JP5262501B2 - 基板処理装置及び基板処理方法 - Google Patents

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Description

本発明は、可撓性基板の処理結果に面内分布が生じることを抑制できる基板処理装置及び基板処理方法に関する。
従来の太陽電池は、シリコン基板を用いて製造されていたが、近年は、シリコン薄膜を用いたシリコン薄膜太陽電池が開発されている。シリコン薄膜太陽電池は、使用するシリコンの量が少ないこと等から低コスト化が見込まれている。特に長尺の可撓性基板を用いてロールツーロールでシリコン薄膜太陽電池を形成する方法は、低コスト化の期待が高い。
シリコン薄膜太陽電池のシリコン層は、プラズマCVD法によって形成される。ロールツーロールでシリコン層を形成するための基板処理装置としては、例えば特許文献1に記載の装置、及び特許文献2に記載の装置がある。
特許文献1に記載の装置は、一つの共有真空容器の中に、可撓性基板を搬送する搬送系と、可撓性基板上に薄膜を成膜する1ないし複数の成膜室を有している。各成膜室は、可撓性基板を境界とする開口部を有する2つの成膜部室からなる。開口部にはシール部が設けられており、各シール部が可撓性基板を挟んで合致することにより、成膜質と共通真空容器との間が気密になる。
特許文献2に記載の装置は、反応室内に高周波印加電極及び接地電極を互いに対向するように配置したものである。そしてこの装置で処理されるフィルム基板は、各種ロールからなる搬送手段によって接地電極に面接触しながら搬送される。
一方、特許文献3によれば、良質なシリコン薄膜を形成するためには、プラズマCVDにおける電極間距離を近くする必要がある。
特開11−145060号公報 特開2000−260715号公報 特開2000−101107号公報
特許文献1及び2とは別の構造を有する基板処理装置として、可撓性基板を、搬送時には何れの電極からも離間させ、かつ処理時には接地電極に接するようにした装置が考えられる。このようにするためには、接地電極を移動させることが考えられる。しかし、接地電極を移動させるようにすると、高周波印加電極に対する接地電極の平行度が低下する可能性がある。この平行度が低下すると、可撓性基板の処理結果(たとえば成膜処理の場合は成膜した膜の膜質や厚さであり、エッチング処理の場合はエッチング量)に面内分布が生じてしまう。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、可撓性基板の処理結果に面内分布が生じること抑制できる基板処理装置及び基板処理方法を提供することにある。
本発明によれば、処理室と、
前記処理室内にプラズマを生成するために設けられ、互いに対向している第1電極及び第2電極からなる電極対を備え、
前記処理室内には、前記処理室の幅より長い長尺状の可撓性基板が搬送され、
前記第1電極及び前記第2電極より外側に設けられ、前記第1電極及び前記第2電極が対向する方向に移動することにより前記可撓性基板を前記第1電極に押し付ける押付部材を備える基板処理装置が提供される。
本発明によれば、処理室と、前記処理室内に設けられ、互いに対向している第1電極及び第2電極からなる電極対を備える基板処理装置を準備し、
前記処理室内に、前記処理室の幅より長い長尺状の可撓性基板を搬送し、
前記処理室に設けられていて前記第1電極及び前記第2電極より外側に配置された押付部材を移動することにより、前記可撓性基板を前記第1電極に押し付け、この状態で、前記第1電極及び前記第2電極の間で生じたプラズマにより前記可撓性基板を処理する基板処理方法が提供される。
本発明によれば、押し付け部材が可撓性基板を第1電極に押し付ける。従って、第1電極を移動させる場合と比較して、第2電極に対する第1電極の平行度の低下が抑制される。この結果、可撓性基板の処理結果に面内分布が生じることを抑制できる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。尚、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
図1は、第1の実施形態に係る基板処理装置の構成を示す図である。この基板処理装置は、処理室100、第1電極110及び第2電極120からなる電極対、及び押付部材(第1開閉部材142と第2開閉部材144)を備える。電極対は処理室100内にプラズマを生成するために設けられている。そして第1電極110及び第2電極120は、互いに対向している。処理室100内には、処理室100の幅より長い長尺状の可撓性基板200が搬送される。押付部材は、第1電極110及び第2電極120より外側に設けられており、第1電極110及び第2電極120が対向する方向に可撓性基板200を第1電極110に押し付ける。
