JP5412157B2 - 異形鉄筋用定着具 - Google Patents
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Description
異形鉄筋用定着具は、このような異形鉄筋にコンクリート構造物の中で引張力が作用したときに抜け出さないために異形鉄筋に取り付けるものである。
図6乃至図7は,従来の鉄筋定着具を示している。
図6はねじふし鉄筋50と、ねじふし鉄筋用定着具52の例であり、確実な固定のために、定着具52の端部の孔5202からエポキシ樹脂接着剤を充填するものである(特許文献1)。
図7は通常の異形鉄筋54の端部に、定着部となる円盤状の鋼材56を、摩擦圧接により接合するものであり、摩擦接合は工場で行う(特許文献2)。
図8は、通常の異形鉄筋58の端部を誘導コイル60により加熱し、圧力により変形させて、鉄筋端部にこぶ形状の拡大断面部62を形成することにより鉄筋定着部とする方法であり、加熱や圧力による変形は工場で行なう(特許文献3)。
また、図7、図8は、加工設備を有する工場での加工が前提であるため、事前に計画的に準備する必要があり、現場で柔軟な対応が困難である。
本発明は前記事情に鑑み案出されたものであって、本発明の目的は、異形鉄筋のメーカーの如何に拘わらず現場において簡単に定着できる異形鉄筋用定着具を提供することにある。
まず、図1を参照して説明する。
異形鉄筋用定着具10は異形鉄筋12に固定され、コンクリート構造物の中で異形鉄筋12に引張力が作用したときに、異形鉄筋12が抜け出さないように機能する。
この例では異形鉄筋12は、たけふし鉄筋である。
異形鉄筋12は、鉄筋本体1202と、リブ部1204と、節部1206とを備えている。
鉄筋本体1202は、均一の円形断面で直線状に延在している。
リブ部1204は、鉄筋本体1202の周面で鉄筋本体1202の長手方向に沿って直線状に延在している。
節部1206は、鉄筋本体1202の周面に該周面に沿って延在しその延在方向の両端がリブ部1204に接続されている。
この節部1206の形状はメーカー毎に異なっている。
定着具本体14は、同軸上に形成された小径部1402と、小径部1402よりも直径が大きくコンクリートに対しての定着力を高めるための大径部1404とを有している。
そして、小径部1402の中心と大径部1404の中心を通るように、異形鉄筋12が挿入可能な挿入孔20が貫通形成されている。
雄ねじ16は、雌ねじ22に螺合し、挿入孔20に挿入された異形鉄筋12を押え付けるものである。
また、挿入孔20の軸方向の両端の内周面には、シール材18を装着するための装着溝24が形成されている。
シール材18は弾性変形可能に形成されている。
シール材18は、挿入孔20に異形鉄筋12が挿入される際に異形鉄筋12のリブ部1204および節部1206との当接により外れないように装着溝24に装着される。そして、挿入孔20に挿入された異形鉄筋12と挿入孔20の内周面との間の空隙Sを塞ぐ。
注入孔26は、有機系接着剤または無機系グラウトを空隙Sに充填するためのものである。
まず、定着具本体14の装着溝24にシール材18を装着し、また、雌ねじ22に雄ねじ16を、その先端が挿入孔20の内周面に突出しない程度に螺合しておく。
次に、図1に示すように、挿入孔20に異形鉄筋12を挿入し、異形鉄筋12の長手方向に対する定着具本体14の位置決めをする。
定着具本体14の位置決めをしたならば、図2に示すように、雄ねじ16を回転操作し、その先端を異形鉄筋12に押し付け、異形鉄筋12に定着具本体14を固定する。
空隙Sに有機系接着剤または無機系グラウト30が充填されたか否かは、シール材18と異形鉄筋12の隙間から充填剤が漏洩することなどにより確認し、充填剤が漏洩したならば、図4に示すように、注入作業を終了する。
注入孔26には、必要に応じてキャップを押し込んで装着する。注入孔26に注入する有機系接着剤または無機系グラウト30の性状(粘性や硬化速度など)に応じてキャップは不要となり、あるいは、注入孔26が上を向いている状態ではキャップは不要となる。
そして、有機系接着剤または無機系グラウト30の硬化により、異形鉄筋用定着具10が異形鉄筋12へ固定される。
また、定着具本体14は、型を用いて量産可能である。
したがって、異形鉄筋12のメーカーの如何に拘わらず、工事現場において異形鉄筋用定着具10を異形鉄筋12に簡単にしかも安価に定着することが可能となる。
また、異形鉄筋用定着具10は、定着具本体14の挿入孔20に異形鉄筋12が挿入される構造であるため、施工性や定着性能の重要度、必要性に応じて、異形鉄筋12の任意の箇所に任意の数を取り付けることができる。
そして、複数の異形鉄筋用定着具10を取り付けることにより、定着部周辺のコンクリートが地震等による損傷を受けた場合にも、鉄筋の定着性能を安定させて確保することが可能となる。
この例では、異形鉄筋12の鉄筋本体1202に、雌ねじ22に螺合した雄ねじ16の先部が、鉄筋本体1202の長手方向に対して移動不能に係合される係合凹部32を形成したものである。
このような係合凹部32を予め設けることにより、異形鉄筋12に対する定着具本体14の定着力をより大きく確保でき、定着性を向上する上でより一層有利となる。
Claims (4)
- 均一の断面で直線状に延在する鉄筋本体と、前記鉄筋本体の周面で前記鉄筋本体の長手方向に沿って直線状に延在するリブ部と、前記鉄筋本体の周面に該周面に沿って延在しその延在方向の両端が前記リブ部に接続された節部とを有する異形鉄筋に固定される異形鉄筋用定着具であって、
前記異形鉄筋用定着具は、
前記異形鉄筋が挿入可能な挿入孔が貫通形成された定着具本体と、
前記挿入孔の軸方向の中間部に開口するように前記定着具本体に形成された雌ねじと、
前記雌ねじに螺合し前記挿入孔に挿入された異形鉄筋を固定する雄ねじと、
前記挿入孔の軸方向の両端の内周面に形成された装着溝と、
前記挿入孔に前記異形鉄筋が挿入される際に前記異形鉄筋のリブ部および節部との当接により外れないように前記装着溝に装着され、前記挿入孔に挿入された異形鉄筋と前記挿入孔の内周面との間の空隙を塞ぐシール材と、
前記空隙に連通するように前記定着具本体に設けられ有機系接着剤または無機系グラウトを前記空隙に充填するための注入孔とを備え、
前記鉄筋本体には、前記雌ねじに螺合した前記雄ねじの先部が、前記鉄筋本体の長手方向に対して移動不能に係合される係合凹部が形成されている、
ことを特徴とする異形鉄筋用定着具。 - 前記定着具本体は、互いに同軸上に形成された小径部と、小径部よりも直径の大きい大径部とを有し、
前記挿入孔は、前記小径部の中心と前記大径部の中心を通るように形成されている、
ことを特徴とする請求項1記載の異形鉄筋用定着具。 - 前記雌ねじと前記注入孔は、前記小径部に該小径部の周方向に位相をずらして形成されている、
ことを特徴とする請求項2記載の異形鉄筋用定着具。 - 前記定着具本体は、金属製、または、高強度の樹脂製で、型を用いて形成されている、
ことを特徴とする請求項1乃至3に何れか1項記載の異形鉄筋用定着具。
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