JP5407483B2 - 車両用アクセルペダル反力付与装置 - Google Patents

車両用アクセルペダル反力付与装置 Download PDF

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Description

本発明は、運転者の踏力により操作されるアクセルペダルの反力を制御する技術に関する。
車両のアクセルペダルは、通常、その踏み込み量が多いほど大きな反力が付与されるようになっている。例えば、スプリング等によってそのような反力(通常反力)を発生させている。
一方、特許文献1では、このスプリング等による反力とは別に、車両の走行状態に応じた反力(付加反力)をアクセルペダルに付与している。特許文献1では、自車速が予め定められた設定速度以上となった場合、アクセルペダルに付加反力を付与して自車速が設定速度を超過したことを運転者に報知している。
特開2003−260951号公報
ところで、アクセルペダルの操作中にアクセルペダルと運転者の足とのかかわり方が変化する場合がある。このような場合、特許文献1のように単に車両の走行状態に応じて付加反力を決定するだけでは、所望の付加反力をアクセルペダルから運転者に伝えることができないという問題があった。
本発明の課題は、アクセルペダルの操作中にアクセルペダルと運転者の足とのかかわり方が変化しても、所望の付加反力をアクセルペダルから運転者に伝えることである。
前記課題を解決するために、本発明は、運転者の踏力により操作されるアクセルペダルの踏み込み量が多いとき、アクセルペダルの踏み込み量が少ないときよりも、アクセルペダルの踏み戻し方向に付与する外力を大きくする。
また、本発明は、走行状況を基に、アクセルペダルの踏み戻し方向に外力を付与する。
そして、本発明は、アクセルペダルの踏み込み量が少ないとき、アクセルペダルの踏み込み量が多いときよりも、走行状況を基に付与する外力を大きくする補正をする。
本発明によれば、アクセルペダルの踏み込み量が少なくなりアクセルペダルと運転者の足とのかかわり方が変化し、通常はアクセルペダルから運転者に伝わる付加反力が小さくなるような状況下で、アクセルペダルの踏み込み量が多いときよりも、走行状況を基に付与する外力を大きくする補正をする。
これより、アクセルペダルの操作中にアクセルペダルと運転者の足とのかかわり方が変化しても、走行状況を基に付与する外力を大きくする補正をしているので、所望の付加反力をアクセルペダルから運転者に伝えることができる。
車両に搭載した状態の実施形態の車両用アクセルペダル反力付与装置の構成を示す図である。 車両用アクセルペダル反力付与装置の構成を示すブロック図である。 コントローラの構成を示すブロック図である。 アクセルペダルアクチュエータの構成例を示す図である。 コントローラにおける車間維持支援制御の処理手順を示すフローチャートである。 プレ反力の特性を示す特性図である。 本反力の特性を示す特性図である。 アクセル開度とアクセル開度依存ゲインとの関係を示す特性図である。 アクセルペダル反力(プレ反力又は本反力)の変化を示す経時変化の一例を示す図である。 吊り下げタイプのアクセルペダルを足で踏んでいる状態を示す。 アクセルペダルを操作したときのアーム長(反力作用点)の変化を示す図である。 アクセル開度とアーム長との関係を示す特性図である。 アーム長と反力作用点での反力との関係を示す図である。 アクセルペダルのパッド位置を固定(反力作用点を固定)した測定点での、アクセル開度と踏力との関係を示す特性図である。 オルガンタイプのアクセルペダルを足で踏んでいる状態を示す。 アクセルペダルストロークとアクセルペダルの踏力のヒステリシス特性を示す関係線図である。 図16に示すアクセルペダルの踏み込み側の踏力を増大させるアクセルペダルストロークAPSの閾値APS1を決定するための関係線図である。
(構成)
本実施形態は、本発明を適用した車両用アクセルペダル反力付与装置である。本実施形態では、車両用アクセルペダル反力付与装置は車間維持支援制御を実現する。
図1及び図2は、車両用アクセルペダル反力付与装置の構成を示す。図1は、車両に搭載した状態の車両用アクセルペダル反力付与装置の構成を示す。図2は、車両用アクセルペダル反力付与装置のブロック図である。
図1及び図2に示すように、車両用アクセルペダル反力付与装置は、レーザレーダ1、車速センサ2、アクセルペダル操作量センサ3、コントローラ20、アクセルペダル反力制御装置4及びアクセルペダルアクチュエータ5を有する。
レーザレーダ1は、車両前方の水平方向及び垂直方向で赤外光パルスを走査する。すなわち、レーザレーダ1は、車両前方で上下左右の所定エリアについて赤外光パルスを走査する。例えば、レーザレーダ1により走査される領域は、自車正面に対して所定角度(例えば±10°程度)の領域である。車両は、前方グリル部又はバンパ部等にレーザレーダ1を備えている。レーザレーダ1は、前方の物体で反射された赤外光パルスの反射波を計測する。前方物体は、例えば前方車両(先行車)であり、レーザレーダ1は、そのような前方車両の後端で反射された赤外光パルスの反射波を計測する。
そして、レーザレーダ1は、出射した赤外光パルスに対する反射波の到達時間と出射方向を基に、自車両から前方物体までの車間距離、及び自車両に対しての前方物体の存在方向を検出する。前方物体の存在方向は、自車両に対する相対角度として示される情報である。また、前方物体(前方車両)が複数存在するときには、それら複数の前方物体の車間距離及び存在方向を検出する。レーザレーダ1は、検出した車間距離及び存在方向(場合によっては複数の車間距離及び存在方向)を前方物体情報としてコントローラ20に出力する。
