JP2009107795A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】紙種や紙厚に応じた加湿を行い、加湿調整により効率低下をしない画像形成装置を提供する。
【解決手段】紙種や紙厚に応じて用紙加湿部に用紙を通す回数を制御し、両面画像形成においては、未加湿用紙と1回加湿処理済み用紙とを交互に用紙加湿部に通して加湿処理を行う。
【選択図】図3
【解決手段】紙種や紙厚に応じて用紙加湿部に用紙を通す回数を制御し、両面画像形成においては、未加湿用紙と1回加湿処理済み用紙とを交互に用紙加湿部に通して加湿処理を行う。
【選択図】図3
Description
本発明は用紙の水を付与する用紙加湿装置を備えた画像形成装置に関する。
電子写真方式の画像形成装置、即ち、複写機、プリンタ、ファクシミリ及びこれらの機能を有する複合機においては、定着工程において、用紙から水分が奪われる結果、用紙がカールしたり波打ち状に変形することが問題となる。この問題を解決する手段として、定着処理後の用紙の水を付与することが特許文献1、2等において提案されている。
特許文献1、2では、一対の加湿ローラにより該加湿ローラを通過する用紙に対して水を付与する用紙加湿装置が開示されている。
特許文献1では加湿ローラのニップ圧を調整することにより、用紙に対する加湿度を調整することが行われている。
特許文献2では、1回加湿処理された用紙を表裏反転して再度加湿ローラ間のニップを通すことにより用紙の両面に水を均等に付与して、用紙の厚さ方向の含水率の偏りにより用紙がカールするのを防止している。
特開2000−356872号公報
特開2007−62851号公報
用紙を加湿して用紙のカールを矯正するには、用紙の種類等により加湿処理の方法を変える必要がある。
即ち、コート紙や高印字率の画像が形成された用紙では、水が用紙内に浸透し難いために、普通紙と同じ方法で加湿を行ったのでは、加湿が十分でなく、カールが矯正されない場合が生じうる。
厚紙では、用紙に吸収される水の量が多いために、多量の水を付与する必要がある。
特許文献1のように加湿ローラのニップ圧を調整することによる加湿調整では加湿ローラの表面に担持される水の量が一定しているために、ニップ圧の調整により加湿の程度が調整される幅が狭く、加湿装置を用紙の種類等には対応させることが困難である。
特許文献2の方法では、加湿処理された用紙を表裏反転した後に再度加湿装置に導入するために、2回の加湿処理を行う場合に、処理速度を大幅に低下し、画像形成の生産性が低下するという問題がある。
通常の画像形成装置における両面画像形成は、表面画像形成と裏面画像形成とが順次実行されるために、片面画像形成に比較して画像形成速度が低下する。
しかるに、両面画像形成において、用紙加湿部を2回通すことにより加湿処理を行った場合、両面画像形成による低下と加湿処理による低下との相乗作用により画像形成速度が極端に低下してしまう。
本発明は、紙種など種々の条件に対応して適正な加湿処理を行い、且つ、高生産性で両面画像形成を行う画像形成装置を提供することを目的とする。
前記目的は、下記の発明により達成される。
1.
用紙の表面に画像を形成する表面画像形成と、用紙の裏面に画像を形成する裏面画像形成とを順次実行して用紙の両面に画像を形成することができる画像形成部並びに、
画像が形成された用紙に水を付与する用紙加湿部、前記用紙加湿部に用紙を導入する搬入搬送路、前記用紙加湿部に用紙を循環させる循環搬送路、加湿処理された用紙を排出する排紙搬送路及び前記用紙加湿部を通過した用紙を前記循環搬送路又は前記排紙搬送路にガイドする切替ゲートを有する用紙加湿装置を備えた画像形成装置であって、
連続両面画像形成時に、前記用紙加湿部を連続して通過する用紙を循環搬送路又は前記排紙搬送路に1枚毎に交互にガイドするように前記切替ゲートを制御する制御手段を有することを特徴とする画像形成装置。
2.
