ変換手段は、前記複数の温度検出素子の発生電圧をパルス幅変調による所定のデューティのデューティ信号に変換する手段に代え、前記複数の温度検出素子の発生電圧をデジタル信号に変換するアナログ/デジタル変換手段と、その変換されたデジタル信号の幅を所定デューティのデューティ信号に変換するカウンタ手段とを備えて構成されていることを特徴とする。
この構成によれば、従来のような複数の温度情報に対応した系統数の信号伝送経路が不要となるので、従来の信号伝送経路毎の後段に必要であったフォトカプラ等の信号伝達素子や各経路の配線領域を削減することが出来る。これによって電力変換装置おける半導体素子の温度検出回路を、安価で小型に実現することができる。また、アナログ/デジタル変換手段で複数種類の発生電圧をデジタル信号に変換するので、パルス幅変調によりデューティ信号に変換する手段のようにパルス幅変調を行うための基準波の電圧が変化することが無くなるので、適正なデューティのデューティ信号を得ることができる。
請求項8に記載の発明は、前記複数の温度検出素子と前記第1の選択手段との間に、当該複数の温度検出素子の発生電圧を保持して出力する保持手段を接続し、前記制御手段は、当該保持手段に当該複数の温度検出素子の発生電圧が保持されて当該第1の選択手段へ出力されるように保持制御を行い、この保持制御時に、当該第1の選択手段で当該複数の温度検出素子の発生電圧が交互に選択され、この交互に選択された発生電圧が前記デューティ変換手段でデューティ信号に変換され、この変換されるデューティ信号のうち同一のデューティ信号が所定のヘッダ信号の後ろに複数配列されるように、当該第1の選択手段、前記第2の選択手段及び前記第3の選択手段の選択を制御し、前記演算制御手段は、当該第3の選択手段で選択された同一の複数のデューティ信号を比較し、互いの差異が予め定めた基準値以内の場合にのみデューティ信号を前記温度情報の検知に採用することを特徴とする。
この構成によれば、温度検出素子の発生電圧にノイズによる影響が生じても、そのノイズが影響したデューティ信号は演算制御手段で温度情報として採用されなくなるので、演算制御手段が温度情報の誤認識を行うことが無くなる。言い換えれば、演算制御手段では適正な温度情報しか採用されないので、温度情報を正確に認識することが出来る。
請求項9に記載の発明は、前記複数の温度検出素子と前記第1の選択手段との間に、当該複数の温度検出素子の発生電圧を保持して出力する保持手段を接続し、前記制御手段は、当該保持手段に当該複数の温度検出素子の発生電圧が保持されて当該第1の選択手段へ出力されるように保持制御を行い、この保持制御時に、当該第1の選択手段で当該複数の温度検出素子の発生電圧が交互に選択され、この交互に選択された発生電圧が前記デューティ変換手段でデューティ信号に変換され、この変換されるデューティ信号のうち同一のデューティ信号が所定のヘッダ信号の後ろに複数配列されるように、当該第1の選択手段、前記第2の選択手段及び前記第3の選択手段の選択を制御し、前記演算制御手段は、当該第3の選択手段で選択された同一の複数のデューティ信号の中から、予め定めた基準値を超えるデューティ信号を排除し、排除されないデューティ信号を前記温度情報の検知に採用することを特徴とする。
この構成によれば、温度検出素子の発生電圧にノイズによる影響が生じても、そのノイズが影響したデューティ信号は演算制御手段で温度情報として採用されなくなるので、演算制御手段が温度情報の誤認識を行うことが無くなる。言い換えれば、演算制御手段では適正な温度情報しか採用されないので、温度情報を正確に認識することが出来る。
請求項10に記載の発明は、前記演算制御手段は、前記第3の選択手段から前記信号伝達素子を介して入力される前記ヘッダ信号及び前記デューティ信号の立上りエッジ又は立下りエッジでリセット後にカウント動作を開始するカウンタと、当該立上りエッジ又は当該立下りエッジで当該リセット前にカウンタのカウント値をレジスタ値として保持するレジスタとを備え、前記レジスタに保持されたレジスタ値を用いて前記デューティ信号のデューティを求める演算を含む演算処理を行い、この演算処理を行う演算制御手段のメインループの周期よりも当該デューティ信号の周期が長く設定されていることを特徴とする。
この構成によれば、デューティ信号の周期を、演算制御手段のメインループの周期よりも長くしたので、演算制御手段がレジスタ値を読み込んでデューティ信号のデューティを演算する処理を、メインループの中で割り込み無しで行うことが可能となる。
請求項11に記載の発明は、前記ヘッダ信号は、当該ヘッダ信号の1周期中に、前記デューティ信号の周期よりも長い「L」レベル又は「H」レベルの区間を含む固有の信号であることを特徴とする。
この構成によれば、ヘッダ信号を確実に識別することができるので、確実な信号伝達を行うことができる。
請求項12に記載の発明は、前記ヘッダ信号は、当該ヘッダ信号の1周期中に、前記デューティ信号の周期よりも短い「L」レベル又は「H」レベルの区間を含む固有の信号であることを特徴とする。
この構成によれば、ヘッダ信号を確実に識別することができるので、確実な信号伝達を行うことができる。また、ヘッダ信号の周期がデューティ信号の周期よりも短くなるので、ヘッダ信号を含むデータ信号の伝送を高速化することが出来る。
請求項13に記載の発明は、前記デューティ変換手段は、前記第1の選択手段で選択された電圧をパルス幅変調によりデューティ信号に変換する際に、当該デューティ信号のデューティを所定値以内に制限して変換を行い、前記ヘッダ信号は、その制限されたデューティを超えるデューティに設定されていることを特徴とする。
この構成によれば、ヘッダ信号のデューティがデューティ信号のデューティと異なるので、ヘッダ信号を確実に識別することができ、これによって確実な信号伝達を行うことができる。
請求項14に記載の発明は、前記デューティ変換手段は、前記第1の選択手段で選択された電圧をパルス幅変調によりデューティ信号に変換する際に、当該デューティ信号のデューティが100%未満となるように制限することを特徴とする。
この構成によれば、デューティ信号のデューティを100%未満とすれば、必ずデューティ信号の立上がりエッジ又は立下りエッヂが存在するので、演算制御手段でデューティ信号を必ず識別することが可能となる。
請求項15に記載の発明は、直流電圧を昇圧する複数の半導体素子を有するコンバータと、このコンバータでの昇圧電圧を交流電圧に変換する複数の半導体素子を有するインバータとの双方又は何れか一方を有し、前記複数の半導体素子に個別に対応付けられて半導体素子個々の温度に応じた電圧を発生する複数の温度検出素子とを有する電力変換装置において、前記複数の温度検出素子の電圧発生側に各々接続され、その発生電圧をパルス幅変調により所定のデューティのデューティ信号に変換する複数のデューティ変換手段と、前記パルス幅変調によるデューティ信号と周期が異なる固有のデューティ信号であるヘッダ信号を、前記複数の温度検出素子の発生電圧の数に対応した種類だけ並列に生成するヘッダ生成手段と、前記ヘッダ生成手段で並列に生成される複数のヘッダ信号の1つを選択すると共に、前記複数のデューティ変換手段で変換されたデューティ信号の1つを選択する選択手段と、前記選択手段で選択された1つヘッダ信号の後に1つのデューティ信号が配列され、このヘッダ信号を先頭とするデューティ信号の配列順が繰り返されるように、当該選択手段の選択動作を制御する制御手段とを備えることを特徴とする。
この構成によれば、複数の温度検出素子の電圧発生側に各々デューティ変換手段が接続されているので、各デューティ変換手段の前段で、スイッチ切替等によるノイズが各温度検出素子の発生電圧に乗るといったことが無くなる。このため、各デューティ変換手段において、発生電圧を適正な電圧レベルでデューティ信号に変換することができる。
請求項16に記載の発明は、前記選択手段の出力側に、この選択手段で選択された前記ヘッダ信号及び前記デューティ信号を伝達する信号伝達素子を介して接続された演算制御手段を備え、この演算制御手段は、前記温度検出素子の特性バラツキを記憶し、前記選択手段から前記信号伝達素子を介して入力されるデューティ信号より検知される温度情報を、当該記憶された特性バラツキで補正することを特徴とする。
この構成によれば、各半導体素子の温度を正確に検知することが出来る。
請求項17に記載の発明は、前記複数のデューティ変換手段は、一定周期の基準波を生成する1つの基準波生成手段から生成される基準波を用いて前記複数の温度検出素子の発生電圧をデューティ信号に変換することを特徴とする。
この構成によれば、各デューティ変換手段が1つの基準波をもとにデューティ変換を行うので、この変換動作が同期する。従って、各デューティ変換手段の後段の選択手段で各デューティ信号を例えば交互に選択する際に、同一タイミングで交互に各デューティ信号を先頭から所定周期選択することが出来る。従って、各デューティ信号の同期が取れていない場合に各々のデューティ信号の選択位置が異なり、選択手段からの出力波形が乱れるといった事が無くなる。
請求項18に記載の発明は、前記デューティ変換手段は、前記複数の温度検出素子の発生電圧をパルス幅変調による所定のデューティのデューティ信号に変換する手段に代え、前記複数の温度検出素子の発生電圧をデジタル信号に変換するアナログ/デジタル変換手段と、その変換されたデジタル信号の幅を所定デューティのデューティ信号に変換するカウンタ手段とを備えて構成されていることを特徴とする。
この構成によれば、アナログ/デジタル変換手段で複数種類の発生電圧をデジタル信号に変換するので、パルス幅変調によりデューティ信号に変換する手段のようにパルス幅変調を行うための基準波の電圧が変化することが無くなるので、適正なデューティのデューティ信号を得ることができる。
従来の電力変換装置の温度検出回路の構成を示すブロック図である。 本発明の第1実施形態に係る電力変換装置の温度検出回路の構成を示すブロック図である。 本発明の電力変換装置の構成を示す回路図である。 第1実施形態の電力変換装置の温度検出回路のマイコンに入力されるデータ信号の配列パターンを示す図である。 第1実施形態に係る電力変換装置の温度検出回路の第1変形例の構成を示すブロック図である。 第1実施形態の電力変換装置の温度検出回路のマイコンに入力されるデータ信号の配列パターンを示す図である。 第1実施形態に係る電力変換装置の温度検出回路の第2変形例の構成を示すブロック図である。 第2変形例の電力変換装置の温度検出回路のマイコンに入力されるデータ信号の配列パターンを示す図である。 本発明の第2実施形態に係る電力変換装置の温度検出回路の構成を示すブロック図である。 第2実施形態に係る電力変換装置の温度検出回路の動作を説明するための信号波形図である。 第2実施形態に係る電力変換装置の温度検出回路のマイコンの演算処理を説明するための信号波形図である。 第2実施形態の電力変換装置の温度検出回路のマイコンに入力される他のデータ信号の配列パターンを示す図である。 本発明の第3実施形態に係る電力変換装置の温度検出回路の構成を示すブロック図である。 第3実施形態に係る電力変換装置の温度検出回路の動作を説明するための信号波形図である。 第3実施形態の電力変換装置の温度検出回路のマイコンに入力されるデータ信号の配列パターンを示す図である。 本発明の第4実施形態に係る電力変換装置の温度検出回路の構成を示すブロック図である。 第4実施形態の電力変換装置の温度検出回路のデューティ変換部の構成を示すブロック図である。 第2実施形態の電力変換装置の温度検出回路の欠点を説明するための信号波形図である。 本発明の第5実施形態に係る電力変換装置の温度検出回路の構成を示すブロック図である。 第5実施形態に係る電力変換装置の温度検出回路の変形例1の構成を示すブロック図である。 第5実施形態の電力変換装置の温度検出回路のデューティ変換部の回路構成を示すブロック図である。 第5実施形態の電力変換装置の温度検出回路のデューティ変換部の詳細回路構成を示すブロック図である。 本実施形態の電力変換装置の温度検出回路のデューティ変換部の他の構成を示すブロック図である。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して説明する。但し、本明細書中の全図において相互に対応する部分には同一符号を付し、重複部分においては後述での説明を適時省略する。
