JP7092059B2 - コントローラ - Google Patents

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Description

本明細書が開示する技術は、半導体装置のコントローラに関する。特に、ゲート電圧の入力端子と温度依存電圧の出力端子を備えている半導体装置に接続して用いるコントローラに関する。
ゲート電圧の高低によって一対の主電極間の抵抗が変化するトランジスタを内蔵しており、ゲート電圧の入力端子を備えている半導体装置が知られている。また、温度検出機能を備えた半導体装置も知られている。特許文献1の半導体装置には、温度に依存して変化する電圧を出力する温度検出素子が設けられている。特許文献1の半導体装置は、ゲート電圧の入力端子と温度依存電圧の出力端子を備えており、ゲート電圧の入力端子はゲート電極に接続されており、温度依存電圧の出力端子は温度検出素子に接続されている。
温度依存電圧の出力端子から半導体装置外を延びる配線には、温度に依存して変化するアナログ電圧が加わっているところ、その配線には周辺回路から発生するノイズが重複しやすい。特許文献1では、前記アナログ電圧をPWM変調し、そのデューティ比が前記アナログ電圧に比例するように変調されたパルス波(PWM温度電圧という)をゲート電圧出力回路側に送っている。これによってアナログ電圧を伝送する配線長が短くなり、ノイズの影響を受けにくくしている。
ゲート電圧出力回路は、半導体装置の温度をも加味してトランジスタのオンオフを制御する。例えば半導体装置を過熱から保護する必要があれば、オン時間を短くしてオフ時間を長くする。ゲート電圧の出力回路は、PWM変調されたパルス波(PWMゲート電圧という)をゲート電圧入力端子に加えてトランジスタのオンオフを制御する。
国際公開第2015/076014号
ゲート電圧出力回路がPWMゲート電圧をゲート電圧入力端子に出力する際に、ターンオンとターンオフのタイミングでノイズを発生させることがある。このノイズは、前記アナログ電圧に重複する。すなわち、ノイズがアナログ電圧に重複するタイミングはPWMゲート電圧の周期によって変化する。
ここで、PWMゲート電圧の周期は、半導体装置によりスイッチングするデバイスが出力する電圧の単位時間当たりの変化の大きさに依存して変化させることがある。具体的には、デバイスが出力する電圧の単位時間当たりの変化が大きい場合には、PWMゲート電圧の周期を短くすることで、追従性を高める。一方、デバイスが出力する電圧の単位時間当たりの変化が小さい場合には、周期を長くすることで、スイッチングによるノイズを低減する。これに対し、PWM温度電圧の周期は一定に保持されることがある。このような場合に、特許文献1に開示する技術では、PWMゲート電圧の周期が変化してPWM温度電圧の周期と同一となったり、逓倍関係となったりすることがある。
PWMゲート電圧の周期とPWM温度電圧の周期が同一となったり逓倍関係となったりすると、PWMゲート電圧のターンオンおよび/またはターンオフのタイミングが、PWM温度電圧のターンオンおよび/またはターンオフのタイミングと一致しやすくなる。この場合、半導体装置の温度に依存して変化するアナログ電圧によってPWM温度電圧のターンオンおよび/またはターンオフのタイミングが決定される関係が乱れ、前記アナログ電圧にPWMゲート電圧のターンオンおよび/またはターンオフ時に生じるノイズが重複した電圧によってPWM温度電圧のターンオンおよび/またはターンオフのタイミングが決定されることになる。その結果、PWM温度電圧のデューティ比が、半導体装置の温度に依存して変化するアナログ電圧に比例しないことが生じる。
本明細書では、PWMゲート電圧のターンオンおよび/またはターンオフのタイミングが、PWM温度電圧のターンオンおよび/またはターンオフのタイミングに一致しづらいコントローラを提供する。
