JP5406504B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
そして、この回転体の回転方向を正逆回転させることにより、クルーンに設けられた所定の孔に入った球の振り分け態様を異ならせるようにしたものが知られている(特許文献1、特許文献2及び特許文献3。)。
一方、従来のパチンコ機等の遊技機では、入賞の確率を変動させるためには、所定条件を満たすことにより、大当たりの抽選確率が変わる、いわゆる確変と呼ばれる確率変動が使用されている程度であった。
そこで、各請求項にそれぞれ記載された各発明は、上記した従来の技術の有する問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、次の点にある。
(特徴点) 請求項1記載の発明は、次の点を特徴とする。すなわち、球が発射される遊技盤(1)と、前記遊技盤(1)に設けられると共に、通常時において一方へ回転するように駆動させる回転体(30)を備え、球を一般領域(29)又は特定領域(28)に振り分ける球の振り分け装置(20)と、前記振り分け装置(20)の作動を制御する役物作動制御手段(130)と、を備え、前記通常時とは異なり特定の遊技状態となるように移行させる遊技機であって、前記振り分け装置(20)は、前記回転体(30)として、遊技盤(1)面上で同一の軸心で回転する2枚の回転板(30a)を有し、各々の前記回転板(30a)は、正逆方向に回転可能に形成され、且つ各々の前記回転板(30a)は、球を受けることが可能な収納溝(具体的にはたとえば収納穴(40))を少なくとも1つ以上設け、2枚の前記回転板(30a)のそれぞれの収納溝(具体的にはたとえば収納穴(40))は、互いが一致した状態の場合、球を受け入れ可能な球受け部(37)を形成すると共に、その受け入れた球を前記特定領域(28)へ誘導する可能性が、互いが一致しない状態の場合に比べて高いように形成され、互いが一致しない状態の場合、球を前記一般領域(29)へ誘導する可能性が、互いが一致した状態の場合に比べて高いように形成され、2枚の前記回転板(30a)のいずれか一方の前記回転板(30a)は、前記回転板(30a)を回転させるための、前記役物作動制御手段(130)に制御される駆動装置(33)に固定され、他方の前記回転板(30a)は前記一方の回転板(30a)と一体となって回転するように形成され、2枚の前記回転板(30a)は、正方向と逆方向との回転では、2枚の前記回転板(30a)同士の対応する位置が異なるように形成され、前記一方の回転板(30a)の正方向への回転では、少なくとも1つの前記球受け部(37)が形成された状態で回転するように形成すると共に、前記一方の回転板(30a)の逆方向への回転では、形成される前記球受け部(37)の数が、前記正方向への回転の際よりも少ない状態で回転するように形成し、前記役物作動制御手段(130)は、前記特定の遊技状態に移行する場合に応じて当該移行期間が終了するまでは回転方向を変更して回転させるようにしたことを特徴とする。
前記回転体(30)を構成する2枚の回転板(31,32)は、好ましくは、板面(表裏面)を重ね合わせたときに円筒状の外周面が完全に一致する外形形状を有している。ただし、厚みは異なっていてもよい。また、相似形であってもよい。
ここで、「特定領域」とは、例えば、遊技盤の所定の場所(例えば回転体(30)の下方)に設けられた球が通過可能な所定の領域(空間部、開口部)であって、球が通過することにより有利状態となる(例えば有利遊技へ移行、有利遊技移行契機の付与、賞球の払い出し)ように形成された領域を含む。また「一般領域」とは、例えば、特定領域以外の領域(例えば盤面の外)に球を誘導する所定の領域を含む。
また、前記球受け部(37)は、2枚の回転板(30a)の収納溝(具体的にはたとえば収納穴(40))が一致して、球を少なくとも1個収納可能な凹部であって、球受け部(37)の数は単数でも複数でもよく、形状は溝でも孔でもよい。球受け部(37)は回転板(31,32)の板面に設けても円周面に設けてもよい。
また、ここで、「正逆方向に回転可能」とは、正方向回転及び逆方向回転に回転可能なことを意味するものである。例えば、「正方向の回転」が右回転であれば、「逆方向の回転」は左回転を意味し、「正方向の回転」が左回転であれば、「逆方向の回転」は右回転を意味する。また、ここで、右回転とは、回転板(30a)を回転する円形が見えるように、回転中心軸の延長付近(例えば、図3では、斜め上方向)から見た場合の時計方向回転を意味し、左回転とは、かかる場合の反時計方向回転を意味する。
本発明は、振り分け装置を備えた遊技機、例えば遊技場に設置されるパチンコ遊技機である。遊技機としては、遊技盤の盤面に球を発射するための弾発射装置や、球が入ることにより所定の賞球が払い出される入賞口や、賞球を受けるための球皿などを備えていてもよい。
本発明においては、駆動装置(33)を正方向へ回転させた場合と、逆方向に回転させた場合とでは、2枚の回転板(30a)において一致する収納溝である球受け部(37)の数が異なる。ここで、2枚の回転板(30a)において一致する収納溝としての球受け部(37)でなければ、球を収納することができない。そして、球受け部(37)に収納された球は、特定領域へ誘導される可能性が高く、球受け部(37)に収納されなかった球は、一般領域へ誘導される可能性が高い。