(第1実施形態)
図2は、本発明の第1実施形態に係る電力変換装置の温度検出回路の構成を示すブロック図である。
図2に示す温度検出回路100は、モータジェネレータMGに接続されたスイッチング回路102と、切替スイッチ(第1〜第3の選択手段)103,105,105と、デューティ変換部(デューティ変換手段)106と、2つのヘッダ生成部(ヘッダ生成手段)108a,108bと、制御部(制御手段)110と、フォトカプラ(信号伝達素子)112と、マイコン(演算制御手段)114と、バッファ116とを備えて構成されている。
スイッチング回路102は、図3に示す電力変換装置10に備えられており、電力変換装置10は、コンバータ20と、モータジェネレータMGを駆動制御するインバータ30とを備え、マイコン114により制御されるように構成されている。
コンバータ20には、バッテリ40が接続され、バッテリ40はコンバータ20に直流電力を供給すると共に、コンバータ20から回生される直流電力を蓄電する。また、コンバータ20は、バッテリ40から供給された直流電力を昇圧してインバータ30へ出力し、インバータ30から出力された直流電力を降圧してバッテリ40へ出力する。更に、コンバータ20は、コンデンサ23と、リアクトル24と、高圧側の半導体素子である上アーム用のスイッチング素子(電力変換用スイッチング素子)21と、高圧GND(グランド)側の半導体素子である下アーム用のスイッチング素子(電力変換用スイッチング素子)22と、ダイオードD1,D2を含んで構成されている。
これら構成要素は、バッテリ40の正極側にコンデンサ23及びリアクトル24の一端が接続され、負極側にコンデンサ23の他端とスイッチング素子22のエミッタ端子が接続されている。スイッチング素子21とスイッチング素子22とは直列に接続されており、リアクトル24の他端は、その間、つまりスイッチング素子21のエミッタ端子及びスイッチング素子22のコレクタ端子に接続されている。
上アーム用のスイッチング素子21のコレクタ端子は、インバータ30の一端側に接続されている。下アーム用のスイッチング素子22のエミッタ端子は、インバータ30の他端側に接続されている。スイッチング素子21のコレクタ−エミッタ間には、エミッタ側からコレクタ側に電流を流すダイオードD1が接続され、同様にスイッチング素子22のコレクタ−エミッタ間にもダイオードD2が接続されている。
モータジェネレータMGは、インバータ30に接続されており、バッテリ40から供給される電力により駆動する。発電機として働く場合は、交流電力をインバータ30に出力する。
インバータ30は、U相、V相及びW相からなり、U相、V相及びW相はコンバータ20に並列に接続され、このコンバータ20によって昇圧された直流電力を三相交流に変換して、モータジェネレータMGに出力する。また、モータジェネレータMGが発電機として働く場合は、モータジェネレータMGから出力される交流電力を直流に変換してコンバータ20に出力する。更に、インバータ30は、コンバータ20との接続側に、蓄電の役割も有するサージ電圧吸収用のコンデンサ31を備えている。
インバータ30のU相は、高圧側の半導体素子の上アーム用のスイッチング素子34と高圧GND側の半導体素子の下アーム用のスイッチング素子35とが直列に接続されてなる。同様に、V相は上アーム用のスイッチング素子36と下アーム用のスイッチング素子37、W相は上アーム用のスイッチング素子38と下アーム用のスイッチング素子39が直列に接続されてなる。
各スイッチング素子34〜39のコレクタ−エミッタ間には、エミッタ側からコレクタ側へ電流を流すダイオードD3〜D8がそれぞれ接続されている。UVW各相の中間点は、モータジェネレータMGの各相コイル(図示略)の各相端に接続されている。ここで、コンバータ20及びインバータ30にそれぞれ含まれるスイッチング素子は、IGBT等のパワーデバイスが用いられているとする。
更に、コンバータ20の各スイッチング素子21,22及びインバータ30の各スイッチング素子34〜39は、上アーム用のスイッチング素子がオンの場合は下アーム用のスイッチング素子がオフ、上アーム用のスイッチング素子がオフの場合は下アーム用のスイッチング素子がオンとなるように、マイコン114でスイッチング制御(オン/オフ制御)される。
この電力変換装置10によれば、制御部11によるコンバータ20の各スイッチング素子21,22及びインバータ30の各スイッチング素子34〜39のスイッチング制御によって、バッテリ40の直流電力がコンバータ20で昇圧されてインバータ30で三相交流に変換され、この三相交流でモータジェネレータMGが駆動される。一方、モータジェネレータMGが発電機として働く場合は、モータジェネレータMGから出力される交流電力がインバータ30で直流電力に変換され、更にコンバータ20で降圧されてバッテリ40に回生される。
ところで、電力変換装置10のコンバータ20のスイッチング素子21,22及びインバータ30の各スイッチング素子34〜39は、詳細には、スイッチング素子35に代表して破線枠102で囲むように、図2に示す構成のスイッチング回路102となっている。
スイッチング回路102は、モータジェネレータMGとアース(グランド)間に並列接続された2つのスイッチング素子35a,35bと、これらスイッチング素子35a,35bに個別に対応付けられて一点鎖線枠120a,120bで示すように1パッケージ化された温度検出素子としての2つのダイオード122a,122bと、各ダイオード122a,122bのアノード側に個別に接続された2つの定電流回路124a,124bと、これら定電流回路124a,124bに電流を供給する電源126と、各スイッチング素子35a,35bの各々のベース端とバッファ116との間に接続された2つの抵抗器Ra,Rbとを備えて構成されている。但し、電源126は、コンバータ20を介したバッテリ40である。
ここで、一方のダイオード122aをAch(Aチャンネル)側、他方のダイオード122bをBch(Bチャンネル)側と定義する。Ach側のダイオード122aには、一定電流が定電流回路124aから流れ、Bch側のダイオード122bには、一定電流が定電流回路124bから流れるようになっている。各ダイオード122a,122bのアノード端は、切替スイッチ103に配線接続されている。
切替スイッチ(第1の選択手段)103は、制御部110の制御に応じて、Ach側のダイオード122aのアノード端と、Bch側のダイオード122bのアノード端との何れか一方をデューティ変換部106に接続するスイッチング動作を行う。このスイッチング動作によって、Ach側のダイオード122aからの温度検出時の電圧であるAchのアナログ信号、又はBch側のダイオード122bからの温度検出時の電圧であるBchのアナログ信号がデューティ変換部106へ出力される。
デューティ変換部106は、Ach又はBchのアナログ信号をPWM変調してデジタル信号である例えば図4(a)に示すAch又はBchのデューティ信号に変換し、これを切替スイッチ105の一方の入力端へ出力する。但し、デューティ信号は、所定のデューティを有する。切替スイッチ105の他方の入力端には、ヘッダ生成部108a又は108bからの図4(a)に示すヘッダ信号HdA又はHdBが入力されるようになっている。つまり、ヘッダ生成部108a,108bは、ヘッダ信号HdA,HdBを生成するが、これらのヘッダ信号HdA,HdBは各々が、デューティ変換部106によるPWM変調後のデューティ信号とは明らかに周期が異なる固有のデューティ信号となっている。
切替スイッチ(第2の選択手段)104は、各ヘッダ生成部108a,108bから生成される各ヘッダ信号HdA,HdBの何れかを、制御部110の制御に応じて選択するものである。この選択されたヘッダ信号HdA又はHdBは切替スイッチ(第3の選択手段)105の入力端に入力される。
切替スイッチ105は、Ach又はBchのデューティ信号並びに2種類のヘッダ信号を、制御部110の制御に応じて図4(b)に示す信号配列となるように選択してフォトカプラ112へ出力する。図4(b)は、ヘッダ信号HdA及びAchのデューティ信号、ヘッダ信号HdB及びBchのデューティ信号の順で繰り返す信号配列を示す。つまり、制御部110の制御による切替スイッチ105の選択では、Achのデューティ信号の先頭にAch用のヘッダ信号HdAが対応付けられ、Bchのデューティ信号の先頭にBch用のヘッダ信号HdBが対応付けられるといった具合に、所定のヘッダ信号とデューティ信号同士が対となるように選択動作を行う。
切替スイッチ105から図4(b)の配列で各データ信号がフォトカプラ112へ入力され、フォトカプラ112からマイコン114へ出力されることにより、マイコン114は、信号配列の中から先頭をヘッダ信号HdA,HdBで検知でき、その後のAchのデューティ信号、Bchのデューティ信号も順次検知でき、以降もヘッダ信号HdA,HdBを先頭とする同じ順で検知可能となる。但し、図4(b)の信号配列に代え、図4(c)に示すようにヘッダ信号HdA及びAchのデューティ信号の第1の組と、ヘッダ信号HdB及びBchのデューティ信号の第2の組とが、各々2つ以上連続して交互に続くようにしてもよい。
マイコン114は、Achのデューティ信号又はBchのデューティ信号から温度を検知し、これに応じてバッファ116を介してスイッチング素子35a又は35bが所定の温度以下となるように制御する。ここで、温度検出素子であるダイオード122a,122bには、製造時の特性バラツキがあり、このため、検出温度情報であるデューティ信号も誤差を含むことになる。そこで、マイコン114に予めダイオード122a,122bの特性バラツキ、例えばダイオード122aは出力特性に3%のバラツキ、ダイオード122bは5%のバラツキがあることを記憶しておき、Achのデューティ信号から検知される温度情報に対して3%の補正を行い、Bchのデューティ信号から検知される温度情報に対して5%の補正を行う。
