JP5406681B2 - 点灯装置、高輝度放電灯点灯装置、半導体光源点灯装置及びそれを搭載した前照灯並びに車輌 - Google Patents

点灯装置、高輝度放電灯点灯装置、半導体光源点灯装置及びそれを搭載した前照灯並びに車輌 Download PDF

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Description

本発明は高輝度放電灯(HIDランプ)や半導体光源(LED)のような光源を点灯させる点灯装置の電源電圧低下時の制御に関するものである。
従来、車載用前照灯の分野では、視認性向上(明るさ向上)のため、ハロゲンランプからHIDランプへ変更する車輌が増加していた。また、近年では、LEDの発光効率向上を受け、LEDの前照灯を搭載した車輌の量産が始まっている。
図27に従来の車載用のHID前照灯点灯装置の構成を示す。LOWビームスイッチに連動して供給される電源E1からの直流電圧を、DC/DCコンバータ1で昇降圧してランプLaを点灯させることの出来る電圧に変換する。DC/DCコンバータ1の出力電圧であるDC電圧をフルブリッジインバータ31によりAC電圧(矩形波)に変換し、ランプLaに印加することでランプLaを交流点灯させる。フルブリッジインバータ31とランプLaの間に設けているイグナイタ32は始動時にランプLaをブレークダウンさせるための高電圧を発生させるためのものである。ランプLaは高輝度放電灯(HIDランプ)である。
前照灯点灯装置20’はランプLaを定電力制御により点灯させており、その制御にマイコン10を用いている。ランプLaのランプ電圧とランプ電流の値を抵抗R1〜R3により検出し、電圧検出回路3及び電流検出回路4を介してマイコン10に入力する。マイコン10はそれらを平均化処理部11、12により平均化する。また、電源検出回路7により検出した電源電圧を平均化処理部13により平均化する。ランプ電力指令値演算部14’は、ROM部分に有する電力指令値データ(例えば図21参照)を電源電圧により制限したランプ電力指令値(図29参照)を演算出力する。このランプ電力指令値を平均化電圧値Vaを用いて除算することによりランプ電流指令値を算出する。比較演算部15によりランプ電流指令値と平均化電流値Iaを比較し、同一の値となるように、一次側電流指令値Icを演算出力する。この1次側電流指令値Icと1次側電流検出値IdをコンパレータCPで比較することにより、DC/DCコンバータ1のスイッチング素子Q1を駆動する。
DC/DCコンバータ1のスイッチング素子Q1はドライブ回路としてのフリップフロップFFの出力によりオン/オフ駆動される。高周波のON信号HFによりフリップフロップFFがセットされると、スイッチング素子Q1がオンとなり、トランスT1の1次巻線を介して漸増する電流が流れて、トランスT1にエネルギーが蓄積される。スイッチング素子Q1がFETである場合、そのオン抵抗は略オーミック抵抗となるので、オペアンプ等で構成される1次側電流検出回路2によりドレイン電圧を増幅することで、1次側電流検出値Idを検出できる。この1次側電流検出値Idが1次側電流指令値Icに達すると、コンパレータCPの出力が反転し、フリップフロップFFをリセットすることで、スイッチング素子Q1がオフされる。スイッチング素子Q1がオフされると、トランスT1の蓄積エネルギーによる逆起電力が2次巻線に発生し、ダイオードD1を介してコンデンサC1に充電される。
以上の回路構成により、DC/DCコンバータ1のスイッチング素子Q1のオン時間をPWM制御することにより、HIDランプの定電力制御を実現している。
なお、マイコン10への電源は制御電源生成部6にて生成され、制御電源生成部6への電源は、LOWビームスイッチ電源E1から得ている。
ランプLaの定電力制御を行うマイコン10の制御フローを図28に示す。#03〜#17でランプLaの定電力制御を実現している。図中の各フローの説明を以下に示す。
#01では、電源ONし、RESETが解除される。RESET入力は図27では図示を省略している。
#02では、使用する変数・フラグ等の初期化を行う。
#03では、LOWビームスイッチがONかどうかを判断し、ONでない場合は#04以降のランプを点灯させるループへ移行しない。
#04では、ランプが点灯する前の無負荷時の制御を行う。
#05では、ランプが点灯しているかどうかを判断し、点灯していない場合は#04に戻る。点灯していた場合は、以下の定電力制御を行うループへと進む。
#06では、A/D変換により電源電圧を読込む。
#07では、A/D変換によりランプ電圧を読込む。
#08では、読込み値に過去値を合わせて平均化を行う。平均化の一例を挙げると、検出値を最新値から3値記憶しておき(読込み時更新)次の最新値を読込んだとき、上記3値と足し合わせて4で割る。
#09では、マイコン内に持っているテーブルからその時のランプ電力指令値を読み出し、電源電圧による電力制限カーブ(図29参照)により制限をかける。
#10では、ランプ電力指令値÷平均化電圧値の計算式により、ランプ電流指令値を演算する。
#11では、A/D変換によりランプ電流を読込む。
