JP4189603B2 - 用紙の加湿装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は用紙を加湿する加湿装置、及び、この加湿装置を備える電子写真方式の画像形成装置に関し、特に、熱定着装置により定着処理された用紙に対して水分を付与する加湿技術に関する。
電子写真方式により画像を形成する画像形成装置においては、一般に、用紙上に微粉末のトナーでトナー画像が形成され、該トナー画像が加熱・加圧処理によって用紙上に定着される。
定着工程における加熱処理により、用紙から水分が蒸発するが、用紙が環境に曝されることにより吸湿し、用紙に含有される水分は次第に回復する。しかし、水分の回復は一様ではなく、用紙の各部分によって異なる割合で進行する。例えば、複数枚の用紙が束ねられた状態で放置された場合に、用紙の周辺部における吸湿は速い速度で進行するが、用紙の中央部では、遅いか又は吸湿が進行しない。
このために、含水率の違いにより用紙の伸張率が場所により異なる結果、画像が形成された後の用紙に波打ち現象が起こる。
このような波打ち現象は、画像形成され排紙トレイに堆積した用紙や、綴じ処理用のスタッカに堆積した用紙において多く発生し、特に、大容量スタッカからなる排紙トレイに大量に堆積された用紙において顕著である。また、用紙が湾曲してカールが発生する場合もある。
特許文献1では、用紙の搬送に多孔質の加湿ローラを用い、該加湿ローラの軸芯から水を供給して用紙を加湿することにより用紙の波打ち等を防止する用紙の加湿装置が提案されている。
米国特許第5,264,899号明細書
上記のように、画像が形成された後の用紙の変形には、用紙の伸張率が場所によって異なる結果生じる波打ち現象による波打ち状の変形と、用紙が搬送方向に湾曲して生じるカール現象による変形とがある。
波打ち現象は、用紙に水分を供給して、用紙全面をほぼ均一の加湿状態とすることによって解決され得る。また、カール現象は、用紙の表面及び裏面の加湿差を小さくすることによって解決され得る。
2本の加湿ローラのうち、一方の加湿ローラに給水手段から給水を行い、給水を受けた加湿ローラから他方の加湿ローラに給水を行い、2本の加湿ローラで形成されるニップ部で用紙の加湿を行う構成の加湿装置では、給水手段から直接給水を受ける加湿ローラからの用紙への給水は、他方の加湿ローラからの用紙への給水よりも多量となり、その2本の加湿ローラの加湿差が大きくなることでカール現象が生じ易くなる。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、波打ち現象及びカール現象の生じることのない加湿装置、及びこの加湿装置を備える画像形成装置を提供することである。
1.多項質層を有し、用紙を搬送するニップを形成する加湿ローラ対と、
該加湿ローラ対の一方の加湿ローラに、その表面から水を供給する給水手段と、を有し、
前記一方の加湿ローラと接する表面を介して他方の加湿ローラに水が供給されるものであって、
水分供給の条件が前記他方の加湿ローラに較べて有利な条件にある前記一方の加湿ローラの表面の硬度を、前記他方の加湿ローラの表面の硬度より高くしたことを特徴とする用紙の加湿装置
.前記ニップを形成する加湿ローラのローラ表面の硬さは、何れもアスカーC5°〜60°の間にあり、硬さの差はアスカーC表示で5°〜15°の間にあることを特徴とする前記1に記載の用紙の加湿装置。
.前記給水手段から前記加湿ローラに供給される水の量を抑制する規制手段を有することを特徴とする前記1又は2に記載の用紙の加湿装置。
.前記給水手段は、多項質層を有し、前記一方の加湿ローラに接触して回転することにより前記一方の加湿ローラに水を供給する給水ローラを有することを特徴とする前記1乃至の何れか1項に記載の用紙の加湿装置。
5.前記給水手段が給水ローラと中継ローラとを有しており、
前記一方の加湿ローラと前記給水ローラとの間に前記中継ローラが配置されており、
前記給水手段から前記加湿ローラに供給される水の量を抑制する規制手段を前記中継ローラに圧接させたことを特徴とする前記1又は2に記載の用紙の加湿装置。
6.用紙上にトナー像を転写して画像を形成する画像形成部、
画像が転写された用紙を加熱・加圧して画像を定着する定着装置及び、
前記定着装置によって定着された用紙の加湿を行う前記1乃至5の何れか1項に記載の加湿装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
