JP5416608B2 - シークイン供給装置を備える多針ミシン - Google Patents
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Description
シークイン供給装置は、自体のガイドレールを支える為に多針ミシンの横動枠に連なる側方の枠部から手前側に向けて持ち出し状に形成されたアーム(フレーム)と、アームに対して傾斜状態を維持する状態で連結されていて斜め上方に向けて延びている主枠支持用のガイドレール(レール)と、ガイドレールによって上方の手前寄りの上昇位置と、下方の針落ち位置寄りの供給位置との間を上下方向に摺動を自在に支持されている主枠(昇降板)と、主枠の上部において、回動自在に備えさせてあるリールと、主枠の下部において、リールから延出させた帯状のシークイン(シークインを連ねたテープ)を次々と上記多針ミシンの針落ち位置に供給するようにしてあるシークイン供給機構(供給機構)とを備え、シークイン供給機構から繰り出す帯状のシークインの先端の1つずつを切り離して、上記刺繍ミシンで布に縫い付けるようにしてある。
また、上記「端部の1本の針棒」の下部に付される針先の孔に糸を通す糸替え作業をする場合、シークイン供給装置の上方に存在する帯状のシークイン用の「大きなリール」が糸替え作業者の顔面に近づくことになり、これが目障りとなって、糸替え作業の能率を低下させる問題点があった。
他の目的及び利点は図面及びそれに関連した以下の説明により容易に明らかになるであろう。
基枠Aに備えさせた多針ミシンBにおける横動枠4に対して複数の針棒7が上下動自在に並設され、各針棒7は横動枠4を横動させることにより針落ち位置1aに対して選択移動を自在に構成されており、
さらに夫々の多針ミシンBの手前には、多針ミシンBの針落ち位置1aに対してシークインを次々と供給できるようにしてあるシークイン供給装置Eを備えさせており、
上記のシークイン供給装置Eは、自体の主要枠54を多針ミシンBの基枠Aで支える為に多針ミシンBの基枠Aから手前側77に向けて持ち出し状に構成された支持機構36と、
主要枠54の上部において回動自在に備えさせてあるリール66と、主要枠54の下部においてリール66から延出させた帯状のシークインS1を次々と上記多針ミシンBの針落ち位置1aに供給するようにしてあるシークイン供給機構70とを備えているシークイン供給装置Eを備える多針ミシンBにおいて、
上記支持機構36は、多針ミシンBの側方において機枠Aに固着された状態で配置され、多針ミシンBに向けて長く形成してある軌条38と、
軌条38に対して、軌条の長手方向に向けて往復移動を自在に構成されている基台機構40と、
多針ミシンBの横動枠4により支持する針棒列の全域W1を直線的に大きく往復動させて全ての針棒7を針落ち位置1aに選択移動可能にさせるために、多針ミシンBの手前側に横動枠挿入空間46を形成するように多針ミシンBの前面B1から離した位置に配設してある横持出アーム45とを備え、
上記横持出アーム45の先部は、上記シークイン供給装置Eの主要枠54に対して連結すると共に横持出アーム45の元部は上記基台機構40に連結して、上記基台機構40を軌条38に沿って進退させることによって、上記シークイン供給装置Eを供給位置79と、多針ミシンBの手前側を開放させる退避位置80とに移動を可能に構成したものである。
さらに夫々の多針ミシンBの手前には、多針ミシンBの針落ち位置1aに対してシークインを次々と供給できるようにしてあるシークイン供給装置Eを備えさせており、
上記のシークイン供給装置Eは、自体の主要枠54を多針ミシンBの基枠Aで支える為に多針ミシンBの基枠Aから手前側77に向けて持ち出し状に構成された支持機構36と、主要枠54の上部において回動自在に備えさせてあるリール66と、主要枠54の下部においてリール66から延出させた帯状のシークインS1を次々と上記多針ミシンBの針落ち位置1aに供給するようにしてあるシークイン供給機構70とを備えているシークイン供給装置Eを備える多針ミシンBにおいて、
上記支持機構36は、多針ミシンBの側方において機枠Aに固着された状態で配置され、多針ミシンBに向けて長く形成してある軌条38と、