本明細書が開示するコントローラは、ゲート電圧の入力端子と温度依存電圧の出力端子を備えている半導体装置に接続して用いる。
また、このコントローラは、ゲート電圧の入力端子に加えるPWMゲート電圧を出力するPWMゲート電圧の出力回路と、温度依存電圧を変調したPWM温度電圧を出力するPWM温度電圧の出力回路を備えている。
さらに、このコントローラでは、PWMゲート電圧の周期とPWM温度電圧の周期の比が、非整数に設定されている。
上述したコントローラでは、PWMゲート電圧の周期と、PWM温度電圧の周期の比が非整数に設定されているため、PWMゲート電圧のターンオンおよび/またはターンオフのタイミングが、PWM温度電圧のターンオンおよび/またはターンオフのタイミングに一致しづらい。その結果、PWMゲート電圧のターンオンおよび/またはターンオフ時に生じるノイズがPWM温度電圧のターンオンおよび/またはターンオフのタイミングに影響することを防止することができる。
本明細書が開示する技術の詳細とさらなる改良は以下の「発明を実施するための形態」にて説明する。
実施例のコントローラを含む電気機器の構成図である。 PWMゲート電圧とPWM温度電圧の関係を示す波形図である。 図2におけるIIIの範囲を示す拡大図である。 図2におけるIVの範囲を示す拡大図である。
図1に、実施例のコントローラ10を含む電子機器1の構成図を示す。電子機器1は、直流電力と3相交流電力の間で電力変換を行う3相インバータを構成している。図1は、3相(U相、V相、W相)のうちのU相の上アームを構成するトランジスタ4のみを示している。実際には、図示しない、U相の下アーム、V相の上アーム、V相の下アーム、W相の上アーム、W相の下アームを構成するトランジスタも備えている。上アームを構成するトランジスタは、高圧側端末8aと不図示の高圧側配線を介して不図示のバッテリの正極に接続されている。図示しない下アームを構成するトランジスタは、低圧側端末8bと不図示の接地線の間に接続されている。各トランジスタ4に対してコントローラ10が用意されている。図1では、1個のトランジスタ4と1個のコントローラ10のみを示す。
なお、電子機器1は、インバータに限られず、例えばDC-DCコンバータといった他の種類の電力変換装置にも採用することができる。電子機器1は、特に限定されないが、ハイブリッド車、燃料電池車又は再充電式の電気自動車といった、車輪をモータによって駆動する自動車に採用することができる。
図1に示すように、電子機器1は、半導体装置2と、コントローラ10を備えている。半導体装置2は、スイッチング素子(トランジスタ)4と、温度検出素子6を備えている。スイッチング素子4はゲート電極4gを備えており、ゲート電極4gはゲート電圧入力端子4aを介してコントローラ10と接続されている。スイッチング素子4は、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)である。温度検出素子6はダイオードである。温度検出素子6のアノードは、端子6aを介してコントローラ10に接続されている。後記するように、端子6aの電圧は、スイッチング素子4の温度に依存して変化する。端子6aは温度依存電圧の出力端子である。
詳細は後述するが、温度検出素子6には定電流回路20により一定の電流が流れており、温度依存電圧を出力する端子6aの電圧は、半導体装置2の温度に依存して変化する温度依存電圧である。端子6aは、温度依存電圧を出力する端子である。半導体装置2は、ゲート電圧入力端子4aと、温度依存電圧を出力する端子6aを備えている。
コントローラ10は、ドライバ12と、温度電圧出力回路14を備えている。温度電圧出力回路14は、PWMゲート電圧検知部16と、三角波生成部18と、定電流回路20と、コンペレータ22を備えている。