本図に示す例において、処理室100には、可撓性基板200を搬入するための搬入口102及び可撓性基板200を搬出するための搬出口104が設けられている。搬入口102及び搬出口104は、第1電極110及び第2電極120を挟んで互いに対向している。そして可撓性基板200は、ロールツーロールで処理室100内に搬入及び搬出される。可撓性基板200は、搬送されるときには第1電極110及び第2電極120の間に位置しており、第1電極110及び第2電極120の何れにも接していない。なお可撓性基板200は、少なくとも表面が導電性を有していてもよい。具体的には、可撓性基板200は全体が導電性を有していても良いし、ポリイミドやポリアミドなどの絶縁性の基材の上に導電性の層を設けたものであってもよい。
搬入口102には第1開閉部材142が設けられており、搬出口104には第2開閉部材144が設けられている。第1開閉部材142及び第2開閉部材144が開閉することにより、搬入口102及び搬出口104は開閉する。なお、第1開閉部材142及び第2開閉部材144が搬入口102及び搬出口104を閉じた状態において、第1開閉部材142及び第2開閉部材144の先端は第1電極110の表面より第2電極120に対して反対側に位置する。
第1電極110は処理室100の壁と同電位すなわち接地電位になっている。また第1電極110は、可撓性基板200を加熱するヒータを有している。第2電極120は高周波が印加される電極になっており、第1電極110に対向する面を除いて高周波シールド130に覆われている。また第2電極120はシャワーヘッドになっている。プロセスガスは第2電極120を介して処理室100の内部に供給される。なお処理室100の内部は、処理室100の壁に設けられた排気口106から排気される。
図2は、図1に示した基板処理装置を用いて可撓性基板200を処理するときの基板処理装置の状態を示す図である。基板処理装置が行う処理は、例えば可撓性基板200に微結晶シリコン薄膜又はアモルファスシリコン薄膜などの半導体薄膜をプラズマCVD法により形成する方法であるが、可撓性基板200に形成された膜をドライエッチングする処理であっても良い。
可撓性基板200を処理するとき、第1開閉部材142及び第2開閉部材144が移動し、搬入口102及び搬出口104を塞ぐ。これにより、処理室100の中は密閉される。上記したように、この状態において、第1開閉部材142及び第2開閉部材144の先端は第1電極110の表面より第2電極120に対して反対側に位置する。このため、可撓性基板200は第1開閉部材142及び第2開閉部材144によって第1電極110の表面に押し付けられる。可撓性基板200が第1電極110のヒータによって十分昇温した後、第2電極120からプロセスガスを処理室内に導入し、第2電極120に高周波を印加する。これにより、第1電極110と第2電極120の間の空間にはプラズマが生じ、このプラズマにより第1電極110の表面に接している可撓性基板200が処理される。このとき、第1開閉部材142及び第2開閉部材144を介して可撓性基板200の表面と処理室100が導通するようにしてもよい。
可撓性基板200の処理が終了すると、第1開閉部材142及び第2開閉部材144は移動し、搬入口102及び搬出口104を開く。この状態において、第1開閉部材142及び第2開閉部材144の先端は可撓性基板200から離間するため、可撓性基板200は、第1電極110の表面から離れる。そして可撓性基板200を所定の長さほど移動させた後、上記した処理を繰り返す。
次に、本実施形態の作用及び効果について説明する。可撓性基板200は、基板処理装置によって処理されるとき、第1開閉部材142及び第2開閉部材144によって第1電極110に押し付けられる。このため、第1電極110を移動させなくても、可撓性基板200を第1電極110の表面に押し付けることができる。従って、第2電極120に対する第1電極110の平行度が低下することは抑制され、可撓性基板200の処理結果に面内分布が生じることは抑制される。
また、搬入口102に設けられた第1開閉部材142及び搬出口104に設けられた第2開閉部材144が、可撓性基板200を第1電極110の表面に押し付けるための押付部材を兼ねているため、基板処理装置の製造コストを低くすることができる。
また、第1開閉部材142及び第2開閉部材144を介して可撓性基板200の表面と処理室100が導通するようにすると、可撓性基板200の少なくとも表面が導電性を有しているとき、プラズマから可撓性基板200にチャージした電荷や可撓性基板200に流れた高周波を、第1開閉部材142及び第2開閉部材144を介して処理室100に逃がすことができる。従って、可撓性基板200の処理品質が低下することを抑制できる。
図3は、第2の実施形態に係る基板処理装置の構成を示す図である。この基板処理装置は、第1開閉部材142及び第2開閉部材144それぞれに、処理室100の内部に位置するように押付部材150を取り付けた点を除いて、第1の実施形態に係る基板処理装置と同様の構成である。押付部材150の先端は、例えば第1開閉部材142及び第2開閉部材144の先端と同じ位置にあるが、第1電極110の表面より第2電極120に対して反対側に位置していれば、これに限定されない。
