JP5409942B1 - 矢板の圧入工法 - Google Patents

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Abstract

【課題】チャックの設置が容易で、オーガマシンをいちいち反転させる必要がなく、チャックによる矢板上端部の固定を簡単容易に行なえる矢板の圧入工法を提供する。
【解決手段】回転駆動される掘削用軸4を、両側面3a,3bが夫々平面状の支持管3内に挿入配備し、支持管3の一側面3a及び他側面3bの夫々上部に矢板5の上端部を支持管3に固定するチャック7,8を設け、掘削用軸4の先端部には、矢板圧入完了後にビット本体9aが矢板5に衝突しないように偏心した偏心掘削ビット9をダウンザホールハンマー10を介して取り付けた掘削装置1を用い、第1矢板5Aを支持管3の一側面3a側に支持させて、その上端部をチャック7で固定し、ダウンザホールハンマー10で打撃される偏心掘削ビット9の回転打撃作用により地盤を掘削しながら第1矢板5Aを圧入し、第2矢板5Bは、第1矢板5Aとは逆向きで支持管3の他側面3b側に支持させて、その上端部をチャック8で固定して、圧入する。
【選択図】図1

Description

本発明は、本発明は、矢板の圧入工法に関するものである。
従来の矢板の圧入工法としては、例えば下記特許文献1に記載された工法がある。これは、回転駆動される掘削用軸に円筒状のケーシングを外嵌装備し、掘削用軸の先端部に、矢板圧入完了後にビット本体が矢板に衝突しないように地盤中から引き抜き可能な偏心掘削ビットをダウンザホールハンマーを介して取付けると共に、偏心掘削ビットの回転による最大軌跡円の直径が矢板幅とほぼ同一となるようにした掘削装置を用い、第1矢板を、その一方の継手用係合部が前記軌跡円内に位置し且つ他方の継手用係合部が前記軌跡円の外に位置するようにケーシングに支持して、ダウンザホールハンマーにより打撃される偏心掘削ビットの回転打撃作用によって地盤を掘削しながら第1矢板を圧入し、次いで掘削装置をほぼ矢板幅分前進させ、第2矢板を第1矢板と逆向きにケーシングに支持させると共に、第2矢板の一方の継手用係合部を前記軌跡円の外に位置させて、既掘削孔内に位置する第1矢板の継手用係合部に係合させ且つ第2矢板の他方の継手用係合部を前記軌跡円内に位置させた状態で、偏心掘削ビットの回転打撃作用により地盤を掘削しながら第2矢板を圧入し、以降上記の工程を繰り返し行う方法である。
この工法によれば、隣合う掘削孔間に掘削残し部分を形成することなく有効に掘削孔を掘削でき、また既に圧入された第1矢板に対し第2矢板の圧入を行う際に、第2矢板が圧入される掘削孔を掘削する偏心掘削ビットが、これに隣接する第1矢板の継手用係合部に衝当することがなく、従って矢板の継手用係合部の変形や損傷を防止できて、矢板の引き抜き時作業を容易に行えると共に、矢板を何回でも使用できる。
特許第2997402号
しかしながら、上記特許文献1の工法によれば、これに使用する掘削装置には、掘削用軸に円筒状のケーシングを外嵌装備しているため、円筒状ケーシングではその上端部側に矢板の上端部を固定するためのチャックを設置するのが非常に困難であることから、そのチャックは、オーガマシン側に設置され、しかもオーガマシンの一側面側にしか設けられていないことから、矢板を交互に逆向きにケーシングに支持させるにあたっては、一つの矢板の圧入完了後に掘削装置を地上へ引き上げた時にオーガマシンを反転させる作業が必要となり、その作業のために施工能率が低下している。
本発明は、上記の事情に鑑み、チャックの設置が容易であるとともに、オーガマシンをいちいち反転させる必要がなく、チャックによる矢板上端部の固定を簡単容易に行なえる矢板の圧入工法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するための手段を、後述する実施形態の参照符号を付して説明すると、請求項1に係る発明の矢板の圧入工法は、オーガマシン2に両側面3a,3b側が平面状の支持管3を垂下連結し、支持管3には、オーガマシン2により回転駆動される掘削用軸4を挿入配備すると共に、支持管3の一側面3a及び他側面3bの夫々上部に矢板5の上端部を支持管3に固定するチャック7,8を設け、掘削用軸4の先端部には、矢板圧入完了後にビット本体9aが矢板5に衝突しないように掘削用軸4の回転中心軸に対し偏心した偏心掘削ビット9をダウンザホールハンマー10を介して取り付けた掘削装置1を用い、第1矢板5Aを、支持管3の一側面3a側に支持させて、その上端部を支持管3の一側面3a側のチャック7で固定し、ダウンザホールハンマー10で打撃される偏心掘削ビット9の回転打撃作用によって地盤を掘削しながら第1矢板5Aを圧入し、次いで掘削装置1をほぼ矢板幅W分前進させ、第2矢板5Bを第1矢板5Aとは逆向きで支持管3の他側面3b側に支持させると共に、第2矢板5Bの一方の継手用係合部5bを第1矢板5Aの継手用係合部5aに係合させた状態で、第2矢板5Bの上端部を支持管3の他側面3b側のチャック8で固定し、偏心掘削ビット9の回転打撃作用で地盤を掘削しながら第2矢板5Bを圧入し、以降上記の工程を繰り返し行うことを特徴とする。
