JP5407747B2 - 用紙加湿装置、用紙後処理装置及び画像形成システム - Google Patents

用紙加湿装置、用紙後処理装置及び画像形成システム Download PDF

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Description

本発明は、用紙に対して加湿を行う用紙加湿装置と、該用紙加湿装置を有する用紙後処理装置と、該用紙加湿装置を有する画像形成システムとに関する。
電子写真方式の画像形成装置の後処理装置として、用紙を加湿する用紙加湿装置が用いられている。
このような用紙加湿装置としては、様々な形態のものが提案されているが、特許文献1、2では、用紙に水を付与する一対の加湿ローラと、該加湿ローラに水を供給する給水ローラとを有する用紙加湿装置が開示されている。
特許文献1では、アイドリング時に、加湿ローラ間の圧着を解除している。
特開2007−58026号公報 特開2007−286151号公報
一対の加湿ローラ同士或いは加湿ローラと給水ローラとが圧着した状態が長時間続くとこれらローラのゴム層が変形する場合がある。また、用紙を加湿することなく、用紙に対する処理を行う加湿無し処理モードでは、加湿ローラが用紙を搬送するのみであり、用紙に対する加湿を行わない。
特許文献1、2に開示された用紙加湿装置では、ゴム層の変形を防止し、また、加湿無し処理を行うことができない。
即ち、特許文献1では、加湿ローラ同士間の圧着と加湿ローラと給水ローラとの間の圧着とが行われるのみで、解除を行っていない。
特許文献2では、加湿ローラ同士の解除を行っているが、給水ローラは常に加湿ローラに圧着している。
このために、特許文献1、2では、加湿ローラ及び給水ローラが停止した状態で圧着しており、ローラのゴム層が変形してしまう。また、特許文献2では、給水ローラが加湿ローラに圧着したままであるので、これらローラのゴム層が変形するとともに、加湿処理を行うことなく、用紙を搬送することができない。
本発明は、従来の用紙加湿装置におけるこのような問題を解決し、用紙加湿装置が組み込まれた装置の様々なモードでの動作を可能にする用紙加湿装置を提供するとともに、種々のモードで正常、且つ、円滑に作動する用紙後処理装置と、画像形成システムとを実現することを目的とする。
前記目的は下記の発明により達成される。
1.互いに接触してニップを形成し、該ニップを通過する画像形成された用紙を加湿する一対の加湿ローラと、該加湿ローラに水を供給する一対の給水ローラと、前記加湿ローラ間の圧着又解除及び前記加湿ローラと前記給水ローラとの間の圧着又解除を行う圧着解除機構と、該圧着解除機構を制御する制御部とを有し、
前記制御部は、少なくとも次の3つの状態を設定するように前記圧着解除機構を制御し、
(1)前記加湿ローラ間の圧着を解除し、前記加湿ローラと前記給水ローラとの間の圧着を解除した状態
(2)一対の前記加湿ローラを互いに圧着し、前記加湿ローラと前記給水ローラとを圧着した状態
(3)一対の前記加湿ローラを互いに圧着し、前記加湿ローラと前記給水ローラとの間の圧着を解除した状態
前記(3)の状態は、加湿することなく前記用紙を処理する加湿無しモードにおいて設定されることを特徴とする用紙加湿装置。
2.前記制御部は、待機モードにおいて、前記(1)の状態を設定するように前記圧着解除機構を制御することを特徴とする前記1に記載の用紙加湿装置。
3.前記制御部は、前記用紙を加湿する加湿モードにおいて、前記(2)の状態を設定するように前記圧着解除機構を制御することを特徴とする前記1又は前記2に記載の用紙加湿装置。
.前記圧着解除機構は、前記加湿ローラと前記給水ローラとを変位させるカムを有することを特徴とする前記1〜のいずれか1項に記載の用紙加湿装置。
.前記加湿モードにおいて、用紙間間隔が所定値以上のときは、前記制御部は前記加湿ローラ間の圧着を解除し、前記加湿ローラと前記給水ローラとの間の圧着を解除することを特徴とする前記3に記載の用紙加湿装置。