押付部材150の先端はロールであっても良い。この場合、ロールは押付部材150の本体に回転可能に取り付けられるのが好ましい。押付部材150は、第1開閉部材142又は第2開閉部材144に電気的に接続されているのが好ましい。また押付部材150のロールは、樹脂などの絶縁性の材料から形成されていても良いし、金属などの導電性の材料から形成されていても良い。後者の場合、押付部材150を介して可撓性基板200の表面を処理室100の壁に導通させることができる。
本実施形態によっても、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。また、押付部材150を第1開閉部材142及び第2開閉部材144に取り付けたため、押付部材150を移動させる移動機構を新たに設ける必要がない。
また、押付部材150を介して可撓性基板200の表面と処理室100が導通するようにすると、可撓性基板200の少なくとも表面が導電性を有しているとき、プラズマから可撓性基板200にチャージした電荷や可撓性基板200に流れた高周波を、押付部材150を介して処理室100に逃がすことができる。従って、可撓性基板200の処理品質が低下することを抑制できる。
なお本実施形態において、押付部材150を第1開閉部材142及び第2開閉部材144の双方に取り付けたが、第1開閉部材142及び第2開閉部材144のいずれか一方に押付部材150を取り付ければよい場合もある。
図4は、第3の実施形態に係る基板処理装置の構成を示す図である。この基板処理装置は、押付部材150を第1開閉部材142及び第2開閉部材144から独立させ、図示しない駆動機構を介して第1開閉部材142及び第2開閉部材144から独立して移動できるようにした点を除いて、第2の実施形態と同様の構成である。上記した駆動機構は、図示しない制御部によって制御される。また押付部材150の少なくとも一部は、処理室100に電気的に接続されている。
本実施形態によっても、第2の実施形態と同様の効果を得ることができる。また、押付部材150を第1開閉部材142及び第2開閉部材144から独立して移動させることができるため、押付部材150による可撓性基板200の押込量を調節することができる。また、第1開閉部材142及び第2開閉部材144を閉じる前に可撓性基板200を第1電極110に押し付けることができる。また、押付部材150は第1電極110と比較して大幅に軽くできるため、第1電極110を移動させて可撓性基板200に押し付ける場合と比較して、駆動機構を大幅に小さくすることができる。
なお、第1〜第3の実施形態において、複数の処理室100を設け、これら複数の処理室100を共通の真空容器の中に配置してもよい。この場合は、複数の処理室100それぞれごとに異なる処理が行われても良い。
図5は、第4の実施形態に係る基板処理装置の構成を示す図である。この基板処理装置は、処理室100の中に、第1電極110及び第2電極120からなる電極対が複数設けられている点、及び複数の第1電極110のうち可撓性基板200が押し付けられる面が互いに略面一である点を除いて、第1の実施形態と同様の構成である。また図示しないが、複数の第1電極110相互間に押付部材150を設けても良い。
本実施形態では、第1電極110のうち可撓性基板200が押し付けられる面が互いに略面一であるため、第1開閉部材142及び第2開閉部材144が移動すると、可撓性基板200は複数の第1電極110の表面に押し付けられる。従って、本実施形態によっても第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。また、可撓性基板200のうち一回の工程で処理できる面積が増大するため、基板処理装置における処理のスループットが向上する。
図6は、第5の実施形態に係る基板処理装置の構成を示す図である。この基板処理装置は、以下の点を除いて第3の実施形態にかかる基板処理装置と同様の構成である。なお本図において、可撓性基板200の搬入口及び搬出口、押付部材150を処理室100に電気的に接続する手段、ならびに高周波電源は図示を省略している。
処理室100の中には、第1電極110及び第2電極120からなる電極対が複数設けられている。複数の電極対は、各電極の表面に対して垂直な方向から見た場合に複数の電極対の少なくとも一部が重なるように設けられている。例えば複数の電極対は、全面が略重なっている。
そして、複数の電極対は、第1電極110及び第2電極120のうち図中上側に位置する電極が交互に入れ替わっている。このようにすると、一の電極対に属する第2電極120は、必ず一方側の隣に位置する電極対に属する第2電極120又は他方の隣に位置する電極対に属する第2電極120のいずれかと対向する。このようにすることで、可撓性基板200の同一の面を処理することができる。
