JP4740549B2 - 車両用運転操作補助装置および車両用運転操作補助装置を備えた車両 - Google Patents

車両用運転操作補助装置および車両用運転操作補助装置を備えた車両 Download PDF

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本発明は、運転者の操作を補助する車両用運転操作補助装置に関する。
従来の車両用運転操作補助装置においては、前方障害物との接触の可能性を予測し、接触の可能性に基づいて制動制御を行っている(例えば特許文献1参照)。この装置は、自車速に応じた減速度で自車両を減速し、運転者に減速ショックを与えることにより接触の可能性が高いことを報知する。
本願発明に関連する先行技術文献としては次のものがある。

特開平9−286313号公報
しかしながら、上述したような従来の装置にあっては、自車両が一旦前方障害物に接近すると、相対速度が十分に小さくなったとしても車間距離を広げるように減速度が発生し、運転者に違和感を与える可能性があるという問題があった。
本発明による車両用運転操作補助装置は、自車両前方の前方車を検出し、自車両と前記前方車との車間距離および相対速度を検出する障害物検出手段と、自車速を検出する車速検出手段と、前記障害物検出手段で検出した前記車間距離と前記車速検出手段で検出した前記自車速から前記自車両と前記前方車との車間時間、または前記障害物検出手段で検出した前記車間距離と前記相対速度から前記自車両と前記前方車との余裕時間を算出するリスクポテンシャル算出手段と、前記自車両の前方に第1の仮想弾性体を設けたと仮定し、前記第1の仮想弾性体が前記前方車に当たって圧縮された場合の前記第1の仮想弾性体の反発力を第1の反発力として算出する第1反発力算出手段と、前記自車両の前方に第2の仮想弾性体を設けたと仮定し、前記第2の仮想弾性体が前記前方車に当たって圧縮された場合の前記第2の仮想弾性体の反発力を第2の反発力として算出する第2反発力算出手段と、前記第1反発力算出手段によって算出される前記第1の反発力と、前記第2反発力算出手段によって算出される前記第2の反発力のうち、大きい方の値を制御用反発力として決定する制御用反発力決定手段と、前記制御用反発力決定手段によって決定された前記制御反発力に基づいて、アクセルペダルに発生する操作反力、および前記自車両に発生する制駆動力の少なくともいずれかを制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記制御反発力が大きくなるほど前記操作反力を大きくし、前記制御反発力が大きくなるほど駆動力が小さく制動力が大きくなるように制御し、前記第1反発力算出手段は、前記車間時間または前記余裕時間が第1しきい値より小さい場合に、前記第1しきい値と前記自車速に基づいて前記第1の仮想弾性体の長さを設定し、前記第1の仮想弾性体の長さと前記車間距離との差に第1のバネ定数を乗算することにより前記第1の反発力を算出し、前記第2反発力算出手段は、前記車間時間または前記余裕時間が第2しきい値より小さい場合に、前記第2しきい値と前記自車速に基づいて前記第2の仮想弾性体の長さを設定し、前記第2の仮想弾性体の長さと前記車間距離との差に第2のバネ定数を乗算することにより前記第2の反発力を算出し、前記第2しきい値は前記第1しきい値よりも小さく、前記第1バネ定数は前記第2バネ定数よりも小さく、前記制御用反発力として前記第2の反発力が選択されていた状態から前記第1の反発力が選択される状態へ移行する際に、前記制御用反発力を、前記第1の反発力と前記第2の反発力から決定される値よりも低下させた後、前記第1の反発力と前記第2の反発力から決定される値まで復帰させる制御用反発力補正手段をさらに備え、前記制御用反発力補正手段は、前記第2の反発力が選択されていた状態から前記第1の反発力が選択される状態へ移行する際に、前記第1しきい値または前記第1バネ定数を減少することにより前記第1の反発力を減少補正し、前記制御用反発力決定手段において前記減少補正した第1の反発力と前記第2の反発力のいずれか大きい方の値を前記制御用反発力として選択させることにより、前記制御用反発力を低下し、前記制御用反発力として前記第1の反発力が選択されていた状態から前記第2の反発力が選択される状態へ移行する際には、前記第1の反発力の減少補正を行わない
自車両と障害物との接触の可能性に関するリスクポテンシャルに基づいた制御を行う際に、リスクポテンシャルが高い状態から低い状態へ移行する場合には制御量を一旦低下させた後、復帰させるので、運転者に違和感を与えることのない制御を行うことができる。
《第1の実施の形態》
本発明の第1の実施の形態による車両用運転操作補助装置について、図面を用いて説明する。図1は、本発明の第1の実施の形態による車両用運転操作補助装置1の構成を示すシステム図である。
まず、車両用運転操作補助装置1の構成を説明する。車両用運転操作補助装置1は、レーダ装置10,車速センサ20,舵角センサ30,障害物検知装置40,コントローラ50,駆動力制御装置60,および制動力制御装置90等を備えている。
レーダ装置10は、例えば車両の前方グリル部もしくはバンパ部等に取り付けられたレーザレーダであり、水平方向に赤外線レーザ光を照射して車両前方領域を走査し、自車両前方の障害物を検出する。図2に、レーダ装置10による障害物検出の原理を説明する図を示す。図2に示すように、レーダ装置10はレーザ光を出力する発光部10aと、自車両の前方にある反射物(通常、前方車の後端)で反射された反射光を検出する受光部10bとを備えている。発光部10aはスキャニング機構が組み合わされており、図2に矢印で示すように振れるように構成されている。発光部10aは角度を変化させながら所定角度範囲内で順次発光する。レーダ装置10は、発光部10aによるレーザ光の出射から受光部10bにおける反射波の受光までの時間差に基づいて自車両から障害物までの距離を計測する。
レーダ装置10は、スキャニング機構により自車両の前方領域をスキャニングしながら、各スキャニング位置またはスキャニング角度について反射光を受光した場合に障害物までの距離を算出する。さらに、レーダ装置10は、障害物を検出したときのスキャニング角とその障害物までの距離とに基づいて、自車両に対する障害物の左右方向の位置も算出する。すなわち、レーダ装置10は、障害物の有無とともに自車両に対する障害物の相対的な位置を検出する。
図3に、レーダ装置10による障害物の検出結果の一例を示す。各スキャニング角で自車両に対して障害物の相対的な位置を特定することにより、図3に示すようにスキャニング範囲内で検出できる複数の物体についての平面的な存在状態図を得ることができる。
障害物検知装置40は、レーダ装置10および車速センサ20の検出結果に基づいて前方障害物に関する情報を取得する。具体的には、障害物検知装置40は、レーダ装置10からスキャニング周期毎またはスキャニング角ごとに出力される検出結果に基づいて、検出した物体の動きを判別するとともに、物体間の近接状態や動きの類似性等に基づいて、検出した物体が同一物体であるか異なる物体であるかを判別する。