.前記加湿ローラの用紙搬送方向に関して、前記加湿ローラの下流に配置された除湿部を有することを特徴とする前記1〜のいずれか1項に記載の用紙加湿装置。
.前記1〜のいずれか1項に記載の用紙加湿装置を有することを特徴とする用紙後処理装置。
.用紙に画像を形成する画像形成部及び加熱定着により画像を定着する定着部を有する画像形成装置と、前記1〜のいずれか1項に記載の用紙加湿装置とを有することを特徴とする画像形成システム。
本発明においては、一対の加湿ローラと給水ローラとを、少なくとも次の3つの状態に設定する。
(1)前記加湿ローラ間の圧着を解除し、前記加湿ローラと前記給水ローラとの間の圧着を解除した状態
(2)一対の前記加湿ローラを互いに圧着し、前記加湿ローラと前記給水ローラとを圧着した状態
(3)一対の前記加湿ローラを互いに圧着し、前記加湿ローラと前記給水ローラとの間の圧着を解除した状態。
これにより、ローラを構成するゴム層の変形を防止するとともに、加湿無しの用紙処理等が可能となり、用紙加湿装置が組み込まれる用紙処理装置や画像形成システムの様々なモードが可能となる。
本発明の実施の形態に係る画像形成システムの全体を示す図である。 本発明の実施の形態に係る用紙後処理装置Bの全体を示す図である。 用紙加湿装置の正面断面図である。 用紙加湿装置の斜視図である。 表1に示す3モードにおける加湿ローラ122、123と給水ローラ124、125との状態を示す図である。 図5(a)〜(c)に示す状態を設定する制御部の機構を示す図である。 制御部のブロック図である。
以下に、実施の形態により本発明を説明するが、本発明は該実施の形態に限られない。
[画像形成システム]
図1は本発明の実施の形態に係る画像形成システムの全体を示す図であり、該画像形成システムは画像形成装置Aと、用紙後処理装置Bと、用紙後処理装置FSとから構成される。
画像形成装置Aは、自動原稿搬送装置1と画像読取部2とを上部に有し、下部が画像形成部と定着部とで構成される。
画像形成部において、3は用紙Sを収納する用紙収納部である。感光体4に対して、帯電、露光及び現像を行う電子写真プロセスにより、感光体4上にトナー像を形成するプリンタエンジン5において、用紙Sに画像が形成される。形成された画像は定着部6において用紙Sに加熱定着される。定着部6は熱源6aが内蔵された加熱ローラ6bと加圧ローラ6cとで用紙Sを搬送するニップ部を形成し、用紙Sを搬送しつつ加熱・加圧してトナーを溶融し、画像を用紙Sに定着する。
用紙Sは用紙収納部3から第1給紙手段3aにより給送され、第2給紙手段3bにおいて一時停止した後に給紙されて画像形成が行われ、画像形成された用紙Sは、排紙ローラ8により排紙口から排出される。
用紙Sの搬送経路としては、用紙収納部3からプリンタエンジン5までの給紙路7と、プリンタエンジン5から定着部6と、排紙ローラ8を経て排紙口に至る搬送路9aと、反転搬送を行う裏面用搬送路9bとが設けられる。
画像形成モードとしては、片面フェースダウン排紙モードと、片面フェースアップ排紙モードと両面モードとがある。片面フェースダウン排紙モードでは、片面に画像が形成され、定着部6を通過した用紙Sは、反転処理により表裏反転した後に、排紙ローラ8で搬送されて排出される。
片面フェースアップ排紙モードでは、片面に画像形成され、搬送路9aを搬送された用紙Sは、そのまま排紙ローラ8により搬送され排出される。
両面モードにおいては、片面に画像形成され、定着部6を通過した用紙Sは、下方に走行して裏面用搬送路9bに進行し、表裏反転した後に、給紙路7に再給紙される。
再給紙された用紙Sの裏面にプリンタエンジン5において裏面画像が形成され、裏面画像形成された用紙Sは定着部6を通過し、排紙ローラ8により搬送されて排出される。
10は操作部であり、画像形成装置Aにおける各種のモードと、用紙後処理装置FSを用いた出力モードの設定とを操作部10における操作で設定することができる。