請求項2は、請求項1に記載の圧入工法において、支持管3の一側面3a側及び他側面3b側の夫々下端部に矢板5の下端部を保持するための係止部18を設け、矢板5の下端部には支持管3の係止部18に対応する位置にその係止部18が係止される被係止部19を設け、支持管3の一側面3a側又は他側面3b側に支持される矢板5の被係止部19を支持管3の係止部18に係止させることによって、その矢板5の下端部を支持管3に保持するようにしたことを特徴とする
請求項3に係る発明の矢板の圧入工法は、オーガマシン2に円筒状の支持管30を垂下連結すると共に、この円筒状支持管30の上下部及びその中間部の複数箇所には夫々両側面31a,31b側が平面状を成す支持枠31A,31B,31C,31Dを支持管30を囲むように固着し、支持管30には、オーガマシン2により回転駆動される掘削用軸4を挿入配備すると共に、最上部側支持枠31Aの一側面31a及び他側面31bに矢板5の上端部を支持管に固定するチャック7,8を設置し、掘削用軸4の先端部には、矢板圧入完了後にビット本体9aが矢板5に衝突しないように引抜き可能な偏心掘削ビット9をダウンザホールハンマー10を介して取り付けた掘削装置1を用い、第1矢板5を、最上部側支持枠31Aを除く他の支持枠31B,31C,31Dの夫々一側面31a側にわたって支持させ、その上端部を最上部側支持枠31Aの一側面31a側のチャック7で固定し、ダウンザホールハンマー10で打撃される偏心掘削ビット9の回転打撃作用によって地盤を掘削しながら第1矢板5を圧入し、次いで掘削装置1をほぼ矢板幅分前進させ、第2矢板5を第1矢板5とは逆向きで前記他の支持枠31B,31C,31Dの夫々他側面31b側にわたって支持させると共に、第2矢板5の一方の継手用係合部5bを第1矢板5の継手用係合部5aに係合させた状態で、第2矢板5の上端部を最上部側支持枠31Aの他面31b側のチャック8で固定し、偏心掘削ビット9の回転打撃作用で地盤を掘削しながら第2矢板5を圧入し、以降上記の工程を繰り返し行うことを特徴とする。
請求項4は、請求項1に記載の矢板の圧入工法において、最下部側支持枠31Dの一側面31a側及び他側面31b側に矢板5の下端部を保持するための係止部18を設け、矢板5の下端部には前記係止部18に対応する位置にその係止部18が係止される被係止部19を設け、支持枠31B,31C,31Dの一側面31a側又は他側面31b側に支持される矢板5の被係止部19を最下部側支持枠Dの係止部18に係止させることによって、その矢板5の下端部を支持管30に対し保持するようにしたことを特徴とする。
上記解決手段による発明の効果を、後述する実施形態の参照符号を付して説明すると、請求項1に係る発明によれば、オーガマシン2に両側面3a,3b側が平面状の支持管3を垂下連結し、支持管3には掘削用軸4を挿入配備すると共に、支持管3の一側面3a及び他側面3bの夫々上部に矢板5の上端部を支持管3に固定するチャック7,8を設け、掘削用軸4の先端部には、矢板圧入完了後にビット本体9aが矢板5に衝突しないように掘削用軸4の回転中心軸に対し偏心した偏心掘削ビット9をダウンザホールハンマー10を介して取り付けた掘削装置1を用い、第1矢板5Aを支持管3の一側面3a側に支持させる際には、第1矢板5Aの上端部をチャック7により支持管3の一側面3a側上端部に固定し、第2矢板5Bを支持管3の他側面3b側に支持させる際には、第2矢板5Bの上端部をチャック8によって支持管3の他側面3b側上端部に固定するから、第2矢板5Bを支持管3の他側面3b側に支持させるにあたって、従来のようにオーガマシンを矢板圧入後に地上で反転させる必要がなく、掘削装置1全体をそのままの姿勢で支持管3の他側面3b側のチャック8により第2矢板5Bの上端部を支持管3の他側面3b側に固定でき、従って施工をスムーズに行なえ、施工能率を向上できる。また、支持管3の両側面3a,3b側が夫々平面状であるため、チャック7,8の設置が容易であると共に、矢板5を各側面3a,3bに対し安定良く支持させることができ、矢板5の打ち込みを的確に行なわせることができる。
請求項2に係る発明によれば、支持管3の一側面3a側又は他側面3b側に支持される矢板5の被係止部19を支持管3の係止部18に係止させることにより、その矢板5の下端部を支持管3に保持させることができるから、矢板5の圧入時に矢板5の下端部が支持管3から離れることがなく、矢板5の圧入を的確に行なわせることができる。