そして、障害物検知装置40は、レーダ装置10と車速センサ20からの信号に基づいて、自車両と前方障害物との車間距離と相対速度、および自車両に対する前方障害物の左右方向距離を認識する。なお、障害物検知装置40は、複数の前方障害物を検知した場合は各障害物についての情報を取得する。障害物検知装置40は、取得した障害物情報をコントローラ50へ出力する。
舵角センサ30は、ステアリングコラムもしくはステアリングホイール(不図示)付近に取り付けられた角度センサ等であり、ステアリングシャフトの回転を操舵角として検出し、コントローラ50へ出力する。
アクセルペダル61には、アクセルペダル61の踏み込み量(操作量)を検出するアクセルペダルストロークセンサ(不図示)が設けられている。アクセルペダルストロークセンサによって検出されたアクセルペダル操作量はコントローラ50および駆動力制御装置60に出力される。ブレーキペダル91には、その踏み込み量(操作量)を検出するブレーキペダルストロークセンサ(不図示)が設けられている。ブレーキペダルストロークセンサによって検出されたブレーキペダル操作量は、制動力制御装置90に出力される。
コントローラ50は、CPUと、ROMおよびRAM等のCPU周辺部品とから構成され、車両用運転操作補助装置1全体の制御を行う。コントローラ50は、車速センサ20から入力される自車速、および障害物検知装置40から入力される障害物情報から、自車両の走行状況を認識する。コントローラ50は、走行状況に基づいて自車両と前方障害物との接触の可能性を表すリスクポテンシャルを算出する。さらに、コントローラ50は、障害物に対するリスクポテンシャルに基づいて、自車両に発生する制駆動力を制御する。
駆動力制御装置60は、アクセルペダル61の操作状態に応じた駆動力を発生するようにエンジン(不図示)を制御するとともに、外部からの指令に応じて、発生させる駆動力を変化させる。図4に、駆動力制御装置60の構成を表すブロック図を示す。図5に、アクセルペダル操作量SAとドライバ要求駆動力Fdaとの関係を定めた特性マップを示す。駆動力制御装置60は、図4に示すようにドライバ要求駆動力算出部60aと、加算器60bと、エンジンコントローラ60cとを備えている。
ドライバ要求駆動力算出部60aは、図5に示すようなマップを用いて、アクセルペダル61が踏み込まれたときの操作量(アクセルペダル操作量)SAに応じてドライバが要求する駆動力(ドライバ要求駆動力)Fdaを算出する。加算器60bは、算出されたドライバ要求駆動力Fdaに、後述する駆動力補正量ΔDaを加えて目標駆動力を算出し、エンジンコントローラ60cへ出力する。エンジンコントローラ60cは、目標駆動力に従ってエンジン制御指令値を算出する。ここで、エンジン制御指令値は例えばスロットルバルブ開度の制御指令値であり、エンジンコントローラ60cは目標駆動力を実現するようにスロットルバルブ開度を制御する。
制動力制御装置90は、ブレーキペダル91の操作状態に応じた制動力を発生するようにブレーキ液圧を制御するとともに、外部からの指令に応じて、発生させるブレーキ液圧を変化させる。図6に、制動力制御装置90の構成を表すブロック図を示す。図7に、ブレーキペダル操作量SBとドライバ要求制動力Fdbとの関係を定めた特性マップを示す。図6に示すように、制動力制御装置90は、ドライバ要求制動力算出部90aと、加算器90bと、ブレーキ液圧コントローラ90cとを備えている。
ドライバ要求制動力算出部90aは、図7に示すようなマップを用いて、ブレーキペダル91の踏み込み量(ブレーキペダル操作量)SBに応じてドライバが要求する制動力(ドライバ要求制動力)Fdbを算出する。加算器90bは、算出されたドライバ要求制動力Fdbに、後述する制動力補正値ΔDbを加えて目標制動力を算出し、ブレーキ液圧コントローラ90cに出力する。ブレーキ液圧コントローラ90cは、目標制動力に従ってブレーキ液圧指令値を算出する。ブレーキ液圧コントローラ90cからの指令に応じて各車輪に設けられたブレーキ装置95が作動する。
以下に、本発明の第1の実施の形態による車両用運転操作補助装置1の動作を説明する。まず、動作の概要を説明する。車両用運転操作補助装置1は、障害物検知装置40で検出される障害物情報に基づいて自車両と前方障害物とが接触する可能性を推定する。具体的には、前方障害物との接触の可能性を表すリスクポテンシャルを算出し、リスクポテンシャルに応じて自車両の制駆動力制御を行う。これにより、接触の可能性を低減するとともに運転者に減速感を与えて運転者の注意を喚起する。
さらに、第1の実施の形態においては、接触の可能性が低い状態から高い状態へ移行するときは自車両に作用する制駆動力の補正量を速やかに増加する。一方、接触の可能性が高い状態から低い状態へ移行する場合は、十分な車間距離が確保された段階で円滑に追従走行に移行できるように制駆動力の補正量を一時的に低下させる。
第1の実施の形態による車両用運転操作補助装置1の動作を、図8を用いて詳細に説明する。図8は、第1の実施の形態のコントローラ50における運転操作補助制御処理の処理手順のフローチャートである。本処理内容は、一定間隔、例えば50msec毎に連続的に行われる。
まず、ステップS110で、車速センサ20によって検出される自車速Vhと、舵角センサ30によって検出される自車両の操舵角δのデータを読み込む。ステップS120では、アクセルペダルストロークセンサ(不図示)によって検出されるアクセルペダル操作量SAを読み込む。つづくステップS130で、レーダ装置10および車速センサ20の検出結果に従って障害物検知装置40で算出した前方障害物に関する情報を読み込む。なお、障害物が複数検出されている場合は各障害物の情報を読み込む。障害物に関する情報は、例えば各障害物までの前後方向の距離(車間距離)Xと、自車両に対する障害物の左右方向位置xおよび前後方向位置yである。
ステップS140では、ステップS110で読み込んだ自車速Vhおよび操舵角δに基づいて、自車両の進路を推定する。以下に、予測進路の推定方法を図9および図10を用いて説明する。予測進路を推定するために、図9に示すように自車両が矢印方向に進行している場合の旋回半径Rを算出する。まず、自車両の旋回曲率ρ(1/m)を算出する。旋回曲率ρは、自車速Vhおよび操舵角δに基づいて、以下の(式1)で算出できる。
ρ=1/{L(1+A・Vh)}×δ/N・・・(式1)
ここで、L:自車両のホイールベース、A:車両に応じて定められたスタビリティファクタ(正の定数)、N:ステアリングギア比である。
旋回半径Rは、旋回曲率ρを用いて以下の(式2)で表される。
R=1/ρ ・・・(式2)
(式2)を用いて算出した旋回半径Rを用いることで、図9に示すように自車両の走行軌道を半径Rの円弧として予測することができる。そして、図10に示すように、旋回半径Rの円弧を中心線とした幅Twの領域を、自車両が走行するであろう予測進路として設定する。幅Twは、自車両の幅に基づいて予め適切に設定しておく。