画像形成装置Aに配置された制御ユニットC1は、通信手段C4を介して用紙後処理装置Bの制御ユニットC2、及び用紙後処理装置FSの制御ユニットC3に接続されている。
制御ユニットC1は画像形成装置Aにおける画像形成工程の制御及び画像形成システム全体の制御を行う。制御ユニットC2は用紙後処理装置Bの制御を行い、制御ユニットC3は用紙後処理装置FSの制御を行う。制御ユニットC2、C3は制御ユニットC1からの命令や情報に基づいて作動して各種の制御を行い、用紙後処理装置B、FSの状態を制御ユニットC1に報告する。制御ユニットC1と、制御ユニットC2と、制御ユニットC3とにより構成される制御部が画像形成システム全体を制御する。
画像形成装置Aから排出された用紙Sは、用紙後処理装置Bを経て用紙後処理装置FSに搬送される。
用紙後処理装置Bは、画像形成装置Aから排出された用紙Sを受け入れ搬送する搬入搬送部100と、用紙Sに水を付与する用紙加湿装置120と、第1デカール部160と、第2デカール部170と、用紙Sを排出し、用紙後処理装置FSへと受け渡す排紙搬送部200とを有する。
用紙後処理装置FSは、画像形成装置Aから排出される用紙Sに対して各種の後処理装置を行うものある。図示の例は糊付け製本機であるが、穿孔折り機、平綴じ機、中綴じ機、断裁機等を備えることも可能である。
糊付け製本機は、用紙導入部21と、排紙部22と、用紙束収納部23と、用紙束搬送部24と、糊塗布部25と、表紙供給部26と、表紙断裁部27と、表紙外装部(くるみ製本部)28と、整合部29等を備えている。
用紙導入部21に導入された用紙Sは、用紙束収納部23上に載置された後、斜め下方に逐次搬送され、用紙束搬送部24の把持部241によって把持される。把持部241は、用紙束Saを把持したまま用紙束Saに糊塗布処理をする面(背部)を下側になるように旋回して所定位置に停止する。糊塗布部25は、用紙束Saの背部に糊を塗布する。
表紙供給部26に収納された表紙Kは、表紙断裁部27を経由して表紙外装部28に搬送された後、表紙Kの後端部が表紙断裁部27によって所定長に断裁される。表紙Kの断裁長は、用紙Sの進行方向の2枚分の長さに用紙束Saの背部の厚さを加えた長さである。
表紙外装部28は、表紙供給部26から供給された表紙Kを受容して搬送し、所定位置に停止させた後、整合部29により幅方向の位置決めを行う。表紙Kは表紙外装部28により用紙束Saの糊塗布面Nに圧接して接着される。
用紙束Saの背部に対向する加圧部材の下降と、表紙外装部28の上部に配置された左右対称な一対の折曲部材の移動とにより、表紙Kは用紙束Saの糊塗布面Nの側縁に沿って折り曲げられ、用紙束Saの表裏面に表紙Kを装着した用紙束Saが形成される。
表紙Kの折り曲げ工程の終了後、表紙外装部28が下降して待避した後、整合部29の退避とともに表紙Kの幅方向外側に退避していた排出ベルト30が用紙束Saの下方の幅方向内側まで移動して停止する。その後、把持部241による挟持が解除されると、用紙束Saは下降し、用紙束Saの下方の背部が排出ベルト30の上面に当接する位置に停止する。回動する排出ベルト30は、用紙束Saに表紙Kを貼着してくるみ製本処理された冊子を装置外に排出する。
[用紙後処理装置B]
図2は、本発明の実施の形態に係る用紙後処理装置Bの全体を示す図である。
搬入搬送部100は複数の搬送ローラ101〜105を有し、画像形成装置Aから排出された用紙Sを用紙加湿装置120に向けて搬送する。
第1デカール部160と第2デカール部170とは互いに反対向きの用紙Sのカールを矯正する。第1デカール部160、第2デカール部170においては、搬送ローラ161、162により用紙Sが搬送される。
排紙搬送部200においては、搬送ローラ201〜203により用紙Sが搬送され、排紙ローラ204により用紙Sが排出され、用紙後処理装置FSに送り込まれる。
<用紙加湿装置>
図2〜4により用紙加湿装置120の構造と、作用とを説明する。図3は用紙加湿装置の正面断面図、図4は用紙加湿装置の斜視図である。