#12では、読込み値に過去値を合わせて、上述のような平均化を行うことで平均化電流値Iaを得る。
#13では、ランプ電流指令値と平均化電流値Iaを比較演算する。
#14では、比較結果により、1次側電流指令値Icを変更する。
#15では、前回のフルブリッジインバータ31の反転から半周期の時間が経過しているかにより分岐し、半周期の時間が経過していた場合、フルブリッジインバータ31の出力を極性反転させる。
#16では、半周期の時間が経過しているとき、フルブリッジインバータ31に極性反転命令を出す。
#17では、その他の制御(負荷異常や電源異常の判断による停止等)を行う。
以上により、HIDランプの定電力制御を実現している。
また、従来の車載用のLED前照灯点灯装置の構成を図30に示す。LED前照灯点灯装置では、HID前照灯点灯装置におけるフルブリッジインバータ31とイグナイタ32を削除する。また、HIDランプLaでは定電力制御を行うが、LED5では定電流制御を行う。ランプ電流指令値演算部14にて、マイコン10のROM部分に記憶したランプ電流指令値に対して、電源電圧により制限を加えて(図32)、ランプ電流指令値Ibとして出力する。比較演算部15では、ランプ電流指令値Ibと平均化電流値Iaを比較し、1次側電流指令値Icを制御することで定電流制御を実現している。
車載用のLED前照灯点灯装置の制御フローを図31に示す。HID前照灯点灯装置の制御フローより、無負荷制御用のフロー(#04,#05)と極性反転用のフロー(#15,#16)を削除している。また、定電力制御を定電流制御に切り替えるため、ランプ電力指令値演算(#09)も削除して、ランプ電流指令値演算(#10)を同様のランプ電流指令値演算(#18)に変更し、マイコン内のROMよりランプ電流指令値を読出し、電源電圧による電流制限カーブ(図32)により制限をかけている。本制御により、定電流制御を実現している。
LED前照灯点灯装置を本制御フローにて制御したときの、電源電圧による出力電流の変化を図33に示す。電源電圧が低下し、8Vを下回ると、出力電流を低減し始める。その後は電源電圧の変化に応じて出力電流の低減を行い、電源電圧が8V以上となると、定格電流を保持する制御を行う。本制御により、低電源電圧時の回路ロス増加を低減し、点灯装置の破壊防止を実現している。
特許文献1(特開2002−216987号公報)には、車輌用前照灯のHID点灯装置において、DC/DCコンバータの電源電圧を検出する電源電圧検出部を設けて、電源電圧が所定値を下回ると、出力電力を抑制するようにDC/DCコンバータを制御する構成が開示されている。
特開2002−216987号公報
しかし、近年、バッテリの小型化、各種ECUの消費電流の増加、ハーネス抵抗の増加等により、電源電圧の低下及び急激な変化が増加している。このため、従来の制御を実施すると、図33に示すように、電源電圧の変動に応じて出力を変化させてしまうことになる。これにより、電源電圧の急変時には出力を急変させるため、ランプが不安定となり、ちらつきや最悪の場合、ランプが消灯するという原因となっていた。また、点灯装置の周囲温度も上昇しており、出力の低減だけでは点灯装置の破壊防止が困難となってきている。
本発明は、上述のような点に鑑みてなされたものであり、電源電圧の低下時の点灯装置の出力低減の制御を適切化することにより、点灯装置の光出力を安定化させながら点灯装置の温度ストレスを抑制することを課題とする。
請求項1の発明は、上記の課題を解決するために、図1に示すように、DC電源E1を受けて前記DC電源E1を負荷5が必要とする出力へ変換するコンバータ1と、前記出力の電圧もしくはそれに相当する値を検出する電圧検出部3と、前記出力の電流もしくはそれに相当する値を検出する電流検出部4と、前記電圧検出部3及び/又は電流検出部4の検出値により、コンバータ1を制御する制御部(マイコン10)とから構成される点灯装置20において、前記DC電源E1の電圧値もしくはそれに対応する値を検出する電源電圧検出部7を有し、前記制御部は電源電圧が低くなると、図2に示すように、経過時間に応じて出力を低減し、図18〜図20に示すように、出力低減後に電源電圧が上昇した場合、経過時間に応じて出力を上昇するものであって、図20に示すように、出力を上昇するときの変化傾きは、出力を低減するときの変化傾き以下であることを特徴とするものである。
請求項2の発明は、請求項1記載の点灯装置において、前記制御部は、図4、図5(a)〜(c)に示すように、経過時間が長くなるほど出力の低減量を大きくすることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1または2記載の点灯装置において、前記制御部は、図12、図14に示すように、電源電圧に応じて低減する下限出力値を設定されていることを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項3記載の点灯装置において、前記下限出力値は、負荷が消灯する出力であることを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項1〜4のいずれかに記載の点灯装置において、前記制御部は、図9、図10に示すように、電源電圧低下に応じて瞬時に出力電力を低減し、その後、経過時間に応じて出力を低減することを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項1〜5のいずれかに記載の点灯装置において、前記制御部は、図16(c)に示すように、電源電圧が低いほど、経過時間に応じて出力を低減する速度を速くすることを特徴とする。