ステップS150では、障害物検知装置40によって検出される複数の障害物について、ステップS140で設定した自車両の予測進路内にあるか、予測進路外にあるかを判定する。ここでは、ステップS130で検出した障害物の左右方向位置xと前後方向位置yとを用いて、障害物が予測進路内にあるか否かを判定する。ステップS160では、ステップS150で自車両の予測進路内にあると判定した障害物のうち、自車両に最も近い物体を、前方障害物として選択する。
つづくステップS170では、ステップS160で選択した前方障害物と自車両との車間時間THWを算出する。車間時間THWは、前方障害物の現在位置に自車両が到達するまでの時間を示す物理量であり、自車両と前方障害物の車間距離Xと自車速Vhを用いて以下の(式3)から算出される。
THW=X/Vh ・・・(式3)
車間時間THWが小さいほど自車両と前方障害物との接触の可能性が高くなるため、(式3)で算出される車間時間THWを、自車両と前方障害物との接触の可能性を表すリスクポテンシャルということができる。
ステップS180では、ステップS170で算出した前方障害物との車間時間THWに基づいて、制駆動力制御を行う際に用いる反発力Fcを算出する。反発力Fcは以下のようにして算出する。
ここでは、図11(a)に示すように、自車両前方に仮想的な弾性体を設けたと仮定し、この仮想的な弾性体が前方車両に当たって圧縮され、自車両に対する擬似的な走行抵抗を発生するというモデルを考える。図11(b)に示すように自車両と前方車両との車間距離Xが小さくなると仮想弾性体が前方車両に当たって圧縮され、圧縮された仮想弾性体の反発力が走行抵抗として自車両に作用する。仮想弾性体の反発力Fcは、自車両と前方車両との車間距離Xを用いて以下の(式4)で表すことができる。
Fc=k・(Th−X) ・・・(式4)
ここで、kは、仮想的な弾性体のばね定数であり、適切な制御効果が得られるように予め適切に調整される制御パラメータである。Thは、仮想弾性体の長さLを表すしきい値である。このように、自車両と前方車両との車間距離Xが短くなるほど反発力Fcが大きくなり、自車両に作用する走行抵抗も大きくなる。
ステップS180では、自車両と前方障害物の間に2つの異なる仮想弾性体(第1の仮想弾性体と第2の仮想弾性体)を設けたと仮定し、それぞれの仮想弾性体について反発力Fc1とFc2を算出する。ここで行う処理を、図12のフローチャートを用いて説明する。
ステップS1801では、ステップS170で算出した自車両と前方障害物との車間時間THWをしきい値T1と比較する。車間時間THWがしきい値T1(例えば1.5sec)より小さい場合(THW<T1)は、ステップS1802へ進み、第1の仮想弾性体についての反発力Fc1を算出する。第1の仮想弾性体による反発力Fc1は、以下の(式5)から算出する。
Fc1=k1・(Th1−X) ・・・(式5)
(式5)において、k1は第1の仮想弾性体のばね定数であり、Th1は第1の仮想弾性体の長さを表すしきい値である。しきい値Th1は、例えばステップS1801で用いた車間時間THWのしきい値T1に自車速Vhを乗算することにより得られる。一方、ステップS1801においてTHW≧T1と判定されると、ステップS1803に進んで反発力Fc1=0とする。
つづくステップS1804では、自車両と前方障害物との車間時間THWをしきい値T2と比較する。ここで用いるしきい値T2は、ステップS1801で用いたしきい値T1よりも小さい値である。車間時間THWがしきい値T2(例えば1sec)より小さい場合(THW<T2)は、ステップS1805へ進み、第2の仮想弾性体についての反発力Fc2を算出する。第2の仮想弾性体による反発力Fc2は、以下の(式6)から算出する。
Fc2=k2・(Th2−X) ・・・(式6)
(式6)において、k2は第2の仮想弾性体のばね定数であり、Th2は第2の仮想弾性体の長さを表すしきい値である。しきい値Th2は、例えばステップS1804で用いた車間時間THWのしきい値T2に自車速Vhを乗算することにより得られる。一方、ステップS1804においてTHW≧T2と判定されると、ステップS1806に進んで反発力Fc2=0とする。
図13に、上述したように算出した反発力Fc1およびFc2と車間時間THWとの関係を示す。自車両が前方障害物に接近し、車間時間THWがしきい値T1を下回ると第1の仮想弾性体による反発力Fc1が増加し始める。さらに自車両が前方障害物に接近し、車間時間THWがしきい値T2を下回ると第2の仮想弾性体による反発力Fc2が増加し始める。なお、第1の仮想弾性体のバネ定数k1および第2の仮想弾性体のばね定数k2は、k1<k2となるように設定されており、反発力Fc2の増加率の方が反発力Fc1の増加率よりも大きい。
このようにステップS180で反発力Fc1,Fc2を算出した後、ステップS190へ進む。ステップS190では、第1の仮想弾性体による反発力Fc1と第2の仮想弾性体による反発力Fc2を比較する。Fc2>Fc1の場合は、ステップS200へ進んで第2の仮想弾性体による反発力Fc2を、制駆動力制御を行う際の制御用反発力Fcとして選択する。
続くステップS210では、第1の仮想弾性体による反発力Fc1を算出する際に用いるしきい値T1を所定量Trだけ減少するように補正を行う。これにより、次周期においては、図13に破線で示すように所定量Trだけ低下したしきい値T1を用いて第1の仮想弾性体による反発力Fc1が算出される。
一方、ステップS190においてFc2≦Fc1であると判定されると、ステップS220へ進み、第1の仮想弾性体による反発力Fc1を、制駆動力制御を行う際の制御用反発力Fcとして選択する。つづくステップS230では、しきい値T1の復元処理を行う。ここで行う処理を、図14のフローチャートを用いて説明する。
まず、ステップS2301で、現在のしきい値T1が、初期値T1_orgであるか否かを判定する。ここでは、上述したステップS210において減少補正を行う前のしきい値T1を初期値T1_orgとする。T1=T1_orgである場合は、そのまま処理を終了する。一方、現在のしきい値T1が初期値T1_orgと異なる場合は、ステップS2302へ進む。ステップS2302では、現在のしきい値T1を所定値ΔTだけ増加する。これにより、第2の仮想弾性体による反発力Fc2を選択していた状態から第1の仮想弾性体による反発力Fc1を選択する状態に移行する場合に、しきい値T1をΔTずつ徐々に初期値T1_orgまで復帰させる。
続くステップS240では、ステップS200またはステップS220で設定した制御用反発力Fcを用いて、制駆動力補正を行う際の駆動力補正量ΔDaおよび制動力補正量ΔDbを算出する。ステップS240における制駆動力補正量の算出処理を、図15を用いて説明する。
まずステップS2401で、ステップS120で読み込んだアクセルペダル操作量SAに基づいて、アクセルペダル61が踏みこまれているか否かを判定する。アクセルペダル61が踏み込まれていない場合には、ステップS2402へ進み、アクセルペダル61が急に解放されたか否かを判定する。例えば、アクセルペダル操作量SAから算出するアクセルペダル61の操作速度が所定値未満であった場合は、アクセルペダル61がゆっくりと戻されたと判断し、ステップS2403へ進む。ステップS2403では、駆動力補正量ΔDaとして0をセットし、つづくステップS2404で制動力補正量ΔDbとして制御用反発力Fcをセットする。