7.前記用紙の加湿装置により加湿処理された用紙に対して後処理を行う後処理装置を備えることを特徴とする前記6に記載の画像形成装置。
請求項1に記載の発明によれば、ニップを形成する加湿ローラ間の表面の硬さに差異を設けることで、加湿ローラ間の吸水性や保水性を異ならすことができるため、装置構造上生じる用紙の表裏面への不均一な加湿を加湿ローラ表面の硬さを異ならせることで解消し、ほぼ近似した加湿を行うことができる。従って、用紙の波打ち現象を抑えられる。また、給水手段から給水される加湿ローラに較べて、加湿ローラから給水される加湿ローラの方が表面硬度が低く、含水率が高く吸水性にも優れた傾向をもつ多孔質層のローラを用いているので、給水手段から直接給水される加湿ローラからニップ部を挟んで接触する加湿ローラへ充分の給水がなされ、水を多く含んだ加湿ローラと、給水手段から給水される加湿ローラとによって、用紙の表裏にほぼ近似した安定状態で加湿がなされ、波打ち現象が生じることがなくなる効果が生じる。
請求項に記載の発明によれば、用紙の表裏面に対してそれぞれ適量の加湿を行え、より波打ち等の変形を抑えられる。
請求項に記載の発明によるときは、規制手段を設けることにより、加湿ローラ対に対する過剰な水の供給を防止することができ、過剰な水の供給による不具合が防止される効果が生じる。
請求項に記載の発明によるときは、給水手段として給水ローラを用いることにより加湿ローラ表面からの水の供給がなされるので、より確実に通紙する用紙に対して均一な水分供給がなされる効果が生じる。
請求項6に記載の発明によるときは、本発明の加湿装置を定着装置の後段に設けることによって、波打ちやカール等の変形のない状態で画像が形成された用紙は画像形成装置から排出されることとなる。
請求項7に記載の発明によるときは、用紙は平坦な状態で後処理装置に搬入されるので、ジャム事故等の生じることのない良好な後処理が行われることとなる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照して詳しく説明する。
図1は本発明の画像形成装置の一実施例に関する概略全体断面図であり、画像形成装置は画像形成装置本体A、加湿装置B及び後処理装置Cから構成される。
画像形成装置本体Aは、自動原稿搬送装置1及び画像読取装置2を上部に有し、下部がプリンタ部及び用紙Pを収納する用紙収納部3、4で構成される。
プリンタ部は、感光体6を有し、この感光体6上に、帯電、露光及び現像を行う電子写真プロセスにより、トナー像を形成する画像形成部5において、用紙Pに画像が形成され、形成された画像は定着装置7において定着される。定着装置7は、熱源7cが内蔵された加熱ローラ7aと加圧ローラ7bで用紙Pを搬送するニップを形成し、用紙を搬送しつつ加熱・加圧してトナーを溶融し、画像を用紙P上に定着する。
用紙Pは用紙収納部3又は4から供給され、画像形成部5の給送部5aにおいて一時停止した後に、画像形成部の給送部5aから給紙されて画像形成が行われ、画像形成された用紙Pは、排紙ローラ10により排紙口13から排出される。
用紙の搬送経路としては、用紙収納部3、4から画像形成部5までの給紙路8、画像形成部5から定着装置7、排紙ローラ10を経て排紙口13に至る搬送路9及び反転搬送を行う裏面用搬送路12が設けられる。なお、図中、Tで示す矢印は用紙の搬送方向である。
画像形成モードとしては、片面フェースダウン排紙モード、片面フェースアップ排紙モード及び両面モードがあり、片面フェースダウン排紙モードでは、片面に画像が形成され、定着装置7を通過した用紙Pは、反転処理により表裏反転した後に、排紙ローラ10で搬送されて排出される。
片面フェースアップ排紙モードでは、片面に画像が形成され、搬送路9を搬送された用紙Pは、そのまま排紙ローラ10により搬送され排出される。
両面モードにおいては、片面に画像形成され、定着装置7を通過した用紙Pは、下方に走行して裏面用搬送路12に進行し、表裏反転した後に、再び給紙路8に再給紙される。
給紙路8に再給紙された用紙Pの裏面に画像形成部5において裏面画像が形成され、裏面画像が形成された用紙Pは定着装置7を通過し、排紙ローラ10により搬送されて排出される。
14は操作部を示しており、画像形成装置本体Aにおける各種のモード及び後処理装置Cを用いた出力モードの設定を操作部14における操作で設定することができる。