軌条38に対して、軌条の長手方向に向けて往復移動を自在に構成されている基台機構40であって、その基台機構40における移動部材41の軌条38の側には、軌条の長手方向の前後複数個所において夫々軌条38の上下両面に夫々当接する状態で往復移動を自在に構成されている複数の当接部材42、42を有する基台機構40と、
多針ミシンBの横動枠4により支持する針棒列の全域W1を直線的に大きく往復動させて全ての針棒7を針落ち位置1aに選択移動可能にさせるために、多針ミシンBの手前側に横動枠挿入空間46を形成するように多針ミシンBの前面B1から離した位置に配設してある横持出アーム45とを備え、
上記横持出アーム45の先部は、上記シークイン供給装置Eの主要枠54に対して連結すると共に横持出アーム45の元部は上記基台機構40に連結して、上記基台機構40を軌条38に沿って進退させることによって、上記シークイン供給装置Eを供給位置79と、多針ミシンBの手前側を開放させる退避位置80とに移動を可能に構成したものである。
基枠Aに備えさせた多針ミシンBにおける横動枠4に対して複数の針棒7が上下動自在に並設され、各針棒7は横動枠4を横動させることにより針落ち位置1aに対して選択移動を自在に構成されており、
さらに夫々の多針ミシンBの手前には、多針ミシンBの針落ち位置1aに対してシークインを次々と供給できるようにしてあるシークイン供給装置Eを備えさせており、
上記のシークイン供給装置Eは、自体の主要枠54を多針ミシンBの基枠Aで支える為に多針ミシンBの基枠Aから手前側77に向けて持ち出し状に構成された支持機構36と、主要枠54の上部において回動自在に備えさせてあるリール66と、主要枠54の下部においてリール66から延出させた帯状のシークインS1を次々と上記多針ミシンBの針落ち位置1aに供給するようにしてあるシークイン供給機構70とを備えているシークイン供給装置Eを備える多針ミシンBにおいて、
上記支持機構36は、多針ミシンBの側方において機枠Aに固着された状態で配置され、多針ミシンBに向けて長く形成してある軌条38であって、その軌条38に対しては、軌条の長手方向に向けての長く形成した案内溝39cが備えさせてある軌条38と、
軌条38に対して、軌条の長手方向に向けて往復移動を自在に装着してある基台機構40であって、その装着状態は、基台機構40における移動部材41の軌条対向面に、上記軌条38に備えさせてある案内溝39cに遊嵌状に係合させる係合突起47が備えさせてある基台機構40と、
多針ミシンBの横動枠4により支持する針棒列の全域W1を直線的に大きく往復動させて全ての針棒7を針落ち位置1aに選択移動可能にさせるために、多針ミシンBの手前側に横動枠挿入空間46を形成するように多針ミシンBの前面B1から離した位置に配設してある横持出アーム45とを備え、
上記横持出アーム45の先部は、上記シークイン供給装置Eの主要枠54に対して連結すると共に横持出アーム45の元部は上記基台機構40における移動部材41に連結して、上記基台機構40を軌条38に沿って進退させることによって、上記シークイン供給装置Eを供給位置79と、多針ミシンBの手前側を開放させる退避位置80とに移動を可能にしたものであればよい。
多針ミシンBにおける横動枠4に対して複数の針棒7が上下動自在に並設され、各針棒7は横動枠4を横動させることにより針落ち位置1aに対して選択移動を自在に構成されており、一方、シークインを次々と多針ミシンBの針落ち位置1aに供給するようにしてあるシークイン供給装置Eは、自体の主要枠54を多針ミシンBの基枠Aと同じ基枠Aで支えて、実質的に不動の状態で支え、シークインを安定した状態で供給できる特長があり、多針ミシンBにおいては針落ち位置1aに複数の針棒7を選択移動させて異なる多色の色糸を変更しながら、上記シークイン供給装置Eから安定した状態で供給されるシークインを、多色の色糸で縫い付け、カラフルな製品を提供できる効果がある。
図1、図2は、基枠Aに多針ミシン(刺繍ミシン)Bを備えさせた例を示す。多針ミシン(スライド式多針の刺繍ミシン)Bにあっては、複数の針棒7が並列され、各針棒7は針落ち位置1aに対して選択移動を自在に構成されている点の技術的事項を説明する為のものであり、特許文献2によって開示されている刺繍縫製を可能にする多針ミシンと同様の機能を発揮できる構成を示すものである。