低圧側配線24c、24dの先には、不図示のマイコンが設けられている。マイコンは、例えば中央制御ユニット(CPU)を備えている。マイコンは、温度電圧出力回路14から、低圧側配線24dと不図示のフォトカプラを介して後述するPWM温度電圧を受信する。マイコンは、受信したPWM温度電圧や、その他の車速等の条件を解析する。マイコンは、解析結果からスイッチング素子4を駆動させるデューティ比を設定する。マイコンは、不図示のフォトカプラと低圧側配線24cを介して、設定したデューティ比を有するPWM信号をドライバ12に送信する。ドライバ12は、受信したPWM信号を用いてPWMゲート電圧を生成する。具体的には、ドライバ12は、マイコンから受信したPWM信号と同一のデューティ比を有し、実際にスイッチング素子4をオンまたはオフできる大きさの電圧を有するPWMゲート電圧を生成する。ドライバ12は、生成したPWMゲート電圧をスイッチング素子4のゲート電圧入力端子aに加えることで、マイコンが指示した処理をスイッチング素子4に行わせる。
続いて温度電圧出力回路14について説明する。温度電圧出力回路14のコンペレータ22には、温度検出素子6のアナログ電圧が入力されている。コンペレータ22は、温度検出素子6のアナログ電圧と、三角波生成部18が生成した波形とを比較して、デューティ比が変化するPWM温度電圧を生成する。より具体的には、三角波がアナログ電圧を超えている期間をパルスオン幅として、三角波がアナログ電圧を下回っている期間をパルスオフ幅とするPWM変調を行う。温度電圧出力回路14は、コンペレータ22が生成したPWM温度電圧を、低圧側配線24dと不図示のフォトカプラを介して上述しマイコンに出力する。すなわち、温度電圧出力回路14は、温度依存電圧を変調したPWM温度電圧を出力する。
PWMゲート電圧とPWM温度電圧の周期について説明する。上述したように、PWMゲート電圧は、マイコンから送信されるPWM信号を用いて、ドライバ12によって生成される。マイコンは、PWM信号の周期を半導体装置2によりスイッチングするデバイスが出力する電圧の単位時間当たりの変化の大きさに依存して変化させる。具体的には、デバイスが出力する電圧の単位時間当たりの変化が大きい場合には、PWM信号の周期を短くすることで、追従性を高める。一方、デバイスが出力する電圧の単位時間当たりの変化が小さい場合には、PWM信号の周期を長くすることで、スイッチングによるノイズを低減する。先に述べたように、ドライバ12は、PWM信号を用いてPWMゲート電圧を生成する。そのため、PWM信号の周期が変化することでドライバ12が生成するPWMゲート電圧の周期も変化する。
ここで、一旦図2、図3を用いてPWMゲート電圧とPWM温度電圧の周期が同一となっている場合に、PWMゲート電圧がPWM温度電圧に対して与える影響について説明する。図2(a)は、PWMゲート電圧のパルス波Pgを示す。図2(a)に示すように、パルス波Pgは周期Tgを有している。また、パルス波Pgはパルスオン幅tg1を有しており、パルスオフ幅tg2を有している。なお、図2ではパルス波Pgを拡大して表現しているが、実際の周期Tgは非常に短く、例えば0.07ms程度である。
図2(b)は、温度検出素子6のアナログ電圧Vtを示している。アナログ電圧Vtは温度検出素子6の温度により変化するが、先に述べたように、図2は非常に短い時間であるため、アナログ電圧Vtは一定の値で表される。図2(b)に示すように、PWMゲート電圧のパルス波Pgのターンオンおよびターンオフ時に夫々ノイズが重複している。夫々のノイズは、図2(a)に示すパルス波Pgのターンオン及びターンオフのタイミングで最高電圧となる三角波である。ノイズは、最高電圧から降下してアナログ電圧Vtの値に戻り、その後アナログ電圧Vtを軸として上下対称となる三角波を生成して消滅する。なお、図2(c)、(f)に示すノイズも同様のノイズn1~n6であるが、図を分かりやすくするために、符号を省略している。