排紙口13を介して画像形成装置本体Aから排出された用紙Pは、加湿装置Bを経て後処理装置Cに搬送される。加湿装置Bについては、後に説明する。
後処理装置Cは、ステイプル処理部202、シフト処理部203及び中間スタッカ204を有し、用紙に対して、ステイプル処理又はシフト処理を行って、昇降排紙皿206に処理済み用紙を排出する。
後処理装置Cは更に、固定排紙皿205を有し、少量の画像形成ジョブにおいては、導入口201から導入された用紙Pは固定排紙皿205に排出される。
ステイプル処理は中間スタッカ204に設定枚数用紙を集積させた後にステイプル処理部202によりステイプル処理を行い、処理された用紙Pの束は、スタッカ204上を上昇して昇降排紙皿206に排出される。
ステイプル処理やシフト処理等の後処理を行わないモードの場合でも、大量の画像形成を行う場合には、昇降排紙皿206に用紙Pが排出される。
加湿装置Bは、多孔質層を有し、用紙を搬送するニップを形成する加湿ローラ対と、一方の加湿ローラにその表面から水を供給する給水手段を有している。2本の加湿ローラ間にはローラ表面の硬さに差異があり、ローラ表面の硬さの硬い方の加湿ローラを、給水手段から水が供給される加湿ローラとしている。
図2は本発明の加湿装置Bの第1実施例を示す概略断面図である。
図2において、100、101は用紙に水分を付与する加湿ローラであり、ともに金属、硬質樹脂等の剛性体からなる軸芯100a、101aの上に多孔質ウレタンゴム等からなる多孔質層100b、101bが形成されたものである。多孔質層100b、101bは、共にそれらの表面から水の供給をそれぞれ受けるとともに、用紙Pに対して水分を付与し加湿する多孔質の表面を形成する。102は、下側の加湿ローラ101に接触して水を供給する給水手段としての給水ローラであり、金属、硬質樹脂等の剛性体からなる軸芯102a及び軸芯102a上に形成された多孔質ウレタンゴム等からなる多孔質層102bからなるローラで構成されることが好ましい。
給水ローラ102には、軸芯102aがなく、多孔質材料のみからなるローラあるいはパッドの形態を持ったものを使用することもできる。給水ローラ102は、起動時に、加湿ローラ101に対して迅速な給水を行うために、前述のように多孔質層102bを設けることが好ましいが、多孔質層を設けることは必ずしも必要ではなく、水を吸収せず、表面に水を保持することが出来る親水性の表面を持った材料、たとえば、金属や親水化処理した樹脂又はソリッドなゴムからなるローラを用いることもできる。また、この加湿ローラ100、101及び給水ローラ102は、図示しないモータにより駆動されて矢印のように回転し、用紙Pを搬送する。
103は規制手段を構成する規制部材であり、丸棒状の金属、硬質樹脂等の剛体からなる規制部材である。規制部材103は加湿ローラ101に圧接して、多孔質層101bの表面部に含まれる水分を抑制し、用紙Pに供給する水分の量を規制する。すなわち、規制部材103は加湿ローラ101の多孔質層101bに圧接し、多孔質層101bを変形させて、多孔質層101bに含まれる水をスクイズする。これによって用紙Pに付与される水の量が規制され、用紙Pが適度に加湿される。規制部材103の加湿ローラ101への接触圧を調節することにより、適度な加湿が可能となる。
搬送される用紙Pは加湿ローラ100、101でニップされ搬送されるが、加湿ローラ100、101間のニップにおいて、多孔質層からしみ出した水で加湿される。用紙Pに供給される水の量は、規制部材103でスクイズすることにより、適量に規制される。
規制部材103は加湿ローラ101に圧接して水の供給量を規制するが、加湿ローラ101に従動して回転してもよいし、回転しないで圧接してもよい。また、規制部材103が圧接する場合の圧力は適切に設定される。更に、給水ローラ102から加湿ローラへの水の供給は、下側の加湿ローラ101から行っているが、上側の加湿ローラ100から行ってもよいし、上下両方の加湿ローラ100、101に水を供給する構成とすることもできる。
このように規制部材103により加湿ローラ100、101に対する給水量を規制することにより、搬送される用紙Pが適切に加湿されるので、加湿不足により、用紙Pの波打ちが十分に矯正されなかったり、過剰な加湿により、排紙部において堆積した用紙Pが互いに接着したり、接触した部材、用紙等に画像を形成しているトナーが付着する等の不具合が良好に防止される。