したがって、本発明によれば、駆動装置(33)の回転方向を変えるだけで、振り分け態様を変化させることができ、特殊な制御や複雑な機構を用いることなく、特定領域へ誘導される可能性と、一般領域へ誘導される可能性を変更することができる。
また、かかる入賞確率の変更を、駆動装置(33)の回転方向の変更という視覚的に示すことができて、実質的な入賞確率の変更を目で見える形で示すことができる。
具体的には、例えば、特定領域へ誘導される球の入賞確率を、一般領域へ誘導される球の入賞確率よりも高く設定することにより、前記球受け部(37)に収納された球は、球受け部(37)に収納されずに遊技盤(1)を落下した球に比べて入賞の可能性を高くすることができる。
本発明に係る遊技機(具体的には、パチンコ遊技機(P))は、振り分け装置(20)を役物として使用することにより、特定の遊技状態に移行する場合に応じて振り分け装置(20)の駆動装置(33)の回転方向を変えて、回転板(30a)の回転方向を変えるだけで、一般領域と特定領域とに振り分ける割合を変化させることができて、実質的な入賞確率の変更を目で見える形で視覚的に表現することができる遊技を実施することが可能となる。
請求項2記載の発明は、上記した請求項1記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項2記載の発明は、前記役物作動制御手段(130)は、所定条件に応じて一定期間、前記2枚の前記回転板(30a)のそれぞれの収納溝(具体的にはたとえば収納穴(40))が一致して前記球受け部(37)を形成した状態とすると共に予め定められた位置で当該回転体(30)を停止させた状態とすることを特徴とする。
(請求項1及び2) 請求項1及び2記載の発明によれば、次のような効果を奏する。すなわち、請求項1及び2記載の発明によれば、特定の遊技状態に移行する場合に応じて駆動装置の回転方向を変えるだけで、振り分け態様を変化させることができ、実質的な入賞確率の変更を目で見える形で示すことができるようにした振り分け装置を備えた遊技機を提供することができる。
(図面の説明)
図1乃至図19は、本発明の実施の形態を示すものである。
図1はパチンコ遊技機Pの外観正面図、図2はパチンコ遊技機Pの斜視図、図3はセンター役物の正面図、図4乃至図15は回転体を示す図、図16はパチンコ遊技機Pの制御装置を示すブロック図、図17から図19までは、パチンコ遊技機Pの作動を説明するフローをそれぞれ示す。
パチンコ遊技機Pは、図1及び図2に示すように、大きく分けて、方形枠状の筐体2と、筐体2に着脱自在に取り付けられる前扉3と、前扉3の内側に配置される遊技盤1とから構成されている。
前記筐体2は、遊技場の「島」と呼ばれる遊技機設置場所に固定され、筐体2の下方には、上側が開放する球皿4と、球皿4の右下端部に位置し正面側に突出するハンドル5が設けられている。ここで、前記球皿4は、入賞により払い出された遊技球として球を貯留可能な受け皿であり、前記ハンドル5は、その操作により内部に設けられた球発射装置60(図16参照)を作動させるためのものである。
(遊技盤1)
遊技盤1は、図1及び図2に示すように、ガイドレール10によって囲まれた遊技領域1aを有する板部材である。遊技盤1の盤面には、特に図示しないが、遊技球として球の流下方向を規制するとともに流下方向を転換する風車や複数の釘などの流下規制転換部材が設けられている。前記ガイドレール10は、ハンドル5を操作することによって玉発射装置60(図16参照)から発射された球を、遊技領域1aへと誘導するためのものである。
前記始動入賞口11は、図1に示すように、横方向に並んだ3つの入賞口から構成されている。すなわち、図2に示すように、中央には第一始動口12が、両端には第二始動口13,13が配置されている。従って、第一始動口12よりも第二始動口13,13の方が入賞しやすくなっている。そして、第一始動口12に入賞した場合と、第二始動口13に入賞した場合とで、開放口22の開放時間や開閉回数が異なるようになっている。
前記センター役物20は、回転体30を備えた振り分け装置であって、図3に示すように、球の流入を防止する周囲壁21で囲まれた内部領域を有し、内部領域の下方は、奥側から手前側に下り傾斜する下部傾斜ステージ20Aとなっている。また、周囲壁21の上面壁には、内部領域に球を取り入れる開放口22が形成されており、この開放口22を開閉可能な開閉羽根23が設けられている。そして、内部領域の上方には、前記開放口22から流入した球を、前記下部傾斜ステージ20Aに配置された回転体30に誘導するための球誘導部24が形成されている。
前記下部傾斜ステージ20Aには、円筒形の外周壁25と内周壁26が形成されており、外周壁25の内部には、駆動装置としての駆動モータ33(図6及び図7参照)の駆動によって回転する円板状の回転体30が配置されている。外周壁25の内面と内周壁26の外面との間は、球が1個通過可能な流下通路27となっており、内周壁26の奥側には球が1個通過可能な上部切欠261が、内周壁26の手前側には球が1個通過可能な下部切欠262が形成されている。