用紙の種類に関する情報を発生する紙種情報発生手段を有し、前記制御手段は、前記紙種情報発生手段からの情報に基づいて、前記切替ゲートを制御し、前記用紙加湿部を通過した用紙を前記循環搬送路又は前記排紙搬送路に用紙を搬送することを特徴とする前記1に記載の画像形成装置。
3.
用紙の厚さに関する情報を発生する紙厚情報発生手段を有し、前記制御手段は、前記紙厚情報発生手段からの情報に基づいて、前記切替ゲートを制御し、前記用紙加湿部を通過した用紙を前記循環搬送路又は前記排紙搬送路に用紙を搬送することを特徴とする前記1又は前記2に記載の画像形成装置。
4.
画像の印字率に関する情報を発生する印字率情報発生手段を有し、前記制御手段は、前記印字率情報発生手段からの情報に基づいて、前記切替ゲートを制御し、前記用紙加湿部を通過した用紙を前記循環搬送路又は前記排紙搬送路に用紙を搬送することを特徴とする前記1〜3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
1.
用紙の表面に画像を形成する表面画像形成と、用紙の裏面に画像を形成する裏面画像形成とを順次実行して用紙の両面に画像を形成することができる画像形成部並びに、
画像が形成された用紙に水を付与する用紙加湿部、前記用紙加湿部に用紙を導入する搬入搬送路、前記用紙加湿部に用紙を循環させる循環搬送路、加湿処理された用紙を排出する排紙搬送路及び前記用紙加湿部を通過した用紙を前記循環搬送路又は前記排紙搬送路にガイドする切替ゲートを有する用紙加湿装置を備えた画像形成装置であって、
連続両面画像形成時に、前記用紙加湿部を連続して通過する用紙を循環搬送路又は前記排紙搬送路に1枚毎に交互にガイドするように前記切替ゲートを制御する制御手段を有することを特徴とする画像形成装置。
2.
用紙の種類に関する情報を発生する紙種情報発生手段を有し、前記制御手段は、前記紙種情報発生手段からの情報に基づいて、前記切替ゲートを制御し、前記用紙加湿部を通過した用紙を前記循環搬送路又は前記排紙搬送路に用紙を搬送することを特徴とする前記1に記載の画像形成装置。
3.
用紙の厚さに関する情報を発生する紙厚情報発生手段を有し、前記制御手段は、前記紙厚情報発生手段からの情報に基づいて、前記切替ゲートを制御し、前記用紙加湿部を通過した用紙を前記循環搬送路又は前記排紙搬送路に用紙を搬送することを特徴とする前記1又は前記2に記載の画像形成装置。
4.