請求項3に係る発明によれば、第1矢板5を、最上部側支持枠31Aを除く他の支持枠31B,31C,31Dの夫々一側面31a側にわたって支持させる時は、その上端部を最上部側支持枠31Aの一側面31a側のチャック7で固定し、第1矢板5の圧入完了後に第2矢板5を、最上部側支持枠31Aを除く他の支持枠31B,31C,31Dの夫々他側面31bにわたって支持させる時は、その矢板5の上端部を最上部側支持枠31Aの他面31b側のチャック8で固定するから、従来のようにオーガマシンを矢板圧入後に地上で反転させる必要がなく、掘削装置1全体をそのままの姿勢でよく、施工をスムーズに行なえ、施工能率を向上できる。更に、最上部側支持枠31Aの両側面31a,31b側が夫々平面状であるため、チャック7,8の設置が容易であり、また他の支持枠31B,31C,31Dも夫々両側面31a,31b側が夫々平面状であるから、矢板5を各側面31a,31bに対し安定良く支持させることができ、矢板5の打ち込みを的確に行うことができる。また、この発明では、掘削装置1の支持管3が円筒状の支持管であるから、支持管3として、既製の丸鋼管をそのまま使用でき、掘削装置の製作コストの低廉化を図ることができる。
請求項4に係る発明によれば、支持枠31B,31C,31Dの一側面31a側又は他側面31b側に支持される矢板5の被係止部19を最下部側支持枠Dの係止部18に係止させることにより、その矢板5の下端部を支持管3に保持させることができるから、矢板5の圧入時に矢板5の下端部が支持管30から離れることがなく、矢板5の圧入を的確に行なわせることができる。
(a) は本発明工法に用いる掘削装置の一部断面正面図、(b) はその側面図である。 (a) は図1の(a) のX−X線拡大断面図、(b) は1の(a) のY−Y線拡大断面図である。 (a) は図1の(a) に示す掘削装置の下部側の拡大正面図、(b) は図1の(b) に示す同掘削装置の下部側の拡大側面図である。 矢板の圧入工程を説明する拡大横断面図である。 矢板回転防止用定規の使用状態を示す平面図である。 ビット本体が拡縮可能な2個のビット分割体からなる偏心掘削ビットを示すもので、(a-1) はビット縮径時の偏心掘削ビットの斜視図、(a-2) はビット拡径時の偏心掘削ビットの斜視図、(b-1) はビット縮径時の使用状態を示す断面図、(b-2) はビット拡径時の使用状態を示す断面図である。 3個のビット分割体からなる偏心掘削ビットを示すもので、(a-1) はビット縮径時の使用状態の断面図、(a-2) はビット拡径時の使用状態の断面図である。 (a) は本発明の他の工法に用いる掘削装置の正面図、(b) は(a) のP−P線拡大断面図、(b) は(a) のQ−Q線拡大断面図、(c) は(a) のR−R線拡大断面図である。
以下に本発明の好適な一実施形態を図面に基づいて説明すると、図1及び図2に示される掘削装置1は、クローラクレーン等により立設されるリーダ(図示省略)に沿って昇降可能に支持されるオーガマシン2を有する。このオーガマシン2はリーダの頂部よりウインチ24で吊支されている。オーガマシン2の下部には両側面3a,3b側が平面状である断面多角形の支持管3が垂下連結され、この断面多角形の支持管3には、オーガマシン2によって回転駆動される掘削用軸4が挿入配備されると共に、支持管3の一側面3a側及び他側面3b側の夫々上部に矢板5の上端部を支持管3に固定するためのチャック7,8が設けられ、そして掘削用軸4の下端部(先端部)には、図1及び図3に示すように、矢板5の圧入完了後にビット本体9aが矢板5に衝突しないように掘削用軸4の回転中心軸Oに対し偏心した偏心掘削ビット9が、ダウンザホールハンマー10を介して一体的に取付けられている。
上記掘削装置1について更に詳しく説明すると、支持管3は、図2及び図4に示されるように、両側面3a,3bが夫々平面状で、両端面側が断面山形状を成す断面略長方八角形に形成された鋼管からなるもので、オーガマシン2の下端部にそれと一体的に垂下連結されている。図1の(a) ,(b) に示すように、掘削用軸4の上端部は、オーガマシン2の回転駆動軸11に連動連結され、また掘削用軸4の上端部側にはスイベル機構12が介装されていて、エアホース13からの圧縮エアが、スイベル機構12により掘削用軸4の中空部4a(図2の(a) ,(b) 参照)に導入されて、ダウンザホールハンマー10に供給されるようになっている。掘削用軸4の下端部にダウンザホールハンマー10を介して一体装備された偏心掘削ビット9は、図3の(a) に示すように、ビット本体9aとビット軸部9bとからなるもので、この偏心掘削ビット9は、矢板5の圧入完了後に偏心掘削ビット9を地盤中から引き抜く際にビット本体9aが矢板5に衝突しないように掘削用軸4の回転中心軸Oに対して夫々偏心して形成されている。矢板5は、U形の鋼製矢板とする。