このような第1実施形態の電力変換装置10は、複数のスイッチング素子35a,35bの温度検出回路100として、各スイッチング素子35a,35bに対応付けられた複数のダイオード122a,122bの発生電圧を選択する切替スイッチ103と、この切替スイッチ103で選択された電圧をPWM変調により所定のデューティのデューティ信号に変換するデューティ変換部106と、PWM変調によるデューティ信号と周期が異なる固有のデューティ信号であるヘッダ信号HdA,HdBを、複数のスイッチング素子35a,35bの発生電圧の数に対応した種類だけ並列に生成するヘッダ生成手段としてのヘッダ生成部108a,108bと、ヘッダ生成部108a,108bで並列に生成される複数のヘッダ信号HdA,HdBの1つを選択する切替スイッチ104と、この切替スイッチ104で選択されたヘッダ信号HdA又はHdBと、デューティ変換部106で変換されたデューティ信号とを選択する切替スイッチ105とを備えた。
更に、切替スイッチ103で複数のダイオード122a,122bの発生電圧が交互に選択され、この交互に選択されてデューティ変換部106で変換されるAch及びBchのデューティ信号と、切替スイッチ104で選択される2つのヘッダ信号HdA,HdBとの内、所定のヘッダ信号HdA又はHdBと、Ach又はBchのデューティ信号との一対の組が、異なる組で交互に配列されるように切替スイッチ105での選択を制御する制御部110を備えた。
これによって、複数のダイオード122a,122bで個別に検出される複数のスイッチング素子35a,35bの温度が、第1の切替スイッチ103、デューティ変換部106及び第3の切替スイッチ105による1系統の信号伝送経路で伝送される。この際、各々の温度情報であるデューティ変換部106からの各デューティ信号の先頭には、第2の切替スイッチ104で選択された各々固有のヘッダ信号が個別に付けられるので、各温度情報を示すデューティ信号を識別可能となる。
従って、従来のような複数の温度情報に対応した系統数の信号伝送経路が不要となるので、従来の信号伝送経路毎の後段に必要であったフォトカプラ等の信号伝達素子や各経路の配線領域を削減することが出来る。これによって電力変換装置10おけるスイッチング素子の温度検出回路100を、安価で小型に実現することができる。
また、第3の切替スイッチ105の出力側に、フォトカプラ112を介して接続された演算制御手段としてのマイコン114は、各ダイオード122a,122bの特性バラツキを記憶し、第3の切替スイッチ105からフォトカプラ112を介して入力されるデューティ信号より検知される温度情報を、その記憶された特性バラツキで補正する。これによって、各ダイオード122a,122bの温度を正確に検知することが出来る。
また、図5に示す温度検出回路100−1のように、各ダイオード122a,122bと切替スイッチ103との間に、ダイオード122a,122b毎の発生電圧を保持する保持手段としてのホールド部130a,130bを接続してもよい。各ホールド部130a,130bは、制御部110の保持制御によって各ダイオード122a,122bからの発生電圧を保持し、この保持された電圧を切替スイッチ103へ出力し、また、解除制御によってその保持を解除する。
各ホールド部130a,130bがAchの電圧とBchの電圧を保持して出力している間は、Ach又はBchの各々の同一電圧がデューティ変換部106によりデューティ信号に変換されて切替スイッチ105へ出力されることになる。そこで、制御部110は、図6(a)に示すように、ヘッダ信号HdAの後ろに同一のAchのデューティ信号が連続する組と、ヘッダ信号HdBの後ろに同一のBchのデューティ信号が連続する組とが交互に配列され、これがフォトカプラ112を介してマイコン114へ出力されるように切替スイッチ103〜105を制御する。なお、この制御は、図6(b)に示すように、ヘッダ信号HdA及びAchのデューティ信号の一対の第1の組が所定数連続し、この後に、その第1の組と異なるヘッダ信号HdB及びBchのデューティ信号の一対の第2の組が所定数連続し、第1及び第2の組が交互に配列されるように行ってもよい。
このように制御すれば次のような効果が得られる。インバータ30などの大電力を扱う装置においては、ノイズによる影響で正確にデータ信号を読み込めない場合がある。特にここで扱うデューティ信号はノイズによって波形が崩れると温度情報が変化してしまう。その他、マイコン114がヘッダ信号をヘッダと認識せず温度情報として誤認識する可能性もある。
そこで、上述の図6(a)又は(b)に示したように、同一データ信号を少なくとも2回送信し、マイコン114でその2回のデータ信号の読み取り値(温度値)を比較して、双方の差異が予め定めた基準値以内の場合のみ読み取り値(温度値)を採用するようにする。又は、同一データ信号が3回以上送信された場合は、それら読み取り値の内、多数を占める読み取り値のみを有効にする。更には、同一データ信号が3回以上送信された場合に、それら読み取り値の内、予め定めた基準値を超える読み取り値を排除し、残りの読み取り値を有効にする。
これらのようにすれば、ダイオード122a,122bの発生電圧にノイズによる影響が生じても、そのノイズが影響したデータ信号としてのデューティ信号はマイコン114で温度情報として採用されないので、誤認識が生じることは無くなる。また、マイコン114では適正な温度情報しか採用されないので、温度情報を正確に認識することが出来る。
また、上記では、温度検出素子としてのダイオード122a,122bが2つの構成を示したが、図7に示すように、ダイオード122cが1つ追加された3つの構成の場合でも上述同様に効果を得ることが出来る。即ち、3つの構成の場合、バッファ116の出力側に抵抗器Rcを介して接続されたスイッチング素子35cに、一点鎖線枠120cで示すようにCch側のダイオード122cが対応付けられて1パッケージ化されており、そのCch側のダイオード122bのアノード端が、3入力タイプの切替スイッチ103−1に配線接続されている。
このような構成の温度検出回路100−2では、図8(a)〜(c)に示すように、所定のもの同士が対応付けられた各対のヘッダ信号及びデューティ信号の組、即ち、ヘッダ信号HdA及びAchのデューティ信号の第1の組と、ヘッダ信号HdB及びBchのデューティ信号の第2の組と、ヘッダ信号HdC及びCchのデューティ信号の第3の組とが任意の順で配列されて、フォトカプラ112を介してマイコン114へ出力される。
(第2実施形態)
図9は、本発明の第2実施形態に係る電力変換装置の温度検出回路の構成を示すブロック図である。
図9に示す温度検出回路100−3は、デューティ変換部106−1を、オペアンプによるコンパレータ(演算増幅手段)106aと、基準波としての図10(b)に示す鋸波J1を生成する基準波生成部(基準波生成手段)106bとを用いてPWM変調するように構成したものである。コンパレータ106aは、非反転入力端「+」が第1の切替スイッチ103の出力端に接続され、反転入力端「−」が基準波生成部106bの鋸波J1の生成端に接続され、出力端が第3の切替スイッチ105の一方の入力端に接続されている。
基準波生成部106bは、鋸波J1を生成する他に、鋸波J1の立下りエッジで図10(c)に示す細長く立上るパルス状のピーク信号P1を生成し、これを制御部110へ出力するようになっている。
制御部110は、ピーク信号P1を基準に、図10(d)に示す切替制御信号K1を切替スイッチ103へ出力し、(e)に示す切替制御信号K2をヘッダ生成部108a,108b及び切替スイッチ104へ出力し、更に(f)に示す切替制御信号K3を切替スイッチ105へ出力する。
つまり、時刻t1のピーク信号P1によって切替制御信号K1を立ち下げ、これに応じて切替スイッチ103がAch側のダイオード122aの発生電圧を選択する側に切り替わり、同時に切替制御信号K2を立上げ、これに応じてヘッダ生成部108aがヘッダ信号HdAを生成すると共に切替スイッチ104がそのヘッダ信号HdAを選択する側に切り替わる。更に、同時に切替制御信号K3を立上げ、これに応じて切替スイッチ105がヘッダ信号HdAを選択する側に切り替わる。これによって切替スイッチ105からは図10(a)に示すように、ヘッダ信号HdAが出力される。このヘッダ信号HdAは、2つのピーク信号P1間で「H」レベル、3つのピーク信号P1間で「L」レベルとなるデータ信号である。
その後、ピーク信号P1が時刻t2,t3と発生され、時刻t4において時刻t1から3つ目のピーク信号P1が発生すると、制御部110は、切替制御信号K3を立ち下げ、これに応じて切替スイッチ105がコンパレータ106aから出力されるAch又はBchのデューティ信号AD,BDを選択する側に切り替わる。これによって切替スイッチ105からは図10(a)に示すように、Achのデューティ信号ADが出力される。
この時刻t4において、基準波生成部106bから発生する鋸波J1が徐々に右肩上がりで立上ってコンパレータ106aの反転入力端「−」に供給される。この徐々に立上る鋸波J1のレベルが、コンパレータ106aの非反転入力端「+」に供給されているAch側の発生電圧のレベルを時刻t5において超えると、コンパレータ106aから出力されているAchのデューティ信号ADは、「H」から「L」に立ち下がる。更に、鋸波J1のレベルが徐々に高くなって時刻t6で予め定められた頂点から立ち下がり、Ach側の発生電圧のレベル以下となると、Achのデューティ信号ADは「L」から「H」へ立上る。
また、時刻t6での鋸波J1の立下りによって時刻t1から4つ目のピーク信号P1が発生すると、制御部110は、切替制御信号K1を立上げ、これに応じて切替スイッチ103がBch側の発生電圧を選択する側に切り替わる。また、時刻t6では切替制御信号K2が立下るので、これに応じてヘッダ生成部108bがヘッダ信号HdBを生成すると共に切替スイッチ104がそのヘッダ信号HdBを選択する側に切り替わる。更に、同時に切替制御信号K3が立ち上がるので、これに応じて切替スイッチ105がヘッダ信号HdBを選択する側に切り替わる。これによって、切替スイッチ105はそのBchのデューティ信号BDを選択して図10(a)に示すように出力する。
この時刻t6から3つ目のピーク信号P1が時刻t9において発生すると、制御部110は、切替制御信号K3を立ち下げ、これに応じて切替スイッチ105がコンパレータ106aから出力されるBchのデューティ信号BDを選択する側に切り替わる。これによって切替スイッチ105からはBchのデューティ信号BDが出力される。
この時刻t9において、鋸波J1が徐々に立上ってそのレベルが、コンパレータ106aの非反転入力端「+」に供給されているBch側の発生電圧のレベルを時刻t10において超えると、コンパレータ106aから出力されているBchのデューティ信号BDは、「H」から「L」に立ち下がる。更に、鋸波J1のレベルが徐々に高くなって時刻t11で立ち下がると、切替制御信号K1が立ち下り、これに応じて切替スイッチ103がAch側のダイオード122aの発生電圧を選択する側に切り替わり、同時に切替制御信号K2が立ち上がり、これに応じてヘッダ生成部108aがヘッダ信号HdAを生成すると共に切替スイッチ104がそのヘッダ信号HdAを選択する側に切り替わる。更に、同時に切替制御信号K3が立ち上がり、これに応じて切替スイッチ105がヘッダ信号HdAを選択する側に切り替わって、ヘッダ信号HdAが出力される。以降、時刻t1〜t11と同様な動作が繰り返される。
