JP5407509B2 - 自動販売機 - Google Patents

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Description

この発明は、飲み口部分に引っ掛け部を有する商品を販売する自動販売機であって、前記商品を吊下げ収容し、かつ、前方側(商品補充側)に対して後方側が低くなるよう傾斜して前記商品をその自重により滑らせて収容するとともに後端部に商品搬出機構を備えた自動販売機に関する。
自動販売機で取り扱う商品は多様化しており、飲料が充填された容器が硬質の缶入り商品,ペットボトル入り商品に加えて、ゼリー状の飲食物が充填された可撓性袋状容器に硬質の合成樹脂からなる注出口部としてのスパウトを固着して飲み口としてなり、前記スパウトにキャップを装着した商品(以下、パウチ商品ともいう)を販売可能とする自動販売機が要求され、このパウチ商品を販売対象商品とした自動販売機が知られている(例えば、特許文献1)。
特許文献1に開示された自動販売機においては本体キャビネットの庫内に上下複数段に配列された商品収納ラックを備え、それぞれの商品収納ラックの商品載置面に所定の間隔をおいて左右方向に複数の仕切壁を設け、隣接する仕切壁間を商品収納通路として商品を前後(奥行き)方向に並べて収容するとともにそれぞれの商品収納通路に商品を前方に押圧するプッシャ部材を設け、商品選択ボタンが操作されることによりプッシャ部材を駆動して商品を押出すように構成されている。
特開2005−228058号公報
特許文献1に開示された自動販売機においては商品収納ラックが水平に配置されており、当該商品収納ラックの商品収納通路に商品を載置して収容するように構成されている。このような商品収納ラックに容器形態が軟弱なパウチ商品を収納するとパウチ商品の収納姿勢が乱れ、かつ、パウチ商品を後方からプッシャ部材にて押圧するとパウチ商品が潰れて販売することができないおそれがある。このため特許文献1に開示された商品収納ラックにおいては、パウチ商品のスパウトに設けられたフランジを引っ掛け部として支持すれば商品が起立することに着目し、パウチ商品のスパウトを挟むように間隙をおいて配置された商品支持部材を設け、この商品支持部材に前記フランジを引っ掛けるようにパウチ商品を装填して収容するとともに前記商品支持部材に近接して前後のスプロケット間に張架された搬送チェーンにパウチ商品のスパウト(若しくはキャップ)を後方から押圧する複数の商品仕切ピンを配設し、販売時に搬送チェーンを駆動して商品仕切ピンによりパウチ商品を押出すように構成されている。この特許文献1に開示された自動販売機によれば容器形態が軟弱なパウチ商品を販売することが可能となったものの、商品収納ラックの構成が複雑となりコストが嵩むという課題を有する。
そこで、発明者等はパウチ商品のフランジを支持して当該商品の自重により滑らせて吊下げ収容するとともに商品搬出機構を有する商品支持ユニットを備え、当該商品支持ユニットを、商品収納ラックを構築するフレーム材に上下方向に複数段架設してなるスラント式商品収納ラックを発明して出願した(特願2008−258022号)。この発明によれば、容器形態が軟弱なパウチ商品を収容するスラント式商品収納ラックを簡単な構成とすることができる点で優れている。ところで、パウチ商品においても缶入り商品,ペットボトル入り商品などの商品と同様に長さ(高さ寸法)が異なる複数種類のものが存在する。このように長さの異なる複数種類のパウチ商品を販売可能とするために前述した出願の発明では上下方向に配設される商品支持ユニット相互間の間隔を長さの最も長いロングサイズのパウチ商品に合わせて設定している。このため、前記商品支持ユニットの上下方向の段数が制限されることからスラント式商品収納ラックに収容されるパウチ商品の収容数が自ずと決定されてしまう。そのため、商品支持ユニット相互間の間隔を長さの異なるパウチ商品毎に定めたスラント式商品収納ラックを用意すれば長さの短いショートサイズのパウチ商品に対しては商品支持ユニットの段数を増加して収容数を増やすことができるが、この場合には長さの異なる商品種類毎に商品収納ラックを用意しなければならず部品点数が増加するとともに自動販売機の種類が増えることから自動販売機のメーカーにおいてはその管理が煩雑となる一方、ユーザーにおいても商品の入れ替えを行う場合に従前のパウチ商品と同一の長さ以下の商品でなければ入れ替えを行うことができず、従前のパウチ商品よりも長さの長いパウチ商品に入れ替えるにはスラント式商品収納ラックを交換せねばならないという課題を有する。
そこで、本発明は上記の点に鑑みなされたものであり、その目的は前記課題を解決し、パウチ商品を吊下げ支持して収容する商品支持ユニットの段数を可変に設定することが可能な自動販売機を提供することにある。
上記目的を達成するために請求項1に係る発明は、上下左右のフレーム材により商品収納ラックの枠体を構築し、左右のフレーム材に上下方向に複数段架設され、前記商品の引っ掛け部を支持し、かつ、前方側(商品補充側)に対して後方側が低くなるよう傾斜して前記商品をその自重により滑らせて吊下げ収容するとともに後端部に商品搬出機構を有する商品支持ユニットを設けてなるスラント式商品収納ラックを備えた自動販売機において、前記フレーム材および商品支持ユニットは相互に係合する係合部を有し、フレーム材の係合部は商品支持ユニットに吊下げ収容される商品の長さに応じた位置にそれぞれ形成され、前記商品支持ユニットは商品収納ラックを構築するフレーム材に着脱自在であって、当該商品支持ユニットに吊下げ収容される商品の長さに対応した位置に架設されてなり、さらに商品収納ラックは傾斜した最上段の商品支持ユニットの上部側であって後方寄りにより形成された空き空間に余剰の商品支持ユニットを収納してなることを特徴とする。
