JP5406076B2 - ボックス - Google Patents

ボックス

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JP5406076B2 JP2010043153A JP2010043153A JP5406076B2 JP 5406076 B2 JP5406076 B2 JP 5406076B2 JP 2010043153 A JP2010043153 A JP 2010043153A JP 2010043153 A JP2010043153 A JP 2010043153A JP 5406076 B2 JP5406076 B2 JP 5406076B2
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Description

この発明は、容器に入れた調理済み食品の配送に用いられるボックスに関するものである。
店舗で調理したピザを宅配する際に、段ボールで形成された宅配ボックスが使用されている(例えば、特許文献1参照)。例えば、宅配ボックスは、底板の各辺に接続された側板を折り曲げて立ち上げることでトレイ状に形成された本体部分を、側板の1つに接続した蓋材で塞いで箱状に形成している。近年では、宅配する食品として、宅配ボックスに直接載置されるピザだけではなく、パエリア、スパゲティ等の容器に入れて配送されるものがある。
特開2004−203458号公報
容器に入れて配送される食品は、前述したピザのように宅配ボックスに載置すると、配送時に容器ががたついたり、容器から食品がこぼれたりする等の欠点がある。そこで、容器に合わせて宅配ボックスを形成し、宅配ボックスの壁で容器を保持することが考えられるが、容器を壁にくっつけることで壁に熱が逃げてしまうので、保温性能に劣る問題が指摘される。この場合、宅配ボックスの壁の全てに断熱材を設置することで、保温性能を担保することができるが、断熱材を多く用いることでコストが嵩む難点がある。
すなわち本発明は、従来の技術に係るボックスに内在する前記問題に鑑み、これらを好適に解決するべく提案されたものであって、容器に入れた食品を適切に保持でき、かつ保温性能の高いボックスを提供することを目的とする。
前記課題を克服し、所期の目的を達成するため、本願の請求項1に係る発明のボックスは、
段ボールシートで構成され、容器に入れた食品を配送するのに用いられるボックスにおいて、
互いに対向する底板および天板と、底板および天板の間に延在する側板とによって容器を収容する中空の収容空間を画成する箱状体と、
前記天板に前記容器に合わせて開設され、前記収容空間に収容した容器を保持すると共に該容器により塞がれる保持部と、
前記底板に設けられ、前記保持部を介して前記収容空間に収容した容器の底を支持する断熱材と、
前記側板の外側を囲うように前記箱状体に対して嵌るトレイ状に形成され、前記天板から離間して該天板の上方を覆う蓋体とを備えることを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、箱状体の保持部で容器を適切に保持できると共に、保持部が容器で塞がれて、容器が収容される箱状体の収容空間が閉じるので、当該空間の空気層によって容器を保温することができる。しかも、収容空間において、容器の底を断熱材で支持しているので、箱状体と容器との直接の接触を最小限に抑えることができる。また、ボックスは、蓋体を箱状体に被せることで、箱状体の天板と蓋体との間に空間が画成されるので、当該空間の空気層によって容器の上部からの放熱を抑制することができる。
請求項2に係る発明では、前記断熱材は、超臨界状態の窒素または二酸化炭素を発泡剤として発泡したポリオレフィン系の発泡体が用いられることを要旨とする。
請求項2に係る発明によれば、超臨界状態の窒素または二酸化炭素を発泡剤として発泡したポリオレフィン系の発泡体からなる断熱材を用いることで、断熱材に由来する食品に悪影響を与えるガスの発生がなく、安全で衛生的である。
請求項3に係る発明では、前記蓋体は、前記箱状体に被した際に前記側板の外側に沿う側覆部が該側板より高く設定され、
前記天板に当接して該蓋体の上覆部を容器から離間するように支持するストッパが、該側覆部の内側に設けられることを要旨とする。
請求項3に係る発明によれば、蓋体を箱状体に被せた際に、ストッパによって蓋体と箱状体との位置関係を規定することができるので、蓋体が容器や容器の盛られた食品に接触することを防止できると共に、ボックスの外観も常に一定になる。
