JP5416650B2 - 窒化ガリウム基板 - Google Patents

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Description

本発明は、窒化ガリウム基板に関する。特に、本発明は、エッジ部に改良が施された窒化ガリウム基板に関する。
結晶品質が良好で大型の単結晶窒化ガリウム(GaN)の製造は困難であるが、DEEP法(Dislocation Elimination by the Epi−growth with Inverted−Pyramidal Pits)(例えば、特許文献1参照。)、VAS法(Void−Assisted Separetion Method)(例えば、特許文献2参照。)等のように、HVPE法でGaN単結晶を異種基板上に成長させることによりGaN自立基板を製造する方法が知られている。
特許文献1及び特許文献2に記載の方法でGaN自立基板を作成する場合、HVPE法を用いて異種基板上に厚いGaN単結晶層をエピタキシャル成長させる。このようにして得られる成長基板は、成長基板の裏面から表面に向かう方向、すなわち、厚さ方向で転位密度の差が発生する。したがって、異種基板の格子定数とエピタキシャル成長したGaN単結晶層の格子定数とが厚さ方向で変化するので成長基板に反りが発生する。
更に、このようなGaN自立基板は、HVPE法で厚くエピタキシャル成長したGaN単結晶層の膜厚が場所により変動し、数十μm以上の膜厚差が発生する。そのため、HVPE法による結晶成長の後、成長基板の表面及び裏面を研磨することにより、成長基板の表面及び裏面を平坦にする必要がある。その後、所定の直径の円形を有する基板を得るために、研磨を施した成長基板の外周に加工を施す。すなわち、成長基板に割れ欠けが発生することを防止するために、成長基板の外周にエッジ研磨を施すことによりエッジ研磨部を形成する。エッジ研磨の後、エッジ研磨部を有する成長基板にエッチング処理、及び洗浄を施すことによりGaNミラーウェハが製造される。
特開2003−165799号公報 特開2003−178984号公報
しかしながら、特許文献1及び特許文献2に記載の方法で作製したGaNミラーウェハのエッジ研磨部を含めた表面にMOCVD法で半導体層をエピタキシャル成長させると、ミラーウェハの表面側のエッジ研磨部上にエピタキシャル成長した半導体層の部分から、平面視にてミラーウェハの内側に向かって数mmのクラックが発生する場合がある。このようなクラックの発生は、当該GaNミラーウェハを用いて製造されるデバイスの歩留りを大きく低下させる。
したがって、本発明の目的は、エピタキシャル成長層において基板の内側に向かって発生するクラックの発生を抑制できる窒化ガリウム基板を提供することにある。
本発明は、上記目的を達成するため、主面と、主面の外周にエッジ研磨を施した表面側エッジ研磨部とを備える窒化ガリウム基板であって、表面側エッジ研磨部に加速電圧が5kVの電子が照射された際に得られるカソードルミネッセンスの発光スペクトルのうち、窒化ガリウムのバンドギャップに対応する波長における第1のピークの第1の強度が、第1のピークより長波長側に観測される第2のピークの第2の強度の1.5倍以上である窒化ガリウム基板が提供される。
また、上記窒化ガリウム基板において、第1の強度が、第2の強度の2.0倍以上であることが好ましい。
本発明に係る窒化ガリウム基板によれば、エピタキシャル成長層において基板の内側に向かって発生するクラックの発生を抑制できる窒化ガリウム基板を提供できる。
カソードルミネッセンスによる発光スペクトルの図である。 (a)は、外周加工機により表面エッジ研磨部を形成した後の窒化ガリウム基板を表面から見た図であり、(b)は、(a)のA−A線における表面エッジ研磨部を形成した後の窒化ガリウム基板の断面図である。 HVPE成長装置の模式図である。
[実施の形態の要約]
主面と、前記主面の外周にエッジ研磨を施した表面側エッジ研磨部とを備える窒化ガリウム基板において、前記表面側エッジ研磨部に加速電圧が5kVの電子が照射された際に得られるカソードルミネッセンスの発光スペクトルのうち、窒化ガリウムのバンドギャップに対応する波長における第1のピークの第1の強度が、前記第1のピークより長波長側に観測される第2のピークの第2の強度の1.5倍以上である窒化ガリウム基板が提供される。
