JP5408651B2 - 設備ユニット - Google Patents
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Description
従来では、設備ユニットの室内空間用の照明装置は画成材とは別部材として構成されている。この照明装置は、設備ユニットの壁部を構成するパネル材表面にそのまま取り付けることができなかったため、パネル材を加工し、取り付けていた。
光源は台座に密着しているのが好適である。台座と連結部材とは熱伝導性材料で形成されているのがよい。
連結部材が熱伝導性材料で構成されていると、連結部材に取り付けられている照明装置が発する熱が伝わり、いわゆる放熱板として機能する。
また、照明装置を連結部材に取り付けることで、画成材の継ぎ目を隠すこともできる。
本発明の実施形態において、設備ユニット1とは、その構成部品である画成材としてのパネル材2やドア枠材などを組み立てることで、浴室や洗面室などの室内空間3を画するものである。パネル材2は壁材や天井材として用いられ、ドア枠(図1には示さず)は折れ戸、開き戸、引き戸などの扉を開閉可能に取り付けるものであり、複数の枠材を連結して組み立てられる。
浴室ユニットの左側にはバスタブ5が設置され、バスタブ5の隣りには洗い場が設けられている。壁材としての奧側のパネル材2には、カウンター6と鏡7とが取り付けられている。カウンター6はバスタブ5と右側の壁材とに掛け渡されるように取り付けられている。
第一の実施形態では、表面が同一面上に並んで配置される二枚のパネル材11,12を連結させた場合について説明する。図2は第一の実施形態を示す断面図である。
パネル材11,12は例えば断熱材11a,12aの表面に鋼板11b,12bが接着されて構成されている。鋼板11b,12bの端部は断熱材11a,12aの端部から外側へ突出するように長く、かつ、折片11d,12dを含めてフック状に形成されている。折片11d,12dは、断熱材11a,12aと隙間を空けて設けられている。
爪部13b,13cは、パネル材11,12を係止するものであり、具体的には、前述した鋼板11b,12bのフック状の端部を係止する。爪部13b,13cは、支持部13aから延設した基部131b,131cと、基部131b,131cの先端で折れ曲がった屈曲部132b,132cと、から構成されている。
連結部材13の支持部13aと各パネル材11,12との隙間には、図2に示すように、目地材15が表側から挿入されている。目地材15は、二枚のパネル材11,12と面一に配置される頭部15bと、この頭部15bの裏側に設けられた差込部15aと、差込部15aの両側に形成されたひれ片15cと、から構成されている。
照明装置10は、台座16と、台座16に密着するように固定された光源14と、台座16に被着したカバー17と、を備えている。
光源14は、配線が配設されている基板14cと、この基板14cの表側に実装された複数の発光ダイオード素子などの発光素子14aと、基板14cの表面と共に発光素子14aを樹脂でモールディングした保護部14dと、から構成されている。保護部14dによって湿気などに起因する導通不良を防止している。
脚部16cが連結部材13の溝部13dに挟持されて、照明装置10が連結部材13に支持される。
(1)画成材を連結して室内空間を形成する。すなわち、パネル材11,12同士を連結部材13によって連結する。
(2)連結部材13とパネル材11,12との隙間に目地材15を差し込む。
(3)室内空間側に現れている連結部材13の支持部13aの溝部13dに、光源14が取り付けられた台座16の脚部16cを差し込む。
(4)照明装置10と制御ボックス9a、制御ボックス9aと電源ボックス9bを電気配線で接続する。
(5)カバー17を台座16に取り付ける。
よって、本実施形態に係る設備ユニット1によれば、従来の技術では必要であった照明装置10を取り付けるためのパネル材11,12などの加工を省くことができる。