請求項4に係る発明では、前記蓋体は、前記箱状体の辺の1つに対して前記側板の外側に沿う側覆部の1つが接続し、この側覆部には、該側覆部が接続する箱状体の辺に沿う切断を案内する分離部が設けられることを要旨とする。
請求項4に係る発明によれば、分離部に沿って段ボールシートを簡単に破断することができ、蓋体を箱状体から取り外すことができる。
請求項5に係る発明では、前記分離部は、前記側覆部における前記箱状体に接続する折り曲げ部位に設けられた第1破断ラインと、該第1破断ラインに並行して該側覆部に設けられた第2破断ラインとからなり、
前記第1破断ラインは、前記折り曲げ部位に沿って貫通形成された直線部とこの直線部に対して斜行するように貫通形成された斜行部とを複数並べて構成され、
前記第2破断ラインは、前記折り曲げ部位に沿う方向に対して斜行するように貫通形成された斜行部だけで構成されることを要旨とする。
請求項5に係る発明によれば、側覆部に設けた第2破断ラインを、当該側覆部が接続する辺に対して斜めに延在する斜行部だけで構成することで、第2破断ラインでの側覆部の折れ曲がりを回避できる。
本発明に係るボックスによれば、容器に入った食品を保持部で適切に保持でき、しかも容器を囲う空間によって食品を保温できる。
本発明の好適な実施例に係るボックスを示す平面図であって、蓋体が開放した状態にある。 実施例のボックスを示す側断面図であって、蓋体を閉じた状態にある。 実施例のボックスを示す側断面図であって、蓋体を開放した状態にある。 実施例のボックスを示す背面図である。 実施例のボックスの開封状態を示す斜視図である。 実施例のボックスに関し、蓋体を分離部で切断して箱状体から取り外した状態を示す平面図である。 実施例のボックスの組み立て前の状態を示す展開図である。
次に、本発明に係るボックスにつき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照して以下に説明する。
図1〜図3に示すように、実施例のボックス20は、食品等が入った容器10を保持する箱状体22と、この箱状体に設置された断熱材40と、箱状体22を覆蓋可能な蓋体42とから構成されている。実施例のボックス20は、平面形状が略正方形で、横幅と比べて高さが低い直方体形状であって、箱状体22の一辺に蓋体42が接続された一体構造になっている。ここで、ボックス20は、1枚の段ボールシートS(図7参照)を折り曲げて箱状体22および蓋体42が一体的に形成される。なお、実施例では、容器10がアルミ等の金属製の円形皿状である例を挙げている(図5参照)。図2または図3に示すように、容器10は、底が平らに形成された円形の浅い容器本体12と、この容器本体12の開口縁の全周に亘って外方へ延出するよう設けられた鍔部14とを備えている。以下の説明では、ボックス20において、蓋体42が接続する側と対向する側を前側といい、蓋体42が接続する側を後側といい、前側から見て左右を指称する。
前記箱状体22は、直方体形状であって、前後左右上下の六面が段ボールシートSの板材を組み合わせて構成されている。箱状体22は、断熱材40が設置される平面四角形の底板24と、この底板24に合わせた平面四角形であって、底板24から離間して底板24の上方に対向配置される天板26とを備えている(図1〜図5参照)。また、箱状体22は、底板24および天板26の縁辺の夫々に対応して設けられ、底板24と天板26との間に延在する4つの側板28,30,32,34を備えている。そして、箱状体22には、底板24、天板26および4つの側板28,30,32,34によって中空の収容空間22aが画成される。天板26には、収容空間22aに連通するように開口する保持部36が、容器10の容器本体12に合わせて開設されている。実施例の保持部36は、円形の容器本体12に合わせて円形に形成され、その開口寸法が容器本体12の外形寸法と同じまたは僅かに大きく設定される。また、保持部36の開口寸法は、容器10の鍔部14の外形寸法より小さく設定される。