(発明者が得た知見)
表面側にエッジ研磨部を備える窒化ガリウム基板においては、エッジ研磨部に加工歪がいくらか残留している場合がある。この場合、MOCVD法により当該窒化ガリウム基板の表面上に半導体層をエピタキシャル成長させると、エピタキシャル成長した半導体層の外周部側から窒化ガリウム基板の内側に向けて数mmの長さのクラックが発生することがあることを本発明者らは突き止めた。
エッジ研磨部に残留している加工歪(すなわち、残留歪)量は、カソードルミネッセンス測定(CL測定)を用いて窒化ガリウム基板の表面近傍のダメージを測定することにより判断できる。特にCL測定においては、フォトルミネッセンス(PL)測定では測定することのできない深さにおける窒化ガリウム基板のダメージの程度を評価することができる。したがって、エッジ研磨部のように基板主面に対して傾斜している領域については、PL測定より焦点深度が深いCL測定の方が正確に測定できる。なお、CL測定時の電子線の加速電圧を変化させると、残留歪を測定する深さを変化させることができる。
図1は、カソードルミネッセンスによる発光スペクトルの一例を示す。
具体的には、図1の例に示すCLの発光スペクトルにおいて、窒化ガリウムのバンドキャップに対応する波長λ1におけるピークP1のピーク強度と、波長λ1より長波長側に観測されるピークP2のピーク強度との比を測定することにより窒化ガリウム基板のダメージの程度を評価することができる。
本発明者らは、まず、エッジ研磨部を備える窒化ガリウム基板において、CL測定によりエッジ研磨部の発光スペクトルを測定した。その後、MOCVD法を用いて当該窒化ガリウム基板上に2μm厚のGaN層をエピタキシャル成長させた。そして、エッジ研磨部からGaN層を有する窒化ガリウム基板の内側へのクラックの発生割合を調査した。そして、本発明者らは、CL測定において、電子線の加速電圧を5kVにしたCLによる発光スペクトルのP1/P2比を調査した。その結果、本発明者らは、当該比が1.5倍以上の場合にクラックの発生割合が大幅に減少する事実、更にP1/P2比が2.0倍以上の場合に実質的にクラックが発生しない事実を突き止めた。
[実施の形態]
図2の(a)は、外周加工機により表面エッジ研磨部を形成した後の窒化ガリウム基板を表面から見た図の概要を示し、図2の(b)は、(a)のA−A線における表面エッジ研磨部を形成した後の窒化ガリウム基板の断面の概要を示す。
図2の(a)に示すように、本実施の形態に係る窒化ガリウムミラーウェハとしての窒化ガリウム基板1は、ミラー面としての主面22と、主面22の外周にエッジ研磨を施した表面側エッジ研磨部23とを備える。そして、窒化ガリウム基板1において、表面側エッジ研磨部23に加速電圧が5kVの電子が照射された際に得られるカソードルミネッセンスの発光スペクトルのうち、窒化ガリウムのバンドギャップに対応する波長における第1のピークの第1の強度が、第1のピークより長波長側に観測される第2のピークの第2の強度の1.5倍以上である。窒化ガリウム基板1上に窒化ガリウム等の半導体層をエピタキシャル成長させる場合、エピタキシャル成長した半導体層にクラックが発生することを実質的になくすことを目的とする場合、第1の強度は、第2の強度の2.0倍以上であることが好ましい。
なお、表面側エッジ研磨部23は、窒化ガリウム基板1の周辺部分で尖った領域が窒化ガリウム基板1の割れ欠けの原因になるため、当該領域を面取りした部分に相当する。面取りのことを「ベベリング」ということもある。
また、図2の(b)の表面エッジ研磨部を形成した後の窒化ガリウム基板の図2の(a)のA−A線24における断面に示すように、表面側エッジ研磨部23は、主面22に平行な方向に対し、所定の角度θ(以下、表面エッジ研磨部角度という場合がある)だけ傾斜した面である。また、表面側エッジ研磨部23は、平面視にて、窒化ガリウム基板1の外周縁から主面22の外周縁まで所定の距離「H」(以下、表面エッジ研磨幅という場合がある)を有する。
