JP2007198498A - 一方向クラッチ内蔵型プーリ装置 - Google Patents

一方向クラッチ内蔵型プーリ装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ばねと保持器間の摩擦を低減してより良好なクラッチ性能を得ることができる一方向クラッチ内蔵型プーリ装置を提供する。
【解決手段】一方向クラッチ13の保持器18は、一対の円環部20と、一対の円環部20を連結する複数の柱部21と、を備え、柱部21は、その中央部21bの外径φBが円環部20との連結部21aの外径φAより小さくなるように形成される。
【選択図】図2

Description

本発明は、一方向クラッチ内蔵型プーリ装置に関し、より詳細には、エンジンのクランク軸の動力によって駆動されるオルタネータ等の補機類の入力軸や、エンジンのクランク軸に動力を与えるスタータモータの出力軸等に固定して用いられる一方向クラッチ内蔵型プーリ装置に関する。
従来、自動車の駆動用エンジンを駆動源として種々の補機が駆動されており、例えば自動車に必要な発電を行なうオルタネータを駆動する際には、一方向クラッチが組み込まれたクラッチ内蔵型プーリ装置を使用することが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
一方向クラッチは、内輪と外輪との間に楔空間を構成するように、内輪或いは外輪にカム面を有し、楔空間に配置されたローラの係脱によって、ロック状態とオーバーラン状態とを繰り返す。楔空間に配置される各ローラは、保持器に形成された複数のポケット内に収容されており、保持器に係止されたばねによって、楔作用を発揮する方向、即ちロック方向に弾性的に押圧される。
図6(a)に示すばね100は、基部101と、基部101の両側で基部101に対して折れ曲がった一対の押圧部102と、を有し、押圧部102の先端部でローラと当接する。また、図6(b)に示すばね100´は、基部101と、一対の押圧部102と、押圧部102の先端部で押圧部102に対して折れ曲がってローラと当接する一対の当接部103とを有する。
例えば、ばね100´は、図7に示すように、保持器110の柱部111から径方向外方に延びる中央側ばね保持部112と一対の端部側ばね保持部113とで係止されて、一対の円環部114(図では、一方の円環部のみを示す。)間に配置される。
特開平8−61433号公報
ところで、図7に示すように、一方向クラッチのオーバーラン状態においては、ばね100´はローラ120によって押圧されて屈曲するが、その際、屈曲するばね100´の押圧部102や当接部103が保持器110の柱部111と干渉する可能性がある。このため、ばね100´の保持器110との干渉を抑制し、ばね100´と保持器110間の摩擦を低減してより良好なクラッチ性能を得ることが求められている。
本発明は、前述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、ばねと保持器間の摩擦を低減してより良好なクラッチ性能を得ることができる一方向クラッチ内蔵型プーリ装置を提供することにある。
本発明の上記目的は、下記の構成により達成される。
(1) 回転軸が内嵌されるスリーブと、スリーブの径方向外側にスリーブと同心に配置されたプーリと、スリーブの外周面とプーリの内周面との間に設けられ、プーリとスリーブの一方が他方に対して所定の方向に相対回転する傾向となる場合のみ、プーリとスリーブとの間で回転力を伝達する一方向クラッチと、スリーブの外周面とプーリの内周面との間で一方向クラッチに対して軸方向に離間した位置に設けられ、プーリに加わるラジアル荷重を支承しつつプーリとスリーブとの相対回転を可能とするサポート軸受と、を備え、
一方向クラッチは、スリーブとプーリのうちの一方の部材と共に回転する保持器と、保持器に保持された複数の係合子と、複数の係合子を係合する方向に押圧するばねと、を備える一方向クラッチ内蔵型プーリ装置であって、
保持器は、一対の円環部と、一対の円環部を連結する複数の柱部と、を備え、柱部は、その中央部の外径が円環部との連結部の外径より小さくなるように形成されることを特徴とする一方向クラッチ内蔵型プーリ装置。
本発明の一方向クラッチ内蔵型プーリ装置によれば、保持器は、一対の円環部と、一対の円環部を連結する複数の柱部と、を備え、柱部は、その中央部の外径が円環部との連結部の外径より小さくなるように形成されるので、ばねが屈曲した際に、ばねの接触部が保持器と干渉するのを抑制し、ばねと保持器間の摩擦を低減してより良好なクラッチ性能を得ることができる。
以下、本発明の一実施形態に係る一方向クラッチ内蔵型プーリ装置について図面を参照して詳細に説明する。