そして、回転体30は、通常時においては、時計回りに回転するようになっている。なお、回転体30は、複数の回転板を有し、所定の場合に逆回転するように形成されているものであるが、この詳細については後述する。
一方、下部傾斜ステージ20Aには、内周壁26の筒内側であって前記アタリ球受け部39の奥部の位置と一致する2個のアタリ球出口28が、流下通路27の手前側には下部切欠262の正面となる位置に1個のハズレ球出口29がそれぞれ設けられている。アタリ球出口28は、ここを球が通過した場合に、所定の有利状態に移行する特定領域と呼ばれるものである。ハズレ球出口29は、一般領域と呼ばれるものである。
前記球誘導部24は、開放口22から左右に分かれ奥側で一つに繋がる球通路であり、この球通路の下側中央には、前記外周壁25の奥側に形成された開口部を経て流下通路27と連通する球誘導傾斜路24Aが設けられている。そして、開放口22から流入した球が球誘導部24を通過し、球誘導傾斜路24Aを通って流下通路27に流下可能となっている。
そして、球誘導傾斜路24Aに球が流下してきたとき、回転体30の球受け部37が内周壁26の上部切欠261の位置と合致している場合には、図8及び図14(A)に示すように、球受け部37が球を受け入れ、回転体30は球を保持したまま回転する。球の入った球受け部37がアタリ球受け部39であった場合には、図11や図13に示すように、アタリ球受け部39がアタリ球出口28と一致する位置まで回転体30が回転すると、アタリ球受け部39に収納されている球がアタリ球出口28から落下する。アタリ球出口28は回転体30の回転中心軸よりも上方の左右に位置しているので、アタリ球受け部39に収納された球は、回転体30が左右いずれの回転方向に回転してもハズレ球出口29に移動する前にアタリ球出口28から落下可能である。
さらに、球誘導傾斜路24Aに球が流下してきたとき、回転体30の球受け部37が内周壁26の上部切欠261の位置と合致していない場合には、図3又は図11に示すように、内周壁26の上部切欠261が回転体30の周面で塞がれるため、球は回転体30の周面にぶつかり(図14(B)参照)流下通路27の右側又は左側に方向転換して流下して、下り傾斜の先端にあるハズレ球出口29に落下するようになっている。
ここで、回転体30について詳述する。
前記回転体30は、遊技盤1面上で同一の軸心で回転する2枚の回転板30aを有している。
各々の回転板30aは、回転方向の如何を問わず回転可能に形成され、且つ各々の回転板30aは、凹溝状の収納穴40を少なくとも1つ以上設けてある。
本実施の形態においては、回転体30は、駆動モータ33のモータ軸34に固定された円板状の回転板としての本体31と、本体31の上面に重ねて配置される同じ外形形状の回転板としての蓋体32を有している。
本体31の中心には、駆動装置としての駆動モータ33のモータ軸34にはめ込み可能な本体軸孔31aが形成されている。この本体軸孔31aは、略円形状であるが、一部にモータ軸34の断面と整合するような四角凹部31bが形成されてあり、この四角凹部31bがあることにより、回転方向の如何を問わず駆動モータ33の回転駆動力をモータ軸34を介して本体31へ伝達可能に形成されているものである。なお、モータ軸34の本体31が嵌め込まれる位置だけに、本体軸孔31aの四角凹部31bに整合するような四角凸部34aが形成されている。
前記本体31は、回転板30aを回転させるための回転駆動力を付与する駆動装置33に固定され、蓋体32は、本体31と一体となって回転するように形成されているものである。なお、駆動装置(駆動モータ)33の回転駆動力を直接、蓋体32に伝達させて、蓋体32から本体31へ回転駆動力を伝達させるようにしても良い。
係合凸部36を係合凹部35に貫通させて本体31の上に蓋体32を重ね、係合凸部36が係合凹部35の正転方向側(時計回転方向)又は逆転方向側(反時計回転方向)の端部に当接するように位置させ、本体31のハズレ収納穴38A及び蓋体32のハズレ収納穴38Bが一致した場合、回転体30のハズレ球受け部38が形成され、また、本体31のアタリ収納穴39A及び蓋体32のアタリ収納穴39Bが一致した場合、回転体30のアタリ球受け部39が形成されるようになっている。なお、本実施の形態では、回転体30の逆回転では、意図的に、アタリ球受け部39だけが形成され、ハズレ球受け部38は形成されないような構造となっている。
回転板30aの正回転方向への回転では、2枚の回転板30aの収納穴40の一部(もちろん、全てが一致するようにしても良い)が一致した状態で2枚の回転板30aが一体で正回転方向に回転することにより球を2枚の回転板30aの両方に一致した収納穴40としての球受け部37(図6の矢印A、B、C)に収納可能であるように形成されている。
球受け部37は、2枚の回転板30aの所定の収納穴40が一致する状態の場合、図14(A)に示すように、2枚の回転板30aの球受け部37の内部に、球を受け入れて収納可能に形成されている。また、収納穴40は、2枚の回転板30aの所定の収納穴40が一致しない状態の場合(図6の矢印D、E、F、図7の矢印I、J、K、L、M)、図15(A)又は(B)に示すように、一方の回転板30aに収納穴40を形成していても、他方の回転板30aが、収納穴40への移動を阻害して、球受け部37として収納不能に形成されているものである。