本発明の請求項1に係る自動販売機によれば、上下左右のフレーム材により商品収納ラックの枠体を構築し、左右のフレーム材に上下方向に複数段架設され、前記商品の引っ掛け部を支持し、かつ、前方側(商品補充側)に対して後方側が低くなるよう傾斜して前記商品をその自重により滑らせて吊下げ収容するとともに後端部に商品搬出機構を有する商品支持ユニットを設けてなるスラント式商品収納ラックを備えた自動販売機において、前記フレーム材および商品支持ユニットは相互に係合する係合部を有し、フレーム材の係合部は商品支持ユニットに吊下げ収容される商品の長さに応じた位置にそれぞれ形成され、前記商品支持ユニットは商品収納ラックを構築するフレーム材に着脱自在であって、当該商品支持ユニットに吊下げ収容される商品の長さに対応した位置に架設されてなり、さらに商品収納ラックは傾斜した最上段の商品支持ユニットの上部側であって後方寄りにより形成された空き空間に余剰の商品支持ユニットを収納してなるよう構成したことにより、販売する商品(パウチ商品)の長さに応じて商品支持ユニットの段数を変えることができるので、ユーザーの要求(販売する商品の長さ)に最適な段数の商品支持ユニットを備えた商品収納ラックを提供することが可能となる。また、既設の自動販売機において商品の入れ替えを行う際、入れ替える商品の長さが従前の商品の長さと異なる場合、特に従前の商品の長さよりも長い商品に入れ替える場合にも商品支持ユニットの架設位置を変更すれば当該商品への入れ替えが可能となる利点を有する。さらに、余剰の商品支持ユニットを商品収納ラック内に収納しておくことができるので、余剰の商品支持ユニットを保管する手間をなくすことが可能となる。
本発明の実施の形態である自動販売機の全体構成を示す外扉開放状態の斜視図である。 図1の要部側面断面図である。 本発明に係るスラント式商品収納ラックを示し、(a)および(b)はそれぞれ商品支持ユニットの着脱を説明するための斜視図、(c)は商品収納ラックの上部の拡大図である。 図3のスラント式商品収納ラックに架設される商品支持ユニットを示し、(a)は前方から見た斜視図であり、(b)は後方から見た斜視図である。 商品支持ユニットに搭載された商品搬出機構を示し、(a)は商品搬出機構の一部を分解した斜視図であり、(b)は商品搬出機構の要部拡大斜視図である。 容器形態が軟弱なパウチ商品を示し、(a)および(b)はそれぞれ種類の異なるパウチ商品の正面図である。 商品支持ユニットに商品を装填する状態を示し、(a)は商品支持ユニットに商品を装填する状態の模式図であり、(b)は商品支持ユニットに商品を装填した状態を示す正面図である。 商品支持ユニットに商品を収容した状態を示す側面図である。 商品支持ユニットに装填されたパウチ商品が滑動する状態を示す説明図である。 商品搬出機構の搬出動作を説明するための平面図である。 サーペンタイン式商品収納ラックとの互換性を持たせるためのアダプター部材を示し、(a)および(b)はそれぞれ異なるアダプター部材の組付けを説明するための一部分解斜視図である。
以下、本発明における実施の形態である自動販売機を図1乃至図11に基づいて説明する。
先ず図1および図2を用いて自動販売機の全体構造を説明する。図において、1は前面が開口した本体キャビネットである。前記本体キャビネット1は鋼板製の外箱の内側、すなわち、上壁,左右側壁,背壁および底壁1aにウレタンフォームからなる断熱ボードを配設して断熱筐体として構成されている。前記本体キャビネット1の断熱ボードで囲まれた商品収納庫内は断熱仕切壁11により左右方向に複数、この実施の形態では3つの商品収納室12,13,14に区画されている。左右の商品収納室12,14には、従来より良く知られている湾曲したセグメントを上下方向に連接したセグメント列を前後に対向配置して蛇行した商品収容通路を構成してなるサーペンタイン式商品収納ラック121,141がそれぞれ左右2列ずつ収設されている。中央の商品収納室13には本発明により提供される後述するスラント式の商品収納ラック20がそれぞれ収設されている。前記商品収納ラック121,141,20の下部には前下がりに傾斜し、かつ、無数の穴が形成されたシュート2が配置されている。前記シュート2の下部には、それぞれの商品収納室12,13,14を冷却もしくは加熱して商品収納ラック121,141,20に収容した商品をコールド・ホット状態に保存する冷却ユニット若しくは冷却/加熱ユニットが配設されている。また、前記本体キャビネット1の底壁1aの下部は機械室として形成され、この機械室には前記冷却/加熱ユニットの冷却ユニットと冷凍サイクルを構成する圧縮機3(図2参照)、凝縮器4、膨張機構(図では隠れて見えない)および凝縮器4に送風する庫外ファン5が配設されている。前記冷却ユニットのみが配設された商品収納室はコールド専用室、冷却/加熱ユニットが配設された商品収納室はホット/コールド兼用室とされ、図に示す例では商品収納室12がコールド専用室、商品収納室13,14がホット/コールド兼用室とされ、この場合コールド専用室である商品収納室12の庫内下部には機械室の圧縮機3,凝縮器4で圧縮,凝縮された冷媒が循環される蒸発器6、庫内ファン7が冷却ユニットとして設置されており、ホット/コールド兼用室である商品収納室13,14の庫内下部には前記蒸発器6、庫内ファン7に加えて商品加熱用のヒーター8が加熱ユニットとして設置されている。そして、各商品収納室12,13,14の背面には循環用ダクト9が冷却ユニット若しくは冷却/加熱ユニットと連通して配備され、前記循環用ダクト9の上端9aは商品収納庫の略中段位置に開口している。なお、図1において122,142は商品収納ラック121,141を固定する固定金具である。
前記本体キャビネット1の前面に開閉自在に装着された外扉10(図1参照)の前面には、良く知られているようにディスプレイ台に載置された商品見本のディスプレイ室が形成され、このディスプレイ室の前面を覆う透明板には各商品見本に対応して設けられた商品選択ボタンを備えた商品選択ボタンユニットが配設されるとともに商品取出口10aに加えて硬貨投入口、紙幣投入口、釣銭返却口、返却レバー、シリンダー錠付きのハンドルロック装置などが組付けられている。前記本体キャビネット1における商品収納庫の前面を閉塞する内扉15は、この例では上下に分割されており、下部側の内扉15には各商品収納室12,13,14のシュート2と対峙する位置に搬出扉15aにより常時閉塞された商品搬出口が設けられている。前記商品搬出口の搬出扉15aは上端を軸支されて常時商品搬出口を閉塞して冷気若しくは暖気の流出を防止しており、シュート2を介して送出される商品により押し開かれるように形成されている。