請求項7の発明は、請求項1〜6のいずれかに記載の点灯装置において、前記制御部は、図6〜図8に示すように、電源電圧が低い状態が所定時間連続すると出力を停止することを特徴とする(図6のB01〜B03参照)。
請求項8の発明は、請求項7記載の点灯装置において、前記所定時間は、図7に示すように、電源電圧が低いほど短いことを特徴とする。
請求項の発明は、請求項1〜のいずれかに記載の点灯装置において、前記制御部は、図15、図17に示すように、出力低減により負荷が消灯した場合、点灯装置の安全が確認できるまで出力停止状態を保持することを特徴とする。
請求項10の発明は、請求項記載の点灯装置において、前記点灯装置の安全が確認できるまでとは、操作者が電源スイッチをOFFするまでであることを特徴とする(図15のE02)。
請求項11の発明は、請求項記載の点灯装置において、前記点灯装置の安全が確認できるまでとは、動作停止後、所定時間が経過するまでであることを特徴とする。
請求項12の発明は、請求項1〜11のいずれかに記載の点灯装置において、図11、図25に示すように、負荷は高輝度放電灯であり、前記制御部は、図21に示すように、DC電源の投入後、数十秒間は定格電力の略倍以上の最大電力を投入し、図22に示すように、前記最大電力を電源電圧に応じて低減することを特徴とする高輝度放電灯点灯装置である。
請求項13の発明は、請求項1〜11のいずれかに記載の点灯装置において、図1、図26に示すように、負荷は半導体光源であることを特徴とする半導体光源点灯装置である。
請求項14の発明は、請求項1〜11のいずれかに記載の点灯装置、または請求項12記載の高輝度放電灯点灯装置、または請求項13記載の半導体光源点灯装置を搭載した前照灯である(図23)。
請求項15の発明は、請求項14記載の前照灯を搭載した車輌である(図23)。
本発明は、出力電力の変更を電源電圧が所定電圧を下回っている時間に応じて行うことにより、電源電圧の急変(急低下)が発生した場合でも、出力の変化を遅くすることができ、ランプが不安定となることを防止することが出来る。
本発明の実施形態1のLED点灯装置のブロック回路図である。 本発明の実施形態1の動作説明図である。 本発明の実施形態1の制御フローの要部構成を示すフローチャートである。 本発明の実施形態1の電源電圧と出力電流の変化を示す動作波形図である。 本発明の実施形態1の変形例の出力電流の変化を示す動作波形図である。 本発明の実施形態2の制御フローの要部構成を示すフローチャートである。 本発明の実施形態2の動作説明図である。 本発明の実施形態2の電源電圧と出力電流の変化を示す動作波形図である。 本発明の実施形態3の動作説明図である。 本発明の実施形態3の出力電流の変化を示す動作波形図である。 本発明の実施形態4のHID点灯装置のブロック回路図である。 本発明の実施形態4の動作説明図である。 本発明の実施形態4の制御フローの要部構成を示すフローチャートである。 本発明の実施形態4の電源電圧と出力電力の変化を示す動作波形図である。 本発明の実施形態5の制御フローの要部構成を示すフローチャートである。 本発明の実施形態5の動作説明図である。 本発明の実施形態5の電源電圧と出力電力の変化を示す動作波形図である。 本発明の実施形態6の制御フローの要部構成を示すフローチャートである。 本発明の実施形態6の電源電圧と出力電力の変化を示す動作波形図である。 本発明の実施形態6の一変形例の電源電圧と出力電力の変化を示す動作波形図である。 本発明の実施形態7のHID点灯装置の始動時の出力電力の時間変化を示す説明図である。 本発明の実施形態7の最大電力と定格電力と電源電圧の関係を示す特性図である。 本発明の実施形態8の前照灯とそれを用いた車両を示す説明図である。 本発明の実施形態9の照明器具に用いる交直変換部の回路図である。 本発明の実施形態9の照明器具の一形態を示す概略構成図である。 本発明の実施形態9の照明器具の他の形態を示す概略構成図である。 従来例1のHID点灯装置のブロック回路図である。 従来例1の制御フローを示すフローチャートである。 従来例1の電源電圧低下時の出力電力の制御を示す説明図である。 従来例2のLED点灯装置のブロック回路図である。 従来例2の制御フローを示すフローチャートである。 従来例2の電源電圧低下時の出力電流の制御を示す説明図である。 従来例2の電源電圧と出力電流の変化を示す動作波形図である。
(実施形態1)
図1は本発明の実施形態1のLED点灯装置のブロック回路図である。従来例(図30)と同じ構成には同一符号を付けることにより、本実施形態での説明を省略する。従来例のLED点灯装置と異なる点は、マイコン10の内部(外部でも良い)に時間計測部16を設け、計測時間をランプ電流指令値演算部14に入力した点である。
