JP2017027793A - Led照明ユニット及びled照明装置 - Google Patents

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直輝 谷藤
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Abstract

【課題】LED基板が枠体で囲まれている場合でも、配光角が狭く制限されないようにすることが可能なLED照明ユニット及びLED照明装置を提供する。【解決手段】システム天井の向かい合う一対のTバーの間に取り付けられる器具本体に収容されるLED照明ユニット3であって、上下方向の一方の側に開口した第1の開口と、上下方向の他方の側に開口した第2の開口とを有する一体成型された枠体50と、枠体50の第1の開口を塞ぐヒートシンク110と、ヒートシンク110が第1の開口を塞いだ状態で、ヒートシンク110における枠体50の第2の開口側に配され、複数のLED素子が実装されたLED基板120と、を備える。枠体50は、出射光を反射する部材で構成されている。枠体50のうち、LED基板120の側を向く内側面は、互いに向かい合う内側面同士の間隔が第1の開口側から第2の開口側に向かうに従って広がるように傾斜している。【選択図】図21

Description

本発明は、LED(Light Emitting Diode:発光ダイオード)照明ユニット及びLED照明装置に関する。
近年、複雑化、多様化する各種建築物では、省施工性、快適性、経済性、安全性あるいはレイアウトの自由度といった観点から、システム天井が採用されることが多い。このシステム天井は、Tバーと呼ばれる金属製の骨組みを平面視で格子状に施設し、施設したTバーの上に天井仕上げ材を載せて施工するものである。例えば特許文献1、2には、このTバーに取り付けられる照明装置が記載されている。
特開2014−86356号公報 特許第3812034号公報
ところで、特許文献1の図2には、収容枠と、この収容枠に収容される2つの光源部とが記載されている。また、特許文献1の段落0021には、「各光源部は、LEDチップが基板に実装されたLEDモジュールを備え(いずれも不図示)、4つの側面部で囲まれた箱状をなす。すなわち、光源部は、平面視(前面視)が長方形状をなし、光源部の一面(前面)には、LEDチップからの光を透過し、発光面としての透光板を設けている。」ことが記載されている。
ここで、特許文献1では、光源部の内部構造の詳細は開示されていないが、上記のようにLEDモジュールの周囲が箱状の4つの側面部で囲まれていることから、LEDチップからの光が4つの側面部で遮られる可能性があり、光源部の配光角が狭く制限される可能性がある。
そこで、この発明はこのような事情に鑑みてなされたものであって、LED基板が枠体で囲まれている場合でも、配光角が狭く制限されないようにすることが可能なLED照明ユニット及びLED照明装置の提供を目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の一態様に係るLED照明ユニットは、複数本のTバーのうち少なくとも一部が互いに平行に配置されて構成されるシステム天井の、向かい合う一対の前記Tバーの間に取り付けられる器具本体に収容されるLED照明ユニットであって、上下方向の一方の側に開口した第1の開口と、前記上下方向の他方の側に開口した第2の開口とを有する一体成型された枠体と、前記枠体の第1の開口を塞ぐヒートシンクと、前記ヒートシンクが前記第1の開口を塞いだ状態で、前記ヒートシンクにおける前記枠体の前記第2の開口側に配され、複数のLED素子が実装されたLED基板と、を備え、前記枠体は、前記LED素子からの出射光を反射する部材で構成され、前記枠体のうち、前記LED基板の側を向く内側面は、互いに向かい合う前記内側面同士の間隔が前記第1の開口側から前記第2の開口側に向かうに従って広がるように傾斜している。
本発明の一態様によれば、LED基板が枠体で囲まれている場合でも、配光角が狭く制限されないようにすることが可能なLED照明ユニット及びLED照明装置を提供することができる。
本発明の実施形態に係るLED照明装置1の構成例を示す斜視図である。 LED照明装置1の構成例を示す平面図、正面図、底面図、左側面図、右側面図及び背面図である。 図2(a)に示す正面図をA−A’線で切断した拡大断面図である。 図2(a)に示す正面図をB−B’線で切断した拡大断面図である。 LED照明装置1の構成例を示す分解斜視図である。 LED照明装置1の構成例を示す分解斜視図である。 器具本体2の構成例を示す斜視図である。 器具本体2の構成例を示す平面図、正面図、底面図、左側面図、右側面図及び背面図である。 第2の側板12の構成例を示す斜視図である。 第2の側板12の構成例を示す平面図、正面図、底面図、左側面図、右側面図及び背面図である。 第4の側板14の構成例を示す斜視図である。 第4の側板14の構成例を示す平面図、正面図、底面図、左側面図、右側面図及び背面図である。 第2の側板12及び第4の側板14の取付方法を示す斜視図である。 ライト受け金具20の構成例を示す斜視図である。 ライト受け金具20の構成例を示す平面図、正面図、底面図、左側面図、右側面図及び背面図である。 Tバーフック30の構成例を示す斜視図である。 Tバーフック30の構成例を示す平面図、正面図、底面図、左側面図、右側面図及び背面図である。 ライト受け金具20とTバーフック30との固定方法を示す斜視図である。 LED照明ユニット3の構成例を示す斜視図である。 LED照明ユニット3の構成例を示す平面図、正面図、底面図、左側面図、右側面図及び背面図である。 LED照明ユニット3の構成例を示す分解斜視図である。 LED照明ユニット3の内部の構成例を示す斜視図である。 図20(a)に示す平面図をC−C’線で切断した拡大断面図である。 図20(a)に示す平面図をD−D’線で切断した拡大断面図である。 枠体50の構成例を示す斜視図である。 枠体50の構成例を示す平面図、正面図、底面図、左側面図、右側面図及び背面図である。 枠体50の内側面同士の間隔と支持面に対する角度とを模式的に示す図である。 ヒートシンク110の構成例を示す斜視図である。 LED基板120の構成例を示す斜視図である。 反射シート130の構成例を示す斜視図である。 固定部材80の構成例を示す斜視図と端面図である。 ストッパー部材85の構成例を示す斜視図である。 LED照明ユニット3の組立方法を示す斜視図である。 LED照明ユニット3の組立方法を示す斜視図である。 LED照明ユニット3の組立方法を示す斜視図である。 LED照明ユニット3の組立方法を示す斜視図である。 拡散部材70の変形例を示す模式図である。