さて、前記スラント式の商品収納ラック20の構成について図3を用いて説明する。図に示すように、左右一対の上部支持フレーム材21,21および下部支持フレーム材22,22には前方および中央付近にそれぞれ一対の縦フレーム材23,23がねじにより固着されている。前記上部支持フレーム材21,21と、下部支持フレーム材22,22と、前方および中央付近(以下、後方側ともいう)に設けたそれぞれ一対の縦フレーム材23,23が商品収納ラックを構築するフレーム材を構成する。前方の縦フレーム材23,23間には上下方向に複数の梁部材24が固着され、後方側の縦フレーム材23,23の上端にも梁部材24Aが固着されている。上部支持フレーム材21,21および下部支持フレーム材22,22の後方側(図2から理解できるように奥行き側であり、以下後方を奥行きともいう)は背板25と側面板26により閉塞されている。この閉塞された垂直方向に延在する空間は商品が落下する商品搬出通路として形成されている。また、背板25の上部側には通風孔25aが形成されている。前記背板25および側面板26の下方には上方に開放したコ字状の送出部材27が後方側ほど高く前方に向かうにしたがって下方に傾斜するように取付けられている。つまり、送出部材27は、図2に示すように垂直の商品搬出通路をシュート2および内扉15の商品搬出口を介して外扉10の商品取出口10aに連繋させるものである。そして、送出部材27の前端部にはクッション28が貼着されており、このクッション28は送出部材27とシュータ2との間の隙間を塞ぐ遮蔽部材として構成されている。なお、商品収納ラック20の各部材は厚板鋼板により形成されており、この商品収納ラック20は本体キャビネット1(図1参照)の商品収納庫の天井に敷設した本体側フック金具50,55(図11参照)に上部支持フレーム材21,21を直接、または取付部材(アダプター部材)を介して取付けられる。この取付けについては後述する図11にて説明する。
前記上部支持フレーム材21,21および下部支持フレーム材22,22に固着された前後の縦フレーム材23,23には商品支持ユニット30が装着されている。この商品支持ユニット30の装着については後述するが、商品支持ユニット30の装着のために後方側の縦フレーム材23には上下方向に8つの切欠231が形成されている。この切欠231が縦フレーム材23の係合部を構成する。
前記商品支持ユニット30の構成を図4に示す。図に示すように、商品支持ユニット30は左右一対の挟持部材31,31、この挟持部材31,31を連結する前後の連結部材32,33、後方の連結部材33の上に設置された商品搬出機構34および外側に向かって突出するように左右一対の挟持部材31,31に固着された取付金具35,35とからなる。
前記左右一対の挟持部材31,31は一方の面に潤滑塗膜が施された薄板の塗膜鋼板(以下、単に薄板鋼板ともいう)によりL字状に形成された長尺の部材からなり、それぞれ所定の間隙tをおいて対向配置されている。前記間隙tを形成する左右一対の挟持部材31,31の脚端部は一方の面(塗膜面)が外側となるように折り曲げによりダブルホールド(参照符合36を付している)されており、間隙tを形成する脚端部の上下両面が塗膜面(すななち、潤滑性が良好な面)となっている。前記左右一対の挟持部材31,31によりパウチ商品を吊下げ支持するのであるが、パウチ商品の装填(補充)については後述することとする。前記連結部材32,33は間隙tを残して左右一対の挟持部材31,31を囲繞するように枠体として構成されている。前記左右一対の挟持部材31,31は前記連結部材32,33にそれぞれねじにより強固に固着され、これにより左右一対の挟持部材31,31のそれぞれの脚端部の間の間隙tが一定に保たれている。前方側の連結部材32には正面視T字形の取付片321が一体に形成されている。この取付片321は図3に示した商品収納ラック20の梁部材24に係合するものであり、その上端は鉤状に折り曲げられ、かつ、脚片中央付近にはねじ孔322が形成されている。前記取付金具35は厚板鋼板により断面ハット形に形成され、それぞれの鍔部が挟持部材31にねじ止めされている。取付金具35の頭部には段付ねじ351が螺着されており、この段付ねじ351が図3に示した商品収納ラック20における後方側の縦フレーム材23,23に形成された切欠231に係合するものであり、この段付ねじ351が商品支持ユニット30の係合部を構成する。なお、37は左右一対の挟持部材31,31の脚端部に植設された一対の幅規制部材である。
前記商品支持ユニット30の後方に配設された商品搬出機構34はベース341とカバー342とからなる箱体の内部に搬出機構が組み込まれたものであり、その搬出機構を図5に示す。図5は前記商品搬出機構34のカバー342を取り外した状態の斜め上方から見た斜視図である。図において、40は駆動源としてのソレノイドであり、このソレノイド40のプランジャー41にはストッパ部材42が連結されている。ストッパ部材42はプランジャー41の移動方向に平行な長孔43,43に段付ねじ421,421が遊嵌されており、プランジャー41の移動方向にスライド自在に配設されるとともに復帰ばね44が装着されている。また、前記ストッパ部材42の後端部には下方に延在する第1のストッパ45および第2のストッパ46が形成されている。なお、第2のストッパ46はベース341および左右の挟持部材31,31を連結する連結部材33に設けた開口(不図示)を貫通して下方に延在している。また、第2のストッパ46には図4の(b)に示したように先端に折り曲げにより後方側に向かって傾斜した押圧片462を備えた係止部材461が係止されている。
前記第1のストッパ45は一対の挟持部材31,31の後端部に位置し、第2のストッパ46は第1のストッパ45から所定距離だけ前方側に離れた位置に配置されている。そして、販売待機状態(ソレノイド40の非励磁状態)では第1のストッパ45が一対の挟持部材31,31により形成された間隙tに臨んで位置しており、第2ストッパ46が前記間隙tから左右方向にずれた位置に退避しており、ソレノイド40が励磁された販売時には第1のストッパ45が前記間隙tから退避し、第2のストッパ46が前記間隙tに臨むように移動するものである。なお、47はマイクロスイッチからなる商品検知スイッチ(売切れスイッチ)であり、マイクロスイッチの操作レバー471(図4の(b)参照)が一対の挟持部材31により形成される間隙tに臨むように配設されている。また、48はソレノイド40および商品検知スイッチ47に電源を供給する電源線と、商品検知スイッチ47からの検知信号を伝達する信号線が接続されたソケットであり、商品支持ユニット30に取付けられたコネクタに装着されるものである。
