JP5415232B2 - 生菌製剤の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、生菌を含有する製剤の製造方法に関する。
乳酸菌、ビフィズス菌などの生菌は、整腸作用、免疫賦活作用など人体に有益な働きを持つことが知られており、広く医薬品、食品などに利用されている。例えば、生菌製剤としては、錠剤、カプセル、顆粒剤などが利用されている。
この中で、錠剤には、携帯性に優れる、一定量の生菌を容易に摂取できる等の利点がある。しかしながら、生菌を錠剤とする場合の製造上の問題の1つとして、有効成分である菌が、打錠工程で死滅することが挙げられる。また、一般に、製剤に含まれる生菌は、製剤中の水分量が少ないほど安定性が高いことが知られている。一方で、製剤を錠剤化する場合、製剤原料中の水分値が一定以下になると、打錠成型性が極端に低下するため、これが生菌製剤の錠剤化を困難にする一因となっている。従って、一定以上の生菌を含有する錠剤を定常的に製造するためには、打錠工程で死滅する菌数を考慮し、その分の生菌を増し仕込みする必要があり、含有生菌数の高い原薬が大量に必要になるなどコスト面で問題が生じている。また、打錠工程における菌の死滅を避けるために低打錠圧で打錠すると、錠剤強度が低下し、保管時又は搬送時に錠剤が割れやすくなるなど品質上の問題が生じる。従って、打錠工程における死滅率の高い菌又は高生菌数の原薬が得難い菌を生菌製剤とする場合には、散剤又はカプセル剤などで製品化されることが多かった。
このため、生菌製剤を錠剤とする場合に、打錠工程における菌の生存率を高くすることができ、しかも適度な強度を有する錠剤を製造することができる方法が望まれていた。
本発明は、上記現状に鑑み、生菌を有効成分とする生菌製剤において、製造時の菌生存率が高く、かつ製剤後の菌の死滅が少なく、さらに錠剤の硬度が高くて摩損度が小さく、しかも良好な崩壊性を有する生菌錠剤を製造することができる方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記課題に鑑み鋭意研究を重ねた結果、デンプンを含有する賦形剤組成物を造粒し、得られた顆粒1質量部に対して0.15〜1.0質量部の、二糖類、多糖類及び炭酸カルシウムを含有する粉体組成物を造粒せずに添加して混合し、さらに生菌を添加して混合することにより得られる生菌含有組成物は、造粒していない粉体の含量が高いにもかかわらず成型性が良好なものであることを見出した。また、該生菌含有組成物は、水分量(乾燥減量)が約1.5〜2.5%と少なくても成型性が良好なものであることを見出した。また、該生菌含有組成物を、打錠圧10〜20kN/cm(5〜10kN)で圧縮成形すると、打錠工程における菌の生存率を高くすることができること、10〜20kN/cmの比較的低い打錠圧であっても成型性が良好であり、得られる錠剤は、硬度が高くて錠剤表面の摩損度が小さく、しかも良好な崩壊性を有するものであることを見出した。さらに、該生菌含有組成物を生菌製剤の原料として用いると、製剤中の水分量を少なくできることから、製剤中の菌の安定性を向上させることができるため、製剤後の菌の死滅を抑制できることを見出し、製造時及び製剤中の菌の生存率を高く保ったまま、硬度が高い生菌製剤を製造することができることに想到した。
本発明者らは、上記知見に基づきさらに研究を重ね、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、以下の項1.〜項10.に関する。
項1. (1)デンプンを含有する賦形剤組成物(I)を造粒し、顆粒を得る工程、
(2)該顆粒と、二糖類、多糖類及び炭酸カルシウムを含有する粉体組成物(II)と、生菌とを混合して生菌含有組成物を得る工程、及び、
(3)該生菌含有組成物を打錠圧10〜20kN/cmで圧縮成形する工程、