但し、図10(a)に示したデータ信号DSにおいて、ヘッダ信号HdAの「L」区間並びにヘッダ信号HdBの「H」区間は、Ach又はBchのデューティ信号AD,BDの周期よりも長く設定されている。ここでは、デューティ信号AD,BDの周期は、2つのピーク信号P1間の長さであるが、ヘッダ信号HdAの「L」区間並びにヘッダ信号HdBの「H」区間は3つのピーク信号P1間の長さとされている。
このように、各ヘッダ信号HdA,HdBは、Ach又はBchのデューティ信号AD,BDと明らかに相違のある信号であって、ヘッダ信号HdA,HdB同士が異なる信号である。また、デューティ信号AD,BDは「H」と「L」が占める割合は変化するものの、基本的な周波数は一定となっている。
次に、図10(a)に示すデータ信号DSがフォトカプラ112を介してマイコン114に入力された場合の演算処理について説明する。そのデータ信号DSを図11(a)にも示す。
マイコン114は、図示せぬタイマカウンタと、第1及び第2のレジスタとを内蔵している。図11(b)にタイマカウンタのカウント値TC、(c)に第1のレジスタの第1レジスタ値RT1、(d)に第2のレジスタの第2レジスタ値RT2を示す。
タイマカウンタは、データ信号DSの立上りエッジ又は立下りエッジでカウント値TCをリセットし、データ信号DSの「L」又は「H」の区間をゼロからカウントする。第1のレジスタは、データ信号DSの立下りエッジでカウント値TCを取得し、これを第1レジスタ値RT1として保持する。第2のレジスタは、データ信号DSの立上りエッジでカウント値TCを取得し、これを第2レジスタ値RT2として保持する。
例えば、図13の時刻t1においてヘッダ信号HdAが立ち下がると、この立下りエッジでタイマカウンタのヘッダ信号HdAの「H」区間のカウント値TCである「H1」が第1レジスタ値RT1として保持され、この保持後にカウント値TCがリセットされる。そして、タイマカウンタはヘッダ信号HdAの「L」区間をカウントする。時刻t2においてAchのデューティ信号ADが立上ると、この立上りエッジでヘッダ信号Hdの「L」区間のカウント値TCの「H2」が第2レジスタ値RT2として保持され、この保持後にカウント値TCがリセットされる。そして、タイマカウンタはAchのデューティ信号ADの「H」区間をカウントする。
次に、時刻t3においてAchのデューティ信号ADが立ち下がると、この立下りエッジでAchのデューティ信号ADの「H」区間のカウント値「A1」が第1レジスタ値RT1として保持され、この保持後にタイマカウンタのカウント値「A1」がリセットされる。そして、タイマカウンタはAchのデューティ信号ADの「L」区間をカウントする。時刻t4においてヘッダ信号HdBが立上ると、この立上りエッジでAchのデューティ信号ADの「L」区間のカウント値TCの「A2」が第2レジスタ値RT2として保持され、この保持後にタイマカウンタのカウント値TCがリセットされる。そして、タイマカウンタはヘッダ信号HdBの「H」区間をカウントする。
次に、時刻t5においてヘッダ信号HdBが立ち下がると、この立下りエッジでヘッダ信号Hdの「H」区間のカウント値「H3」が第1レジスタ値RT1として保持され、この保持後にタイマカウンタのカウント値「H3」がリセットされる。そして、タイマカウンタはヘッダ信号HdBの「L」区間をカウントする。時刻t6においてBchのデューティ信号BDが立上ると、この立上りエッジでヘッダ信号HdBの「L」区間のカウント値TCの「H4」が第2レジスタ値RT2として保持され、この保持後にタイマカウンタのカウント値TCがリセットされる。そして、タイマカウンタはBchのデューティ信号の「H」区間をカウントする。
次に、時刻t7においてBchのデューティ信号BDが立ち下がると、この立下りエッジでBchのデューティ信号BDの「H」区間のカウント値「B1」が第1レジスタ値RT1として保持され、この保持後にタイマカウンタのカウント値「B1」がリセットされる。そして、タイマカウンタはBchのデューティ信号BDの「L」区間をカウントする。時刻t8においてヘッダ信号HdAが立上ると、この立上りエッジでBchのデューティ信号BDの「L」区間のカウント値TCの「B2」が第2レジスタ値RT2として保持され、この保持後にタイマカウンタのカウント値TCがリセットされる。そして、タイマカウンタはヘッダ信号HdAの「H」区間をカウントする。以降、この時刻t1〜t8の動作が繰り返される。
また、マイコン114は、上記のように第1及び第2のレジスタに保持した第1及び第2レジスタ値RT1,RT2を用いて、Achのデューティ信号AD及びBchのデューティ信号BDの各デューティを演算する。Achのデューティ信号ADのデューティADDは、A1/(A1+A2)によって演算される。Bchのデューティ信号BDのデューティBDDは、B1/(B1+B2)によって演算される。
このようにマイコン114が第1及び第2レジスタ値RT1,RT2を読み込み、デューティを演算するタイミングは、Ach及びBchのデューティ信号AD,BDの立下りエッジ又は立上りエッジで割り込みをかけて演算処理する方法も考えられる。この方法であれば、確実に全部のカウント値TCを取得することができるが、割り込み処理が入るとマイコン114の本来の処理が遅延してしまうことがある。
そこで、第1及び第2レジスタ値RT1,RT2の更新が必ずデューティ信号AD,BDの基本周期Dcy(図11参照)よりも長い時間になることに着目し、その基本周期Dcyをマイコン114のメインループの時間よりも長く設定した。このように設定することで、マイコン114が第1及び第2レジスタ値RT1,RT2を読み込んで、Ach及びBchのデューティ信号AD,BDのデューティを演算する処理を、メインループの中で割り込み無しで行うことが可能となる。
このように第2実施形態の電力変換装置は、温度検出回路100−3において、デューティ変換部106−1を、一定周期で立上り立下りを繰り返す基準波としての鋸波J1を生成すると共に当該鋸波J1の立下りエッジでパルス状のピーク信号P1を生成する基準波生成部106bと、その生成された鋸波J1と、切替スイッチ103で選択された電圧とを比較して当該電圧を所定のデューティのデューティ信号AD,BDに変換するコンパレータ106aとを備えて構成した。更に、制御部110を、各切替スイッチ103〜105の選択タイミングと、ヘッダ生成部108a,108bのヘッダ信号の生成タイミングとを、基準波生成部106bで生成されるピーク信号P1に同期させる制御を行うようにした。
これによって、各切替スイッチ103〜105の選択動作と、ヘッダ生成部108a,108bのヘッダ信号HdA,HdBの生成動作とを、一定に生成されるピーク信号P1で同期させるので、切替スイッチ105からヘッダ信号HdA又はHdB、並びに所定配列のデューティ信号AD,BDを同期させて出力することができる。これによってマイコン114で適正にデューティ信号AD,BDを取得することが出来る。また、一定に生成されるピーク信号P1のみを用いて複数回路手段である各切替スイッチ103〜105及びヘッダ生成部108a,108bの動作を同期させるので、回路全体の小型化を図ることができる。
また、マイコン114は、切替スイッチ105から信号伝達素子を介して入力されるヘッダ信号Hd及びデューティ信号AD,BDの立上りエッジ又は立下りエッジでリセット後にカウント動作を開始するタイマカウンタと、当該立上りエッジ又は立下りエッジで当該リセット前にタイマカウンタのカウント値TCを第1及び第2レジスタ値RT1,RT2として保持するレジスタとを備え、レジスタに保持された第1及び第2レジスタ値RT1,RT2を用いてデューティ信号AD,BDのデューティを求める演算を含む演算処理を行う。本実施形態では、その演算処理を行うマイコン114のメインループの周期よりも、当該デューティ信号AD,BDの周期を長く設定した。
従って、デューティ信号AD,BDの周期を、マイコン114のメインループの周期よりも長くしたので、マイコン114がレジスタ値を読み込んでデューティ信号AD,BDのデューティを演算する処理を、メインループの中で割り込み無しで行うことが可能となる。
また、図10(a)に示したように、ヘッダ信号HdA,HdBを、当該ヘッダ信号の1周期中に、デューティ信号AD,BDの周期よりも長い「L」レベル又は「H」レベルの区間を含む固有の信号とした。従って、ヘッダ信号HdA,HdBを確実にマイコン114で識別することができるので、確実な信号伝達を行うことができる。
この他、図12に示すデータ信号DS1のように、ヘッダ信号HdA1,HdB1を、当該ヘッダ信号の1周期中に、デューティ信号AD,BDの周期よりも短い「L」レベル又は「H」レベルの区間を含む固有の信号としてもよい。
このようにすれば、上記同様に、ヘッダ信号HdA1,HdB1を確実に識別でき、確実な信号伝達を行うことができる。また、ヘッダ信号HdA1,HdB1の周期がデューティ信号AD,BDの周期よりも短くなるので、ヘッダ信号Hdを含むデータ信号の伝送を高速化することが出来る。
また、デューティ変換部106−1は、切替スイッチ103で選択された電圧をパルス幅変調によりデューティ信号AD,BDに変換する際に、当該デューティ信号AD,BDのデューティを所定値以内に制限して変換を行う。ヘッダ信号HdA,HdBを、その制限されたデューティを超えるデューティに設定する。
このようにすれば、ヘッダ信号HdA,HdBのデューティがデューティ信号AD,BDのデューティと異なるので、ヘッダ信号Hdを確実に識別することができ、これによって確実な信号伝達を行うことができる。
また、デューティ変換部106−1は、切替スイッチ103で選択された電圧をパルス幅変調によりデューティ信号AD,BDに変換する際に、当該デューティ信号AD,BDのデューティが100%未満となるように制限する。
このようにすれば、デューティ信号AD,BDの立上りエッジ又は立下りエッジが必ず存在するので、マイコン114でデューティ信号AD,BDを必ず識別することが可能となる。
(第3実施形態)
図13は、本発明の第3実施形態に係る電力変換装置の温度検出回路の構成を示すブロック図である。
図13に示す温度検出回路100−4は、デューティ変換部106−2を、オペアンプによるコンパレータ(第2の演算増幅手段)106aと、基準波としての図14(b)に示す三角波J2を生成する基準波生成部(第2の基準波生成手段)106cとを用いてPWM変調するように構成し、また、図14(a)に示すように、デューティ変換部106−2から出力されるAch又はBchのデューティ信号AD,BDを、第3の切替スイッチ105が2つずつ選択してフォトカプラ112へ出力するように構成したものである。
基準波生成部106bは、三角波J2を生成する他に、図14(c)に示すように、三角波J2の立下りポイントで立下り、立上りポイントで立上る矩形状のピーク信号P2を生成し、これを制御部110へ出力するようになっている。
制御部110は、ピーク信号P2を基準に、図14(d)に示す切替制御信号K11を切替スイッチ103へ出力し、(e)に示す切替制御信号K12を切替スイッチ104及びヘッダ生成部108a,108bへ出力し、(f)切替制御信号K13を切替スイッチ103へ出力する。つまり、時刻t1のピーク信号P2の立上りエッジによって切替制御信号K11が立下ると共に、切替制御信号K12及びK13が立上る。