以下、本発明を実施するための形態(以下、実施形態)について図面を用いて説明する。なお、本発明の実施形態は、本発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、構成部品の材質、形状、構造、配置等を下記のものに特定するものでない。本発明の技術的思想は、特許請求の範囲に記載された請求項が規定する技術的範囲内において、種々の変更を加えることができる。
<構成>
(1)LED照明装置
図1(a)及び(b)は、本発明の実施形態に係るLED照明装置1の構成例を示す斜視図である。詳しくは、図1(a)はTバー5に取り付けられたLED照明装置1の上面を上に向けて示す斜視図である。図1(b)は、LED照明装置1の下面側(発光面側)を上に向けて示す斜視図である。
なお、図1(a)及び(b)では、LED照明装置上下方向の上側をZ軸の矢印で示している。また、LED照明装置左右方向の左側をY軸の矢印で示している。また、LED照明装置前後方向の前側をX軸の矢印で示している。LED照明装置がTバー5に取り付けられた状態で、LED照明装置上下方向は鉛直方向と一致(又は、ほぼ一致)し、上下方向の上側は建物の天井側に相当し、上下方向の下側は建物の床側に相当する。また、LED照明装置がTバー5に取り付けられた状態で、LED照明装置左右方向及びLED照明装置前後方向はそれぞれ、鉛直方向と直交する水平方向と一致(又は、ほぼ一致)する。LED照明装置前後方向が、一対のTバーが向かい合う方向である。なお、以下の説明では、LED照明装置上下方向を「装置上下方向」と略称し、LED照明装置左右方向を「装置左右方向」と略称し、LED照明装置前後方向を「装置前後方向」と略称する。
図1に示すように、LED照明装置1は、複数本のTバー5のうち少なくとも一部が互いに平行に配置されて構成されるシステム天井の、向かい合う一対のTバー5の間に取り付けられて使用される装置である。
システム天井において、複数本のTバー5は例えば平面視で格子状に配置されており、格子状に配置された複数本のTバー5がリップ溝形鋼(Cチャンネル)のような横架材(図示せず)に懸架されている。横架材やTバー5のレイアウトについては、前述した特許文献2に詳述されているので、ここでは、その詳細な説明は省略する。但し、本発明では、複数のTバー5のうちの少なくとも一部が互いに平行に配置されていればよく、そのレイアウトは格子状に限定されるものではない。
図2(a)〜(f)は、LED照明装置1の構成例を示す平面図、正面図、底面図、左側面図、右側面図及び背面図である。また、図3は、図2(a)に示す正面図をA−A’線で切断した拡大断面図である。図4は、図2(a)に示す正面図をB−B’線で切断した拡大断面図である。図5及び図6は、LED照明装置1の構成例を示す分解斜視図である。詳しくは、図5はLED照明装置1の上面側を上に向けて示す分解斜視図であり、図6はLED照明装置1の下面側を上に向けて示す分解斜視図である。
図2〜図6に示すように、LED照明装置1は、向かい合う一対のTバー5の間に取り付けられる器具本体2と、この器具本体2に収容されるLED照明ユニット3と、を備える。
(2)器具本体
図7(a)及び(b)は、器具本体2の構成例を示す斜視図である。詳しくは、図7(a)は器具本体2の上面側(即ち、LED照明ユニット3を支持する支持面の裏側)を上に向けて示す斜視図である。また、図7(b)は、器具本体2の下面側(即ち、LED照明ユニット3を支持する支持面の側)を上に向けて示す斜視図である。図8(a)〜(f)は、器具本体2の構成例を示す平面図、正面図、底面図、左側面図、右側面図及び背面図である。
図7及び図8に示すように、器具本体2は、支持板10と、支持板10の周囲(外周)に配置された第1〜第4の側板11〜14と、第2の側板12及び第4の側板14にそれぞれ取り付けられるライト受け金具20と、第2の側板12及び第4の側板14にそれぞれ取り付けられるTバーフック30と、LED照明ユニット3を支持板10の支持面10aの側に取り付けるためのバネ金具40とを有する。バネ金具40は、バネ41と、バネ41を支持するバネ支持部42と、バネ41の弾性力によって支持面10a側へ押圧されるアーム部43とを有する。バネ支持部42は締結部材(例えば、ネジ又はリベット等)によって支持面10aに固定されている。また、器具本体2は、支持板10の支持面10aの側に取り付けられた電源端子台23と、調光端子台24とを有する。
(2.1)支持板、側板
支持板10の平面視による形状(以下、平面形状)は矩形である。この支持板10の4辺のうち、長手方向の2辺に沿って第1の側板11と第3の側板13とが配置され、長手方向と直交する短手方向の2辺に沿って第2の側板12と第4の側板14とが配置されている。第1〜第4の側板11〜14によって、支持板10の支持面10aが囲まれている。これにより、器具本体2の形状は、支持板10の支持面10aの上方が開口した箱状となっている。なお、支持板10の長手方向は、装置前後方向(X軸方向)である。
第1の側板11と第3の側板13は、支持板10と一体化している。例えば、支持板10の長手方向の両端部を折り曲げて第1の側板11及び第3の側板13としている。第1の側板11のうち、第2の側板12及び第4の側板14とそれぞれ隣接する両側部には、長手方向の外側へ突き出た爪部15が設けられている。同様に、第3の側板13のうち、第2の側板12及び第4の側板14とそれぞれ隣接する両側部には、長手方向の外側へ突き出た爪部16が設けられている。
また、第1の側板11のうち、器具本体2の開口側に位置する縁部11cは、器具本体2の外側へ折り曲げられている。同様に、第3の側板13のうち、器具本体2の開口側に位置する縁部13cも、器具本体2の外側へ折り曲げられている。これにより、第1の側板11と第3の側板13のそれぞれについて、剛性の向上が図られている。
一方、第2の側板12と第4の側板14は、支持板10とは別体に形成されている。
図9は、第2の側板12の構成例を示す斜視図である。図10(a)〜(f)は、第2の側板12の構成例を示す平面図、正面図、底面図、左側面図、右側面図及び背面図である。図9及び図10に示すように、第2の側板12は、支持板10の中央部側に面する内側面12aと外側面12bとの間を貫通する貫通穴18と、内側面12aと外側面12bとの間を貫通する挿通口19、21とが設けられている。貫通穴18は、ライト受け金具20とTバーフック30とを固定するネジを通すための穴である。ライト受け金具20とTバーフック30は、この貫通穴18を介して固定される。また、挿通口19は、Tバーフック30の後述する突出片313(図16参照)を挿通するためのスリット状の穴である。本実施形態では、挿通口19として、第1の挿通口19aと第2の挿通口19bとが設けられている。挿通口21は、前述の爪部15、16を挿通するためのスリット状の穴である。また、第2の側板12の底部にも、貫通穴31が設けられている。この貫通穴31は、第2の側板12を支持板10に固定する際にネジを通すための穴である。