前記箱状体22は、底板24の上面に設置した断熱材40の上面から天板26の上面までの高さが、容器本体12の底面から鍔部14の下面までの高さと同一または僅かに小さくなるよう設定される(図2参照)。箱状体22は、保持部36を介する収容空間22aへの容器10の容器本体12の挿通を許容すると共に、保持部36が容器本体12の外周に合致するよう構成される。また、箱状体22は、保持部36を介して収容空間22aに収容した容器の底を断熱材40で支持するようになっている。そして、箱状体22は、容器10の容器本体12を保持部36を介して収容空間22aに収容した際に、保持部36が容器10で塞がれる。
前記蓋体42は、天板26の上方から側板28,30,32,34の外側を囲うように箱状体22を覆蓋可能なトレイ形状に形成されている(図2,図3または図5参照)。蓋体42は、天板26の上方を覆う略矩形状の上覆部44と、この上覆部44の縁辺の夫々に設けられた側覆部46,48,50,52とから基本的に構成され、箱状体22における底板24の後辺に対して、蓋体42において後側の面をなす後覆部(側覆部)52の下辺が接続されている。蓋体42は、後覆部52が左覆部(側覆部)48および右覆部(側覆部)50と分離して設けられ、後覆部52における上覆部44との接続部位(以下、第1ヒンジという。)42aおよび後覆部52における底板24との接続部位(以下、第2ヒンジという。)42bで折り曲げ可能に構成される。すなわち、蓋体42は、第1ヒンジ42aおよび第2ヒンジ42bを折り曲げることで箱状体22に対して回動可能に構成され、箱状体22を覆蓋した状態(図2参照)と箱状体22の後側に退避して天板26の上方を開放した状態(図3参照)とに変位可能になっている。
前記蓋体42は、側覆部46,48,50,52の高さ寸法が箱状体22における側板28,30,32,34の高さ寸法より高く設定されている(図2参照)。ボックス20は、側覆部46,48,50,52の下端を箱状体22の底面に揃えて蓋体42で箱状体22を覆蓋するよう構成され、容器10に盛った食品が収容される中空の保温空間20aが天板26と上覆部44との間に画成される。蓋体42には、箱状体22を覆蓋した際に、天板26の上面に当接して上覆部44を天板26から離間するように支持するストッパ54が設けられている。ボックス20では、蓋体42のヒンジ42a,42bと反対側にストッパ54を設けるのがよい。実施例では、蓋体42における前覆部(側覆部)46と左右の覆部48,50とがなす角隅部内側の夫々に、板状のストッパ54が前覆部46と左右の覆部48,50との間に斜めに延在するように設けられ(図1参照)、ストッパ54の下端が天板26の上面に当接するようになっている。また、実施例のストッパ54は、上端が上覆部44に当接するよう形成され、蓋体42で箱状体22を覆蓋した際に、箱状体22に対する蓋体42の上下位置を規定するだけでなく、天板26と上覆部44との間でつっかいとなるよう構成される。なお、ストッパ54は、天板26への当接面(下端)が側覆部46,48,50,52の下端から箱状体22の高さ寸法分だけ上方に位置するように設定されている。
前記蓋体42は、側覆部の1つである後覆部52が箱状体22における底板24の後辺(箱状体22の一辺)に接続している(図1参照)。後覆部52には、底板24の後辺に沿う破断を案内する分離部56が設けられ(図4参照)、分離部56を構成する段ボールシートSを後辺に沿って引っ張ることで後覆部52を切り取り、蓋体42を箱状体22から取り外すことができる(図6参照)。分離部56は、底板24や上覆部44等の壁面を構成する一般部分より段ボールシートSを薄肉化したり、ミシン目等の切り込みを入れること等によって、段ボールシートSを切れ易く脆弱化して構成される。
実施例の分離部56は、第1ヒンジ42aに沿って設けられた第1破断ライン58と、この第1破断ライン58に並行して後覆部52の中間部位に設けられた第2破断ライン60とで構成されている(図1または図4参照)。第1破断ライン58は、第1ヒンジ42a上に該第1ヒンジ42aに沿って貫通形成された直線部58aと、この直線部58aに対して斜行するように貫通形成された斜行部58bとからなり、直線部58aおよび斜行部58bを第1ヒンジ42aに沿って複数並べて構成される。第1破断ライン58は、直線部58aの一端に斜行部58bの一端が連設されて、該斜行部58bが第1ヒンジ42a側から第2ヒンジ42b側に向けて斜めに延在するよう形成されている。これに対して、第2破断ライン60は、後辺に対して斜行するように貫通形成された斜行部60aだけで構成され、複数の斜行部60aが後辺に沿って離間配置されている。分離部56は、第1破断ライン58の斜行部58bと第2破断ライン60の斜行部60aとが、後辺に平行する仮想線を挟んで対称な形状および対称な関係で配置されている。実施例の分離部56は、右側辺から左側辺へ引っ張って破断することを想定して形成されており、これに対応して第1破断ライン58および第2破断ライン60の斜行部58b,60aが、右側(破断始端側)から左側(破断終端側)へ向かうにつれて互いに離間する方向へ傾斜するよう形成されている。なお、第1破断ライン58は、斜行部58bの破断終端側の端部が直線部58aの破断始端側の端部に接続されている。