これは、球を球受け部37に収納できなかったときは、流下通路27を通って100%ハズレ球出口(一般領域)29へ誘導されるのに対して、球受け部37に収納された場合、図6に示す正回転で3個の球受け部37のうち1個の割合(3分の1の確率)で、また、図7に示す逆回転で2個の球受け部37のうち2個の割合(2分の2の確率)で球をアタリ球出口(特定領域)28へ誘導するように形成されているものである。
これら白塗り矢印A、B及び黒塗り矢印Cは、図14(A)に示すように、2枚の回転板30aの収納穴40が一致した状態の場合であって、一致した収納穴40に球を受け入れて収納可能に形成されている。そして、白塗り矢印A、Bの球受け部37に収納された球は、ハズレ球出口29から一般領域へ誘導される。また、黒塗り矢印Cの球受け部37に収納された球は、アタリ球出口28から特定領域へ誘導されるように形成されている。
これら黒塗り矢印G、Hは、図14(A)に示すように、2枚の回転板30aの球受け部37が一致した状態の場合であって、一致した球受け部37に球を受け入れて収納可能に形成されている。そして、黒塗り矢印G、Hの球受け部37に収納された球は、アタリ球出口28から特定領域へ誘導されるように形成されている。
また、本実施の形態では、回転板30aの正転では、3個の球受け部37が形成され、逆転では、2個の球受け部37が形成されていたが、特にこれに限定されるものではなく、正転では、少なくとも1つの球受け部37が形成され、逆転では、球受け部37の数が正転よりも少なくなるように形成されれば良いものである。
また、係合凹部35を図20に示すように形成してもよい。これは、係合凹部35の一端から長手方向に係合凸部36の直径程度の距離だけ離れた内面に、長手方向の中心軸と直交する位置となるよう相対向する突起状の係止部を設けたものである。係止部は、蓋体32の係合凹部35の内周面に設けた孔320に、バネ322によって係合凹部35の内部方向に付勢され孔320から出没自在に形成された球体321からなる。そして、係合凸部36が係合凹部35の一端に位置しているときには、球体321が係合凸部36を押圧して係合凸部36を係止し、回転体30の逆転又は正転時に係合凸部36が係合凹部35内を他端側に移動するときには、係合凸部36に押されて球体321が孔320に押し込まれるようになっているものである。なお、バネ322の付勢力は、本体31の回転に伴う係合凸部36の移動を妨げない程度に調整しておく。このように形成することにより、係合凸部36が係合凹部35の端部に係止されるので、回転体30に球が衝突しても、本体31と蓋体32がずれてぐらつくようなことがない。
(回転体30の変形例)
本発明における回転体30の構成は、上記したものには限られない。
また、回転体30としては、球を上面側から受け入れ可能に形成してもよい。具体的には、図23に示すように、収納穴40として、複数の孔を設けたものとすることができる。この場合には、球誘導部24から誘導される球が回転体30の上面に落下するようにし、本体31及び蓋体32で一致する収納穴40としての球受け部37に入らなかった球は流下通路27を流下してハズレ球出口29に排出されるようにする。また、もう一つのハズレ球出口29を本体31の下面側であってアタリ球出口28よりも正転方向側に設け、図23のXの範囲において球受け部37に入った球はアタリ球出口28に落下し、図23のYの範囲において球受け部37に入った球はハズレ球出口29に落下するように形成することができる。
さらに、回転体30としては、特に図示しないが、例えば、球受け部37の数を3個や2個にしてもよく、球受け部37としてハズレ球受け部38を設けずに、アタリ球受け部39のみを設けてもよい(つまり、回転体30が球を受け入れたときのみアタリ球出口28に誘導されるようにしてもよい)。また、上記実施の形態では、下側の回転板を駆動モータで回転させるようにしてあったが、上側の回転板を駆動モータ33で回転させるようにしてもよい。また、駆動モータ33はいずれか一方の回転板を回転させることができればよく、モータ軸34が回転板に固定されていなくてもよい。例えば回転板の外周又は中心軸に設けたギアとモータ軸34に設けたギアを噛ませることにより、モータ軸34の回転を回転板に伝達するようにしてもよい。要は、回転体30の回転に伴って球が一般領域と特定領域に誘導され、回転体30を逆回転させることにより、少なくとも特定領域に球が誘導されないようになっていればよい。
次に、制御装置8の構成を詳述する。
上記制御装置8は、図示しないが、CPUを中心に構成され、ROM、RAM、I/O等を備えている。ここでCPUは、一個に限定されず、二個以上のCPUで制御するようにしてもよい。また、CPU、ROM、RAM及びI/O等は一体化されてワンチップを構成してもよい。そして、CPUがROMに記憶されたプログラムを読み込むことで、図16に示すように、次の(1)乃至(4)の装置を構成する。
(1)遊技制御装置8A
(2)演出制御装置8B
(3)発射制御装置8C
(4)払い出し制御装置8D