また、第2の側板12のうち、器具本体2の開口側に位置する縁部12cは、器具本体2の外側へ折り曲げられている。これにより、第2の側板12の剛性の向上が図られている。
図11は、第4の側板14の構成例を示す斜視図である。図12(a)〜(f)は、第4の側板14の構成例を示す平面図、正面図、底面図、左側面図、右側面図及び背面図である。図11及び図12に示すように、第4の側板14は、支持板10の中央部側に面する内側面14aと、内側面14aの反対側(裏側)に位置する外側面14bとを有する。第4の側板14には、内側面14aと外側面14bとの間を貫通する貫通穴25〜27と、内側面14aと外側面14bとの間を貫通する挿通口22、28とが設けられている。貫通穴25は、ライト受け金具20とTバーフック30とを固定するネジを通すための穴である。貫通穴26は、電源端子台と外部の配線とを接続するための穴である。貫通穴27は、調光端子台と外部の配線とを接続するための穴である。挿通口28は、Tバーフック30の後述する突出片を挿通するためのスリット状の穴である。本実施形態では、挿通口28として、第1の挿通口28aと第2の挿通口28bとが設けられている。挿通口22は、前述の爪部15、16を挿通するためのスリット状の穴である。また、第4の側板14の底部にも、貫通穴34が設けられている。この貫通穴34は、第4の側板14を支持板10に固定する際にネジを通すための穴である。
また、第4の側板14のうち、器具本体2の開口側の縁部14cは、器具本体2の外側へ折り曲げられている。これにより、第4の側板14の剛性の向上が図られている。
図7に示したように、支持板10には、通気用の貫通穴(以下、通気口)29が設けられている。この通気口29は、支持板10の支持面10aとその裏側に位置する背面10bとの間を貫通する穴である。例えば、通気口29は複数設けられており、これら複数の通気口29は器具本体2の長手方向(即ち、装置前後方向)に沿って並んで配置されている。この通気口29を通って空気が流れることにより、LED照明ユニット3から生じる熱は、LED照明装置1の外部へ高効率に放散される。支持板10と第1〜第4の側板14は、例えば金属(一例として、ステンレス鋼)など、熱伝導性に優れた材料からなる。
(2.2)側板の取付方法
図13(a)及び(b)は、第2の側板12及び第4の側板14の取付方法を示す斜視図である。図13(a)に示すように、第2の側板12の内側面12aを支持板10の中央部側に向け、爪部15、16を挿通口21に通す。爪部15、16を挿通口21に通すことにより、支持板10に対して第2の側板12が位置決めされる。例えば、第2の側板12の底部に貫通穴31が設けられており、支持板10には貫通穴32が設けられている。上記の位置決めにより、これら貫通穴31、32が上下方向で重なる形となる。
次に、図13(b)に示すように、爪部15、16を第2の側板12の中央部側へ折り曲げる。その後、貫通穴31、32にネジ33を通して、第2の側板12を支持板10に固定する。これにより、第2の側板12の取付けが完了する。
同様の方法で、第4の側板14も支持板10に取り付ける。即ち、第4の側板14の内側面14aを支持板10の中央部側に向け、爪部15、16を挿通口22に通すにより、支持板10に対して第4の側板14が位置決めされる。次に、爪部15、16を第4の側板14の中央部側へ折り曲げる。その後、第4の側板14を支持板10にネジで固定する。これにより、第4の側板14の取付けが完了する。
(2.3)ライト受け金具
ライト受け金具20は、器具本体に対するLED照明ユニットの位置を決める、位置決め用の金具である。ライト受け金具20は、器具本体の第2の側板の内側面と、第4の側板の内側面とにそれぞれ配置される。
図14は、ライト受け金具20の構成例を示す斜視図である。図15(a)〜(f)は、ライト受け金具20の構成例を示す平面図、正面図、底面図、左側面図、右側面図及び背面図である。図14及び図15に示すように、ライト受け金具20は、ベース部211と、ライト受け部217とを有する。ベース部211は板状の部位である。ベース部211には、挿通口213と貫通穴215とが形成されている。挿通口213は、Tバーフック30の後述する突出片313(図16参照)を通すためのスリット状の切込みである。本実施形態では、挿通口213として、第1の挿通口213aと第2の挿通口213bとが設けられている。また、貫通穴215は、ライト受け金具20とTバーフック30とを固定するネジを通すための穴である。貫通穴215は、ベース部211の主面211aと、主面211aの裏側に位置する背面211bとの間を貫通している。貫通穴215の内側面には、ネジ溝が設けられている。
ライト受け金具20は、例えば金属板を予め設定した(以下、所定の)形状に型抜きし(又は、切削し)、これを折り曲げることで形成されており、ベース部211とライト受け部217とが一体化している。ライト受け部217は、金属板をベース部211となる部分に対して主面211a側に約90°折り曲げることで形成されている。
LED照明ユニット3を器具本体2に取り付ける場合は、図7に示したアーム部43を後述するバネ掛止具95(図21参照)に掛け止める。すると、LED照明ユニット3は、バネ41によって支持板10側へ押し当てられるとともに、ライト受け部217と接触して支持板10側への移動が制止される。これにより、LED照明ユニット3は、器具本体2内の所定の位置に収容される。
(2.4)Tバーフック
Tバーフック30は、Tバー5に係合するための金具である。Tバーフック30は、器具本体の第2の側板の外側面のうち、ライト受け金具20が配置される内側面の裏側の位置に配置される。また、Tバーフック30は、第4の側板の外側面のうち、ライト受け金具20が配置される内側面の裏側の位置にも配置される。つまり、Tバーフック30は、第2の側板(又は、第4の側板)を挟んでライト受け金具20と向かい合う位置に配置される。
図16は、Tバーフック30の構成例を示す斜視図である。図17(a)〜(f)は、Tバーフック30の構成例を示す平面図、正面図、底面図、左側面図、右側面図及び背面図である。