(実施の形態の効果)
本実施の形態に係る窒化ガリウム基板1は、表面側エッジ研磨部23に加速電圧が5kVの電子が照射された際に得られるカソードルミネッセンスの発光スペクトルのうち、第1のピークの第1の強度が第2のピークの第2の強度の1.5倍以上である。これにより、窒化ガリウム基板1の表面側エッジ研磨部23を含む表面上(すなわち、主面22上)に、MOCVD法で所定の半導体層をエピタキシャル成長させた場合であっても、表面側エッジ研磨部23上に形成されたエピタキシャル成長層から窒化ガリウム基板1の内側に向かうクラックの発生を抑制することができる。これにより、本実施の形態に係る窒化ガリウム基板1を用いて製造されるデバイスのデバイス歩留りを向上させることができる。また、第1の強度を第2のピークの第2の強度の2倍以上にした窒化ガリウム基板1にすることにより、当該基板にMOCVD法で所定の半導体層をエピタキシャル成長させた場合であっても、表面側エッジ研磨部23上に形成されたエピタキシャル成長層から窒化ガリウム基板1の内側に向かうクラックの発生を実質的になくすことができる。
(実施例の概要)
実施例では、VAS法を用い、以下の説明の通り、ボイド形成基板を準備した。まず、サファイア基板上に、MOCVD法によりGaN下地層を成長した。その後、金属Ti薄膜をGaN下地層上に蒸着した。次に、アンモニアと水素ガスとの混合気流中で金属Ti薄膜を有する基板に熱処理を施すことにより金属Ti薄膜を窒化し、網目構造を有するTiN薄膜を形成する共に、GaN下地層をエッチングして空隙を形成した。これによりボイド形成基板を作製した。
次に、ボイド形成基板上にGaCl及びNHを原料として用いるハイドライド気相成長法(HVPE法)により初期核を形成した後、平坦な面が得られるようにGaN結晶を基板上に成長させた。その後、GaN結晶を成長させたボイド形成基板の厚さが400μm厚になるように、GaN結晶を成長させたボイド形成基板の表面と裏面とに研磨を施した。その後、外周加工機により、研磨後の基板の平面視における形状を円形に整え、端面部のエッジ研磨(ベベリング)を実施した。
続いて、塩素ガスを含むエッチングガスを用いた反応性イオンエッチング(Reactive Ion Etching(RIE))法により、エッジ研磨後の基板の加工ダメージを除去した。次に、エッジ研磨部のカソードルミネッセンス測定を実施した。カソードルミネッセンス測定においては、発光スペクトルを分析することによりP1/P2比を調査した。その後、基板に洗浄を施すことによりGaNミラーウェハを作製した。そして、作製したGaNミラーウェハ上に、MOCVD法によりGaNを2μm成長させ、エッジ研磨部のクラック発生状況を調査した。
以下、実施例をより詳細に説明する。
(実施例の詳細)
まず、直径3.5インチのサファイア基板上に厚さ500nmのGaN下地層をMOCVD法により形成した後、この表面に厚さ30nmのTiを蒸着した。次に、HとNHとの混合気流中において、Ti層が形成された基板に1000℃、30分間の熱処理を施すことにより、網目状のTiN膜を有するボイド形成基板18を10枚、作製した。
図3は、HVPE成長装置の模式図を示す。
次に、ボイド形成基板18を図3に示すHVPE成長装置内の基板ホルダ17にセットした。そして、反応管12内を常圧に制御し、ボイド形成基板18の温度が1050℃になるまでボイド形成基板18をヒータ11で加熱した。ここで、初期核は、5×10−2atmのNHガスとキャリアガスである6×10−1atmのNガスとを反応ガス(NH)導入管13により共に反応管12内に導入すると共に、5×10−3atmのGaClガスとキャリアガスである2.0×10−1atmのNガス及び1.0×10−1atmのHガスとを反応ガス(HCl)導入管15により共に反応管12内に導入し、20分間成長させて形成した。なお、原料載置室20には金属Ga16が載置され、エッチングガス導入管14からは、必要に応じ、HClガスが導入される。また、排ガス等は廃棄口21から反応管12の外に排出される。