遊技制御装置8Aは、当り判定の抽選や盤面の可動役物の作動を制御するためのものである。演出制御装置8Bは、遊技制御装置8A等からの出力信号に基づいて、スピーカ6、ランプ7の表示を制御するためのものである。また、発射制御装置8C及び払い出し制御装置8Dは、球の遊技領域1aへの発射及び賞球の払い出しを制御するためのものである。なお、遊技制御装置8A、発射制御装置8C及び払い出し制御装置8Dは、いわゆるメイン基板と呼ばれるものに含まれ、演出制御装置8Bは、いわゆるサブ基板と呼ばれるものに含まれる。
前記発射制御装置8Cの入力段にはハンドル5が接続され、出力段には弾発射装置60が接続されている。ここで、弾発射装置60は、特に図示しないが、ノックアームによりガイドレール10の下方から球を打ち上げるようにしたものである。そして、発射制御装置8Cは、ハンドル5の操作信号に基づいて、弾発射装置60を作動させるものである。
(遊技制御装置8A)
次に、遊技制御装置8Aについて詳述する。
遊技制御装置8Aの入力段には、図16に示すように、入賞口球検知センサ41,42、始動口球検知センサ43,44,45、開放口球検知センサ46、アタリ球検知センサ47が接続されている。なお、入力段としては、上記したパーツに限定されるものではない。
ここで、前記入賞口球検知センサ41,42は、一般入賞口14に入球した球を検知するためのセンサであり、2つの一般入賞口14にそれぞれ設けられているものである。前記始動口球検知センサ43,44,45は、始動入賞口11に入球した球を検知するためのセンサであり、第一始動口12には始動口球検知センサ43が、第二始動口13,13には始動口球検知センサ44,45が、それぞれ設けられているものである。前記開放口球検知センサ46は、センター役物20の開放口22に入球した球を検知するためのセンサであり、アタリ球検知センサ47は、センター役物20のアタリ球出口28を通過した球を検知するためのセンサである。いずれのセンサも特に図示しないが、球の通過を検知可能な遮光センサ又は磁 気センサとすることができる。
遊技制御装置8Aの出力段には、図16に示すように、羽根開閉ソレノイド50、駆動モータ33が接続されている。なお、出力段としては、上記したパーツに限定されるものではない。ここで、羽根開閉ソレノイド50は、センター役物20に設けられている開閉羽根23を作動させるためのものである。駆動装置としての駆動モータ33は、センター役物20の回転体30を回転させるためのものである。
そして、遊技制御装置8Aは、次の(1)乃至(4)の手段として機能する。
(1)特別遊技制御手段100(有利状態発生手段)
(2)抽選手段110
(3)入賞検知手段120
(4)役物作動制御手段130
なお、遊技制御装置8Aとしては、上記した(1)乃至(4)の手段に限定されるものではなく、他の手段を含んでいても良い。
特別遊技制御手段100は、有利状態としての特別遊技状態を制御するためのものであり、本実施の形態では、大当たり遊技を制御するためのものであって、有利状態発生手段としての役割を有する。この有利発生状態手段は、特定領域に誘導された球の検知に基づき、遊技者に所定の遊技状態を発生させるためのものである。なお、特別遊技制御手段100としては、大当り遊技以外の特別遊技状態を制御可能であってもかまわない。
そして、特別遊技制御手段100は、大当り遊技への移行の有無を決定するための大当り遊技移行決定処理と、大当り遊技を行わせるための大当り遊技実行処理を行う。大当り遊技移行決定処理は、始動口球検知センサ43,44,45の検知信号に基づいて行われ、大当り遊技実行処理は、抽選手段110の抽選結果、開放口球検知センサ46の検知信号及びアタリ球検知センサ47の検知信号に基づいて行われる。
具体的には、特別遊技制御手段100は、始動口球検知センサ43,44,45のいずれかが球の入賞を検知した場合には、入賞した始動入賞口11に応じて、センター役物20の開閉羽根23を所定時間、所定回数開閉させて開放口22を開放する。例えば、第一始動口12に入賞した場合(始動口球検知センサ43が球を検知した場合)には開閉羽根23を2回開閉させ、第二始動口13,13に入賞した場合(始動口球検知センサ44,45が球を検知した場合)には開閉羽根23を1回開閉させる。
大当り遊技に移行すると、一定期間中に開閉羽根23を所定時間、所定回数開閉させることを1ラウンドとして、所定数のラウンドが繰り返される。大当り遊技では、開放口22への入賞によって出玉を増やすこととなる。なお、ラウンド数は、後述する抽選手段110のラウンド抽選により決定される。1ラウンドのラウンド終了条件は、開放口22のラウンド開始からの開閉数が所定回数、例えば18回になったこと、開放口22への球の入賞個数(開放口球検知センサ46のラウンド開始からの検知回数)が所定個数、例えば10個となったこと、特定領域としてのアタリ球出口28に球が流入したこと(アタリ球検知センサ47の球検知)である。
上記すべての継続条件が満たされない場合には、最終ラウンドとなっていなくても大当り遊技が終了することになり、前記ラウンドの継続条件が成立しないことが大当り遊技の終了条件の一つとなる。