画像の印字率に関する情報を発生する印字率情報発生手段を有し、前記制御手段は、前記印字率情報発生手段からの情報に基づいて、前記切替ゲートを制御し、前記用紙加湿部を通過した用紙を前記循環搬送路又は前記排紙搬送路に用紙を搬送することを特徴とする前記1〜3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
本発明においては、加湿度を調整するために、用紙加湿部を通る循環搬送路と加湿処理された用紙を排出する排紙搬送路とに、連続して搬送される用紙を1枚毎に交互にガイドするので、加湿処理を2回実行する場合でも、画像形成部における両面画像形成速度を落とすことなく加湿処理が行われ、高生産性で両面画像形成が実行される。
以下に、実施の形態により本発明を説明するが、本発明は該実施の形態に限られない。
<画像形成装置>
図1は本発明の実施の形態に係る画像形成装置の全体図であり、該画像形成装置は画像形成装置本体A、用紙加湿装置B及び用紙後処理装置FSから構成される。
<画像形成装置>
図1は本発明の実施の形態に係る画像形成装置の全体図であり、該画像形成装置は画像形成装置本体A、用紙加湿装置B及び用紙後処理装置FSから構成される。
画像形成装置本体Aは、自動原稿搬送装置1及び画像読取部2を上部に有し、下部が用紙に画像を形成するが画像形成部5で構成される。
3は用紙Sを収納する用紙収納部である。
画像形成部5は、用紙収納部3から供給された用紙Sに対して、帯電、露光、現像及び転写を行う電子写真プロセスにより画像を形成する。
画像形成部5において用紙Sに形成された画像は定着装置6において定着される。
定着装置6は熱源6aが内蔵された加熱ローラ6bと加圧ローラ6cで用紙Sを搬送するニップ部を形成し、用紙Sを搬送しつつ加熱・加圧してトナーを溶融し、画像を用紙Sに定着する。
用紙Sは用紙収納部3から第1給紙手段3aにより給送され、第2給紙手段3bにおいて一時停止した後に給紙されて画像形成が行われ、画像形成された用紙Sは、排紙ローラ8により排紙口から排出される。
用紙Sの搬送経路としては、用紙収納部3から画像形成手段5までの給紙路7、画像形成手段5から定着装置6、排紙ローラ8を経て排紙口に至る搬送路9a及び反転搬送を行う裏面用搬送路9bが設けられる。
用紙搬送モードとしては、片面フェースダウン排紙モード、片面フェースアップ排紙モード及び両面モードがあり、片面フェースダウン排紙モードでは、片面に画像が形成され、定着装置6を通過した用紙Sは、反転処理により表裏反転した後に、排紙ローラ8で搬送されて排出される。
片面フェースアップ排紙モードでは、片面に画像形成され、搬送路9aを搬送された用紙Sは、そのまま排紙ローラ8により搬送され排出される。
両面画像形成モードにおいては、画像形成部5において、片面に画像形成され、定着装置6を通過した用紙Sは、下方に走行して裏面用搬送路9bに進行し、表裏反転した後に、給紙路7に再給紙される。
再給紙された用紙Sの裏面に画像形成部5において裏面画像が形成され、裏面画像形成された用紙Sは定着装置6を通過し、排紙ローラ8により搬送されて排出される。
10は操作部であり、画像形成装置本体Aにおける各種のモード及び用紙後処理装置FSを用いた出力モードの設定を操作部10における操作で設定することができる。
画像形成装置本体Aに配置された本体制御手段C1は、通信手段C4を介して用紙加湿装置Bの制御手段C2、及び用紙後処理装置FSの制御手段C3に接続されている。
画像形成装置本体Aから排出された用紙Sは、用紙加湿装置Bを経て用紙後処理装置FSに搬送される。
用紙加湿装置Bは、画像形成装置本体Aから排出された用紙Sを受け入れ搬送する第1搬入搬送路100、用紙Sを加湿する用紙加湿部120、循環搬送路150、第1デカール部160、第2デカール部170,第3デカール部180及び用紙Sを排出し、用紙後処理装置FSへと受け渡す排紙搬送路200を有する。
用紙後処理装置FSは、画像形成装置本体Aから排出される用紙Sに対して各種の後処理装置を行うもので、穿孔折り機、平綴じ機、中綴じ機、糊付け製本機、断裁機等を総称する。