ランプ電流指令値は、従来例では、マイコン10のROM部分に記憶したランプ電流指令値に対して、電源電圧値に応じて制限を加えたもの(図32参照)であった。本実施形態では、電源検出回路7で検出した電源電圧が所定の電源電圧値(8V)以下となると、時間計測部16で時間計測を開始する。ランプ電流指令値演算部14は、マイコン10のROM部分に記憶したランプ電流指令値を、時間計測結果に応じて低減する(図2)。
車輌用の前照灯点灯装置では、通常のバッテリ電圧は9〜16V程度有り、電圧が低下するほど回路ロスが上昇する。そこで、本実施形態では、通常よりも低い8V以下の電源電圧では、経過時間に応じて出力電流を低減し、8Vより高い通常の電源電圧では、定格電流(0.7A)を供給するように構成している。
本実施形態の制御は、従来のLED点灯装置の制御フロー(図31)におけるランプ電流指令値演算(#18)の内容を、図3に示した制御フローに変更することで実現できる。
A01では、ランプ電流指令値(0.7A)を読出す。
A02では、電源電圧と所定電圧(8V)を比較する。電源電圧が所定電圧以下の場合は、A03以降のランプ電流指令値低減フローへ遷移する。
A03では、時間を計測する。
A04では、時間計測結果に応じた電流低減量を読み出す。例えば、20mA×経過時間(分)を電流低減量とする。
A05では、A01のランプ電流指令値より、A04にて演算した電力低減量を減算し、A07にてランプ電流指令値とする。
A06では、A03で計測するタイマをクリアする。つまり、一旦電源が復帰すると、それまでの電流低減量をクリアする。
A07では、ランプ電流指令値を設定する。
本制御にてLEDを点灯させたときの、電源電圧による出力電流の変化を図4に示す。電源電圧が低下し、所定電圧(8V)以下になると、出力電流の低減を始める。その後、電源電圧が急変したとしても、一定の割合(20mA/分)で出力電流を低減する。また、所定電圧(8V)を上回らない限り、出力を上昇させない。これにより、電源電圧の急変によるちらつき等の発生防止と回路保護の両立を実現している。また、異常な電源電圧低下が連続した場合(0.7A/0.02=35分)の点灯装置の動作停止を実現し、回路破壊防止を実現している。
実際の車輌において、図4に示すように、電源電圧が連続して低下していることは異常な状態であり、点灯装置を動作停止させてもよい。このため、低電源電圧が連続した場合は、出力の低減を継続することにより、最終的にはDC/DCコンバータ1の動作を停止させる。これにより、異常な電源環境となった場合の回路破壊を防止することが出来る。従来例(図33)のように、電源電圧に応じて出力を設定する場合、ノイズにより電源電圧の読み込み値が突然小さくなる可能性があるため、ランプがちらつきや消灯する可能性のある出力を設定することが出来ない(図32参照)。これに対して、本実施形態のように、電源電圧の低下時間に応じて出力を変更することにより、十分な時間をかけて動作停止までの判断が可能であり、誤動作を防止できる。
本実施形態では時間に応じた出力の低減を一次関数にて示したが、図5(a)〜(d)に示すように、指数関数、二次関数等の多項関数、もしくはステップ関数を用いても良いことは言うまでもない。
本実施形態では出力電流の値を低減したが、PWM調光により平均電流を低減(例えば、周波数100Hzで点灯させ、そのDUTYを通常の電源電圧時には100%とし、低電源電圧時には2%/分の割合で低減)しても同様の効果を得ることができる。
本実施形態ではLEDを点灯させるのに定電流制御を行ったが、定電圧制御を行っても良い。この場合、ランプ電流指令値演算部14をランプ電圧指令値演算部とし、平均化処理部11で求めた平均化電圧値Vaと比較して一次側電流指令値Icを制御することで、定電圧制御に対しても同様の効果を実現できる。
また、負荷がHIDランプであっても出力電力指令値に同様の制御を加えることにより、同様の効果を得ることができる。負荷はHIDランプやLEDに限定されるものではなく、他の放電灯、他の半導体光源でも良い。
本実施形態において例示した電源電圧の閾値や出力電流の低減率等は、これに限定されるものではない。以降の実施形態の全ての値についても同様である。
(実施形態2)
図6は本発明の実施形態2の制御フローを示すフローチャートである。点灯装置の構成は実施形態1と同様である。実施形態1と同じ構成には同一符号を付することにより、本実施形態での説明を省略する。制御フローにおいて、実施形態1(図3)と異なる点は、電源電圧が所定の電圧値(8V)以下となった後、所定時間が経過した場合、DC/DCコンバータ1の回路動作を停止させ、出力電流を0とする点と、一旦動作停止させると電源電圧が上昇した場合も出力を上昇させない点である。
具体的には、図3の制御フローにおいて、A03の時間計測からA04の電流低減量読出しまでの間に、以下の制御フロー(B01〜B03)を追加している。
B01では、電源電圧による動作停止時間(図7)を読み出す。
B02では、計測時間とB01で読み出した動作停止時間を比較し、動作停止時間を経過していた場合、B03へ遷移する。動作停止時間を経過していない場合はA04へと遷移し、実施形態1と同様の動作を行う。