抽選手段110は、所定の抽選契機に基づいて、大当り遊技移行時のラウンド数抽選を行うためのものであり、特に図示しないが、乱数抽出手段、乱数記憶手段、判定テーブル、判定手段を備えている。
乱数抽出手段は、特に図示しない乱数発生手段の発生する乱数を、所定の契機にピックアップするものである。具体的には、始動口球検知センサ43,44,45のいずれかの検知信号受信時に乱数をピックアップする。
乱数記憶手段は、前記乱数抽出手段がピックアップした乱数データを記憶するためのものである。
判定手段は、前記乱数記憶手段の記憶している乱数データと、前記判定テーブルとを対比して、当該乱数データが属する領域に対応するラウンド数を決定するものである。
なお、抽選手段110としては、ラウンド数抽選以外の抽選を実行可能であってもよい。例えば、始動口球検知センサ43,44,45のいずれかの検知信号受信時に、開放口22の開放抽選を行うようにすることができる。開放抽選は、「ハズレ」「羽根1回開閉当り」「羽根2回開閉当り」「直撃大当たり」のいずれかを決定する抽選とすることができる。
上記の場合、第一始動口12に入賞した場合(始動口球検知センサ43の検知信号受信時)には、「羽根1回開閉当り」「羽根2回開閉当り」「直撃大当たり」のいずれかを決定する抽選を行い、第二始動口13,13に入賞した場合(始動口球検知センサ44,45の検知信号受信時)には、「ハズレ」「羽根1回開閉当り」「羽根2回開閉当り」のいずれかを決定する抽選を行うようにしてもよい。
(入賞検知手段120)
入賞検知手段120は、入賞口球検知センサ41,42、開放口球検知センサ46の検知信号に基づいて、払い出し制御装置8Dに所定の数の賞球払い出しを指示する入賞信号を出力するものである。
(役物作動制御手段130)
役物作動制御手段130は、センター役物20の作動を制御するためのものであり、本実施の形態においては、回転体30を回転させるための駆動モータ33の作動を制御するものである。
具体的には、役物作動制御手段130は、通常時においては、駆動モータ33を駆動させるための駆動開始信号の出力モードを正転に設定し、大当たり遊技中(所定の大当たり遊技フラグが成立している場合)には逆転に設定する。そして、大当たり遊技が終了した場合には、逆転モードを正転モードに戻す。駆動モータ33は、役物作動制御手段130からの駆動指令信号の出力によって正転又は逆転駆動し、駆動停止信号の出力によって駆動停止する。
そして、開放口球検知センサ46からの検知信号の入力回数が5となった際に、回転体30を回転させることで、ラウンド開始直後にラウンドが終了するのを防止し、かつ、ラウンド開始からアタリ球受け部39に球を流入可能とする。そして、回転体30が回転開始する前に高い確率でアタリ球受け部39に球を保持させることで、ラウンド継続条件を成立しやすくさせることができるものである。
また、振動を検知する振動検知センサを設けて、この振動検知センサからの検知信号に基づいて、所定の不正検知信号を出力するとともに不正検知フラグを成立させる不正検知手段を設けてもよい。そして、回転板30aの正転時には、球の収納穴40が一致して、アタリ球受け部39が形成されるが、回転板30aの逆転時には、球の収納穴40が一致せずに、アタリ球受け部39が形成されないような形状に、本体31及び蓋体32が形成されている。そして、通常時は、回転板30aを正転方向に回転させるが、その不正検知手段が不正を検知した場合には、回転板30aを逆回転させて、アタリ球受け部39が球を受け入れることができないように、遊技者に不利となるように形成しても良いものである。そして、不正検知フラグの成立中は、回転体30を逆回転させるので、アタリ球受け部39が球を受け入れることができず、大当り遊技が開始されないか、開始されても1ラウンドで終了するように形成することができる。すなわち、リセット操作をしない限り、遊技者に不利な状態が続くこととなる。
次に、上記構成を有するパチンコ遊技機Pの作動の流れを、図17乃至図19のフローチャートに基づき説明する。ここで、図17は役物作動制御手段130による回転体30の回転方向制御、図18及び図19は特別遊技制御手段100による大当り遊技移行決定処理及び大当り遊技実行処理の流れをそれぞれ示すものである。
まず、図17のステップ99において、回転体30の回転方向が正転(時計回転方向)に設定される。そして、次のステップ100に進む。
ステップ100において、大当たり中か否かが判断される。大当たり中でない場合にはステップ100に戻り、大当たり中の場合には次のステップ101に進む。
ステップ102において、大当たりが終了したか否かが判断される。大当たりが終了していない場合にはステップ102に戻り、大当たりが終了している場合には次のステップ103に進む。
ステップ103において、回転体30の回転方向を正転(時計回転方向)に設定する。そして回転体30の回転方向制御を終了する。
なお、上記制御例では、回転体30の逆転設定が大当たり中にのみ設定されてあるが、特にこれに限定されるものではなく、他の条件を満足するときに、逆転するように設定しても良いものである。また、例えば、大当たり遊技開始から所定時間だけ、逆転するように形成し、その所定時間の経過後に自動的に正転設定に戻るようにしてもよい。また、逆転設定を、大当たり後の所定の入賞数までの遊技などとしても良いものである。