前記断熱材40は、箱状体22の底板24上面に保持部36に相対するように配置される。断熱材40は、グラスウールやロックウール等の繊維系のものや、ポリエチレン等のポリオレフィン系の発泡体、ウレタン系の発泡体やポリスチレン系の発泡体等の合成樹脂発泡系のもの等を採用できるが、この中でも断熱性能、耐熱性能、取り扱い性等の観点からポリオレフィン系の発泡体が最適である。実施例の断熱材40は、平面矩形状に形成された板状体であって、保持部36に挿入した容器10の容器本体12の底全面を支持するようになっている。実施例では、超臨界状態の窒素ガスを発泡剤として発泡させる、所謂超臨界窒素ガス発泡法で製造した架橋ポリオレフィン系フォーム(例えば、ZOTEFORM社製:AZOTE LD−15、熱伝導率κ=0.0387W/mk程度(常温))が、断熱材40として採用されている。
実施例のボックス20は、1枚の段ボールシートSを折り曲げて組み立てられる。なお、以下の説明において、段ボールシートSにおける各部位の名称は、ボックス20を構成した際の名称で指称する。図7に示すように、段ボールシートSは、矩形状の底板24の前および左右の三辺に側板28,30,32が夫々接続され、前板28の上辺に天板26が接続されている。なお、実施例では、断熱材40が底板24の上面に載置されている。天板26の後辺には、後板34が接続され、天板26の左右の側辺中央に挿入片26aが夫々突出形成されている。また、天板26の中央部には、円形の保持部36が開設されている。左右の側板30,32の上辺には、天板26の下面を支持する支持片30a,32aが夫々接続されている。そして、左右の側板30,32の上辺と支持片30a,32aとの間の折り曲げ部位中央には、該折り曲げ部位に沿って天板26の挿入片26aを受け入れる挿入孔30b,32bが夫々開設されている。
前記段ボールシートSは、上覆部44の四辺に側覆部46,48,50,52が夫々接続されて、後覆部52の下辺が底板24の後辺に接続されている(図7参照)。また、前覆部46の上辺には、折込み片47が接続されている。折込み片47は、前覆部46に対して折り返して、折込み片47の上辺に突出形成された突片(実施例では左右に離間して2つ設定)47aを、上覆部44と前覆部46との間の折り曲げ部位に沿って開設された対応の突入孔46aに挿入して保持される。折込み片47には、左右側部の上側にストッパ54が夫々設けられている。ストッパ54は、折込み片47の側辺から僅かに突出するよう形成されると共に、折込み片47の側辺から左右方向に延在する切り込みによって折込み片47に対して分離して折り曲げ可能になっている。左右の覆部48,50には、前辺に接続して補強片48a,50aが夫々設けられており、蓋体42の組み立てに際して、前覆部46と折込み片47との間に挿入される。なお、後覆部52には、前述した分離部56が予め設けられている。
前記段ボールシートSには、隣り合う面同士の接続部位に折り曲げ案内ラインLが予め設けられている(図7参照)。折り曲げ案内ラインLは、隣り合う面同士の接続部位にシートSを貫通または一部切り欠いたミシン目や切り欠きを設けたり、段ボールシートSを圧縮した凹み等によって形成されている。実施例では、箱状体22を構成する面の接続部位の折り曲げ案内ラインLとしてミシン目が採用され、蓋体42を構成する面の折り曲げ案内ラインLとしてシートSの圧縮による凹みが用いられている。また、第1ヒンジ42aおよび第2ヒンジ42bには、ミシン目が設定されている。
〔実施例の作用〕
次に、実施例に係るボックス20の作用について説明する。ボックス20は、組み立て前の状態では1枚の段ボールシートSであるので、場所をとらず、搬送や保管を行い易い。また、ボックス20は、段ボールシートSを組み立てる際に接着剤や接着テープ等あるいは工具を要さず、段ボールシートSを折り曲げるだけで簡単に組み立てることができ、挿入片26a,26aと挿入孔30b,32bとの係止関係および突片47aと突入孔46aとの係止関係によって組み立て状態を維持できる。