なお、本実施形態では、レーザーレーダを例に挙げて説明している。しかし、音波を出射して、出射した音波に対する反射波に基づいて前方物体情報を取得する音波レーダであっても適用可能である。
車速センサ2は、車速を検出する。車速センサ2は、例えば車輪速センサを基に、自車速を検出する。例えば、車速センサ2は、従動輪の車輪の車輪速や、前後輪の車輪速の平均値を基に、自車速を検出する。車速センサ2は、検出した自車速をコントローラ20に出力する。
アクセルペダル操作量センサ3は、アクセル開度からドライバのアクセルペダルの操作量を検出する。アクセルペダル操作量センサ3は、検出したアクセルペダルの操作量をコントローラ20に出力する。
コントローラ20は、車両用アクセルペダル反力付与装置全体の制御を行う。図3は、コントローラ20の構成を示す。図3に示すように、コントローラ20は、障害物認識部21、車間距離閾値算出部22、及び目標ペダル付加反力算出部23を有する。図3に示すように、コントローラ20には、前方物体情報(車間距離、存在方向等)及び自車速が入力されている。
障害物認識部21は、入力された前方物体情報及び自車速を基に、自車両周囲(特に自車両前方)の障害物状況を検出する。障害物認識部21は、検出した自車両周囲の障害物状況を車間距離閾値算出部22に出力する。
車間距離閾値算出部22は、入力された自車両周囲の障害物状況を基に、車間距離閾値を算出する。具体的には、車間距離閾値算出部22は、第1車間距離閾値及び第2車間距離閾値を算出する。車間距離閾値算出部22による第1車間距離閾値及び第2車間距離閾値の算出手順については、後で詳述する。車間距離閾値算出部22は、算出した車間距離閾値(第1車間距離閾値及び第2車間距離閾値)を目標ペダル付加反力算出部23に出力する。
目標ペダル付加反力算出部23は、入力された車間距離閾値(第1車間距離閾値及び第2車間距離閾値)を基に目標ペダル付加反力を算出する。目標ペダル付加反力算出部23は、目標ペダル付加反力として、アクセルペダルに付与する力を制御する反力指令値を算出する。目標ペダル付加反力(反力指令値)は、アクセルペダルに目標の反力値を発生させるためにアクセルペダル反力制御装置4を駆動する制御指令値になる。
また、目標ペダル付加反力算出部23には、アクセルペダル操作量センサ3が検出したアクセルペダル操作量が入力されている。目標ペダル付加反力算出部23は、入力されたアクセルペダル操作量を基に、目標ペダル付加反力(反力指令値)を補正する。
目標ペダル付加反力算出部23は、算出(補正)した目標ペダル付加反力をアクセルペダル反力制御装置4に出力する。
アクセルペダル反力制御装置4は、コントローラ20(目標ペダル付加反力算出部23)から出力される目標ペダル付加反力(補正後の目標ペダル付加反力)を基に、駆動信号によりアクセルペダルアクチュエータ5が発生させるトルク(アクセルペダルに付与する外力)を制御する。
図4は、アクセルペダルアクチュエータ5の構成例を示す。アクセルペダル100は、吊り上げタイプのアクセルペダルである。このアクセルペダル100は、一端部(支持部)101aが車体に回動自在に支持されたアーム部101と、アーム部101の他端に取り付けられたペダル部(パッド部)102とを有する。
アクセルペダルアクチュエータ5は、アクセルペダル100のアーム部101と車体フロア110との間に配置された状態にある。アクセルペダルアクチュエータ5は、モータにより駆動されて伸縮する。アクセルペダルアクチュエータ5は、目標ペダル付加反力(反力指令値)が大きくなると伸びて、アーム部101を運転者側に押し出すように動作する。よって、アクセルペダル操作量との関係では、アクセルペダルの踏み戻し量が多いほど、アーム部101をより運転者側に押し出すようになる。
アクセルペダル反力制御装置4は、このようなアクセルペダルアクチュエータ5の駆動により、アクセルペダル100に反力を発生させてアクセルペダル100に対する運転者の踏力を制御している。
また、図4に示すように、一般的に反力を発生させるものとして、アクセルペダル100のアーム部101と車体フロア110との間に弾性体6を配置している。例えば、弾性体6には、スプリングやバネがある。
また、図4に示すように、アクセルペダル操作量センサ3は、アクセルペダルアクチュエータ5の動作部位(例えば駆動部材)からアクセルペダル100の回転位置を検出している。すなわち、アクセルペダルアクチュエータ5の動作部位とアクセルペダル100の踏み込み量(操作量)とが一義的に対応されるものとして、アクセルペダル操作量センサ3は、アクセルペダルアクチュエータ5の動作部位を基にアクセルペダルの回転位置を検出している。アクセルペダル操作量センサ3は、検出したアクセルペダルの回転位置をコントローラ20に出力する。
図5は、コントローラ20における車間維持支援制御の処理手順を示す。コントローラ20は、この処理を一定間隔(例えば10msec)毎に実施する。この図5の処理手順の説明に併せて、コントローラ20の各構成部の処理をさらに詳しく説明する。