1はベッドの存在を示し、図では針板を示す。2はミシンのヘッドを示す。3はヘッドの固定フレームである。図1の多針ミシンBは、複数の針棒7を、一定の場所で直線的に往復動する横動枠4に対して夫々上下動自在に並設する構成である。
符号4〜17は針棒機構(針棒7及びそれと関連をもって作動する部材から成る機構を本件明細書中では針棒機構と呼ぶ)を構成する部材を示す。4は正面から見て四角な枠状に形成されている針棒保持枠(横動枠)で、フレーム3の前部において横動を自在にしてある。横動枠4の支持の構成は、フレーム3の前部寄りの部分に図示のように横設されているレール3bに対して、横動枠4の中間枠4bの下側に備えさせた摺動部材4cを乗載して横動を自在にしてある。横動枠4の下枠4dの一部は、図2のようにフレーム3の下部に備えさせた押さえ部材3fとローラ3eとで挟まれて前後方向の振動止めが行われている。
4fは図示外の糸替え機構に連なるロッドを示し、これの進退により、横動枠4の進退を制御する。
21は案内棒を示し、フレーム3に対して取付けてある。23は案内棒21に上下動自在に装着した昇降体で、針棒7を押えるための針棒押え23aを有する。
24はミシン主軸を示す。もし同時に複数の多針ミシンBを作動させて能率よく縫製する場合には、他の主軸と一体化したものを用いる。
25は主軸24の回転運動を上下運動に変換して昇降体23を上下動させる為の機構で、梃子クランク機構を例示し、26は主軸24に取付けた偏心輪(円盤状のクランク)、26aはクランクロッド、27はレバーで、一端をフレーム3に枢着してあり、中間部にクランクロッド26aが連結してある。28はレバー27と昇降体23とを連結するリンクである。
これらの作動により、周知の如く縫製が行われる。色糸を変更する場合は、多針ミシンBにおける横動枠4に対して複数の針棒7が上下動自在に並設されているので、周知のように糸替え機構に連なるロッド4fを作動させ、横動枠4を横動させることにより針落ち位置1aに対して任意の針棒7は選択移動され、周知の如く相互に異色の糸で夫々縫製が行われる。
各シークイン供給装置Eの構成は、周知の構成(例えば特許文献1参照)と同様に、主要枠54を安定的に支持する為の支持機構36と、支持機構36によって支持される主要枠54におけるガイドレール55と、ガイドレールに支えられた状態で上下動する主枠60と、主要枠54における主枠60の上部に装着されるリール66と、主枠60の下部に装着されるシークイン供給機構70等の機能、構成を備える。
上記支持機構36において、37は元部を多針ミシンBの機枠Aに固着し、手前側自由端では軌条38を固着状態で支持しているアーム部材を示す。
上記支持機構36における軌条38は、多針ミシンBの側方において、図7、図8のように多針ミシンBに向けて長く形成する態様でもって、機枠Aに固着された状態で配置されている。軌条38の横幅寸法は、図7、図8の実線で描かれた供給機構70が、一点鎖線で描かれた供給機構70の退避位置80に向けて往復動作可能な長さに設定してある。
言葉を換えると、多針ミシンBの横動枠4により支持する針棒列の全域W1を直線的に大きく往復動させて全ての針棒7を針落ち位置1aに選択移動可能にさせるために、多針ミシンのカバーB2の右端が、一点鎖線で描かれた位置に向けて往復動作することを妨げない長さに設定してある。
なお上記の動作を可能にする為には、多針ミシンのレール3bの手前側と、横持出アーム45との間に図8に示すような多針ミシンのカバーB2の右端が進入する為に必要な横動枠挿入空間46を形成する必要がある。そのため横持出アーム45は多針ミシンBの前面B1の移動軌跡から僅かに離れて位置するように配設してある。
基台機構40における移動部材41の軌条38の側には、軌条の長手方向の前後複数個所において夫々軌条38の上下両面に夫々当接する状態で往復移動を自在に構成されている複数の当接部材42、42が形成されている。
図面において、基台機構40における41は、2つの当接部材42を着脱自在に一体化させるように固着した(例えばボルトを用いて一体化させた)状態で備える移動部材で、これには図8,図9のように連結部材44を介して連結離脱を自在に横持出アーム45が連結されている。なおそれらの連結状態はボルトなどを用いて周知の手段により連結すればよい。