を含み、工程(2)における粉体組成物(II)の配合量が、顆粒1質量部に対して0.15〜1.0質量部であることを特徴とする生菌製剤の製造方法。
項2. 生菌が、ビフィズス菌、乳酸菌、糖化菌、酪酸菌及び酵母からなる群より選ばれる少なくとも1種の菌である項1に記載の方法。
項3. デンプンの配合量が、賦形剤組成物(I)に対して20〜50質量%である項1又は2に記載の方法。
項4. デンプンが、トウモロコシデンプンである項1〜3の何れか1項に記載の方法。
項5. 粉体組成物(II)に含有される二糖類が、麦芽糖である項1〜4のいずれか1項に記載の方法。
項6. 粉体組成物(II)に含有される多糖類が、デキストリンである項1〜5のいずれか1項に記載の方法。
項7. 二糖類の配合量が、粉体組成物(II)に対して30〜70質量%である項1〜6の何れか1項に記載の方法。
項8. 多糖類の配合量が、粉体組成物(II)に対して20〜60質量%である項1〜7の何れか1項に記載の方法。
項9. 炭酸カルシウムの配合量が、粉体組成物(II)に対して5〜20質量%である項1〜8の何れか1項記載の方法。
項10. 工程(2)において、さらに滑沢剤を添加して混合する項1〜9の何れか1項に記載の方法。
本発明の方法によれば、製剤製造中、特に打錠工程における菌の生存率を高くすることができ、しかも製剤中の菌の生存率が高い(死滅が少ない)生菌製剤を製造することができる。さらに、本発明の方法によれば、表面が強靭で摩損度が小さく、しかも良好な崩壊性を有する生菌錠剤等を製造することができる。このため本発明によれば、製剤製造時及び製剤後の生菌の生存率を高く維持しつつ、錠剤硬度を高くすることができる。また、本発明の方法によれば、錠剤の製造における造粒工程に要する時間を短縮化することもできる。
図1は、各処方について硬度60〜70Nの錠剤を得るために必要な打錠圧、及び該打錠圧で打錠された錠剤中の菌の生存率(打錠間生残率)を示す図である。 図2は、各処方を用いて製造した錠剤の錠剤崩壊時間を示す図である。 図3は、生菌含有組成物における未造粒原料の添加率、及び該組成物中の75μm以下微粒子の割合を示す図である。 図4は、乾燥減量1.9%又は3.3%の処方について硬度60〜70Nの錠剤を得るために必要な打錠圧、及び該打錠圧で打錠された錠剤中の菌の生存率(打錠間生残率)を示す図である。
本発明の生菌製剤の製造方法は、
(1)デンプンを含有する賦形剤組成物(I)を造粒し、顆粒を得る工程、
(2)該顆粒と、二糖類、多糖類及び炭酸カルシウムを含有する粉体組成物(II)と、生菌とを混合して生菌含有組成物を得る工程、及び、
(3)該生菌含有組成物を打錠圧10〜20kN/cmで圧縮成形する工程、
を含み、工程(2)における粉体組成物(II)の配合量が、顆粒1質量部に対して0.15〜1.0質量部である。
本発明の方法は、本発明の効果を奏する限り、上記(1)〜(3)以外の工程を含んでもよい。
賦形剤組成物(I)とは、造粒の適用対象でデンプンを含有する粉体の処方物をいい、デンプンのみを含有するものであってもよいが、他の医薬品上許容される賦形剤を含んでもよい。また、必要に応じてその他の原料を含んでもよい。その他の原料としては、医薬品上許容される成分であればよく、例えば、香料、矯味剤(甘味料、酸味料など)等が挙げられる。
賦形剤組成物(I)に含まれるデンプンとして、通常、トウモロコシデンプン、バレイショデンプン、コメデンプン、コムギデンプン等を1種または2種以上組合わせて用いることができる。好ましくは、トウモロコシデンプンである。デンプンの配合量は、賦形剤組成物(I)に対して約20〜50質量%とすることが好ましく、約30〜40質量%とすることがより好ましい。デンプンの配合量が上記範囲であると、成形性が良く、崩壊性が良く、乳酸菌の安定性が良いことから好ましい。