前記ボックス20は、容器10の容器本体12を保持部36を介して収容空間22aに収容することで、容器本体12の底が断熱材40で支持される。保持部36は、容器本体12の外形に合わせて開設されているので、容器10は、保持部36で容器本体12の前後左右方向の移動が規制され、配送途中でのがたつきが抑えられる。しかも、ボックス20は、収容空間22aに連通する保持部36が容器10で塞がれるので、底板24、天板26、側板28,30,32,34および容器10によって収容空間22aが閉じられる。すなわち、容器10の容器本体12は、段ボールシート(熱伝導率κ=0.06W/mk程度(常温))Sに比べて熱伝導率が低い空気(熱伝導率κ=0.024W/mk程度(常温))で囲われるので、収容空間22aの空気層によって断熱されて好適に保温される。また、ボックス20は、容器10の底を底板24に直接接触させず、段ボールシートSと比べて熱伝導率が低い断熱材40で支持しているので、容器10の荷重を支持する部位からも熱の放散を抑えることができる。
前記ボックス20は、蓋体42を箱状体22に被せることで、天板26と蓋体42との間に画成される保温空間20aに容器10の上部が覆われる。これにより、容器10は、天板26の上側に臨む上部についても保温空間20aの空気層で断熱される。しかも、ボックス20は、蓋体42を箱状体22に被せることで、側板28,30,32,34の外側を囲う側覆部46,48,50,52によって箱状体22の収容空間22aが更に覆われるので、容器10の大部分を占める容器本体12を収容する収容空間22aの断熱性を一層向上させることができる。
前記ボックス20では、天板26に対して容器10の接触が、容器10の鍔部14と天板26の上面との接触や、保持部36の開口縁(天板26の厚み分)と容器本体12との接触のように、両者の接触が最小限に抑えられている。また、天板26は、蓋体42を被せることで底板24と蓋体42との間に挟まれて外部へ露出しないので、天板26から放熱し難く、容器10が天板26に接触することによる保温性能への悪影響は限りなく小さい。
実施例の断熱材40は、超臨界状態の窒素ガスを発泡剤として架橋ポリエチレン樹脂を発泡させた発泡体で形成されている。実施例の断熱材40は、化学発泡剤などの薬品を使用せず、臭いが無く化学的に安定した窒素ガスを発泡剤に用いているので、ボックス20に収納される食品に悪影響を与えない。また、実施例の断熱材40は、超臨界発泡法で発泡させることで、夫々のセルが微細な独立気泡となると共にセルの大きさが均一になり、分解残渣がなく、一般的な化学発泡法で発泡したポリエチレンフォームと比べて、トルエン、ベンゼン、フロン、ジクロロメタンなどの揮発性有機化合物(VOC)の発生を最小限に抑えることができる。実施例の断熱材40は、架橋ポリエチレンからなるので、強度が優れ、軽量にすることができ、また断熱性能および耐熱性能に優れている。このように、実施例の断熱材40は、断熱性能および耐熱性能に優れているだけでなく、非常に安全で衛生的であるので食品用途に最適である。
前記蓋体42は、箱状体22に被せることで、後側が底板24から立ち上がる後覆部52で支持されると共に、前覆部46と左右の覆部48,50との角隅部内側に設けたストッパ54,54が天板26の上面に当接することで、前側が支持される(図2参照)。このように、ボックス20は、箱状体22に対する蓋体42の上下位置をストッパ54,54により規定できるので、天板26と上覆部44との離間間隔を設定通り保つことができ、蓋体42の上覆部44が容器10または容器10に盛られた食品に接触することはない。また、ボックス20は、蓋体42が箱状体22に対して斜めに被さることはなく、設定通りの外観を得ることができ、見栄えがよく商品価値も高い。
前記ボックス20は、箱状体22に接続する蓋体42の後覆部52に、箱状体22の後辺に沿う段ボールシートSの破断を案内する分離部56が設けてあるので、分離部56で切り離すことで蓋体42を箱状体22から簡単に取り外すことができる(図6参照)。例えば、食品を食べる際に、開放した蓋体42は邪魔になるので、分離部56で切り離して蓋体42を取り外して箱状体22だけにすれば、テーブル上で場所をとらない。すなわち、食品を箱状体22に保持したままで取り分け等することで、収容空間22aおよび断熱材40による箱状体22の断熱効果を享受できるので、食品を長く保温することができる。このように、ボックス20は、分離部56を設けることで、使用態様を多様化できる。