図3を用いて、図2(b)のアナログ電圧VtをPWM変調する際、上述したノイズがPWM温度電圧に対して与える影響について説明する。図3は、図2のIIIの範囲を示す拡大図である。図3(c)では、図2(b)のアナログ電圧Vtにノイズが重複している電圧に、三角波wtを重ねて記載している。図3(c)では、ノイズn1が立ち上がってから消滅するまでの期間における、アナログ電圧Vtにノイズn1が重複しなかった場合の電圧v1を二点鎖線で示している。電圧v1は、ノイズn1始点である図面左側の端点と、ノイズn1の終点である図面右側の端点を結ぶ直線である。電圧v1は、ノイズn1の影響を受けないため、アナログ電圧Vtと同じ電圧である。図3(c)では、同様に、ノイズn2が立ち上がってから消滅するまでの期間における、ノイズn2が重複しなかった場合の電圧v2、ノイズn3が立ち上がってから消滅するまでの期間における、ノイズn3が重複しなかった場合の電圧v3を二点鎖線で示している。電圧v1同様に、電圧v2と電圧v3は、アナログ電圧Vtと同じ電圧である。
図3(c)に示すように、三角波wtは、図面左側から右上がりに延びる直線と右下がりに延びる直線で構成されている。図2(c)に示すように、三角波wtは、一定の周期Ttで右上がりと右下がりを繰り返す。図3(c)に示すように、三角波wtは、上述した電圧v1と交点p1で交差する。続いて、三角波wtはノイズn1と交点p2で交差する。三角波wtはさらに右上がりに進み最高点を迎え、その後右下がりとなる。右下がりとなった三角波wtはアナログ電圧Vtと交点p3で交差する。その後三角波wtは最低点を迎え、右上がりとなる。右上がりとなった三角波wtは、交点p1同様に、電圧v3と交点p4で交差する。さらに、三角波wtはノイズn3と交点p5で交差する。図2(c)に示すように、三角波wtは、その後も同様の周期Ttでアナログ電圧Vt及び夫々のノイズと交差する。
図3(c)では、三角波wtは、電圧v1とタイミングt1で交差している。三角波wtは、ノイズn1とタイミングt2で交差している。三角波wtは、アナログ電圧Vtとタイミングt3で交差している。三角波wtは、電圧v3とタイミングt4で交差している。三角波wtは、ノイズn3とタイミングt5で交差している。以下、図3(d)と(e)を用いて、ノイズが重複しなかった場合のアナログ電圧VtがPWM変調されたパルス波と、ノイズが重複しているアナログ電圧VtがPWM変調されたパルス波の差異について説明する。
まず、図3(d)を用いて、アナログ電圧Vtにノイズが重複しなかった場合のアナログ電圧Vtから生成されるPWM温度電圧のパルス波Ptについて説明する。図3(c)に示すように、三角波wtは電圧v1をタイミングt1で超える。すなわち、図3(d)に示すように、パルス波Ptはタイミングt1にターンオンする。三角波wtはタイミングt3でアナログ電圧Vtと交差し、アナログ電圧Vtを下回る。このため、パルス波Ptはタイミングt3でターンオフする。同様に、三角波wtは電圧v3をタイミングt4で超えるため、パルス波Ptはタイミングt4で再度ターンオンし、三角波wtと同じ周期Ttでターンオンとターンオフを繰り返す。パルス波Ptのパルスオン幅はtt1であり、パルスオフ幅はtt2である。
続いて、図3(e)を用いて、アナログ電圧Vtにノイズが重複している場合のアナログ電圧Vtから生成されるPWM温度電圧のパルス波P´tについて説明する。図3(c)に示すように、三角波wtは、ノイズn1をタイミングt2で超える。すなわち、図3(e)に示すように、パルス波P´tはタイミングt2にターンオンする。三角波wtは、タイミングt3でアナログ電圧Vtと交差し、アナログ電圧Vtを下回る。このため、パルス波P´tはタイミングt3でターンオフする。三角波wtは、ノイズn3をタイミングt5で超えるため、パルス波P´tはタイミングt5で再度ターンオンし、周期T´tでターンオンとターンオフを繰り返す。パルス波P´tのパルスオン幅はt´t1であり、パルスオフ幅はt´t2である。