B03では、DC/DCコンバータを動作停止させ、そこで無限ループに入る。その後は電源が再投入されてマイコンがRESETされるまで再動作はしない。
本実施形態により、低電源電圧時には電源電圧に応じた時間で動作停止させることを実現できる。実施形態1において、計測時間に応じた出力の低減量を大きくする(傾きを大きくする)と、ちらつき等の原因となることが考えられるため、出力電流を時間に応じて少しずつ低減している。このため、実施形態1では動作停止までに時間がかかり、バッテリを消耗させてしまうこととなる。そこで、本実施形態では、所定時間を計測して点灯装置の動作を停止させることで、実施形態1の効果に加えて、バッテリの消耗を防止することが出来る。
本制御にてLEDを点灯させたときの、電源電圧による出力電流の変化を図8に示す。電源電圧が低下し、所定電圧(8V)以下になると、出力電流の低減を始める。その後、電源電圧が急変したとしても、一定の割合(20mA/分)で出力電流を低減する。また、所定電圧(8V)を上回らない限り、出力を上昇させない。これにより、電源電圧の急変によるちらつき等の発生防止と回路保護の両立を実現している。また、異常な電源電圧低下が連続した場合(30分が経過した場合)、点灯装置の動作を停止し、回路破壊防止を実現している。
この動作停止時間は、図7に示すように、電源電圧に応じて可変とすることで、バッテリの容量が小さく消耗が早く低電源電圧となった場合は、早く動作を停止させることが可能となり、バッテリの容量に合わせて、消耗の防止を実現することが出来る。また、電源電圧が低下すればするほど回路ロスは増加し、回路が破壊する可能性が高くなる。そこで、電源電圧が小さくなるほど、動作停止までの時間を短くすることにより、より細やかな回路保護を実現することが可能となる。
低電源電圧となった理由が、電源ハーネスが接触不良等の原因により高インピーダンスとなったためであるとすると、回路動作を停止すると電源電圧が上昇する。このときに再度動作を開始すると点滅を繰り返す動作をしてしまい、回路が破壊する原因となる。そこで、本実施形態では電源電圧の低下により出力を停止した場合(もしくは所定時間(30分)後の動作停止の場合)は、電源電圧が再上昇した場合も動作を再開することを防ぐことで、明滅を防止している。
また、一旦電源がRESETされた(人の操作により電源がOFF→ONされた)場合は、再度動作することが出来るため、接触不良等の異常を解消した後は、通常動作に戻すことが出来る。しかし、電源電圧の低下が、点灯装置のロス増加による消費電流増加が原因の場合もある。この場合は、点灯装置への負荷は始動時がもっとも大きいため、電源がRESETされたとしても、再動作させると回路破壊の危険がある。そこで、点灯装置のOFF時間が所定時間となるまで動作停止させたり、温度検出部を設けて所定温度以下となるまで動作停止させたりすることで、安全に回路動作させ得ることを確認する。この後に動作開始させることで、さらなる安全性の向上を図ることが出来る。
本実施形態では、出力電流の低減を開始する電源電圧と動作停止時間を設定する電源電圧を同一としているが、異なる値としても同様の効果を得ることができることは言うまでもない。動作停止時間を設定する電源電圧値を、出力電流の低減を開始する電源電圧値より小さくすることで、出力は低減するが動作停止はせずに出力電流を絞り続ける電圧値を設定でき、より細やかな制御を実現することが出来る。
負荷がHIDランプであっても出力電力指令値に同様の制御を加えることにより、同様の効果を得ることができることは言うまでもない。負荷はHIDランプやLEDに限定されるものではなく、他の放電灯、他の半導体光源でも良い。
(実施形態3)
本発明の実施形態3を図9、図10により説明する。図9は本発明の実施形態3の制御特性を示す図である。点灯装置の構成は実施形態1(図1)と同じで良い。先の実施形態と同じ構成には同一符号を付することにより、本実施形態での説明を省略する。
本実施形態において、実施形態2と異なる点は、従来例(図32)にある電源電圧に応じた出力電流の低減を行った後に、電源電圧が所定電圧(7V)以下に低下した場合は出力電流を経過時間に応じて低減している点である。
本実施形態の制御フローは、実施形態2の制御フロー(図6)において、A01の出力電流指令値の読出しを、図9に示した電源電圧に応じた出力電流のカーブにより設定することで実現できる。
図10に電源電圧が9Vから7Vまで急変した際の出力電流の変化の一例を図示する。7Vとなったときに、出力電流を0.6Aまで即座に絞り、その後、時間に応じて低減する。
本実施形態により、電源電圧低下時の早急な出力電流の低減と、低電源電圧の経過時間に応じた出力電流低減の両方を実現することが可能となり、より細やかな回路保護が実現できる。
負荷がHIDランプであっても出力電力指令値に同様の制御を加えることにより、同様の効果を得ることができることは言うまでもない。負荷はHIDランプやLEDに限定されるものではなく、他の放電灯、他の半導体光源でも良い。以下の各実施形態でも同様である。
(実施形態4)
本発明の実施形態4を図11〜図14により説明する。図11は本発明の実施形態4のHID点灯装置のブロック回路図である。従来例(図27)と同じ構成には、同一符号を付けることにより、本実施形態での説明を省略する。