他の医薬上許容される賦形剤は特に限定されず、通常使用されるものを適宜選択して用いることができる。例えば、乳糖水和物、麦芽糖、ショ糖(スクロース)、トレハロース等の二糖類;シクロデキストリン、デキストリン等の多糖類;沈降炭酸カルシウム等の炭酸カルシウム;結晶セルロース、ヒドロキシプロピルセルロース等のセルロース又はセルロース誘導体;軽質無水ケイ酸、リン酸ナトリウム等が挙げられる。賦形剤組成物(I)に含有される賦形剤としては、二糖類、多糖類、炭酸カルシウム等が好ましい。本発明の好ましい態様の1つは、賦形剤組成物(I)が、さらに、二糖類、多糖類及び炭酸カルシウムからなる群より選択される少なくとも1種を含有することである。
二糖類としては、麦芽糖、白糖、トレハロース、ラクトース等が好ましく、中でも麦芽糖が好ましい。麦芽糖としては、粉末のものが好ましく、例えば、アメ粉等が好ましい。多糖類としては、デキストリン、デキストラン、結晶セルロース、ヒドロキシプロピルセルロース(HPC)、プルラン等が好ましく、中でもデキストリンが好ましい。炭酸カルシウムとしては、沈降炭酸カルシウムが好ましい。
工程(1)では、デンプンを含有する賦形剤組成物(I)を造粒し、顆粒を製造する。造粒は、通常、乾式又は湿式により、公知の方法で行うことができる。本発明における造粒方法は、湿式造粒が好ましい。
乾式造粒を行なうための乾式造粒装置としては、例えばローラーコンパクター、ファーマパクタ、チルソネーターなどのタイプ(形式)のものが挙げられる。
湿式造粒に使用される方法は、流動層造粒、攪拌造粒、押し出し造粒法等の通常医薬品等に利用される湿式造粒法であれば特に限定されない。好ましくは、流動層造粒である。湿式造粒は、例えば、一般的な流動層造粒機、転動撹拌造粒機、押し出し造粒機等を用いて行うことができる。湿式造粒を行なう場合の溶媒としては、水、エタノール等が好ましい。水としては、精製水が好ましい。エタノールとしては、通常約50〜100%のエタノールを使用する。中でも、本発明においては、水(好ましくは精製水)を用いて湿式造粒を行なうことが好ましいが、所望によりエタノールを加えてもよい。湿式造粒に用いる溶媒は、必要に応じて公知の結合剤、ヒドロキシプロピルセルロース(HPC)、ポリビニルピロリドン(PVP)等を含んでもよい。
湿式造粒における水の添加量としては、例えば、デンプンを含有する賦形剤組成物(I)1質量部に対して約0.1〜0.2質量部とすることが好ましい。より好ましくは、水の添加量は、該賦形剤組成物(I)1質量部に対して約0.1〜0.15質量部である。エタノールを用いる場合には、通常、デンプンを含有する賦形剤組成物(I)1質量部に対して約0.1〜0.2質量部のエタノールを加えて湿式造粒する。
本発明においては、工程(1)で得られた顆粒を乾燥させる工程を行なってもよい。乾燥温度は特に限定されず、通常約40〜90℃、好ましくは約50〜70℃で行う。
本発明においては、工程(1)で得られた顆粒の粒度を揃える篩過工程を行なうことが好ましい。本発明の好ましい実施態様においては、顆粒の体積平均粒子径が、通常約40〜180μm、好ましくは約60〜160μm、より好ましくは約80〜140μmである。
工程(2)においては、上記顆粒と、二糖類、多糖類及び炭酸カルシウムを含有する粉体組成物(II)と、生菌とを混合して生菌含有組成物を得る。
粉体組成物(II)とは、通常、造粒工程を経ていない粉体の処方物をいい、二糖類、多糖類及び炭酸カルシウムのみを含有するものであってもよく、必要に応じて他の賦形剤、添加剤等を含有してもよい。工程(2)において、粉体組成物(II)を、造粒せずに顆粒に加えて混合することにより、本発明の効果を十分に発揮することができる。