また偏心掘削ビット9は、図3の(a) に示すように、全体が側面視で略ブーツ状に形成されていると共に、ビット本体9aが平面視で略扇形に形成されていて(図4参照)、オーガマシン4による掘削用軸4の回転に伴って掘削用軸4の回転中心軸Oの周りを回転すると同時に、掘削用軸4の中空部4aに供給される圧縮エアで駆動するダウンザホールハンマー10によって打撃されるようになっている。尚、図示は省略するが、ビット本体9aの外周面及び底面には多数の突起が設けられ、またビット本体9aの底面にはダウンザホールハンマー10からの圧縮エアを噴出させるエア噴出孔が設けられている。このダウンザホールハンマー10は、図1の(a) に概略示すように、シリンダ10a内に収容したピストンハンマー(図示省略)を、掘削用軸4の中空部4aに供給される圧縮エアにより駆動して、偏心掘削ビット9に打撃力を与えるように構成されている。
また、偏心掘削ビット9は、図4を参照して分かるように、掘削用軸4の回転中心軸O(偏心掘削ビット9の回転中心軸でもある)を中心に回転する偏心掘削ビット9の最大軌跡円Sの直径が矢板幅(有効幅)Wとほぼ同一となるように形成されている。また、矢板5は、この矢板5の中心Pが掘削用軸4の回転中心軸Oに対して矢板5の各継手用係合部5a,5bの幅wにほぼ相当する長さEだけずらして状態で、支持管3に支持されることになる。
図1の(a) ,(b) に示すように、支持管3の上部側にはチャック取付枠14が取付け固定され、このチャック取付枠14には、支持管3の一側面3a側及びその他側面3b側の夫々上部で矢板5の上端部を支持管3に固定できるようにするためのチャック7,8が装備されている。各チャック7,8は、図2の(a) にも示すように、チャック取付枠14のブラケット15に油圧シリンダ16を取り付け、このシリンダ16によって押圧板17を支持管3の一側面3a又は他側面3bに対し進退移動させて矢板5の上端部を支持管3の一側面3a又は他側面3bに押し付け固定するようにしたものである。
従って、図1の(a) ,(b) 及び図2の(a) に示すように矢板5を支持管3の一側面3a側に支持させる時は、チャック7を作動させて、油圧シリンダ16で押圧板17を支持管3の一側面3aに対し前進移動させることにより、押圧板17で矢板5の上端部を支持管3の一側面3aに押し付けて固定し、矢板5を解放する時は、油圧シリンダ16で押圧板17を後退移動させる。そして、矢板5を支持管3の他側面3b側に支持させる時には、チャック8を作動させて、油圧シリンダ16で押圧板17を支持管3の他側面3bに対し前進移動させることにより、押圧板17で矢板5の上端部を支持管3の他側面3bに押し付けて固定し、押圧板17を後退移動させることで、矢板5を解放する。
また図1の(a) ,(b) 、図2の(b) 及び図3の(a) ,(b) に示すように、支持管3の一側面3a側及び他側面3b側の夫々下端部側には、矢板5の下端部を保持するための係止部18が設けられる。そして、矢板5の下端部には支持管3の係止部18に対応する位置にその係止部18が係止される被係止部19が設けられていて、支持管3の一側面3a側又は他側面3b側に支持される矢板5の被係止部19を支持管3側の係止部18に係止させることによって、その矢板5の下端部を支持管3に保持できるようになっている。
支持管3側に設けられる係止部18は、図2の(b) 及び図3の(a) ,(b) から分かるように、支持管3下端部の一側面3a側の左右2箇所と他側面3b側の左右2箇所との4箇所に設けられ、各係止部18は下向きに突出するピンからなるもので、このピン18は、支持管3の下端部の上記4箇所に夫々切欠開口形成された開口部20(図3の(a) ,(b) 参照)の上端部から支持管3内に水平に突入するように固着された取付部片21に下向きに突設されている。一方、矢板5側に設けられる被係止部19は、図2の(b) 及び図3の(a) ,(b) に示すように、支持管3の一側面3a側又は他側面3b側の夫々左右2箇所に設けてある係止部18と対応する位置で矢板5下端部の内側面側に水平内向きに突設された受板22のピン孔23からなるもので、図3の(b) の仮想線で示すように、矢板5を支持管3の一側面3a側に支持させる際に、矢板5の受板22が支持管3のピン18の位置より下方に位置するように矢板5を引き下げた状態から、この矢板5を支持管3の一側面3aに寄せ付けて受板22を支持管3の開口部22内に突入させた後、矢板5を引き上げることにより、矢板5の受板22のピン孔23を支持管3側のピン18に挿通係止させ、それによって矢板5の下端部を支持管3に保持することができる。
次に、上記のような掘削装置1の使用による矢板10の圧入工法について図1〜図4を参照して具体的に説明する。尚、図4において、Hは矢板圧入作業の進行方向を示す。
先ず、掘削装置1を地上の所定箇所に配置して、図4に示すように、右端の第1矢板5A(5)を、その一方の継手用係合部5aが偏心掘削ビット9の回転による最大軌跡円S(掘削孔25Aと重なって見えないため、図4の左端を参照)内に位置し且つ他方の継手用係合部5bが最大軌跡円Sの外に位置するように支持管3の一面3a側に支持させる。尚、第1矢板5A(5)を支持管3に支持させるにあたり、この第1矢板5A(5)は、リーダの頂部より垂下されるウインチ24(図1参照)とは別のウインチ(図示せず)によって吊り込む。以下に説明する第2矢板5B(5)及び第3矢板5C(5)も同様とする。