従来例のHID点灯装置と異なる点は、マイコン10の内部(外部でも良い)に時間計測部16を設け、その計測時間をランプ電力指令値演算部14’に入力した点である。
ランプ電力指令値は、従来例では、マイコン10のROM部分に記憶したランプ電力指令値(図21参照)に対して、電源電圧値に応じて制限を加えたもの(図29参照)であった。本実施形態では、電源検出回路7で検出した電源電圧が所定の電源電圧値(8V)以下となると、時間計測部16で時間計測を開始する。ランプ電力指令値は、マイコン10のROM部分に記憶したランプ電力指令値(例えば、定格電力:35W)を、時間計測部16での時間計測結果に応じて低減して算出する。ただし、ランプ電力指令値の低減は、図12に示したように電源電圧に依存した出力電力値を下限とする。
本実施形態の制御は、従来のHID点灯装置の制御フロー(図28)において、ランプ電力指令値演算(#09)を、図13に示した制御フローに変更することで実現できる。
D01では、ランプ電力指令値(35W)を読出す。
D02では、電源電圧と所定電圧(8V)を比較する。電源電圧が所定電圧以下の場合は、D03以降のランプ電力指令値低減フローへ遷移する。
D03では、時間を計測する。
D04では、時間計測に応じた電力低減量を読み出す。例えば、0.2W×経過時間(分)を電力低減量とする。
D05では、電源電圧に応じた電力低減量最大値(図12(b))を読出す。
D06では、電力低減量が電力低減量最大値より大きい場合は、電力低減量を電力低減量最大値に制限する。
D07では、D01のランプ電力指令値よりD06にて演算した電力低減量を減算し、D09にてランプ電力指令値とする。
D08では、D03で計測するタイマをクリアする。したがって、電源電圧が一旦復帰すると、それまでの電力低減量はクリアされる。
D09では、ランプ電力指令値を設定する。
本制御にてHIDランプを点灯させたときの、電源電圧による出力電力の変化を図14に示す。電源電圧が低下し、所定電圧(8V)以下になると、出力電力の低減を始める。その後、電源電圧が急変したとしても、一定の割合(0.2W/分)で出力電力を低減する。しかし、図14に示すように、電源電圧に応じた電力低減量の下限となった場合は、その電力よりは低減しない。
これにより、電源電圧の急変によるちらつき等の発生防止と出力低減による回路保護の両立を実現している。また、電力低減量の下限をHIDランプが点灯を維持するレべル(略5W程度:30Wより下回ると、フルブリッジインバータ31の反転時に再点弧電圧が発生し始め、HIDランプが不安定となる)とすることで、HIDランプの安定点灯も同時に実現することが可能となる。
負荷がLEDであっても出力電流指令値に同様の制御を加えることにより、同様の効果を得ることができることは言うまでもない。
(実施形態5)
本発明の実施形態5を図15〜図17により説明する。本実施形態と実施形態4の異なる点は、出力電力の低減をHIDランプが点灯を維持することの出来る電力値よりもさらに低減している点と(図16)、点灯を維持できずに立ち消えた場合は動作停止させ、電源電圧が復帰しても再度出力は行わない点(図15)である。
点灯装置の回路構成は、実施形態4に示したHID点灯装置(図11)と同じで良い。実施形態4と同じ構成には、同一符号を付けることにより、本実施形態での説明を省略する。
実施形態4と異なる点は、以下の2点である。
D05の電源電圧に応じた電力低減量最大値読出しの際のグラフを、図16(b)に示すグラフに変更し、点灯維持可能な低減電力値(5W)よりも大きな電力(10W)まで低減可能とした。
また、ランプの立消え発生をランプ電圧が上昇することで判断し、点灯装置の動作を停止させ、マイコンがリセットされるまで無限ループに入る。この動作停止は、実施形態4のランプ電圧平均化(図28の#08)の後に、以下のフローを追加することで実現できる。
E01では、ランプ電圧が所定電圧(例えば250V)以下かどうかでランプの立消えを判断する。立消えと判断された場合は動作停止し、無限ループ処理を行うE02へ遷移する。立消えと判断されない場合は、実施形態4と同様のフロー(図28の#09以降)を通る。
E02では、DC/DCコンバータ1の動作を停止させ、無限ループ処理を行う。
本実施形態により、図17に示すように、点灯装置の破壊につながる過度な電源電圧低下時にはランプを立消えさせ、さらに電源復帰後も再動作開始させないことにより、実施形態4の効果と回路保護の効果の両立を実現している。
また、図16(b)に示すように、電源電圧が低くなるほど、電力指令値低減量の最大値を大きくすることで、回路ロスが大きくなる低電源電圧側で出力低減量の増大による回路保護と、ランプ立消え検出後の回路動作停止による回路保護の効果を大きくしている。
さらに、図16(c)に示すように、出力低減速度を電源電圧により可変とし、電源電圧が小さいほど出力の低減速度を速くすることにより、低電源電圧となればなるほど、回路保護の効果を大きくすることが出来ることは言うまでもない。