当接部材42には前述したように蟻溝(底広溝)が形成されており、蟻溝の一方の側壁(例えば上側)には軌条本体39bの一方の側壁が当接して当接点43を構成し、また蟻溝の他方の側壁(例えば上側)には軌条本体39bの他方の側壁に当接させる当接点43が構成されていることになる。さらに、軌条38の長手方向の前後複数個所に設けた当接部材42の相互の部材は、予め一体化させたものであってもよい。
従って、移動部材41においては、軌条38の長手方向の前後複数個所(2個所以上)において、夫々軌条本体39bの上側の部分と、下側の部分に夫々圧接状態で接する当接点43、43、43、43が設けられていることになるので、図7、図8の状態において横持出アーム45が長く延出してあっても、シークイン供給装置Eの供給機構70が、実質的に上下方向に大きく振動するような事態は避けることが出来る。なお上記移動部材41に付設する上下2つの当接部材42、42は図示のように別体にしたものでもよいし、また、前後別体のものとして例示した当接部材42、42は、離れた位置のまま一体化したものでもよい。さらに4つの当接点43を構成する為には当接部材42は、4つの車輪で夫々構成してあってもよい。
ガイドレール55において、56aは、図示のように斜めに配設されている主部材で、元部57は横持出アーム45に固着してある。この主部材56aには、主枠60の摺動部材62を斜め上方に向けて往復動自在に案内できるように、レールのように形成した案内部材56bが一体的に添え付けられている。
主枠60におけるガイドレール55に対向する側には、補助材61を介して摺動部材62が固着してあり、この摺動部材62を案内部材56bに沿って上下動させることにより、主枠60は上下方向に往復動作する。63は、主枠60を駆動する為の昇降機構として例示する流体シリンダーで、ガイドレール55には筒体63aが、主枠60にはロッド63bが固着され、ロッド63bの相対的な伸縮により主枠60は図3と、図6の位置に上下動する。
シークイン供給機構70の構成は周知のように、モーター72を回動させることによって、リンク(往復動作機構)73を作動させ、往復動作送り爪74を進退作動させる。この場合、送り爪74の前進により、シークインの孔に爪先を入れてシークインを前進させ、送り爪74の後退時はシークインの上を滑らせて後退させる。このようにして帯状のシークインS1を次々と針落ち位置1aに供給する。針落ち位置1aに供給された帯状シークインS1の先頭は、針棒7の下降によって作動される切断刃物75により切断され、単独の「シークイン」となって、布の上に位置し、下降してくる針9に付されている糸により布に対して縫い付けられる。なお当然のことながら上記リンク73、送り爪74、切断刃物75、針9等の動作はタイミングよく同期させてある。
なお、本件の発明を実施するための形態の項における図面の説明に当たっては、前出の図に対する後出の図面の説明において、前出の図と同符号を用いた構成、部材等の機能、性質、手段又は特徴等は、以下の説明に於て加える新規な部材の構成、組合せ等の説明に係わる事項を除き、前出の図の同符号のものについての説明と同旨である。よって、前出の図に対する後出の図面の説明においては重複する説明は一部省略する。
上記図11、図12、図13の支持機構36において、37は元部を多針ミシンBの機枠Aに固着し、手前側自由端では軌条38の元部38bを固着状態で支持しているアーム部材を示す。
上記支持機構36における軌条38は、多針ミシンBの側方において、図11のように多針ミシンBに向けて長く形成する態様でもって、機枠Aに固着された状態で配置されている。図11の軌条38の横幅寸法は、実線で描かれた供給機構70が、一点鎖線で描かれた供給機構70の退避位置80に向けて往復動作可能な長さに設定してある。そして、多針ミシンBの手前側の空間を広くして、そこでの布の取り扱いを容易化してある。
言葉を換えると、多針ミシンBの横動枠4により支持する針棒列の全域W1を直線的に大きく往復動させて全ての針棒7を針落ち位置1aに選択移動可能にさせるために、多針ミシンのカバーB2の右端が、破線で描かれた位置に向けて往復動作する場合にも対応できるようにしてある。