第1矢板5A(5)を支持管3の一側面3a側に支持させる際に、第1矢板5A(5)の下端部にある被係止部19(ピン孔23)を、支持管3側の係止部18(ピン)に対し図3の(a) ,(b) に示すように係止させた状態で、この第1矢板5A(5)の上端部を、支持管3の一側面3a側に配備されたチャック7により支持管3の一側面3a側上端部に固定する。それから、オーガマシン2により掘削用軸4を回転駆動して、偏心掘削ビット9を回転させると共に、掘削ビット9をダウンザホールハンマー10によって打撃しつつ地盤を掘削しながら、第1矢板5A(5)を地盤中所定深度まで圧入する。その掘削孔を図4に25Aで示す。
尚、矢板5側の被係止部19である受板22のピン孔23を、支持管3側の係止部18(ピン)に対し図3の(a) ,(b) に示すように係止させるには、前述のように受板22のピン孔23がピン18の位置より下方に位置するように矢板5を引き下げた状態から、矢板5を支持管3の一側面3aに寄せ付けて受板22を支持管3の開口部20内に突入させた後、矢板5を引き上げるようにすればよい。また、係止部18としてのピンをピン孔23から抜き抜くには、矢板5の圧入後に掘削装置1を引き上げる時に、そのピン18は、支持管3の引き上げに伴って矢板5側のピン孔23から自動的に抜き取ることができる。また、第1矢板5A(5)の圧入に際しては、この第1矢板5A(5)の継手用係合部5bが最大軌跡円Sの外にあって、その部分が掘削されないため、この継手用係合部5bに対応する地盤部分は、掘削装置1によって予め掘削しておくとよい。
第1矢板5A(5)の圧入が完了したならば、掘削用軸4の回転を、偏心掘削ビット9が第1矢板5A(5)の先端に衝突しない位置で停止させた後、チャック7を解放操作して、第1矢板5A(5)の上端部を支持管3から解放した状態で、掘削装置1を地上に引き上げつつ、この引き上げによって支持管3下端部の係止部(ピン)18を第1矢板5A(5)の下端部の被係止部19(ピン孔23)から離脱させ、偏心掘削ビット9を第1矢板5A(5)沿いに引き上げながら掘削装置1全体を地上へ引き上げる。
次に、地上に引き上げた掘削装置1を矢板幅Wだけ前進させた後、第2矢板5B(5)を第1矢板5A(5)と逆向きにして支持管3の他面3b側に支持させると共に、第2矢板5B(5)の一方の継手用係合部5bを最大軌跡円Sの外に位置させて、既掘削孔25A内に位置する第1矢板5A(5)の継手用係合部5aに係合させ、且つ第2矢板5B(5)の他方の継手用係合部5aを前記最大軌跡円S内に位置させた状態で、第1矢板10Aの場合と同じ様に偏心掘削ビット9の回転打撃作用によって地盤を掘削しながら第2矢板5B(5)を圧入し、第1矢板5A(5)と接合する。この第2矢板5B(5)の圧入完了後、掘削用軸4の回転を、偏心掘削ビット9が図4中央の仮想線図示のように第2矢板5B(5)の先端に衝突しない位置で停止させた後、掘削装置1を地上に引き上げ、偏心掘削ビット9を第2矢板5B(5)に沿って地盤中から引き抜く。
引き続いて、掘削装置1を矢板幅Wだけ更に前進させた後、第2矢板5C(5)を第2矢板5B(5)と逆向きにして支持管3の一面3a側に支持させると共に、第3矢板5C(5)の一方の継手用係合部5bを最大軌跡円Sの外に位置させて、既掘削孔25B内に位置する第2矢板5B(5)の継手用係合部5aに係合させ、第3矢板5C(5)の他方の継手用係合部5aを最大軌跡円S内に位置させた状態で、前記同様に偏心掘削ビット9の回転打撃作用によって地盤を掘削しながら第3矢板5C(5)を圧入し、第2矢板5B(5)と接合する。この第3矢板5C(5)の圧入完了後、掘削用軸4の回転を、偏心掘削ビット9が図4の左端に実線で示すように第3矢板5C(5)の先端に衝突しない位置で停止させ、掘削装置1と共に偏心掘削ビット9を第3矢板5C(5)に沿って地盤中から引き抜く。以降、上記同様にして、第4の矢板5、第5の矢板5等々、所要本数の矢板5を圧入する。
この実施例の圧入工法によれば、ビットの回転による最大軌跡円Sの直径が矢板幅Wとほぼ同一の偏心掘削ビット9を用いて、第1矢板5A(5)、第2矢板5B(5)、第3矢板5C(5)等々を上述したような方法で圧入するため、隣合う掘削孔(例えば25A、25B)間に掘削残し部分を形成することなく有効に掘削孔を掘削できると共に、既に圧入された例えば第1矢板5A(5)に対し第2矢板5B(5)の圧入を行う際に、この第2矢板5B(5)が圧入される掘削孔25Bを掘削する偏心掘削ビット9がこれに隣接する第1矢板5A(5)の継手用係合部5aに衝当することがない。