粉体組成物(II)に含まれる二糖類としては、賦形剤組成物(I)と同様のものが挙げられる。中でも、麦芽糖、白糖、トレハロース等が好ましく、麦芽糖がより好ましい。麦芽糖としては、粉末のものが好ましく、例えば、アメ粉等が好ましい。多糖類としては、賦形剤組成物(I)と同様のものが挙げられる。中でも、デキストリン、トウモロコシデンプン、ヒドロキシプロピルセルロース(HPC)、結晶セルロース等が好ましく、デキストリンがより好ましい。炭酸カルシウムとしては、沈降炭酸カルシウムが好ましい。
粉体組成物(II)における二糖類の配合量は、粉体組成物(II)に対して約30〜70質量%であることが好ましく、約40〜60質量%であることがより好ましい。多糖類の配合量は、粉体組成物(II)に対して約20〜60質量%であることが好ましく、約30〜50質量%であることがより好ましい。炭酸カルシウムの配合量は、粉体組成物(II)に対して約5〜20質量%であることが好ましく、約5〜15質量%であることがより好ましい。このような範囲であると、錠剤成形性、崩壊性、成分菌の安定性等が良いことから好ましい。
粉体組成物(II)には、必要に応じて、滑沢剤(ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、タルク、コロイドシリカ等)、安定剤(亜硫酸水素ナトリウム、チオ硫酸ナトリウム、エデト酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム、アスコルビン酸、ジブチルヒドロキシトルエン等)、着色剤、賦香剤、光沢剤等、当業界で使用される公知の添加剤等を適宜添加してもよい。これらの成分は、通常の製剤に使用される量を使用すればよい。
粉体組成物(II)は、二糖類、多糖類及び炭酸カルシウムと、必要に応じて配合される賦形剤、添加剤等とを、通常の方法で、例えば、ボーレコンテナミキサー、V型混合機、ドラムミキサー、ロッキングミキサー、タンブラーミキサー等を使用して均一に混合することにより製造される。
工程(2)における粉体組成物(II)の配合量は、顆粒1質量部に対して約0.15〜1.0質量部である。この範囲であると、本発明の効果を十分に発揮することができる。好ましくは、粉体組成物(II)の配合量は、顆粒1質量部に対して約0.25〜0.7質量部である。また、粉体組成物(II)の配合量は、最終製剤に対して約10〜50質量%となるようにすることが好ましく、約20〜40質量%となるようにすることがより好ましい。
本発明の方法により製剤化される菌は特に限定されず、例えば、ビフィズス菌、乳酸菌、糖化菌、酪酸菌、納豆菌、酵母などの生菌が挙げられる。中でも、本発明においては、生菌が、ビフィズス菌、乳酸菌、糖化菌、酪酸菌及び酵母からなる群より選ばれる少なくとも1種であることが好ましい。より好ましくは、生菌が、ビフィズス菌、乳酸菌、糖化菌及び酪酸菌からなる群より選ばれる少なくとも1種であることである。
本発明における好ましい菌として、具体的には例えば、Bifidobacterium bifidum、B. longum、 B. breve、B. adolescentis、B. infantis、B.pseudolongum、B.thermophilum等のビフィズス菌;例えば、Lactobacillus acidophilus、L. casei、L. gasseri、L. plantarum、L. delbrueckii subsp bulgaricus、L. delbrueckii subsp lactis、L. fermentum、L. helveticus、L. johnsonii、L. paracasei subsp. paracasei、L. reuteri、L. rhamnosus、L. salivarius、L. brevis等の乳酸桿菌;例えば、Leuconostoc