JP5417963B2 - 成膜装置および成膜方法ならびに成膜装置の設計方法及び成膜装置の製造方法 - Google Patents

成膜装置および成膜方法ならびに成膜装置の設計方法及び成膜装置の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は成膜装置および成膜方法ならびに成膜装置の設計方法及び成膜装置の製造方法に関し、特に、並列搬送される薄膜光電変換素子の製造方法に適用して好適な成膜装置に関するものである。
薄膜光電変換素子を生産性よく製造する方法として、長尺の高分子材料あるいはステンレス鋼などの金属からなる可撓性基板上に、a−Siを主材料とした光電変換層を含む各層を形成する方法がある。ここで、長尺の可撓性基板上に複数の層を成膜する方式として、各成膜室内を移動する可撓性基板上に成膜するロールツーロール方式と、成膜室内で停止させた可撓性基板上に成膜した後、成膜の終わった可撓性基板部分を成膜室外へ送り出すステッピングロール方式とがある。
従来のこの種の成膜装置では、可撓性基板面を水平にして搬送が行われるが、装置の設置スペースを節減するために、可撓性基板面を鉛直にして搬送する方法が提案されている。さらに、一つの薄膜光電変換素子製造装置での成膜効率を上げるために、複数の可撓性基板を並行して搬送し、それぞれの可撓性基板面上に成膜することも知られている(特許文献1)。
ここで、複数の可撓性基板を並行して搬送し、それぞれの可撓性基板面上に成膜する方法では、各可撓性基板面上でプラズマを発生させる電圧印加電極も並行して配置され、これらの電圧印加電極間で干渉が発生する。このため、特許文献1には、電圧印加電極間で発生する干渉を低減するために、各電圧印加電極の背面及び側面をシールドブロックにて覆い、そのシールドブロックをねじにて枠体と結合する方法が開示されている。
特開2005−256100号公報
しかしながら、シールドブロックをねじにて枠体と結合する方法では、シールドブロックと枠体とが面接触するため、インダクタンスが減少するものの、シールドブロックの大型化によってコスト高になり、また有効成膜領域が減少するという問題があった。
そこで、本発明の目的は、シールドブロックの小型化によるコストの低減、及び有効成膜領域の拡大が可能な成膜装置および成膜方法ならびに成膜装置の設計方法及び成膜装置の製造方法を提供することである。
上述した課題を解決するために、請求項1記載の成膜装置によれば、成膜室内でプラズマを発生させる電圧印加電極と、前記電圧印加電極の背面に配置された金属製支持枠と、前記電圧印加電極の前方に突き出すようにして前記電圧印加電極の周囲に配置され、可撓性基板に押し付けられることにより前記成膜室を形成する枠体と、前記金属製支持枠とで前記電圧印加電極の背面及び側面を覆うとともに、前記枠体の外周面を覆うようにして前記金属製支持枠と枠体とを電気的に接続する金属板とを備え、前記金属板によって、前記金属製支持枠と前記枠体との間のインダクタンス成分が最適値に調整されていることを特徴とする。
また、請求項2記載の成膜装置によれば、前記金属板は、前記金属製支持枠と前記枠体とをねじを介さないで電気的に接続していることを特徴とする。また、請求項3記載の成膜方法によれば、壁体にて外界と隔離された成膜用真空室に可撓性基板を搬送する工程と、電圧印加電極の前方に突き出すように前記電圧印加電極の周囲に配置された枠体と接地電極との間に前記可撓性基板の成膜面を挟み込むことにより、前記成膜用真空室内に成膜室を形成する工程と、前記電圧印加電極の背面を金属製支持枠にてシールドするとともに、前記枠体の外周面を覆うように配置された金属板を介して前記金属製支持枠と前記枠体とを電気的に接続しながら、前記金属板によって、前記金属製支持枠と前記枠体との間のインダクタンス成分が最適値に調整され、前記電圧印加電極に高周波電力を給電することにより、前記成膜室内にプラズマを発生させ、前記可撓性基板の成膜面に成膜を行う工程とを備えることを特徴とする。