用紙を加湿する水Wを収容する水船121は、搬送される用紙Sの最大幅(搬送方向に直角な方向の用紙長さ)よりも若干長い水槽121Aを形成する。
水船121には、左右に並んだ給水皿121B1、121B2が形成される。
給水皿121B1、121B2は水船121により形成される水槽121Aより高い位置で水を収容する部屋を形成する。
給水皿121B1、121B2に収容されている水はオーバーフローして水槽121Aに落下する。
水船121の中央部には用紙Sが通過する間隙121Eが形成される。
図4に示すように、給水皿121B1、121B2と間隙121Eとを形成する用紙通過部は、水槽121A中に島状に形成される。
2個の給水皿121B1、121B2はそれぞれ、給水ローラ124、125の円筒形外周面に対応した円弧状の内周面を有する。
給水皿121B1、121B2は後に説明するように、給水管131から水W(図2参照)が供給され、排水溝121D1、121D2からのオーバーフローにより常に一定の水位WSが保持される。
給水皿121B1、121B2の上方には、給水皿121Bの内周面と所定の間隔を隔てて配置された給水ローラ124、125が配置され、給水ローラ124、125の下部は給水皿121B1、121B2に収容されている水に浸漬する。
給水ローラ124、125は金属の軸芯1241、1251にゴムからなる表面層1242、1252を形成したゴムローラからなり、給水ローラ124は矢印D1のように回転し、給水ローラ125は矢印D2のように回転する。
給水ローラ124に圧着するように加湿ローラ122が、給水ローラ125に圧着する加湿ローラ123がそれぞれ配置され、加湿ローラ122と加湿ローラ123とが圧着する。
加湿ローラ122、123はそれぞれ金属の軸芯1221、1231にゴムからなる表面層1222、1232を形成したゴムローラからなる。加湿ローラ122は矢印D3のように回転し、加湿ローラ123は矢印D4のように回転して、図示のように用紙Sを上方に挟持搬送する。
加湿ローラ122又は123のいずれかが駆動源(図示せず)により回転駆動されて駆動ローラとして回転し、他の加湿ローラ及び給水ローラ124、125は駆動ローラに従動して回転する。
126は給水ローラ124に圧着する規制部材、127は給水ローラ125に圧着する規制部材である。
規制部材126、127は金属の円筒体からなり、給水ローラ124、125に従動して回転する。規制部材126が給水ローラ124を、規制部材127が給水ローラ125をそれぞれ押圧するように、規制部材126、127はバネ134、135で付勢されている。このような構成により、加湿ローラ122と加湿ローラ123とは、これらローラを構成するゴムの弾性と規制部材126、127を付勢するバネ134、135の弾性とにより互いに圧接し、ニップを形成して通過する用紙Sを挟持搬送しつつ用紙Sに水Wを付与して加湿を行う。
130は貯水槽、131は給水管、132は排水管、133はフィルタである。
水Wは貯水槽130からポンプ(図示せず)により給水管131を経て水船121の給水皿121B1、121B2に供給され、排水管132を経て水船121から貯水槽130に還流する。
121C1〜121C4は給水口であり、給水管131を経て給水口121C1〜121C4から供給された水Wは矢印D51〜D54のように流れて排水溝121D1、121D2から流出する。
用紙に水Wを付与する過程で水Wに混入した紙粉等の異物はフィルタ133により濾過され、水Wは貯水槽130と水船121との間で循環する。
用紙Sへの水の付与は次のようにして行われる。
用紙Sは搬送ローラ105により用紙加湿装置120に搬入され、間隙121Eを通過し加湿ローラ122、123により搬送される。加湿ローラ122、123の外周面には、水Wの層が形成されており、用紙Sには搬送の過程で連続的に水Wが付与される。給水ローラ124、125の外周面には均一な水Wの層が形成されるが、規制部材126、127により更に均一化される。用紙の水Wを付与する過程で、用紙Sから紙粉等の異物が加湿ローラ122、123に付着し、更に水Wに混入するが、水Wに混入した異物はフィルタ133により濾過される。