一方、ステップS2402でアクセルペダル61が急に戻されたと判定されると、ステップS2405へ進む。ステップS2405では駆動力補正量ΔDaを漸減させ、ステップS2406で制動力補正量ΔDbを制御用反発力Fcまで漸増させる。具体的には、アクセルペダル61が急に戻された場合は、アクセルペダル操作中には駆動力を制御用反発力Fc分だけ減少させるように設定していた駆動力補正量ΔDa(=−Fc)を、0まで徐々に変化させる。また、アクセルペダル61が急に戻されてから制動力補正量ΔDbを制御用反発力Fcまで徐々に増加させる。このように、アクセルペダル61が急に戻された場合は、最終的に駆動力補正量ΔDaが0に、制動力補正量ΔDbがFcになるように変化させる。
一方、ステップS2401が肯定判定され、アクセルペダル61が踏み込まれている場合は、ステップS2407へ進んでドライバ要求駆動力Fdaを推定する。コントローラ50内には、駆動力制御装置60内に記憶されたドライバ要求駆動力算出マップ(図5)と同一のものが用意されており、アクセルペダル操作量SAに従って、ドライバ要求駆動力Fdaを推定する。
つづくステップS2408で、ステップS2407で推定したドライバ要求駆動力Fdaと制御用反発力Fcとの大小関係を比較する。ドライバ要求駆動力Fdaが制御用反発力Fc以上(Fda≧Fc)の場合は、ステップS2409へ進む。ステップS2409では、駆動力補正量ΔDaとして−Fcをセットし、ステップS2410で制動力補正量ΔDbに0をセットする。すなわち、Fda−Fc≧0であることから、駆動力Fdaを制御用反発力Fcにより補正した後も正の駆動力が残る。従って、補正量の出力は駆動力制御装置60のみで行うことができる。この場合、車両の状態としては、ドライバがアクセルペダル61を踏んでいるにも関わらず期待した程の駆動力が得られない状態となる。補正後の駆動力が走行抵抗より大きい場合には、加速が鈍くなる挙動としてドライバに感じられ、補正後の駆動力が走行抵抗より小さい場合には、減速する挙動としてドライバに感じられる。
一方、ステップS2408が否定判定され、ドライバ要求駆動力Fdaが制御用反発力Fcより小さい場合(Fda<Fc)は、駆動力制御装置60のみでは目標とする補正量を出力できない。そこで、ステップS2411において駆動力補正量ΔDaに−Fdaをセットし、ステップS2412で制動力補正量ΔDbとして、補正量の不足分(Fc−Fda)をセットする。この場合、車両の減速挙動としてドライバには察知される。
図16に、駆動力および制動力の補正方法を説明する図を示す。図16の横軸はアクセルペダル操作量SAおよびブレーキペダル操作量SBを示しており、原点0から右へ進むほどアクセルペダル操作量SAが大きく、左へ進むほどブレーキペダル操作量SBが大きいことを示している。図16の縦軸は駆動力および制動力を示し、原点0から上へ進むほど駆動力が大きく、下へ進むほど制動力が大きいことを示している。
図16において、アクセルペダル操作量SAに応じた要求駆動力Fda、およびブレーキペダル操作量SBに応じた要求制動力Fdbをそれぞれ一点鎖線で示す。また、前方障害物との接触リスクポテンシャルに応じて補正した駆動力および制動力を実線で示す。
アクセルペダル操作量SAが大きく、アクセルペダル操作量SAに応じた要求駆動力Fdaが制御用反発力Fc以上の場合は、駆動力を補正量ΔDaに応じて減少方向に補正する。一方、アクセルペダル操作量SAが小さく、アクセルペダル操作量SAに応じた要求駆動力Fdaが制御用反発力Fcよりも小さい場合は、駆動力を発生しないような補正量ΔDaを設定して駆動力を補正する。さらに、制御用反発力Fcと要求駆動力Fdaとの差を補正量ΔDbとして設定する。これにより、アクセルペダル操作量SAに応じた緩制動を行う。
ブレーキペダルが踏み込まれると、補正量ΔDbに基づいて制動力を増大方向に補正する。これにより、全体として車両の走行抵抗を補正量、すなわち仮想弾性体の反発力Fcに相当して増大させるように制駆動力の特性を補正している。
このようにステップS240で制駆動力補正量を算出した後、ステップS250へ進む。ステップS250では、ステップS240で算出した駆動力補正量ΔDa、及び制動力補正量ΔDbをそれぞれ駆動力制御装置60、及び制動力制御装置90に出力する。駆動力制御装置60は、駆動力補正量ΔDaと要求駆動力Fdaとから目標駆動力を算出し、算出した目標駆動力を発生するようにエンジンコントローラ60cに指令を出力する。また、制動力制御装置90は、制動力補正量ΔDbと要求制動力Fdbとから目標制動力を算出し、目標制動力を発生するようにブレーキ液圧コントローラ90cに指令を出力する。これにより、今回の処理を終了する。
つぎに、上述した第1の実施の形態による作用を図17を用いて説明する。自車両が前方障害物に接近していく場合は、自車両と前方障害物との車間時間THWがしきい値T1を下回ると第1の仮想弾性体による反発力Fc1が発生し始め、車間時間THWがさらに小さくなってしきい値T2を下回ると第2の仮想弾性体による反発力Fc2も発生し始める。制御用反発力Fcとしては、反発力Fc1およびFc2のうち大きい方の値を選択するので、車間時間THWが小さくなって反発力Fc1と反発力Fc2とが交わる点(車間時間THW=ta)までは反発力Fc1が選択される。その後は反発力Fc2が制御用反発力Fc2として選択される。
これにより、自車両が前方障害物に接近していく場合は、第1の仮想弾性体による反発力Fc1に応じて自車両に鈍い加速または減速度を与え、運転者に接触の可能性を報知する。さらに接触の可能性が高くなると第2の仮想弾性体による反発力Fc2に応じて自車両に作用する走行抵抗が大きくなるので、接触の可能性をより確実に運転者に伝達することができる。
反発力Fc2が反発力Fc1よりも大きくなると、第1の仮想弾性体の反発力Fc1を算出するためのしきい値T1が減少補正され、反発力Fc1は破線で示すように低下する。ここで、実線で示すような初期のしきい値T1_orgを用いて算出される反発力Fc1を反発力Fc1の基準線と呼ぶ。
前方障害物に接近した状態から、自車両が減速して前方障害物に追従する状態に移行する場合、すなわちFc2>Fc1の状態からFc2<Fc1の状態に移行する場合は、反発力Fc1が破線で示すように低下しているので、車間時間THWがtb(tb>ta)となるまで反発力Fc2が制御用反発力Fcとして選択される。その後は反発力Fc1が選択されるが、しきい値T1が徐々に初期値T1_orgまで復帰するので、図17に示すように反発力Fc1も徐々に基準線まで復帰する。
これにより、前方障害物に接近した後、車間時間THWが大きくなるにつれて自車両に作用する走行抵抗が速やかに低下する。さらに、十分な車間時間THWが確保されると、すなわち車間時間THWがtaより大きくなると制御用反発力Fcが一旦減少(オーバーシュート)するので、違和感なく前方障害物への追従走行に移行することができる。