そして、特にこの圧入工法では、第1矢板5A(5)を支持管3の一側面3a側に支持させる際には、第1矢板5A(5)の上端部をチャック7により支持管3の一側面3a側上端部に固定し、第2矢板5B(5)を支持管3の他側面3b側に支持させる際には、第2矢板5B(5)の上端部をチャック8によって支持管3の他側面3b側上端部に固定するから、第2矢板5B(5)を支持管3の他側面3b側に支持させるにあたって、従来のようにオーガマシンを矢板圧入後に地上で反転させる必要がなく、掘削装置1全体をそのままの姿勢で支持管3の他側面3b側のチャック8により第2矢板5B(5)の上端部を支持管3の他側面3b側に固定でき、従って施工をスムーズに行なえ、施工能率を向上できる。更に、支持管3の両側面3a,3b側が夫々平面状であるため、チャック7,8の設置が容易となり、また矢板5を各側面3a,3bに対し安定良く支持させることができて、矢板5の打ち込みを的確に行なわせることができる。
支持管3の一側面3a側又は他側面3b側に支持される矢板6の被係止部22を支持管3の係止部21に係止させることによって、その矢板6の下端部を支持管3に保持させるようにしているから、矢板6の圧入時に矢板6の下端部が支持管3から離れることがなく、矢板6の圧入を的確に行なわせることができる。この場合、矢板5側の被係止部19であるピン孔23を支持管3側の係止部18であるピンに対し係止させるには、ピン孔23がピン18の位置より下方に位置するように矢板5を引き下げた状態から、矢板5を支持管3の一側面3aに寄せ付けて受板22を支持管3の開口部20内に突入させた後、矢板5を引き上げるようにすればよいし、係止部18のピンをピン孔23から抜き抜くには、矢板5の圧入後に掘削装置1を引き上げれば、ピン18は、支持管3の引き上げに伴って矢板5側のピン孔23から自動的に抜け出る。
上述した矢板圧入工法のように、両側面3a,3b側が平面状で、その断面が多角形を成す支持管3では、支持管3内に装備されたダウンザホールハンマー10が図4に示すように支持管3の内面に接触する状態にあって、掘削時に掘削用軸4と共に回転するダウンザホールハンマー10によって支持管3が共回りし、それによって矢板5が回転を生ずるおそれがあるため、矢板5の圧入に先立って、地上に、図5に示すような矢板回転防止用の定規26を設置する。即ち、この定規26は、矢板5を圧入するように掘削される掘削箇所を挟むようにその両側に例えばH形鋼からなるガイド枠27,27を敷設し、圧入される矢板5(図5では第3矢板5C)の回転を阻止する回転阻止枠28を両ガイド枠27,27上にそれと直交するように横架固定し、その回転阻止枠28の係合凹部28aに、矢板5の継手用係合部5aを係合するようにしたものである。尚、図5において、矢印Hは、矢板圧入作業の進行方向を示し、5Aは既掘削孔25Aに圧入されている第1矢板、5Bはその後に掘削された既掘削孔25Bに圧入されている第2矢板を示し、また29は圧入される各矢板5A,5B,5Cとガイド枠27との間に介装されるスペーサ部材を示す。
また上記実施形態では、支持管3の断面形状を両端面側が断面山形状を成す略長方八角形としているが、両側面3a,3bが夫々平面状の管材であれば、どのような断面形状のものでもよい。但し、この実施形態に示す支持管3は、両側面3a,3b側が夫々平面状で、断面が略長方八角形であって、図4から分かるように、その各側面3a,3b側が、断面略U形状矢板5の内面に係合するようになっているから、圧入中に矢板5が横ズレするようなことがなく、矢板5を地盤中に的確に圧入することができる。また、この実施形態では、エア圧によって駆動されるダウンザホールハンマーについて説明したが、本発明の矢板圧入工法では、油圧によって駆動されるダウンザホールハンマーを使用することもできる。
図6はビット本体9aが拡縮可能な2個のビット分割体からなる周知の偏心掘削ビット9を示すもので、この偏心掘削ビット9は、ビット本体9aを構成する2個のビット分割体9a1,9a2が夫々偏心軸(図示省略)を介してビット軸部9b側に対して回転可能な状態に取り付けてあって、掘削時のように正転させることにより拡径して、(a-2) に示すようにダウンザホールハンマー10の下端部側から下方へ突出し、掘削装置の引き上げ時に逆転させることにより、(a-1) に示すように縮径するようになっている。図6の(b-2) に示すように、矢板5を圧入する際の掘削時には偏心掘削ビット9が拡径し、その最大軌跡円をSで示す。また同図(b-1) に示すように、矢板圧入完了時に掘削装置を引き上げる際に偏心掘削ビット9を逆転させると、ビット9は縮径し、矢板5に衝突することなく引抜きが可能となる。