図16及び図17に示すように、Tバーフック30は、ベース部311と、突出片313と、係合部315とを有する。ベース部311は板状の部位である。ベース部311には、その主面311aと背面311bとの間を貫通する貫通穴317が設けられている。この貫通穴317は、締結部材を通すための穴である。また、本実施形態では、突出片313として、第1の突出片313aと第2の突出片313bとが設けられている。第1の突出片313aと第2の突出片313bは、ベース部311の装置左右方向の両側で、主面311a側へそれぞれ起立した状態で設けられている。
Tバーフック30は、例えば金属板を所定の形状に型抜きし(又は切削し)、これを折り曲げることで形成されており、ベース部311と突出片313と係合部315とが一体化している。突出片313は、金属板をベース部311となる部分に対して主面311a側に約90°折り曲げることで形成されている。また、係合部315は、金属板をベース部となる部分に対して折り曲げることで形成されている。
(2.5)ライト受け金具とTバーフックとの固定方法
図18は、ライト受け金具20とTバーフック30との固定方法を示す斜視図である。図18に示すように、まず、Tバーフック30を第2の側板12の外側面の側に配置する。次に、Tバーフック30の第1の突出片313aと第2の突出片313bとを、第2の側板12の第1の挿通口19aと第2の挿通口19bとにそれぞれ通す。次に、ライト受け金具20を器具本体2の支持面10aの側に近づける。そして、装置上下方向の下側から(図18では、図面上側から)ライト受け金具20の第1の挿通口213aに第1の突出片313aを入れ、第2の挿通口213bに第2の突出片313bを入れる。これにより、第2の側板12に対してライト受け金具20とTバーフック30とがそれぞれ位置決めされ、第2の側板12を挟んでライト受け金具20とTバーフック30とが互いに向かい合う形となる。また、この位置決めにより、ライト受け金具20の貫通穴215と、第2の側板12の貫通穴18と、Tバーフック30の貫通穴317(図16参照)とが、器具本体2の長手方向(即ち、装置前後方向)で重なる。その後、これら貫通穴215、18、317にネジ35を通す。これにより、第2の側板12を挟んで、ライト受け金具20とTバーフック30とが互いに固定される。
図示しないが、第4の側板の側におけるライト受け金具20とTバーフック30との固定方法も、上記した第2の側板12の側における固定方法と同様である。
(3)LED照明ユニット
図19は、LED照明ユニット3の構成例を示す斜視図である。図20は、LED照明ユニット3の構成例を示す平面図、正面図、底面図、左側面図、右側面図及び背面図である。図21は、LED照明ユニット3の構成例を示す分解斜視図である。図22は、LED照明ユニット3の内部の構成例を示す斜視図である。図22では、LED照明ユニット3の内部を示すために、拡散部材を省略して記載している。図23は、図20(a)に示す平面図をC−C’線で切断した拡大断面図である。図24は、図20(a)に示す平面図をD−D’線で切断した拡大断面図である。
図19〜図24に示すように、LED照明ユニット3は、第1の開口56及び第2の開口57を有する枠体50と、枠体50の内側に嵌め込まれる積層構造体60と、枠体50の第2の開口57側を塞ぐ拡散部材70と、拡散部材70を枠体50に固定する固定部材80と、を備える。積層構造体60と拡散部材70は、装置上下方向で向かい合った状態で、互いに離れて配置されている。また、LED照明ユニット3は、枠体50に取り付けられて拡散部材70の脱落を防止するストッパー部材85と、積層構造体60のうち拡散部材70と向かい合う面の反対側(即ち、背面側)に取り付けられる電源ボックス90と、積層構造体60の背面側に取り付けられるバネ掛止具95と、を備える。LED照明装置1を天井に取り付けると、枠体の第1の開口56は鉛直方向の上側に位置し、枠体の第2の開口57は鉛直方向の下側に位置する。
積層構造体60は、枠体50の第1の開口56を塞ぐヒートシンク110と、ヒートシンクの第2の開口57側に配置されるLED基板120と、LED基板120の第2の開口57側に配置される反射シート130と、を有する。
(3.1)枠体
図25は、枠体50の構成例を示す斜視図である。図26は、枠体50の構成例を示す平面図、正面図、底面図、左側面図、右側面図及び背面図である。
図25及び図26に示すように、枠体50は、装置上下方向の一方の側に全面が開口した第1の開口56と、装置上下方向の他方の側に全面が開口した第2の開口57とを有する。枠体50の外周の平面形状は矩形であり、矩形の長手方向(即ち、装置前後方向)に沿う第1の側部51及び第3の側部53と、矩形の短手方向(即ち、装置左右方向)に沿う第2の側部52及び第4の側部54と、を有する。枠体50は、例えば金型を用いた射出成型技術で一体成型されており、第1〜第4の側部51〜54は一体化している。
この枠体50は、枠体50の内側(即ち、LED基板の側)を向く内側面と、内側面の裏側に位置する外側面とを含む。例えば、枠体50のうち、第1の側部51は、第1の内側面51aと、第1の内側面51aの裏側に位置する第1の外側面51bとを含む。第2の側部52は、第2の内側面52aと、第2の内側面52aの裏側に位置する第2の外側面52bとを含む。第3の側部53は、第3の内側面53aと、第3の内側面53aの裏側に位置する第3の外側面53bとを含む。第4の側部54は、第4の内側面54aと、第4の内側面54aの裏側に位置する第4の外側面54bとを含む。
ここで、枠体50は、LED素子からの出射光を反射する部材で構成されており、例えば出射光を反射する樹脂で一体成型されている。これにより、枠体50の内側面はそれぞれ反射板となっている。例えば、枠体50の内側面である、第1の内側面51a、第2の内側面52a、第3の内側面53a及び第4の内側面54aは、それぞれ反射板となっている。また、第2の側部52の外側面52bには、第2の側部52にストッパー部材85を取り付ける際にネジを通すための開口部87が設けられている。
図27(a)及び(b)は、枠体50の内側面同士の間隔と支持面に対する角度とを模式的に示す図である。枠体50の内側(即ち、LED基板の側)を向く内側面は、互いに向かい合う内側面同士の間隔が第1の開口56側から第2の開口57側に向かうに従って広がるように傾斜している。例えば、図27(a)に示すように、第1の内側面51aと第3の内側面53aとの間隔L1は、第1の開口56側から第2の開口57側に向かうに従って広がっている。同様に、第2の内側面52aと第4の内側面54aとの間隔L2も、第1の開口56側から第2の開口57側に向かうに従って広がっている。