用紙後処理装置FSの一実施の形態として糊付け製本機を代表として説明する。
糊付け製本機は、用紙導入手段21、排紙手段22、用紙束収納手段23、用紙束搬送手段24、糊塗布手段25、表紙供給手段26、表紙断裁手段27、表紙外装手段(くるみ製本手段)28、整合手段29を備えている。
用紙導入手段21に導入された用紙Sは、用紙束収納手段23上に載置された後、斜め下方に逐次搬送され、用紙束搬送手段24の把持手段241によって把持され、用紙束Saを把持したまま用紙束Saに糊塗布処理をする面(背部)を下側になるように旋回されて所定位置に停止される。糊塗布手段25は、用紙束Saの背部に糊を塗布する。
表紙供給手段26に収納された表紙Kは、表紙断裁手段27を経由して表紙外装手段28に搬送された後、表紙Kの後端部が表紙断裁手段27によって所定長に断裁される。表紙Kの断裁長は、用紙Sの進行方向の2枚分の長さに用紙束Saの背部の厚さを加えた長さである。
表紙外装手段28は、表紙供給手段26から供給された表紙Kを受容して搬送し、所定位置に停止させた後、整合手段29により幅方向の位置決めを行う。表紙外装手段28は、用紙束Saの糊塗布面Nに圧接して接着される。
用紙束Saの背部に対向する加圧部材の下降と、表紙外装手段28の上部に配置された左右対称な一対の折曲部材の移動とにより、表紙Kは用紙束Saの糊塗布面Nの側縁に沿って折り曲げられ、用紙束Saの表裏面に表紙Kを装着した用紙束Saが形成される。
表紙Kの折り曲げ工程の終了後、表紙外装手段28が下降して待避した後、整合手段29の退避と共に表紙Kの幅方向外側に退避していた排出ベルト30が用紙束Saの下方の幅方向内側まで移動して停止する。その後、把持手段241による挟持が解除されると、用紙束Saは下降し、用紙束Saの下方の背部が排出ベルト30の上面に当接する位置に停止する。回動する排出ベルト30は、用紙束Saに表紙Kを貼着してくるみ製本処理された冊子を装置外に排出する。
<用紙加湿装置>
図2は、本発明の実施の形態に係る用紙加湿装置Bの全体構成図である。
図2は、本発明の実施の形態に係る用紙加湿装置Bの全体構成図である。
用紙加湿装置Bは搬入搬送路100、用紙加湿部120、循環搬送路150、第1〜第3デカール部160、170、180及び排紙搬送路200を有する。
第1デカール部160と第2デカール部とは、互いに反対向きのカールを矯正するものであり、第3デカール部は、第1、第2デカール部によるカール矯正後に残ったカールや波打ちを矯正する。
用紙Sの搬送モードは2通りあり、その第1では、用紙加湿装置Bに搬入された用紙Sは用紙加湿部120に搬送され、用紙加湿部120から第1〜第3デカール部160、170、180及び排紙搬送路200を経て排出される。
第2搬送モードでは、用紙加湿装置Bに搬入された用紙Sは用紙加湿部120に搬送され、用紙加湿部120から循環搬送路150に搬送され、循環搬送路150から、搬入搬送路100の途中に導入され、搬入搬送露100から用紙加湿部120に再度搬送される。
第1搬送モードと第2搬送モードの切替は切替ゲートGにより行われる。
加湿部120から第1〜第3デカール部160、170、180及び排紙搬送路200を経て排出される。
前記第2搬送モードでは、用紙Sに対して2回加湿処理が行われるが、2回加湿処理した用紙Sを更に循環搬送路150に送ることも可能であり、必要に応じて用紙加湿部120に用紙を送る循環搬送回数を選択することができる。
搬入搬送路100においては、搬送ローラ101〜105により用紙Sが搬送されて加湿部120に搬送される。
用紙加湿部120においては、加湿ローラ120、121及び搬送ローラ129により用紙Sが搬送される。
循環搬送路150においては、搬送ローラ151により用紙Sが搬送される。
次に、加湿処理について説明する。
<用紙加湿>
図2により用紙加湿部120の構造及び作用を説明する。図2は用紙加湿部装置の全体構成図、図3は画像形成装置本体Aにおける連続画像形成と用紙加湿部用紙加湿部120における連続加湿処理のタイミングを示すタイミングチャートである。