また、請求項4に記載の成膜装置の設計方法によれば、成膜室内でプラズマを発生させる電圧印加電極と、前記電圧印加電極の背面に配置された金属製支持枠と、前記電圧印加電極の前方に突き出すようにして前記電圧印加電極の周囲に配置され、可撓性基板に押し付けられることにより前記成膜室を形成する枠体と、前記金属製支持枠とで前記電圧印加電極の背面及び側面を覆うとともに、前記枠体の外周面を覆うようにして前記金属製支持枠と枠体とを電気的に接続する金属板とを備える成膜装置の設計方法であって、成膜装置における成膜条件に基づいて前記金属支持枠と枠体との間のインダクタンス成分の最適値を演算し、その最適値を実現できる前記金属板の設計値を選択することを特徴とする。
そして、請求項5に記載の成膜装置の製造方法は、成膜室内でプラズマを発生させる電圧印加電極と、前記電圧印加電極の背面に配置された金属製支持枠と、前記電圧印加電極の前方に突き出すようにして前記電圧印加電極の周囲に配置され、可撓性基板に押し付けられることにより前記成膜室を形成する枠体と、前記金属製支持枠とで前記電圧印加電極の背面及び側面を覆うとともに、前記枠体の外周面を覆うようにして前記金属製支持枠と枠体とを電気的に接続する金属板とを備える成膜装置の製造方法であって、成膜装置における成膜条件に基づいて前記金属支持枠と枠体との間のインダクタンス成分の最適値を演算し、その最適値を実現できる前記金属板の設計値を選択する設計方法で選択された前記金属板の設計値に基づいてその金属板を製造する工程と、その製造された金属板を組み込む工程と、を備えたことを特徴とする。
以上説明したように、請求項1、3に係る発明によれば、電圧印加電極の背面を金属製支持枠にてシールドしつつ、電圧印加電極の側面を金属板にてシールドすることができ、電圧印加電極間で発生する干渉を低減するために、電圧印加電極の背面及び側面を金属製支持枠にて一体的に覆う必要がなくなることから、金属製支持枠の小型化によるコストの低減、及び有効成膜領域の拡大を図ることができる。
また、請求項2に係る発明によれば、金属製支持枠と枠体との間に発生するインダクタンス成分を容易に低減することが可能となる。
そして、請求項4、5に係る発明によれば、請求項1〜3に好適な成膜装置を設計し、製造することが可能となる。
本発明の一実施形態に係る成膜装置の概略構成を示す平面断面図である。 図1の成膜装置の成膜室の部分をより詳細に示す平面断面図である。 図1の成膜装置の成膜室の部分をより詳細に示す縦断面図である。 図1の成膜装置の成膜室端部をより詳細に示す縦断面図である。 図1の成膜装置の給電線の接続部分の等価回路を示す図である。
以下、本発明の実施形態に係る成膜装置について図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る成膜装置の概略構成を示す平面断面図である。
図1において、成膜装置には、送り室4、成膜用真空室10および巻き取り室5が設けられている。そして、送り室4内には二つの搬入ロール2が収容されるとともに、巻き取り室5には、二つの搬出ロール3が収容されている。ここで、成膜用真空室10には、内部を外気と隔離する壁体7がそれぞれ設けられ、成膜用真空室10内には、電圧印加電極8および接地電極9がそれぞれ設けられている。ここで、電圧印加電極8は、各可撓性基板1に対してそれぞれ一つずつ備えられ、電圧印加電極8に対して接地電極9がそれぞれ対向配置されている。なお、可撓性基板1としては、例えば、ポリイミドフィルムまたはポリエチレンフィルムなどを用いることができる。
また、各成膜用真空室10の壁体7の外側には、接地電極9をそれぞれ駆動するアクチュエータ13が設けられている。ここで、電圧印加電極8は蓋状で、電圧印加電極8の端部に金属製支持枠がそれぞれ設けられている。そして、アクチュエータ13は、接地電極9をそれぞれ駆動し、電圧印加電極8の端部を金属製支持枠を介して可撓性基板1に押し付けることにより、気密に保つことのできる成膜室6をそれぞれ形成することができる。