図18のステップ200において、いずれかの始動入賞口11に入賞したか否かが判断される。始動入賞口11に入賞していない場合にはステップ200に戻り、入賞した場合には次のステップ201に進む。
ステップ201において、センター役物20の開放口22の開放条件を決定する。すなわち、第一始動口12に入賞したか第二始動口13,13に入賞したかに応じて、あるいはいずれかの始動入賞口11に入賞した際に行われる開放抽選の結果に基づいて、開閉羽根23の開閉回数(及び開放時間)を決定する。そして、次のステップ202に進む。
ステップ203において、予め定められた所定時間が経過したか否かが判断される。ここで、「所定時間」は、開放口22が開放してから最後に開放口22に入賞した球が回転体30でアタリ球出口28に誘導されるのに十分な時間であって、所定時間は開放条件の決定時に設定されるとともに、開閉羽根23の開放作動時からタイムカウントが開始されるものである。そして、所定時間が経過していない場合には、次のステップ204に進む。
ステップ205において、大当り遊技への移行を決定する。この決定に基づき、大当り遊技が開始される。そして大当り遊技移行決定処理を終了する。
前記ステップ203において、所定時間が経過した場合には、ステップ204、205を飛び越してそのまま処理を終了する。
続いて、大当り遊技実行処理の流れを、図19のフローに基づき説明する。ここで、図中「n」は、1回のラウンドが終了した回数すなわち終了ラウンド数を表す整数であって初期値は0である。また「N」は、抽選等により決定された当該大当り遊技における最大実行可能ラウンド数すなわち設定ラウンド数を表す自然数である。
ステップ301において、検知カウント及び開閉カウントを開始する。具体的には、特に図示しない開放口球検知カウンタ及び羽根開閉カウンタが作動開始する。ここで、開放口球検知カウンタは、開放口球検知センサ46からの検知信号受信回数をカウントするものであり、カウント値が10になった場合にはカウントアップ信号を出力するように形成されているものである。また、羽根開閉カウンタは、開閉羽根23の開放作動回数(開閉羽根ソレノイド50への作動指令信号出力回数)をカウントするものであり、カウント値が18になった場合にはカウントアップ信号を出力するように形成されているものである。そして、次のステップ302に進む。
ステップ303において、開閉カウントが終了したか否か、すなわち羽根開閉カウンタがカウントアップ信号を出力したか否かが判断される。開閉カウントが終了していない場合には、次のステップ304に進む。
ステップ304において、検知カウントが終了したか否か、すなわち開放口球検知カウンタがカウントアップ信号を出力したか否かが判断される。検知カウントが終了していない場合には、ステップ302に戻り、検知カウントが終了した場合には、次のステップ305に進む。
ステップ305において、検知カウンタ及び開閉カウンタのカウントをリセット(ゼロクリア)する。そして、ステップ309に進む。
ステップ309において、開放口22の開放(開閉羽根23の開閉)作動を終了する。そして、大当り遊技実行処理を終了する。このように、アタリ球が検知されずに開閉カウンタ又は検知カウンタのいずれかがカウントアップした場合には、その場で大当り遊技が終了する。
ステップ306において、検知カウンタ及び開閉カウンタのカウントをリセットする。そして、次のステップ307に進む。
ステップ307において、n=n+1とする。すなわち、特に図示しないラウンドカウンタ(ラウンド数を計測するカウンタ)が終了ラウンド数を1だけ加算する。そして、次のステップ308に進む。
ステップ308において、n=Nとなったか否か、すなわち設定されたラウンドが終了したか否かが判断される。n=Nでない場合にはステップ301に戻り、n=Nとなった場合には、ステップ309に進む。
(作用)
本実施の形態では、収納穴40が一致する場合、球受け部37内部に球を受け入れて収納可能となり、一致しない場合、他方の回転板30aが、球の移動を阻害して、球を受け入れることができない。このため、2枚の回転板30aの相対的な位置を、2枚の回転板30aの収納穴40が一致するようにずらす、或いは、一致しないようにずらすことにより、球を収納可能、或いは収納不能とすることができる。
したがって、駆動装置33の回転方向を変えるだけで、振り分け態様を変化させることができ、特殊な制御や複雑な機構を用いることなく、特定領域へ誘導される可能性と、一般領域へ誘導される可能性を変更することができる。
このように、本実施の形態では、回転体30の回転方向を変えるだけで、球受け部37の数を変更することができる。更に、球受け部37にも、アタリ球受け部39と、ハズレ球受け部38との2種類を設けたことにより、球受け部37の数の変更と、そのうちのアタリ球受け部39の割合とを組み合わせることで、種々の入賞の可能性を設定することができる。