加湿ローラ122、123の上方、即ち、用紙搬送方向に関して、加湿ローラ122、123の下流に用紙Sや加湿ローラ122、123から余分な水を除去する除湿部150が配置される。除湿部150は両側から用紙をガイドする一対のガイド部材151、151と、一対の送風ファン152、152とで構成される。ガイド部材151は送風ファン152からの空気を通し、且つ、用紙Sをガイドする。除湿部150からの空気は用紙Sを除湿するとともに、後に説明するように、加湿ローラ122、123から余分な水分を除去する。除湿部150において余分な水分を除去された用紙Sは搬送ローラ153によりデカール部160へと搬送される。
<加湿ローラ、給水ローラの圧着、解除制御>
用紙後処理装置Bは次の3モードで作動する。
a.待機モード:
b.加湿モード:
c.加湿無しモ−ド:
これらの各モードにおいて、加湿ローラ122、123と、給水ローラ124、125とは表1のように圧着又は解除を行う。
Figure 0005407747
表1において、圧着とは、例えば加湿ローラ122と加湿ローラ123とのように、2ローラが圧着する状態を言い、解除とは、2ローラが離れて2ローラ間に間隔ができる状態、即ち、圧着が解除された状態を言う。加湿ローラ122と加湿ローラ123とが圧着した状態では、用紙に対する加湿が行われる。また、加湿ローラ122と給水ローラ124、加湿ローラ123と給水ローラ125とが圧着した状態では、加湿ローラ122、123に給水ローラ124、125から水がそれぞれ供給される。
図5は表1に示す3モードにおける加湿ローラ122、123と給水ローラ124、125との状態を示す。
図5(a)はa待機モードとb2加湿モードを、図5(b)はb1加湿モードを、図5(c)は加湿無しモードをそれぞれ示す。
図5(a)に示すa待機モードにおいては、加湿ローラ122、123、給水ローラ124、125はそれぞれ回転を停止している。ローラが停止した状態で圧着を長時間続けた場合ローラの表面層を形成するゴムが変形するが、解除することによりローラが停止していてもローラの変形が回避される。
表1に示すように、b2加湿モードにおいて、紙間隔、即ち、用紙加湿装置120に搬入される用紙Sの間隔が所定値以上長いときは、加湿ローラ間及び加湿ローラと給水ローラとの間の圧着が解除される。所定値とは、例えば、用紙数枚分の長さである。用紙Sの加湿処理において、紙間隔が長く、加湿ローラ122と加湿ローラ123間に通紙がない時間が長い場合、加湿ローラ122、123に対する水の供給がある一方、用紙Sによる水の吸収がない。この場合、加湿ローラ122、123間のニップに余分な水が蓄積する。このように水が蓄積されたニップに通紙されると、用紙Sの先端に水が過剰に付与される結果となる。その結果、使用される用紙の紙質によっては、用紙先端に波打ち等が発生する。
紙間隔が所定値以上であるb2加湿モードの場合に、解除を行うことによりこのような現象が防止される。
図5(b)に示すb1加湿モードでは、加湿ローラ122、123は回転し、これらに従動する給水ローラ124、125も回転する。これらローラの圧着、回転により、加湿ローラ122、123に連続的に水が供給され、用紙に対する加湿が連続的に行われる。
図5(c)に示すc加湿無しモードでは、加湿ローラ122、123が回転し、給水ローラ124、125が停止している。給水ローラ124、125は加湿ローラ122、123から離間しており、水の供給がない状態で加湿ローラ122、123が回転する。即ち、図5(c)では加湿ローラ122、123は用紙Sを搬送するのみの搬送ローラとして機能する。用紙Sに対する処理の内容の如何、処理される用紙Sの紙質の如何、温度、湿度等の環境の如何によっては、用紙加湿装置120による加湿処理を行うことなく用紙Sに対する処理が行われる。