初期核の形成後は、GaClガス分圧を1.5×10−2atmにすると共に、NHガス分圧、及びキャリアガスであるNガス分圧を5.85×10−1atmにする以外は初期核を形成した条件と同一条件でGaN結晶を成長させた。具体的には、GaN結晶が全体で800μmの厚さになるまで結晶成長を続けて得られた結晶を、25枚、作製した。この作製した25枚の結晶を以下、結晶基板(1)〜(25)とする。
結晶成長後、25枚の結晶基板それぞれについて、基板厚さが400μmになるまで表面と裏面とに鏡面研磨を施した。その後、外周加工機(エムテッック株式会社製CVP−80)により、#400砥石を用いて、砥石回転速度:800m/min、ウェハ回転速度:200mm/s、送り込み速度:5μm/sの条件で25枚の結晶基板のそれぞれの外周部に加工を施した。その結果、直径3インチ、表面エッジ研磨部角度θ:50°、表面エッジ研磨幅H:100μmの表面エッジ研磨部23を有する結晶基板(1)〜(25)であるGaN基板がそれぞれ得られた。
次に、表面エッジ研磨部23を含めた基板表面の加工歪を除去するため、表面エッジ研磨部23を有する結晶基板(1)〜(25)それぞれに、RIE装置(サムコ製RIE−200L)によりRIEを実施した。RIEの条件は、炉内圧力:10Pa、投入電力:250W、HClガス流量:100sccmとした。
ここで、表面エッジ研磨部23を有する結晶基板(1)〜(25)であるGaN基板のRIE処理時間を、結晶基板(1)は60分、結晶基板(2)は70分、結晶基板(3)は80分、結晶基板(4)は90分、結晶基板(5)は100分、結晶基板(6)は110分、結晶基板(7)は120分、結晶基板(8)は130分、結晶基板(9)は140分、結晶基板(10)は150分、結晶基板(11)は160分、結晶基板(12)は170分、結晶基板(13)は180分、結晶基板(14)は190分、結晶基板(15)は200分、結晶基板(16)は210分、結晶基板(17)は220分、結晶基板(18)は230分、結晶基板(19)は240分、結晶基板(20)は250分、結晶基板(21)は260分、結晶基板(22)は270分、結晶基板(23)は280分、結晶基板(24)は290分、結晶基板(25)は300分とした。
次に、表面エッジ研磨部23を含めた基板表面のRIEのダメージを除去するため、研磨機(秀和工業株式会社SW−07)により、基板表面の化学的機械研磨CMP(Chemical Mechanical Polishing)を結晶基板(1)〜(25)のそれぞれに施した。CMPは、研磨液にシリカを含んだアルカリ性溶液COMPOL−80(株式会社フジミインコーポレーテッド製)を用いると共に、回転数を200rpmに、圧力を0.5MPaに、研磨液供給量を0.1L/minに設定して実施した。
結晶基板(1)〜(25)であるGaN基板のCMPの実施時間は、結晶基板(1)は60分、結晶基板(2)は80分、結晶基板(3)は100分、結晶基板(4)は120分、結晶基板(5)は140分、結晶基板(6)は160分、結晶基板(7)は180分、結晶基板(8)は200分、結晶基板(9)は220分、結晶基板(10)は240分、結晶基板(11)は260分、結晶基板(12)は280分、結晶基板(13)は300分、結晶基板(14)は320分、結晶基板(15)は340分、結晶基板(16)は360分、結晶基板(17)は380分、結晶基板(18)は400分、結晶基板(19)は420分、結晶基板(20)は440分、結晶基板(21)は460分、結晶基板(22)は480分、結晶基板(23)は500分、結晶基板(24)は520分、結晶基板(25)は540分とした。
続いて、表面エッジ研磨部23を含めた基板表面のCMPのダメージを除去するため、ウェットエッチングを結晶基板(1)〜(25)に施した。ウェットエッチングは、エッチャントに5%のNHOH溶液を用い、エッチャントの温度を80℃に制御して実施した。また、結晶基板(1)〜(25)のウェットエッチング時間を、結晶基板(1)は60分、結晶基板(2)は80分、結晶基板(3)は100分、結晶基板(4)は120分、結晶基板(5)は140分、結晶基板(6)は160分、結晶基板(7)は180分、結晶基板(8)は200分、結晶基板(9)は220分、結晶基板(10)は240分、結晶基板(11)は260分、結晶基板(12)は280分、結晶基板(13)は300分、結晶基板(14)は320分、結晶基板(15)は340分、結晶基板(16)は360分、結晶基板(17)は380分、結晶基板(18)は400分、結晶基板(19)は420分、結晶基板(20)は440分、結晶基板(21)は460分、結晶基板(22)は480分、結晶基板(23)は500分、結晶基板(24)は520分、結晶基板(25)は540分とした。