mesenteroides、Streptococcus(Enterococcus) faecalis、Streptococcus(Enterococcus) faecium、 Streptococcus(Enterococcus) hirae、Streptococcus thermophilus、 Lactococcus lactis、L. cremoris、Tetragenococcus halophilus、Pediococcus acidilactici、P. pentosaceus、Oenococcus oeni等の乳酸球菌;例えば、Bacillus subtilis、Bacillus mesentericus、Bacillus polyfermenticus等の糖化菌;例えば、Bacillus coagulans等の有胞子性乳酸菌; Bacillus toyoi、B.licheniformis、Clostridium butyricum等の酪酸菌;その他の有用菌が挙げられる。本発明においては、このようなビフィズス菌、乳酸菌、糖化菌及び酪酸菌からなる群より選ばれる少なくとも1種の菌の生菌を使用することが好ましい。
これらの菌体は、例えばATCC又はIFOなどの機関や財団法人 日本ビフィズス菌センターなどから容易に入手することができる。また、市販されているものを適宜使用することもできる。
本発明で使用する生菌としては、乳酸菌及び/又はビフィズス菌がより好ましい。中でも、ビフィズス菌がより好ましく、Bifidobacterium bifidum、Bifidobacterium longum、Bifidobacterium infantis、Bifidobacterium breveがさらに好ましく、Bifidobacterium bifidum、Bifidobacterium longumが特に好ましい。複数の菌を組み合わせて使用する場合には、ビフィズス菌と乳酸菌と糖化菌、ビフィズス菌と乳酸菌、ビフィズス菌と糖化菌、又は乳酸菌と糖化菌の組み合わせが好ましく、中でも、(i)Bifidobacterium bifidum、(ii)Lactobacillus acidophilus、(iii)Lactobacillus gasseri、(iv)Streptococcus(Enterococcus) faecalis、(v)Streptococcus(Enterococcus) faecium、(vi)Bacillus subtilis、(vii)Bacillus mesentericusの(i)〜(vii)のうちの2種以上の組み合わせがより好ましい。ビフィズス菌、乳酸菌及び糖化菌及び酪酸菌のうちの2種以上を組み合わせて用いる場合の配合比率は特に限定されない。
上記生菌の菌体は、公知の条件又はそれに準じる条件で培養することにより得ることができる。例えば、ビフィズス菌又は乳酸菌の場合は、通常、グルコ−ス、酵母エキス、及びペプトン等を含む液体培地で前記ビフィズス菌や乳酸菌の1種又は2種以上を通常約25〜45℃程度で約4〜72時間程度、好気又は嫌気培養し、培養液から菌体を集菌し、湿菌体を得る。また、糖化菌の場合は、通常、肉エキス、カゼイン製ペプトン、塩化ナトリウム等を含む寒天培地で1種又は2種以上を通常約25〜45℃程度で約4〜72時間程度、好気培養し、培地から菌体を集菌し、湿菌体を得る。
本発明においては、通常、上記の菌類の生菌を乾燥処理した乾燥物(菌体乾燥物)が配合される。菌体乾燥物とは、通常は乾燥された個々の菌体又は乾燥された菌体の集合物をいう。生菌の乾燥処理は、常法、例えば、熱乾燥、凍結乾燥、噴霧乾燥などにより行うことができる。菌体乾燥物を得るには、適当な安定剤、例えばグルタミン酸モノナトリウム塩、アドニトールなどを加えた中性の緩衝液に菌を懸濁させておき、自体公知の方法で乾燥することもできる。