切替制御信号K11の立下りに応じて切替スイッチ103がAch側のダイオード122aの発生電圧を選択する側に切り替わり、また、切替制御信号K12の立上りによってヘッダ生成部108aがヘッダ信号HdAを生成すると共に切替スイッチ104がヘッダ信号HdAを選択する側に切り替わり、更に、切替制御信号K13の立上りによって切替スイッチ105がヘッダ信号HdAを選択する側に切り替わる。
これによって切替スイッチ105からは図14(a)に示すように、ヘッダ信号HdAが出力される。このヘッダ信号HdAは、「H」及び「L」の1周期が、ピーク信号P2の3周期分であり、その1周期中の先頭の「H」区間がピーク信号P2の1つの「H」に対応している。
その後、ピーク信号P2が「L」及び「H」を時刻t2,t3…で示す一定周期を繰り返し、切替制御信号K11の立下り、及びK12,K13の立上りの契機となった時刻t1の立上りエッジから3周期が終了し、時刻t7で示す4周期目の立上りエッジで切替制御信号K13が立下ると、制御部110は、切替スイッチ105をコンパレータ106aから出力されるデューティ信号を選択する側に切り替える。これによって切替スイッチ105ではAchのデューティ信号ADが選択されて出力される。
即ち、時刻t7〜t11間に示すように、ピーク信号P2が2周期繰り返され、2周期分のAchのデューティ信号ADが切替スイッチ105からフォトカプラ112へ出力される。また、この時刻t7〜t11間では、時刻t7において基準波生成部106cから発生する三角波J2が徐々に右肩上がりで立上ってコンパレータ106aの反転入力端「−」に供給される。この三角波J2のレベルが、コンパレータ106aの非反転入力端「+」に供給されているAch側の発生電圧のレベルを時刻t7aにおいて超えると、コンパレータ106aから出力されているAchのデューティ信号ADは、「L」から「H」に立上る。
更に、三角波J2が時刻t8で上ピークから立ち下がり、時刻t8aにおいてAch側の発生電圧のレベル以下となると、Achのデューティ信号ADは「H」から「L」へ立ち下がる。次に同様に、三角波J2のレベルがAch側の発生電圧のレベルを時刻t9aにおいて超えると、Achのデューティ信号ADが「L」から「H」に立上り、更に、三角波J2が時刻t10で上ピークから立ち下がり、時刻t10aにおいてAch側の発生電圧のレベル以下となると、Achのデューティ信号ADが「H」から「L」へ立ち下がる。
次に、時刻t11においてピーク信号P2が立上ると、この立上りエッジで切替制御信号K11及びK13が立上ると共に、切替制御信号K12が立下る。切替制御信号K11の立上りに応じて切替スイッチ103がBch側のダイオード122aの発生電圧を選択する側に切り替わり、また、切替制御信号K12の立下りによってヘッダ生成部108bがヘッダ信号HdBを生成すると共に切替スイッチ104がヘッダ信号HdBを選択する側に切り替わり、更に、切替制御信号K13の立上りによって切替スイッチ105がヘッダ信号HdBを選択する側に切り替わる。
これによって切替スイッチ105からは図14(a)に示すように、ヘッダ信号HdBが出力される。このヘッダ信号HdBは、「H」及び「L」の1周期が、ピーク信号P2の3周期分であり、その1周期中の先頭の「H」区間がピーク信号P2の1つの「H」に対応している。
その後、ピーク信号P2が「L」及び「H」を時刻t12,t13…で示す一定周期を繰り返し、切替制御信号K11及びK13の立上り、及びK12の立下りの契機となった時刻t11の立上りエッジから3周期が終了し、時刻t17で示す4周期目の立上りエッジで切替制御信号K13が立下ると、制御部110は、切替スイッチ105をコンパレータ106aから出力されるデューティ信号を選択する側に切り替える。これによって切替スイッチ105ではBchのデューティ信号ADが選択されて出力される。
即ち、時刻t17〜t21間に示すように、ピーク信号P2が2周期繰り返され、2周期分のBchのデューティ信号BDが切替スイッチ105からフォトカプラ112へ出力される。また、この時刻t17〜t21間では、時刻t17において基準波生成部106cから発生する三角波J2が徐々に右肩上がりで立上ってコンパレータ106aの反転入力端「−」に供給される。この三角波J2のレベルが、コンパレータ106aの非反転入力端「+」に供給されているBch側の発生電圧のレベルを時刻t17aにおいて超えると、コンパレータ106aから出力されているBchのデューティ信号BDは、「L」から「H」に立上る。
更に、三角波J2が時刻t18で上ピークから立ち下がり、時刻t18aにおいてBch側の発生電圧のレベル以下となると、Bchのデューティ信号BDは「H」から「L」へ立ち下がる。次に同様に、三角波J2のレベルがBch側の発生電圧のレベルを時刻t19aにおいて超えると、Bchのデューティ信号BDが「L」から「H」に立上り、更に、三角波J2が時刻t20で上ピークから立ち下がり、時刻t20aにおいてBch側の発生電圧のレベル以下となると、Bchのデューティ信号BDが「H」から「L」へ立ち下がる。以降、時刻t1〜t21と同様な動作が繰り返される。
このようにヘッダ信号HdA又はHdBの後ろに同じチャンネルのデューティ信号AD又はBDが2つ連続するようにしたのは次の理由による。T1で示す時刻t7のタイミングでヘッダ信号HdAからAchのデューティ信号ADに同じ「L」レベルで切り替わるが、この際、同レベルであるため、マイコン114でその切替タイミングT1が判別できない。そこで、連続する2つのAchのデューティ信号ADの「H」と「H」との間の「L」区間を検知し、これをデューティ演算に用いれば正確にデューティを求めることが出来る。Bch側も同様である。
ところで、図14(a)に示したデータ信号DS2において、ヘッダ信号HdAの「L」区間及びヘッダ信号HdBの「H」区間は、Ach又はBchのデューティ信号AD,BDの周期よりも長く設定されている。このように、ヘッダ信号HdA,HdBは、Ach又はBchのデューティ信号AD,BDと明らかに相違のある信号であるが、デューティ信号AD,BDは「H」と「L」が占める割合は変化するものの、基本的な周波数は一定となっている。
このように第3実施形態の電力変換装置は、温度検出回路100−4において、デューティ変換部106−2を、一定周期で三角状に立上る基準波としての三角波J2を生成すると共に当該三角波J2の上方及び下方のピークで立上りと立下りとを交互に繰り返す方形波状のピーク信号P2を生成する基準波生成部106cと、その生成された三角波J2と、切替スイッチ103で選択された電圧とを比較して当該電圧を所定のデューティのデューティ信号AD,BDに変換するコンパレータ106aとを備えて構成した。
更に、制御部110を、切替スイッチ103〜105の選択タイミングと、ヘッダ信号HdA,HdBのヘッダ信号の生成タイミングとを、基準波生成部106cで生成されるピーク信号P2に同期させる制御を行うと共に、切替スイッチ105で、ヘッダ信号Hdの後に同一チャンネルのデューティ信号AD又はBDが複数連続配列される選択が行われる制御を行うように構成した。
これによって、基準波を三角波とし、更に複数種類のデューティ信号の各々を複数サイクルづつ出力するようにした。つまり、同一デューティ信号が少なくとも2つ以上連続するようにしたので、例えばそれら「H」と「H」との間の「L」区間を検知することができるので、これによって正確にデューティを求めることが出来る。
また、各切替スイッチ103〜105の選択動作と、ヘッダ生成部108a,108bのヘッダ信号HdA,HdBの生成動作とを、一定に生成されるピーク信号P2で同期させるので、切替スイッチ105からヘッダ信号HdA又はHdB、並びに所定配列のデューティ信号AD,BDを同期させて出力することができる。これによってマイコン114で適正にデューティ信号AD,BDを取得することが出来る。また、一定に生成されるピーク信号P2のみを用いて複数回路手段である各切替スイッチ103〜105及びヘッダ生成部108a,108bの動作を同期させるので、回路全体の小型化を図ることができる。
この第3実施形態では、図15(a)に示すように、マイコン114に伝送されるデータ信号DS2において、同一デューティ信号AD又はBDが少なくとも2つ以上連続するようになっているので、その分、伝送速度が遅くなる。しかし、図15(b)に示すデータ信号DS3のように、ヘッダ信号HdA1,HdB1を、当該ヘッダ信号の1周期中に、デューティ信号AD,BDの周期よりも短い「L」レベル又は「H」レベルの区間を含む固有の信号とすれば、ヘッダ信号HdA1,HdB1の周期がデューティ信号AD,BDの周期よりも短くなるので、ヘッダ信号HdA1,HdB1を含むデータ信号DS3の伝送を高速化することが出来る。
また、ヘッダ信号HdA1,HdB1は、デューティ信号AD,BDの周期よりも短い「L」レベル又は「H」レベルの区間を含む固有の信号なので、当該ヘッダ信号HdA1,HdB1を確実に識別でき、確実な信号伝達を行うことができる。
ところで、図15(c)に示すデータ信号DSは上記第2実施形態の温度検出回路100−3のものであるが、このデータ信号DSの場合は、所定のヘッダ信号HdA又はHdBに対して1つのデューティ信号AD又はBDが対応付けられて伝送される。従って、第2実施形態のデータ信号DSの場合、同一デューティ信号AD又はBDが少なくとも2つ以上連続する第3実施形態のデータ信号DS2に比べ、伝送を高速化することが出来る。
(第4実施形態)
図16は、本発明の第4実施形態に係る電力変換装置の温度検出回路の構成を示すブロック図である。
図16に示す第4実施形態の温度検出回路100−5が、図9に示した第2実施形態の温度検出回路100−3と異なる点は、基準波生成部106dと制御部110との間に、図17(d)に示すクロック信号CKを生成するクロック生成部118を接続し、また、基準波生成部106dが図17(b)に示す鋸波J3及び(c)に示すピーク信号P3を生成するようにしたことにある。
基準波生成部106dは、図17(b)に示すように、緩やかに立ち上がった後、ピークから急峻に立下る鋸波J3を一定間隔で発生し、この鋸波J3の時刻t1に示すピークで細長く立上るパルス状のピーク信号P3を生成し、これをクロック生成部118へ出力する。
クロック生成部118は、そのピーク信号P3の立上りエッジに応じて矢印Y1で示すように、一定間隔のクロック信号CKを生成して制御部110へ出力する。制御部110は、そのピーク信号P3で立上るクロック信号CKの立上りエッジに応じて、図17(e)に示す切替制御信号K1を立ち上げて切替スイッチ103へ出力し、(e)に示す切替制御信号K2を立ち下げてヘッダ生成部108a,108b及び切替スイッチ104へ出力し、更に(f)に示す切替制御信号K3立ち上げて切替スイッチ105へ出力する。
この切替制御信号K1の立上りエッジに応じて切替スイッチ103がBch側のダイオード122bの発生電圧を選択する側に切り替わり、切替制御信号K2の立下りエッヂに応じてヘッダ生成部108bがヘッダ信号HdBを生成すると共に切替スイッチ104がそのヘッダ信号HdBを選択する側に切り替わり、切替制御信号K3の立上りエッジに応じて切替スイッチ105がヘッダ信号HdBを選択する側に切り替わる。