次に、結晶基板(1)〜(25)であるGaN基板を1枚ずつ走査型電子顕微鏡(日立ハイテクノロジーズ製S−3000N)の試料室内に搬入し、加速電圧5kVで表面側エッジ研磨部23に電子線を照射した。その後、電子線照射により得られた表面側エッジ研磨部23のカソードルミネッセンス発光スペクトルをCL測定装置(堀場製作所製MP−32M)により分析し、P1/P2比を調査した。
GaN基板(1)〜(25)のRIE処理時間、CMP実施時間、ウェットエッチング時間、及びP1/P2比の結果を表1に示す。
Figure 0005416650
RIE処理時間、CMP実施時間、及びウェットエッチング時間が長くなるにつれてP1/P2比が大きくなることが示された。この結果から、RIE処理時間、CMP実施時間、及びウェットエッチング時間が長くなるにつれて、表面側エッジ研磨部23の加工歪量が低減していることが示された。
次に、GaN基板(1)〜(25)に洗浄を施し、GaNミラーウェハを作製した。作製した(1)〜(25)のGaN基板上にそれぞれ同一条件で、MOCVD法により、GaN単層を2μm成長させた。有機金属原料としてトリメチルガリウム(TMG)を、ガス原料としてNHガスを、キャリアガスとしてHガス及びNガスを用いた。
続いて、表面側エッジ研磨部23から基板面内に向かって発生しているGaNエピ層のクラックの個数を、GaN基板の全周にわたり光学顕微鏡(オリンパス製BX51)の100倍観察により調査した。その調査結果を、表2に示す。
Figure 0005416650
P1/P2比が1.5より小さい0.9、1.1、及び1.3のGaN基板では、表面側エッジ研磨部23から基板面内に向かって発生しているGaNエピ層のクラックの個数が9個、8個、7個であったが、P1/P2比が1.5以上である1.5、1.7、及び1.9のGaN基板では、クラックの個数が全て1個であった。更に、P1/P2比が2.0以上のGaN基板では、クラックの個数が全て0個であり、クラックが発生していないことを確認した。また、本実施例によりP1/P2比が301.1以下の範囲までクラック数が少ない、又はクラックがないことを確認できたが、P1/P2比がこの範囲以上でも有効性があると考えられる。
以上、本発明の実施の形態及び実施例を説明したが、上記に記載した実施の形態及び実施例は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。また、実施の形態及び実施例の中で説明した特徴の組合せのすべてが発明の課題を解決するための手段に必須であるとは限らない点に留意すべきである。
1 窒化ガリウム基板
11 ヒータ
12 反応管
13 反応ガス(NH)導入管
14 エッチングガス導入管
15 反応ガス(HCl)導入管
16 金属Ga
17 基板ホルダ
18 ボイド形成基板
20 原料載置室
21 排気口
22 主面
23 表面側エッジ研磨部
24 A−A線

Claims (2)

  1. 主面と、前記主面の外周にエッジ研磨を施した表面側エッジ研磨部とを備える窒化ガリウム基板であって、
    前記表面側エッジ研磨部に加速電圧が5kVの電子が照射された際に得られるカソードルミネッセンスの発光スペクトルのうち、窒化ガリウムのバンドギャップに対応する波長における第1のピークの第1の強度が、前記第1のピークより長波長側に観測される第2のピークの第2の強度の1.5倍以上である窒化ガリウム基板。
  2. 前記第1の強度が、前記第2の強度の2.0倍以上である請求項1に記載の窒化ガリウム基板。
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