なお上記の動作を可能にする為には、図11のように多針ミシンのレール3bの手前側と、横持出アーム45との間に図11に示すような多針ミシンのカバーB2の右端が進入する為に必要な横動枠挿入空間46を形成する必要がある。そのため横持出アーム45は多針ミシンBの前面B1の往復移動軌跡から僅かに離れて位置するように配設してある。
特にねじ棒48をロック溝39dの左端の移動先39gに移動させた場合においては、ここが停止位置になって、シークイーン供給装置Eの供給機構70が、正しく供給位置79に位置する。そしてそこでは上下方向に不動状態(振動しない状態)になる事が好ましいので、上下二本の突起の役割をしていた締付用のねじ棒48を強く締め付け、軌条38と移動部材41を固着一体化させる事により供給機構70の上下の振動を実質的になくするように操作すると良い。
なお、供給機構70を長い時間退避操作しない場合には、軌条38と移動部材41とを図示外の任意の連結用部材を加えて図11の状態を一次的に固定するようにしてもよい。
なお、図面において、基台機構40における41は、移動部材で、これには図11のように連結部材44を介して連結離脱を自在に横持出アーム45が連結されている。それらの連結状態はボルトなどを用いてもよいが、かしめ付け手段、熔接等、周知の手段により連結すればよい。
図14、図15は、基枠Aに複数の多針ミシン(刺繍ミシン)Bを連動可能に並列させて多頭ミシンを構成した例を示す。これらの図面は、夫々の多針ミシン(ロータリー式多針の刺繍ミシン)Bにあっては、複数の針棒7が並列され、各針棒7は針落ち位置1aに対して選択移動を自在に構成されている点の技術的事項を説明する為の図面で、特許文献3によって開示されている刺繍縫製を可能にする多針ミシンと同様の機能を発揮できる構成を示すものである。
1はベッドの存在を示し、図では針板を示す。2はミシンのヘッドを示す。3はヘッドのフレームである。図1の多針ミシンBは、複数の針棒7を、一定の場所で回動軌跡を描く回動枠4に対して夫々上下動自在に並設する構成であるから、複数の多針ミシンを狭い間隔で配設することができる。例えば、周知の多針ミシンBにおいて240mmの間隔で配設されている場合、相互間の距離を60mm位に狭くすることができる。
符号4〜17は針棒機構(針棒7及びそれと関連をもって作動する部材から成る機構を本件明細書中では針棒機構と呼ぶ)を構成する部材を示す。4は針棒保持枠(回動枠)で、フレーム3に対しベアリング5,6でもって水平回動自在に取付けてある。4aは糸ガイドである。7は針棒で、保持枠4に対して多数本が保持枠4の回動中心を中心とする一つの円弧上に並べて配設してあり(図1、2では針落ち位置(針孔1aの位置)の上方に到来しているもののみを示した)、各々は保持枠4に対して上下動自在となっている。9は縫製用の針である。11は布押えを支えるための部材で、上下のガイド部12,13を針棒7に対して上下動自在に装着してある。14は部材11と一体形成した布押えで、下端に押え部15を備える。16は針棒7及び布押えを上昇させるためのばね、17は針棒上昇用のばねである。
21は案内棒を示し、保持枠4の回動中心に設けられている。該案内棒21は針棒保持枠4の回動を後述の天秤保持枠に伝達するための部材でもあり、フレーム3に対し回動自在に取付けてある。21aは針棒保持枠4から案内棒21に回動を伝達するための伝達部材である。22はフレーム3と案内棒21との間の耐磨耗性を向上する為にフレーム3に取付けたスリーブである。23は案内棒21に上下動自在に装着した昇降体で、針棒7を押えるための針棒押え23aを有する。24はミシン主軸を示し、同時に複数の多針ミシンBを作動させて能率よく縫製するためのものである。従って、複数の多針ミシンBの夫々においては、夫々針棒7を選択移動させて、多色の色糸を変更しながら、夫々連動させて、シークインをカラフルな色糸で縫い付けできる。
25は主軸24の回転運動を上下運動に変換して昇降体23に伝える為の機構で、梃子クランク機構を例示し、26は主軸24に取付けた偏心輪(円盤状のクランク)、26aはクランクロッド、27はレバーで、一端27aをフレーム3に枢着してあり、中間部にクランクロッド26aが連結してある。28はレバー27と昇降体23とを連結するリンクである。