これによって切替スイッチ105からは図17(a)に示すように、ヘッダ信号HdBが出力される。このヘッダ信号HdBは、クロック信号CKの時刻t1〜t2間で示す4周期間で「H」レベル、時刻t2〜t3間で示す2周期間で「L」レベルとなるデータ信号である。また、基準波生成部106dは、切替制御信号K3が立上ると、鋸波J3の生成を停止する。この停止の間、鋸波J3は「L」となる。
その後、クロック信号CKが時刻t1から4周期目の時刻t2で立ち上がると、ヘッダ信号HdBが立下る。この立下りから2周期目の時刻t3でクロック信号CKが立ち上がると、矢印Y2で示すように、切替制御信号K3が立下り、この立下りエッヂで矢印Y3で示すように、鋸波J3が立上る。鋸波J3が立ち上がるとクロック生成部118はクロック信号CKの生成を停止する。同時に切替制御信号K3の立下りエッヂで切替スイッチ105がコンパレータ106aから出力されるBchのデューティ信号BDを選択する側に切り替わる。これによって切替スイッチ105からは図17(a)に示すように、Bchのデューティ信号BDが出力される。
この時刻t3から鋸波J3が徐々に右肩上がりで立上ってコンパレータ106aの反転入力端「−」に供給される。この鋸波J3のレベルが、コンパレータ106aの非反転入力端「+」に供給されているBch側の発生電圧のレベルを時刻t4において超えると、コンパレータ106aから出力されているBchのデューティ信号BDは、「H」から「L」に立ち下がる。更に、鋸波J3のレベルが徐々に高くなって時刻t5においてピークとなると、ピーク信号P3が立上る。
この立上りエッジに応じて矢印Y4で示すように、クロック生成部118は一定間隔のクロック信号CKを生成して制御部110へ出力する。制御部110は、そのクロック信号CKの立上りエッジに応じて、切替制御信号K1を立ち下げ、切替制御信号K2及びK3を立ち上げる。
この切替制御信号K1の立下りエッヂに応じて切替スイッチ103がAch側のダイオード122aの発生電圧を選択する側に切り替わり、切替制御信号K2の立上りエッジに応じてヘッダ生成部108aがヘッダ信号HdAを生成すると共に切替スイッチ104がそのヘッダ信号HdAを選択する側に切り替わり、切替制御信号K3の立上りエッジに応じて切替スイッチ105がヘッダ信号HdAを選択する側に切り替わる。
これによって切替スイッチ105からはヘッダ信号HdAが出力される。このヘッダ信号HdAは、クロック信号CKの時刻t5〜t6間で示す2周期間で「H」レベル、時刻t6〜t7間で示す4周期間で「L」レベルとなるデータ信号である。また、基準波生成部106dは、切替制御信号K3が立上ると、鋸波J3の生成を停止する。この停止の間、鋸波J3は「L」となる。
その後、クロック信号CKが時刻t5から2周期目の時刻t6で立ち上がると、ヘッダ信号HdAが立下る。この立下りから4周期目の時刻t7でクロック信号CKが立ち上がると、矢印Y5で示すように、切替制御信号K3が立下り、この立下りエッヂで矢印Y6で示すように、鋸波J3が立上る。鋸波J3が立ち上がるとクロック生成部118はクロック信号CKの生成を停止する。同時に切替制御信号K3の立下りエッヂで切替スイッチ105がコンパレータ106aから出力されるAchのデューティ信号ADを選択する側に切り替わる。これによって切替スイッチ105からはAchのデューティ信号BAが出力される。
この時刻t7から鋸波J3が徐々に右肩上がりで立上ってコンパレータ106aの反転入力端「−」に供給される。この鋸波J3のレベルが、コンパレータ106aの非反転入力端「+」に供給されているAch側の発生電圧のレベルを時刻t8において超えると、コンパレータ106aから出力されているAchのデューティ信号ADは、「H」から「L」に立ち下がる。更に、鋸波J3のレベルが徐々に高くなって時刻t9においてピークとなると、ピーク信号P3が立上る。
この立上りエッジに応じて矢印Y7で示すように、クロック生成部118はクロック信号CKを生成して制御部110へ出力する。制御部110は、そのクロック信号CKの立上りエッジに応じて、切替制御信号K1及びK3を立ち上げ、切替制御信号K2を立ち下げる。以降、時刻t1〜t9の動作が繰り返される。
このように第4実施形態の電力変換装置は、温度検出回路100−5において、クロック信号CKを生成するクロック生成部118を更に備え、このクロック生成部118は、基準波生成部106dからの鋸波J3のピーク信号P3の生成時にクロック信号CKを生成する。この生成されたクロック信号CKにより制御部110は、切替スイッチ105で所定のヘッダ信号HdA又はHdBが選択されるように制御すると共に基準波生成部106dからの鋸波J3の生成を停止する制御を行う。また、制御部110により切替スイッチ105に対してヘッダ信号HdA又はHdBからデューティ信号AD又はBDへの選択切替制御が行われた際に、基準波生成部106dが鋸波J3の生成を再開し、クロック生成部118がクロック信号CKの生成を停止するようにした。
これによって、デューティ信号AD,BDのデューティが所定のものと異なってしまうことを、次のように防止することができる。図18(a)は、第2実施形態の温度検出回路100−3において、切替スイッチ105からマイコン114へ出力されるデータ信号DSである。また、図18(b)にAch及びBchの発生電圧レベルと鋸波J1を示す。
この場合、鋸波J1のピークからの立下りは、鋸波J1を生成するための図示せぬコンデンサに電荷を充放電する内の放電により行っているので、放電に必要以上に時間がかかることがある。このため時刻t9から必要以上に時間経過tdbした時刻t9bまでかかる場合がある。
このように放電に時間がかかると、鋸波J1の立下りエッジの傾斜が滑らかになる。この滑らかな立下りエッジの場合、実際には時刻t9でBch側の発生電圧を下回る立下りエッヂが、時間tda遅れた時刻t9aでBch側の発生電圧を下回り、この時点でヘッダ信号HdBからBchのデューティ信号BDへ切り替わることになる。この場合、遅れ時間tda分、Bchのデューティ信号BDのデューティが所定のものと異なることになる。このようにデューティが異なるとマイコン114が誤った値として認識する虞が有る。
そこで第4実施形態の温度検出回路100−5では、新たに設けたクロック生成部118からクロック信号CKを生成し、このクロック信号CKに応じてヘッダ信号HdA,HdBを切替スイッチ105から出力する。この出力が完了すると、クロック信号CKに基づき鋸波J3の電圧を立ち上げ、また、クロック信号CKの発生を停止する。この際のヘッダ信号HdA,HdBの出力完了後にデューティ信号AD,BDが出力され、鋸波J3がピークを迎えるとピーク信号P3が生成され、このピーク信号P3によってクロック信号CKが再生成され、これによってヘッダ信号HdA,HdBが切替スイッチ105から出力される。同時に鋸波J3は停止状態となる。このように動作するので、鋸波J3の立ち下げ時間の遅れに左右されることなく、デューティ信号AD,BDのデューティを高精度に保持してマイコン114へ伝送することができる。
(第5実施形態)
図19は、本発明の第5実施形態に係る電力変換装置の温度検出回路の構成を示すブロック図である。
図19に示す第5実施形態の温度検出回路100−6が、図2に示した第1実施形態の温度検出回路100と異なる点は、Ach側のダイオード122aとBch側のダイオード122bとの各々のアノード側に同一のデューティ変換部106を接続し、これらデューティ変換部106の出力端を3入力タイプの切替スイッチ105−1の入力側に接続した。更に、切替スイッチ105−1が、各デューティ変換部106で変換されるAch又はBchのデューティ信号並びにヘッダ生成部108からのヘッダ信号を、制御部110の制御に応じて図4(a)〜(c)に示した信号配列となるように選択してフォトカプラ112へ出力するようにしたことにある。
このような構成の第5実施形態の電力変換装置の温度検出回路100−6によれば、第1実施形態の温度検出回路100に比べ次のような効果が得られる。第1実施形態の温度検出回路100では、Ach側及びBch側のダイオード122a,122bの各発生電圧を1つの切替スイッチ103で交互に選択して1つのデューティ変換部106へ出力していた。このため、切替スイッチ103での切替時にノイズが発生した際に、このノイズをデューティ変換部106が各発生電圧と共にデューティ信号に変換してしまう。このため、デューティ信号の電圧レベルがノイズによる影響で変動することがある。このようにデューティ信号の電圧レベルが変動した場合、マイコン114でデューティ信号が正確に読み取れなくなることが生じる。
そこで、第5実施形態の温度検出回路100−6のようにAch側及びBch側のダイオード122a,122bの各々のアノード側に同一のデューティ変換部106を接続すれば、各デューティ変換部106の前段で発生電圧にノイズが乗るといったことが無くなるので、各デューティ変換部106で適正に発生電圧をデューティ信号に変換することが出来る。従って、マイコン114で適正に各デューティ信号を読み取ることが出来る。
但し、第5実施形態の温度検出回路100−6は、図20に示す温度検出回路100−7のように、切替スイッチ104を無くし、フォトカプラ112への出力側の切替スイッチ(選択手段)105−2を4入力タイプのものとしてもよい。即ち切替スイッチ105−2の入力側には、2つのデューティ変換部106と、2つのヘッダ生成部108a,108bとが接続されている。
この切替スイッチ105−2とする構成は、前述の温度検出回路100〜100−5にも適用することが出来る。この場合、2つの切替スイッチ104,105を1つの切替スイッチ105−2としたので、その分、回路全体の小型化を図ることができる。
また、上記の温度検出回路100−6において、2つのデューティ変換部106は同期が取れていないと、異なるタイミングで各発生電圧をデューティ信号に変換する。この場合、切替スイッチ105−1での切替タイミングによってはデューティ信号の波形が乱れる可能性がある。そこで、図21に示すように、2つのデューティ変換部106に対応する2つのコンパレータ106aの各反転入力端「−」に、1つの基準波生成部106bから基準波としての鋸波J1を入力して同期を取るようにしても良い。
基準波生成部106bの詳細回路は、図22に示すように、電源126と、定電流回路131a,131bと、コンパレータ134と、スイッチ135,136と、コンデンサC1と、抵抗器Rc,Rd,Reとを備えて構成されている。この構成において、コンパレータ134が非反転入力端「+」を介してコンデンサC1の電圧を検出しており、その電圧が低ければ定電流回路131aがコンデンサC1に電流を供給する。これにより電圧が徐々に高くなり、この電圧が所定値となるとコンパレータ134がオンとなってピーク信号P1が生成され、このピーク信号P1でスイッチ135,136をオンする。
これによって、定電流回路131aに直列接続され、当該定電流回路131aよりも引き込み電流が2倍大きな定電流回路131bでコンデンサC1の電荷が放電され、コンデンサC1の電圧値が急激に下がる。この電圧が所定値以下となるとピーク信号P1が無くなってスイッチ135,136がオフとなり、コンデンサC1へのチャージが再度開始される。以降同様に繰り返され、鋸波J1が連続して生成される。