また、電圧印加電極8の背面側は、絶縁材料よりなる排気ブロック11を介してそれぞれ連結され、1対の成膜室6に対して共通に一つの真空排気口12がそれぞれ備えられている。そして、排気ブロック11は、シール材を介して電圧印加電極8とそれぞれ密着し、排気ブロック11にそれぞれ開けられた真空排気口12を介して排気系に接続されることで、各成膜室6を一括して成膜圧力に保つことができる。
図2は、図1の成膜装置の成膜室の部分をより詳細に示す平面断面図、図3は、図1の成膜装置の成膜室の部分をより詳細に示す縦断面図である。
図2および図3において、並行して搬送される2列の可撓性基板1の間には、排気ブロック11を介して結合された2つの電圧印加電極8が配置され、さらにそれぞれの可撓性基板1が挟み込まれるようにして接地電極9が電圧印加電極8にそれぞれ対向配置されている。また、各電圧印加電極8の背面を覆うように金属製支持枠21が配置され、この金属製支持枠21に導電性の枠体22がねじ23を介して導電的に結合されている。さらに、各電圧印加電極8の側面には、金属製支持枠21とで電圧印加電極8の背面及び側面を覆うとともに、枠体22の外周面を覆うようにして金属製支持枠21と枠体22とを電気的に接続する金属板27が配置されている。
そして、接地電位に固定された壁体7に金属製支持枠21を接続することにより、枠体22を接地することができ、これら接地電位に固定された金属製支持枠21、金属板27および枠体22にて電圧印加電極8を囲むことで、他の成膜室6の電圧印加電極8の印加電圧に起因するノイズを遮蔽することができる。
また、図3に示すように、各電圧印加電極8に高周波電力を供給する高周波電源25が設けられるとともに、成膜装置の上部にはインピーダンス整合器24が設置されている。そして、高周波電源25から供給された高周波電力を電圧印加電極8に給電するために、絶縁体によって覆われた導体からなる給電線26が設けられ、これらの給電線26は隣接して並列配置されている。そして、給電線26の一端には、インピーダンス整合器24を介して高周波電源25がそれぞれ接続されるとともに、給電線26の他端には、金属製支持枠21を貫通するようにして電圧印加電極8の上端部がそれぞれ接続されている。
そして、送り室4から引き出された2列分の可撓性基板1を成膜用真空室10に並行して搬送し、可撓性基板1を一旦停止させて成膜室6を形成してから、可撓性基板1の成膜面上にプラズマCVDにて成膜を行い、可撓性基板1を解放して巻き取り室5に搬送することで、スッテピングロール方式にて成膜を行うことができる。
すなわち、搬入ロール2から引き出された可撓性基板1は成膜用真空室10に搬送され、電圧印加電極8と接地電極9との間に保持された状態で一旦停止される。そして、電圧印加電極8と接地電極9との間に可撓性基板1が保持されると、アクチュエータ13は、接地電極9を駆動することにより、枠体22の端面に可撓性基板1を密着させ、成膜室6を形成する。
そして、成膜用真空室10内に成膜室6が形成されると、真空排気口12を介して各成膜室6内を排気しながら、a−Si系の薄膜を形成するための反応ガスを各成膜室6内に導入する。そして、各高周波電源25から出力された高周波電圧をインピーダンス整合器24にてインピーダンスマッチングをとった後、各給電線26を介して電圧印加電極8にそれぞれ印加することにより、各成膜室6内にプラズマを発生させ、プラズマCVDにて各成膜室6内の可撓性基板1の面上にa−Si系の薄膜をそれぞれ形成する。
そして、可撓性基板1の面上の成膜が終了した後、アクチュエータ24にて接地電極9を数十mmだけ移動させることにより、接地電極9に抑えられていた可撓性基板1を解放し、可撓性基板1を搬送しながら、巻き取り室5内の搬出ロール3にて巻き取ることができる。
図4は、図1の成膜装置の成膜室端部をより詳細に示す縦断面図である。