図5に示すように、先ずステップS1において、障害物認識部21は、走行状態データを読込む。走行状態データとは、自車両前方の障害物状況及び自車両の走行状況を含む走行に関する状態のデータである。具体的には、障害物認識部21は、レーザレーダ1が検出した前方物体情報、及び車速センサ2が検出した自車速を読み込む。
続いてステップS2において、障害物認識部21は、障害物認識処理を行う。具体的には、障害物認識部21は、前記ステップS1で読み込まれる走行状態データに基づいて、前方物体の状況を認識する。
ここでは、前回の処理周期以前に前記ステップS1で読み込んだ走行状態データと今回の処理周期で前記ステップS1で読み込んだ走行状態データとを基に、自車両に対しての前方物体の相対位置、移動方向又は移動速度を認識する。具体的には、障害物認識部21は、前回の処理周期以前に前記ステップS1で読み込み不図示のメモリに記憶等されている自車両に対しての前方物体の相対位置、移動速度又は存在方向と、今回の処理周期で前記ステップS1で読み込んだ自車両に対しての前方物体の相対位置、移動速度又は存在方向とを比較する。そして、障害物認識部21は、その比較結果を基に、現在検出している前方物体の相対位置、移動速度又は移動方向を認識する。
そして、障害物認識部21は、この認識結果を基に、自車両の前方にどのように前方物体が配置(相対配置)され、自車両に対してどのように前方物体が移動(相対移動)しているのかを認識する。
続いてステップS3及びステップS4において、車間距離閾値算出部22は、第1車間距離閾値及び第2車間距離閾値を算出する。
具体的には、車間距離閾値算出部22は、下記(1)式を用いて、自車速Vsp、相対速度Vr、前方車両(前方物体)の車速Vpを基に、第1車間距離閾値L1及び第2車間距離閾値L2を設定する。
L1,L2=f(Vsp,Vr,Vp) ・・・(1)
ここで、fは、変数Vsp,Vr,Vpを基に第1車間距離閾値L1及び第2車間距離閾値L2を算出するための関数である。ここで、第1車間距離閾値L1を算出する場合と第2車間距離閾値L2を算出する場合とで、変数Vsp,Vr,Vpを異なる値としている。これにより、関数fを基に第1車間距離閾値L1と第2車間距離閾値L2とを別々に算出できる。このとき、第1車間距離閾値L1は、第2車間距離閾値L2よりも小さく算出される(L1<L2)ことが条件となる。
続いてステップS5において、目標ペダル付加反力算出部23は、前記ステップS4で算出した第2車間距離閾値L2を基に、プレ反力の目標ペダル付加反力(反力指令値)を算出する。具体的には、目標ペダル付加反力算出部23は、車間距離Lが第2車間距離閾値L2よりも小さくなったとき(L<L2)、プレ反力の目標ペダル付加反力τpを算出する。すなわち、目標ペダル付加反力算出部23は、車間距離Lが第2車間距離閾値L2よりも小さくなったとき(L<L2)、自車両の走行状態がリスクが高い状態となったと判断して、プレ反力の目標ペダル付加反力τpを算出する。ここで、目標ペダル付加反力τpは、例えば、運転者がアクセル操作で車間距離を維持できるアクセルペダルの反力を実現する値である。
図6は、具体的なプレ反力(目標ペダル付加反力τp)の算出結果(プレ反力の特性)を示す。目標ペダル付加反力算出部23は、車間距離Lが第2車間距離閾値L2よりも小さくなったとき(L<L2)、図6に示すように、プレ反力の演算を開始し、所定の傾き(増加割合)cでもってプレ反力を反力Cまで増加させる。反力Cは、プレ反力の上限のリミット値を構成する。そして、目標ペダル付加反力算出部23は、保持時間t2でもってプレ反力を反力Cに保持して、その保持時間t2経過後、所定の傾き(減少割合)d(ここで|d|<|c|)でもってプレ反力を反力D(<反力C)まで減少させる。
ここで、反力C及びD及び傾きc及びdは、例えば、運転者がアクセル操作で車間距離の維持操作するような比較的余裕のある状況下で、運転者がプレ反力を認識できる値である。また、保持時間t2は例えば1秒程度である。
続いてステップS6において、目標ペダル付加反力算出部23は、前記ステップS3で算出した第1車間距離閾値L1を基に、本反力の目標ペダル付加反力(反力指令値)を算出する。具体的には、目標ペダル付加反力算出部23は、車間距離Lが第1車間距離閾値L1(<L2)よりも小さくなったとき(L<L1)、本反力の目標ペダル付加反力τmを算出する。ここで、目標ペダル付加反力τmは、アクセルペダルからブレーキペダルへの運転者の踏み替え操作を支援するアクセルペダルの反力を実現する値である。この本反力の目標ペダル付加反力τmは、プレ反力の目標ペダル付加反力τpよりも全体的に大きい。すなわち、本実施形態では、プレ反力よりも本反力を大きくしている。つまり、目標ペダル付加反力算出部23は、車間距離Lが第1車間距離閾値L1よりも小さくなったとき、車間距離Lが第2車間距離閾値L2よりも小さくなったときよりも、自車両の走行状態がさらにリスクが高い状態となったと判断して、目標ペダル付加反力を増大させている。
図7は、具体的な本反力(目標ペダル付加反力τm、反力指令値)の算出結果(本反力の特性)を示す。目標ペダル付加反力算出部23は、車間距離Lが第1車間距離閾値L1よりも小さくなったとき(L<L1)、図7に示すように、本反力の演算を開始し、所定の傾き(増加割合)aでもって本反力を反力Aまで増加させる。反力Aは、本反力の上限のリミット値を構成する。そして、目標ペダル付加反力算出部23は、保持時間t1でもって本反力を反力Aに保持して、その保持時間t1経過後、傾き(減少割合)b(ここで|b|<|a|)でもって本反力を反力B(<A)まで減少させる。