32は複数が並列されている糸ガイドで、天秤30及び針棒7と一体的に水平回動させるために上記天秤保持枠29に取付けてある。
尚Tは天秤30から針9に至る多数の糸の存在を示す。
これらの作動により、周知の如く縫製が行われる。色糸を変更する場合は、多針ミシンBにおける回動枠4に対して複数の針棒7が上下動自在に並設されているので、周知のように回動枠4を回動させることにより針落ち位置1aに対して任意の針棒7は選択移動され、周知の如く相互に異色の糸で夫々縫製が行われる。
その上、各針棒7は回動枠4を回動させることにより一定のコンパクトな回動軌跡を描いて針落ち位置1aに選択移動するものであるから、図16から明らかなように、シークイン供給装置Eの供給位置79と、多針ミシンBの手前側を開放させる退避位置80との移動距離w2は極めて短くなり、その結果、横持出アーム45の持出寸法w3も短くなり、横持出アーム45の荷重負担も少なく、横持出アーム45に対する振動防止手段も簡易になる。
よって、図14〜図18の説明においては、前述の図11〜図13と同符号を用いた構成、部材等の機能、性質、特徴等は、前述した図11〜図13の説明と同旨であるので、重複する説明は一部省略する。
B・・・多針ミシン、
S・・・シークイーン、
E・・・シークイーン供給装置、
1・・・ベット、
1a・・・針落ち位置、
2・・・ヘッド、
3・・・ヘッドのフレーム、
4・・・回動枠(横動枠)
7・・・針棒、
20・・・駆動機構、
36・・・支持機構、
37・・・アーム部材、
38・・・軌条、
39a・・・補強板、
39b・・・軌条本体、
40・・・基台機構、
41・・・移動部材、
42・・・当接部材、
43・・・当接点、
44・・・連結部材、
45・・・横持出アーム、
46・・・挿入用空間、
47・・・・係合突起 、
48・・・ねじ棒48
54・・・主要枠
55・・・ガイドレール、
56a・・・主部材、
56b・・・案内部材、
57・・・元部、
58・・・孔、
59・・・ボルト、
60・・・主枠部材、
61・・・補助材、
62・・・摺動部材、
63・・・昇降機構、
66・・・リール、
66a・・・手前側部分
67・・・枢支軸、
68・・・ガイドローラー、
70・・・供給機構、
72・・・モーター、
73・・・リンク(往復動作機構)、
74・・・往復動作送り爪、
75・・・切断刃物、
77・・・手前側(作業者77aが居る方向)、
78・・・上昇位置、
79・・・供給位置、
80・・・退避位置(斜め上昇位置)、
81・・・作業空間、
82・・・正面位置
Claims (3)
- 基枠に備えさせた多針ミシンにおける横動枠に対して複数の針棒が上下動自在に並設され、各針棒は横動枠を横動させることにより針落ち位置に対して選択移動を自在に構成されており、
さらに夫々の多針ミシンの手前には、多針ミシンの針落ち位置に対してシークインを次々と供給できるようにしてあるシークイン供給装置を備えさせており、
上記のシークイン供給装置は、自体の主要枠を多針ミシンの基枠で支える為に多針ミシンの基枠から手前側に向けて持ち出し状に構成された支持機構と、
主要枠の上部において回動自在に備えさせてあるリールと、主要枠の下部においてリールから延出させた帯状のシークインを次々と上記多針ミシンの針落ち位置に供給するようにしてあるシークイン供給機構とを備えているシークイン供給装置を備える多針ミシンにおいて、
上記支持機構は、多針ミシンの側方において機枠に固着された状態で配置され、多針ミシンに向けて長く形成してある軌条と、
軌条に対して、軌条の長手方向に向けて往復移動を自在に構成されている基台機構と、
多針ミシンの横動枠により支持する針棒列の全域を直線的に大きく往復動させて全ての針棒を針落ち位置に選択移動可能にさせるために、多針ミシンの手前側に横動枠挿入空間を形成するように多針ミシンの前面から離した位置に配設してある横持出アームとを備え、