図4において、電圧印加電極8の背面を覆うように金属製支持枠21が配置されるとともに、電圧印加電極8の前方に突き出すようにして電圧印加電極8の周囲に枠体22が配置されている。そして、この金属製支持枠21に導電性の枠体22がねじ23を介して導電的に結合されるとともに、電圧印加電極8の端部は枠体22に結合されている。また、電圧印加電極8に対して可撓性基板1が挟み込まれるようにして接地電極9が対向配置されている。そして、金属製支持枠21と枠体22とは、枠体22の外周面を覆うように配置された金属板27にて電気的に接続されている。なお、金属板27は、例えば、銅などの板金で構成することができ、枠体22の外周面全体に渡って配置することができる。
そして、電圧印加電極8の背面を金属製支持枠21にてシールドするとともに、枠体22の外周面を覆うように配置された金属板27を介して金属製支持枠21と枠体22とを電気的に接続しながら、給電線26を介して電圧印加電極8に高周波電力を給電することにより、成膜室6内にプラズマを発生させ、可撓性基板1の成膜面に成膜を行うことができる。
ここで、金属製支持枠21と枠体22とを金属板27にて電気的に接続することにより、電圧印加電極8の背面を金属製支持枠21にてシールドしつつ、電圧印加電極8の側面を金属板27にてシールドすることができ、電圧印加電極8間で発生する干渉を低減するために、電圧印加電極8の背面及び側面を金属製支持枠21にて一体的に覆う必要がなくなることから、金属製支持枠21の小型化によるコストの低減、及び有効成膜領域の拡大を図ることができる。
図5は、図1の成膜装置の給電線の接続部分の等価回路を示す図である。
図5において、高周波に対しては給電線26の等価回路はインダクタL1で表すことができ、電圧印加電極8の等価回路は抵抗RとキャパシタC2の並列接続で表すことができ、ねじ23の等価回路はインダクタL2で表すことができる。このため、給電線26の接続部分の等価回路は、高周波電源25、インピーダンス整合器24、給電線26のインダクタL1、電圧印加電極8の抵抗RとキャパシタC2の並列回路およびねじ23のインダクタL2の直列接続で表すことができる。
ここで、金属板27がない場合、金属製支持枠21と枠体22間では、ねじ23を介して電流が流れるため、ねじ23のインダクタ成分にてインピーダンス整合器の出力点の電圧Vppが大きくなる。これに対して、金属製支持枠21と枠体22とを金属板27にて電気的に接続することにより、金属製支持枠21と枠体22間では、金属板27を介して電流を流すことができ、金属製支持枠21と枠体22との間に発生するインダクタンス成分を低減することが可能となることから、インピーダンス整合器24の出力点の電圧Vppを下げることができる。
さらに、金属板27を工夫することで、金属製支持枠21と枠体22との間に発生するインダクタンスを任意の値に調整することが可能となる。即ち、金属板27の材質自体を変更することにより、或いは、材質表面にメッキなどを施すことにより、上記インダクタンスを調整することができる。また、金属板27の長さを調整することでも、上記インダクタンスは調整可能である。即ち、金属板27自体の寸法を変えることでインダクタンスを調整することもできるし、高周波は表皮効果により金属板27の表面しか通らないためその金属板27の表面を荒らすことで実質的に電気回路としての長さを変えることもできる。なお、金属板27自体の寸法を変える場合、金属板27の成膜室6側の接続位置は変えにくいから、金属板27の寸法が長くなれば電気回路としての長さも長くなるし、表面を荒らした場合には表面に形成される凹凸の段差が大きいほど、また、凹凸の回数が多いほど、電気回路としての距離は長くなる。
このようなインダクタンス調整機能を利用して、本発明に係る成膜装置を設計することが好ましい。
即ち、新たな成膜装置の設計時に、既に決まっている成膜条件に基づいて図5に示した等価回路におけるインダクタL2の最適値を演算し、その最適値を実現できる金属板27の設計値を選択する。金属板27の設計値を選択するとは、要するに、その材質や寸法や表面粗さなどを決めるということである。