また、押付部材150は複数の電極対それぞれに対して設けられている。各電極対に設けられた押付部材150と処理室100の間には、可撓性基板200の進行方向を変えるために、ロール160が設けられている。ロール160が設けられることにより、可撓性基板200を複数の電極対それぞれに通すことができる。
本実施形態によっても、第3の実施形態と同様の効果を得ることができる。また、可撓性基板200のうち一回の工程で処理できる面積が増大するため、基板処理装置における処理のスループットが向上する。また、複数の電極対は、鉛直方向から見た場合に複数の電極対の少なくとも一部が重なるように設けられているため、水平面におけるスペースを省略することができる。また、第1電極110を移動して可撓性基板200を第1電極110の表面に押し付ける構造ではなく、押付部材150が可撓性基板200を第1電極110の表面に押し付ける構造であるため、基板処理装置の構造が複雑にならない。
以上、図面を参照して本発明の実施形態について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。上記した各実施形態において、基板処理装置の中における可撓性基板200の向きは、水平方向であっても良いし、垂直方向であっても良い。例えば第5の実施形態において可撓性基板200の向きを垂直方向にした場合、異物が可撓性基板200に付着することを抑制できる。
(実施例)
第1の実施形態に示した処理室100を複数有する基板処理装置を用いて、可撓性基板200としてのポリイミド基板に、シングル構造の微結晶シリコン太陽電池を形成した(実施例1)。
具体的には、ポリイミド基板の両面に電極としての導電性薄膜を形成したものを、可撓性基板200として用いた。また、第1電極110は一辺が250mmの正方形とした。
そして、第1の処理室100に可撓性基板200を搬送し、可撓性基板200に、厚さが30nmのn型の微結晶シリコン層を形成した。具体的な成膜条件は、基板温度を250℃、処理室100内の圧力を1.5Torr(200Pa)、第2電極120に印加する高周波の周波数を13.56MHzとした。またプロセスガスには、シラン3sccm、水素300sccm、及び水素で1000ppmに希釈したホスフィン20sccmを用いた。成膜速度は0.03nm/秒であった。
次いで、可撓性基板200の成膜部分を第2の処理室100に搬送し、n型の微結晶シリコン層上に、厚さが2μmのi型の微結晶シリコン層を形成した。具体的な成膜条件は、基板温度を200℃、処理室100内の圧力を10Torr(1333Pa)、第2電極120に印加する高周波の周波数を100MHzとした。またプロセスガスには、シラン20sccm、及び水素900sccmを用いた。また第1電極110と第2電極120の距離は、3mm〜15mmの間とした。成膜速度は1.0nm/秒であった。
次いで、可撓性基板200の成膜部分を第3の処理室100に搬送し、i型の微結晶シリコン層上に、厚さが20nmのp型の微結晶シリコン層を形成した。具体的な成膜条件は、基板温度を200℃、処理室100内の圧力を1.5Torr(200Pa)、第2電極120に印加する高周波の周波数を13.56MHzとした。またプロセスガスには、シラン3sccm、水素300sccm、及び水素で1000ppmに希釈したジボランを40sccmほど用いた。成膜速度は0.02nm/秒であった。
次いで、可撓性基板200の成膜部分を第4の処理室100に搬送し、p型の微結晶シリコン層上に、厚さが70μmのITO(Indium Tin Oxide)膜を形成した。このようにして太陽電池を形成した。
また、第2の実施形態に示した処理室100を複数有する基板処理装置を用いて、シングル構造の微結晶シリコン太陽電池を形成した(実施例2)。製造条件は、実施例1と同じにした。また押付部材150の先端を樹脂製のロールにした。
また、第2の実施形態に示した処理室100を複数有する基板処理装置を用いて、シングル構造の微結晶シリコン太陽電池を形成した(実施例3)。製造条件は、実施例2と同じにした。ただし押付部材150の先端をアルミ製のロールにして、押付部材150を介して可撓性基板200に帯電した電荷が処理室100の壁に流れるようにした。
また、第5の実施形態に示した基板処理装置を用いて、シングル構造の微結晶シリコン太陽電池を形成した(実施例4)。製造条件は、実施例1と同じにした。ただし押付部材150を介して可撓性基板200に帯電した電荷が処理室100の壁に流れるようにした。
また、第1電極110を移動させることにより第1電極110に可撓性基板200を押し付けるようにした基板処理装置を準備し、この基板処理装置を用いてシングル構造の微結晶シリコン太陽電池を形成した(比較例)。製造条件は、実施例1と同じにした。
実施例1〜4及び比較例の結果を表1に示す。
Figure 0005262501