このように、2つのデューティ変換手段であるコンパレータ106aが1つの鋸波J1をもとにデューティ変換を行うので、この変換動作が同期する。従って、各コンパレータ106aの後段の切替スイッチ105−1で各デューティ信号AD,BDを交互に選択する際に、同一タイミングで交互に各デューティ信号AD,BDを先頭から所定周期選択することが出来る。従って、各デューティ信号AD,BDの同期が取れていない場合に各々のデューティ信号AD,BDの選択位置が異なり、切替スイッチ105−1からの出力波形が乱れるといった事が無くなる。なお、温度検出回路100−6には鋸波J1を発生する基準波生成部106bを用いたが、三角波J2を発生する基準波生成部106c、又は鋸波J3を発生する基準波生成部106dを用いても良い。
この他、上述の実施形態における温度検出回路100〜100−8において、デューティ変換部106を、図23に示すように、Ach側及びBchの発生電圧をA/Dコンバータ(アナログ/デジタル変換手段)141でデジタル信号に変換し、このデジタル信号の幅をタイマ(カウンタ手段)142によるカウンタ値で読むことによりデューティ信号を得る構成としてもよい。デジタル信号の幅をタイマ142によるカウンタ値で読むとは、例えばデューティ信号の1周期が「100」であるとすると、デジタル信号の「H」の幅を「10」、「L」の幅を「90」として読み、デューティ「10」のデューティ信号を得るようにする。
この構成では、A/Dコンバータ141でAch側及びBchの発生電圧をデジタル信号に変換するので、温度検出回路100〜100−8のデューティ変換部106〜106−3のように基準波の電圧が変化することが無くなるので、適正なデューティのデューティ信号AD,BDを得ることができる。
10 電力変換装置
20 コンバータ
21,22 スイッチング素子
23 コンデンサ
24 リアクトル
30 インバータ
34〜39 スイッチング素子
D1〜D8 ダイオード
MG モータジェネレータ
100,100−1〜100−8 温度検出回路
102 スイッチング回路
103,103−1,105〜105−2 切替スイッチ
106〜106−3 デューティ変換部
108a,108b ヘッダ生成部
110 制御部
112 フォトカプラ
114 マイコン
116 バッファ
35a,35b スイッチング素子
120a,120b パッケージ
122a,122b ダイオード
124a,124b,131a,131b 定電流回路
126 電源
Ra,Rb,Rc,Rd,Re 抵抗器
130a,130b ホールド部
106a,134 コンパレータ
106b,106c,106d 基準波生成部
P1,P2 ピーク信号
J1,J3 鋸波
J2 三角波
K1〜K3,K11〜K13 切替制御信号
HdA,HdB ヘッダ信号
AD,BD デューティ信号
DS〜DS3 データ信号
135,136 スイッチ
141 A/Dコンバータ
142 タイマ
C1 コンデンサ

Claims (18)

  1. 直流電圧を昇圧する複数の半導体素子を有するコンバータと、このコンバータでの昇圧電圧を交流電圧に変換する複数の半導体素子を有するインバータとの双方又は何れか一方を有し、前記複数の半導体素子に個別に対応付けられて半導体素子個々の温度に応じた電圧を発生する複数の温度検出素子とを有する電力変換装置において、
    前記複数の温度検出素子の発生電圧を選択する第1の選択手段と、
    前記第1の選択手段で選択された電圧をパルス幅変調により所定のデューティのデューティ信号に変換するデューティ変換手段と、
    前記パルス幅変調によるデューティ信号と周期が異なる固有のデューティ信号であるヘッダ信号を、前記複数の温度検出素子の発生電圧の数に対応した種類だけ並列に生成するヘッダ生成手段と、
    前記ヘッダ生成手段で並列に生成される複数のヘッダ信号の1つを選択する第2の選択手段と、
    前記第2の選択手段で選択されたヘッダ信号と、前記デューティ変換手段で変換されたデューティ信号とを選択する第3の選択手段と、
    前記第1の選択手段で前記複数の温度検出素子の発生電圧が交互に選択され、この交互に選択されて前記デューティ変換手段で変換されることによって異なる前記半導体素子ごとに対応する前記温度検出素子の発生電圧に基づく複数のデューティ信号と、前記第2の選択手段で選択される複数のヘッダ信号との内、所定のヘッダ信号とデューティ信号との一対の組が、異なる組で交互に配列されるように前記第3の選択手段での選択を制御する制御手段とを備え、
    前記第3の選択手段の出力側に、この第3の選択手段で選択された前記ヘッダ信号及び前記デューティ信号を伝達する信号伝達素子を介して接続された演算制御手段を備え、この演算制御手段は、前記温度検出素子の特性バラツキを記憶し、前記第3の選択手段から前記信号伝達素子を介して入力されるデューティ信号より検知される温度情報を、当該記憶された特性バラツキで補正することを特徴とする電力変換装置。
  2. 直流電圧を昇圧する複数の半導体素子を有するコンバータと、このコンバータでの昇圧電圧を交流電圧に変換する複数の半導体素子を有するインバータとの双方又は何れか一方を有し、前記複数の半導体素子に個別に対応付けられて半導体素子個々の温度に応じた電圧を発生する複数の温度検出素子とを有する電力変換装置において、
    前記複数の温度検出素子の発生電圧を選択する第1の選択手段と、
    前記第1の選択手段で選択された電圧をパルス幅変調により所定のデューティのデューティ信号に変換するデューティ変換手段と、
    前記パルス幅変調によるデューティ信号と周期が異なる固有のデューティ信号であるヘッダ信号を、前記複数の温度検出素子の発生電圧の数に対応した種類だけ並列に生成するヘッダ生成手段と、
    前記ヘッダ生成手段で並列に生成される複数のヘッダ信号の1つを選択する第2の選択手段と、
    前記第2の選択手段で選択されたヘッダ信号と、前記デューティ変換手段で変換されたデューティ信号とを選択する第3の選択手段と、
    前記第1の選択手段で前記複数の温度検出素子の発生電圧が交互に選択され、この交互に選択されて前記デューティ変換手段で変換される複数のデューティ信号と、前記第2の選択手段で選択される複数のヘッダ信号との内、所定のヘッダ信号とデューティ信号との一対の組が、異なる組で交互に配列されるように前記第3の選択手段での選択を制御する制御手段とを備え、
    前記デューティ変換手段は、一定周期で立上り立下りを繰り返す基準波を生成すると共に当該基準波の立下りエッジでパルス状のピーク信号を生成する基準波生成手段と、この基準波生成手段で生成された基準波と、前記第1の選択手段で選択された電圧とを比較して当該電圧を所定のデューティのデューティ信号に変換する演算増幅手段とを備え、
    前記制御手段は、前記第1〜第3の選択手段の選択タイミングと、前記ヘッダ生成手段のヘッダ信号の生成タイミングとを、前記基準波生成手段で生成されるピーク信号に同期させる制御を行うことを特徴とする電力変換装置。
  3. 直流電圧を昇圧する複数の半導体素子を有するコンバータと、このコンバータでの昇圧電圧を交流電圧に変換する複数の半導体素子を有するインバータとの双方又は何れか一方を有し、前記複数の半導体素子に個別に対応付けられて半導体素子個々の温度に応じた電圧を発生する複数の温度検出素子とを有する電力変換装置において、
    前記複数の温度検出素子の発生電圧を選択する第1の選択手段と、
    前記第1の選択手段で選択された電圧をパルス幅変調により所定のデューティのデューティ信号に変換するデューティ変換手段と、
    前記パルス幅変調によるデューティ信号と周期が異なる固有のデューティ信号であるヘッダ信号を、前記複数の温度検出素子の発生電圧の数に対応した種類だけ並列に生成するヘッダ生成手段と、
    前記ヘッダ生成手段で並列に生成される複数のヘッダ信号の1つを選択する第2の選択手段と、
    前記第2の選択手段で選択されたヘッダ信号と、前記デューティ変換手段で変換されたデューティ信号とを選択する第3の選択手段と、
    前記第1の選択手段で前記複数の温度検出素子の発生電圧が交互に選択され、この交互に選択されて前記デューティ変換手段で変換される複数のデューティ信号と、前記第2の選択手段で選択される複数のヘッダ信号との内、所定のヘッダ信号とデューティ信号との一対の組が、異なる組で交互に配列されるように前記第3の選択手段での選択を制御する制御手段とを備え、
    前記デューティ変換手段は、一定の傾斜で立上り立下りを交互に繰り返す基準波としての三角波を生成すると共に当該三角波の立上りポイントで立上り、立下りポイントで立ち下がる第2のピーク信号を生成する第2の基準波生成手段と、この第2の基準波生成手段で生成された三角波と、前記第1の選択手段で選択された電圧とを比較して当該電圧を所定のデューティのデューティ信号に変換する第2の演算増幅手段とを備え、
    前記制御手段は、前記第1〜第3の選択手段の選択タイミングと、前記ヘッダ生成手段のヘッダ信号の生成タイミングとを、前記第2のピーク信号に同期させる制御を行うと共に、所定のヘッダ信号の後に同一のデューティ信号が少なくとも2つ以上連続配列される選択が前記第3の選択手段で行われる制御を行うことを特徴とする電力変換装置。
  4. 直流電圧を昇圧する複数の半導体素子を有するコンバータと、このコンバータでの昇圧電圧を交流電圧に変換する複数の半導体素子を有するインバータとの双方又は何れか一方を有し、前記複数の半導体素子に個別に対応付けられて半導体素子個々の温度に応じた電圧を発生する複数の温度検出素子とを有する電力変換装置において、
    前記複数の温度検出素子の発生電圧を選択する第1の選択手段と、
    前記第1の選択手段で選択された電圧をパルス幅変調により所定のデューティのデューティ信号に変換するデューティ変換手段と、
    前記パルス幅変調によるデューティ信号と周期が異なる固有のデューティ信号であるヘッダ信号を、前記複数の温度検出素子の発生電圧の数に対応した種類だけ並列に生成するヘッダ生成手段と、
    前記ヘッダ生成手段で並列に生成される複数のヘッダ信号の1つを選択する第2の選択手段と、
    前記第2の選択手段で選択されたヘッダ信号と、前記デューティ変換手段で変換されたデューティ信号とを選択する第3の選択手段と、
    前記第1の選択手段で前記複数の温度検出素子の発生電圧が交互に選択され、この交互に選択されて前記デューティ変換手段で変換される複数のデューティ信号と、前記第2の選択手段で選択される複数のヘッダ信号との内、所定のヘッダ信号とデューティ信号との一対の組が、異なる組で交互に配列されるように前記第3の選択手段での選択を制御する制御手段とを備え、
    前記デューティ変換手段において、前記基準波生成手段は立上りと立下りを一定周期で繰り返す基準波としての鋸波を生成すると共に当該鋸波の立下りエッジでパルス状のピーク信号を生成し、前記演算増幅手段は前記基準波生成手段で生成された鋸波と、前記第1の選択手段で選択された電圧とを比較して当該電圧を所定のデューティのデューティ信号に変換し、前記制御手段は、前記第1〜第3の選択手段の選択タイミングと、前記ヘッダ生成手段のヘッダ信号の生成タイミングとを、前記基準波生成手段で生成されるピーク信号に同期させる制御を行うと共に、所定のヘッダ信号の後に1つのデューティ信号が配置される選択が前記第3の選択手段で行われる制御を行うことを特徴とする電力変換装置。