<用紙加湿>
図2により用紙加湿部120の構造及び作用を説明する。図2は用紙加湿部装置の全体構成図、図3は画像形成装置本体Aにおける連続画像形成と用紙加湿部用紙加湿部120における連続加湿処理のタイミングを示すタイミングチャートである。
121は、用紙Sに対して付与される水を収容する水船であり、左右に配置された一対の給水ローラ123が水船中の水に浸漬し、給水ローラ123の回転時に、その表面に水が塗布される。
水船121には、貯水槽130から水が供給され、オーバーフローにより水船121中の水位は一定に維持される。
左右の給水ローラ123は金属の軸心にゴム層を形成したゴムローラからなり、給水ローラ123は矢印D1、D2のように回転する。
給水ローラ123に接触するように一対の加湿ローラ122が配置され、一対の加湿ローラ122は互いに接触する。
加湿ローラ122は金属の軸心にゴム層を形成したゴムローラからなり、矢印D3、D4のように回転する。
一対の加湿ローラ122のいずれか一方が駆動源(図示せず)により回転駆動されて駆動ローラとして回転し、他の加湿ローラ122及び給水ローラ123は駆動ローラに従動して回転する。
124は給水ローラ123に接触する規制部材である。
規制部材124は金属の円筒体からなり、給水ローラ123に従動して回転する。
用紙Sの加湿は次のようにして行われる。
用紙Sは搬送ローラ105により加湿部120に搬入され、加湿ローラ122により搬送される。
加湿ローラ122の外周面には、水船121から給水ローラ123を経て水が供給され、用紙Sは搬送の過程で連続的に加湿される。
給水ローラ123の外周面には均一な水の被膜が形成されるが、規制部材124により更に均一化される。
一対の加湿ローラ122の搬送方向下流である上方には、用紙Sを鉛直上方にガイドする一対のガイド部材125、搬送ローラ127及び一対のガイド部材128が配置される。
搬送路を中心に、ガイド部材125の背後には、乾燥風を送る一対のファン126が配置される。
一対のガイド部材125は互いの同じ構造を有し、図3に示すように、搬送路に対して左右対称に配置される。
ガイド部材125、128はそれぞれ、用紙Sを鉛直方向上方にガイドする。
Gは用紙Sを第2デカール部170及び第3デカール部180を経て排紙搬送部200へとガイドするか又は循環搬送路150にガイドする切替ゲートである。
循環搬送路150にガイドされた用紙Sは、搬入搬送路100に再度搬送され、更に加湿部120に搬送されて加湿処理される。
第2デカール部170にガイドされた用紙Sは第3デカール部180及び排紙搬送路200を経て排出される。
用紙Sに対する加湿処理では、紙種、用紙の斤量、用紙に形成された画像の印字率等により、適正な加湿条件が異なる。
即ち、コート紙では用紙に塗布された水が用紙内に含浸され難いために、普通紙と同じ条件で加湿を行った場合でも、加湿が十分でない場合が生じうる。
また、厚紙では、用紙に付与すべき適正水の量が多いために、普通紙と同じ条件で加湿を行った場合、加湿が十分でない場合が生じうる。
更に、印字率の高い画像が形成された用紙を加湿処理する場合にも、塗布された水が用紙に含浸され難いために、普通紙と同じ条件で加湿を行った場合、加湿が十分でない場合が生じうる。
本発明においては、加湿処理の回数を選択できるようにすることにより種々の用紙に対して適正な加湿処理を施すことを可能にした。
加湿部120において、加湿処理された用紙Sを切替ゲートGにより、循環搬送路150にガイドし、再度加湿部120に搬送し加湿処理を行う。
このような循環搬送路150を用いた加湿処理は、紙種、斤量、画像の印字率等に応じて、適正回数実行される。
適正回数加湿処理が行われた用紙Sは排紙搬送路200から装置外に排出される。
次に、2回の加湿処理を行う例における画像形成装置本体Aにおける用紙搬送タイミングと加湿装置Bにおける用紙搬送タイミングの関係を説明する。