パルス波Ptとパルス波P´tを比較する。図3(d)に示すように、パルス波Ptの周期Ttは、タイミングt1からタイミングt4の期間である。また、図3(e)に示すように、パルス波P´tの周期T´tは、タイミングt2からタイミングt5の期間である。パルス波Ptの周期Ttとパルス波P´tの周期T´tは、ターンオンする時期がタイミングt1とタイミングt2で異なり、再度ターンオンする時期もタイミングt4とタイミングt5で異なる。ここで、タイミングt1とタイミングt2の差と、タイミングt4とタイミングt5の差は、ともにパルス波Pg(図2(a)参照)のターンオンのタイミングと、そのターンオンのタイミングで発生したノイズと三角波wtが交差するタイミングの差である。三角波wtの右上がりの直線は、全て同様の傾きを有している。また、PWMゲート電圧のパルス波Pgのターンオンのタイミングで重複する夫々のノイズは同様の波形であるため、タイミングt1とt2の差は、タイミングt4とt5の差と等しい。従って、周期Ttと周期T´tは等しい。
続いて、パルス波PtとP´tのパルスオン幅とパルスオフ幅を比較する。先に述べたように、パルス波Ptのパルスオン幅はtt1であり、パルスオフ幅はtt2である。パルス波P´tのパルスオン幅はt´t1であり、パルスオフ幅はt´t2である。図3(d)に示すように、パルス波Ptのパルスオン幅tt1はタイミングt1からタイミングt3の期間である。パルス波Ptのパルスオフ幅tt2は、タイミングt3からタイミングt4である。これに対し、図3(e)に示すように、パルス波P´tのパルスオン幅t´t1は、タイミングt2からタイミングt3の期間である。パルス波P´tのパルスオフ幅t´t2は、タイミングt3からタイミングt5の期間である。すなわち、パルス波Ptのパルスオン幅tt1は、パルス波Ptのパルスオフ幅tt2よりも長い。また、パルス波Ptのパルスオフ幅tt2は、パルス波P´tのパルスオフ幅t´t2よりも短い。別言すれば、パルス波Ptのパルスオン幅とオフ幅で求められるデューティ比は、ノイズが重複しているパルス波P´tのパルスオン幅とオフ幅で求められるデューティ比よりも大きくなる。すなわち、アナログ電圧Vtにノイズが重複することで、デューティ比に差異が生じている。別言すれば、アナログ電圧Vtにノイズが重複することで、PWM変調されたパルス波が有するデューティ比が、半導体装置2の温度に依存して変化するアナログ電圧Vtに比例しなくなる。
先に述べたように、アナログ電圧Vtに重複するノイズは、PWMゲート電圧のターンオン及びターンオフのタイミングで生じる。図2(a)に示すように、PWMゲート電圧は周期Tgを有している。すなわち、周期Tgごとにノイズが生じている。ここで、図2(a)と(c)に示すように、PWMゲート電圧がターンオンする時期は、タイミングt1であり、再びターンオンする時期はタイミングt4である。すなわち、周期Tgは、タイミングt1からタイミングt4の間である。先に述べたように、パルス波Ptの周期Ttも、同様にタイミングt1からタイミングt4の期間である。また、周期Ttと周期T´tは等しい。すなわち、周期Tgと周期T´tは等しい。別言すれば、PWMゲート電圧と、PWM温度電圧が同一の周期を有している。
このように、PWMゲート電圧の周期TgとPWM温度電圧の周期Ttが同一となると、PWMゲート電圧のターンオンのタイミングが、PWM温度電圧のターンオンのタイミングに一致する。それにより、PWMゲート電圧のターンオンのタイミングで発生するノイズが、PWM温度電圧のターンオンのタイミングに影響する。以下、実施例のコントローラ10における、PWMゲート電圧のターンオンのタイミングが、PWM温度電圧のターンオンのタイミングに一致しづらくするために実行する制御について説明する。