本発明においては、菌体乾燥物を粉末化したもの又はシングルミクロンの菌体乾燥物を用いることが好ましい。シングルミクロンとは、小数第1位を四捨五入して1〜10μmとなる範囲をいう。本発明に使用されるビフィズス菌、乳酸菌、糖化菌、酪酸菌及び酵母からなる群より選ばれる少なくとも1種の菌として、シングルミクロンの菌体乾燥物を使用すると、得られる製剤中の生菌率がより向上するため好ましい。
本発明において用いられる菌体乾燥物は、例えば、ビフィズス菌、乳酸菌、糖化菌、酪酸菌及び酵母からなる群より選ばれる少なくとも1種の菌を含有する場合には、生菌数が約10〜1012CFU/gであることが好ましい。より好ましくは、生菌数が約10〜1012CFU/gである。
生菌の配合量は特に限定されず、菌の種類等に応じて適宜設定すればよい。例えば、通常、菌体乾燥物が、最終製剤中に約0.000001〜99質量%の範囲となるように適宜選択して決定することができる。好ましくは、菌体乾燥物が、最終製剤中に約0.1〜10質量%となるようにする。
工程(2)において、粉体組成物(II)及び生菌を、顆粒と混合する順番等は特に限定されず、例えば、(A)粉体組成物(II)と、生菌とを同時に顆粒に添加して混合してもよく、(B)まず顆粒に粉体組成物(II)の一部又は全部を添加して混合し、次いで残りの粉体組成物(II)及び生菌を添加して混合してもよく、(C)まず顆粒に生菌を添加して混合し、次いで粉体組成物(II)を添加して混合してもよい。また、あらかじめ粉体組成物(II)と生菌とを混合しておき、この組成物を顆粒に添加して混合してもよい。中でも、粉体組成物(II)と生菌とを同時に顆粒に添加して混合することが好ましい。また、上記混合の際に、必要に応じて、上述した滑沢剤、安定剤、着色剤、賦香剤、光沢剤等、当業界で使用される公知の添加剤等を適宜添加してもよい。これらの成分は、通常の製剤に使用される量を使用すればよい。さらに、必要に応じて、他の薬効成分を添加してもよい。
微量の有効成分(生菌)を大量の他の粉末及び顆粒と混合し均一な組成物を得るためには、いわゆる段階的混合法を採るのが好ましい。例えば、有効成分をその100〜200容量倍の粉末及び顆粒と混合して均一な粉末を得、これを残りの粉末と混合すると均一な粉末を得ることができる。
工程(2)における混合は、通常、ボーレコンテナミキサー、V型混合機、ドラムミキサー、ロッキングミキサー、タンブラーミキサー等を用いて行うことができる。混合の際の温度は、特に限定されず、通常約0〜50℃、好ましくは約15〜30℃で行う。混合時間は、通常約3分〜30分である。
本発明における生菌含有組成物は、成型性が良好であり、約10〜20kN/cm(約5〜10kN)の打錠圧で良好に圧縮成形することができるものである。本発明における生菌含有組成物はまた、例えば、乾燥減量(水分含量)が約1.5〜2.5質量%であっても、上記打錠圧で良好に圧縮成形することができるものである。乾燥減量は、(第十五改正日本薬局方 乾燥減量試験法)に記載の方法で測定することができる。
工程(3)においては、生菌含有組成物を打錠圧約10〜20kN/cmで圧縮成形する。打錠圧は、約12〜16kN/cm(約6〜8kN)であることが好ましい。圧縮成形においては、公知の打錠機を用いることができる。打錠機としては、例えば、単発式打錠機又はロータリー型打錠機等が挙げられる。なお、得られる錠剤の硬度は、通常40〜200N程度であり、錠剤の硬度は錠剤破壊強度測定器等を用いて測定することができる。
本発明の方法によれば、錠剤の製造に用いた生菌の打錠間生残率(錠剤中の生菌数/生菌含有組成物中の生菌数×100)(%)を、通常約30%以上、好ましくは約50%以上にすることができる。