また、LED照明ユニット3を支持する支持面10aに対する内側面の角度と、支持面10aに対する外側面の角度は互いに異なる。例えば、支持面10aに対する第1の内側面51aの角度をθ1Aとし、支持面10aに対する第1の外側面51bの角度をθ1Bとしたとき、θ1Aとθ1Bは互いに異なる角度となっている(θ1A≠θ1B)。支持面10aに対する第2の内側面52aの角度をθ2Aとし、支持面10aに対する第2の外側面52bの角度をθ2Bとしたとき、θ2Aとθ2Bは互いに異なる角度となっている(θ2A≠θ2B)。支持面10aに対する第3の内側面53aの角度をθ3Aとし、支持面10aに対する第3の外側面53bの角度をθ3Bとしたとき、θ3Aとθ3Bは互いに異なる角度となっている(θ3A≠θ3B)。支持面10aに対する第4の内側面54aの角度をθ4Aとし、支持面10aに対する第4の外側面54bの角度をθ4Bとしたとき、θ4Aとθ4Bは互いに異なる角度となっている(θ4A≠θ4B)。
本実施形態では、例えば、θ1A>θ1B、θ2A>θ2B、θ3A>θ3B、θ4A>θ4Bとなっている。また、θ1A=θ3A、θ2A=θ4A、且つ、θ1B=θ3B、θ2B=θ4B、となっていてもよい。θ1A=θ2A=θ3A=θ4A、且つ、θ1B=θ2B=θ3B=θ4B、となっていてもよい。
図25に戻って、枠体50の内側面と外側面との間に空洞部58が設けられている。そして、この空洞部58内に内側面と前記外側面とを連結する連結片59が設けられている。これにより、枠体50に求められる剛性を確保しつつ、その軽量化と、材料コストの低減とが図られている。
また、この枠体50は、枠体50の内側を向く内側面から内側へ突き出た複数の突出片55を有する。積層構造体60は、枠体50の内側のうち、複数の突出片55と第1の開口56との間に嵌め込まれる。この嵌め込まれた積層構造体60は、複数の突出片55と接触することによって、第2の開口57の側への移動が制止される。突出片55は、枠体50と一体に形成された第1の突出片55aと、枠体50とは一体に形成され、且つ上下方向に貫通穴を有する第2の突出片55bとを含む。第2の突出片55にネジを通すことによって、枠体50はヒートシンク110に固定される。
また、第1の側部51の第2の開口57側の縁部には、枠体50の外側へ突き出た第1の突縁部151が設けられている。同様に、第3の側部53の第2の開口57側の縁部には、枠体50の外側へ突き出た第2の突縁部152が設けられている。これら突縁部151、152に、固定部材80の後述する溝部がそれぞれ嵌め込まれる。また、第1の突縁部151の長手方向の端部であって第4の側部54に近い側の端部と、第2の突縁部152の長手方向の端部であって第4の側部54に近い側の端部とに、固定部材80の脱落を防ぐための衝止部155が設けられている。
なお、本実施形態において、突出片55を含む枠体50の色は、反射シート130と同一系統の色(例えば、白色系の色)であることが好ましい。
(3.2)ヒートシンク
図28は、ヒートシンク110の構成例を示す斜視図である。図28に示すように、ヒートシンク110は、LED基板120や電源ボックス90等が取り付けられる支持部111と、支持部111の周囲に位置する側部113とを有する。支持部111は、主面111aと背面111bとを有し、平面形状は一方向に細長い矩形である。また、側部113は、背面111b側で起立している。ヒートシンク110は、例えば金属(一例として、ステンレス鋼)など、熱伝導性に優れた材料からなる。
ヒートシンク110には、支持部111の主面111aと背面111bとの間を貫通する貫通穴115が設けられている。この貫通穴115は、主面111a側のLED基板と背面111b側の電源ボックスとを接続する配線を通すための穴である。また、ヒートシンク110には、主面111aと背面111bとの間を貫通する貫通穴116が設けられている。この貫通穴116にネジを通すことによって、支持部111の主面111a側にLED基板や反射シートを固定したり、支持部111の背面111b側に電源ボックスやバネ掛止具を固定したり、支持部111に枠体50を固定したりすることが可能である。
なお、電源ボックス90(例えば、図21参照)は、その内部にLED点灯回路(即ち、電源回路)を収納する筐体である。電源ボックスは、プラスチック、金属(一例として、ステンレス鋼又はアルミニウム)などの材料からなり、その外観形状は一方向に長く延びた形状である。LED点灯回路は、例えば、電源端子台23(例えば、図7参照)を介して外部から供給される交流電力を直流に変換し、その出力(即ち、直流電力)をLED基板120に供給する。
(3.3)LED基板
図29は、LED基板120の構成例を示す斜視図である。図29に示すように、LED基板120の平面形状は一方向に細長い矩形状である。LED基板120は、基板121と、基板121の主面側に実装された複数のLED素子123と、複数のLED素子123間を接続する導電層(図示せず)と、導電層を覆って保護する保護層(図示せず)と、導電層に接続するコネクタ端子(図示せず)と、を有する。
LED素子123は、例えば半導体を用いたpn接合を有し、pn接合の順方向にバイアスが加えられて電流が流れると、電子と正孔とが再結合して光を放出する素子である。LED素子123が発光する色は特に制限されず、例えば昼白色でもよいし、電球色でもよい。
導電層は、LED基板120の基材上に形成されている。例えば、基材はFR−4又はCEM−3であり、導電層は銅(Cu)からなる。導電層にLED素子123が取り付けられることにより、複数のLED素子123間が接続される。保護層は絶縁性であり、その色は反射シート130と同一系統の色(例えば、白色系の色)であることが好ましい。コネクタ端子は、例えば、LED基板120へ電流を入力するための入力用端子と、LED基板120から電流を出力するための出力用端子とを有する。LED基板120は、例えばネジ等によって、ヒートシンク110の主面側に固定されている。
なお、本実施形態では、図21に示したように、LED照明ユニット3は2枚のLED基板120を有する。これら2枚のLED基板120は、ヒートシンク110の主面111a上で互いに離れて配置されている。
(3.4)反射シート
図30は、反射シート130の構成例を示す斜視図である。
図30に示すように、反射シート130は、基材131と、基材131に設けられた第1の貫通穴133と、基材131に設けられた第2の貫通穴135と、を有する。第1の貫通穴133と第2の貫通穴135はそれぞれ、基材131の主面131aと、主面131aの裏側に位置する背面131bとの間を貫通する穴である。反射シート130をLED基板の上に載せられると、第1の貫通穴133からLED基板のLED素子が露出するようになっている。また、第2の貫通穴135は、後述の押さえ部材を配置するための穴である。