そして、金属板27の設計値が選択されたら、その選択された設計値の金属板27が得られるように成膜装置を製造することで、成膜条件におけるインダクタL2が最適値に調整された成膜装置を得ることができる。
1 可搬性基板
2 搬入ロール
3 搬出ロール
4 送り室
5 巻き取り室
6 成膜室
7 壁体
8 電圧印加電極
9 接地電極
10 成膜用真空室
11 排気ブロック
12 真空排気口
13 アクチュエータ
21 金属製支持枠
22 枠体
23 ねじ
24 インピーダンス整合器
25 高周波電源
26 給電線
27 金属板

Claims (5)

  1. 成膜室内でプラズマを発生させる電圧印加電極と、
    前記電圧印加電極の背面に配置された金属製支持枠と、
    前記電圧印加電極の前方に突き出すようにして前記電圧印加電極の周囲に配置され、可撓性基板に押し付けられることにより前記成膜室を形成する枠体と、
    前記金属製支持枠とで前記電圧印加電極の背面及び側面を覆うとともに、前記枠体の外周面を覆うようにして前記金属製支持枠と枠体とを電気的に接続する金属板とを備え、
    前記金属板によって、前記金属製支持枠と前記枠体との間のインダクタンス成分が最適値に調整されていることを特徴とする成膜装置。
  2. 前記金属板は、前記金属製支持枠と前記枠体とをねじを介さないで電気的に接続していることを特徴とする請求項1記載の成膜装置。
  3. 壁体にて外界と隔離された成膜用真空室に可撓性基板を搬送する工程と、
    電圧印加電極の前方に突き出すように前記電圧印加電極の周囲に配置された枠体と接地電極との間に前記可撓性基板の成膜面を挟み込むことにより、前記成膜用真空室内に成膜室を形成する工程と、
    前記電圧印加電極の背面を金属製支持枠にてシールドするとともに、前記枠体の外周面を覆うように配置された金属板を介して前記金属製支持枠と前記枠体とを電気的に接続しながら、前記金属板によって、前記金属製支持枠と前記枠体との間のインダクタンス成分が最適値に調整され、前記電圧印加電極に高周波電力を給電することにより、前記成膜室内にプラズマを発生させ、前記可撓性基板の成膜面に成膜を行う工程とを備えることを特徴とする成膜方法。
  4. 成膜室内でプラズマを発生させる電圧印加電極と、
    前記電圧印加電極の背面に配置された金属製支持枠と、
    前記電圧印加電極の前方に突き出すようにして前記電圧印加電極の周囲に配置され、可撓性基板に押し付けられることにより前記成膜室を形成する枠体と、
    前記金属製支持枠とで前記電圧印加電極の背面及び側面を覆うとともに、前記枠体の外周面を覆うようにして前記金属製支持枠と枠体とを電気的に接続する金属板とを備える成膜装置の設計方法であって、成膜装置における成膜条件に基づいて前記金属支持枠と枠体との間のインダクタンス成分の最適値を演算し、その最適値を実現できる前記金属板の設計値を選択することを特徴とする成膜装置の設計方法。
  5. 成膜室内でプラズマを発生させる電圧印加電極と、
    前記電圧印加電極の背面に配置された金属製支持枠と、
    前記電圧印加電極の前方に突き出すようにして前記電圧印加電極の周囲に配置され、可撓性基板に押し付けられることにより前記成膜室を形成する枠体と、
    前記金属製支持枠とで前記電圧印加電極の背面及び側面を覆うとともに、前記枠体の外周面を覆うようにして前記金属製支持枠と枠体とを電気的に接続する金属板とを備える成膜装置の製造方法であって、成膜装置における成膜条件に基づいて前記金属支持枠と枠体との間のインダクタンス成分の最適値を演算し、その最適値を実現できる前記金属板の設計値を選択する設計方法で選択された前記金属板の設計値に基づいてその金属板を製造する工程と、その製造された金属板を組み込む工程と、を備えたことを特徴とする成膜装置の製造方法。
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