c加湿無しモードに入る場合、用紙Sの先頭に対して加湿が行われる場合がある。即ち、c加湿無しモードに入る前には、加湿ローラ122,123に対して水が付与されているために、加湿ローラ122、123から給水ローラ124、125が離間した直後は、加湿ローラ122、123上に水が存在する。この状態で、c加湿無しモードが実行されると、用紙Sの先端に対して加湿が行われる。その結果、処理される用紙Sの紙質の如何によっては、用紙先端に波打ち等が発生する。
c加湿無しモードに入り、用紙を搬送する前に、図5(c)のように、加湿ローラ122、123間を圧着し、加湿ローラ122と給水ローラ124との間及び加湿ローラ123と給水ローラ125との間の圧着を解除した状態で、加湿ローラ122、123を回転し、除湿部150を作動させる。この作動で、加湿ローラ122、123に乾燥風を送り加湿ローラ122、123から水を除去する。所定時間加湿ローラ122、123を回転させた後に用紙搬送を開始する。これによりc加湿無しモード初期における用紙の波打ちを防止することができる。
図6は図5(a)〜(c)に示す状態を設定する圧着解除機構を示し、図7は図6に示す圧着解除機構を制御する制御部を含む制御系のブロック図である。制御部は表1に示す状態、即ち、次の3つの状態を設定する。
(1)前記加湿ローラ122、123間の圧着を解除し、前記加湿ローラ122と前記給水ローラ124との間及び前記加湿ローラ122と前記給水ローラ124との間の圧着を解除した状態
(2)一対の前記加湿ローラ122、123を互いに圧着し、前記加湿ローラ122と前記給水ローラ124とを圧着し、前記加湿ローラ123と前記給水ローラ125とを圧着した状態
(3)一対の前記加湿ローラ122、123を互いに圧着し、前記加湿ローラ122と前記給水ローラ124との間及び前記加湿ローラ122と前記給水ローラ124との間の圧着を解除した状態。
これら3つの状態を設定する制御部は図7の制御ユニットC2で構成され、制御部の制御により圧着解除を行う圧着解除機構は図6のカム140、141で構成される。制御ユニットC2は、制御ユニットC1からの指令に従って加湿ローラ122を駆動して用紙Sを搬送するモータM1とカム140を駆動して圧着、解除を行うモータM2とを制御し、表1のa待機モードと、b1加湿モードと、b2加湿モードと、c加湿無しモードとを実行する。
図5に示すように、給水ローラ124をバネ134で左方向に付勢し、給水ローラ125をバネ135により右方に付勢している。カム140は、加湿ローラ122の回転軸122aを中心に回転し、カム141は加湿ローラ123の回転軸123aを中心に回転する。カム140とカム141とはモータM2の駆動で矢印のように回転する。カム140又はカム141のいずれか一方をモータM2で駆動し、カム140とカム141とをギヤで連結することにより、カム140、141が図示の矢印のように回転する。
給水ローラ124と一体な円板124aはカム140に接触し、給水ローラ125と一体な円板125aはカム141に接触する。
カム140は最大の半径を有する大径部1401、1403と、中間の半径を有する中径部1404、直線部1402とを有する。直線部1402の回転軸122aに最も近い部分の半径は中径部1404の半径よりも小さい。即ち、直線部1402は最小の半径を有するカム部である。
同様に、カム141は、最大の半径を有する大径部1411、1413と、中間の半径を有する中径部1414、直線部1412とを有する。直線部1412の回転軸123aに最も近い部分の半径は中径部1414の半径よりも小さい。即ち、直線部1412は最小の半径を有するカム部である。
図6(a)は待機モードであり、図5(a)に対応する。
図6(a)においては、大径部1401と大径部1411とが接触し、円板124aと大径部1403とが接触し、円板125aと大径部1413とが接触する。