反射シート130は、LED素子からの出射光を反射する材質で構成されており、例えばポリエチレンテレフタラート(PET)又はポリプロピレン(PP)である。また、反射シート130の色は例えば白色系であり、光沢を有する。なお、反射シート130の材質、表面の色及び光沢の有無に特に制限はないが、光の反射率が高いものを用いることによって、LED照明装置1の光束を高めることができる。
(3.5)拡散部材
図21等に示した拡散部材70は、LED素子からの出射光を拡散させつつ透過する部材で構成されている。図21に示したように、拡散部材70は、例えば平面形状が矩形の板(即ち、拡散板)である。拡散部材70は、例えば樹脂からなり、金型を用いた射出成型技術で形成される。
(3.6)固定部材
図31(a)及び(b)は、固定部材80の構成例を示す斜視図と端面図である。
固定部材80は、枠体50の外側から拡散部材70を枠体50に固定する部材であり、拡散部材70の長手方向に沿う側部に取り付けられる。図31に示すように、固定部材80は、一方向に長い長尺状の部材である。固定部材80は、一方向に延設された溝部81と、一方向に延設された押さえ部83とを有する。溝部81には、枠体の突縁部が嵌め込まれる。また、押さえ部83は、拡散部材の長手方向の側部を、枠体の側に押さえて固定する部位である。拡散部材70は例えば樹脂からなり、金型を用いた射出成型技術で形成される。
LED照明装置1は、図31に示す固定部材80を一対(即ち、2本)備える。一対の固定部材80は、互いに同一の形状で同一の大きさを有し、同一の材料で構成されている。図19に示したように、一対の固定部材80は、拡散部材70の長手方向の両側部にそれぞれ取り付けられる。
(3.7)ストッパー部材
図32は、ストッパー部材85の構成例を示す斜視図である。図32に示すように、ストッパー部材85には、主面85aと背面85bとの間を貫通する貫通穴86が設けられている。ストッパー部材85の平面形状は矩形であり、その長手方向の長さは枠体50の短手方向の長さよりも若干長い程度である。
(4)LED照明ユニットの組立方法
図33〜図36は、LED照明ユニット3の組立方法を示す斜視図である。詳しくは、図33は、積層構造体60の組立方法を示す図である。図34は、ヒートシンク110に対する枠体50の取付方法を示す図である。図35(a)及び(b)は、枠体50に対する拡散部材70の取付方法を示す図である。図36は、枠体50に対するストッパー部材85の取付方法を示す図である。
(4.1)積層構造体の組立方法
図33(a)に示すように、まず、ヒートシンク110と、LED基板120と、反射シート130とを用意する。次に、ヒートシンク110の主面111a上にLED基板120を配置する。ここでは、ヒートシンク110の主面111a上に、2枚のLED基板120を互いに離して配置する。次に、2枚のLED基板120上に反射シート130を配置する。ここでは、互いには離れて配置された2枚のLED基板120と、ヒートシンク110の主面であってLED基板120下から露出している領域とを連続して覆うように、1枚の反射シート130を配置する。
次に、図33(b)に示すように、例えば樹脂製の押さえ部材137と、ネジ139とを用意する。押さえ部材137の色は、反射シート130と同一系統の色(例えば、白色系の色)であることが好ましい。次に、反射シート130の第2の貫通穴135と重なる位置に押さえ部材137を配置し、第2の貫通穴135に押さえ部材137を嵌め込む。これにより、反射シート130に対して押さえ部材137は位置決めされ、押さえ部材137の周辺部は第2の貫通穴135からはみ出して反射シート130を覆う形となる。
その後、押さえ部材137にネジ139を通す。これにより、反射シート130とその直下の2枚のLED基板120は、押さえ部材137に押し当てられてヒートシンク110の主面111a側へ固定される。このような方法で、積層構造体60を組み立てる。
なお、図21に示した電源ボックス90とバネ掛止具95は、図33に示す工程よりも前の工程でヒートシンク110の背面側に取り付けておいてもよいし、図33に示す工程より後の工程でヒートシンク110の背面側に取り付けてもよい。
(4.2)枠体の取付方法
図34に示すように、枠体50と積層構造体60とネジ141とを用意する。そして、積層構造体60の反射シート130と、枠体50の第1の開口56とを対向させ、第1の開口56の側から枠体50の内側に積層構造体60を嵌め込んで、第1の開口56をヒートシンク110で覆う。次に、図34の矢印で示すように、枠体50の第2の突出片55が有する貫通穴にネジ141を通して、枠体50と積層構造体60とをネジ141で固定する。
このような方法で、枠体50を積層構造体60に取り付ける。枠体50を積層構造体60に取り付けると、枠体50の第1の開口56はヒートシンク110で塞がれ、LED基板と反射シート130は枠体50の内側面で囲まれた状態となる。
(4.3)拡散部材の取付方法
図35(a)に示すように、積層構造体60と、拡散部材70と、一対の固定部材80と、スポンジシート140とを用意する。以下、一対の固定部材80のうち、一方を第1の固定部材80Aと称し、他方を第2の固定部材80Bと称する。また、スポンジシート140は、枠型のスポンジである。まず、枠体50の第2の開口57側にスポンジシート140を介して拡散部材70を配置する。枠体50と拡散部材70との間にスポンジシート140を配置して、枠体50と拡散部材70との間に隙間が生じないようにすることで、隙間から枠体50の内側に虫等が入り込むことを防ぐことができる。
上記のように拡散部材70を配置することで、拡散部材70の長手方向(即ち、装置前後方向)の両側部のうちの一方と、スポンジシート140と、枠体50の第1の側部51とが装置上下方向で重なる形となる。また、上記のように拡散部材70を配置することで、拡散部材70の長手方向の両側部のうちの他方と、スポンジシート140と、枠体50の第3の側部53とが上下方向で重なる形となる。
次に、図32(b)に示すように、第2の固定部材80Bの溝部81を、枠体50の第2の側部52の側から、第2の突縁部153に嵌め込む。そして、第2の固定部材80Bを、枠体50に対して相対的にスライドさせ、衝止部155に接触させる。これにより、第2の固定部材80Bは、枠体50の第3の側部53に固定される。第3の突縁部153は、溝部81の開口縁部に係止されるため、第3の側部53から外側(即ち、装置本体左右方向の左側)への脱落が防止される。また、拡散部材70は、第1の固定部材80の押さえ部83によって、枠体50の第3の側部53に押し当てられる。
