JP5408306B2 - 一方向クラッチ内蔵型プーリ装置 - Google Patents
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Description
(1) 回転軸が内嵌されるスリーブと、スリーブの径方向外側にスリーブと同心に配置されたプーリと、スリーブの外周面とプーリの内周面との間に設けられ、プーリとスリーブの一方が他方に対して所定の方向に相対回転する傾向となる場合のみ、プーリとスリーブとの間で回転力を伝達する一方向クラッチと、スリーブの外周面とプーリの内周面との間で一方向クラッチに対して軸方向に離間した位置に設けられ、プーリに加わるラジアル荷重を支承しつつプーリとスリーブとの相対回転を可能とするサポート軸受と、を備え、
一方向クラッチは、スリーブとプーリのうちの一方の部材と共に回転する保持器と、保持器に保持された複数の係合子と、複数の係合子を係合する方向に押圧するばねと、を備え、
保持器は、一対の円環部と、一対の円環部を連結する複数の柱部と、該保持器とは別体の前記ばねを挟持する、一対の円環部の内側面で各柱部と整合する部分に設けられた一対の端部側ばね保持部と各柱部の軸方向中央部に設けられた中央側ばね保持部とを備え、
ばねは、一対の端部側ばね保持部と中央側ばね保持部に挟持される基部と、基部の両側を屈曲部として基部に対して鋭角に折れ曲がった一対の押圧部を備える板ばねである一方向クラッチ内蔵型プーリ装置であって、
保持器は、一対の円環部の内側面で各柱部と整合する部分に、柱部と略等しい円周方向幅で円環部の外周面と略等しい高さを有する一対の剛性増加部を有しており、
前記一対の端部側ばね保持部は、前記一対の剛性増加部の軸方向内側に連続して形成されていることを特徴とする一方向クラッチ内蔵型プーリ装置。
(2) 前記保持器の柱部には、前記ばねの接触部の可動領域を避けるように切欠きが設けられていることを特徴とする(1)に記載の一方向クラッチ内蔵型プーリ装置。
(3) 前記ばねには、前記押圧部の前記係合子との接触部近傍に、前記屈曲部の径方向幅よりも狭くなるように切欠きが設けられていることを特徴とする(1)又は(2)に記載の一方向クラッチ内蔵型プーリ装置。
(4) 前記押圧部の切欠きは、前記屈曲部側から前記接触部に向けて径方向幅を徐々に小さくしたテーパ角度β、テーパ幅B´、テーパ長さCのテーパ状切欠きであり、
前記保持器の柱部の長さをL、前記中央側ばね保持部の軸方向寸法をA、前記保持器が高速回転時に遠心力で変形する最大変形量をB、最大変形量B時の変形角度αとすると、
α>β
α=tan−1{B/((L−A)/2)}
β=tan−1(B´/C)
であることを特徴する(3)に記載の一方向クラッチ内蔵型プーリ装置。
まず、図1〜3を参照して、本発明の第1実施形態について詳細に説明する。
図1に示すように、クラッチ内蔵型プーリ装置10は、オルタネータ等の補機の回転軸(図示せず)が螺合して内嵌されるスリーブ11と、スリーブ11の径方向外側にスリーブ11と同心に配設され、外周面にベルト溝12aが形成されたプーリ12とを備えている。ベルト溝12aには、エンジンのクランク軸に固定された駆動プーリ(図示せず)に懸架された駆動ベルト(図示せず)が掛け渡されている。
次に、図6及び図7を参照して、本発明の第2実施形態について詳細に説明する。なお、本実施形態は、一方向クラッチのばねの形状が第1実施形態と異なるのみであり、その他の部分については第1実施形態のものと同等であり、説明を省略或いは簡略化する。
その他の構成及び作用については、第1実施形態のものと同様である。
次に、図10〜図12を参照して、本発明の第3実施形態について詳細に説明する。なお、本実施形態は、第2実施形態の図9(b)に示されたばねの寸法形状を特徴とするものであり、同一部分については同一符号を付して、説明を省略或は簡略化する。
α>β ・・・(1)
α=tan−1(B/((L−A)/2)) ・・・(2)
β=tan−1(B´/C) ・・・(3)
tan−1(B/((L−A)/2)) > tan−1(B/C) ・・・(4)となり、2C>L−Aに設定される。なお、ばね40を端部側ばね保持部22のみで支持する場合には、A=0に設定される。
次に、図13及び図14を参照して、本発明の第4実施形態について詳細に説明する。なお、本実施形態は、一方向クラッチの保持器の形状を特徴とするものであり、ばねは、図17(b)に示した従来のものが適用されている。その他の部分については第1実施形態のものと同等であり、説明を省略或いは簡略化する。