このように、カム140とカム141との大径部が接触するので、図5(a)のように、加湿ローラ122と加湿ローラ123、加湿ローラ122と給水ローラ124、加湿ローラ123と給水ローラ125とはそれぞれ離間している。即ち、これらローラ間の圧着が解除される。
図6(b)においては、中径部1404と中径部1414とが離間し、円板124aは直線部1402から離間し、円板125aが直線部1412から離間する。加湿ローラ122と加湿ローラ123とは、バネ134、135の付勢で圧着する。同様に給水ローラ124は加湿ローラ122に、給水ローラ125は加湿ローラ123に、それぞれバネ134、135の付勢で圧着する。
図6(c)においては、中径部1404と中径部1414とが離間し、円板124aが大径部1401に接触し、円板125aが大径部1411に接触する。図6(c)は図5(c)に対応し、加湿ローラ122と加湿ローラ123とが圧着し、給水ローラ124は加湿ローラ122から離間し、給水ローラ125は加湿ローラ123から離間する。
図6に示す圧着解除機構により、加湿ローラ122、123、給水ローラ124、125の圧着解除が行われるが、例えば、加湿ローラ122、123と給水ローラ124、125とを変位させるソレノイド、モータ等を圧着解除機構として用いることができる。
120 用紙加湿装置
122、123 加湿ローラ
124、125 給水ローラ
140、141 カム
M1、M2 モータ
C2 制御ユニット

Claims (8)

  1. 互いに接触してニップを形成し、該ニップを通過する画像形成された用紙を加湿する一対の加湿ローラと、該加湿ローラに水を供給する一対の給水ローラと、前記加湿ローラ間の圧着又解除及び前記加湿ローラと前記給水ローラとの間の圧着又解除を行う圧着解除機構と、該圧着解除機構を制御する制御部とを有し、
    前記制御部は、少なくとも次の3つの状態を設定するように前記圧着解除機構を制御し、
    (1)前記加湿ローラ間の圧着を解除し、前記加湿ローラと前記給水ローラとの間の圧着を解除した状態
    (2)一対の前記加湿ローラを互いに圧着し、前記加湿ローラと前記給水ローラとを圧着した状態
    (3)一対の前記加湿ローラを互いに圧着し、前記加湿ローラと前記給水ローラとの間の圧着を解除した状態
    前記(3)の状態は、加湿することなく前記用紙を処理する加湿無しモードにおいて設定されることを特徴とする用紙加湿装置。
  2. 前記制御部は、待機モードにおいて、前記(1)の状態を設定するように前記圧着解除機構を制御することを特徴とする請求項1に記載の用紙加湿装置。
  3. 前記制御部は、前記用紙を加湿する加湿モードにおいて、前記(2)の状態を設定するように前記圧着解除機構を制御することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の用紙加湿装置。
  4. 前記圧着解除機構は、前記加湿ローラと前記給水ローラとを変位させるカムを有することを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の用紙加湿装置。
  5. 前記加湿モードにおいて、用紙間間隔が所定値以上のときは、前記制御部は前記加湿ローラ間の圧着を解除し、前記加湿ローラと前記給水ローラとの間の圧着を解除することを特徴とする請求項3に記載の用紙加湿装置。
  6. 前記加湿ローラの用紙搬送方向に関して、前記加湿ローラの下流に配置された除湿部を有することを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の用紙加湿装置。
  7. 請求項1〜のいずれか1項に記載の用紙加湿装置を有することを特徴とする用紙後処理装置。
  8. 用紙に画像を形成する画像形成部及び加熱定着により画像を定着する定着部を有する画像形成装置と、請求項1〜のいずれか1項に記載の用紙加湿装置とを有することを特徴とする画像形成システム。
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