同様に、第1の固定部材80Aの溝部81を、枠体50の第2の側部52の側から、第1の突縁部151に嵌め込む。そして、第1の固定部材80Aを、枠体50に対して相対的にスライドさせ、衝止部155に接触させる。これにより、第1の固定部材80Aは、枠体50の第1の側部51に固定される。第1の突縁部151は、固定部材80の溝部81の開口縁部に係止されるため、第1の側板から外側(即ち、装置本体左右方向の右側)への脱落が防止される。また、拡散部材70は、第1の固定部材80の押さえ部83によって、枠体50の第1の側部51に押し当てられる。
次に、図36に示すように、ストッパー部材85を枠体50の第2の側部52に外側から取り付ける。この取付けは、ストッパー部材85の貫通穴86と、第2の側部52の開口部87とにネジ88を通すことで行う。これにより、第1の固定部材80A及び第2の固定部材80Bは、ストッパー部材85と衝止部155とによって枠体50の長手方向(即ち、装置前後方向)の両側からそれぞれ挟まれた形となる。したがって、第1の固定部材80A及び第2の固定部材80Bが、枠体50や拡散部材70から外れることを防止することができる。このような方法で、拡散部材70を枠体50に取り付ける。
<実施形態の効果>
本発明の実施形態は、以下の効果を奏する。
(1)Tバー5と係合する係合部315を含むTバーフック30は、第2の側板12(又は、第4の側板14)に直接固定されるのではなく、第2の側板12(又は、第4の側板14)に設けられた貫通穴を介して、ライト受け金具20に固定される。これにより、器具本体2をTバー5に取り付ける際に、第2の側板12(又は、第4の側板14)に対するTバーフック30の取付位置を装置前後方向(即ち、X軸方向)に微調整することができる。したがって、かりに、向かい合う一対のTバー5の格子の間隔が設計値よりも広いような場合でも、Tバーフック30の取付位置を装置前後方向に微調整してその係合部315をTバー5に係合させることが可能である。
このように、Tバー5の施工寸法に誤差が生じている場合でも、その誤差に応じてTバーフック30の取付位置を装置前後方向に微調整することができるので、器具本体2をTバー5に容易に取り付けることができる。
(2)また、ライト受け金具20及びTバーフック30には、第2の側板12(又は、第4の側板14)の貫通穴と重なる位置に、貫通穴215、317がそれぞれ設けられている。Tバーフック30側からライト受け金具20側にかけて穴にネジ35を通すことによって、第2の側板12(又は、第4の側板14)を挟んでライト受け金具20とTバーフック30とが互いに固定されるようになっている。
この構造により、器具本体2をTバー5に取り付ける際に、当初はネジ35を緩めておき、Tバー5にTバーフック30の係合部315を係合させた後でネジ35を締めることができる。ネジ35を緩めておくことにより、第2の側板12(又は、第4の側板14)に対してTバーフック30を装置前後方向に動かすことができるので、Tバーフック30のTバー5への係合を容易に行うことができる。
(3)また、Tバーフック30には突出片313が設けられており、ライト受け金具20には突出片を挿通するための挿通口213が設けられている。これにより、Tバーフック30を第2の側板12(又は、第4の側板14)に取り付ける際に、ネジ35を中心にTバーフック30が回転しないように、ライト受け金具20で仮止めすることができる。
(4)LED照明ユニット3は、枠体50の内側に嵌め込まれる積層構造体60を備える。この積層構造体60は、枠体50の第1の開口56を塞ぐヒートシンク110と、ヒートシンク110の第2の開口57側に配置されるLED基板120と、LED基板120の第2の開口57側に配置される反射シート130と、を有する。この積層構造体60を用いてLED照明ユニット3を組み立てる際は、枠体50の第1の開口56と反射シート130とを対向させ、第1の開口56の側から枠体50の内側に積層構造体60を嵌め込んで第1の開口56をヒートシンク110で覆う。
第1の開口56の側から枠体50の内側に積層構造体60を嵌め込むことで、枠体50の取付位置を位置決めすることができる。また、この嵌め込む工程は、積層構造体60ではなく枠体50をハンドリングすることで実行できるので、作業が容易である。したがって、LED照明ユニット3の組み立てが容易であり、LED照明ユニット3の製造コストを低減することが可能である。
(5)また、第1の開口56の側から積層構造体60を嵌め込むため、第2の開口57の側から嵌め込む場合と比べて、枠体50の内側面(即ち、反射板)が積層構造体60と接触することを防ぐことができる。これにより、反射板の傷付きを防ぐことができる。
(6)また、枠体50の内側面を反射板として用いるため、別途に反射板を用意する必要がない。これにより、LED照明ユニットを構成する部品の点数を削減できるので、LED照明ユニットの製造コストを低減することができる。
(7)また、反射シート130と、反射板(即ち、枠体50の内側面)及び突出片55は、第2の開口57側から見て同一系統の色である。これにより、反射シート130、反射板及び突出片55に視覚的に一体感のある(統一感のある)反射部材として用いることができる。
(8)支持板10の支持面10aに対する、枠体50の内側面の角度と、この内側面の裏側に位置する外側面の角度は互いに異なる。これにより、枠体50の内側面と外側面とに互いに異なる機能を持たせることができる。例えば、外側面については、器具本体2の通気用の貫通穴(即ち、通気口)29が隠れるように外側面の角度を設定することで、通気口29を隠す遮蔽板として機能させることができる。したがって、器具本体2とLED照明ユニット2との間の隙間に設備プレートを配置しなくても、この隙間から天井裏を見えないようにすることが可能である。また、内側面については、LED素子123からの出射光を反射する反射板として機能させることができる。
(9)また、枠体50の内側面と外側面との間に空洞部58が設けられている。そして、この空洞部58内に、内側面と外側面とを連結する連結片59が設けられている。これにより、枠体50に求められる剛性を連結片59で確保しつつ、枠体50を軽量化することができる。また、軽量化に伴い、材料コストの低減が可能である。
(10)枠体50の内側面は、第1の開口56側から第2の開口57側に向けて(即ち、出射光を照射する方向に向けて)広がるように傾斜している。これにより、LED基板120の周囲に枠体50が存在しても、配光角が狭くならないにすることができる。