前述したように構成された商品支持ユニット30の商品収納ラック20への装着を、図3を参照しつつ以下に説明する。なお、図3では商品支持ユニット30を4段に架設した場合を例示しており、図の(a)には下方から3段目までの商品支持ユニット30を装着し、最上段の商品支持ユニット30を装着する前の状態(若しくは取り外した状態)を示し、この最上段の位置の空き領域に商品支持ユニット30を装着する場合を代表として説明することとする。まず、商品収納ラック20を構成する前方の縦フレーム材23,23の間から商品支持ユニット30を挿入する。この場合、左右の取付金具35,35が鉛直線上に並ぶように商品支持ユニット30を横倒しした状態で挿入する。これは前記左右の取付金具35,35が水平線上に位置する姿勢で商品支持ユニット30を縦フレーム材23,23の間に挿入すると前記取付金具35,35が左右の縦フレーム材23,23に当接することから、これを避けるためである。そして、商品支持ユニット30の取付金具35,35が前方の縦フレーム材23,23の間を通過した段階で商品支持ユニット30を元の姿勢に戻しつつ商品支持ユニット30を後方に移動させる。次いで、商品支持ユニット30の取付金具35,35に螺合された段付ねじ351,351を、商品収納ラック20を構成する後方側の縦フレーム材23,23に形成したそれぞれの切欠231(図では最上位の切欠231)に係合させる。この状態で商品支持ユニット30の前方側の連結部材32に形成されたT字形の取付片321を梁部材24に係合させてねじ止めする。このようにして商品収納ラック20に装着された商品支持ユニット30は前方側(商品補充側)が高く、後方側(商品搬出機構34側)が低くなるように傾斜した状態となる。
さて、前述したように商品収納ラック20に装着された商品支持ユニット30は前方側(商品補充側)が高く、後方側(商品搬出機構34側)が低くなるように傾斜した状態に配設されることから、最上段の商品支持ユニット30の上部側(商品収納ラック20の上部)の後方寄りには空き空間が形成され、この空き空間には余剰の商品支持ユニット30Aが収納保管されている。すなわち、商品収納ラック20の上部後方寄りには空き空間が形成されることから、この空き空間を余剰の商品支持ユニット30Aを保管場所として利用しているのである。ここで、余剰の商品支持ユニット30Aとは図の(a)(b)では4段の商品支持ユニット30が架設された状態を示しているが、最上段の商品支持ユニット30を残したまま、下方3段の商品支持ユニット30を前記装着手順と逆の手順により取り外したうえで図では空き状態の切欠231の箇所にそれぞれ商品支持ユニット30を装着すると商品収納ユニット20には5段の商品支持ユニット30が架設されることとなる。このように、商品支持ユニット30を、商品収納ラックを構築する縦フレーム材23に着脱自在としてその段数を5段から4段に変更した場合に不使用の商品支持ユニット30が生まれ、この不使用の商品支持ユニット30が余剰の商品支持ユニット30Aとなる。
前述した余剰の商品支持ユニット30Aを収納保管するため、図の(c)に示すように、商品収納ラック20を構成する後方側の縦フレーム材23,23の上端寄りには梁部材24Aが設けられ、また、左右の側面板26,26には切欠溝261が形成されている(図では左側の切欠溝261は商品支持ユニット30Aに隠れて見えない)。そして、商品支持ユニット30Aは取付金具35,35(図4参照)に螺合された段付ねじ351,351を前記左右の側面板26,26の切欠溝261に係合させる一方、商品支持ユニット30Aの前方側の連結部材32(図4参照)に形成されたT字形の取付片321を梁部材24Aに係合させてねじ止めして収容保管される。なお、商品支持ユニット30を4段から5段に変更した場合、前方の縦フレーム材23,23に取付けた梁部材24の取付け位置を変更するとともに残りの1個の梁部材として商品収納ラック20に収納保管された余剰の商品支持ユニット30Aを取付けるための梁部材24Aを利用すればよい。このため、梁部材24Aは前方の縦フレーム材23,23にねじにより固着された梁部材24と同様に後方側の縦フレーム材23,23にねじにより固着して着脱自在としているが、商品支持ユニット30を架設するために後方側の縦フレーム材23,23に形成した切欠231と同様な切欠を形成するとともに梁部材24Aに段付ねじを螺着して両者を係合させるように構成してもよい。
また、商品収納ラック20に上下方向に複数段架設される商品支持ユニット30の段数を何段(この例では4段若しくは5段)にするかは販売するパウチ商品の長さ(高さ寸法)に依存する。商品支持ユニット30にパウチ商品を吊下げ収容する補充(装填)方法については後述するが、4段の商品支持ユニット30にパウチ商品を吊下げ収容した状態を図2に例示している。この場合、商品支持ユニット30には、吊下げ収容されたパウチ商品が上下に隣接する下方の商品支持ユニット30の商品搬出機構34(図4参照)に当接しない長さ(高さ寸法)のロングサイズのパウチ商品(図2の下方2段の商品支持ユニットに例示)および比較的長さの短いショートサイズのパウチ商品(同図の上方2段の商品支持ユニットに例示)の両方を吊下げ収容することが可能である。ここで、ロングサイズのパウチ商品のみを販売対象商品とする場合には商品支持ユニット30の段数はロングサイズのパウチ商品の長さに依存して4段となる。一方、ショートサイズのパウチ商品を販売対象商品とする場合に商品支持ユニット30の段数が4段のままであると上下に隣接する下方の商品支持ユニット30とパウチ商品の下端との間に無駄な空間が発生する。そこで、この発明においては商品収納ラックを構築する縦フレーム材23に対して商品支持ユニット30を着脱してその段数を4段から5段に変更し、この5段の商品支持ユニット30にショートサイズのパウチ商品を吊下げ収容するように構成している。これにより商品収納ラック20に収容可能なショートサイズのパウチ商品の数量を大幅に増加できるものである。当然のことながら逆の場合、つまり、ショートサイズのパウチ商品に適した5段の商品支持ユニット30から4段に変更して販売対象商品をロングサイズのパウチ商品とすることもでき、自動販売機の設置後においてもその設置場所においてサイズの異なるパウチ商品への入れ替えを行うことが可能となる。