ここで、反力Aは、例えば、運転者がアクセルペダルから該反力を認識し易い程度の大きさである。また、傾きaは、例えば、運転者がブレーキペダルに踏み換えるときのアクセルペダルの速さ(戻すときの速度)に合致する値である。また、保持時間t1は例えば0.5秒程度である。
また、目標ペダル付加反力算出部23は、下記(2)式を用いて反力Bを算出する。
反力B=反力A×ΔACC×K1 ・・・(2)
ここで、K1はゲインである。アクセルペダルの踏み増し量ΔACCは、車間距離Lが第1車間距離閾値L1よりも小さくなった時点を起算点としたアクセルペダルの踏み増し量である。なお、起算点を第2車間距離閾値L2とすることもできる。この(2)式では、アクセルペダルの踏み増し量ΔACCが多くなると反力Bは小さくなる。このように反力Bを算出することで、運転者が自らの意思でアクセルペダルを踏み増したときには、本反力(反力B部分)を小さくしている。
続いてステップS7において、目標ペダル付加反力算出部23は、最終目標ペダル付加反力(最終反力指令値)を算出する。具体的には、目標ペダル付加反力算出部23は、前記ステップS5で算出したプレ反力の目標ペダル付加反力τp(プレ反力の反力指令値)と前記ステップS6で算出した本反力の目標ペダル付加反力τm(本反力の反力指令値)とからセレクトハイする。そして、目標ペダル付加反力算出部23は、そのセレクトハイした目標ペダル付加反力を、最終目標ペダル付加反力τ(最終反力指令値)としている。
続いてステップS8において、目標ペダル付加反力算出部23は、前記ステップS7で算出した最終目標ペダル付加反力τ(補正前の最終目標ペダル付加反力τ)を補正する。具体的には、目標ペダル付加反力算出部23は、下記(3)式を用いて最終目標ペダル付加反力τを補正する。
τ=τ×K2 ・・・(3)
ここで、K2は、アクセル開度(アクセルペダルの踏み込み量)に応じた開度依存ゲインである。アクセル開度依存ゲインK2は、アクセル開度が大きいほど小さくなる。また、(3)式中、右辺の最終目標ペダル付加反力τは補正前の値であり、左辺の最終目標ペダル付加反力τは補正後の値である。
図8は、アクセル開度とアクセル開度依存ゲインK2との関係を示す。図8に示すように、アクセル開度が大きいほど、アクセル開度依存ゲインK2は小さくなる。また、アクセル開度が大きいほど、該アクセル開度の変化に対するアクセル開度依存ゲインK2の変化量が大きくなる(変化割合が大きくなる)。このようなアクセル開度とアクセル開度依存ゲインK2との関係がある場合、アクセル開度が小さいほど、最終目標ペダル付加反力τは大きい値に補正されたものとなる。
目標ペダル付加反力算出部23は、算出した最終目標ペダル付加反力τ(補正後の最終目標ペダル付加反力τ)をアクセルペダル反力制御装置4に出力する。
アクセルペダル反力制御装置4は、以上のようにコントローラ20(目標ペダル付加反力算出部23)が算出した補正後の最終目標ペダル付加反力τ(補正後の最終反力指令値)を基に、駆動信号によりアクセルペダルアクチュエータ5で発生させるトルクを制御する。
(動作及び作用)
車両走行中、コントローラ20は、その車両走行中の走行状態データを読み込み、前方物体の状況を認識する(前記ステップS1、ステップS2)。
続いて、コントローラ20は、認識した前方物体の状況を基に、目標ペダル付加反力τを算出する。すなわち、先ず、コントローラ20は、自車速Vsp、相対速度Vr、前方車両(前方物体)の車速Vpを基に、第1車間距離閾値及び第2車間距離閾値を算出する(前記ステップS3、ステップS4)。また、コントローラ20は、算出した第2車間距離閾値を基にプレ反力の目標ペダル付加反力τp(プレ反力の反力指令値)を算出し、さらに、算出した第1車間距離閾値を基に本反力の目標ペダル付加反力τm(本反力の反力指令値)を算出する(前記ステップS5、ステップS6)。さらに、コントローラ20は、プレ反力の目標ペダル付加反力τpと本反力の目標ペダル付加反力τmとをセレクトハイして、最終目標ペダル付加反力τ(最終反力指令値)を得る(前記ステップS7)。そして、コントローラ20は、最終目標ペダル付加反力τをアクセル開度を基に補正する(前記ステップS8)。
アクセルペダル反力制御装置4は、コントローラ20が算出した補正後の最終目標ペダル付加反力τ(補正後の最終反力指令値)を基に、アクセルペダルアクチュエータ5で発生させるトルクを制御する。
(プレ反力と本反力との関係)
図9は、アクセルペダル反力の変化を経時変化で示す一例である。例えば、時間とともに車間距離Lが小さくなっていったときに得られるアクセルペダル反力の変化である。前記セレクトハイにより、アクセルペダル反力は、プレ反力及び本反力の何れかとなる。
図9に示すように、先ず、車両用アクセルペダル反力付与装置は、車間距離Lが第2車間距離閾値L2よりも小さくなっている区間、アクセルペダル反力としてプレ反力を発生させるプレ反力制御を実施する。このときのプレ反力は、前記図6に示したように時間とともに変化する。
アクセルペダル反力としてプレ反力を発生させるシーンとしては、自車両が前方車両に近づいていき、運転者がアクセル操作で車間距離を維持するような接近度合いとなるシーンがある。また、他の車両が自車両の前に割り込んできた場合や、他の車間距離制御装置(ACC、adaptivecruise control)から本制御装置に切り替わった場合等で、車間距離の値が第2車間距離閾値L2を突然割り込むようなシーンである。このような場合に、車両用アクセルペダル反力付与装置は、運転者が認識できる程度のプレ反力をアクセルペダル反力として発生させる。