本発明においては、例えば、工程(3)の後に、圧縮成形により得られた製剤を乾燥させる工程等を含んでもよい。乾燥方法は特に限定されず、公知の方法で行うことができる。乾燥温度は、菌の種類等によって適宜設定することができるが、通常約40〜70℃、好ましくは約40〜60℃である。さらに、圧縮成形により得られた錠剤、丸剤等を、糖類や高分子等で公知の方法によりコーティングすることもできる。
本発明の方法により製造される生菌製剤の剤形は、生菌と賦形剤とを含有する製剤原料を圧縮成形して製造される製剤であればよく、例えば、錠剤、丸剤、トローチ剤、チュアブル剤等の固形製剤が挙げられる。中でも本発明の方法は、生菌を有効成分とする錠剤の製造に好適に使用される。
以下実施例を示してさらに詳しく説明を行うが、本発明はこれによりなんら制限されるものではない。本実施例中、「%」は、特に断らない限り「質量%」を意味する。
本実施例中、生菌数は、錠剤を粉砕した後、日本薬局方外医薬品規格ラクトミン、ビフィズス菌、耐性乳酸菌の定量法に記載の方法に準拠して測定した。
錠剤の強度は、錠剤強度破壊測定器(富山産業社製、商品名「錠剤強度破壊測定器」)により測定した。
崩壊試験は、第十五改正日本薬局方 崩壊試験法に記載の方法に従って行なった。
乾燥減量は、第十五改正日本薬局方 乾燥減量試験法に記載の方法に従って測定した。
<実施例1>
下記表1に示した処方にて各原料を秤量し、流動層造粒機FLO300(商品名、フロイント産業社製)で造粒末を得た。この造粒末をスクリーン径1.5mmφのパワーミル(昭和技研工業社製)で処理して整粒末を得た。この整粒末に、滑沢剤(ステアリン酸Mg及びタルク)と乳酸菌末(ビオフェルミン製薬社製、「局外規 耐性乳酸菌」)を添加した処方(1)と、処方(1)にさらにアメ粉(林原社製)、デキストリン、及び沈降炭酸Caを30%添加した処方(2)にて混合末を製造した。処方(1)及び処方(2)の組成を、表2に示す。
比較として、従来の処方(比較処方)の混合末を、以下に示した方法により作製した。すなわち、表3に示した処方にて各原料を秤量し、流動層造粒機FLO300(商品名、フロイント産業社製)で造粒末を得た。この造粒末をスクリーン径1.5mmφのパワーミル(昭和技研工業社製)で処理して整粒末を得た。この整粒末に、滑沢剤(ステアリン酸Mg及びタルク)と乳酸菌末(ビオフェルミン製薬社製、「局外規 耐性乳酸菌」)を表4に示した処方で添加した。
上記処方(1)、(2)及び従来の処方(比較処方)の混合末をそれぞれ用いて、打錠機AQUARIUS3(菊水製作所社製、以下、打錠にはこの機械を用いた)を用いて、硬度60〜70Nの錠剤を得るのに必要な打錠圧を調べた。
処方(1)及び(2)の製造における上記整粒末を製造するために必要な造粒時間は、70分であった。これに対して、従来の処方の造粒に必要な時間は、100分であった。従って、上記整粒末の製造においては、従来よりも造粒に必要な時間を短縮することができた。
また、従来の処方では、打錠機AQUARIUS3(菊水製作所社製)を用いて、硬度60〜70Nの錠剤を得るのに約36kN/cmの打錠圧を必要とし、含有菌の打錠間生残率(錠剤中の生菌数/混合末中の生菌数×100)は約20%であった。処方(1)を用いて硬度60〜70Nの錠剤を得る際には、約22kN/cmの打錠圧が必要であり、含有菌の打錠間生残率は40%であった(図1)
処方(2)を用いて硬度60〜70Nの錠剤を得る際には、14kN/cmの打錠圧で打錠することにより、このような強度の錠剤を得ることができ、このときの含有菌の打錠間生残率は70%であった(図1)。
さらに、従来の処方の混合末を約36kN/cmの打錠圧で打錠して得られた錠剤(比較錠剤)、処方(1)の混合末を約22kN/cmの打錠圧で打錠して得られた錠剤(錠剤1)、及び処方(2)の混合末を14kN/cmの打錠圧で打錠して得られた錠剤(錠剤2)について、崩壊試験を行なった。錠剤1及び2の崩壊時間は、両錠剤ともに約5分であり、比較錠剤の崩壊時間15分と比較して、非常に良好な崩壊性を示した(図2)。