本実施の形態では、通常遊技では、回転体30は正転(時計回転方向)となり、アタリ球受け部39が1個であるが、大当たり中になると、回転体30は、逆転(反時計回転方向)となって、アタリ球受け部39が2個となる。これにより、大当たり中の方が、通常遊技中よりも、球をアタリ球出口(特定領域)28へ誘導することができ、入賞確率を、通常遊技よりも、高くすることができる。また、アタリ球出口(特定領域)28と、ハズレ球出口(一般領域)29とは、球受け部37の深さ寸法の形状により、遊技者が、目で見て判別することができる。このため、球がいずれの球受け部37に入るか目で追って、遊技の楽しみを増大させることができるとともに、入賞確率の変動を、視覚的に実感することができる。
また、上記した実施の形態では、本発明に係る回転体30を、羽根モノと呼ばれる種類のパチンコ遊技機に使用した例を述べたが、本発明に係る回転体30は、それ以外の種類のパチンコ遊技機に使用することができる。例えば、いわゆる権利モノと呼ばれているパチンコ遊技機の盤面に設けられた回転体や、いわゆるデジタル機と呼ばれているパチンコ遊技機の可動役物として利用してもよい。この場合には、回転体30が水平方向の軸を中心に回転するように配置してもよい。
逆に、通常時は逆転(反時計回転方向)している回転体30が特定の遊技状態に移行した場合のみ正転(時計回転方向)し、入賞による獲得球数が減ったり、有利遊技に移行する可能性が少なくなるような不利益遊技期間を形成するようにしてもよい。
また、盤面殴打や不正が検知された場合に、回転体30の回転方向を変えて、遊技者に不利益となるように形成しても良い。
1a 遊技領域 2 筐体
3 前扉 3A ガラス枠
4 球皿 5 ハンドル
6 スピーカ 7 ランプ
8 制御装置 8A 遊技制御装置
8B 演出制御装置 8C 発射制御装置
8D 払い出し制御装置 10 ガイドレール
11 始動入賞口 12 第一始動口
13 第二始動口 14 一般入賞口
15 アウト口 20 センター役物(振り分け装置)
20A 下部傾斜ステージ 21 周囲壁
22 開放口 23 開閉羽根
24 球誘導部 24A 球誘導傾斜路
25 外周壁 26 内周壁
261 上部切欠 262 下部切欠
27 流下通路 28 アタリ球出口(特定領域)
29 ハズレ球出口(一般領域) 30 回転体
30a 回転板 31 本体
31a 本体軸孔 31b 四角凹部
32 蓋体 32a 蓋体軸孔
33 駆動装置(駆動モータ) 34 モータ軸
34a 四角凸部 35 係合凹部
36 係合凸部 37 球受け部
38 ハズレ球受け部 38A ハズレ収納穴
38B ハズレ収納穴 39 アタリ球受け部
39A アタリ収納穴 39B アタリ収納穴
40 収納穴 41 入賞口球検知センサ
42 入賞口球検知センサ 43 始動口球検知センサ
44 始動口球検知センサ 45 始動口球検知センサ
46 開放口球検知センサ 47 アタリ球検知センサ
48 振動検知センサ 49 払い出しセンサ
50 羽根開放ソレノイド 60 球発射装置
61 球払い出し装置 100 特別遊技制御手段(有利状態発生手段)
110 抽選手段 120 入賞検知手段
130 役物作動制御手段 320 孔
321 球体 322 バネ
Claims (2)
- 球が発射される遊技盤と、
前記遊技盤に設けられると共に、通常時において一方へ回転するように駆動させる回転体を備え、
球を一般領域又は特定領域に振り分ける球の振り分け装置と、
前記振り分け装置の作動を制御する役物作動制御手段と、を備え、
前記通常時とは異なり特定の遊技状態となるように移行させる遊技機であって、
前記振り分け装置は、
前記回転体として、遊技盤面上で同一の軸心で回転する2枚の回転板を有し、
各々の前記回転板は、正逆方向に回転可能に形成され、且つ各々の前記回転板は、球を受けることが可能な収納溝を少なくとも1つ以上設け、
2枚の前記回転板のそれぞれの収納溝は、
互いが一致した状態の場合、球を受け入れ可能な球受け部を形成すると共に、その受け入れた球を前記特定領域へ誘導する可能性が、互いが一致しない状態の場合に比べて高いように形成され、
互いが一致しない状態の場合、球を前記一般領域へ誘導する可能性が、互いが一致した状態の場合に比べて高いように形成され、
2枚の前記回転板のいずれか一方の前記回転板は、前記回転板を回転させるための、前記役物作動制御手段に制御される駆動装置に固定され、他方の前記回転板は前記一方の回転板と一体となって回転するように形成され、
2枚の前記回転板は、正方向と逆方向との回転では、2枚の前記回転板同士の対応する位置が異なるように形成され、
前記一方の回転板の正方向への回転では、少なくとも1つの前記球受け部が形成された状態で回転するように形成すると共に、
前記一方の回転板の逆方向への回転では、形成される前記球受け部の数が、前記正方向への回転の際よりも少ない状態で回転するように形成し、
前記役物作動制御手段は、
前記特定の遊技状態に移行する場合に応じて当該移行期間が終了するまでは回転方向を変更して回転させるようにしたことを特徴とする遊技機。 - 前記役物作動制御手段は、所定条件に応じて一定期間、前記2枚の前記回転板のそれぞれの収納溝が一致して前記球受け部を形成した状態とすると共に予め定められた位置で当該回転体を停止させた状態とすることを特徴とする請求項1記載の遊技機。
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