そして、車両用アクセルペダル反力付与装置は、車間距離Lが第1車間距離閾値L1よりも小さくなったとき、本反力の演算を開始する。これにより、車両用アクセルペダル反力付与装置は、その演算により得られた本反力がプレ反力よりも大きくなったとき、セレクトハイにより、アクセルペダル反力として本反力を発生させる本反力制御を実施する。このときの本反力(アクセルペダル反力)は、前記図7に示したように時間とともに変化する。
アクセルペダル反力として本反力を発生させるシーンとしては、自車両が前方車両にさらに近づいていき、運転者がブレーキ操作を必要とする接近度合いとなるシーンである。このような場合に、アクセルペダルからブレーキペダルへの運転者の踏み替え操作を支援する本反力をアクセルペダル反力として発生させる。
(最終目標ペダル付加反力τの補正処理)
本実施形態では、アクセル開度が小さいほど、最終目標ペダル付加反力τ(最終反力指令値)を大きくする補正をしている。よって、最終目標ペダル付加反力τがプレ反力により決められたものであれば、該プレ反力を大きくする補正となり、最終目標ペダル付加反力τが本反力により決められたものであれば、該本反力を大きくする補正となる。
ここで、図10は、吊り下げタイプのアクセルペダル100を足で踏んでいる状態を示す。図10に示すように、一般的には、運転者は、足200の踵201を支点とし、爪先を回動させるように足を動かしてアクセルペダル100を操作する。このとき、足裏とアクセルペダル100のペダル部102とが一部(点、線又は領域)300で接する場合がある。
図11は、足裏とアクセルペダル100のペダル部とが接する部位(反力作用点)300がアクセルペダル100の操作により変化する様子を示す。図11に示すように、アクセルペダル100の操作により反力作用点300が変化する。具体的には、アクセルペダル100を踏み戻すほど(アクセル開度を閉じようとするほど)、アクセルペダル100の回転支持点と反力作用点300との距離であるアーム長が長くなる(LA1からLA2に変化する)。その反対にアクセルペダル100を踏み込むほどアーム長は短くなる。このように、アクセルペダル100の操作中にアクセルペダル100と運転者の足とのかかわり方が変化する。
図12は、前記図11のような場合における、アクセル開度(ストローク、アクセルペダル操作量)とアーム長LAとの関係を示す。図12に示すように、アクセル開度が小さいほど、アーム長LAが長くなる。より詳しくは、アクセル開度が小さいほど、アクセル開度の変化に対するアーム長LAの変化量が多くなる(変化割合が大きくなる)。
以上のように、吊り下げタイプのアクセルペダル100の場合、アクセルペダル100を踏み戻すほど、すなわち踏み込み量が少なくなるほど、アーム長が長くなる。これは、アクセルペダル100を駆動するためのアクセルペダルアクチュエータ5の出力(反力指令値)を一定とした場合、アクセルペダル100を踏み戻す量が多いほどアクセルペダル100から得られる運転者の反力感が減少するものとして現れる。
よって、図12に示すようにアクセル開度が小さいほどアクセル開度の変化に対するアーム長の変化量が多くなるような場合に、アクセル開度が小さいと、アクセルペダル100から得られる反力感が急激に減少するようになる。
図13は、アーム長と反力作用点300の反力との関係を示す。図13に示すように、あるアーム長LA1で反力F1が得られている状態から、アクセルペダル100を踏み戻したことでアーム長LA2になると、それに応じて反力F2も減少する。例えば、この反力F2を、下記(4)式として表すことができる。
F2=F1・LA1/LA2 ・・・(4)
これに対して、本実施形態では、アクセル開度が小さいほど、最終目標ペダル付加反力τを大きくする補正をしている。すなわち、アクセル開度が小さいほど、アクセルペダルアクチュエータ5によりアクセルペダル100の踏み戻し方向に付与する外力を大きくする補正をしている。この結果、アクセルペダル100を踏み戻した際にアーム長が長くなる場合でも、その長くなったアーム長上の反力作用点を介して運転者に伝えられる反力を一定又はほぼ一定にすることができる。これにより、アクセルペダル100を踏み戻した場合のアクセルペダル100からの反力感の減少を抑えることができる。前記(4)式に対応すれば、このときの反力F2を、下記(5)式として得ることができる。
F2=F1・LA1/LA2・K3
K3=LA2/LA1
・・・(5)
ここで、K3は補正ゲインである。この(5)式によれば、アクセルペダル100を踏み戻した際に運転者に伝えられる反力F2が、アクセルペダル100を踏み戻す前に運転者に伝えられていた反力F1と同等になる。
なお、この補正は、あくまでも車間距離に応じて目標ペダル付加反力(反力指令値)を補正して反力(付加反力)を一定にしているだけであり、スプリング(前記図4参照)で通常発生させている反力(通常反力)を補正するものではない。
すなわち、本実施形態では、付加反力と通常反力との合算値がアクセルペダル反力として発生させる一方で、目標ペダル付加反力(反力指令値)を補正してアクセルペダル反力の一部をなす付加反力だけを一定にしているのである。よって、本実施形態では、アクセルペダル100の踏み戻し量を多くするほどそれに応じてスプリング6による通常反力が減少し、アクセルペダル反力自体は、そのように変化する通常反力と付加反力とのバランスで最終的に発生する。