低電源電圧となった理由が、電源ハーネスが接触不良等の原因により高インピーダンスとなったためである場合、回路動作を停止すると電源電圧が上昇する。このときに再度動作を開始すると、点滅を繰り返す動作をしてしまい、回路が破壊する原因となる。そこで、本実施形態では電源電圧の低下により出力を停止した場合(もしくは所定時間(30分)経過後の動作停止の場合)は、電源電圧が再上昇した場合でも回路動作を再開することを防ぐことで、ランプの明滅を防止している。
一旦電源がRESETされた(人の操作により電源がOFF→ONされた)場合は、再度動作することが出来るため、接触不良等の異常を解消した後は、通常動作に戻すことが出来る。しかし、電源電圧の低下が、点灯装置のロス増加による消費電流増加が原因の場合もある。この場合は、点灯装置へのストレスは、始動時が最も大きいため、電源RESETされたとしても、再動作させると回路破壊の危険がある。そこで、点灯装置のOFF時間が所定時間となるまで動作停止させたり、温度検出部を設けて所定温度以下となるまで動作停止させたりすることで、安全に回路動作させ得ることを確認する。その後に動作開始させることで、さらなる安全性の向上を図ることが出来る。
負荷がLEDであっても出力電流指令値に同様の制御を加えることにより、同様の効果を得ることができることは言うまでもない。
(実施形態6)
本発明の実施形態6を図18〜図20により説明する。実施形態4では、出力電力の低減後、電源電圧が復帰した場合は、出力電力を即座に低減前の状態に戻していたものを、本実施形態では、出力低減時と同様に時間経過に応じて出力電力を上昇させるように変更した点が異なる。
実施形態4と同じ構成には、同一符号を付けることにより、本実施形態での説明を省略する。点灯装置の構成は、実施形態4のHID点灯装置(図11)と同じで良い。ただし、図13の制御フローに代えて、図18の制御フローを用いる。
実施形態4と制御フローにおいて異なる点は、電源電圧が所定電圧(8V)より高く、低電圧状態ではないと判断された場合、実施形態4(図13)では時間計測をクリアしていた(D08)が、本実施形態では、これをクリアするのではなく計測していた時間を減算するように変更し(F01)、処理後に元のフロー(D04)へと遷移させる点である(図18)。
これにより、電源電圧の変化による出力電力の変化は図19に示すように、電源電圧が上昇した場合も出力電力を徐々に上昇させるようになる。図14に示すように、出力電力を急激に上昇させると、出力上昇とそれによる回路損失の上昇により、再度電源電圧が低下するといった繰り返しが発生してしまう。そこで、図19に示すように、出力電力の上昇も時間経過に応じて徐々に上昇させることにより、電源と出力電力と回路ロスが安定した状態を作り出すことが可能となり、電源の上昇⇔下降の繰り返しによるランプの明暗といった異常状態を防止することが可能となる。
本実施形態では出力電力の上昇速度を出力電力の低減速度と同等としたが、同等でなくとも同じ効果を得ることができることは言うまでもない。出力電力の上昇は、点灯装置にストレスを与えるため、図20に示すように、出力電力の上昇を遅くすることにより、回路の破壊防止の効果を上げることが出来ることは言うまでもない。
(実施形態7)
本発明の実施形態7を図21、図22により説明する。実施形態4〜6と同じ構成には、同一符号を付けることにより、本実施形態での説明を省略する。点灯装置の構成は、実施形態4のHID点灯装置(図11)と同じで良い。制御フローは、図13または図18と同じで良い。
本実施形態において、実施形態4〜6と異なる点は、マイコンがRESETから動作開始をした場合、D01のランプ電力指令値読出しを、図21に示すように、RESETから10秒間程度は定格電力(35W)の倍以上の電力(78W)を読出し、その後、数十秒間で定格電力へ徐々に低減していくことである。これにより、HIDランプの光の立ち上がりを早めている。
また、実施形態4〜6では、定常点灯時の定格電力について、低電源電圧(8V以下)のときにその経過時間に応じて出力を低減している。本実施形態では、図22に示すように、始動時の最大電力については、低電源電圧(10V以下)の場合に経過時間に応じて徐々に低減するのではなく、電源電圧に応じて即座に低減している。
最大電力の出力は点灯装置へのストレスが大きく、経過時間に応じて低減するとチャタリング等の原因となる。本実施形態の制御により、チャタリング等を防止した安定な始動と、定格点灯時の安定性の両立と、回路保護を実現することが出来る。
また、図22に示すように、(最大電力の低減開始の電圧値>定格電力の低減開始の電圧値)とすることにより、チャタリング等の回路破壊防止の効果を高めている。
(実施形態9)
図23に本発明の点灯装置を搭載した前照灯とその前照灯を搭載した車両を示す。5a,5bは車輌の前照灯(すれ違いビーム)に用いる光源負荷であり、20a,20bはその点灯装置である。LOWビームスイッチ電源E1は、車載用のバッテリと前照灯スイッチの直列回路で構成されており、前照灯スイッチをONすると、点灯装置20a,20bにDC電源が供給されて光源負荷5a,5bが点灯する。本発明の点灯装置や前照灯を搭載することにより、上述の各実施形態で述べた効果を有する車両を実現することが可能となる。すなわち、電源電圧低下時にも回路破壊することなく安定に点灯可能な前照灯や車輌を実現可能となる。