このように以上説明した第1の実施の形態においては、以下のような作用効果を奏することができる。
(1)コントローラ50は、自車両と前方障害物との接触の可能性に関する接触リスクポテンシャルを算出し、接触リスクポテンシャルに基づいて自車両に発生する制駆動力を制御する。具体的には、コントローラ50は接触リスクポテンシャルが高い領域における高リスク領域制御量(第2の仮想弾性体の反発力Fc2)と、接触リスクポテンシャルが低い領域における低リスク領域制御量(第1の仮想弾性体の反発力Fc1)を算出し、高リスク領域制御量と低リスク領域制御量から実際の制駆動力制御に用いる実制御量(制御用反発力Fc)を決定する。このとき、接触リスクポテンシャルが高い状態から低い状態へ移行する際は、制御用反発力Fcを、反発力Fc2と反発力Fc1から決定される値よりも低下させた後、反発力Fc2と反発力Fc1から決定される値まで復帰させる。これにより、接触リスクポテンシャルが高い状態から低い状態へ移行する際には制御用反発力Fcが一旦低下し、その後復帰するようになるので、前方障害物に接近した状態から追従走行に移行するような場合に運転者に違和感を与えることのない制駆動力制御を行うことができる。一方、接触リスクポテンシャルが低い状態から高い状態へ移行する場合は、反発力Fc1と反発力Fc2から大きい方の値が制御用反発力Fcとして選択されるので、運転者に減速感を与えて前方障害物との接触の可能性を報知することができる。
(2)接触リスクポテンシャルが高い状態から低い状態へ移行する際、制御用反発力Fcを低下するために、コントローラ50は反発力Fc1を減少補正し、反発力Fc2と減少補正した反発力Fc1とから制御用反発力Fcを決定する。これにより、接触リスクポテンシャルが低い状態へ移行する場合は、前方障害物との適切な車間距離が確保された時点で制御用反発力Fcが一旦低下するので、車間距離を広げる方向への制駆動力制御が必要以上に行われることがなく、運転者に違和感を与えることがない。
(3)コントローラ50は、接触リスクポテンシャルが低い状態へ移行する際、反発力Fc1を減少補正した後、基準線まで徐々に復帰させるので、制御用反発力Fcも徐々に復帰する。これにより、追従走行への円滑な移行が可能となる。
(4)接触リスクポテンシャルに対する高リスク領域制御量の変化率は、接触リスクポテンシャルに対する低リスク領域制御量の変化率よりも大きくなるように設定されている。具体的には、図13に示すように反発力Fc2の傾きが反発力Fc1の傾きよりも大きい。これにより、自車両が前方障害物に接近していく場合には自車両に作用する走行抵抗を速やかに増加して接触の可能性を報知することができる。
《第2の実施の形態》
以下に、本発明の第2の実施の形態による車両用運転操作補助装置について説明する。第2の実施の形態による車両用運転操作補助装置の構成は、図1に示した第1の実施の形態と同様である。ここでは、第1の実施の形態との相違点を主に説明する。
第2の実施の形態においては、第1の仮想弾性体による反発力Fc1の減少補正の方法のみが上述した第1の実施の形態と異なっている。ここでは、前方障害物との接触の可能性が高い状態から低い状態に移行する際、すなわち自車両が前方障害物に接近した状態から減速して追従走行に移行する際に、第1の仮想弾性体のばね定数k1を減少補正することにより、反発力Fc1を低下させる。
以下に、第2の実施の形態における車両用運転操作補助装置1の動作について、図18のフローチャートを用いて説明する。本処理内容は、一定間隔、例えば50msec毎に連続的に行われる。ステップS310〜S380における処理は、図8のフローチャートのステップS110〜S180での処理と同様であるので説明を省略する。
ステップS380では、第1の仮想弾性体による反発力Fc1と第2の仮想弾性体による反発力Fc2を比較する。Fc2>Fc1の場合は、ステップS400へ進んで第2の仮想弾性体による反発力Fc2を、制駆動力制御を行う際の制御用反発力Fcとして選択する。つづくステップS410では、第1の仮想弾性体の反発力Fc1を算出する際に用いたばね定数k1を所定量krだけ減少するように補正を行う。これにより、次周期においては、減少補正したばね定数k1を用いて反発力Fc1が算出され、図19に破線で示すように車間時間THWに対する反発力Fc1の傾きが低下する。
一方、ステップS390においてFc2≦Fc1であると判定されると、ステップS420へ進み、第1の仮想弾性体による反発力Fc1を、制駆動力制御を行う際の制御用反発力Fcとして選択する。つづくステップS430では、ばね定数k1の復元処理を行う。ここでの処理は、図14を用いて説明したしきい値T1の復元処理と同様である。すなわち、バネ定数k1が、ステップS410において減少補正を行う前の初期値k1_orgと異なる場合は、バネ定数k1を所定値Δkずつ増加し、徐々に初期値k1_orgまで復帰させる。
つづくステップS440およびS450での処理は、図8のステップS240およびS250での処理と同様であるので説明を省略する。
以上説明したように、自車両と前方障害物との接触の可能性が低い状態から高い状態へ移行する場合は、第1の仮想弾性体による反発力Fc1と第2の仮想弾性体による反発力Fc2のうち、大きい方の値が選択される。これにより、前方障害物に接近していくにつれて大きな走行抵抗が自車両に作用し、接触の可能性を運転者に報知することができる。さらに、接触の可能性が高くなると(車間時間THWがtcを下回る領域)、反発力Fc2に応じて走行抵抗の増加率が大きくなるので、運転者への報知をより確実に行うことができる。
一方、接触の可能性が高い状態から低い状態へ移行する場合は、バネ定数k1の減少補正により反発力Fc1が破線で示すように低下しているので、車間時間THWがtdとなるまで第2の仮想弾性体による反発力Fc2が制御用反発力Fcとして選択される。これにより、車間時間THWがtcよりも大きくなって十分な車間時間THWが確保されると制御用反発力Fcが一旦減少するので、運転者は違和感なく前方障害物への追従走行に移行することができる。その後は第1の仮想弾性体による反発力Fc1が選択されるが、ばね定数k1が徐々に初期値k1_orgまで復帰するので、反発力Fc1も徐々に実線で示す基準線まで復帰する。
以上説明したように、第1の仮想弾性体のばね定数k1を補正することによっても、上述した第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
《第3の実施の形態》
以下に、本発明の第3の実施の形態による車両用運転操作補助装置について説明する。第3の実施の形態による車両用運転操作補助装置の構成は、図1に示した第1の実施の形態と同様である。ここでは、第1の実施の形態との相違点を主に説明する。
第3の実施の形態においては、上述した第1の実施の形態と同様に、接近の可能性が高い状態から低い状態へ移行する際に、しきい値T1を減少補正して第1の仮想弾性体による反発力Fc1を低下させる。ただし、コントローラ50内の減速時補正変更手段により先行車の減速度に応じてしきい値T1の減少量Trを設定する。