図7はビット本体9aが拡縮可能な3個のビット分割体からなる周知の偏心掘削ビット9を示すもので、この偏心掘削ビット9は、ビット本体9aを構成する3個のビット分割体9a1,9a2,9a3 が夫々偏心軸(図示省略)を介してビット軸部9bに対して回転可能な状態に取り付けてあって、同図の(a-2) に示すように掘削時の正転により拡径し、その時の偏心掘削ビット9の最大軌跡円をSで示す。また同図の(a-1) に示すように、矢板圧入完了時に引き上げる際に偏心掘削ビット9を逆転させると、ビット9は縮径し、矢板5に衝突することなく引き抜くことができる。
図8は本発明の他の工法に用いる掘削装置1の正面図であり、(b) は(a) のP−P線拡大断面図、(b) は(a) のQ−Q線拡大断面図、(c) は(a) のR−R線拡大断面図である。ここに示される掘削装置1は、オーガマシン2に円筒状の支持管30を垂下連結すると共に、この円筒状支持管30の上下部及びその中間部の複数箇所に、夫々両側面30a,30b側が平面状を成す支持枠31A,31B,31C,31Dを支持管30を囲むように固着し、そして支持管30には、オーガマシン2により回転駆動される掘削用軸4を挿入配備すると共に、最上部側支持枠31Aの一側面31a及び他側面31bに矢板5の上端部を支持管30に固定するためのチャック7,8を設置し、そして掘削用軸4の先端部には、矢板圧入完了後にビット本体9aが矢板5に衝突しないように引抜き可能な偏心掘削ビット9をダウンザホールハンマー10を介して取り付けたものである。
しかして、この掘削装置1の使用による矢板5の圧入にあたっては、圧入工程の図示は省略するが、先ず第1矢板5を、最上部側支持枠31Aを除く他の支持枠31B,31C,31Dの夫々一側面31a側にわたって支持させ、その第1矢板5の上端部を最上部側支持枠31Aの一側面31a側のチャック7により固定し、ダウンザホールハンマー10で打撃される偏心掘削ビット9の回転打撃作用によって地盤を掘削しながら第1矢板5を圧入し、次いで掘削装置1をほぼ矢板幅分前進させ、そして第2矢板5を第1矢板5とは逆向きで前記他の支持枠31B,31C,31Dの夫々他面側にわたって支持させると共に、第2矢板5の一方の継手用係合部5bを第1矢板5の継手用係合部5aに係合させた状態で、第2矢板5の上端部を最上部側支持枠31Aの他側面31b側のチャック8により固定し、偏心掘削ビット9の回転打撃作用で地盤を掘削しながら第2矢板5を圧入し、以降は上記の工程を繰り返し行うようにする。
各支持枠31A,31B,31C,31Dは、図8の(b) 〜(d) に示すように、図1〜図5による実施形態の支持管3の断面形状と同じ断面略長方八角形に形成した周枠部32と、この周枠部32を円筒状支持管30の所要箇所に固定するための複数の取付リブ33とからなるもので、各取付リブ33は円筒状支持管30の外周面に対し溶接されている。この実施形態では、支持枠31A,31B,31C,31Dを全て同じ断面形状としたが、最上部の支持枠31Aは、チャック7,8を取り付けるためのものであるから、両側面31a,31b側が平面状であれば、他の支持枠31B,31C,31Dとは別の断面形状としてもよい。但し、全てを同じ断面形状にして同様の構造とすれば、製作が容易となる。尚、最上部の支持枠31Aに設置されるチャック7,8の構造については、図1及び図2で説明したチャック7,8と同じであるため、図8の(b) に同じ符号を付して説明を省略する。
また、図8の(a) 及び(d) に示すように、最下部側支持枠31Dの一側面31a側及び他側面31b側に矢板5の下端部を保持するための係止部18を設け、矢板5の下端部には支持枠31D側の係止部18に対応する位置にその係止部18が係止される被係止部19を設け、しかして支持枠31B,31C,31Dの一側面31a側又は他側面31b側に支持される矢板5の被係止部19を最下部側支持枠31Dの係止部18に係止させることによって、その矢板5の下端部を支持管30に対し保持するようにしている。支持枠31D側の係止部18及び矢板側被係止部19の具体的構造及びその作用については、図2(b) 及び図3の(a) ,(b) によって説明した先の掘削装置1の係止部18及び被係止部19と全く同じであるため、その説明を省略する。ただ、先の掘削装置1では、係止部18が支持管3の下端部に設けてあるのに対し、図8の掘削装置1では係止部18を最下部側支持枠31Dに設けただけのことであり、係止部18としてのピンは、支持枠31Dの周枠部32に切欠開口した開口部の上端部からその内方へ突入するように固着した取付部片21(図8の(d) 参照)に下向きに突設されている。