図1〜3に示すように、本実施形態の一方向クラッチ内蔵型プーリ装置10は、オルタネータ等の補機の回転軸(図示せず)が螺合して内嵌されるスリーブ11と、スリーブ11の径方向外側にスリーブ11と同心に配設され、外周面にベルト溝12aが形成されたプーリ12とを備えている。ベルト溝12aには、エンジンのクランク軸に固定された駆動プーリ(図示せず)に懸架された駆動ベルト(図示せず)が掛け渡されている。
また、スリーブ11の軸方向中間部における外周面とプーリ12の軸方向中間部における内周面との間には、一方向クラッチ13が配置されており、一方向クラッチ13に対して軸方向に離間した位置となる、スリーブ11の軸方向両端部における外周面とプーリ12の軸方向両端部における内周面との間には、一対の転がり軸受14が配置されている。一方向クラッチ13は、プーリ12がスリーブ11に対して所定方向に相対回転する傾向となる場合のみ、プーリ12とスリーブ11との間で回転力を伝達する。転がり軸受14は、深溝玉軸受等が使用されており、プーリ12に加わるラジアル荷重を支承しつつ、スリーブ11とプーリ12とを相対回転を可能とする。
一方向クラッチ13は、スリーブ11の外周面に圧入固定される内輪15と、プーリ12の内周面に圧入固定される外輪16と、内輪15の外周面と外輪16の内周面との間に配置される係合子である複数のローラ17とを備える。内輪15の外周面は、複数のランプ部15aが円周方向に所定の間隔で形成されたカム面をなしており、ローラ17は外輪16の円筒面16aと各ランプ部15aとから形成される楔空間に回動自在に保持されている。
また、図1及び図2に示すように、一方向クラッチ13は、各ローラ17を個別に収容する複数のポケットを有する保持器18と、各ローラ17を楔空間の係合する方向に弾性的に押圧するばね19とを有している。
保持器18は、一対の円環部20と、一対の円環部20を連結する複数の柱部21とを備えている。一対の円環部20の内周面には、ランプ部15aの軸方向両端部と係合する凸部31が形成されており、保持器18は内輪15及びスリーブ11と共に一体に回転する。また、一対の円環部20の内側面で円周方向において各柱部21と整合する部分には、一対の端部側ばね保持部22が各柱部21の外周面側から径方向外方に突出する状態で形成されている。これに対して、各柱部21の軸方向中央部には、中央側ばね保持部23が各柱部21の外周面側から径方向外方に突出する状態で形成されている。
柱部21は、図3に示すように、円環部20との連結部21aから中央側ばね保持部23が設けられる中央部21bに向けて径方向内方に湾曲している。このため、柱部21は、中央部21bにおける外径φBが円環部20との連結部21bにおける外径φAより小さくなるように形成されている。
図2に示すように、ばね19は、板ばねからなり、長手方向中間部である基部25の両側を所定の位置で折り曲げることによって押圧部26を構成しており、押圧部26の先端部をさらに折り曲げてローラ17が接触する接触部27としている。これによりばね19は、接触部27で各ローラ17と接触して、各ローラ17をロック方向、即ち、ランプ部15aの溝の浅い側に向けて押圧している。
また、ばね19は、基部25を端部側ばね保持部22の円周方向一側面と、中央側ばね保持部23の円周方向他側面との間に挟持されて保持器18に支持されるが、基部25の中間部や接触部27は、湾曲された柱部21の中央部21bの上面から離れて位置される。
なお、連結部21aと中央部21bとの外径差(φA−φB)は、遠心力によって保持器18が外輪側に撓んだ場合にも、保持器18がばね19の接触部27と干渉することが防止される寸法を少なくとも有している。
このように構成された一方向クラッチ内蔵型プーリ装置10は、プーリ12の回転角速度が回転軸の回転角速度より速い場合、即ち、外輪16が内輪15に対して所定の方向に相対回転する傾向となる場合には、ローラ17が楔作用によって外輪16の円筒面と内輪15のランプ部15aとの間の楔空間に噛み込まれて、外輪16と内輪15との間で各ローラ17を介して回転力が伝達自在となる。これにより、プーリ12とスリーブ11とが相対回転不能(ロック状態)となり、エンジンの回転力が回転軸に伝達される。一方、プーリ12の回転角速度が回転軸の回転角速度より遅い場合には、ローラ17の噛み込みが解除されて、プーリ12とスリーブ11との相対回転が自在(オーバーラン状態)となる。
ここで、オーバーラン状態等、ローラ17が内輪15のランプ部15aの溝の深い側に位置する場合には、ばね19はローラ17によって押圧されて屈曲されるが、柱部21の中央部21bが径方向内方に湾曲しているので、ばね19のローラ17との接触部27は中央部21bから浮いた状態となり、保持器18の柱部21の表面と干渉することがなく、ばね19と保持器18間の摩擦を低減することができる。