図20に、先行車の減速度afとしきい値T1の減少補正量Trとの関係を示す。図20に示すように、減速度afが0で先行車が減速していない場合は減少補正量Trを所定値Tr1とし、先行車の減速度afが大きくなるほど減少補正量Trを小さくする。これにより、先行車が減速していない場合は第1の仮想弾性体による反発力Fc1が基準線に対して大きく低下する。一方、先行車の減速度afが大きくなるほどしきい値T1の減少補正量Trが小さくなり、反発力Fc1の低下度合が小さくなる。
従って、車間時間THWが大きくなって前方障害物との接触の可能性が低い状態に移行した場合でも、先行車が減速している場合は制御用反発力Fcが低下しすぎることがない。
このように、第3の実施の形態においては、上述した第1の実施の形態による効果に加えて以下のような作用効果を奏することができる。
(1)コントローラ50は、前方障害物が減速している場合には、制御用反発力Fcの補正の度合、すなわち第1の仮想弾性体による反発力Fc1の補正の度合を変更する。これにより、前方障害物との接触の可能性が低くなっている場合でも、前方障害物が減速しているときは制御用反発力Fcを低下させ過ぎることがなく、快適性を向上させることが可能となる。
(2)コントローラ50は、前方障害物の減速度が大きくなるほど、第1の仮想弾性体の反発力Fc1の減少補正量を小さくする。具体的には、図20に示すように先行車減速度afが大きくなるほど反発力Fc1を算出する際のしきい値T1の減少補正量Trを小さくする。これにより、前方障害物が減速している場合は制御用反発力Fcの低下が抑えられ、快適性の向上を図ることができる。
−第3の実施の形態の変形例−
ここでは、第2の実施の形態において減少補正した第1の仮想弾性体のバネ定数k1の減少補正量krを、先行車の減速度afに基づいて設定する。
図21に、先行車の減速度afとバネ定数k1の減少補正量krとの関係を示す。図21に示すように、減速度afが0で先行車が減速していない場合は減少補正量krを所定値kr1とし、先行車の減速度afが大きくなるほど減少補正量krを小さくする。これにより、先行車が減速していない場合は第1の仮想弾性体による反発力Fc1が基準線に対して大きく低下する。一方、先行車の減速度afが大きくなるほど反発力Fc1の低下度合が小さくなる。
従って、車間時間THWが大きくなって前方障害物との接触の可能性が低い状態に移行した場合でも、先行車が減速している場合は制御用反発力Fcが低下しすぎることがない。
このように、コントローラ50は、前方障害物の減速度が大きくなるほど、第1の仮想弾性体の反発力Fc1の減少補正量を小さくする。具体的には、図21に示すように先行車減速度afが大きくなるほど反発力Fc1を算出する際のバネ定数k1の減少補正量krを小さくする。これにより、前方障害物が減速している場合は制御用反発力Fcの低下が抑えられ、快適性の向上を図ることができる。
《第4の実施の形態》
以下に、本発明の第4の実施の形態による車両用運転操作補助装置について説明する。第4の実施の形態による車両用運転操作補助装置の構成は、図1に示した第1の実施の形態と同様である。ここでは、第1の実施の形態との相違点を主に説明する。
第4の実施の形態においては、上述した第1の実施の形態と同様に、接近の可能性が高い状態から低い状態へ移行する際に、しきい値T1を減少補正して第1の仮想弾性体による反発力Fc1を低下させる。ただし、しきい値T1を初期値T1_orgまで復元するときの復元量ΔTを先行車の減速度に応じて設定する。
図22に、先行車の減速度afとしきい値T1の復元量ΔTとの関係を示す。図22に示すように、減速度afが0で先行車が減速していない場合は復元量ΔTを所定値ΔT1とし、先行車の減速度afが大きくなるほど復元量ΔTを大きくする。これにより、先行車が減速していない場合はしきい値T1がゆっくりと初期値T1_orgまで復帰し、先行車の減速度afが大きくなるほどしきい値T1が速やかに復帰する。
従って、車間時間THWが大きくなって前方障害物との接触の可能性が低い状態に移行した場合でも、先行車が減速している場合は第1の仮想弾性体の反発力Fc1が速やかに基準線まで復帰するので制御用反発力Fcが低下しすぎることがない。
このように、コントローラ50は、前方障害物の減速度が大きくなるほど、第1の仮想弾性体の反発力Fc1の復帰速度を高める。具体的には、図22に示すように先行車減速度afが大きくなるほど反発力Fc1を算出する際のしきい値T1の復元量ΔTを大きくする。これにより、前方障害物が減速している場合は減少補正した制御用反発力Fcが速やかに復帰し、快適性の向上を図ることができる。
−第4の実施の形態の変形例−
ここでは、第2の実施の形態において減少補正した第1の仮想弾性体のバネ定数k1の復元量Δkを、先行車の減速度afに基づいて設定する。
図23に、先行車の減速度afとバネ定数k1の復元量Δkとの関係を示す。図23に示すように、減速度afが0で先行車が減速していない場合は復元量Δkを所定値Δk1とし、先行車の減速度afが大きくなるほど復元量Δkを大きくする。これにより、先行車が減速していない場合はバネ定数k1がゆっくりと初期値k1_orgまで復帰し、先行車の減速度afが大きくなるほどばね定数k1が速やかに復帰する。
従って、車間時間THWが大きくなって前方障害物との接触の可能性が低い状態に移行した場合でも、先行車が減速している場合は第1の仮想弾性体の反発力Fc1が速やかに基準線まで復帰するので制御用反発力Fcが低下しすぎることがない。
このように、コントローラ50は、前方障害物の減速度が大きくなるほど、第1の仮想弾性体の反発力Fc1の復帰速度を高める。具体的には、図23に示すように先行車減速度afが大きくなるほど反発力Fc1を算出する際のバネ定数k1の復元量Δkを大きくする。これにより、前方障害物が減速している場合は減少補正した制御用反発力Fcが速やかに復帰し、快適性の向上を図ることができる。
《第5の実施の形態》
以下に、本発明の第5の実施の形態による車両用運転操作補助装置について説明する。図24に、第5の実施の形態による車両用運転操作補助装置2の構成を示すシステム図を示す。図24において、図1に示した第1の実施の形態と同様の機能を有する箇所には同一の符号を付している。ここでは、第1の実施の形態との相違点を主に説明する。
図24に示すように、車両用運転操作補助装置2は、アクセルペダル61に操作反力を発生させるアクセルペダル反力発生装置62と、ブレーキペダル91に操作反力を発生させるブレーキペダル反力発生装置92とをさらに備えている。第5の実施の形態においては、前方障害物に対する接触リスクポテンシャルに応じて制御する制駆動力の補正量に応じて、アクセルペダル61またはブレーキペダル91に発生する操作反力を制御する。