図14は、アクセルペダルのパッド位置を固定(反力作用点を固定)した測定点での、アクセル開度と踏力との関係を示す。ここでの踏力は、アクセルペダル反力と釣り合っている状態の値となる。
また、図14には、通常反力のみの通常の踏力特性(特性図の下の特性)と、通常反力に付加反力を付加したときの踏力特性(特性図の上の特性)とを示す。ここで、いずれの踏力特性も、ヒステリシスをもってアクセル開度に対して踏力が変化するものとなる。ヒステリシスは、例えば、通常反力を発生させるスプリングによる影響、例えばスプリングとその取り付け部位とを係わり具合による影響によるものである。このヒステリシスにより、アクセルペダルを踏み戻す過程の踏力は、アクセルペダルを踏み込む過程の踏力よりも小さくて済む。
そして、最終目標ペダル付加反力τを補正することで、図14に点線の特性として示すように、アクセル開度が減少しても、それに応じて踏力も減少するようなことはなくなる。すなわち、アクセル開度が減少しても、アクセルペダルからの運転者の反力感が減少するようなことはなくなる。
(実施形態の変形例)
(1)前記ステップS7の処理では、プレ反力の目標ペダル付加反力τpと本反力の目標ペダル付加反力τmとからセレクトハイしている。しかし、プレ反力の目標ペダル付加反力τpと本反力の目標ペダル付加反力τmとの選択手法はこれに限定されない。
例えば、プレ反力の算出条件(L2<L)を満たした時点から本反力の算出条件(L1<L)を満たすまでの時間が短時間(例えば1秒)の場合、すなわち、短時間で車間距離Lが第1車間距離閾値L1に割り込んでしまうような場合がある。このような場合、プレ反力の目標ペダル付加反力τpを選択する過程を経ることなく、本反力の目標ペダル付加反力τmを直接選択するようにする。これにより、運転者に本反力を効果的に伝えることができる。
例えば、自車両の前に他の車両が割り込んできた場合や、他の車間距離制御装置(ACC)から本制御装置に切り替わった場合等で、車間距離の値が第1車間距離閾値L1を短時間で割り込むようなとき、本反力の目標ペダル付加反力τmを直接選択するようにする。
(2)本実施形態では、アクセルペダル100を吊り上げタイプのアクセルペダルとしている。これに対して、アクセルペダル100を、図15に示すようなオルガンタイプとすることもできる。この場合、アクセルペダル100を踏み戻すことで反力作用点が変化しアーム長が長くなる。よって、オルガンタイプのアクセルペダル100の場合でも、吊り上げタイプのアクセルペダルの場合と同様な効果を得ることができる。
(3)前記図4に示す通常反力を発生させる弾性体は、スプリング又はバネに限定されない。すなわち、通常反力を発生させることができる限り、他の弾性体とすることができる。
(4)アクセルペダルアクチュエータ5の構成は、図4に示した構成に限定されない。すなわち、付加反力を発生させることができる限り、アクセルペダルアクチュエータ5を他の構成とすることができる。
(5)本実施形態では、車間距離が第2車間距離閾値L2又は第1車間距離閾値L1よりも小さくなった時点からの経過時間に応じて目標ペダル付加反力τp,τmを変化させている。これに対して、本実施形態では、車間距離が第2車間距離閾値L2又は第1車間距離閾値L1よりも小さくなっているとき、車間距離に応じて目標ペダル付加反力τp,τmを変化させることもできる。具体的には、車間距離が短いほど目標ペダル付加反力τp,τmを大きくする。
(6)本実施形態では、走行状況を基にアクセルペダルの踏み戻し方向に外力を付与する処理として、車間距離が第2車間距離閾値L2又は第1車間距離閾値L1よりも小さくなった場合、目標ペダル付加反力τp,τmにより反力を発生させている。しかし、走行状況が、このような車間距離に限定されるものではない。例えば、車間距離以外の走行状況を基に、アクセルペダルの踏み戻し方向に外力を付与することもできる。また、燃費等の経済性に着目して決めた走行状況とすることもできる。
例えば、ロックアップクラッチの締結及び解放等の車両状態の切り換わりを運転者に報知するものとしてアクセルペダルに反力を発生させることもできる。このような反力を発生する技術として、例えば特開2005−132225公報に開示の技術がある。
図16は、アクセルペダルストロークAPS(アクセル開度)とアクセルペダルの踏力とのヒステリシス特性を示す関係線図である。図17は、図16に示すアクセルペダルの踏み込み側の踏力を増大させるアクセルペダルストロークAPSの閾値APS1を決定するために用いる関係線図である。この図17は、自車速VspとアクセルペダルストロークAPSとの関係における、ロックアップクラッチ解放状態(非L/U)の領域(図17中の関係線図L1の左側部分の斜線で示す領域A)とロックアップクラッチ締結状態(L/U)の領域とを示す関係線図である。
ここで、コントローラ20は、図17の関係線図に基づき、入力された自車速VspとアクセルペダルストロークAPSとの信号から、ロックアップクラッチ解放状態(非L/U)又は締結状態(L/U)にあるかを判定する。コントローラ20は、ロックアップクラッチが締結状態(L/U)にある場合には、図17の関係線図α上で、自車速Vspに対応するアクセルペダルストロークAPSの閾値を得る。例えば自車速Vsp1であれば、図示のようにアクセルペダルストロークAPSの値APS1がアクセルペダルの踏力増大(反力増大)のための閾値となる。