(実施形態10)
図24に、点灯装置をAC電源に接続するためのAC/DC変換部25の一例を示す。入力コンデンサCと、フィルタコイルTf、インダクタLf、コンデンサCfはスイッチングノイズ除去用のローパスフィルタを構成している。ダイオードブリッジDBによりAC電源Vsを全波整流し、コンデンサC2に得られる脈流電圧をインダクタL1、スイッチング素子Q2、ダイオードD2、平滑コンデンサC3よりなる昇圧チョッパ回路により平滑化してDC電源を得ている。これにより、AC電源に接続可能な点灯装置を実現でき、かつAC/DC変換部25の出力が低下した場合にも回路破壊することなく安定に点灯可能な点灯装置を実現することが可能となる。
上述のAC/DC変換部25を用いて実現した、AC電源に接続する場合のHID照明器具(図25)とLED照明器具(図26)を示す。図26のLEDモジュール50は、複数のLEDを直列接続または並列接続したモジュールである。器具本体27はAC/DC変換部25とHID点灯装置20’またはLED点灯装置20を内蔵している。本発明の点灯装置を用いることにより、光源及び点灯装置が破壊することなく安全な照明器具を実現することが可能となる。
本実施形態では、AC/DC変換部25を昇圧チョッパとしたが、ダイオードブリッジとコンデンサにより構成してもよい。また、点灯装置のDC/DCコンバータ1をフライバック回路を用いて記載したが、昇圧チョッパや降圧チョッパもしくはオートトランスやCuke回路といった昇降圧チョッパ等、どのような回路構成を用いても良いことは言うまでもない。
1 DC/DCコンバータ
3 電圧検出回路
4 電流検出回路
5 負荷(半導体光源)
7 電源検出回路
10 マイコン(制御部)
16 時間計測部

Claims (15)

  1. DC電源を受けて前記DC電源を負荷が必要とする出力へ変換するコンバータと、
    前記出力の電圧もしくはそれに相当する値を検出する電圧検出部と、
    前記出力の電流もしくはそれに相当する値を検出する電流検出部と、
    前記電圧検出部及び/又は電流検出部の検出値により、コンバータを制御する制御部とから構成される点灯装置において、
    前記DC電源の電圧値もしくはそれに対応する値を検出する電源電圧検出部を有し、前記制御部は電源電圧が低くなると、経過時間に応じて出力を低減し、出力低減後に電源電圧が上昇した場合、経過時間に応じて出力を上昇するものであって、出力を上昇するときの変化傾きは、出力を低減するときの変化傾き以下であることを特徴とする点灯装置。
  2. 前記制御部は、経過時間が長くなるほど出力の低減量を大きくすることを特徴とする請求項1記載の点灯装置。
  3. 前記制御部は、電源電圧に応じて低減する下限出力値を設定されていることを特徴とする請求項1または2記載の点灯装置。
  4. 前記下限出力値は、負荷が消灯する出力であることを特徴とする請求項3記載の点灯装置。
  5. 前記制御部は、電源電圧低下に応じて瞬時に出力電力を低減し、その後、経過時間に応じて出力を低減することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の点灯装置。
  6. 前記制御部は、電源電圧が低いほど、経過時間に応じて出力を低減する速度を速くすることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の点灯装置。
  7. 前記制御部は、電源電圧が低い状態が所定時間連続すると出力を停止することを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の点灯装置。
  8. 前記所定時間は、電源電圧が低いほど短いことを特徴とする請求項7記載の点灯装置。
  9. 前記制御部は、出力低減により負荷が消灯した場合、点灯装置の安全が確認できるまで出力停止状態を保持することを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の点灯装置。
  10. 前記点灯装置の安全が確認できるまでとは、操作者が電源スイッチをOFFするまでであることを特徴とする請求項9記載の点灯装置。
  11. 前記点灯装置の安全が確認できるまでとは、動作停止後、所定時間が経過するまでであることを特徴とする請求項記載の点灯装置。
  12. 請求項1〜11のいずれかに記載の点灯装置において、負荷は高輝度放電灯であり、前記制御部は、DC電源の投入後、数十秒間は定格電力の略倍以上の最大電力を投入し、前記最大電力を電源電圧に応じて低減することを特徴とする高輝度放電灯点灯装置。
  13. 請求項1〜11のいずれかに記載の点灯装置において、負荷は半導体光源であることを特徴とする半導体光源点灯装置。
  14. 請求項1〜11のいずれかに記載の点灯装置、または請求項12記載の高輝度放電灯点灯装置、または請求項13記載の半導体光源点灯装置を搭載した前照灯
  15. 請求項14記載の前照灯を搭載した車輌。
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