図2に示される第1実施例では、加湿ローラ100を点線で示す上位置に移動させることができる。すなわち、画像形成装置の停止時には点線の位置に加湿ローラ100を設定し、加湿ローラ101から離隔することにより、加湿ローラ100、101の変形を防止することが出来る。同様に、規制部材103を停止時に、点線で示す位置に移動させて加湿ローラ101から離隔することが出来る。これにより加湿ローラ100、101の変形が防止される。
加湿ローラ100、101間に形成されるニップのニップ量、すなわち、ニップの搬送方向長さを変えることにより、用紙Pに対する給水量を調節することができる。また、規制部材103の圧力を変えることによっても、用紙Pに対する給水量を調節することができる。
この第1実施例の加湿装置では、加湿ローラ101のローラ表面の硬さを加湿ローラ100のローラ表面の硬さよりも硬く設定している。
加湿ローラの多孔質層部分のローラ表面の硬さ(ゴム硬度)は、JISK7312、JISS6050の規格に準拠したアスカーC表示によって表示するとき、2本の加湿ローラ100、101は何れもアスカーC5°〜60°の間にあり、加湿ローラ101のゴム硬度は、加湿ローラ100のゴム硬度よりも5°〜15°の間だけ高い表示値であることが好ましい。
本第1実施例では、加湿ローラ100にはアスカーC10°、加湿ローラ101にはアスカーC20°の硬さのローラを用いた加湿装置によって、定着装置7から搬送される用紙に対して加湿を行っているが、ニップを通過する用紙の表裏両面に対してほぼ同等の水分供給がなされるので、波打ち現象及びカール現象の両方が発生することはない。
図3には、気孔径5〜30μm、気孔率50〜95%のウレタンゴム層をもったローラについて、ゴム硬度と吸水性の関係が示されている。
図3は、ゴム硬度と吸水性の関係を示したもので、接触部分でのローラへの水分移動を示す吸水性は、ゴム硬度の低い方が優れていることを示している。
上記のグラフからも、水分供給が不利な条件にある加湿ローラ100に較べて水分供給が有利な条件にある加湿ローラ101の方にゴム硬度の高いローラを用いることが適当であることを示している。
波打ち現象発生の視点から、用紙の表裏でどの程度の含水率の差異まで許容されるかは、紙質や紙厚等によって異なり、紙質が硬質で吸水性が低く紙厚が厚い方が含水率の差異に対する許容度は大きくなる。
図4は本発明の加湿装置の第2実施例を示す概略断面図である。
第2実施例では、給水ローラ102に規制部材106が圧接されている。給水ローラ102に含まれる水の量を規制することにより、加湿ローラ101に規制部材を圧接する代わりに、給水ローラ102に規制部材106を圧接させているので、加湿ローラ101の変形を防止することができる。
この第2実施例においても、加湿ローラ100、101間でローラ表面の硬さに差異を設け、加湿ローラ101の硬さの方が加湿ローラ100よりも硬いローラを使用することにより、ニップ部を通過して排出される用紙は、カール現象も波打ち現象もない均一な加湿状態となる。
図5は本発明の加湿装置の第3実施例を示す概略断面図である。
第3実施例では、規制手段を2個の規制部材103、106で構成し、加湿ローラ101に第1の規制部材103が圧接され、加湿ローラ101に含まれる水の量を規制するとともに、給水ローラ102に第2の規制部材106が圧接され、給水ローラ102に含まれる水の量を制御している。このように2個の規制部材103、106を用いることにより、用紙Pに供給する水の割合をより正確に制御することが可能となり、良好な用紙Pの矯正が行われるようになる。
この第3実施例においても、加湿ローラ100、101間でローラ表面の硬さに差異を設け、加湿ローラ101の硬さの方が加湿ローラ100よりも硬いローラを使用することにより、ニップ部を通過して排出される用紙は、カール現象も波打ち現象もない均一な加湿状態となる。
図6は本発明の加湿装置の第4実施例を示す概略断面図である。