なお、商品収納ラック20を構築する上部支持フレーム材21,21および下部支持フレーム材22,22に取付けられた背板25および左右の側面板26,26により閉塞された空間は商品が落下する商品搬出通路として形成されているとともに庫内空気の循環通路を構成している。このため、図2に示した前記蒸発器6、庫内ファン7からなる冷却ユニット若しくは前記蒸発器6、庫内ファン7,商品加熱用のヒーター8からなる加熱ユニットからの送風Aは縦フレーム材23,23に上下複数段架設されたそれぞれの商品支持ユニット30内を矢印Bのように通過した後、背板25に形成した通風穴25a(図3参照)を介して矢印Cのように庫内背面に配設したダクト9の上端開口に導かれて冷却ユニット若しくは加熱ユニットに戻り、上下複数段の商品支持ユニット30に吊下げ支持された商品(パウチ商品)を均等に冷却若しくは加熱する。この場合、送出部材27の前端部とシュータ2との間に組立誤差などによって隙間が形成されたとしてもクッション(遮蔽部材)28により当該隙間が塞がれていることから前記送風Aが前記隙間を介してダクト9の上端開口に導かれる、すなわち、短絡通路が形成されることがないので、冷却若しくは加熱性能を良好に維持できる。
前記商品支持ユニット30に装填されるパウチ商品を図6に示す。図6(a)に示すようにパウチ商品100は可撓性袋状容器102に硬質の合成樹脂からなる注出口部としてのスパウト104を固着し、当該スパウト104にキャップ106を装着してなる。前記スパウト104にはフランジ105が形成されており、図6の(a)の例ではフランジ105が1個のパウチ商品100、(b)の例ではフランジ105が2個のパウチ商品200を示している。前記可撓性袋状容器102内にはスパウト104からゼリー状の飲食物が注入されており、可撓性袋状容器102が軟弱であることから起立させることが困難なものである。なお、107はスパウト104に設けられた接合フランジである。
次に前記商品支持ユニット30へのパウチ商品の装填(補充)について図7を用いて説明する。図ではパウチ商品100を装填する場合を示し、前記商品支持ユニット30の前方の商品補充口から白抜き矢印で表すように商品支持ユニット30の左右一対の挟持部材31,31の間の間隙tにパウチ商品100を装填する。すなわち、前記商品支持ユニット30の左右一対の挟持部材31,31の上方側にパウチ商品100のフランジ105を、そして、下方側に接合フランジ107を位置させつつ前記間隙tにスパウト104を挿入し、前記フランジ105を左右一対の挟持部材31,31に引っ掛ける。ここで、前記左右一対の挟持部材31,31の間に形成された間隙tはパウチ商品100のスパウト104の幅より大きくフランジ105の長さよりも短い所定の寸法に定められている。前記商品支持ユニット30の左右一対の挟持部材31,31にフランジ105を引っ掛けて吊下げられたパウチ商品100はその自重によりフランジ105が左右一対の挟持部材31,31上を滑動して後方に移動する。前記商品支持ユニット30の後方に移動したパウチ商品100は商品搬出機構34の第1のストッパ45(図4、図5参照)により係止され、販売順位一番の商品(以下、販売商品ともいう)として当該位置に停止した状態で吊下げ収容される。次に装填されたパウチ商品100は第1のストッパ45により係止された販売商品に当接して販売順位二番の商品(以下、次販売商品ともいう)として停止する。このようにして前記商品支持ユニット30に順次パウチ商品100を補充して収容した状態を図8に示し、パウチ商品100は重力により略鉛直線に沿った姿勢で整然と商品支持ユニット30に吊下げ収容される。
ここで、パウチ商品100は前記商品支持ユニット30の左右一対の挟持部材31,31にフランジ105を引っ掛けて吊下げ収容されるのであるが、パウチ商品100には図6に示したように、フランジ105以外にもキャップ106の下部が引っ掛け部として存在する。このため、パウチ商品100を商品支持ユニット30に装填する際、キャップ106(の下端)を前記商品支持ユニット30の左右一対の挟持部材31,31に引っ掛けて装填(誤装填)されるおそれがある。このような誤装填があるとキャップ106の下端が左右一対の挟持部材31,31の間隙tの間に嵌り込んで商品詰まりを生じたり、最悪の場合には脱落してしまうことがある。この問題の解決策として、フランジ105と接合フランジ107との間の厚み寸法taに対してキャップ106とフランジ105の間の厚み寸法tbは小さく形成(ta>tb)されていることを利用し、左右一対の挟持部材31,31を構成する鋼板の厚さを厚くしてキャップ106の下端を引っ掛けることができないようにすることが考えられる。しかしながら、左右一対の挟持部材31の材料として厚板鋼板を利用すると重量が増加するとともにコストが上昇する。そこで、この実施の形態では薄板鋼板を用いたとしても誤装填を防止することを可能とするため、間隙tをおいて対向配置された挟持部材31,31の脚端部を折り曲げてダブルホールドすることにより厚み規制部材36としている。このように薄板鋼板をダブルホールドすることによってフランジ105の下部を引っ掛けることを許容し、キャップ106の下部を引っ掛けることが困難となるので、引っ掛け部分を間違って装填するような誤装填が防止される。
なお、図6の(b)に示したフランジ105が2個のパウチ商品200においても、下側のフランジ105を引っ掛けて装填せねばならないところ、上側のフランジ105が引っ掛け部として存在していることから上側のフランジ105を引っ掛けるような誤装填のおそれがある。しかしながら、下部のフランジ105と接合フランジ107との間の寸法tcに対して2個のフランジ105の間の寸法tdが小さく形成(tc>td)されていることから、左右一対の挟持部材31,31の脚端部を折り曲げてダブルホールドすることにより誤装填を防止することができる。
また、パウチ商品100はフランジ105を商品支持ユニット30の左右一対の挟持部材31,31に引っ掛けて自重により滑らせるように構成されていることから、前記フランジ105と前記商品支持ユニット30の左右一対の挟持部材31,31の脚端部との摩擦抵抗が小さいことが望まれる。この要求に対しても間隙tをおいて対向配置された左右一対の挟持部材31,31の脚端部を折り曲げてダブルホールドしたこの実施の形態の商品収納ラックは有利である。すなわち、一般的に用いられる鋼板は切削加工を容易にするために一方の面に潤滑性の塗膜がコーティングされた塗膜鋼板であるから、この塗膜鋼板の一方の面(潤滑性の塗膜がコーティングされた面)が外側となるようにダブルホールド(図4等に参照符合36を付した部分)することによって、間隙tを形成する左右一対の挟持部材31,31の脚端部の上下両面が潤滑性の良好な面(摩擦抵抗が小さい面)となる。このため、パウチ商品100のフランジ105と左右一対の挟持部材31,31の脚端部との摩擦抵抗を小さくすることができる。