前記分離部56は、第1ヒンジ42aに重なる第1破断ライン58の直線部58aを第1ヒンジ42aに沿って切り欠き形成しているので、直線部58aによって第1ヒンジ42aでの蓋体42の折り曲げを容易にできる。そして、第1破断ライン58は、直線部58aとこれに連なる斜行部58bで案内して該ライン58に沿う切断を容易に行うことができる。また、後覆部52の中間部位に位置する第2破断ライン60は、斜行部60aだけで構成することで、第2破断ライン60で後覆部52が折れ曲がって、天板26に対して容器10または容器10に盛られた食品に接触することを回避できる一方、分離部56の破断に際しては斜行部60aで該ライン60に沿う切断を適切に案内できる。
(変更例)
前述した実施例の構成に限定されず、以下のように変更することも可能である。
(1)実施例では、窒素ガスを発泡剤とした断熱材を使用したが、超臨界状態の二酸化炭素を発泡剤としたポリオレフィン系樹脂の発泡体を用いても、前述した実施例と同様の効果を得ることができる。
(2)実施例では、箱状体と蓋体とを一体形成したが、箱状体と別体に形成した蓋体を箱状体に被せる構成であってもよい。この場合、蓋体は、角隅部または各辺にストッパを夫々設けるのが望ましい。
(3)実施例では、ストッパを蓋体の角隅部内側に設定したが、蓋体における側覆部の中間部位に設けてもよく、またストッパを省略してもよい。
(4)分離部は、省略することも可能である。
(5)ボックスの形状は、平面矩形状に限定されず、平面六角形や平面八角形等の多角形であってもよい。
(6)保持部の形状は、容器に合わせて設定され、例えば四角形の容器であれば保持部が四角形状に形成される。
10 容器、22 箱状体、22a 収容空間、24 底板、26 天板、
28 前板(側板)、30 左板(側板)、32 右板(側板)、34 後板(側板)、
36 保持部、40 断熱材、42 蓋体、46 前覆部(側覆部)、
48 左覆部(側覆部)、50 右覆部(側覆部)、52 後覆部(側覆部)、
54 ストッパ、56 分離部、58 第1破断ライン、58a 直線部、
58b 斜行部、60 第2破断ライン、60a 斜行部、S 段ボールシート

Claims (5)

  1. 段ボールシートで構成され、容器に入れた食品を配送するのに用いられるボックスにおいて、
    互いに対向する底板および天板と、底板および天板の間に延在する側板とによって容器を収容する中空の収容空間を画成する箱状体と、
    前記天板に前記容器に合わせて開設され、前記収容空間に収容した容器を保持すると共に該容器により塞がれる保持部と、
    前記底板に設けられ、前記保持部を介して前記収容空間に収容した容器の底を支持する断熱材と、
    前記側板の外側を囲うように前記箱状体に対して嵌るトレイ状に形成され、前記天板から離間して該天板の上方を覆う蓋体とを備える
    ことを特徴とするボックス。
  2. 前記断熱材は、超臨界状態の窒素または二酸化炭素を発泡剤として発泡したポリオレフィン系の発泡体が用いられる請求項1記載のボックス。
  3. 前記蓋体は、前記箱状体に被した際に前記側板の外側に沿う側覆部が該側板より高く設定され、
    前記天板に当接して該蓋体の上覆部を容器から離間するように支持するストッパが、該側覆部の内側に設けられる請求項1または2記載のボックス。
  4. 前記蓋体は、前記箱状体の辺の1つに対して前記側板の外側に沿う側覆部の1つが接続し、この側覆部には、該側覆部が接続する箱状体の辺に沿う切断を案内する分離部が設けられる請求項1〜3の何れか一項に記載のボックス。
  5. 前記分離部は、前記側覆部における前記箱状体に接続する折り曲げ部位に設けられた第1破断ラインと、該第1破断ラインに並行して該側覆部に設けられた第2破断ラインとからなり、
    前記第1破断ラインは、前記折り曲げ部位に沿って貫通形成された直線部とこの直線部に対して斜行するように貫通形成された斜行部とを複数並べて構成され、
    前記第2破断ラインは、前記折り曲げ部位に沿う方向に対して斜行するように貫通形成された斜行部だけで構成される請求項4記載のボックス。
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