図3は画像形成装置本体Aにおける用紙搬送タイミングと用紙加湿装置Bにおける用紙搬送タイミングとの関係を示す。
片面画像形成においては、画像形成装置が有する最高の速度で画像形成が行われ、画像形成装置により決まっている紙間隔Fで連続画像形成が行われる。
なお、加湿装置Bにおいて1回の加湿処理を行う場合、紙間隔Fで画像形成装置本体Aから排出された用紙を用紙加湿装置B内で紙間隔Fで搬送し、加湿処理が行われた後に排出される。
図3のE1は片面画像形成の場合の画像形成装置本体Aにおける用紙搬送タイミングを示す。
E2は1回の加湿処理を行う場合の加湿装置Bにおける用紙搬送タイミングを示す。
E1、E2で示すように片面画像形成で1回加湿処理の場合は、画像形成装置全体で、紙間隔Fで用紙搬送が行われる。
E3は、2回加湿処理を行う場合における画像形成装置本体Aにおける用紙搬送タイミングを示す。
E3に示すようように、画像形成装置本体内では、用紙加湿装置Bにおける用紙搬送タイミングに合わせて紙間隔2Fをもって画像形成が行われる。
E4は片面画像形成であり、且つ、2回加湿処理の場合の加湿装置Bにおける用紙搬送タイミングを示す。
E3、E4で示すように、2回の加湿処理の場合は、画像形成装置本体A及び加湿装置Bにおいて、紙間隔2Fで搬送が行われる。
E5は両面画像形成における画像形成装置本体A内での用紙搬送タイミングを示す。
E5で示すように、両面に画像が形成された各用紙は紙間隔2Fで画像形成装置本体から用紙加湿装置Bに送られる。
E6は両面画像形成の場合の用紙加湿装置B内での用紙搬送タイミングを示す。
E6に示されるように、用紙加湿装置Bの加湿部120においては、例えば、3枚目の未加湿用紙の次に、2枚目の1回加湿用紙が通過するように、n枚目の未加湿用紙の次にn−1枚目の1回加湿済み用紙が通過し、紙間隔Fで紙搬送が行われる。
このように、両面画像形成の場合に用紙を循環させ、未加湿用紙と1回加湿済み用紙とを交互に用紙加湿部120に通すことにより、2回の加湿処理の場合も効率を落とすことなく、画像形成が行われる。
図4は図3に示す用紙Sの搬送制御を行う制御系のブロック図である。
図4において、10Aは図1の操作部10に設けられた紙種設定釦であり、普通紙、コート紙の別が設定され、紙種の情報を発生する。10Bは紙厚を設定する紙厚設定釦であり、普通紙、厚紙の別が設定され、紙厚の情報を発生する。D1は、印字情報発生手段であり、画像読取により得られた画像データ又は外部から受信した画像データから演算により印字率を算出し、印字率の情報を発生する。印字率の算出方法としては、例えば、用紙1枚毎の印字率又はジョブ毎の平均印字率を算出する。C1は画像形成装部における画像形成工程を制御する本体制御手段であり、表面画像形成と裏面画像形成との情報及び画像が形成される用紙の枚数の情報を発生する。
C2は加湿装置B内の用紙搬送を制御する制御手段、D2は外部ネットワークと通信を行う通信手段であり、パーソナルコンピュータ等の外部機器から画像形成命令を受信する。画像形成命令中には、画像データとともに、プリント部数、用紙サイズ情報、紙種情報、紙厚情報、後処理指令等が含まれる。
紙種設定釦10A及び通信手段D2は紙種の情報を発生する紙種情報発生手段を構成し、紙厚設定釦10B及び通信手段D2は紙厚の情報を形成する紙厚情報発生手段を構成する。
、D3は図2における切替ゲートGを駆動するゲート駆動手段であり、ソレノイドで構成され、制御手段C2により制御される。
、D3は図2における切替ゲートGを駆動するゲート駆動手段であり、ソレノイドで構成され、制御手段C2により制御される。
制御手段C2は紙種設定釦10A、紙厚設定釦10B、印字率情報発生手段D1及び通信手段D2からの情報に基づいて、用紙加湿部120における加湿処理の回数を決定する。
各種の画像形成モード及び各種の加湿処理モードにおいては、制御手段C2は、本体制御手段C1から、ジョブにおける最初の用紙であることを示す信号及び片面画像形成が両面画像形成かを示す信号を受け取って、図3におけるE1〜E6に示す搬送制御を行う。