従って、本実施形態の一方向クラッチ内蔵型プーリ装置10によれば、保持器18は、一対の円環部20と、一対の円環部20を連結する複数の柱部21と、を備え、柱部21は、その中央部21bの外径φBが円環部20との連結部21aの外径φAより小さくなるように形成されるので、ばね19が屈曲した際や保持器18が外輪側に撓んだ際にも、ばね19の接触部27と保持器18とが干渉するのが抑制され、ばね19と保持器18間の摩擦を低減してより良好なクラッチ性能を得ることができる。
なお、保持器の柱部21の形状は、本実施形態のものに限定されるものでなく、図4(a)〜(j)に示すように、柱部21の中央部21bの外径φBが円環部20との連結部21aの外径φAより小さくなるように形成されるようなものであればいずれの形状であってもよい。
具体的に、図4(a)に示すように、柱部21は、円環部20との連結部21aから端部側ばね保持部22の軸方向内端面が起立する軸方向位置21cまでを一様外径とし、この軸方向位置21cから中央部21bに向けて径方向内方に湾曲させてもよい。これにより、ばね19の基部25は、柱部21の端部側ばね保持部22近傍の上面にてより安定して保持される。
また、図4(b)に示すように、柱部21は、連結部21aから軸方向位置21cまでを径方向内方に傾斜させ、軸方向内端位置21cと中央部21bとを一様外径とするように形成してもよい。或いは、図4(c)に示すように、柱部21は、軸方向位置21cにて段差を持たせ、連結部21aと軸方向内端位置21cとの間を一様外径、中央部21bを含む軸方向内端位置21c間を連結部21aの外径より小径の一様外径としてもよい。
さらに、図4(c)〜(f)に示すように、柱部21の肉厚は一様でなくてもよく、柱部21の連結部21aでの剛性を向上させるように、連結部21a側において厚くするようにしてもよい。特に、図4(c)〜(f)の柱部21は、半径方向において略対称な断面形状を有している。
また、図4(g)〜(j)に示すように、柱部21の下面を一様内径とし、上面を図3及び図4(a)〜(c)に示した外径寸法を有した形状としてもよい。
尚、本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。
本実施形態では、外輪の内周面を円筒面、内輪の外周面をカム面としたが、外輪の内周面をカム面、内輪の外周面を円筒面とする構成であっても良い。
本実施形態では、一方向クラッチの内輪をスリーブ、一方向クラッチの外輪をプーリに圧入しているが、内輪をスリーブと、或いは外輪をプーリと一体に形成しても良い。
本実施形態では、クラッチ内蔵型プーリ装置はオルタネータの回転軸と従動プーリ間に装着されたが、スタータのプーリと回転軸間に装着されてもよく、この場合には、スリーブがプーリに対して所定方向に相対回転する傾向となる場合にのみ、スリーブとプーリとの間で回転力の伝達が自在となる。
本発明の一実施形態である一方向クラッチ内蔵型プーリ装置の縦断面図である。 図1の一方向クラッチの保持器とばねを示す斜視図である。 図1の一方向クラッチの保持器を示す断面図である。 本実施形態の一方向クラッチの変形例に係る保持器を示す断面図である。 従来の一方向クラッチのばねを示す斜視図である。 従来の一方向クラッチの保持器とばねを示す斜視図である。
符号の説明
10 一方向クラッチ内蔵型プーリ装置
11 スリーブ
12 プーリ
13 一方向クラッチ
14 サポート軸受
15 内輪
15a ランプ部
16 外輪
17 ローラ
18 保持器
19 ばね
21 柱部
21a 連結部
21b 中央部

Claims (1)

  1. 回転軸が内嵌されるスリーブと、前記スリーブの径方向外側に該スリーブと同心に配置されたプーリと、前記スリーブの外周面と前記プーリの内周面との間に設けられ、前記プーリと前記スリーブの一方が他方に対して所定の方向に相対回転する傾向となる場合のみ、前記プーリと前記スリーブとの間で回転力を伝達する一方向クラッチと、前記スリーブの外周面と前記プーリの内周面との間で前記一方向クラッチに対して軸方向に離間した位置に設けられ、前記プーリに加わるラジアル荷重を支承しつつ前記プーリと前記スリーブとの相対回転を可能とするサポート軸受と、を備え、
    前記一方向クラッチは、前記スリーブと前記プーリのうちの一方の部材と共に回転する保持器と、前記保持器に保持された複数の係合子と、前記複数の係合子を係合する方向に押圧するばねと、を備える一方向クラッチ内蔵型プーリ装置であって、
    前記保持器は、一対の円環部と、該一対の円環部を連結する複数の柱部と、を備え、前記柱部は、その中央部の外径が前記円環部との連結部の外径より小さくなるように形成されることを特徴とする一方向クラッチ内蔵型プーリ装置。
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