更に、商品支持ユニット30の傾斜角度を大きくすることによりパウチ商品100の自重による滑りが良くなる一方、前記商品支持ユニット30の傾斜角度を大きくするとパウチ商品100自体は重力によって略鉛直線に沿った姿勢を維持し続けるので、図9に示すように左右一対の挟持部材31,31の脚端部の上下両面にパウチ商品100のフランジ105と接合フランジ107が同時に当接するようになる。この場合、左右一対の挟持部材31,31の脚端部をダブルホールドしていない場合にはパウチ商品100のフランジ105または接合フランジ107のいずれか一方と挟持部材31,31との脚端部との摩擦抵抗が大きくなる。一方、塗膜鋼板の一方の面(潤滑性の塗膜がコーティングされた面)が外側となるようにダブルホールドしたこの実施の形態の挟持部材31,31においては当該挟持部材31,31の脚端部の上下両面にパウチ商品100のフランジ105と接合フランジ107が同時に当接したとしても両者の摩擦抵抗を小さくすることができる。したがって、パウチ商品100の自重による滑りをよくするために前記商品支持ユニット30の傾斜角度を大きくすることができ、商品支持ユニット30へのパウチ商品の収容をスムーズに行うことができる。なお、挟持部材31,31を構成する塗膜鋼板としてダブルホールドするために薄板であることが望ましく、薄板の塗膜鋼板を用いた場合には重量の軽減化に寄与するものである。
更に、図6に示したようなパウチ商品においては中身飲食物が異なるもの、或いは可撓性袋状容器102に充填された飲食物の内容量の相違によってフランジ105の幅寸法L1,L2(例えば、L1<L2)が異なっている。特に、可撓性袋状容器102に充填された飲食物が同一で内容量の異なるパウチ商品においては外形が類似していることから誤って装填されるおそれがある。そこで、本発明の実施の形態では図7に示したように、左右一対の挟持部材31,31の脚端部に近接して植設された一対の幅規制部材37を設けている。この一対の幅規制部材37の間の幅寸法L0はパウチ商品のフランジ105の幅寸法L1,L2(図6参照)に対してL1<L0<L2(但し、L1<L2である場合)と定められている。したがって、フランジ105の寸法がL0以下のパウチ商品については左右一対の挟持部材31,31の間に挿入して装填することを許容し、フランジ105の寸法がL0以上のパウチ商品については幅規制部材37により装填が阻止され、これにより種類の異なるパウチ商品の誤装填が防止される。なお、図7では幅規制部材37として専用の部材を植設したものについて説明したが、左右一対の挟持部材31,31と、この挟持部材31,31を連結する連結部材32とを固着するねじを利用することもでき、この場合には部品点数を削減することができる。
次に、この実施の形態である自動販売機における商品収納室12,13,14の冷却・加熱動作について図2を用いて説明する。まず、商品収納室13,14(ホット/コールド兼用室)をコールド室として使用する場合にはヒーター8をオフし、圧縮機3,凝縮器4で圧縮,凝縮された冷媒を蒸発器6に送り、蒸発器6で熱交換した冷気を庫内ファン7でシュータ2の下側から庫内に吹き出して商品収納ラック20,141内の商品を冷却し、循環用ダクト9を介して蒸発器6に戻すところの一点鎖線で示す矢印A,B,Cの経路を通って循環するような冷気循環を行う。一方、商品収納室13,14をホット室として使用する場合は前記蒸発器6への冷媒を停止させてヒーターをオンにし、上記と同様に暖気の循環を行って商品を加熱する。前記商品収納室13,14のホット/コールド室への切り替えは季節の変わり目などに行われる。一方、コールド専用室である商品収納室12は、蒸発器6で熱交換した冷気を庫内ファンでシュータ2の下側から庫内に吹き出して商品収納ラック121内の商品を冷却し、循環用ダクト9を介して蒸発器6に戻すところの一点鎖線で示す矢印A,B,Cの経路を通って循環する冷気循環が行われている。なお、商品収納ラック20が収納された商品収納室13をホット/コールド兼用室としているが、これはパウチ商品としてホット商品として販売する商品が出現した場合に備えたものである。
次に、この実施の形態である自動販売機における販売時に動作について説明する。図10は商品搬出機構34の動作時における第1のストッパ45,第2のストッパ46の動作を示すものであり、商品搬出機構34の全体構成を示す図5をも参照しながら販売動作について説明する。
販売待機状態においてはソレノイド40が非励磁状態にあり、第1のストッパ45が左右一対の挟持部材31,31の間の間隙tの位置に突出して販売商品を係止しており、販売商品と次販売商品との間に位置する第2のストッパ46が左右一対の挟持部材31,31の間の間隙tの位置から退避している。この状態においてマイクロスイッチからなる商品検知スイッチ(売切れスイッチ)47の操作レバー471が販売商品に当接して商品検知信号を出力している。いま、外扉10(図1参照)に設けられた商品選択ボタンが操作されると不図示の制御部から対応する商品払出機構34(ソレノイド40)に所定時間幅の励磁信号が供給される。これによりソレノイド40が励磁されると図5に示したプランジャー41を介してストッパ部材42が左右方向(図5では右方向)に移動する。これにより第1のストッパ45および第2のストッパ46が図10において左方向に移動し、第1のストッパ45が間隙tから退避し、第2のストッパ46が間隙tに突出する。前記第1のストッパ45の間隙tからの退避により販売商品は第1のストッパ45による係止が解かれる。これと同時に第2のストッパ46が間隙tに突出するように移動する過程において当該第2のストッパ46に設けた係止部材461の押圧片462が販売商品の後方を押圧して販売商品を商品支持ユニット30から排出させた後、第2のストッパ46が間隙tに突出する。販売商品が搬出されると次販売商品以降の商品は支えを失うので順次商品支持ユニット30の後端部に向かって滑動して間隙tに突出した第2のストッパ46に係止されて一旦保持される。
次いで、前記ソレノイド40への励磁信号が遮断されるとプランジャー41が復帰ばね44により元の位置(図5の状態)に復帰して第1のストッパ45が間隙tの位置に突出し、第2のストッパ46が間隙tから退避する。前記第2のストッパ46が間隙tから退避すると第2のストッパ46に保持されていた次販売商品以降の商品は商品支持ユニット30の後端部に向かって滑動し、間隙tに突出した第1のストッパ45に係止されて販売待機状態となる。なお、前記商品搬出機構34により搬出されて商品支持ユニット30の後端部から落下する商品は図2に示す商品収納ラック20の送出部材27を介してシュート2に送出される。