(11)枠体50の第2の開口57を塞ぐ拡散部材70を、枠体50の外側から枠体50に固定する固定部材80を備える。拡散部材70の平面視による形状は矩形である。固定部材80は、拡散部材70の長手方向(即ち、装置前後方向)に沿う側部に取り付けられる。固定部材80は拡散部材70の短手方向(即ち、装置左右方向)に沿う側部には取り付けられないので、拡散部材を枠体50に容易に取り付けることができる。また、固定部材80は拡散部材70の短手方向に沿う側部には取り付けられないので、この短手方向に沿う側部から固定部材に遮られることなく、出射光を取り出すことができる。
(12)また、固定部材80の溝部81に枠体50の第1の側部(又は、第3の側部)が嵌め込まれると、第1の側部(又は、第3の側部)の突縁部が溝部81の開口縁部に係止される。これにより、枠体50から装置左右方向の外側へ固定部材80が外れないようにすることができる。
(13)また、第2の側部52にストッパー部材85を取り付けることによって、固定部材80が装置前後方向へ移動しないようにすることができる。
<変形例>
図37は、拡散部材70の変形例を示す模式図である。図37に示すように、拡散部材70は、LED素子からの出射光を透過する部材で構成された光透過板71と、出射光を拡散させつつ透過する部材で構成された拡散シート72と、を有していてもよい。拡散シート72は、光透過板71のLED基板と向かい合う第1の面、又は、この第1の面の裏側の第2の面の少なくとも一方に配置されてもよい。図37は、拡散シート72が光透過板71の第2の面側に配置されている場合を例示している。このような構成であっても、上記の実施形態と同様、固定部材80を用いて、光透過板71及び拡散シート72を枠体50に固定することができる。
なお、拡散シート72としは、配光角を広げるシート、配光角を狭めるシート、光源粒感を目立たなくするシート、配光方向をシフトさせるシートする(例えば、配光方向を右寄りにシフトさせるシート)、目視で煌めき感を感じさせるシート、消灯時に鏡面となるシートなどが例示される。
<その他>
本発明の技術的思想は、以上に記載した実施形態や変形例に特定されるものではない。当業者の知識に基づいて実施形態や変形例に設計の変更等を加えてもよく、また、実施形態や変形例を任意に組み合わせてもよく、そのような変更が加えられた態様も本発明の技術的思想に含まれる。
1 LED照明装置
2 器具本体
3 照明ユニット
5 バー
10a 支持面
10 支持板
10a 支持面
10b 背面
11 第1の側板
11c (第1の側板の)縁部
12 第2の側板
12a (第2の側板の)内側面
12b (第2の側板の)外側面
12c (第2の側板の)縁部
13 第3の側板
13c(第3の側板の)縁部
14 第4の側板
14a (第4の側板の)内側面
14b (第4の側板の)外側面
14c (第4の側板の)縁部
15、16 爪部
18、25〜27、31、32、34、86、115、116、133、135、215、317 貫通穴
19、21、22、28、213 挿通口
19a、28a、213a 第1の挿通口
19b、28b、213b 第2の挿通口
20 ライト受け金具20
23 電源端子台
24 調光端子台
29 通気口
30 バーフック
33、35、88、139、141 ネジ
40 バネ金具
41 バネ
42 バネ支持部
43 アーム部
50 枠体
51 第1の側部
51a (第1の側部の)内側面
51b(第1の側部の)外側面
52 第2の側部
52a (第2の側部の)内側面
52b (第2の側部の)外側面
53 第3の側部
53a(第3の側部の)内側面
53b (第3の側部の)外側面
54 第4の側部
54a (第4の側部の)内側面
54b (第4の側部の)外側面
55 突出片
55a 第1の突出片
55b 第2の突出片
56 第1の開口
57 第2の開口
58 空洞部
59 連結片
60 積層構造体
70 拡散部材
71 光透過板
72 拡散シート
80 固定部材
80A 第1の固定部材
80B 第2の固定部材
81 溝部
83 押さえ部
85 ストッパー部材
85a、111a、131a、211a、311a 主面
85b、111b、131b、211b、311b 背面
87 開口部
90 電源ボックス
95 バネ掛止具
110 ヒートシンク
111 支持部
113 (支持部の)側部
120 LED基板
121 基板
123 LED素子
130 反射シート
131 基材
137 押さえ部材
140 スポンジシート
151 (第1の側部の)突縁部
152 (第2の側部の)突縁部
153 突縁部
155 衝止部
211(ライト受け金具の)ベース部
217 ライト受け部
311 (Tバーフックの)ベース部
313 突出片
313a 第1の突出片
313b 第2の突出片
315 係合部
317 貫通穴

Claims (3)

  1. 複数本のTバーのうち少なくとも一部が互いに平行に配置されて構成されるシステム天井の、向かい合う一対の前記Tバーの間に取り付けられる器具本体に収容されるLED照明ユニットであって、
    上下方向の一方の側に開口した第1の開口と、前記上下方向の他方の側に開口した第2の開口とを有する一体成型された枠体と、
    前記枠体の第1の開口を塞ぐヒートシンクと、
    前記ヒートシンクが前記第1の開口を塞いだ状態で、前記ヒートシンクにおける前記枠体の前記第2の開口側に配され、複数のLED素子が実装されたLED基板と、を備え、
    前記枠体は、前記LED素子からの出射光を反射する部材で構成され、
    前記枠体のうち、前記LED基板の側を向く内側面は、互いに向かい合う前記内側面同士の間隔が前記第1の開口側から前記第2の開口側に向かうに従って広がるように傾斜している、LED照明ユニット。
  2. 前記枠体は、前記内側面と、前記内側面の裏側に位置する外側面と、を有し、
    前記内側面と前記外側面との間には空洞が設けられており、
    前記空洞内に、前記内側面と前記外側面とを連結する連結片が設けられている、請求項1に記載のLED照明ユニット。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のLED照明ユニットが前記器具本体に収容されたLED照明装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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