アクセルペダル反力発生装置62は、アクセルペダル61のリンク機構に組み込まれたサーボモータ(不図示)を備えている。アクセルペダル反力発生装置62は、コントローラ51からの指令に応じてサーボモータで発生させるトルクを制御し、運転者がアクセルペダル61を操作する際に発生する操作反力を任意に制御することができる。なお、反力制御を行わない場合のアクセルペダル反力は、アクセルペダル操作量SAに対して比例するように設定されている。
ブレーキペダル反力発生装置92は、ブレーキペダル91のリンク機構に組み込まれたサーボモータ(不図示)を備えている。ブレーキペダル反力発生装置92は、コントローラ51からの指令に応じてサーボモータで発生させるトルクを制御し、運転者がブレーキペダル91を操作する際に発生する操作反力を任意に制御することができる。なお、ここでは、サーボモータによってブレーキペダル91の反力を制御しているが、これには限定されず、例えばコンピュータ制御による油圧力を用いてブレーキアシスト力を発生させることもできる。
以下に、車両用運転操作補助装置2の動作を、図25を用いて説明する。図25は、第5の実施の形態のコントローラ51における運転操作補助制御処理の処理手順のフローチャートである。本処理内容は、一定間隔、例えば50msec毎に連続的に行われる。ステップS510〜S650での処理は、第2の実施の形態で説明した図18のフローチャートのステップS310〜S450での処理と同様であるので説明を省略する。
ステップS660では、ステップS600またはS620で算出した制御用反発力Fcに基づいて、アクセルペダル61またはブレーキペダル91に発生する操作反力の制御量、すなわちアクセルペダル反力制御指令値FAとブレーキペダル反力制御指令値FBを算出する。
図26に、制御用反発力Fcとアクセルペダル反力制御指令値FAとの関係を示す。図26において、アクセルペダル反力制御を行わない場合の、通常のアクセルペダル反力を破線で示す。ここではアクセルペダル操作量SAが一定の場合のアクセルペダル反力を示している。図26に示すように、制御用反発力Fcが大きくなるほど、通常値に対してアクセルペダル反力制御指令値FAが増加する。制御用反発力Fcが所定値Fc1を超えると、アクセルペダル反力制御指令値FAの増加率が大きくなる。このように、制駆動力の補正量が大きくなるほど、アクセルペダル61に発生する操作反力が大きくなる。
図27に、制御用反発力Fcとブレーキペダル反力制御指令値FBとの関係を示す。図27において、ブレーキペダル反力制御を行わない場合の、通常のブレーキペダル反力制御指令値を破線で示す。ここではブレーキペダル操作量SBが一定の場合のブレーキペダル反力を示している。図27に示すように、制御用反発力Fcが所定値Fc1を超える領域では、制御用反発力Fcが大きくなるほど、通常値に対してブレーキペダル反力制御指令値FBが低下する。これにより、制駆動力の補正量が大きくなるほどブレーキペダル91に発生する操作反力が小さくなり、すなわちブレーキアシスト力が大きくなりブレーキペダル91を踏み込みやすくなる。
つづくステップS670では、ステップS660で算出したアクセルペダル反力制御指令値FAおよびブレーキペダル反力制御指令値FBをそれぞれアクセルペダル反力発生装置62およびブレーキペダル反力発生装置92に出力する。アクセルペダル反力発生装置62およびブレーキペダル反力発生装置92は、それぞれコントローラ51から入力される指令値に応じてアクセルペダル反力およびブレーキペダル反力を制御する。
このように、以上説明した第5の実施の形態においては上述した第1および第2の実施の形態による効果に加えて、以下のような作用効果を奏することができる。
自車両と前方障害物との接触リスクポテンシャルに基づいて制駆動力制御を行うとともに、アクセルペダル61およびブレーキペダル91の操作反力制御も行う。制駆動力制御によって補正する制駆動力の補正量を、運転操作装置の操作反力として運転者に伝達することにより、自車両の制御状態を運転者に知らせて注意を喚起することができる。前方障害物との接触の可能性が低い状態に移行した場合に制御用反発力Fcが一時的に低下(オーバーシュート)すると、例えばアクセルペダル61に発生する操作反力も低下するので、運転者の加速意図を妨げることのない操作反力制御を行うことができる。
なお、第5の実施の形態においては、第2の実施の形態と同様にバネ定数k1を減少補正することにより第1の仮想弾性体による反発力Fc1を低下したが、これには限定されず、第1の実施の形態と同様にしきい値T1を減少補正することももちろん可能である。
上述した第5の実施の形態においては、前方障害物との接触リスクポテンシャルに応じたアクセルペダル反力制御およびブレーキペダル反力制御をそれぞれ行った。ただし、これには限定されず、アクセルペダル反力制御またはブレーキペダル反力制御を行うこともできる。また、制駆動力制御を行わずにアクセルペダル反力制御またはブレーキペダル反力制御のみを行うシステムに、本発明を適用することも可能である。
上述した第1から第5の実施の形態においては、接触リスクポテンシャルに応じて、アクセルペダル操作量SAに対する駆動力の特性を減少方向に補正し、ブレーキペダル操作量SBに対する制動力の特性を増加方向に補正した。ただし、これには限定されず、駆動力制御のみを行うシステムにおいても、本発明を適用することが可能である。
上述した第1から第5の実施の形態においては、自車両と障害物との車間時間THWを障害物との接触の可能性に関するリスクポテンシャルとして算出したが、これには限定されない。例えば、車間時間THWの代わりに自車両が障害物に接触するまでの時間を表す余裕時間TTCを用いることもできる。余裕時間TTCは、自車両と障害物との車間距離Dを相対速度で割ることにより算出できる。なお、余裕時間TTCを用いる場合も、車間時間THWを用いる場合と同様に制御用反発力Fcを算出する。
上述した第3の実施の形態と第4の実施の形態を組み合わせることも可能である。具体的には、先行車の減速度afに応じてしきい値T1の減少補正量Trを変更するとともに、しきい値T1の復元量ΔTも変更する。同様に、先行車の減速度afに応じてバネ定数k1の減少補正量krを変更するときに、その復元量Δkを変更することもできる。これにより、先行車が減速している場合には制御用反発力Fcの低下を抑えるとともに、低下した制御用反発力Fcの復帰速度を高めることができる。その結果、車間時間THWが大きくなっている場合でも、前方障害物が減速しているときは運転者に減速感を与えることにより注意を喚起することができる。
上述した第3および第4の実施の形態においては、先行車の減速度afに応じて第1の仮想弾性体による反発力Fc1の減少補正量および復帰速度を設定したが、これには限定されず、先行車が減速していることを検出した場合には反発力Fc1の減少補正を行わないようにすることもできる。
以上説明した第1から第5の実施の形態においては、障害物検出手段としてレーダ装置10および障害物検知装置40を用い、走行状態検出手段として車速センサ20を用い、リスクポテンシャル算出手段、高リスク領域制御量算出手段、低リスク領域制御量算出手段、実制御量決定手段、実制御量補正手段、および減速時補正変更手段としてコントローラ50,51を用いた。また、制御手段として、コントローラ50,51,駆動力制御装置60,制動力制御装置90,アクセルペダル反力発生装置62,およびブレーキペダル反力発生装置92を用いた。なお、上述した第1から第5の実施の形態においては、レーザレーダをレーダ装置10として用いる例を説明したが、レーザレーダの代わりにミリ波レーダ等の別方式のレーダ装置を用いることももちろん可能である。