  5. クロック信号を生成するクロック生成手段を更に備え、前記基準波生成手段は前記鋸波のピークでピーク信号を生成し、前記クロック生成手段は、前記基準波生成手段からの鋸波のピーク信号の生成時にクロック信号を生成し、この生成されたクロック信号により前記制御手段が前記第3の選択手段で所定のヘッダ信号が選択されるように制御すると共に当該基準波生成手段からの鋸波の生成を停止する制御を行い、当該制御手段により当該第3の選択手段に対して当該ヘッダ信号から前記デューティ信号への選択切替制御が行われた際に、当該基準波生成手段が鋸波の生成を再開し、前記クロック生成手段がクロック信号の生成を停止するようにしたことを特徴とする請求項に記載の電力変換装置。
  6. 直流電圧を昇圧する複数の半導体素子を有するコンバータと、このコンバータでの昇圧電圧を交流電圧に変換する複数の半導体素子を有するインバータとの双方又は何れか一方を有し、前記複数の半導体素子に個別に対応付けられて半導体素子個々の温度に応じた電圧を発生する複数の温度検出素子とを有する電力変換装置において、
    前記複数の温度検出素子の発生電圧を選択する第1の選択手段と、
    前記第1の選択手段で選択された電圧をパルス幅変調により所定のデューティのデューティ信号に変換するデューティ変換手段と、
    前記パルス幅変調によるデューティ信号と周期が異なる固有のデューティ信号であるヘッダ信号を、前記複数の温度検出素子の発生電圧の数に対応した種類だけ並列に生成するヘッダ生成手段と、
    前記ヘッダ生成手段で並列に生成される複数のヘッダ信号の1つを選択する第2の選択手段と、
    前記第2の選択手段で選択されたヘッダ信号と、前記デューティ変換手段で変換されたデューティ信号とを選択する第3の選択手段と、
    前記第1の選択手段で前記複数の温度検出素子の発生電圧が交互に選択され、この交互に選択されて前記デューティ変換手段で変換される複数のデューティ信号と、前記第2の選択手段で選択される複数のヘッダ信号との内、所定のヘッダ信号とデューティ信号との一対の組が、異なる組で交互に配列されるように前記第3の選択手段での選択を制御する制御手段とを備え、
    前記第2及び第3の選択手段に代え、前記ヘッダ生成手段で並列に生成される複数のヘッダ信号の1つを選択すると共に、前記複数のデューティ変換手段で変換されたデューティ信号の1つを選択する選択手段を備え、
    前記制御手段は、前記選択手段で選択された1つヘッダ信号の後に1つのデューティ信号が配列され、このヘッダ信号を先頭とするデューティ信号の配列順が繰り返されるように、当該選択手段の選択動作を制御するようにしたことを特徴とする電力変換装置。
  7. 直流電圧を昇圧する複数の半導体素子を有するコンバータと、このコンバータでの昇圧電圧を交流電圧に変換する複数の半導体素子を有するインバータとの双方又は何れか一方を有し、前記複数の半導体素子に個別に対応付けられて半導体素子個々の温度に応じた電圧を発生する複数の温度検出素子とを有する電力変換装置において、
    前記複数の温度検出素子の発生電圧を選択する第1の選択手段と、
    前記第1の選択手段で選択された電圧をパルス幅変調により所定のデューティのデューティ信号に変換するデューティ変換手段と、
    前記パルス幅変調によるデューティ信号と周期が異なる固有のデューティ信号であるヘッダ信号を、前記複数の温度検出素子の発生電圧の数に対応した種類だけ並列に生成するヘッダ生成手段と、
    前記ヘッダ生成手段で並列に生成される複数のヘッダ信号の1つを選択する第2の選択手段と、
    前記第2の選択手段で選択されたヘッダ信号と、前記デューティ変換手段で変換されたデューティ信号とを選択する第3の選択手段と、
    前記第1の選択手段で前記複数の温度検出素子の発生電圧が交互に選択され、この交互に選択されて前記デューティ変換手段で変換される複数のデューティ信号と、前記第2の選択手段で選択される複数のヘッダ信号との内、所定のヘッダ信号とデューティ信号との一対の組が、異なる組で交互に配列されるように前記第3の選択手段での選択を制御する制御手段とを備え、
    前記デューティ変換手段は、前記複数の温度検出素子の発生電圧をパルス幅変調による所定のデューティのデューティ信号に変換する手段に代え、前記複数の温度検出素子の発生電圧をデジタル信号に変換するアナログ/デジタル変換手段と、その変換されたデジタル信号の幅を所定デューティのデューティ信号に変換するカウンタ手段とを備えて構成されていることを特徴とする電力変換装置。
  8. 前記複数の温度検出素子と前記第1の選択手段との間に、当該複数の温度検出素子の発生電圧を保持して出力する保持手段を接続し、
    前記制御手段は、当該保持手段に当該複数の温度検出素子の発生電圧が保持されて当該第1の選択手段へ出力されるように保持制御を行い、この保持制御時に、当該第1の選択手段で当該複数の温度検出素子の発生電圧が交互に選択され、この交互に選択された発生電圧が前記デューティ変換手段でデューティ信号に変換され、この変換されるデューティ信号のうち同一のデューティ信号が所定のヘッダ信号の後ろに複数配列されるように、当該第1の選択手段、前記第2の選択手段及び前記第3の選択手段の選択を制御し、
    前記演算制御手段は、当該第3の選択手段で選択された同一の複数のデューティ信号を比較し、互いの差異が予め定めた基準値以内の場合にのみデューティ信号を前記温度情報の検知に採用することを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の電力変換装置。
  9. 前記複数の温度検出素子と前記第1の選択手段との間に、当該複数の温度検出素子の発生電圧を保持して出力する保持手段を接続し、
    前記制御手段は、当該保持手段に当該複数の温度検出素子の発生電圧が保持されて当該第1の選択手段へ出力されるように保持制御を行い、この保持制御時に、当該第1の選択手段で当該複数の温度検出素子の発生電圧が交互に選択され、この交互に選択された発生電圧が前記デューティ変換手段でデューティ信号に変換され、この変換されるデューティ信号のうち同一のデューティ信号が所定のヘッダ信号の後ろに複数配列されるように、当該第1の選択手段、前記第2の選択手段及び前記第3の選択手段の選択を制御し、
    前記演算制御手段は、当該第3の選択手段で選択された同一の複数のデューティ信号の中から、予め定めた基準値を超えるデューティ信号を排除し、排除されないデューティ信号を前記温度情報の検知に採用することを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の電力変換装置。
  10. 前記演算制御手段は、前記第3の選択手段から前記信号伝達素子を介して入力される前記ヘッダ信号及び前記デューティ信号の立上りエッジ又は立下りエッジでリセット後にカウント動作を開始するカウンタと、当該立上りエッジ又は当該立下りエッジで当該リセット前にカウンタのカウント値をレジスタ値として保持するレジスタとを備え、前記レジスタに保持されたレジスタ値を用いて前記デューティ信号のデューティを求める演算を含む演算処理を行い、この演算処理を行う演算制御手段のメインループの周期よりも当該デューティ信号の周期が長く設定されていることを特徴とする請求項のいずれか1項に記載の電力変換装置。
  11. 前記ヘッダ信号は、当該ヘッダ信号の1周期中に、前記デューティ信号の周期よりも長い「L」レベル又は「H」レベルの区間を含む固有の信号であることを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の電力変換装置。
  12. 前記ヘッダ信号は、当該ヘッダ信号の1周期中に、前記デューティ信号の周期よりも短い「L」レベル又は「H」レベルの区間を含む固有の信号であることを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の電力変換装置。
  13. 前記デューティ変換手段は、前記第1の選択手段で選択された電圧をパルス幅変調によりデューティ信号に変換する際に、当該デューティ信号のデューティを所定値以内に制限して変換を行い、
    前記ヘッダ信号は、その制限されたデューティを超えるデューティに設定されていることを特徴とする請求項1〜12のいずれか1項に記載の電力変換装置。
  14. 前記デューティ変換手段は、前記第1の選択手段で選択された電圧をパルス幅変調によりデューティ信号に変換する際に、当該デューティ信号のデューティが100%未満となるように制限することを特徴とする請求項1〜12のいずれか1項に記載の電力変換装置。
  15. 直流電圧を昇圧する複数の半導体素子を有するコンバータと、このコンバータでの昇圧電圧を交流電圧に変換する複数の半導体素子を有するインバータとの双方又は何れか一方を有し、前記複数の半導体素子に個別に対応付けられて半導体素子個々の温度に応じた電圧を発生する複数の温度検出素子とを有する電力変換装置において、
    前記複数の温度検出素子の電圧発生側に各々接続され、その発生電圧をパルス幅変調により所定のデューティのデューティ信号に変換する複数のデューティ変換手段と、
    前記パルス幅変調によるデューティ信号と周期が異なる固有のデューティ信号であるヘッダ信号を、前記複数の温度検出素子の発生電圧の数に対応した種類だけ並列に生成するヘッダ生成手段と、
    前記ヘッダ生成手段で並列に生成される複数のヘッダ信号の1つを選択すると共に、前記複数のデューティ変換手段で変換されたデューティ信号の1つを選択する選択手段と、
    前記選択手段で選択された1つヘッダ信号の後に1つのデューティ信号が配列され、このヘッダ信号を先頭とするデューティ信号の配列順が繰り返されるように、当該選択手段の選択動作を制御する制御手段と
    を備えることを特徴とする電力変換装置。
  16. 前記選択手段の出力側に、この選択手段で選択された前記ヘッダ信号及び前記デューティ信号を伝達する信号伝達素子を介して接続された演算制御手段を備え、この演算制御手段は、前記温度検出素子の特性バラツキを記憶し、前記選択手段から前記信号伝達素子を介して入力されるデューティ信号より検知される温度情報を、当該記憶された特性バラツキで補正することを特徴とする請求項15に記載の電力変換装置。
  17. 前記複数のデューティ変換手段は、一定周期の基準波を生成する1つの基準波生成手段から生成される基準波を用いて前記複数の温度検出素子の発生電圧をデューティ信号に変換することを特徴とする請求項15又は16に記載の電力変換装置。
  18. 前記デューティ変換手段は、前記複数の温度検出素子の発生電圧をパルス幅変調による所定のデューティのデューティ信号に変換する手段に代え、前記複数の温度検出素子の発生電圧をデジタル信号に変換するアナログ/デジタル変換手段と、その変換されたデジタル信号の幅を所定デューティのデューティ信号に変換するカウンタ手段とを備えて構成されていることを特徴とする請求項15〜17のいずれか1項に記載の電力変換装置。
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