実施例1〜4では、電極間平行度の精度が10±0.5mmであったのに対して、比較例では電極間平行度の精度が10±1.5mmであった。この結果、膜厚の面内分布は、実施例1〜4では±7.5%であったのに対して、比較例では±28%と大きかった。そして、発電効率の面内分布は、実施例1〜4では±10%であったのに対して、比較例では±20%と大きかった。このように、実施例1〜4では、形成された膜の品質の面内ばらつきが、比較例に対して小さかった。
また、実施例3及び4では、安定放電領域が6〜25Torr(800Pa〜3333Pa)であったのに対して、実施例1及び2、並びに比較例では6〜15Torr(800Pa〜2000Pa)であった。このように、押付部材150を介して可撓性基板200の表面を処理室100に導通するようにすると、安定放電領域が広がることが示された。
第1の実施形態に係る基板処理装置の構成を示す図である。 図1に示した基板処理装置を用いて可撓性基板200を処理するときの基板処理装置の状態を示す図である。 第2の実施形態に係る基板処理装置の構成を示す図である。 第3の実施形態に係る基板処理装置の構成を示す図である。 第4の実施形態に係る基板処理装置の構成を示す図である。 第5の実施形態に係る基板処理装置の構成を示す図である。
符号の説明
100 処理室
102 搬入口
104 搬出口
106 排気口
110 第1電極
120 第2電極
130 高周波シールド
142 第1開閉部材
144 第2開閉部材
150 押付部材
160 ロール
200 可撓性基板

Claims (11)

  1. 処理室と、
    前記処理室内にプラズマを生成するために設けられ、互いに対向している第1電極及び第2電極からなる電極対と、
    前記第1電極及び前記第2電極より外側に設けられた押付部材と、
    を備え、
    前記処理室内には、前記処理室の幅より長い長尺状の可撓性基板が搬送され、
    前記押付部材は、前記第1電極及び前記第2電極が互いに対向している方向に移動することにより、前記可撓性基板を前記第1電極に押し付ける基板処理装置。
  2. 請求項1に記載の基板処理装置において、
    前記可撓性基板を前記処理室内に挿入及び搬出するために前記処理室に設けられており、前記電極対を挟んで互いに対向している挿入口及び搬出口と、
    前記挿入口に設けられた第1開閉部材と、
    前記搬出口に設けられた第2開閉部材と、
    を備え、
    前記押付部材は、前記第1開閉部材及び前記第2開閉部材である基板処理装置。
  3. 請求項1に記載の基板処理装置において、
    前記可撓性基板を前記処理室内に挿入及び搬出するために前記処理室に設けられており、前記電極対を挟んで互いに対向している挿入口及び搬出口と、
    前記挿入口に設けられた第1開閉部材と、
    前記搬出口に設けられた第2開閉部材と、
    を備え、
    前記押付部材は、前記第1開閉部材及び前記第2開閉部材の少なくとも一方に取り付けられている基板処理装置。
  4. 請求項1に記載の基板処理装置において、
    前記押付部材は、前記処理室の内部に設けられている基板処理装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか一つに記載の基板処理装置において、前記電極対が複数設けられており、
    前記複数の電極対は、前記第1電極のうち前記可撓性基板が押し付けられる面が互いに略面一である基板処理装置。
  6. 請求項4に記載の基板処理装置において、
    前記電極対が複数設けられており、
    前記押付部材は、前記複数の電極対それぞれごとに設けられている基板処理装置。
  7. 請求項6に記載の基板処理装置において、
    前記複数の電極対は、鉛直方向から見た場合に少なくとも一部が重なるように配置されている基板処理装置。
  8. 請求項1〜7のいずれか一つに記載の基板処理装置において、
    前記押付部材は前記処理室に電気的に接続している基板処理装置。
  9. 請求項8に記載の基板処理装置において、
    前記可撓性基板は少なくとも表面が導電性を有する基板処理装置。
  10. 請求項1〜9のいずれか一つに記載の基板処理装置において、
    前記処理室内で前記可撓性基板に対して成膜処理又はエッチング処理が行われる基板処理装置。
  11. 処理室と、前記処理室内に設けられ、互いに対向している第1電極及び第2電極からなる電極対を備える基板処理装置を準備し、
    前記処理室内に、前記処理室の幅より長い長尺状の可撓性基板を搬送し、
    前記処理室に設けられていて前記第1電極及び前記第2電極より外側に配置された押付部材を移動することにより、前記可撓性基板を前記第1電極に押し付け、この状態で、前記第1電極及び前記第2電極の間で生じたプラズマにより前記可撓性基板を処理する基板処理方法。
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