さて、図1には本発明に係る商品収納ラック20をサーペンタイン式商品収納ラック121,141と並設した自動販売機を示している。これは、自動販売機で多種多様の商品(缶入り飲料などに代表される容器が硬質である商品やパウチ商品で代表される容器が比較的軟弱である商品)を販売可能としたものであるが、多種多様の商品を販売可能とするにあたりその構成を大幅に変更することなく既設の自動販売機にも適用できることが望ましい。そこで、本発明の実施の形態においてはパウチ商品を収容可能な商品収納ラック20をサーペンタイン式商品収納ラックと互換性を持たせて(サーペンタイン式商品収納ラックを搭載した)既設の自動販売機にも本発明に係る商品収納ラック20を搭載可能としたものである。以下、公知のサーペンタイン式商品収納ラックと互換性を持たせるようにした商品収納ラック20について説明する。
図11は公知のサーペンタイン式商品収納ラックと互換性を持たせるようにした商品収納ラック20を示す。公知のサーペンタイン式商品収納ラックを自動販売機の商品収納庫に配設する方法として次の二種類の方式があり、まずはその方式について説明する。
先ず、第1の方式は図11の(a)に示すように自動販売機の天井面に前後方向に延在する本体側フック金具50が敷設され、この本体側フック金具50に商品収納ラック121,141を引っ掛ける引っ掛け方式であり、第2の方式は図11の(b)に示すように自動販売機の天井面に左右方向に延在する本体側フック金具55が敷設され、この本体側フック金具55に商品収納ラック121,141を固着する固着方式である。前記引っ掛け方式は例えば特開2005−122596号公報にも記載されているとおり、商品収納ラック121,141を構成する左右一対のラック側板の上端に前記本体側フック金具50のフック501に係合するラック側フックを設け、当該ラック側フックを前記本体側フック金具50のフック501に係合させたものであり、この引っ掛け方式では本体側フック金具50をガイドとして商品収納ラック121,141をスライドさせることにより庫内に格納、または庫内から引出すことができる。一方、固着方式は例えば特開平9−288768号公報にも記載されているとおり、商品収納ラック121,141を構成する左右一対のラック側板にラック側フック金具を架設し、このラック側フック金具を前記本体側フック金具55のフック551に係合させて両者をねじ止めしたものである。
前述したとおり公知のサーペンタイン式商品収納ラック121,141は図11に示した本体側フック金具50,55を用いて商品収納庫内に配設されている。そこで発明者等は、前記本体側フック金具50,55に本発明に係る商品収納ラック20を装着可能とすればサーペンタイン式商品収納ラック121,141との互換性を持たせることを突き止め、商品収納ラック20を前記本体側フック金具50,55に装着するアダプター部材の開発に至った。
さて、図11には商品収納ラック20を前記本体側フック金具50,55に装着するアダプター部材を示している。なお、図11に示した商品収納ラック20は図3にて説明したように組立られたものであり、ここでは重複する説明は省略する。図11の(a)は前述した引っ掛け方式に採用されたアダプター部材51を示しており、アダプター部材51は左右一対のラック固定金具52、およびラック側フック金具53からなる。前記左右一対のラック固定金具52は断面Z字状に形成された厚板鋼板からなり、その一端が商品収納ラック20を構成する左右一対の上部支持フレーム材21,21にねじにより固着されるとともに他端がラック側フック金具53に固着されている。前記ラック側フック金具53は厚板鋼板により下面が開放した箱形に形成されるとともに左右両端に本体側フック金具50のフック501に係合するラック側フック54が形成されてなる。前記商品収納ラック20には予め二組のアダプター部材51が上部支持フレーム材21,21に固着されてなる。前記商品収納ラック20を商品収納庫内に配設する際、まず、後方側のアダプター部材51におけるラック側フック金具53のラック側フック54を本体側フック金具50のフック501に対峙させて両者が係合するように押し込んでスライドさせ、同様に前方側にアダプター部材51のラック側フック金具53のフック54を本体側フック金具50のフック501に係合させてスライドさせて組み付ける。
図11の(b)は前述した固着方式に採用されたアダプター部材56を示しており、アダプター部材56はラック側フック金具57からなる。ラック側フック金具57は厚板鋼板の平板のからなり、その下端に商品収納ラック20を構成する左右一対の上部支持フレーム材21,21の下面に潜り込んでねじ止めされる固定アーム58、および上端に本体側フック金具55のフック551に係合するラック側フック59が形成されている。前記商品収納ラック20には予め二組のアダプター部材56が上部支持フレーム材21,21に固着されてなる。前記商品収納ラック20を商品収納庫内に配設する際、それぞれのアダプター部材56におけるラック側フック59を本体側フック金具55のフック551に対峙させて両者を係合させる。次いで、アダプター部材56と本体側フック金具55をねじ止めして組み付ける。図11に示したようにアダプター部材51,56を設けたことによりパウチ商品を収容する商品収納ラック20を公知のサーペンタイン式商品収納ラック121,141に対して互換性を持たせることができ、既設の自動販売機のサーペンタイン式商品収納ラックと交換することができる。