図1に戻り、再度温度電圧出力回路14について説明する。先に述べたように、温度電圧出力回路14は、PWMゲート電圧検知部16を有している。PWMゲート電圧検知部16は、ドライバ12からPWMゲート電圧を取得する。先に述べたように、PWMゲート電圧を生成するPWM信号の周期は変化する。PWM信号の周期が変化すると、PWMゲート電圧の周期も変化する。PWMゲート電圧検知部16は、取得したPWMゲート電圧からPWMゲート電圧の周期Tg(図2(a)参照)を特定し、三角波生成部18に送信する。三角波生成部18は、受信した周期Tgを利用して、周期Tgとの比が非整数となるような周期を有する三角波を生成する。具体的には、三角波生成部18は、周期Tgを例えば非整数である8/7を乗じた周期Td(図2(f)参照)を設定する。三角波生成部18は、設定した周期Tdを有する三角波と、温度検出素子6のアナログ電圧を比較して、三角波がアナログ電圧を超えている期間をパルスオン幅として、三角波がアナログ電圧を下回っている期間をパルスオフ幅とするPWM変調を行う。周期Tdを有する三角波からは周期Tdを有するパルス波が生成される。温度電圧出力回路14は、コンペレータ22を用いて周期Tgとの比が非整数となるような周期Td(図2(g)参照)を有するPWM温度電圧のパルス波Pd(図2(g)参照)を生成する。なお、PWMゲート電圧の周期に乗じる非整数の値は8/7に限られず、三角波生成部18は、PWMゲート電圧の周期Tgに応じて異なる非整数を乗じた周期を設定する。
図4を用いて、周期Tgとの比が非整数となる周期を有するPWM温度電圧について説明する。図4は、図2のIVの範囲を示す拡大図である。図4(f)におけるアナログ電圧Vt及びノイズは、図3(c)と同じである。パルス波を生成する三角波wdは、図3(c)の三角波wtと周期が異なるが、比較しやすくするため、三角波wdと電圧v1が交差する時期を三角波wtと同様のタイミングt1としている。図4(f)に示すように、三角波wdは、三角波wt同様に図面左側から右上がりに延びる直線と右下がりに延びる直線で構成されている。図2(f)に示すように、三角波wdは、一定の周期Tdで右上がりと右下がりを繰り返す。図4(f)に示すように、三角波wdは、まず電圧v1と交点p6で交差する。続いて、三角波wdはノイズn1と交点p7で交差する。その後三角波wdは右上がりに進み最高点を迎え、右下がりとなる。右下がりとなった三角波wtはアナログ電圧Vtと交点p8で交差する。その後三角波wdは最低点を迎え、右上がりとなる。右上がりとなった三角波wdは、アナログ電圧Vtと交点p9で交差する。先に述べたように、三角波wdはその後もアナログ電圧Vtとの交差を一定の周期Tdで繰り返すが、図2(f)に示すように、三角波wdは、交点p7を除いてはノイズと交差せず、アナログ電圧Vtと交差している。
図4(f)では、三角波wdは、電圧v1とタイミングt6で交差している。先に述べたように、タイミングt6は、タイミングt1と同じである。また、三角波wdは、ノイズn1とタイミングt7で交差している。三角波wtは、アナログ電圧Vtとタイミングt8で交差している。三角波wtは、アナログ電圧Vtとタイミングt9で交差している。
図4(f)に示すように、三角波wdとノイズn1はタイミングt7交差する。三角波wdは、アナログ電圧Vtに重複したノイズn1をタイミングt7で超える。すなわち、図4(g)に示すように、パルス波Pdはタイミングt7にターンオンされる。三角波wdは、タイミングt8でアナログ電圧Vtと交差し、アナログ電圧Vtを下回る。このため、パルス波Pdはタイミングt8でターンオフされる。同様に、パルス波Pdはタイミングt9で再度ターンオンされる。図2(g)に示すように、パルス波Pdは、その後も周期Tdでターンオンとターンオフを繰り返すが、上述したパルス波P´tとは異なり、ノイズと交差しない。すなわち、タイミングt9以降のパルス波Pdのパルスオン幅td1と、パルスオフ幅td2は、三角波wdとアナログ電圧Vtの交差するタイミングで決定されている。別言すれば、タイミングt9以降のパルス波Pdのデューティ比は、ノイズの影響を受けることなく、半導体装置2の温度に依存して変化するアナログ電圧Vtに比例している。