なお、溝部13dは台座16との接触面積が広がるよう台座16の脚部16cを挟持しているので、発光素子14aが発光する際に発する熱を台座16から連結部材13へ効率良く伝達させることができる。
図3に示す変形例は、図2に示す第一の実施形態とカバー材17の形状が異なる。すなわち、カバー材17は、二枚のパネル材11,12に並行に設けられる前面部17aと、前面部17aの各端からパネル材11,12に向けて垂直に延びる係合部17bと、前面部17aの各端から各パネル材11,12に向けて斜めに延びる傾斜部17cと、を一体形成して成る。カバー材17とパネル材11,12とで形成される入隅部C,Cはカバー材17の傾斜部17cによって大きく開いた形になり、その入隅部C,Cについた汚れを拭き取り易くなっている。
第二の実施形態では、直交するように配置した二枚のパネル材11,12の縁部11c,12cを連結部材で連結してコーナー(入隅)を構成する場合であって、当該コーナーの継ぎ目に照明装置を配置する場合について説明する。図4は第二の実施形態を示す断面図である。図4において図2に示す部材と同一のものには同一の符号を付して説明を省略する。
第1中間部232と第2中間部233との間には、湾曲部231の裏側に、折れ曲がった補強部23dが掛け渡されている。
なお、図に示すように、一方の爪部23bは第1中間部232から延びており、他方の爪部23cは第2中間部233から延びている。
さらに、本実施形態では、支持部23aの第1中間部232に、室内空間3側から凹設した溝部232aを有する。
台座26は、室内側に向けて設けられる載置部26aと、この載置部26aの両端を支持する一対の支持部26bとで、断面略三角形状をなしている。一対の支持部26bのうち第1中間部に接している一方の支持部の裏側には脚部26cを備えている。
この脚部26cが第1中間部232の溝部232aに差し込まれ、照明装置全体が連結部材23に支持される。
本実施形態においても、台座26が熱伝導性材料、例えばアルミニウムなどの金属で構成されていることを特徴としている。
図5に示す変形例では、図4とカバー材27の形状が異なる。すなわち、カバー材27は、室内に向けて二枚のパネル材11,12に対してそれぞれ傾斜するように台座26における載置部26aに平行に設けられる前面部27aと、この前面部27aを載置部26aに連結する一対の側壁部27cとで一体形成されている。各側壁部27cは、前面部27aの両端で各パネル材11,12に沿ってパネル材11,12の縁側に延び、さらに台座26の載置部26aに当接すると互いに近づくように台座26の載置部26aに平行に延び、保護部24d近傍で載置部26aに係止される。図4に示す形態に比べて、カバー材27とパネル材11,12とが成す角度が大きくなるため、カバー材27のパネル材11,12側近傍に付着した汚れを落としやすくなる。
第三の実施形態は、天井材としてのパネル材31と壁材としてのパネル材32とを直交するように連結部材33で連結し、その入隅に照明装置20を配置する。図6は第三の実施形態を示す断面図である。図6において図4に示す部材と同一のものには同一の符号を付し説明を省略する。
支持部33aにおける室内空間3側に現れる面はパネル材32の表面と面一である。支持部33aは、室内空間3側から凹設した溝部33dを有する。支持部33aの上面は、パネル材31を受ける天井載置部として機能する。
(1a)パネル材32に連結部材33をねじ28aで固定する。具体的には、第2接続部33cをパネル材32の上端部に当接させた状態で、ねじ28aで固定する。
(2a)連結部材33をねじ止めしたパネル材32に、パネル材31を載置する。具体的には、支持部33aの上面にパネル材31の縁部を載せる。このとき、パネル材31の端部から下方に突出するL型金具312の延長部312cを連結部材33の裏面に当接させる。
(3a)連結部材33とパネル材31とをねじ28bで固定する。具体的には、連結部材33の第1接続部33bとL型金具312の延長部312cとをネジ28bによって固定する。
(4a)照明装置20を連結部材33に取り付ける。具体的には、照明装置20の脚部26cを連結部材33の溝部33dに差し込む。