上記横持出アームの先部は、上記シークイン供給装置の主要枠に対して連結すると共に横持出アームの元部は上記基台機構に連結して、上記基台機構を軌条に沿って進退させることによって、上記シークイン供給装置を供給位置と、多針ミシンの手前側を開放させる退避位置とに移動を可能に構成してあることを特徴とするシークイン供給装置を備える多針ミシン。 - 基枠に備えさせた多針ミシンにおける横動枠に対して複数の針棒が上下動自在に並設され、各針棒は横動枠を横動させることにより針落ち位置に対して選択移動を自在に構成されており、
さらに夫々の多針ミシンの手前には、多針ミシンの針落ち位置に対してシークインを次々と供給できるようにしてあるシークイン供給装置を備えさせており、
上記のシークイン供給装置は、自体の主要枠を多針ミシンの基枠で支える為に多針ミシンの基枠から手前側に向けて持ち出し状に構成された支持機構と、主要枠の上部において回動自在に備えさせてあるリールと、主要枠の下部においてリールから延出させた帯状のシークインを次々と上記多針ミシンの針落ち位置に供給するようにしてあるシークイン供給機構とを備えているシークイン供給装置を備える多針ミシンにおいて、
上記支持機構は、多針ミシンの側方において機枠に固着された状態で配置され、多針ミシンに向けて長く形成してある軌条と、
軌条に対して、軌条の長手方向に向けて往復移動を自在に構成されている基台機構であって、その基台機構における移動部材の軌条の側には、軌条の長手方向の前後複数個所において夫々軌条の上下両面に夫々当接する状態で往復移動を自在に構成されている複数の当接部材を有する基台機構と、
多針ミシンの横動枠により支持する針棒列の全域を直線的に大きく往復動させて全ての針棒を針落ち位置に選択移動可能にさせるために、多針ミシンの手前側に横動枠挿入空間を形成するように多針ミシンの前面から離した位置に配設してある横持出アームとを備え、
上記横持出アームの先部は、上記シークイン供給装置の主要枠に対して連結すると共に横持出アームの元部は上記基台機構に連結して、上記基台機構を軌条に沿って進退させることによって、上記シークイン供給装置を供給位置と、多針ミシンの手前側を開放させる退避位置とに移動を可能に構成してあることを特徴とするシークイン供給装置を備える多針ミシン。 - 基枠に備えさせた多針ミシンにおける横動枠に対して複数の針棒が上下動自在に並設され、各針棒は横動枠を横動させることにより針落ち位置に対して選択移動を自在に構成されており、
さらに夫々の多針ミシンの手前には、多針ミシンの針落ち位置に対してシークインを次々と供給できるようにしてあるシークイン供給装置を備えさせており、
上記のシークイン供給装置は、自体の主要枠を多針ミシンの基枠で支える為に多針ミシンの基枠から手前側に向けて持ち出し状に構成された支持機構と、主要枠の上部において回動自在に備えさせてあるリールと、主要枠の下部においてリールから延出させた帯状のシークインを次々と上記多針ミシンの針落ち位置に供給するようにしてあるシークイン供給機構とを備えているシークイン供給装置を備える多針ミシンにおいて、
上記支持機構は、多針ミシンの側方において機枠に固着された状態で配置され、多針ミシンに向けて長く形成してある軌条であって、その軌条に対しては、軌条の長手方向に向けての長く形成した案内溝が備えさせてある軌条と、
軌条に対して、軌条の長手方向に向けて往復移動を自在に装着してある基台機構であって、その装着状態は、基台機構における移動部材の軌条対向面に、上記軌条に備えさせてある案内溝に遊嵌状に係合させる係合突起が備えさせてある基台機構と、
多針ミシンの横動枠により支持する針棒列の全域を直線的に大きく往復動させて全ての針棒を針落ち位置に選択移動可能にさせるために、多針ミシンの手前側に横動枠挿入空間を形成するように多針ミシンの前面から離した位置に配設してある横持出アームとを備え、
上記横持出アームの先部は、上記シークイン供給装置の主要枠に対して連結すると共に横持出アームの元部は上記基台機構における移動部材に連結して、上記基台機構を軌条に沿って進退させることによって、上記シークイン供給装置を供給位置と、多針ミシンの手前側を開放させる退避位置とに移動を可能に構成してあることを特徴とするシークイン供給装置を備える多針ミシン。
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