第4実施例では、給水手段を給水ローラ102と中継ローラ107とで構成している。すなわち、下側の加湿ローラ101と給水ローラ102との間に中継ローラ107を介在させている。中継ローラ107は、給水ローラ102から水を受け取って、加湿ローラ101に供給する部材であり、多孔質層を有するものが好ましいが、表面に水を保持することができる親水性の非多孔質ローラを用いることもできる。中継ローラ107は点線で示すように、加湿ローラ101から離れた退避位置に移動可能であり、画像形成装置の作動時に実線の作動位置に設定し、画像形成装置の停止時に、点線で示される位置に退避させる。なお、図示の例では、中継ローラ107を給水ローラ102に接触させた状態で、加湿ローラ101から離隔させているが、加湿ローラ101に接触させた状態で給水ローラ102から離隔させるか、又は、加湿ローラ101及び給水ローラ102の双方から離隔させた退避位置に変位させることもできる。
上記のような構成によって、画像形成装置が停止し、加湿ローラ101が停止している状態で、加湿ローラ101に水が供給される結果、加湿ローラ101が回転して用紙Pを加湿する時に、不均一な給水が行われることが防止される。また、用紙Pを搬送しないで加湿ローラ100、101を回転させる作動において、水が無駄に加湿ローラ100、101に供給されることが防止され、加湿ローラ100、101が過剰に濡れる等の不都合が防止される。なお、中継ローラ107を加湿ローラ100に接触させて給水する構成も可能である。
第4実施例においても、加湿ローラ100、101間でローラ表面の硬さに差異を設け、加湿ローラ101の硬さの方が加湿ローラ100よりも硬いローラを使用することにより、ニップ部を通過して排出される用紙は、カール現象も波打ち現象もない均一な加湿状態となる。
図7は本発明の加湿装置の第5実施例を示す概略断面図である。
第5実施例では、加湿ローラ101と給水ローラ102との間に、中継ローラ107を設けるとともに、加湿ローラ101に規制部材103を圧接させて、用紙Pへの水供給量を規制している。この第5実施例では、用紙Pに適量の水が供給されるとともに、加湿ローラ100、101に無駄な水が供給されることを防止することができる。
第5実施例においても、加湿ローラ100、101間でローラ表面の硬さに差異を設け、加湿ローラ101の硬さの方が加湿ローラ100よりも硬いローラを使用することにより、ニップ部を通過して排出される用紙は、カール現象も波打ち現象もない均一な加湿状態となる。
図8は本発明の加湿装置の第6実施例を示す概略断面図である。
第6実施例では、加湿ローラ101と給水ローラ102との間に、中継ローラ107を設けるとともに、給水ローラ102に規制部材106を圧接させて、用紙Pへの水供給量を規制している。この第6実施例では、用紙Pに適量の水が供給されるとともに、加湿ローラ100、101に無駄な水が供給されることを防止することができる。
第6実施例においても、加湿ローラ100、101間でローラ表面の硬さに差異を設け、加湿ローラ101の硬さの方が加湿ローラ100よりも硬いローラを使用することにより、ニップ部を通過して排出される用紙は、カール現象も波打ち現象もない均一な加湿状態となる。
図9は本発明の加湿装置の第7実施例を示す概略断面図である。
第7実施例では、加湿ローラ101と給水ローラ102との間に、中継ローラ107を設けるとともに、中継ローラ107に規制部材106を圧接させて、用紙Pへの水供給量を規制している。この第7実施例では、用紙Pに適量の水が供給されるとともに、加湿ローラ100、101に無駄な水が供給されることを防止することができる。
第7実施例においても、加湿ローラ100、101間でローラ表面の硬さに差異を設け、加湿ローラ101の硬さの方が加湿ローラ100よりも硬いローラを使用することにより、ニップ部を通過して排出される用紙は、カール現象も波打ち現象もない均一な加湿状態となる。
上記第1実施例〜第7実施例で示した加湿装置を、画像形成装置本体内の定着装置の下流であって、かつ、排出ローラ10の上流に設けることもできる。図10には、このような本発明の画像形成装置のもう1つの実施例における要部(排紙部)が示されている。この実施例では、加湿装置Bが定着装置7と切換ゲート16との間に設けられている。
切換ゲート16は、実線の位置で定着装置7から排紙された用紙Pを排紙ローラ10に直進案内し、点線の位置にあるときは、用紙Pを下方に案内する。前に説明したように、片面フェースダウン排紙モードでは、用紙Pは定着後、下方に走行した後、反転ローラ17により上方に搬送され、切換ゲート16により排紙ローラ10に案内され排紙される。