本発明の第1の実施の形態による車両用運転操作補助装置のシステム図。 レーダ装置の測距原理を説明する図。 レーダ装置による検出結果の一例を示す図。 駆動力制御装置を説明する図。 アクセルペダル操作量と要求駆動力との関係を示す図。 制動力制御装置を説明する図。 ブレーキペダル操作量と要求制動力との関係を示す図。 第1の実施の形態における運転操作補助制御プログラムの処理手順を示すフローチャート。 自車両の予測進路の算出方法を説明する図。 自車両の予測進路の算出方法を説明する図。 (a)(b)制駆動力制御の概念を説明する図。 仮想弾性体の反発力算出処理を示すフローチャート。 車間時間と仮想弾性体の反発力との関係を示す図。 しきい値復元処理を示すフローチャート。 制駆動力補正量算出処理の処理手順を示すフローチャート。 駆動力補正および制動力補正の特性を説明する図。 車間時間と制御用反発力との関係を示す図。 第2の実施の形態における運転操作補助制御プログラムの処理手順を示すフローチャート。 車間時間と仮想弾性体の反発力との関係を示す図。 先行車減速度としきい値減少補正量との関係を示す図。 先行車減速度とバネ定数減少補正量との関係を示す図。 先行車減速度としきい値復元量との関係を示す図。 先行車減速度とバネ定数復元量との関係を示す図。 本発明の第5の実施の形態による車両用運転操作補助装置のシステム図。 第5の実施の形態における運転操作補助制御プログラムの処理手順を示すフローチャート。 制御用反発力とアクセルペダル反力制御指令値との関係を示す図。 制御用反発力とブレーキペダル反力制御指令値との関係を示す図。
符号の説明
10:レーダ装置
20:車速センサ
30:舵角センサ
40:障害物検知装置
50、51:コントローラ
60:駆動力制御装置
61:アクセルペダル
62:アクセルペダル反力発生装置
90:制動力制御装置
91:ブレーキペダル
92:ブレーキペダル反力制御装置

Claims (5)

  1. 自車両前方の前方車を検出し、自車両と前記前方車との車間距離および相対速度を検出する障害物検出手段と、
    自車速を検出する車速検出手段と、
    前記障害物検出手段で検出した前記車間距離と前記車速検出手段で検出した前記自車速から前記自車両と前記前方車との車間時間、または前記障害物検出手段で検出した前記車間距離と前記相対速度から前記自車両と前記前方車との余裕時間を算出するリスクポテンシャル算出手段と、
    前記自車両の前方に第1の仮想弾性体を設けたと仮定し、前記第1の仮想弾性体が前記前方車に当たって圧縮された場合の前記第1の仮想弾性体の反発力を第1の反発力として算出する第1反発力算出手段と、
    前記自車両の前方に第2の仮想弾性体を設けたと仮定し、前記第2の仮想弾性体が前記前方車に当たって圧縮された場合の前記第2の仮想弾性体の反発力を第2の反発力として算出する第2反発力算出手段と、
    前記第1反発力算出手段によって算出される前記第1の反発力と、前記第2反発力算出手段によって算出される前記第2の反発力のうち、大きい方の値を制御用反発力として決定する制御用反発力決定手段と、
    前記制御用反発力決定手段によって決定された前記制御反発力に基づいて、アクセルペダルに発生する操作反力、および前記自車両に発生する制駆動力の少なくともいずれかを制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記制御反発力が大きくなるほど前記操作反力を大きくし、前記制御反発力が大きくなるほど駆動力が小さく制動力が大きくなるように制御し、
    前記第1反発力算出手段は、前記車間時間または前記余裕時間が第1しきい値より小さい場合に、前記第1しきい値と前記自車速に基づいて前記第1の仮想弾性体の長さを設定し、前記第1の仮想弾性体の長さと前記車間距離との差に第1のバネ定数を乗算することにより前記第1の反発力を算出し、
    前記第2反発力算出手段は、前記車間時間または前記余裕時間が第2しきい値より小さい場合に、前記第2しきい値と前記自車速に基づいて前記第2の仮想弾性体の長さを設定し、前記第2の仮想弾性体の長さと前記車間距離との差に第2のバネ定数を乗算することにより前記第2の反発力を算出し、
    前記第2しきい値は前記第1しきい値よりも小さく、
    前記第1バネ定数は前記第2バネ定数よりも小さく、
    前記制御用反発力として前記第2の反発力が選択されていた状態から前記第1の反発力が選択される状態へ移行する際に、前記制御用反発力を、前記第1の反発力と前記第2の反発力から決定される値よりも低下させた後、前記第1の反発力と前記第2の反発力から決定される値まで復帰させる制御用反発力補正手段をさらに備え、
    前記制御用反発力補正手段は、前記第2の反発力が選択されていた状態から前記第1の反発力が選択される状態へ移行する際に、前記第1しきい値または前記第1バネ定数を減少することにより前記第1の反発力を減少補正し、前記制御用反発力決定手段において前記減少補正した第1の反発力と前記第2の反発力のいずれか大きい方の値を前記制御用反発力として選択させることにより、前記制御用反発力を低下し、前記制御用反発力として前記第1の反発力が選択されていた状態から前記第2の反発力が選択される状態へ移行する際には、前記第1の反発力の減少補正を行わないことを特徴とする車両用運転操作補助装置。
  2. 請求項1に記載の車両用運転操作補助装置において、
    前記制御用反発力補正手段は、減少補正した前記第1の反発力を復帰することにより、前記制御用反発力を復帰させることを特徴とする車両用運転操作補助装置。
  3. 請求項1に記載の車両用運転操作補助装置において、
    前記障害物検出手段によって検出される前記前方車の減速度が大きくなるほど、前記制御用反発力補正手段で減少する前記第1しきい値の減少量を小さく、または前記第1バネ定数の減少量を小さくする減速時補正変更手段をさらに備えることを特徴とする車両用運転操作補助装置。
  4. 請求項2に記載の車両用運転操作補助装置において、
    前記障害物検出手段によって検出される前記前方車の減速度が大きくなるほど、前記制御用反発力補正手段で減少した前記第1しきい値の復帰速度を大きく、または減少した前記第1バネ定数の復帰速度を大きくすることによって前記第1の反発力の復帰速度を高める減速度補正変更手段をさらに備えることを特徴とする車両用運転操作補助装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載の車両用運転操作補助装置を備えることを特徴とする車両。
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