このように、実施例のコントローラ10では、PWMゲート電圧の周期Tgと、PWM温度電圧の周期Tdの比が非整数に設定されている。そのため、PWMゲート電圧のターンオンおよび/またはターンオフのタイミングが、PWM温度電圧のターンオンおよび/またはターンオフのタイミングに一致しづらい。その結果、PWMゲート電圧のターンオンおよび/またはターンオフ時に生じるノイズがPWM温度電圧のターンオンおよび/またはターンオフ時に影響することを防止することができる。
実施例における留意点を以下に述べる。実施例のコントローラ10は、PWMゲート電圧検知部16がPWMゲート電圧を検知した後、三角波wdを生成し、周期との比を非整数としている。本明細書が開示する技術は、これに限定されない。例えば、PWMゲート電圧の周期が変化せず、PWM温度電圧の周期も固定されている場合は、初期設定において互いの周期の比を非整数としてもよい。また、実施例では、PWM温度電圧の周期T´tと、PWMゲート電圧の周期Tgと同一となる場合を説明した。PWM温度電圧の周期がPWM電圧の周期Tgと逓倍関係にある場合についても、PWMゲート電圧のターンオンおよび/またはターンオフのタイミングが、PWM温度電圧のターンオンおよび/またはターンオフのタイミングに周期的に一致する。このような場合であっても、本明細書が開示する技術によれば、上述したようにPWMゲート電圧のターンオンおよび/またはターンオフのタイミングが、PWM温度電圧のターンオンおよび/またはターンオフのタイミングに周期的に一致するのを防止することができる。
また、実施例の三角波生成部18は、三角波がアナログ電圧を超えている期間をパルスオン幅として、三角波がアナログ電圧を下回っている期間をパルスオフ幅とするPWM変調を行っているが、本明細書が開示する技術は、これに限定されない。オンとオフを反転させ、三角波がアナログ電圧を超えている期間をパルスオフ幅として、三角波がアナログ電圧を下回っている期間をパルスオン幅とするPWM変調を行ってもよい。
さらに、スイッチング素子4や温度検出素子6の種類や具体的な構造については特に限定されない。例えば、スイッチング素子4には、IGBTに限られず、MOSFET(Metal-Oxide-Semiconductor Field-Effect Transistor)や、RC(Reverse Cオンducting)-IGBT、などを採用することができる。また、各々のスイッチング素子4には、フリーホイールダイオードが逆並列に接続されていてもよい。さらに、温度検出素子6は、ダイオードに限られず、サーミスタなどの他の温度検出素子を採用してもよい。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
1:電気機器
2:半導体装置
4:スイッチング素子
4a:ゲート電圧入力端子
4g:ゲート電極
6:温度検出素子
6a:端子
8a:高圧側端末
8b:低圧側端末
10:コントローラ
12:ドライバ
14:温度電圧出力回路
16:PWMゲート電圧検知部
18:三角波生成部
20:定電流回路
22:コンペレータ
24c、24d:低圧側配線

Claims (1)

  1. ゲート電圧の入力端子と温度依存電圧の出力端子を備えている半導体装置に接続して用いるコントローラであり、
    前記ゲート電圧の入力端子に加えるPWMゲート電圧を出力するPWMゲート電圧の出力回路と、
    前記温度依存電圧を変調したPWM温度電圧を出力するPWM温度電圧の出力回路を備えており、
    PWMゲート電圧の周期とPWM温度電圧の周期の比が、非整数に設定されているコントローラ。
JP2019016293A 2019-01-31 2019-01-31 コントローラ Active JP7092059B2 (ja)

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