そして、コントローラ20は、踏み込み側のアクセルペダルストロークAPSが図17の関係線図から求めた閾値APS1に達した場合、踏力付加手段を構成するアクチュエータ(アクセルペダルアクチュエータ5)を作動させて、アクセルペダルの踏み込み側の踏力を大きくする。これにより、ロックアップクラッチ締結状態(L/U)の領域から、アクセルペダルストロークAPSの値が閾値APS1に達すると、アクセルペダル2の踏み込み側の踏力が増大する。この結果、ロックアップクラッチ解放状態(非L/U)の領域でのアクセルペダルの踏み込み側の踏力が大きくなる。それゆえ、図16に示すように、アクセルペダルストロークAPSが閾値APS1を超えた部分で、斜線で表す踏力増領域Bの分だけ踏力を増大させることができる。
これにより、アクセル開度以外のパラメータで動作点が変化するロックアップクラッチの締結・解放等の車両の運転特性の切り換わりであっても、アクセルペダルの反力を変化させることで、車両特性の切り換わりのインフォメーションを運転者に正確に伝えることができる。
(7)この実施形態ではいずれも自車両と先行車両との車間距離が所定の車間距離(L1又はL2)になった場合に自車両の走行状態がリスクが高い状態と判断してアクセルペダルに反力を付与する装置に適用した例を示した。しかし、これに限らず例えば車速が予め定められた車速を超えた場合に自車両の走行状態がリスクが高い状態と判断してアクセルペダルに反力を付与する装置に適用しても良い。また、自車両のカーブ進入時にカーブの曲率を検出して該カーブを走行する為の適切な車速を算出し、自車両の車速が該算出した車速よりも大きい場合に自車両の走行状態がリスクが高い状態と判断してアクセルペダルに反力を付与する装置に適用しても良い。
なお、この実施形態では、弾性体(例えばスプリング)6は、運転者の踏力により操作されるアクセルペダルの踏み込み量が多いとき、前記アクセルペダルの踏み込み量が少ないときよりも、前記アクセルペダルの踏み戻し方向に付与する外力を大きくする第1反力付与手段を実現する。
また、アクセルペダル反力制御装置4、アクセルペダルアクチュエータ5及び目標ペダル付加反力算出部23は、車両状況を基に、前記アクセルペダルの踏み戻し方向に外力を付与する第2反力付与手段を実現する。
また、アクセルペダル操作量センサ3は、前記アクセルペダルの操作を検出するアクセルペダル操作検出手段を実現する。
また、目標ペダル付加反力算出部23のステップS8における補正処理は、前記アクセルペダル操作検出手段が検出したアクセルペダルの踏み込み量が少ないとき、前記アクセルペダルの踏み込み量が多いときよりも、前記第2反力付与手段が付与する外力を大きくする補正をする補正手段を実現する。
また、目標ペダル付加反力算出部23は、前記車両状況として、自車両の走行状態がリスクが高い状態であることを検出する走行リスク検出手段を実現する。
また、レーザレーダ1は、前記車両状況としての自車両と先行車両との車間距離を検出する車間距離検出手段を実現する。
また、この実施形態では、運転者の踏力により操作されるアクセルペダルの踏み込み量が多いとき、前記アクセルペダルの踏み込み量が少ないときよりも、該アクセルペダルから運転者の足に伝える通常反力を大きくするとともに、車両状況を基に前記アクセルペダルから運転者の足に伝える反力であり、前記通常反力に付加する付加反力を、該アクセルペダルの踏み込み量にかかわらず一定にする車両用アクセルペダル反力付与方法を実現する。
(本実施形態の効果)
(1)第1反力付与手段は、運転者の踏力により操作されるアクセルペダルの踏み込み量が多いとき、アクセルペダルの踏み込み量が少ないときよりも、アクセルペダルの踏み戻し方向に付与する外力を大きくする。
また、第2反力付与手段は、車両状況を基に、アクセルペダルの踏み戻し方向に外力を付与する。
さらに、アクセルペダル操作検出手段は、アクセルペダルの操作を検出する。
そして、補正手段は、アクセルペダル操作検出手段が検出したアクセルペダルの踏み込み量が少ないとき、アクセルペダルの踏み込み量が多いときよりも、第2反力付与手段が付与する外力を大きくする補正をする。
これにより、車両用アクセルペダル反力付与装置は、アクセルペダルの踏み込み量が少なくなりアクセルペダルと運転者の足とのかかわり方が変化し、通常はアクセルペダルから運転者に伝わる付加反力が小さくなるような状況下で、アクセルペダルの踏み込み量が多いときよりも走行状況を基に付与する外力を大きくする補正をする。
この結果、車両用アクセルペダル反力付与装置は、アクセルペダルの操作中にアクセルペダルと運転者の足とのかかわり方が変化しても、走行状況を基に付与する外力を大きくする補正をしているので、所望の付加反力をアクセルペダルから運転者に伝えることができる。
(2)走行リスク検出手段は、車両状況として、自車両の走行状態がリスクが高い状態であることを検出する。そして、第2反力付与手段は、走行リスク検出手段によって自車両の走行状態がリスクが高い状態であることが検出された場合に、外力を付与する。
これにより、アクセルペダルの付加反力を介して自車両の走行状態がリスクが高い状態であることを運転者に的確に報知できる。さらに、運転者がブレーキペダルに踏み換える等の運転者の減速操作を付加反力によりアシストできる。