E6に示す搬送制御では、加湿処理された用紙に対して、1枚目の用紙と2枚目の用紙を連続して循環搬送路150に搬送し、2枚目以降の用紙を1枚毎に交互に排紙搬送路200又は循環搬送路150に搬送する。
この搬送路の切替は、ゲート駆動手段D3を制御することにより行われる。
6 定着装置
100 搬入搬送部
120 用紙加湿部
150 循環搬送部
200 排紙搬送部
A 画像形成装置本体
B 用紙加湿装置
G 切替ゲート
10A 紙種設定釦
10B 紙厚設定釦
D1 印字情報発生手段
D2 通信手段
C2 制御手段
D3 ゲート駆動手段
100 搬入搬送部
120 用紙加湿部
150 循環搬送部
200 排紙搬送部
A 画像形成装置本体
B 用紙加湿装置
G 切替ゲート
10A 紙種設定釦
10B 紙厚設定釦
D1 印字情報発生手段
D2 通信手段
C2 制御手段
D3 ゲート駆動手段
Claims (4)
- 用紙の表面に画像を形成する表面画像形成と、用紙の裏面に画像を形成する裏面画像形成とを順次実行して用紙の両面に画像を形成することができる画像形成部並びに、
画像が形成された用紙に水を付与する用紙加湿部、前記用紙加湿部に用紙を導入する搬入搬送路、前記用紙加湿部に用紙を循環させる循環搬送路、加湿処理された用紙を排出する排紙搬送路及び前記用紙加湿部を通過した用紙を前記循環搬送路又は前記排紙搬送路にガイドする切替ゲートを有する用紙加湿装置を備えた画像形成装置であって、
連続両面画像形成時に、前記用紙加湿部を連続して通過する用紙を循環搬送路又は前記排紙搬送路に1枚毎に交互にガイドするように前記切替ゲートを制御する制御手段を有することを特徴とする画像形成装置。 - 用紙の種類に関する情報を発生する紙種情報発生手段を有し、前記制御手段は、前記紙種情報発生手段からの情報に基づいて、前記切替ゲートを制御し、前記用紙加湿部を通過した用紙を前記循環搬送路又は前記排紙搬送路に用紙を搬送することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 用紙の厚さに関する情報を発生する紙厚情報発生手段を有し、前記制御手段は、前記紙厚情報発生手段からの情報に基づいて、前記切替ゲートを制御し、前記用紙加湿部を通過した用紙を前記循環搬送路又は前記排紙搬送路に用紙を搬送することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置。
- 画像の印字率に関する情報を発生する印字率情報発生手段を有し、前記制御手段は、前記印字率情報発生手段からの情報に基づいて、前記切替ゲートを制御し、前記用紙加湿部を通過した用紙を前記循環搬送路又は前記排紙搬送路に用紙を搬送することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007283114A JP2009107795A (ja) | 2007-10-31 | 2007-10-31 | 画像形成装置 |
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---|---|---|---|---|
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JP2016128345A (ja) * | 2015-01-09 | 2016-07-14 | コニカミノルタ株式会社 | 用紙処理装置及び画像形成システム |
-
2007
- 2007-10-31 JP JP2007283114A patent/JP2009107795A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2014191311A (ja) * | 2013-03-28 | 2014-10-06 | Konica Minolta Inc | 用紙加湿装置および画像形成システム |
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