すなわち、照明装置10,20を設備ユニット1に取り付けるための位置出し作業を省略することができる。また、連結部材13,23,33が熱伝導性材料で構成されているので、照明装置10,20が発する熱を連結部材13,23,33から放熱することができるので、放熱板を別途設ける必要がない。
さらに、支持部13a,23a,33aに形成された溝部13d,232a,33dと、台座16,26の載置部16a或いは支持部26bの裏側から突出した脚部16c,26cとから構成される取付手段を備えることにより、照明装置を容易に連結部材に取り付けることができる。また、脚部16c,26cを溝部13d,232a,33dで挟持させることにより、光源が発する熱を台座16,26から連結部材13,23,33へ効率良く伝達させることもできる。
発光素子は発光ダイオード素子に限らず、例えば、台座に冷陰極管の一対のブラケットを取り付け、図1に示す制御ボックス9aと電気的に配線コードで接続されてもよい。
上記説明では、取付手段が、連結部材の溝部と、この溝部に挟持される台座の脚部とから構成される例を示したが、例えば台座を省略し、連結部材の溝部に対して照明装置の基板をねじ等で固定してもよい。
また、前述したように壁と壁との継ぎ目に照明装置を設置する場合に限らず、壁と天井との継ぎ目又は壁とフロアとの継ぎ目に照明装置を設置してもよい。
連結部材の形状、特に各爪部の形状は図示した例以外にも、パネル材の縁部の断面形状に対応して変更することができる。
2:パネル材(画成材)
3:室内空間
4:連結部材
5:バスタブ
6:カウンター
7:鏡
8:カバー材
9a:制御ボックス
9b:電源ボックス
9c:配電盤
11,12:パネル材
11a,12a:断熱材
11b,12b:鋼板
11c,12c:縁部
11d,12d:折片
13,23:連結部材
13b,13c,23b,23c:連結部材の爪部
13a,23a:連結部材の支持部
13d,232a:連結部材の溝部
231:連結部材の湾曲部
23d:連結部材の補強部
10,20:照明装置
14a,24a:発光素子
14c,24c:基板
14d,24d:保護部
15:目地材
15a:目地材の差込部
15b:目地材の頭部
15c:目地材のひれ片
16,26:台座
16a,26a:台座の載置部
16b:台座の係合部
16c、26c:台座の脚部
26b:台座の支持部
17,27:カバー材
17a,27a:カバー材の前面部
17b:カバー材の係合部
17c:カバー材の傾斜部
27b,27c:カバー材の側壁部
28,28a,28b,28c:ねじ
29,29a,29b:パッキン材
31:天井材としてのパネル材
311:天井パネル材本体
31a:断熱材
31b:鋼板
311c:角部
312:L型金具
312a:折曲部
312b:金具本体部
312c:延長部
32:壁材としてのパネル材
32a:断熱材
32b:鋼板
33:連結部材
33a: 連結部材の支持部
33b: 連結部材の第1接続部
33c:連結部材の第2接続部
33d:連結部材の溝部
33e:連結部材の凹部
Claims (3)
- 室内空間を画するドア枠材やパネル材などの画成材と、
上記画成材同士を連結する連結部材と、
上記画成材間の継ぎ目を覆うように該継ぎ目に沿って配置されて上記連結部材の表側に取り付けられた室内用の照明装置と、
該照明装置を上記連結部材に取り付けるための取付手段と、を備え、
上記連結部材は、上記画成材同士を連結したときに該画成材間に位置する支持部を有し、
上記照明装置は、該照明装置の光源を固定した台座を有し、
上記取付手段は、上記台座に形成された脚部と、上記支持部に形成されて該脚部を挟持する溝部と、から構成されていることを特徴とする、設備ユニット。
- 前記照明装置の光源は前記台座に密着することを特徴とする、請求項1に記載の設備ユニット。
- 前記台座と前記連結部材とが熱伝導性材料で形成されていることを特徴とする、請求項1又は2に記載の設備ユニット。
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