上述した図8の掘削装置1を用いた工法によれば、第1矢板5を、最上部側支持枠31Aを除く他の支持枠31B,31C,31Dの夫々一側面31a側にわたって支持させた時は、その上端部を最上部側支持枠31Aの一側面31a側のチャック7で固定し、第1矢板5の圧入完了後に第2矢板5を、最上部側支持枠31Aを除く他の支持枠31B,31C,31Dの夫々他側面31bにわたって支持させた時は、その矢板5の上端部を最上部側支持枠31Aの他面31b側のチャック8で固定するから、従来のようにオーガマシンを矢板圧入後に地上で反転させる必要がなく、掘削装置1全体をそのままの姿勢でよいため、施工をスムーズに行なえ、施工能率を向上できる。また、最上部側支持枠31Aの両側面31a,31b側が夫々平面状であるため、チャック7,8の設置が容易であり、また他の支持枠31B,31C,31Dも夫々両側面31a,31b側が夫々平面状であるから、矢板5を各側面31a,31bに対し安定良く支持させることができ、矢板5の打ち込みを的確に行うことができる。また、この発明では、掘削装置1の支持管3が円筒状の支持管であるから、支持管3として、特別な鋼管を製造する必要がなく、既製の丸鋼管をそのまま使用でき、掘削装置1の製作コストの低廉化を図ることができる。
また、矢板5を支持させる支持枠31B,31C,31Dは、図8の(c) 及び(d) に示すように、各側面31a,31b側が断面略U字形矢板5の内面側に凹凸係合するようになっているため、地盤へ圧入中に矢板5が支持枠31B,31C,31Dに対し横にズレるようなことがなく、矢板5を的確に圧入することができる。
1 掘削装置
2 オーガマシン
3 支持管
3a 支持管の一側面
3b 支持管の他側面
4 掘削用軸
O 掘削用軸の回転中心軸
5 矢板
5A 第1矢板
5B 第2矢板
5C 第3矢板
5a,5b 矢板の継手用係合部
7,8 チャック
9 偏心掘削ビット
9a ビット本体
9b ビット軸部
10 ダウンザホールハンマー
18 係止部(ピン)
19 被係止部
23 ピン孔(被係止部)
30 円筒状の支持管
31A 支持枠
31B 支持枠
31C 支持枠
31D 支持枠
31a 支持枠の一側面
31b 支持枠の他側面

Claims (4)

  1. オーガマシンに両側面側が平面状の支持管を垂下連結し、支持管には、オーガマシンにより回転駆動される掘削用軸を挿入配備すると共に、支持管の一側面及び他側面の夫々上部に矢板の上端部を支持管に固定するチャックを設け、掘削用軸の先端部には、矢板圧入完了後にビット本体が矢板に衝突しないように引抜き可能な偏心掘削ビットをダウンザホールハンマーを介して取り付けた掘削装置を用い、第1矢板を、支持管の一側面側に支持させて、その上端部を支持管の一側面側のチャックで固定し、ダウンザホールハンマーで打撃される偏心掘削ビットの回転打撃作用によって地盤を掘削しながら第1矢板を圧入し、次いで掘削装置をほぼ矢板幅分前進させ、第2矢板を第1矢板とは逆向きで支持管の他側面側に支持させると共に、第2矢板の一方の継手用係合部を第1矢板の継手用係合部に係合させた状態で、第2矢板の上端部を支持管の他側面側のチャックで固定し、偏心掘削ビットの回転打撃作用で地盤を掘削しながら第2矢板を圧入し、以降上記の工程を繰り返し行う矢板の圧入工法。
  2. 支持管の一側面側及び他側面側の夫々下端部に矢板の下端部を保持するための係止部を設け、矢板の下端部には支持管の係止部に対応する位置にその係止部が係止される被係止部を設け、支持管の一側面側又は他側面側に支持される矢板の被係止部を支持管の係止部に係止させることによって、その矢板の下端部を支持管に保持するようにした請求項1に記載の矢板の圧入工法。
  3. オーガマシンに円筒状の支持管を垂下連結すると共に、この円筒状支持管の上下部及びその中間部の複数箇所には夫々両側面側が平面状を成す支持枠を支持管を囲むように固着し、支持管には、オーガマシンにより回転駆動される掘削用軸を挿入配備すると共に、最上部側支持枠の一側面及び他側面に矢板の上端部を支持管に固定するチャックを設置し、掘削用軸の先端部には、矢板圧入完了後にビット本体が矢板に衝突しないように引抜き可能な偏心掘削ビットをダウンザホールハンマーを介して取り付けた掘削装置を用い、第1矢板を、最上部側支持枠を除く他の支持枠の夫々一側面側にわたって支持させ、その上端部を最上部側支持枠の一側面側のチャックで固定し、ダウンザホールハンマーで打撃される偏心掘削ビットの回転打撃作用によって地盤を掘削しながら第1矢板を圧入し、次いで掘削装置をほぼ矢板幅分前進させ、第2矢板を第1矢板とは逆向きで前記他の支持枠の夫々他面側にわたって支持させると共に、第2矢板の一方の継手用係合部を第1矢板の継手用係合部に係合させた状態で、第2矢板の上端部を最上部側支持枠の他面側のチャックで固定し、偏心掘削ビットの回転打撃作用で地盤を掘削しながら第2矢板を圧入し、以降上記の工程を繰り返し行う矢板の圧入工法。
  4. 最下部側支持枠の一側面側及び他側面側に矢板の下端部を保持するための係止部を設け、矢板の下端部には前記係止部に対応する位置にその係止部が係止される被係止部を設け、支持枠の一側面側又は他側面側に支持される矢板の被係止部を最下部側支持枠の係止部に係止させることによって、その矢板の下端部を支持管に対し保持するようにした請求項1に記載の矢板の圧入工法。
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