次に、図16を参照して、本発明の第5実施形態について詳細に説明する。なお、本実施形態も、一方向クラッチの保持器の形状を特徴とするものであり、ばねは、図17(b)に示した従来のものが適用されている。その他の部分については第1実施形態のものと同等であり、説明を省略或いは簡略化する。
本実施形態では、一方向クラッチの内輪をスリーブ、一方向クラッチの外輪をプーリに圧入しているが、内輪をスリーブと、或いは外輪をプーリと一体に形成しても良い。
本実施形態では、クラッチ内蔵型プーリ装置はオルタネータの回転軸と従動プーリ間に装着されたが、スタータのプーリと回転軸間に装着されてもよく、この場合には、スリーブがプーリに対して所定方向に相対回転する傾向となる場合にのみ、スリーブとプーリとの間で回転力の伝達が自在となる。
11 スリーブ
12 プーリ
13 一方向クラッチ
14 サポート軸受
15 内輪
15a ランプ部
16 外輪
17 ローラ
18 保持器
19,40 ばね
21 柱部
21a 逃げ部
26,42 折曲部(最大応力が発生する部位)
27,43 押圧部
28,45 接触部
Claims (4)
- 回転軸が内嵌されるスリーブと、前記スリーブの径方向外側に該スリーブと同心に配置されたプーリと、前記スリーブの外周面と前記プーリの内周面との間に設けられ、前記プーリと前記スリーブの一方が他方に対して所定の方向に相対回転する傾向となる場合のみ、前記プーリと前記スリーブとの間で回転力を伝達する一方向クラッチと、前記スリーブの外周面と前記プーリの内周面との間で前記一方向クラッチに対して軸方向に離間した位置に設けられ、前記プーリに加わるラジアル荷重を支承しつつ前記プーリと前記スリーブとの相対回転を可能とするサポート軸受と、を備え、
前記一方向クラッチは、前記スリーブと前記プーリのうちの一方の部材と共に回転する保持器と、前記保持器に保持された複数の係合子と、前記複数の係合子を係合する方向に押圧するばねと、を備え、
前記保持器は、一対の円環部と、該一対の円環部を連結する複数の柱部と、該保持器とは別体の前記ばねを挟持する、該一対の円環部の内側面で各柱部と整合する部分に設けられた一対の端部側ばね保持部と各柱部の軸方向中央部に設けられた中央側ばね保持部とを備え、
前記ばねは、前記一対の端部側ばね保持部と前記中央側ばね保持部に挟持される基部と、該基部の両側を屈曲部として該基部に対して鋭角に折れ曲がった一対の押圧部を備える板ばねである一方向クラッチ内蔵型プーリ装置であって、
前記保持器は、前記一対の円環部の内側面で各柱部と整合する部分に、前記柱部と略等しい円周方向幅で前記円環部の外周面と略等しい高さを有する一対の剛性増加部を有しており、
前記一対の端部側ばね保持部は、前記一対の剛性増加部の軸方向内側に連続して形成されていることを特徴とする一方向クラッチ内蔵型プーリ装置。 - 前記保持器の柱部には、前記ばねの接触部の可動領域を避けるように切欠きが設けられていることを特徴とする請求項1に記載の一方向クラッチ内蔵型プーリ装置。
- 前記ばねには、前記押圧部の前記係合子との接触部近傍に、前記屈曲部の径方向幅よりも狭くなるように切欠きが設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の一方向クラッチ内蔵型プーリ装置。
- 前記押圧部の切欠きは、前記屈曲部側から前記接触部に向けて径方向幅を徐々に小さくしたテーパ角度β、テーパ幅B´、テーパ長さCのテーパ状切欠きであり、
前記保持器の柱部の長さをL、前記中央側ばね保持部の軸方向寸法をA、前記保持器が高速回転時に遠心力で変形する最大変形量をB、最大変形量B時の変形角度αとすると、
α>β
α=tan−1{B/((L−A)/2)}
β=tan−1(B´/C)
であることを特徴する請求項3に記載の一方向クラッチ内蔵型プーリ装置。
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JP2005360724 | 2005-12-14 | ||
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JP2005379114 | 2005-12-28 | ||
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