(3)車間距離検出手段は、車両状況としての自車両と先行車両との車間距離を検出する。そして、走行リスク検出手段は、車間距離検出手段によって検出された車間距離が予め定められたしきい値(第1車間距離閾値L1又は第2車間距離閾値L2)未満になったときに、自車両の走行状態がリスクが高い状態であることを検出する。
これにより、アクセルペダルの付加反力を介して車間距離が近くなったことを運転者に的確に報知できる。さらに、運転者がブレーキペダルに踏み換える等の運転者の減速操作を付加反力によりアシストできる。
(4)第2反力付与手段は、車両の車間距離が短いとき、車両の車間距離が長いときよりも、外力を大きくする。
実施形態では、車間距離が短くなると、プレ反力から本反力に切り換えている。又はプレ反力自体、本反力自体を、車間距離が短くなるほど大きくしている。
これにより、車両用アクセルペダル反力付与装置は、車間距離が近くなったことをアクセルペダルの付加反力を介して運転者に的確に報知できる。さらに、車両用アクセルペダル反力付与装置は、運転者がブレーキペダルに踏み換える等の運転者の減速操作を車間距離に応じた付加反力によりアシストできる。
(5)補正手段は、アクセルペダルの踏み込み量が少ないとき、アクセルペダルの踏み込み量が多いときよりも、アクセルペダルの踏み込み量の変化に対して外力を大きくする変化量を小さくする。
これにより、車両用アクセルペダル反力付与装置は、アクセルペダルの踏み込み量が少なく付加反力が急激に小さくなるような場合に対応させた外力とすることができる。これにより、車両用アクセルペダル反力付与装置は、所望の付加反力をアクセルペダルから運転者に伝えることができる。
(6)第2反力付与手段は、指令値(反力指令値)に応じてアクセルペダルの踏み戻し方向に外力を付与している。そして、補正手段は、指令値の係数のゲイン(開度依存ゲインK2)を補正して、外力を大きくする補正をする。
これにより、簡単に外力を補正できる。
(7)車両用アクセルペダル反力付与装置は、前方物体との接近度合いに応じて運転者がアクセルペダルを離す操作を、プレ反力により支援することができる。
(8)車両用アクセルペダル反力付与装置は、傾きdを傾きcよりも小さい値とし、反力Dを反力Cよりも小さい値にすることで、プレ反力の抜けによる違和感を抑えつつプレ反力を減少させることができる。
(9)車両用アクセルペダル反力付与装置は、後半のプレ反力を反力cにして小さくすることで、プレ反力とその後に発生した本反力との差異を明確にして、本反力を的確に運転者に伝えることができる。
(10)車両用アクセルペダル反力付与装置は、後半の本反力を反力Bにして小さくすることで、余計な反力が運転者に違和感を与えてしまうのを防止できる。
3 アクセルペダル操作量センサ、4 アクセルペダル反力制御装置、5 アクセルペダルアクチュエータ、6 弾性体、23 目標ペダル付加反力算出部

Claims (6)

  1. 運転者の踏力により操作されるアクセルペダルの踏み込み量が多いとき、前記アクセルペダルの踏み込み量が少ないときよりも、前記アクセルペダルの踏み戻し方向に付与する外力を大きくする第1反力付与手段と、
    車両状況を基に、前記アクセルペダルの踏み戻し方向に外力を付与する第2反力付与手段と、
    前記アクセルペダルの操作を検出するアクセルペダル操作検出手段と、
    前記アクセルペダル操作検出手段が検出したアクセルペダルの踏み込み量が少ないとき、前記アクセルペダルの踏み込み量が多いときよりも、前記第2反力付与手段が付与する外力を大きくする補正をする補正手段と、
    を備えることを特徴とする車両用アクセルペダル反力付与装置。
  2. 前記車両状況として、自車両の走行状態がリスクが高い状態であることを検出する走行リスク検出手段を備え、
    前記第2反力付与手段は、前記走行リスク検出手段によって自車両の走行状態がリスクが高い状態であることが検出された場合に、前記外力を付与することを特徴とする請求項1に記載の車両用アクセルペダル反力付与装置。
  3. 前記車両状況としての自車両と先行車両との車間距離を検出する車間距離検出手段をさらに備え、
    前記走行リスク検出手段は、前記車間距離検出手段によって検出された車間距離が予め定められたしきい値未満になったときに、自車両の走行状態がリスクが高い状態であることを検出することを特徴とする請求項2に記載の車両用アクセルペダル反力付与装置。
  4. 前記第2反力付与手段は、前記車間距離検出手段によって検出された車両の車間距離が短いとき、車両の車間距離が長いときよりも、前記外力を大きくすることを特徴とする請求項3に記載の車両用アクセルペダル反力付与装置。
  5. 前記補正手段は、前記アクセルペダルの踏み込み量が少ないとき、前記アクセルペダルの踏み込み量が多いときよりも、前記アクセルペダルの踏み込み量の変化に対して前記外力を大きくする変化量を小さくすることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の車両用アクセルペダル反力付与装置。
  6. 前記第2反力付与手段は、指令値に応じて前記アクセルペダルの踏み戻し方向に外力を付与しており、
    前記補正手段は、前記指令値の係数のゲインを補正して、前記外力を大きくする補正をすることを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の車両用アクセルペダル反力付与装置。
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