また、片面フェースアップ排紙モードにおいては、定着装置7から排紙された用紙Pは切換ゲート16により排紙ローラ10へ直進案内されて排紙される。更に、両面モードにおいては、表面画像が形成され定着装置7を通過した用紙Pは切換ゲートに案内されて下方に走行し、図1における裏面用搬送路12を経て画像形成部5に再給紙され、前に説明したように裏面画像が形成された後に、再度、定着装置7を通過した後に、切換ゲート16により直進案内されて排紙ローラ10により排紙される。
なお、切換ゲート16は実線と点線の位置にソレノイド(図示せず)により駆動されて回転し、用紙Pの直進案内、用紙Pの下方への案内及び下方から搬送される用紙Pの排紙ローラ10への案内を行う。実線の位置は直進案内を行う位置であり、点線の位置は下方への案内及び下方から排紙ローラ10への案内を行う位置である。点線の位置にある切換ゲート16で用紙Pの下方への案内と下方から排紙ローラ10への案内を可能とするために、切換ゲート16は図示しないバネにより、反時計方向に常時付勢されている。用紙Pは下方への走行時に、切換ゲート16を押し開いて走行する。
このような構成により、両面画像形成において、表面画像を形成した用紙Pに対して、加湿装置Bを通過させて水分を付与した後に再給紙し、裏面画像の形成を行うことが可能となり、均等な画質の表裏面画像が形成される。
本発明の画像形成装置の1つの実施例を示す概略全体断面図である。 本発明の加湿装置の第1実施例を示す概略断面図である。 ゴム硬度と吸水性の関係を示すグラフである。 本発明の加湿装置の第2実施例を示す概略断面図である。 本発明の加湿装置の第3実施例を示す概略断面図である。 本発明の加湿装置の第4実施例を示す概略断面図である。 本発明の加湿装置の第5実施例を示す概略断面図である。 本発明の加湿装置の第6実施例を示す概略断面図である。 本発明の加湿装置の第7実施例を示す概略断面図である。 本発明の画像形成装置のもう1つの実施例を示す要部の概略断面図である。
符号の説明
100、101 加湿ローラ
100b、101b、102b 多孔質層
102 給水ローラ
103、106 規制部材
107 中継ローラ

Claims (7)

  1. 多項質層を有し、用紙を搬送するニップを形成する加湿ローラ対と、
    該加湿ローラ対の一方の加湿ローラに、その表面から水を供給する給水手段と、を有し、
    前記一方の加湿ローラと接する表面を介して他方の加湿ローラに水が供給されるものであって、
    水分供給の条件が前記他方の加湿ローラに較べて有利な条件にある前記一方の加湿ローラの表面の硬度を、前記他方の加湿ローラの表面の硬度より高くしたことを特徴とする用紙の加湿装置。
  2. 前記ニップを形成する加湿ローラのローラ表面の硬さは、何れもアスカーC5°〜60°の間にあり、硬さの差はアスカーC表示で5°〜15°の間にあることを特徴とする請求項1に記載の用紙の加湿装置。
  3. 前記給水手段から前記加湿ローラに供給される水の量を抑制する規制手段を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の用紙の加湿装置。
  4. 前記給水手段は、多項質層を有し、前記一方の加湿ローラに接触して回転することにより前記一方の加湿ローラに水を供給する給水ローラを有することを特徴とする請求項1乃至の何れか1項に記載の用紙の加湿装置。
  5. 前記給水手段が給水ローラと中継ローラとを有しており、
    前記一方の加湿ローラと前記給水ローラとの間に前記中継ローラが配置されており、
    前記給水手段から前記加湿ローラに供給される水の量を抑制する規制手段を前記中継ローラに圧接させたことを特徴とする請求項1又は2に記載の用紙の加湿装置。
  6. 用紙上にトナー像を転写して画像を形成する画像形成部、
    画像が転写された用紙を加熱・加圧して画像を定着する定着装置及び、
    前記定着装置によって定着された用紙の加湿を行う請求項1乃至5の何れか1項に記載の加湿装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
  7. 前記用紙の加湿装置により加湿処理された用紙に対して後処理を行う後処理装置を備えることを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
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