なお、本発明の実施の形態においては、前述したように本発明に係る商品収納ラック20をサーペンタイン式商品収納ラックと構造上の互換性を持たせ、既設の自動販売機のサーペンタイン式商品収納ラックと交換することができるうえに電気的にも互換性を持たせている。すなわち、サーペンタイン式商品収納ラックの商品搬出機構においては販売商品を係止する下ストッパと次販売商品を係止する上ストッパとをソレノイドにより駆動することによって前記下ストッパおよび上ストッパを商品搬出通路に交互に突出させている。これに鑑み、この実施の形態に係る商品収納ラック20においても商品搬出機構34の駆動源としてソレノイド40を用い、このソレノイド40によりストッパ部材42を駆動して販売商品を係止する第1のストッパ45および次販売商品を係止する第2のストッパ46が左右一対の挟持部材31の隙間tに交互に出没するように構成したものである。また、商品収納ラック20に装填された商品を検出する商品検知スイッチ47(図4,図5参照)を備えており、この商品検知スイッチ47から商品の売切れ検知信号を出力するように構成されている。このような商品搬出機構34および商品検知スイッチ47を用いることによりサーペンタイン式商品収納ラックの商品搬出機構に供給される電源や制御信号により商品搬出機構34が商品搬出動作を実行し、商品検知スイッチ47が自動販売機の制御部に売切れ信号を送出する。つまり、サーペンタイン式商品収納ラックを搭載した既設の自動販売機の制御プログラムを何ら変更することなく本発明に係る商品収納ラック20をサーペンタイン式商品収納ラックと交換して配線接続を行うことによって直ちに自動販売機を稼動させることができるものである。
前述したとおり本発明によれば、飲み口部分に引っ掛け部(フランジ105)を有する商品(パウチ商品100,200)を販売する自動販売機の商品収納ラック20であって、上下左右のフレーム材(上部支持フレーム材21,21と、下部支持フレーム材22,22と、前方および中央付近に設けたそれぞれ一対の縦フレーム材23,23)により商品収納ラック20の枠体を構築し、左右のフレーム材(前方および中央付近に設けたそれぞれ一対の縦フレーム材23,23)に上下方向に複数段架設され、前記商品(パウチ商品100,200)の引っ掛け部(フランジ105)を支持し、かつ、前方側(商品補充側)に対して後方側が低くなるよう傾斜して前記商品をその自重により滑らせて吊下げ収容するとともに後端部に商品搬出機構34を有する商品支持ユニット30を設けてなるスラント式商品収納ラックを備えた自動販売機において、前記フレーム材および商品支持ユニット30は相互に係合する係合部(切欠231、段付ねじ351)を有し、フレーム材の係合部(切欠231)は商品支持ユニット30に吊下げ収容される商品の長さに応じた位置にそれぞれ形成され、前記商品支持ユニット30商品収納ラック20を構築するフレーム材に着脱自在であって、当該商品支持ユニット30に吊下げ収容される商品の長さに対応した位置に架設されてなり、さらに商品収納ラックは傾斜した最上段の商品支持ユニット30の上部側であって後方寄りにより形成された空き空間に余剰の商品支持ユニット30Aを収納してなることにより、容器形態が軟弱なパウチ商品を収納する商品収納ラック20を簡単な構成とすることができることはもちろんのこと、ユーザーの要求(販売対象となる商品の長さ)に最適な段数の商品支持ユニットを備えた商品収納ラックを提供することができる。また、自動販売機を設置した後においても自動販売機の設置場所においてサイズの異なる商品への入れ替えも可能となるものである。さらに、余剰の商品支持ユニット30Aを商品収納ラック内に収納しておくことができるので、余剰の商品支持ユニット30Aを保管する手間をなくすことが可能となる。
なお、前述した実施の形態においては飲み口部分に引っ掛け部を有し、容器形態が軟弱なパウチ商品100,200について説明したが、これに限るものではない。例えば、容器形態が硬質であっても起立させることが困難な商品や横倒し姿勢で転動させることが困難であり、かつ、飲み口部分に引っ掛け部を有する商品や容器形状が異形であって飲み口部分にキャップなどが装着された商品にも本発明に係る商品収納ラックを適用することができるものであり、実施の形態に限定されるものではない。また、商品収納ラック20に架設する商品支持ユニットの段数や商品支持ユニットと商品収納ラックを構築するフレーム材との係合手段も実施の形態に限定されるものではない。
1…本体キャビネット、2…シュート、3…圧縮機、4…凝縮器、6…蒸発器、9…風胴、10…外扉、12,13,14…商品収納庫、15…内扉、20…商品収納ラック、 21…上部支持フレーム材、22…下部支持フレーム材、23…縦フレーム材、24,24A…梁部材、25…背板、25a…通風口、26…側面板、28…クッション、30…商品支持ユニット、30A…余剰の商品支持ユニット、31…挟持部材、32,33…連結部材、34…商品搬出機構、36…厚み規制部材(ダブルホールド)、37…幅規制部材、40…ソレノイド(駆動源)、41…プランジャー、42…ストッパ部材、44…復帰ばね、45…第1のストッパ、46…第2のストッパ、47…商品検知スイッチ(売切れスイッチ)、50,55…本体側フック金具、51,56…アダプター部材、52…ラック固定金具、53,57…ラック側フック金具、54,59…ラック側フック、100,200…パウチ商品、102…可撓性容器、104…スパウト、105…フランジ、106…キャップ、107…固定リング、231…切欠、261…切欠溝。

Claims (3)

  1. 上下左右のフレーム材により商品収納ラックの枠体を構築し、左右のフレーム材に上下方向に複数段架設され、前記商品の引っ掛け部を支持し、かつ、前方側(商品補充側)に対して後方側が低くなるよう傾斜して前記商品をその自重により滑らせて吊下げ収容するとともに後端部に商品搬出機構を有する商品支持ユニットを設けてなるスラント式商品収納ラックを備えた自動販売機において、前記フレーム材および商品支持ユニットは相互に係合する係合部を有し、フレーム材の係合部は商品支持ユニットに吊下げ収容される商品の長さに応じた位置にそれぞれ形成され、前記商品支持ユニットは商品収納ラックを構築するフレーム材に着脱自在であって、当該商品支持ユニットに吊下げ収容される商品の長さに対応した位置に架設されてなり、さらに商品収納ラックは傾斜した最上段の商品支持ユニットの上部側であって後方寄りにより形成された空き空間に余剰の商品支持ユニットを収納してなることを特徴とする自動販売機。
  2. 請求項1記載の自動販売機において、フレーム材および商品支持ユニットは相互に係合する係合部を有し、フレーム材の係合部は商品支持ユニットに吊下げ収容される商品の長さに応じた位置にそれぞれ形成されていることを特徴とする自動販売機。
  3. 請求項1に記載の自動販売機において、商品収納ラックは傾斜した最上段の商品支持ユニットの上部側であって後方寄りにより形成された空き空間に余剰の商品支持ユニットを収納してなることを特徴とする自動販売機。
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