<実施例2>
実施例1で製造した造粒後整粒末(表1)に、アメ粉、デキストリン、及び沈降炭酸Ca混合物(未造粒原料)を、該混合物の添加率がそれぞれ15、30、及び45%となるように添加し、さらにそれぞれに滑沢剤と乳酸菌末を添加して、生菌含有組成物を調製した。表5に、各生菌含有組成物の組成を示す。このとき、各処方の乾燥減量はほぼ同等であった(表5)。これらの生菌含有組成物の75μm以下の微粒子の含有量を、第十五改正日本薬局方 粒度測定法 ふるい分け法により測定した。また、これら混合末(生菌含有組成物)について、硬度60〜70Nの錠剤を得るのに必要な打錠圧を検討した。その結果、図3に示すように、アメ粉、デキストリン及び沈降炭酸Ca混合物の添加率(未造粒原料添加率)が増えるほど、生菌含有組成物中の75μm以下の微粒子の含有量が増加するにもかかわらず、添加率0%以外は、いずれの添加率においても、生菌含有組成物を14kN/cmの打錠圧で打錠して硬度60〜70Nの錠剤を得ることができ、このときの含有菌の打錠間生残率はいずれも70%であった。そして製造された硬度60〜70Nの錠剤の崩壊時間はいずれも5分であった。これらの結果を、表6に示す。
<実施例3>
実施例1の処方(2)から、滑沢剤と菌末を除いた以外は、実施例1の処方(2)と同様にして混合末を製造した。この混合末の乾燥減量は3.3%であった。この混合末を60℃にて2時間乾燥させた後、滑沢剤、及び乳酸菌末と混合して、乾燥減量2%以下の混合末を得た(混合末、滑沢剤及び乳酸菌末の配合比は、上記表2の処方(2)と同じにした)。これらの混合末それぞれを打錠したところ、乾燥減量2%以下の混合末は、乾燥減量3.3%の混合末とほぼ同等の14kN/cmの打錠圧で打錠することができ、また含有菌の生残率もほぼ同等の70%であった。結果を図4に示す。
本発明は、菌の生存率が高く、硬度が高く、かつ崩壊性が良好な生菌製剤を製造することができるため、医薬品の製造に有用である。

Claims (10)

  1. (1)デンプンを含有する賦形剤組成物(I)を造粒し、顆粒を得る工程、
    (2)該顆粒と、麦芽糖デキストリン及び炭酸カルシウムを含有する粉体組成物(II)と、生菌とを混合して生菌含有組成物を得る工程、及び、
    (3)該生菌含有組成物を打錠圧10〜20kN/cmで圧縮成形する工程、
    を含み、工程(2)における粉体組成物(II)の配合量が、顆粒1質量部に対して0.15〜1.0質量部であることを特徴とする生菌製剤の製造方法。
  2. 生菌が、ビフィズス菌、乳酸菌、糖化菌、酪酸菌及び酵母からなる群より選ばれる少なくとも1種の菌である請求項1に記載の方法。
  3. デンプンの配合量が、賦形剤組成物(I)に対して20〜50質量%である請求項1又は2に記載の方法。
  4. デンプンが、トウモロコシデンプンである請求項1〜3の何れか1項に記載の方法。
  5. 生菌の打錠間生存率が50%以上である請求項1〜4の何れか1項に記載の方法。
  6. 生菌含有組成物の乾燥減量(水分量)が、1.5〜2.5質量%である請求項1〜5のいずれか1項に記載の方法。
  7. 麦芽糖の配合量が、粉体組成物(II)に対して30〜70質量%である請求項1〜6の何れか1項に記載の方法。
  8. デキストリンの配合量が、粉体組成物(II)に対して20〜60質量%である請求項1〜7の何れか1項に記載の方法。
  9. 炭酸カルシウムの配合量が、粉体組成物(II)に対して5〜20質量%である請求項1〜8の何れか1項記載の方法。
  10. 工程(2)において、さらに滑沢剤を添加して混合する請求項1〜9の何れか1項に記載の方法。
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